JP2854838B2 - 縦穴の掘削方法および装置ならびに掘削機 - Google Patents

縦穴の掘削方法および装置ならびに掘削機

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JP2854838B2
JP2854838B2 JP8177315A JP17731596A JP2854838B2 JP 2854838 B2 JP2854838 B2 JP 2854838B2 JP 8177315 A JP8177315 A JP 8177315A JP 17731596 A JP17731596 A JP 17731596A JP 2854838 B2 JP2854838 B2 JP 2854838B2
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浩 田中
時朗 西田
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Konoike Construction Co Ltd
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Iseki Kaihatsu Koki KK
Konoike Construction Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上下方向へ伸びる
縦穴を掘削する方法および装置ならびに掘削機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】コンクリート構造物用の基礎、鉄塔用の
基礎、橋脚用の基礎等に用いる深い縦穴を掘削する装置
の1つとして、掘削すべき縦穴を中央領域とその周りの
外周領域とに分けて別個の掘削手段により掘削する装置
がある(たとえば、特開平6−146764号公報、特
開平6−294276号公報、特開平6−129180
号公報)。
【0003】この種の掘削装置において、縦穴の中央領
域は第1の掘削手段により外周領域に先行して掘削さ
れ、外周領域は第2の掘削手段を縦穴の軸線の周りに回
転させることにより掘削され、第2の掘削手段による掘
削物は第2の掘削手段の回転移動にともなって第1の掘
削手段による先行掘削跡内に第2の掘削手段により移動
させる。
【0004】しかし、従来のこの種の掘削装置では、外
周領域を縦穴の中央側から外周側に向けて漸次高くなる
截頭円錐形(すり鉢状)にまたは水平に掘削しているか
ら、第2の掘削手段による掘削物を第2の掘削手段の回
転移動にともなって第2の掘削手段により中央領域側に
移動させることにより、第1の掘削手段による先行掘削
跡内に押し込むにすぎず、したがって掘削効率は、掘削
カッタの能力によって限られるから、低く、特に礫、玉
石混じりの地盤の掘削では著しく低下する。
【0005】
【解決しようとする課題】本発明の目的は、外周領域の
土砂を掘削手段により、先行掘削された中央領域に崩し
落すようにして、掘削効率を高めることにある。
【0006】
【解決手段、作用、効果】本発明の縦穴の掘削方法は、
掘削物の把持運搬機能と土砂の掘削機能とを備えた第1
の掘削手段により、掘削すべき縦穴の中央領域をその周
りの外周領域より先行して掘削するとともに、掘削物を
地上に排出する第1の工程と、外周領域を第2の掘削手
段により掘削する第2の工程とを含み、第2の工程は、
第2の掘削手段をその掘削部が前記縦穴の中央側から外
周側に向けて漸次低くなる截頭円錐形の軌跡を描くよう
に回転させつつ、第2の掘削手段を下方へ押すことによ
り、外周領域を前記第2の掘削手段により掘削しつつ第
1の掘削手段による掘削跡内に崩し落とすことを含む。
【0007】本発明の縦穴の掘削装置は、掘削すべき縦
穴の中央領域をその周りの外周領域より先行して掘削す
る第1の掘削手段であって掘削物の把持運搬機能と土砂
の掘削機能とを備えた第1の掘削手段と、前記外周領域
