JPH09100336A - ポリオール組成物及びポリウレタンフォームの製法 - Google Patents
ポリオール組成物及びポリウレタンフォームの製法Info
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- JPH09100336A JPH09100336A JP8223205A JP22320596A JPH09100336A JP H09100336 A JPH09100336 A JP H09100336A JP 8223205 A JP8223205 A JP 8223205A JP 22320596 A JP22320596 A JP 22320596A JP H09100336 A JPH09100336 A JP H09100336A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 低密度でフォーム硬さと柔軟性を満足し、従
来よりも湿熱残留歪率が小さく、自動車シートバック用
モールド成形品に適した弾性ポリウレタンフォームを製
造する。 【解決手段】 水発泡により密度20〜40kg/m3
の弾性ポリウレタンフォームを製造する際、活性水素当
量が500〜1800であり、末端第一級水酸基化率が
30〜90%のポリエーテルポリオールと、含量が特定
範囲であるビニル重合体からなるポリオール成分と、低
分子量シロキサンからなる整泡剤を使用する。
来よりも湿熱残留歪率が小さく、自動車シートバック用
モールド成形品に適した弾性ポリウレタンフォームを製
造する。 【解決手段】 水発泡により密度20〜40kg/m3
の弾性ポリウレタンフォームを製造する際、活性水素当
量が500〜1800であり、末端第一級水酸基化率が
30〜90%のポリエーテルポリオールと、含量が特定
範囲であるビニル重合体からなるポリオール成分と、低
分子量シロキサンからなる整泡剤を使用する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はとくに自動車シート
バック用に適した弾性ポリウレタンフォーム[密度が2
0〜40kg/m3 、硬さ(25%ILD)が約12k
gf)]の製造方法に関し、さらに詳しくは湿熱残留歪
率が小さい弾性ポリウレタンフォームを製造する方法に
関するものである。
バック用に適した弾性ポリウレタンフォーム[密度が2
0〜40kg/m3 、硬さ(25%ILD)が約12k
gf)]の製造方法に関し、さらに詳しくは湿熱残留歪
率が小さい弾性ポリウレタンフォームを製造する方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、密度が20〜40kg/m3 であ
る低密度の弾性ポリウレタンフォームを製造する場合
は、ポリオールとして活性水素当量(活性水素含有基1
個当りの分子量)が約2000のポリエーテルポリオー
ルを使用し(例えば特開平4−8720号公報)、発泡
倍率を維持するために水の使用量を増加する必要がある
が、この場合得られるポリウレタンフォームの硬さが軟
弱となる。この問題を解決する方法としては重合体ポリ
オール中のビニル重合体含量を増したり、重合体ポリオ
ールの使用量を増したりしてポリオール中のビニル重合
体含量を増加する方法(例えば特開平2−255816
号公報)がある。
る低密度の弾性ポリウレタンフォームを製造する場合
は、ポリオールとして活性水素当量(活性水素含有基1
個当りの分子量)が約2000のポリエーテルポリオー
ルを使用し(例えば特開平4−8720号公報)、発泡
倍率を維持するために水の使用量を増加する必要がある
が、この場合得られるポリウレタンフォームの硬さが軟
弱となる。この問題を解決する方法としては重合体ポリ
オール中のビニル重合体含量を増したり、重合体ポリオ
ールの使用量を増したりしてポリオール中のビニル重合
体含量を増加する方法(例えば特開平2−255816
号公報)がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法では全ポリオール中のビニル重合体含量が増加する
ためにポリウレタンフォームを形成するポリマーの柔軟
性が低下し、得られるポリウレタンフォームの湿熱残留
歪率が大きくなるという問題点があった。
方法では全ポリオール中のビニル重合体含量が増加する
ためにポリウレタンフォームを形成するポリマーの柔軟
性が低下し、得られるポリウレタンフォームの湿熱残留
歪率が大きくなるという問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
問題点を解決する弾性ポリウレタンフォームの製造方法
について鋭意検討した結果、特定のポリエーテルポリオ
ールと、ビニル重合体からなり、ビニル重合体量が限定
されたポリオールと、低分子量シロキサンからなる整泡
剤とを組み合わせてなるポリエーテル組成物を用いるこ
とにより、弾性ポリウレタンフォームの湿熱残留歪率を
小さくできることを見いだし、本発明に到達した。
問題点を解決する弾性ポリウレタンフォームの製造方法
について鋭意検討した結果、特定のポリエーテルポリオ
ールと、ビニル重合体からなり、ビニル重合体量が限定
されたポリオールと、低分子量シロキサンからなる整泡
剤とを組み合わせてなるポリエーテル組成物を用いるこ
とにより、弾性ポリウレタンフォームの湿熱残留歪率を
小さくできることを見いだし、本発明に到達した。
【0005】すなわち本発明は、下記ポリオール成分
(a)と下記整泡剤(c)とを組み合わせてなる密度2
0〜40kg/m3 の弾性ポリウレタンフォーム製造用
ポリオール組成物である。 ポリオール成分(a):活性水素当量が500〜180
0であり、末端第一級水酸基化率が30〜90%のポリ
エーテルポリオール(a1)と、ビニル重合体(p)か
らなるポリオール成分であり、ビニル重合体(p)が、
該ポリエーテルポリオール(a1)の少なくとも一部の
中で重合された重合体であり、(a1)と(p)の合計
100重量部当りのビニル重合体(p)の量(重量部)
(Y)が、2重量部以上で、且つ、(a1)の活性水素
当量(X)とYとの間で、次式 0.012X−15.6≦Y≦0.012X+1.4 (1) を満足する範囲であるポリオール成分。 整泡剤(c):一般式 R3SiO−(R2SiO)n−SiR3 (2) [式中、nは0〜3の整数、Rはアルキル基またはアリ
