JPH0892958A - 基礎杭の施工方法と基礎杭施工用リングホルダー装置 - Google Patents

基礎杭の施工方法と基礎杭施工用リングホルダー装置

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JPH0892958A
JPH0892958A JP23463094A JP23463094A JPH0892958A JP H0892958 A JPH0892958 A JP H0892958A JP 23463094 A JP23463094 A JP 23463094A JP 23463094 A JP23463094 A JP 23463094A JP H0892958 A JPH0892958 A JP H0892958A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 杭体外周を囲むリング部分の内部に、回転圧
入する既製の基礎杭を芯ずれ等の虞なく確実に保持し
て、良好なガイド作用を果しながら回転圧入でき、地盤
中に障害物があっても、また鉛直状態に対し傾度をもっ
た斜杭であっても、設定した所定位置に容易にして確実
に回転圧入できるようにする。 【構成】 杭体に回転を与えて基礎杭を地盤に圧入する
際、施工機前面のリーダ20により昇降自在に吊設した
減速モータに既製の基礎杭Pを回転可能に連接すると共
に、リーダ20の下方に設けたリングホルダー装置Hで
基礎杭の外周を囲み、該リングホルダー装置Hのリング
1部分の複数個所に設けた支持アーム2をリングセンタ
ーに向って進退させて、回転される基礎杭Pの外周を支
持アーム端部の保持ローラ5で押圧保持し、基礎杭を所
定の杭芯位置に回転圧入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基礎杭の施工方法と、
その方法に使用する基礎杭施工用リングホルダー装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】既製の基
礎杭を施工する場合、通常、図7および図8に示すよう
な杭打ち施工機(K)を用い、施工機前面のリーダ(2
0)に昇降自在に吊設された減速モータ(M)に回転伝
達可能に基礎杭(P)を連接し、オーガーで地盤を掘孔
しながら、該基礎杭(P)を回転させて地盤に圧入す
る。
【0003】この際、地盤に設定した所定の杭芯位置に
基礎杭を打設するために、図に示すように、杭打ち機の
リーダ(20)の下部に設けた振れ止め装置(50H)
で杭(P)の外周を囲み、杭体の前後左右へのずれを防
止しながら施工する。
【0004】ところが、従来の振れ止め装置(50H)
は、図13に示すように、基礎杭(P)の外周を囲む単
なる円環状リング(51)と、リーダのガイドパイプに
取り付けるためのガイドギブ(58)とよりなる簡易な
構成のものであり、鋼管杭等のシーム溶接部分の突起、
継ぎ杭の継手部分の溶接、肉盛り等による径の増大等を
考えて、リング(51)の内径が、施工される杭の外径
より数cm(5〜10cm)大きいものを用いるのが通
常である。
【0005】そのため、既製の基礎杭を回転させて施工
する場合には、杭体とリングとの間にギャップを有する
こととなり、それがためにリング内壁に杭外周が当接
(衝突)して、杭のスムースな回転圧入が行なえないば
かりか、基礎杭の外周面が摩耗したり損傷する虞があ
り、さらに振れ止め装置が破損する虞があった。
【0006】また外径の異なる種々の基礎杭を一つの現
場で施工する工事にあっては、杭の径に合せて種々の内
径の振れ止め装置を用意しなければならない無駄があ
り、さらに基礎杭の径が変る毎に、杭打ち施工機への振
れ止め装置の装着、取外し作業を繰り返す必要がある
等、手間と時間がかかる欠点があった。
【0007】特に、施工される基礎杭が、図7のように
杭の軸方向で径の異なる既製杭を連接した杭である場合