を掘削する第2の掘削手段と、前記第2の掘削手段を前
記縦穴の軸線の周りに回転させつつ下方へ押す駆動手段
とを含み、前記第2の掘削手段は前記縦穴の中央側から
外周側に向けて漸次低くなる截頭円錐形の回転軌跡を描
く掘削部を有し、該掘削部には掘削用の複数のカッタが
備えられている。
【0008】第2の掘削手段は、中央側から外周側に向
けて漸次低くなる截頭円錐形(逆すり鉢状)の軌跡を描
くように縦穴の軸線の周りに回転されつつ下方へ押され
ることにより、掘削すべき縦穴の外周領域を掘削するの
みならず、外周領域を中央領域の側に向けて押して第1
の掘削手段による先行掘削跡内に崩し落とす。
【0009】このため、本発明によれば、外周領域をす
り鉢状にまたは水平に掘削する従来の掘削装置に比べ、
掘削効率が著しく高くなる。
【0010】第1の掘削手段は、中央領域を掘削する機
能と、先行掘削跡内の掘削物を地上へ搬出する機能とを
有することが好ましい。特に、第1の掘削手段自体が掘
削物の搬出時に地上側へ移動可能であることが好まし
い。これにより、第1の掘削手段では掘削不能の大きな
岩が穴底に存在するとき、第1の掘削手段を地上側へ移
動させ、その状態で穴底の岩を火薬により爆破させるこ
とができる。
【0011】好ましい縦穴用の掘削機は、掘削すべき縦
穴のうち、先行して掘削される中央領域の周りの外周領
域を掘削する掘削機であって、筒状体と、該筒状体の下
端部に前記縦穴の軸線の周りに回転可能に支持された掘
削ヘッドと、該掘削ヘッドを前記軸線の周りに回転させ
る駆動手段と、前記掘削ヘッドを下方へ押す移動手段と
を含み、前記掘削ヘッドは、前記縦穴の中央側から外周
側に向けて漸次低くなる截頭円錐形面を形成するととも
に下端外周に刃口部を形成する環状のヘッド本体と、該
ヘッド本体の前記截頭円錐形面および前記刃口部に配置
された掘削用の複数のカッタとを備える。
【0012】好ましい実施例において、駆動手段は、前
記掘削ヘッドの上端に前記筒状体と同軸的に配置された
第1の歯車と、前記筒状体に該筒状体の軸線の周りに間
隔をおいて配置された複数の駆動源と、各駆動源に連結
され、前記第1の歯車と噛み合う第2の歯車とを備え、
前記移動手段は前記ヘッド本体を前記筒状体に対し下方
へ押す複数のジャッキを備える。
【0013】
【発明の実施の形態】図1および図2を参照するに、掘
削装置10は、縦穴の中央領域をその周りの外周領域の
掘削に先行して掘削する第1の掘削手段12と、縦穴の
外周領域を掘削する第2の掘削手段14とを含む。
【0014】第1の掘削手段12は、クラムシェルバケ
ット、テレスコアーム付きバックホーのように、掘削物
の把持運搬機能と、土砂の掘削機能とを備えた公知の掘
削機である。第1の掘削手段12の掘削部すなわちバケ
ット部16は、地上に設置された操作兼駆動機械により
地上側において操作されて、縦穴の中央領域を外周領域
に先行して掘削するとともに、掘削部内の掘削物を地上
側に排出する。
【0015】図1〜図6に示すように、第2の掘削手段
すなわち掘削機14は、上下方向へ伸びる軸線20を有
しており、また上部に配置されるケーシング22を同軸
的に受ける。ケーシング22としては、短い円筒状のケ
ーシング、弧状に湾曲された複数のプレートを短い円筒
状に連結したケーシング、複数のライナープレートを短
い円筒状に連結したケーシング等が用いられる。
【0016】掘削機14は、軸線20と同軸の短い円筒
状の筒状体24と、該筒状体の下側に軸線20の周りに
回転可能に配置された環状の掘削ヘッド26と、掘削ヘ
ッド26を回転させる駆動機構28と、筒状体26を上
下方向へ移動させる移動機構30と、駆動機構28の上
部に配置されるケーシング22を受ける受け手段32と
を含む。
【0017】筒状体24の下端部には、環状の床34が
図示しないボルト・ナット等の複数のねじ部材により内
向きのフランジ状に同軸的に連結されている。作業者
は、梯子を利用して、地上から床34におよびその逆に
移動することができる。したがって、作業者は、床34