ール基である。]で表される低分子量シロキサン(c
1)からなる整泡剤。本発明はさらに、上記のポリオー
ル組成物を用いるポリウレタンフォームの製法であっ
て、該ポリオール成分(a)と有機ポリイソシアネート
成分(b)と、(a)100重量部当り3.5〜8重量
部の水とを、整泡剤(c)と触媒(d)の存在下で発泡
反応させて、密度20〜40kg/m3 の弾性ポリウレ
タンフォームを製造する方法でもある。
(a)と下記整泡剤(c)とを組み合わせてなる密度2
0〜40kg/m3 の弾性ポリウレタンフォーム製造用
ポリオール組成物である。 ポリオール成分(a):活性水素当量が500〜180
0であり、末端第一級水酸基化率が30〜90%のポリ
エーテルポリオール(a1)と、ビニル重合体(p)か
らなるポリオール成分であり、ビニル重合体(p)が、
該ポリエーテルポリオール(a1)の少なくとも一部の
中で重合された重合体であり、(a1)と(p)の合計
100重量部当りのビニル重合体(p)の量(重量部)
(Y)が、2重量部以上で、且つ、(a1)の活性水素
当量(X)とYとの間で、次式 0.012X−15.6≦Y≦0.012X+1.4 (1) を満足する範囲であるポリオール成分。 整泡剤(c):一般式 R3SiO−(R2SiO)n−SiR3 (2) [式中、nは0〜3の整数、Rはアルキル基またはアリ
ール基である。]で表される低分子量シロキサン(c
1)からなる整泡剤。本発明はさらに、上記のポリオー
ル組成物を用いるポリウレタンフォームの製法であっ
て、該ポリオール成分(a)と有機ポリイソシアネート
成分(b)と、(a)100重量部当り3.5〜8重量
部の水とを、整泡剤(c)と触媒(d)の存在下で発泡
反応させて、密度20〜40kg/m3 の弾性ポリウレ
タンフォームを製造する方法でもある。
【0006】
【発明の実施の形態】上記のように、本発明の方法に用
いるポリオール成分(a)を構成する該ポリエーテルポ
リオール(a1)は特定のものであり、ビニル重合体
(p)は、(a1)の少なくとも一部の中で重合された
重合体であり、成分(a)中の(a1)に対する(p)
の含有量は下限があると共に、式(1)を満足する一定
の範囲内にある。
いるポリオール成分(a)を構成する該ポリエーテルポ
リオール(a1)は特定のものであり、ビニル重合体
(p)は、(a1)の少なくとも一部の中で重合された
重合体であり、成分(a)中の(a1)に対する(p)
の含有量は下限があると共に、式(1)を満足する一定
の範囲内にある。
【0007】ビニル重合体(p)は、該ポリエーテルポ
リオール(a1)の少なくとも一部の中で重合されたも
のであるため、ポリオール成分(a)中には重合体ポリ
オールが含まれる。一般に、重合体ポリオールは製造上
の都合から、ビニル重合体の含有量が通常20〜50重
量%で得られるが、本発明で用いるポリオール成分
(a)中の、ビニル重合体(p)の含有量は、上記の通
り限定された量とする必要がある。従ってポリオール成
分(a)は、換言すると、下記(a2)と必要により
(a11)からなるものである。 (a11):活性水素当量(活性水素含有基1個当りの
分子量;以下同じ)が500〜1800、末端第一級水
酸基化率が30〜90%のポリエーテルポリオール (a2) :活性水素当量が500〜1800、末端第
一級水酸基化率が30〜90%のポリエーテルポリオー
ル(a12)中でビニルモノマーを重合した重合体ポリ
オール [ここで、該ポリエーテルポリオール(a1)は、(a
11)と(a12)により構成され、(a11)と(a
12)は同じ組成でも違っていてもよい。]ビニル重合
体(p)の含有量を上記の限定された量とするための、
(a1)を構成するポリエーテルポリオール(a11)
/(a12)の重量比は、通常0/100〜97/3、
好ましくは10/90〜95/5である。
リオール(a1)の少なくとも一部の中で重合されたも
のであるため、ポリオール成分(a)中には重合体ポリ
オールが含まれる。一般に、重合体ポリオールは製造上
の都合から、ビニル重合体の含有量が通常20〜50重
量%で得られるが、本発明で用いるポリオール成分
(a)中の、ビニル重合体(p)の含有量は、上記の通
り限定された量とする必要がある。従ってポリオール成
分(a)は、換言すると、下記(a2)と必要により
(a11)からなるものである。 (a11):活性水素当量(活性水素含有基1個当りの
分子量;以下同じ)が500〜1800、末端第一級水
酸基化率が30〜90%のポリエーテルポリオール (a2) :活性水素当量が500〜1800、末端第
一級水酸基化率が30〜90%のポリエーテルポリオー
ル(a12)中でビニルモノマーを重合した重合体ポリ
オール [ここで、該ポリエーテルポリオール(a1)は、(a
11)と(a12)により構成され、(a11)と(a
12)は同じ組成でも違っていてもよい。]ビニル重合
体(p)の含有量を上記の限定された量とするための、
(a1)を構成するポリエーテルポリオール(a11)
/(a12)の重量比は、通常0/100〜97/3、
好ましくは10/90〜95/5である。
【0008】本発明の方法におけるポリエーテルポリオ
ール(a1)、即ち、(a11)、(a12)として
は、各々ポリウレタンに通常用いられるものが使用で
き、例えば、アルコール類、アミン類、アンモニア等の
アルキレンオキシド付加物1種以上が挙げられる。アル
コール類としては、例えば、炭素数9以下のモノオール
類(メタノール、エタノール、ブタノール等);炭素数
9以下のジオール類(エチレングリコール、プロピレン
グリコール、1、6−ヘキサンジオール等);炭素数1
2以下のトリオール類(グリセリン、トリメチロールプ
ロパン等);炭素数12以下のテトラオール以上の多価
アルコール類(ペンタエリスリトール、メチルグルコシ
ド、ショ糖等)等が挙げられる。アミン類としては、例
えば、炭素数10以下の低級アミン又はアルカノールア
ミンであって、1価アミン類(ジメチルアミン、ジエチ
ルアミン等);2価アミン類(メチルアミン、エチルア
ミン、アニリン等);3価アミン類(モノエタノールア
ミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イ
ソプロパノールアミン等);4価アミン類(エチレンジ
アミン、ヘキサメチレンジアミン等)等が挙げられる。
アルキレンオキシドとしては、エチレンオキシドと、プ
ロピレンオキシド、1,2−、1,4−および2,3−