には、下部の杭の径に合せて装着した振れ止め装置(5
0H)では、上部の杭の施工時には振れ止め装置(50
H)のリングの径があわず、また振れ止め装置のリング
内に杭が内挿されている状態では、振れ止め装置の交換
や取り外しが困難である。そのため上下杭のいずれか径
の大きいものに合せた振れ止め装置を用いて施工される
のが通常であり、その結果、杭体とリングの間のギャッ
プがさらに大きくなり、芯ずれが生じ易くなっていた。
【0008】また、杭体を回転圧入して施工する場合
に、地盤中に転石や玉石など障害物(B)が存する場合
(図7)は、図中矢印方向に杭が芯ずれし、図8の斜杭
の施工では、杭打ち施工機の前方(図中矢印)へ杭が逃
げ、芯ずれを起こすことになるが、単なる円環状のリン
グよりなる構成では、芯ずれによる杭の傾斜や偏心を直
すことができず、そのため芯ずれ方向での振れ止め用の
リングの損耗や、杭の損傷の度合は前記よりさらに大き
くなるものであった。
【0009】本発明は上記に鑑みてなしたものであっ
て、既製の基礎杭が、どのような径のものであっても、
また上下部で杭径の異なる杭であって、その杭径に対応
して、リング部分の内部に芯ずれ等の虞なく確実に保持
して杭を回転圧入でき、しかも杭体外周や装置の損傷の
おそれなく施工でき、作業効率の向上を図ることができ
る基礎杭の施工方法を提供するものであり、さらにはそ
の方法の実施に好適に使用できるリングホルダー装置を
提供するものである。
【0010】
【課題を解決するるための手段】上記の課題を解決する
本発明は、杭体に回転を与えて地盤に圧入する基礎杭の
施工方法において、施工機前面のリーダに沿って昇降自
在に吊設した減速モータに、既製の基礎杭を回転伝達可
能に連接するとともに、リーダの下部に設けたリングホ
ルダー装置で基礎杭外周を囲み、該リングホルダー装置
のリング部分の複数個所に設けた支持アームをリングセ
ンターに向って進退させて、回転される基礎杭の外周を
支持アーム端部の保持ローラで押圧および/またはガイ
ドしながら、基礎杭を所定位置に回転圧入することを特
徴とする。
【0011】前記において、回転圧入される基礎杭を、
鉛直状態より傾度をもって施工される斜杭とすることが
できる。また回転圧入される基礎杭を、杭の軸方向で径
の異なる既製杭を連接した杭とすることもできる。
【0012】また、前記の支持アームのリングのセンタ
ーに向っての進退を、支持アームとリング部分間に設け
たシリンダー機構、もしくは送りネジ等の送り機構で行
なうことがてきる。
【0013】また、本発明の基礎杭施工用のリングホル
ダー装置は、杭体に回転を与えながら地盤に圧入される
基礎杭を保持しガイドする装置であって、施工機前面の
リーダの下部に設けられるとともに、基礎杭外周を囲む
リング部分と、該リング部分の複数個所に設けられてリ
ングセンターに向って進退自在な支持アームと、支持ア
ームの内方側端部に設けられて杭軸方向と略平行な軸心
を中心に回転自在な保持ローラとを備えてなることを特
徴とする。
【0014】前記において、支持アームをリングセンタ
ーに向って進退させるシリンダー機構、もしくは送りネ
ジ等の送り機構を、支持アームおよびリング部分に設け
ておくのが望ましい。
【0015】
【作用】上記の本発明の基礎杭の施工方法によれば、そ
の施工の際、減速モータに連接した基礎杭をリーダ下部
に設けたリングホルダー装置で囲み、そのリング部分の
複数個所に設けた支持アームをリングセンターに向って
進退させることにり、回転圧入される基礎杭の外周を支
持アーム端部の保持ローラで押圧あるいはガイドした状
態で回転圧入する。
【0016】そのため、地盤に回転圧入される基礎杭が
芯ずれしようとするのを、支持アームにより抑止でき、
杭体をリング部分の軸心位置に確実に保持して施工でき
る。例えば、地盤中に転石や玉石等の障害物があって
も、また基礎杭が鉛直状態より傾度をもつ斜杭であって
も、杭体が傾斜、偏心しようとするのを、前記支持アー