を、穴底の状態を点検する作業、掘削機14を点検する
作業等を行なう作業用床として利用することができる。
【0018】床34の上には、筒状のバケットガイド3
6が設置されている。バケットガイド36は、第1の掘
削手段12のバケット部16を上げ下げするときに、筒
状体24、掘削ヘッド26、駆動機構28、移動機構3
0、受け手段32および床34に衝突しないように、バ
ケット部16を案内する。バケットガイド36の上端部
は、上方ほど筒状体24の半径方向外方となるように曲
げられたラッパ状の傾斜部とされており、また傾斜部と
これに続く一部との内側に耐摩耗性の硬質金属板37が
取り付けられている。
【0019】図示してはいないが、筒状体24および床
34は、それぞれ、筒状体24の軸線20の周りの複数
の部材、好ましくは3以上の部材に分割可能であり、ま
た周方向に隣り合う部材はボルト・ナット等の複数のね
じ部材により分離可能に連結されている。これにより、
筒状体24および床34を容易に運搬することができ、
またそれらを分解して撤去することができる。筒状体2
4および床34の分割数は、縦穴の直径に応じた適宜な
値とすることができる。
【0020】図示してはいないが、筒状体24の分割さ
れた各部材は、床34の分割された部材にボルト・ナッ
ト等の複数のねじ部材により分離可能に連結されてい
る。これにより、周方向に隣り合う部材の結合強度が高
められる。
【0021】図3〜図6に示すように、掘削ヘッド26
は、ベアリング38により筒状体24の下端部に軸線2
0の周りに回転可能に支持されている。図示の例では、
ベアリング38は床34の内周部に配置されている。し
たがって、掘削ヘッド26は床34に支持されている。
図12に示すように、掘削ヘッド26も軸線の周りの複
数の部材26a〜26eに分割可能であり、隣り合う分
割部材はバケット部16の側から操作可能の複数のねじ
部材により連結されている。掘削ヘッド26の分割数
は、縦穴の直径に応じた適宜な値とすることができる。
【0022】掘削ヘッド26は、筒状体24とほぼ同じ
直径寸法を有する筒状の外壁部40と、該外壁部の上面
に内向きのフランジ状に連結された上壁部42と、外壁
部40の下端と上壁部42の内側端とを連結するラッパ
状の円錐壁部44とにより環状のヘッド本体を形成して
いる。
【0023】外壁部40の下端は、複数のカッタ46が
軸線20の周りに間隔をおいて取り付けられた刃口とさ
れている。上壁部42は、軸線20の周りに間隔をおい
て床34の下面に取り付けられた複数のローラ48に上
面外周部において当接されている。円錐壁部44の下面
は、中央側から外周側に向けて漸次低くなる截頭円錐形
(逆すり鉢状)の面とされている。円錐壁部44の下面
にも、複数のカッタ46が取り付けられている。各カッ
タ46は、ヘッド本体から下方へ伸びる。
【0024】上壁部42には、環状の外歯歯車50が取
り付けられている。外歯歯車50は、上壁部42の内周
部から立ち上がるように複数のねじ部材および取付部材
により上壁部42の上面に取り付けられており、またベ
アリング38の内側レースとしても作用する。
【0025】床34、掘削ヘッド26および外歯歯車5
0は、バケット部16の上げ下げの妨げにならないよう
に、環状に形成されており、また互いに共同してバケッ
トガイド36のバケット通過領域につづく空間を形成し
ている。
【0026】駆動機構28は、減速機付きの複数の回転
機構52と、各回転機構52の出力軸に取り付けられた
歯車54とを備える。回転機構52は、歯車54が軸線
20の周りに等角度間隔となるように、床34に据え付
けられている。各歯車54は、歯車50と噛合する。こ
のため、回転機構52が回転されると、歯車54により
歯車50が軸線20の周りに回転されるから、掘削ヘッ
ド26が軸線20の周りに回転される。
【0027】図1〜図9に示すように、移動機構30
は、筒状体24の上部外側に嵌合された筒状の枠体60
を備える。筒状体24と枠体60とは、1以上の回り止