ブチレンオキシドおよびこれらの2種以上の併用が挙げ
られる。これらのうち好ましいものはプロピレンオキシ
ドとエチレンオキシドの併用であり、その場合の付加形
式はブロックまたはランダムのいずれであってもよい。
ール(a1)、即ち、(a11)、(a12)として
は、各々ポリウレタンに通常用いられるものが使用で
き、例えば、アルコール類、アミン類、アンモニア等の
アルキレンオキシド付加物1種以上が挙げられる。アル
コール類としては、例えば、炭素数9以下のモノオール
類(メタノール、エタノール、ブタノール等);炭素数
9以下のジオール類(エチレングリコール、プロピレン
グリコール、1、6−ヘキサンジオール等);炭素数1
2以下のトリオール類(グリセリン、トリメチロールプ
ロパン等);炭素数12以下のテトラオール以上の多価
アルコール類(ペンタエリスリトール、メチルグルコシ
ド、ショ糖等)等が挙げられる。アミン類としては、例
えば、炭素数10以下の低級アミン又はアルカノールア
ミンであって、1価アミン類(ジメチルアミン、ジエチ
ルアミン等);2価アミン類(メチルアミン、エチルア
ミン、アニリン等);3価アミン類(モノエタノールア
ミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イ
ソプロパノールアミン等);4価アミン類(エチレンジ
アミン、ヘキサメチレンジアミン等)等が挙げられる。
アルキレンオキシドとしては、エチレンオキシドと、プ
ロピレンオキシド、1,2−、1,4−および2,3−
ブチレンオキシドおよびこれらの2種以上の併用が挙げ
られる。これらのうち好ましいものはプロピレンオキシ
ドとエチレンオキシドの併用であり、その場合の付加形
式はブロックまたはランダムのいずれであってもよい。
【0009】重合体ポリオール(a2)としては、ポリ
エーテルポリオール(a12)中、ラジカル開始剤存在
下、アクリロニトリル、スチレン、塩化ビニリデン等の
ビニルモノマーを重合し、生成するビニル重合体(p)
を安定分散させたものが挙げられる。前記のとおり、
(a2)中のビニル重合体(p)の含有量は、通常20
〜50重量%である。
エーテルポリオール(a12)中、ラジカル開始剤存在
下、アクリロニトリル、スチレン、塩化ビニリデン等の
ビニルモノマーを重合し、生成するビニル重合体(p)
を安定分散させたものが挙げられる。前記のとおり、
(a2)中のビニル重合体(p)の含有量は、通常20
〜50重量%である。
【0010】(a1)の活性水素当量は、通常500〜
1800、好ましくは800〜1700である。活性水
素当量が500未満ではポリウレタンフォームを形成す
るポリマーが剛直となり、ポリウレタンフォームの反発
弾性率が小さくなる。活性水素当量が1800を超える
と、ポリマーが軟弱となり、自動車シートバック用に適
した密度20〜40kg/m3 で、フォーム硬さ(25
%ILD)を約12kgfに維持するためには、(a
2)中のビニル重合体含量を増したり、(a2)の使用
量を増したりしてポリオール成分(a)中のビニル重合
体含量を増加させなければならず、この場合、ポリウレ
タンフォームを形成するポリマーの柔軟性が小さくなり
ポリウレタンフォームの湿熱残留歪率が大きくなる。
(a11)と(a12)が違うものである場合、(a
1)の活性水素当量(X)は、(a11)と(a12)
の各活性水素当量の数平均値となる。
1800、好ましくは800〜1700である。活性水
素当量が500未満ではポリウレタンフォームを形成す
るポリマーが剛直となり、ポリウレタンフォームの反発
弾性率が小さくなる。活性水素当量が1800を超える
と、ポリマーが軟弱となり、自動車シートバック用に適
した密度20〜40kg/m3 で、フォーム硬さ(25
%ILD)を約12kgfに維持するためには、(a
2)中のビニル重合体含量を増したり、(a2)の使用
量を増したりしてポリオール成分(a)中のビニル重合
体含量を増加させなければならず、この場合、ポリウレ
タンフォームを形成するポリマーの柔軟性が小さくなり
ポリウレタンフォームの湿熱残留歪率が大きくなる。
(a11)と(a12)が違うものである場合、(a
1)の活性水素当量(X)は、(a11)と(a12)
の各活性水素当量の数平均値となる。
【0011】自動車シートバック用に適した密度20〜
40kg/m 3で、フォーム硬さ(25%ILD)が約
12kgfの弾性ポリウレタンフォームを製造するに
は、(a1)と(p)の合計100重量部当りのビニル
重合体(p)の量(重量部)(Y)が、2重量部以上
で、且つ、(a1)の活性水素当量(X)とYとの間
で、次式(1)を満足させる必要がある。 0.012X−15.6≦Y≦0.012X+1.4 (1) ここで、Yは、ポリエーテルポリオール(a11)と、
重合体ポリオール(a2)の合計100重量部当りのビ
ニル重合体(p)の含有量(重量部)と換言することも
できる。
40kg/m 3で、フォーム硬さ(25%ILD)が約
12kgfの弾性ポリウレタンフォームを製造するに
は、(a1)と(p)の合計100重量部当りのビニル
重合体(p)の量(重量部)(Y)が、2重量部以上
で、且つ、(a1)の活性水素当量(X)とYとの間
で、次式(1)を満足させる必要がある。 0.012X−15.6≦Y≦0.012X+1.4 (1) ここで、Yは、ポリエーテルポリオール(a11)と、
重合体ポリオール(a2)の合計100重量部当りのビ
ニル重合体(p)の含有量(重量部)と換言することも
できる。
【0012】(a1)に対するビニル重合体(p)の量
であるYが2重量部未満では、フォームの硬さが不十分
であり、且つ、モールド成型する場合はガスぬけが不十
分である。Yが式(1)を満足するときは、ポリウレタ
ンフォームを形成するポリマーの柔軟性が確保できるた
めに湿熱残留歪率が小さくなり、良好な弾性ポリウレタ
ンフォームが得られる。一方、Yが0.012X−1
5.6未満では、得られるフォームの硬さが不十分であ
り、0.012X+1.4を超えると、ポリウレタンフ
ォームを形成するポリマーの柔軟性が小さくなるために
湿熱残留歪率が大きくなる。
であるYが2重量部未満では、フォームの硬さが不十分
であり、且つ、モールド成型する場合はガスぬけが不十
分である。Yが式(1)を満足するときは、ポリウレタ
ンフォームを形成するポリマーの柔軟性が確保できるた
めに湿熱残留歪率が小さくなり、良好な弾性ポリウレタ