ムにより規制して軸心位置に確実に保持でき、基礎杭の
芯ずれを防止できる。
【0017】特に、回転圧入される基礎杭が、地盤中の
障害物等によって、仮に一方側へ傾斜して芯ずれが生じ
た場合には、支持アームで杭体を反対方向より押圧する
ことで、杭の傾斜を直して所定の杭芯位置に回転圧入す
ることができる。
【0018】また、リングホルダー装置の支持アームを
進退させることで、該支持アームと基礎杭外周面との間
のギャップを自在に選定でき、しかもその支持アームの
内方側端部に回転自在な保持ローラを設けてあるので、
前記のギャップが小さかったり、杭体外周面に保持ロー
ラが当接する状態であっても、該保持ローラが回転する
ことで杭の回転を阻害することがなく、基礎杭を芯ずれ
させることなく所定の杭芯位置に回転圧入でき、またリ
ングホルダー装置や杭体外周面が損傷することがない。
【0019】また支持アームを進退させるだけで、回転
自在な保持ローラの位置を杭径に対応させることができ
るので、一つのリングホルダー装置で杭径の異なる種々
の基礎杭を施工でき、特に杭の軸方向で径の異なる既製
杭を連接した杭であっても、その杭径に容易に対応させ
ることができる。
【0020】
【実施例】次に本発明の具体的実施例を、これに使用す
る装置とともに図面に基いて説明する。
【0021】図1および図2は、本発明に係るリングホ
ルダー装置(H)の第1の実施例を示している。
【0022】同図において、(1)は打設対象の既製の
基礎杭(P)の外周を囲む円環状をなすリングであっ
て、杭打ち施工機(K)の前面に備えるリーダ(20)
のガイドパイプ(21)に対しガイドギブ(8)により
リーダ下部位置に取付けられている。
【0023】リング(1)は、一つの固定リング部分
(1a)と、二つの可動リング部分(1b)(1b)と
に分割形成されて、その外周に設けられた補強リブ
(9)の部分において、連結ピン(10a)(10b)
により連結され、開閉用の連結ピン(10b)を離脱さ
せることにより、連結ピン(10a)を中心に可動リン
グ部分(1b)を回動して前方が開閉できるようになっ
ている。
【0024】(2)は前記のリング(1)の特に周方向
等間隔に3以上の複数個所(図の場合4個所)におい
て、リングセンターに向って進退自在に配した支持アー
ムである。この支持アーム(2)は、リング(1)の外
周に放射方向に突設されたガイドボックス(3)内の開
口部(4)に嵌挿されている。この支持アーム(2)の
上面に長さ方向の所要間隔毎にピン孔(6a)が設けら
れるとともに、ガイドボックス(3)の上面および/ま
たは補強リブ(9)の上面にも、前記のピン孔(6b)
と対応するピン孔(6b)が設けられており、図4に示
す係止ピン(7)を、前記ピン孔(6b)(6a)に嵌
入し係合させることにより、支持アーム(2)を施工さ
れる杭の径に合せて所定位置に係止し位置決めできるよ
うになっている。
【0025】したがって、係止ピン(7)を抜脱するこ
とにより、支持アーム(2)を進退させて突出長さを調
整することができる。この実施例の場合、支持アーム
(2)の進退は手動で行なうことになる。
【0026】前記の支持アーム(2)の内方側端部に
は、杭の軸心方向と略平行な軸心部(5a)を中心に回
転自在な保持ローラ(5)が設けられており、杭体外周
に当接した状態において、杭体の回転に同伴して回転可
能になっている。
【0027】図5は、リングホルダー装置(H)の支持
アーム(2)を進退させる手段としてシリンダー機構
(C)を利用した第2の実施例を示している。この実施
例において、第1の実施例と同構成の部材については、
同符号を付してその説明を省略する。
【0028】この第2の実施例において、ガイドボック
ス(3)の外方側の端壁(3a)と支持アーム(2)と
の間に、油圧等の液圧シリンダーもしくは空気圧シリン
ダー等のシリンダー機構(C)を介設しており、該シリ
ンダー機構(C)への油等の液あるいはエアー等の送り