め手段により、軸線20の方向への相対的変位は可能で
あるが、軸線20の周りの回転は不能に組み付けられて
いる。
【0028】そのような回り止め手段の一例を図10お
よび図11に示す。図示の例では、回り止め手段は、上
下方向へ伸びるように枠体60の下端部内側に取付られ
たストッパ62と、上下方向へ伸びるように筒状体24
の上部外側に形成された溝64とを備える。ストッパ6
2と溝64とは、上下方向へ伸びており、また上下方向
へ相対的に滑動可能に嵌合されている。
【0029】枠体60は該枠体の周方向の複数の部材に
分割可能であり、周方向に隣り合う分割部材は、図7〜
図9に示すように、複数のボルト66およびナット68
により分離可能に連結されている。枠体60の分割数
は、縦穴の直径に応じた適宜な値とすることができる。
【0030】枠体60は、外周側に開口する凹所70を
下部外周の複数箇所に有する。各凹所70は溝64の高
さ位置よりやや上方の部位を周方向へ伸びており、また
周方向に隣り合う凹所70は枠体60の隣り合う分割部
材の連結部により分離されている。
【0031】各凹所70には、反力用の押圧体72が配
置されている。各押圧体72は、対応する凹所70に適
合するように、弧状に湾曲されていており、また軸線2
0の周りを弧状に伸びる弧状面を外側に有する。図示の
例では、この弧状面すなわち外側面の幅寸法、すなわち
軸線20の方向の寸法は大きく、したがって押圧体72
の外側面は広い面積を有する。
【0032】周方向に隣り合う押圧体72は、それらの
周方向の端部が相寄り相離れる方向へ相対的に変位する
ように、反力用ジャッキ群すなわち第1のジャッキ群に
より連結されている。各第1のジャッキ群は、上下方向
に間隔をおいた複数の反力用ジャッキすなわち第1のジ
ャッキ74を備える。各第1のジャッキ74は、油圧ジ
ャッキのような流体圧ジャッキであり、また板状をした
連結部材76により、シリンダを一方の押圧体72の端
部に枢軸的に連結され、ピストンロッドを他方の押圧体
72の端部に枢軸的に連結されている。
【0033】各連結部材76は、対応する押圧体72の
周方向の端部から枠体60の開口部78を介して枠体6
0の内側に伸びる。各連結部材76と押圧体72とは、
一体的にまたは溶接により連結されている。同じ押圧体
72を変位させる各第1のジャッキ群の複数の第1のジ
ャッキ74と複数の連結部材76とは、第1のジャッキ
74の伸縮を同期させるべく、共通の枢軸80により揺
動可能に連結されている。
【0034】筒状体24と枠体60とは、軸線20の周
りの複数箇所において、押し下げジャッキすなわち第2
のジャッキ82により連結されている。各第2のジャッ
キ82のシリンダは、ピンを用いた連結具84により床
34に枢軸的に連結され、ピストンロッドはピンを用い
た連結具86により枠体60に枢軸的に連結されてい
る。第2のジャッキ82のストロークは、図示の例のよ
うに、押圧体72の外側面の上下方向の寸法(幅寸法)
以下であることが好ましいが、押圧体72の外側面の上
下方向の寸法(幅寸法)より大きくてもよい。
【0035】移動機構30において、第1のジャッキ7
4が収縮されていると、隣り合う押圧体72が引き寄せ
られているから、各押圧体72は、図3〜図8に実線で
示すように、対応する凹所70内に収容されている。
【0036】これに対し、各第1のジャッキ74が伸長
されると、隣り合う押圧体72が離されるから、各押圧
体72は、図3〜図6に2点鎖線示しかつ図9に実線で
示すように、枠体60の半径方向外方へ移動される。そ
の結果、各押圧体72は、その一部が対応する凹所70
から突出することにより、周囲の地盤に押し付けられ
る。
【0037】それゆえに、移動機構30は、第1のジャ
ッキ74により押圧体72を周囲の地盤に押圧して周囲
の地盤に反力を得た状態で、第2のジャッキ82により
筒状体24を下方へ押す。これにより、掘削ヘッド26
は第2のジャッキ82により筒状体24を介して下方へ