ンフォームが得られる。一方、Yが0.012X−1
5.6未満では、得られるフォームの硬さが不十分であ
り、0.012X+1.4を超えると、ポリウレタンフ
ォームを形成するポリマーの柔軟性が小さくなるために
湿熱残留歪率が大きくなる。
【0013】また(a1)、即ち(a11)、(a1
2)各々の末端第一級水酸基化率は、通常30〜90
%、好ましくは45〜85%である。末端第一級水酸基
化率が30%未満ではポリウレタンフォーム成形時の硬
化が遅く、90%を超えるとポリウレタンフォームを構
成するセルが独立気泡となり、フォームの収縮や割れと
いった不具合が生じる。(a1)の末端第一級水酸基化
率とは、(a1)中の全水酸基数に対する末端第一級水
酸基数の比率であり、1H核磁気共鳴分光法により測定
できる。
2)各々の末端第一級水酸基化率は、通常30〜90
%、好ましくは45〜85%である。末端第一級水酸基
化率が30%未満ではポリウレタンフォーム成形時の硬
化が遅く、90%を超えるとポリウレタンフォームを構
成するセルが独立気泡となり、フォームの収縮や割れと
いった不具合が生じる。(a1)の末端第一級水酸基化
率とは、(a1)中の全水酸基数に対する末端第一級水
酸基数の比率であり、1H核磁気共鳴分光法により測定
できる。
【0014】有機ポリイソシアネート成分(b)として
は、ポリウレタンに通常使用される公知のもの、例え
ば、 ・炭素数(NCO基中の炭素数を除く;以下のイソシア
ネートも同様)6〜20の芳香族ポリイソシアネート
[2,4−もしくは2,6−トリレンジイソシアネート
(TDI)、粗製TDI、2,4’−もしくは4,4’
−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、粗製
MDI等]; ・炭素数2〜18の脂肪族イソシアネート(ヘキサメチ
レンジイソシアネート、リジンジイソシアネート等); ・炭素数4〜15の脂環式ポリイソシアネート(イソフ
ォロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルジイソシア
ネート等); ・これらのポリイソシアネートの変性物(ウレタン基、
カルボジイミド基、アロファネート基、ウレア基、ウレ
トジオン基、ビュウレット基、ウレトンイミン基、イソ
シアヌレート基またはオキサゾリドン基含有変性物等、
例えば、これらのいずれかの基を含有する変性MD
I);およびこれらの2種以上の併用が挙げられる。
は、ポリウレタンに通常使用される公知のもの、例え
ば、 ・炭素数(NCO基中の炭素数を除く;以下のイソシア
ネートも同様)6〜20の芳香族ポリイソシアネート
[2,4−もしくは2,6−トリレンジイソシアネート
(TDI)、粗製TDI、2,4’−もしくは4,4’
−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、粗製
MDI等]; ・炭素数2〜18の脂肪族イソシアネート(ヘキサメチ
レンジイソシアネート、リジンジイソシアネート等); ・炭素数4〜15の脂環式ポリイソシアネート(イソフ
ォロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルジイソシア
ネート等); ・これらのポリイソシアネートの変性物(ウレタン基、
カルボジイミド基、アロファネート基、ウレア基、ウレ
トジオン基、ビュウレット基、ウレトンイミン基、イソ
シアヌレート基またはオキサゾリドン基含有変性物等、
例えば、これらのいずれかの基を含有する変性MD
I);およびこれらの2種以上の併用が挙げられる。
【0015】これら(b)として例示したもののうち好
ましいものは、TDI単独、および下記MDI・TDI
混合物である。 MDI・TDI混合物:粗製MDIおよび/または変性
MDIと、TDIとの混合物であって、TDIが70重
量%以上のもの MDI・TDI混合物中のTDI含量が70重量%未満
では、発泡したポリウレタンフォームの圧縮残留歪率お
よび湿熱残留歪率が大きくなり、反発弾性率および伸び
が低下する。
ましいものは、TDI単独、および下記MDI・TDI
混合物である。 MDI・TDI混合物:粗製MDIおよび/または変性
MDIと、TDIとの混合物であって、TDIが70重
量%以上のもの MDI・TDI混合物中のTDI含量が70重量%未満
では、発泡したポリウレタンフォームの圧縮残留歪率お
よび湿熱残留歪率が大きくなり、反発弾性率および伸び
が低下する。
【0016】整泡剤(c)はポリオール成分(a)に予
め混合しておいて用いてもよいし、ポリウレタンフォー
ムを製造する際に併用してもよい。整泡剤(c)として
は、下記一般式(2) R3SiO−(R2SiO)n−SiR3 (2) [式中、nは0〜3の整数、Rはアルキル基またはアリ
ール基である。]で表される低分子量シロキサン(c
1)からなる整泡剤を使用する。上記一般式(2)にお
いて、nは通常0〜3の整数、好ましくは0〜2の整数
である。Rはアルキル基および/またはアリール基を示
し、好ましくはメチル基である。nが3を超えると破泡
性を示し、ウレタンフォーム成形時にフォームが崩壊し
たり、セルが粗大化し実用に適さない。該(c1)の具
体例としては、トーレダウコーニングシリコーン(株)
製の「SRX−253」、「SH−200オイル」(粘
度1cSt)等が挙げられる。
め混合しておいて用いてもよいし、ポリウレタンフォー
ムを製造する際に併用してもよい。整泡剤(c)として
は、下記一般式(2) R3SiO−(R2SiO)n−SiR3 (2) [式中、nは0〜3の整数、Rはアルキル基またはアリ
ール基である。]で表される低分子量シロキサン(c
1)からなる整泡剤を使用する。上記一般式(2)にお
いて、nは通常0〜3の整数、好ましくは0〜2の整数
である。Rはアルキル基および/またはアリール基を示
し、好ましくはメチル基である。nが3を超えると破泡
性を示し、ウレタンフォーム成形時にフォームが崩壊し
たり、セルが粗大化し実用に適さない。該(c1)の具
体例としては、トーレダウコーニングシリコーン(株)
製の「SRX−253」、「SH−200オイル」(粘
度1cSt)等が挙げられる。
【0017】(c1)と通常ウレタンフォームの発泡に
使用されるポリエーテル変性ジメチルシロキサン系整泡
剤との違いを以下に説明する。本発明に使用されるポリ
オール(a)にポリエーテル変性ジメチルシロキサン系