量を調整することにより、該シリンダー機構(C)を介
して支持アーム(2)を進退動作させることができるよ
うになっている。このシリンダー機構(C)の作動を制
御することにより、複数の支持アーム(2)の進退を同
調させることも容易に可能である。またこのシンダー機
構(C)を利用することにより、保持ローラ(5)によ
り杭体外周を押圧保持することも可能である。すなわ
ち、例えば弾圧的に押圧保持することにより、杭継ぎ作
業時等において杭体が軸方向(主に下方)に移動しない
ように所定位置に保持することも可能である。
【0029】前記の支持アーム(2)を進退させる手段
としては、図6に示す第3の実施例のように、スクリュ
ージャッキ等の送りネジその他の送り機構(S)を利用
することもできる。
【0030】この実施例において、支持アーム(2)に
連結されたネジ軸(11)は、駆動モータ(13)によ
り回転するウォームギア(12)と噛合して、該ウォー
ムギア(12)の回転により回転駆動されて進退するよ
うに設けられている。(14)は、前記ネジ軸(11)
に取着されたハンドルであり、手動でも回転を与えて進
退させることができるようになっている。
【0031】この実施例においても、駆動モータ(1
3)の回転を制御することにより、複数の支持アーム
(2)の進退を同調させることが可能であり、また保持
ローラ(5)により杭体外周を保持することもでき、杭
継ぎ作業時等において杭体を所定位置に保持することが
できる。
【0032】なお、前記の送りネジによる送り機構
(S)としては、前記のウォームギアを利用するほか、
ラック、ピニオンを利用することも可能である。
【0033】上記したシリンダー機構(C)あるいは送
り機構(S)を利用する第2および第3の実施例におい
て、支持アーム(2)の変位量を検出するセンサを設け
ておいて(図示省略)、その進退作用を制御するのが好
ましい。
【0034】また上記のいずれの実施例においても、支
持アーム(2)としては、角筒形をなすもののほか、先
端部にローラを設けることができる円筒形その他の種々
の形状による実施が可能である。
【0035】次に、上記リングホルダー装置(H)を用
いる基礎杭の施工方法について説明する。
【0036】上記のリングホルダー装置(H)は、図7
および図8に示すように、杭打ち施工機(K)のリーダ
(20)の下部に、従来の振れ止め装置(50H)と同
様に装備しておく。このリーダ(20)に沿って昇降自
在に吊設した減速モータ(M)に、既製の基礎杭(P)
を回転伝達可能に連接して吊り下げる。
【0037】例えば、図9〜図11に示すように、減速
モータ(M)の出力軸(22)に、オーガーヘッド(2
4)を先端部(下端部)に有する掘削手段としてのオー
ガー軸(23)を連結し、オーガーヘッド(24)の拡
大刃台(26)に設けた拡大刃(25)により杭体を受
支することにより、オーガー軸(23)を介して鋼管杭
等の円筒状の基礎杭(P)を吊り下げ状態に保持し、さ
らに杭体の下端部に設けた先端クラッチ部(29)に前
記拡大刃(25)を係止させて、オーガー軸(23)の
回転力を基礎杭(P)に与えて、地盤の所定の位置を掘
孔しつつ、基礎杭(P)を地盤に回転圧入する。
【0038】回転圧入の完了後は、オーガー軸(23)
を逆回転させることにより、前記の拡大刃(25)が縮
径して(図10の鎖線)、オーガー軸(23)を基礎杭
(P)より抜脱することができる。図の(27)はオー
ガー軸(23)の継手フランジ、(28)は杭体のオー
ガー軸(23)に対する振れ止めである。
【0039】基礎杭(P)に回転力を伝達する手段とし
ては、図12に示すように、減速モータ(M)の出力軸
(22)に回転盤(30)を設けておき、この回転盤
(30)を杭体の上端部に適宜係脱可能な手段により連
結して、回転を与えるように構成することもできる。ま
た掘削手段としては、前記のオーガー軸(23)に代え
て、スクリューオーガー(33)を用いることもでき
る。