押される。また、周囲の地盤は押圧体72の外面により
滑らかにされる。
【0038】図3および図5に示すように、受け手段3
2は、枠体60の上部内側に内向きのフランジ状に形成
されており、また溶接等により枠体60に固定されてい
る。ケーシング22は、図示の例では、複数のライナー
プレートを短い筒状に連結することにより形成される。
最下段のライナープレートは複数のねじ部材により受け
手段32に分離可能に連結されている。周方向および上
下方向に隣合うライナープレートは、複数のねじ部材に
より分離可能に互いに連結されている。
【0039】図3〜図5に示すように、掘削ヘッド26
の上面には、環状のシール部材90が設けられている。
シール部材90は、筒状体24の下端部の外側を掘削ヘ
ッド26の上面の外周縁部に沿って伸びており、また筒
状体24の下端部と共同して、筒状体24と掘削ヘッド
26との間の空間を閉鎖するラビリンスシールのような
シール手段として作用する。
【0040】掘削装置10において、第1の掘削手段1
2のバケット部16は、地上において操作されて、縦穴
の中央領域を第2の掘削手段14による外周領域の掘削
に先行して掘削するとともに掘削物を掴み込み、その状
態で地上に移動されて、掴み込んでいる掘削物を地上に
排出する。第1の掘削手段12による掘削状態は、バケ
ットガイド36に取り付けられた1以上のテレビカメラ
88により撮影し、地上側に設けられたモニタで監視す
ることができる。
【0041】第1の掘削手段12による所定の先行掘削
が行われると、第2の掘削手段14による外周領域の掘
削が第1の掘削手段12による中央領域の先行掘削およ
び掘削物の排出と並行して行われる。第2の掘削手段1
4による掘削は、駆動機構28により掘削ヘッド26を
軸線20の周りに回転させつつ、第2のジャッキ82を
同期して伸長させて筒状体24を下方へ押すことにより
行われる。
【0042】これにより、掘削ヘッド26がその刃口、
カッタ46および円錐壁部44を掘削すべき縦穴の外周
領域に押圧されつつ、軸線20の周りに回転されるか
ら、掘削すべき縦穴の外周領域は掘削ヘッド26により
逆すり鉢状に掘削される。このとき、全てのカッタ46
により描かれる回転軌跡が中央側から外周側に向けて漸
次低くなる截頭円錐形(逆すり鉢状)であり、円錐壁部
44がそのような面を有するから、掘削すべき縦穴の外
周領域は、カッタ46および円錐壁部44により、押し
下げられるとともに、中央側に押される。
【0043】上記の結果、掘削すべき縦穴の外周領域
は、第1の掘削手段12による先行掘削跡内に掘削ヘッ
ド26により崩し落される。このため、外周領域をすり
鉢状にまたは水平に掘削する従来の掘削装置に比べ、掘
削効率が著しく高い。先行掘削跡内に崩し落された土砂
は、第1の掘削手段12のバケット部16により、第1
の掘削手段12による掘削物とともに、地上に排出され
る。
【0044】第2のジャッキ82が完全に伸長される
と、新たなケーシングを最上部のケーシングの上側に連
結する作業と、ケーシング22および移動機構30を下
降させる作業が行われる。新たなケーシングは、地上側
において最上部のケーシングの上側に連結される。した
がって、ケーシングの連結作業が安全である。
【0045】ケーシング22および移動機構30を下降
させる作業は、第1のジャッキ74を収縮させた状態
で、第2のジャッキ82を収縮させることにより、行わ
れる。その後、第1の掘削手段12による中央領域の先
行掘削と、第2の掘削手段14による外部領域の掘削と
が再開される。
【0046】第2の掘削手段14による掘削の反力は、
掘削開始当初は、適宜な手段に受けられる。しかし、押
圧体72を周囲の壁面に押圧可能の縦穴が掘削される
と、第2の掘削手段14による外周領域の掘削は、押圧
体72を第1のジャッキ74によりを周囲の地盤に押圧
させて反力を周囲の地盤に得た状態で行われる。
【0047】希望する深さの縦穴が形成されると、少な
くとも第1および第2の掘削手段12,14が縦穴から