整泡剤のうち整泡力の弱い(c2)[例えば日本ユニカ
ー(株)製の「L−3601」、トーレダウコーニング
シリコーン(株)製の「SF2969」等を単独で使用
すると整泡力が弱すぎてウレタンフォームのセルが粗大
化し実用に適さない。またポリエーテル変性ジメチルシ
ロキサン系整泡剤のうち整泡力が(c2)よりも強いも
の(c3)[例えば日本ユニカー(株)製の「SZ−1
306」、「L−5309」、トーレダウコーニングシ
リコーン(株)製の「SRX−274C」等を(c2)
に徐々に添加して使用すると整泡力が上がるためにウレ
タンフォームのセルは細かく均一になるが、セルが独立
気泡となり湿熱永久歪率が大きくなってしまう。一方整
泡剤として(c1)を単独、あるいは(c1)と(c
2)を併用した場合はウレタンフォームのセルは細かく
均一になり、しかも湿熱永久歪率は小さい。
使用されるポリエーテル変性ジメチルシロキサン系整泡
剤との違いを以下に説明する。本発明に使用されるポリ
オール(a)にポリエーテル変性ジメチルシロキサン系
整泡剤のうち整泡力の弱い(c2)[例えば日本ユニカ
ー(株)製の「L−3601」、トーレダウコーニング
シリコーン(株)製の「SF2969」等を単独で使用
すると整泡力が弱すぎてウレタンフォームのセルが粗大
化し実用に適さない。またポリエーテル変性ジメチルシ
ロキサン系整泡剤のうち整泡力が(c2)よりも強いも
の(c3)[例えば日本ユニカー(株)製の「SZ−1
306」、「L−5309」、トーレダウコーニングシ
リコーン(株)製の「SRX−274C」等を(c2)
に徐々に添加して使用すると整泡力が上がるためにウレ
タンフォームのセルは細かく均一になるが、セルが独立
気泡となり湿熱永久歪率が大きくなってしまう。一方整
泡剤として(c1)を単独、あるいは(c1)と(c
2)を併用した場合はウレタンフォームのセルは細かく
均一になり、しかも湿熱永久歪率は小さい。
【0018】本発明の方法において(c1)は必須であ
る。(c1)は単独で用いてもよいし、整泡力の弱いポ
リエーテル変性ジメチルシロキサン系整泡剤(c2)を
併用してもよい。(c2)を併用する場合の(c2)の
使用量は、(c)100重量部中、通常80重量部以
下、好ましくは60重量部以下である。80重量部を超
えると、整泡力が弱すぎてウレタンフォームのセルが粗
大化し実用に適さない。
る。(c1)は単独で用いてもよいし、整泡力の弱いポ
リエーテル変性ジメチルシロキサン系整泡剤(c2)を
併用してもよい。(c2)を併用する場合の(c2)の
使用量は、(c)100重量部中、通常80重量部以
下、好ましくは60重量部以下である。80重量部を超
えると、整泡力が弱すぎてウレタンフォームのセルが粗
大化し実用に適さない。
【0019】触媒(d)としては、ポリウレタンに通常
使用される公知のもの、例えば、 ・カルボン酸の金属塩(酢酸ナトリウム、オクチル酸
鉛、オクチル酸亜鉛、ナフテン酸コバルト、スタナスオ
クトエート等); ・アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属のアルコキシ
ドもしくはフェノキシド(ナトリウムメトキシド、ナト
リウムフェノキシド等); ・3級アミン類(トリエチルアミン、トリエチレンジア
ミン、N−メチルモルホリン、ジメチルアミノメチルフ
ェノール、ピリジン等); ・4級アンモニウム塩(テトラエチルヒドロキシルアン
モニウム等); ・イミダゾール類(イミダゾール、2−エチル−4−メ
チルイミダゾール等);並びに、 ・スズ、アンチモン等の金属を含有する有機金属化合物
(テトラフェニルスズ、トリブチルアンチモンオキサイ
ド等)等が挙げられる。 これらのうち好ましいものは、3級アミン類およびスズ
またはアンチモンを含有するカルボン酸の金属塩または
有機金属化合物である。
使用される公知のもの、例えば、 ・カルボン酸の金属塩(酢酸ナトリウム、オクチル酸
鉛、オクチル酸亜鉛、ナフテン酸コバルト、スタナスオ
クトエート等); ・アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属のアルコキシ
ドもしくはフェノキシド(ナトリウムメトキシド、ナト
リウムフェノキシド等); ・3級アミン類(トリエチルアミン、トリエチレンジア
ミン、N−メチルモルホリン、ジメチルアミノメチルフ
ェノール、ピリジン等); ・4級アンモニウム塩(テトラエチルヒドロキシルアン
モニウム等); ・イミダゾール類(イミダゾール、2−エチル−4−メ
チルイミダゾール等);並びに、 ・スズ、アンチモン等の金属を含有する有機金属化合物
(テトラフェニルスズ、トリブチルアンチモンオキサイ
ド等)等が挙げられる。 これらのうち好ましいものは、3級アミン類およびスズ
またはアンチモンを含有するカルボン酸の金属塩または
有機金属化合物である。
【0020】本発明の方法において、必要により鎖延長
剤および/または架橋剤(e)を使用することができ
る。該(e)としては、ポリウレタンに通常使用できる
ものが用いられ、具体例としてはエチレングリコール、
ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、グリセリ
ン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、
D−ソルビット等が挙げられ、さらにはこれらのものに
活性水素当量が150以下となるようにプロピレンオキ
シドおよび/またはエチレンオキシドを付加させたもの
も包含される。とくにグリセリンにエチレンオキシドを
付加させたものはポリウレタンフォームの湿熱残留歪率
を小さくする効果がある。
剤および/または架橋剤(e)を使用することができ
る。該(e)としては、ポリウレタンに通常使用できる
ものが用いられ、具体例としてはエチレングリコール、
ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、グリセリ
ン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、
D−ソルビット等が挙げられ、さらにはこれらのものに
活性水素当量が150以下となるようにプロピレンオキ
シドおよび/またはエチレンオキシドを付加させたもの
も包含される。とくにグリセリンにエチレンオキシドを
付加させたものはポリウレタンフォームの湿熱残留歪率
を小さくする効果がある。