【0040】しかして、前記のようにして、既製の基礎
杭(P)を回転圧入する際、その杭径に合せて、リング
ホルダー装置(H)の支持アーム(2)を、シリンダー
機構(C)や送り機構(S)を利用して自動的に、また
は手動操作によって、リングセンターに向って進退させ
て、杭体外周面と保持ローラ(5)との間にごく僅かな
一定のギャップを保有するか、保持ローラ(5)を杭体
外周面に接触させた状態にしてガイドすることにより、
杭体をその軸心がオーガーの軸心と一致する位置に保持
して回転圧入でき、その芯ずれを防止することができ
る。
【0041】例えば図7のように、地盤中に転石や玉石
等の障害物(B)があって、回転圧入される基礎杭
(P)が傾斜し芯ずれしようとしたり、また仮に傾斜が
生じた場合には、支持アーム(2)で杭体を反対方向よ
り押圧することにより、杭体の傾斜を防ぐか、あるいは
杭体の傾斜を直しながら、回転圧入を継続でき、地盤に
設定した所定の杭芯位置に基礎杭を打設することができ
る。
【0042】また図8のように、既製の基礎杭が鉛直状
態に対し傾度をもった斜杭である場合においても、杭体
が前方へ逃げようとするのを支持アーム(2)端部の保
持ローラ(5)で押圧して、その逃げや偏心を阻止しな
がら、回転圧入することができる。
【0043】しかもその支持アーム(2)の内方側端部
には、回転自在な保持ローラ(5)を設けてあるので、
前記の杭体外周面との間のギャップが小さかったり、押
圧時に杭体外周面に当接しても、該保持ローラ(5)が
回転することで杭体の回転が阻害されず、基礎杭を所定
の杭芯位置に回転圧入でき、またリングホルダー装置
(H)や杭体外周面が損傷するおそれもがない。
【0044】また図7のように、上下で杭径の異なる杭
体を使用する場合、下部の杭径部分の施工時と、上部の
杭径部分の施工時とで、支持アーム(2)を、シリンダ
ー機構(C)や送りネジ機構(S)により自動的に、あ
るいは手動操作により進退させて、その突出長さを調整
することにより、それぞれの杭径に対応させることがて
き、リングホルダー装置(H)をいちいち取換える必要
がない。
【0045】
【発明の効果】上記したように本発明の基礎杭の施工方
法によれば、回転圧入する既製の基礎杭がどのような径
のものであっても、リングホルダー装置のリング部分に
設けた複数の支持アームを進退させることにより、支持
アーム端部の保持ローラの位置を、その杭径に応じて容
易に対応させ得て、杭体をリング部分の内部の軸心位置
に確実に保持してガイドでき、それゆえ、地盤中に玉石
等の障害物があったり、基礎杭が傾度を持った斜杭であ
っても、基礎杭を地盤に設定された所定の杭芯位置に芯
ずれ等のおそれなく回転圧入できるもので、位置精度の
高い基礎杭を効率よく造成、施工することができる。
【0046】しかも支持アームの内方側端部に保持ロー
ラを設けたから、杭体が当接してもローラが回転するこ
とにより、杭体の回転圧入抵抗が増大したり、回転が阻
害されることがなく、スムーズに回転圧入でき、かつま
たリングホルダー装置や杭体外周面が損傷することがな
い。
【0047】また、リングホルダー装置の支持アームを
進退させるだけで、回転自在な保持ローラの位置を種々
の杭径の位置に対応させることができるので、一つのリ
ングホルダー装置で杭径の異なる種々の基礎杭を施工で
き、特に杭の軸方向で径の異なる既製杭を連接した杭で
あっても、その杭径に容易に対応させることができ、施
工中にリングホルダー装置を取換る必要がない。
【0048】また保持ローラで杭外周を押圧して、杭の
所定の高さ位置に保持することもでき、杭の溶接継ぎ作
業や、オーガシャフトの連接作業も容易に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリングホルダー装置の1実施例を示す
一部欠截平面図である。
【図2】同上の側面図である。
【図3】支持アームのリング内方からの正面図である。