【0021】本発明の製法における水、(b)、
(c)、(d)および(e)各成分の使用量は次の通り
である。水の使用量は、(a)100重量部当り、通常
3.5〜8重量部、好ましくは4.0〜5.5重量部で
ある。3.5重量部未満では発泡倍率が小さく発泡した
ポリウレタンフォームの密度が40kg/m3 以下とな
らず、また8重量部を超えると、発泡が不安定となり実
用に適さない。(b)の使用量は、NCO指数[ポリオ
ール成分(水、(e)を含む)中の活性水素基1当量当
りの(b)のイソシアネート基の当量数×100]が通
常70〜130、好ましくは85〜115となる量であ
る。NCO指数が70未満ではフォームの圧縮残留歪率
および湿熱残留歪率が大きくなり、また硬化時間が長く
なって生産性が低下し、130を超えると発泡したポリ
ウレタンフォームが脆くなり実用に適さない。(c)は
(a)100重量部当り通常0.1〜5重量部、好まし
くは0.3〜2.5重量部である。(d)は(a)10
0重量部当り通常0.1〜5重量部である。(e)は
(a)100重量部当り通常0〜10重量部、好ましく
は1〜7重量部である。
(c)、(d)および(e)各成分の使用量は次の通り
である。水の使用量は、(a)100重量部当り、通常
3.5〜8重量部、好ましくは4.0〜5.5重量部で
ある。3.5重量部未満では発泡倍率が小さく発泡した
ポリウレタンフォームの密度が40kg/m3 以下とな
らず、また8重量部を超えると、発泡が不安定となり実
用に適さない。(b)の使用量は、NCO指数[ポリオ
ール成分(水、(e)を含む)中の活性水素基1当量当
りの(b)のイソシアネート基の当量数×100]が通
常70〜130、好ましくは85〜115となる量であ
る。NCO指数が70未満ではフォームの圧縮残留歪率
および湿熱残留歪率が大きくなり、また硬化時間が長く
なって生産性が低下し、130を超えると発泡したポリ
ウレタンフォームが脆くなり実用に適さない。(c)は
(a)100重量部当り通常0.1〜5重量部、好まし
くは0.3〜2.5重量部である。(d)は(a)10
0重量部当り通常0.1〜5重量部である。(e)は
(a)100重量部当り通常0〜10重量部、好ましく
は1〜7重量部である。
【0022】ポリオール成分(a)[具体的には(a1
1)および(a2)]と、(c)、(d)、水および必
要により(e)の各成分とを混合したものと、有機ポリ
イソシアネート成分(b)とを通常の方法により攪拌、
混合して発泡させることにより、弾性ポリウレタンフォ
ームが得られる。
1)および(a2)]と、(c)、(d)、水および必
要により(e)の各成分とを混合したものと、有機ポリ
イソシアネート成分(b)とを通常の方法により攪拌、
混合して発泡させることにより、弾性ポリウレタンフォ
ームが得られる。
【0023】本発明の方法を用いた自動車シートバック
用弾性ポリウレタンフォーム等の製造は、通常モールド
成型により行われる。また本発明の方法を用いた弾性ポ
リウレタンフォームの生産方式としてはコールドキュア
ー方式が挙げられる。
用弾性ポリウレタンフォーム等の製造は、通常モールド
成型により行われる。また本発明の方法を用いた弾性ポ
リウレタンフォームの生産方式としてはコールドキュア
ー方式が挙げられる。
【0024】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに説明する
が、本発明はこれにより限定されるものではない。な
お、実施例および比較例中の発泡処方欄の数値は重量部
を示す。
が、本発明はこれにより限定されるものではない。な
お、実施例および比較例中の発泡処方欄の数値は重量部
を示す。
【0025】実施例1〜7および比較例1〜11 表1〜3に示した発泡処方に従って、金型内でポリウレ
タンフォームを発泡し、金型から取り出して、一昼夜放
置後ポリウレタンフォームを切断して、その物性を測定
した。その結果を表1〜3に示す。
タンフォームを発泡し、金型から取り出して、一昼夜放
置後ポリウレタンフォームを切断して、その物性を測定
した。その結果を表1〜3に示す。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】(使用原料の記号の説明) ポリエーテルポリオール(a11); a11−1:グリセリンのプロピレンオキシド−エチレ
ンオキシド付加物、活性水素当量=1000、エチレン
オキシドの末端含有量14重量%、末端第一級水酸基化
率66% a11−2:グリセリンのプロピレンオキシド−エチレ
ンオキシド付加物、活性水素当量=1300、エチレン
オキシドの末端含有量15重量%、末端第一級水酸基化
率73% a11−3:グリセリンのプロピレンオキシド−エチレ
ンオキシド付加物、活性水素当量=1600、エチレン
オキシドの末端含有量16重量%、末端第一級水酸基化
率78%
ンオキシド付加物、活性水素当量=1000、エチレン
オキシドの末端含有量14重量%、末端第一級水酸基化
率66% a11−2:グリセリンのプロピレンオキシド−エチレ
ンオキシド付加物、活性水素当量=1300、エチレン
オキシドの末端含有量15重量%、末端第一級水酸基化
率73% a11−3:グリセリンのプロピレンオキシド−エチレ
ンオキシド付加物、活性水素当量=1600、エチレン
オキシドの末端含有量16重量%、末端第一級水酸基化
率78%
【0030】重合体ポリオール(a2)〔ポリエーテル
ポリオール(a12)中でビニルモノマーを重合したも
の〕; a2−1:a12−1(a11−3と同じ組成)中でア
クリロニトリルおよびスチレンを重合して得たもの、ア
クリロニトリル含有量20重量%、スチレン含有量20
重量% a2−2:a12−1(a11−3と同じ組成)中でア
クリロニトリル、スチレンおよび塩化ビニリデンを重合
して得たもの、アクリロニトリル含有量15重量%、ス
チレン含有量20重量%、塩化ビニリデン含有量5重量
%
ポリオール(a12)中でビニルモノマーを重合したも
の〕; a2−1:a12−1(a11−3と同じ組成)中でア
クリロニトリルおよびスチレンを重合して得たもの、ア
クリロニトリル含有量20重量%、スチレン含有量20
重量% a2−2:a12−1(a11−3と同じ組成)中でア
クリロニトリル、スチレンおよび塩化ビニリデンを重合
して得たもの、アクリロニトリル含有量15重量%、ス
チレン含有量20重量%、塩化ビニリデン含有量5重量
%
【0031】その他のポリオール(a3)〔本発明の
(a11)、(a2)以外のポリオール〕; a3−1:グリセリンのプロピレンオキシド−エチレン
オキシド付加物、活性水素当量=2000、エチレンオ
キシドの末端含有量16重量%、末端第一級水酸基化率
82% a3−2:グリセリンのプロピレンオキシド付加物、活
性水素当量=1300、末端第一級水酸基化率0% a3−3:グリセリンのプロピレンオキシド−エチレン
オキシド付加物、活性水素当量=1600、エチレンオ
キシドの末端含有量30重量%、末端第一級水酸基化率
95%
(a11)、(a2)以外のポリオール〕; a3−1:グリセリンのプロピレンオキシド−エチレン
オキシド付加物、活性水素当量=2000、エチレンオ
キシドの末端含有量16重量%、末端第一級水酸基化率
82% a3−2:グリセリンのプロピレンオキシド付加物、活
性水素当量=1300、末端第一級水酸基化率0% a3−3:グリセリンのプロピレンオキシド−エチレン
オキシド付加物、活性水素当量=1600、エチレンオ
キシドの末端含有量30重量%、末端第一級水酸基化率
95%
【0032】有機ポリイソシアネート成分(b); b−1:日本ポリウレタン工業(株)製コロネートT−
80(TDI、NCO%=48.3) b−2:(TDI/粗製MDI=80/20混合物、N
CO%=44.7) その他の有機ポリイソシアネート成分(b2)〔本発明
の(b)以外の有機ポリイソシアネート〕; b2−1:(TDI/粗製MDI=50/50混合物、
NCO%=39.7)
80(TDI、NCO%=48.3) b−2:(TDI/粗製MDI=80/20混合物、N
CO%=44.7) その他の有機ポリイソシアネート成分(b2)〔本発明
の(b)以外の有機ポリイソシアネート〕; b2−1:(TDI/粗製MDI=50/50混合物、
NCO%=39.7)
【0033】低分子量シロキサン系整泡剤(c1); c1−1:トーレダウコーニングシリコーン(株)製S
RX−253 ポリエーテル変性ジメチルシロキサン系整泡剤のうち整
泡力の弱いもの(c2); c2−1:日本ユニカー(株)製のL−3601 ポリエーテル変性ジメチルシロキサン系整泡剤のうち整
泡力が(c2)よりも強いもの(本発明の範囲外)(c
3); c3−1:トーレダウコーニングシリコーン(株)製S
RX−274C 上記以外の本発明の範囲外の整泡剤〔(c1)以外のシ
ロキサン〕; c4−1:トーレダウコーニングシリコーン(株)製S
H−200オイル(粘度10cSt)
RX−253 ポリエーテル変性ジメチルシロキサン系整泡剤のうち整
泡力の弱いもの(c2); c2−1:日本ユニカー(株)製のL−3601 ポリエーテル変性ジメチルシロキサン系整泡剤のうち整
泡力が(c2)よりも強いもの(本発明の範囲外)(c
3); c3−1:トーレダウコーニングシリコーン(株)製S
RX−274C 上記以外の本発明の範囲外の整泡剤〔(c1)以外のシ
ロキサン〕; c4−1:トーレダウコーニングシリコーン(株)製S
H−200オイル(粘度10cSt)
【0034】触媒(d); d−1:活剤ケミカル(株)製ミニコールL−1020
(トリエチレンジアミンの33%ジプロピレングリコー
ル溶液) d−2:東ソー(株)製TOYOCAT ET(ビス−
N,N−ジメチルアミノエチルエーテルの70%ジプロ
ピレングリコール溶液)
(トリエチレンジアミンの33%ジプロピレングリコー
ル溶液) d−2:東ソー(株)製TOYOCAT ET(ビス−
N,N−ジメチルアミノエチルエーテルの70%ジプロ
ピレングリコール溶液)
【0035】鎖延長剤、架橋剤(e); e−1:ジエタノールアミン e−2:グリセリンのエチレンオキシド付加物、活性水
素当量=70 e−3:グリセリンのエチレンオキシド付加物、活性水
素当量=120
素当量=70 e−3:グリセリンのエチレンオキシド付加物、活性水
素当量=120
【0036】(発泡条件) 金型形状:400mm×400mm×100mm 材質 :アルミニウム製 金型温度:62±2℃ 発泡方法:(b)、(b2)以外の上記の各成分及び水
をプレミックスした後、(b)又は(b2)を加えて6
秒間攪拌し金型に注入した。 ミキシング方法:ハンドミキシング 攪拌羽回転数:5000回転/分 原料温度:25±1℃
をプレミックスした後、(b)又は(b2)を加えて6
秒間攪拌し金型に注入した。 ミキシング方法:ハンドミキシング 攪拌羽回転数:5000回転/分 原料温度:25±1℃
【0037】(表1〜3における記号の説明) A:(a11)と(a12)の数平均の活性水素当量、
又は(a12)と(a3)の数平均の活性水素当量をX
としたときの、0.012X+1.4の値 B:(a11)、(a2)及び(a3)の合計100重
量部当りのビニル重合体含量(重量部)
又は(a12)と(a3)の数平均の活性水素当量をX
としたときの、0.012X+1.4の値 B:(a11)、(a2)及び(a3)の合計100重
量部当りのビニル重合体含量(重量部)
【0038】(表1〜3における表面状態欄の語句の説
明) 良好:ウレタンフォームのセルが細かく均一になってい
る状態。 粗大:ウレタンフォームのセルが粗大で不均一になって
いる状態。
明) 良好:ウレタンフォームのセルが細かく均一になってい
る状態。 粗大:ウレタンフォームのセルが粗大で不均一になって
いる状態。
【0039】(表1〜3における物性欄の記号の説明) イ:ポリウレタンフォームの見かけ密度を示す。単位は
kg/m3。 ロ:ポリウレタンフォームの硬さを示す。単位はkg
f。 ハ:ポリウレタンフォームの反発弾性率を示す。単位は
%。 ニ:ポリウレタンフォームの圧縮残留歪率を示す。単位
は%。 ホ:ポリウレタンフォームの湿熱残留歪率を示す。単位
は%。(上記イ〜ホのフォーム物性の測定はJIS K
6401に準拠した。ただし湿熱残留歪率の測定は圧
縮残留歪率測定時の条件70℃×22時間を 50℃、
95%R.H.×22時間にして測定した。) ヘ:ポリウレタンフォームの伸び率を示す。単位は%。
(上記ヘのフォーム物性の測定はJIS K 6301
に準拠した。)
kg/m3。 ロ:ポリウレタンフォームの硬さを示す。単位はkg
f。 ハ:ポリウレタンフォームの反発弾性率を示す。単位は
%。 ニ:ポリウレタンフォームの圧縮残留歪率を示す。単位
は%。 ホ:ポリウレタンフォームの湿熱残留歪率を示す。単位
は%。(上記イ〜ホのフォーム物性の測定はJIS K