【図4】係止ピンの正面図である。
【図5】支持アームの進退手段の他の実施例を示す一部
欠截平面図である。
【図6】支持アームの進退手段のさらに他の実施例を示
す一部欠截平面図である。
【図7】基礎杭の施工状態を示す側面図である。
【図8】斜杭の施工状態を示す側面図である。
【図9】基礎杭の回転圧入時の回転伝達状態をしめす縦
断面図である。
【図10】杭体への回転伝達状態を示す横断面図であ
る。
【図11】同上の一部の斜視図である。
【図12】他の基礎杭への回転伝達状態を示す一部の縦
断面図である。
【図13】従来の振れ止め装置の平面図である。
【符号の説明】
(P) 既製の基礎杭 (H) リングホルダー装置 (1) リング (2) 支持アーム (3) ガイドボックス (5) 保持ローラ (6) ピン孔 (7) 係止ピン (8) ガイドギブ (C) シリンダー機構 (S) 送りネジ機構 (11) ネジ軸 (12) ウォームギア (13) 駆動モータ (B) 障害物 (K) 杭打ち施工機 (20) リーダ (21) ガイドパイプ (M) 減速モータ (22) 出力軸 (23) オーガ軸 (24) オーガヘッド (25) 拡大刃 (28) 振れ止め (29) 先端クラッチ部 (30) 回転盤

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】杭体に回転を与えて地盤に圧入する基礎杭
    の施工方法において、施工機前面のリーダに沿って昇降
    自在に吊設した減速モータに、既製の杭体を回転伝達可
    能に連接するとともに、リーダの下部に設けたリングホ
    ルダー装置で杭体外周を囲み、該リングホルダー装置の
    リング部分の複数個所に設けた支持アームをリングセン
    ターに向って進退させて、回転される杭体の外周を支持
    アーム端部の保持ローラで押圧および/またはガイドし
    ながら、該杭体を所定位置に回転圧入することを特徴と
    する基礎杭の施工方法。
  2. 【請求項2】回転圧入される基礎杭が、鉛直状態より傾
    度をもって施工される斜杭であることを特徴とする請求
    項1に記載の基礎杭の施工方法。
  3. 【請求項3】回転圧入される基礎杭が、杭の軸方向で径
    の異なる既製杭を連接した杭であることを特徴とする請
    求項1または2に記載の基礎杭の施工方法。
  4. 【請求項4】支持アームのリングセンターに向っての進
    退を、支持アームおよびリング部分に設けたシリンダー
    機構、もしくは送りネジ等の送り機構で行なうようにし
    たことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の基
    礎杭の施工方法。
  5. 【請求項5】杭体に回転を与えながら地盤に圧入される
    基礎杭を保持しガイドする装置であって、施工機前面の
    リーダの下部に設けられるとともに、基礎杭外周を囲む
    リング部分と、該リング部分の複数個所に設けられてリ
    ングセンターに向って進退自在な支持アームと、支持ア
    ームの内方側端部に設けられて杭軸方向と略平行な軸心
    を中心に回転自在な保持ローラとを備えてなることを特
    徴とする基礎杭施工用リングホルダー装置。
  6. 【請求項6】支持アームをリングセンターに向って進退
    させるシリンダー機構、もしくは送りネジ等の送り機構
    を、支持アームおよびリング部分に設けたことを特徴と
    する請求項5に記載の基礎杭施工用リングホルダー装
    置。
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Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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