6401に準拠した。ただし湿熱残留歪率の測定は圧
縮残留歪率測定時の条件70℃×22時間を 50℃、
95%R.H.×22時間にして測定した。) ヘ:ポリウレタンフォームの伸び率を示す。単位は%。
(上記ヘのフォーム物性の測定はJIS K 6301
に準拠した。)
【0040】
【発明の効果】本発明の方法を用いることにより、従来
よりも低密度(20〜40kg/m3)で且つ湿熱残留
歪率が小さい弾性ポリウレタンフォームを製造すること
が可能となる。上記効果を奏することから本発明の方法
を用いて得られる弾性ポリウレタンフォームは、自動車
シートバック用に特に有用である。
よりも低密度(20〜40kg/m3)で且つ湿熱残留
歪率が小さい弾性ポリウレタンフォームを製造すること
が可能となる。上記効果を奏することから本発明の方法
を用いて得られる弾性ポリウレタンフォームは、自動車
シートバック用に特に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C08G 18/63 101:00)
Claims (6)
- 【請求項1】 下記ポリオール成分(a)と下記整泡剤
(c)とを組み合わせてなる密度20〜40kg/m3
の弾性ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物。 ポリオール成分(a):活性水素当量が500〜180
0であり、末端第一級水酸基化率が30〜90%のポリ
エーテルポリオール(a1)と、ビニル重合体(p)か
らなるポリオール成分であり、ビニル重合体(p)が、
該ポリエーテルポリオール(a1)の少なくとも一部の
中で重合された重合体であり、(a1)と(p)の合計
100重量部当りのビニル重合体(p)の量(重量部)
(Y)が、2重量部以上で、且つ、(a1)の活性水素
当量(X)とYとの間で、次式 0.012X−15.6≦Y≦0.012X+1.4 (1) を満足する範囲であるポリオール成分。 整泡剤(c):一般式 R3SiO−(R2SiO)n−SiR3 (2) [式中、nは0〜3の整数、Rはアルキル基またはアリ
ール基である。]で表される低分子量シロキサン(c
1)からなる整泡剤。 - 【請求項2】 請求項1記載のポリオール組成物を用い
るポリウレタンフォームの製法であって、該ポリオール
成分(a)と有機ポリイソシアネート成分(b)と、
(a)100重量部当り3.5〜8重量部の水とを、整
泡剤(c)と触媒(d)の存在下で発泡反応させて、密
度20〜40kg/m3 の弾性ポリウレタンフォームを
製造する方法。 - 【請求項3】 さらに鎖延長剤および/または架橋剤
(e)を加えて発泡反応させる請求項2記載の製造方
法。 - 【請求項4】 ポリオール成分(a)が、 (a11):活性水素当量が500〜1800、末端第
一級水酸基化率が30〜90%のポリエーテルポリオー
ルと、 (a2) :活性水素当量が500〜1800、末端第
一級水酸基化率が30〜90%のポリエーテルポリオー
ル(a12)中でビニルモノマーを重合した重合体ポリ
オールとからなるポリオール成分であり、該ポリエーテ
ルポリオール(a1)が、(a11)と(a12)によ
り構成され、(a11)と(a12)は同じでも違って
いてもよい請求項2または3記載の製造方法。 - 【請求項5】 モールド成形方法により発泡反応を行わ
せる請求項2〜4のいずれか記載の製造方法。 - 【請求項6】 (b)が、TDI単独または下記MDI
・TDI混合物である請求項2〜5のいずれか記載の製
造方法。 MDI・TDI混合物:粗製MDIおよび/または変性
MDIと、TDIとの混合物であって、TDIが70重
量%以上のもの
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8223205A JPH09100336A (ja) | 1995-08-03 | 1996-08-05 | ポリオール組成物及びポリウレタンフォームの製法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7-219646 | 1995-08-03 | ||
JP21964695 | 1995-08-03 | ||
JP8223205A JPH09100336A (ja) | 1995-08-03 | 1996-08-05 | ポリオール組成物及びポリウレタンフォームの製法 |
Publications (1)
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JPH09100336A true JPH09100336A (ja) | 1997-04-15 |
Family
ID=26523256
Family Applications (1)
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JP8223205A Pending JPH09100336A (ja) | 1995-08-03 | 1996-08-05 | ポリオール組成物及びポリウレタンフォームの製法 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001139653A (ja) * | 1999-09-03 | 2001-05-22 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | シートクッションパッド |
KR20010054080A (ko) * | 1999-12-03 | 2001-07-02 | 조형래 | 고탄성 발포우레탄수지의 제조방법 |
WO2001070838A1 (fr) * | 2000-03-17 | 2001-09-27 | Bridgestone Corporation | Mousse souple de polyurethane |
WO2006057255A1 (ja) * | 2004-11-24 | 2006-06-01 | Asahi Glass Company, Limited | 軟質ポリウレタンフォーム、その製造方法、および自動車用シート |
-
1996
- 1996-08-05 JP JP8223205A patent/JPH09100336A/ja active Pending
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