撤去される。ケーシング22は、これを埋め殺しにして
もよいし、縦穴から撤去してもよい。第2の掘削手段1
4は、分解して撤去することができる。
【0048】掘削途中の穴底に大きな岩が存在するとき
は、バケット部16が地上側に移動された状態で、その
岩を火薬により、ベケット部16および掘削ヘッド26
で掘削可能に破砕することができる。
【0049】掘削機14のように、隣り合う一対の押圧
体72を上下方向に間隔をおいて平行に配置された複数
の第1のジャッキ74により変位させるならば、隣り合
う一対の押圧体を単一のジャッキにより変位させる場合
に比べ、小型のジャッキを用いることができることとあ
いまって、掘削機内の空間を有効に利用することができ
る。
【0050】しかし、隣り合う一対の押圧体を1つの第
1のジャッキにより変位させてもよい。また、押圧体を
枠体の半径方向へ変位させる手段は、隣り合う押圧体を
これらが相寄り相離れる方向へ移動させるジャッキのみ
ならず、直接半径方向へ変位させる手段であってもよ
い。移動機構は、下降および回転の反力をケーシングに
得る機構であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る掘削装置の一実施例を示す縦断面
図である。
【図2】図2に示す掘削装置の平面図である。
【図3】図1における左上部分の拡大した縦断面図であ
る。
【図4】図1における左下部分の拡大した縦断面図であ
る。
【図5】図1における右上部分の拡大した縦断面図であ
る。
【図6】図1における右下部分の拡大した縦断面図であ
る。
【図7】図1の7−7線に沿って得た断面図であって移
動機構部分の一実施例を示す図である。
【図8】移動機構の押圧体を後退させた状態を示す横断
面図である。
【図9】移動機構の押圧体を突出させた状態を示す横断
面図である。
【図10】回り止め手段の一実施例を示す断面図であ
る。
【図11】図10の11−11線に沿って得た断面図で
ある。
【図12】掘削ヘッドの底面図である。
【符号の説明】
10 掘削装置 12 第1の掘削手段 14 第2の掘削手段(掘削機) 16 第1の掘削手段のバケット部 22 ケーシング 24 掘削機の筒状体 26 掘削機の掘削ヘッド 28 掘削機の駆動機構 30 掘削機の移動機構 44 掘削ヘッドの円錐壁部 46 掘削ヘッドのカッタ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−294276(JP,A) 特開 平6−58074(JP,A) 特公 昭45−22891(JP,B1) 特公 昭45−23389(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E21D 1/06 E21B 11/04 E21D 1/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掘削物の把持運搬機能と土砂の掘削機能
    とを備えた第1の掘削手段により、掘削すべき縦穴の中
    央領域をその周りの外周領域より先行して掘削するとと
    もに、掘削物を地上に排出する第1の工程と、前記外周
    領域を第2の掘削手段により掘削する第2の工程とを含
    み、前記第2の工程は、前記第2の掘削手段をその掘削
    部が前記縦穴の中央側から外周側に向けて漸次低くなる
    截頭円錐形の軌跡を描くように回転させつつ、前記第2
    の掘削手段を下方へ押すことにより、前記外周領域を前
    記第2の掘削手段により掘削しつつ前記第1の掘削手段
    による掘削跡内に崩し落とすことを含む、縦穴の掘削方
    法。
  2. 【請求項2】 掘削すべき縦穴の中央領域をその周りの
    外周領域より先行して掘削する第1の掘削手段であって
    掘削物の把持運搬機能と土砂の掘削機能とを備えた第1
    の掘削手段と、前記外周領域を掘削する第2の掘削手段
    と、前記第2の掘削手段を前記縦穴の軸線の周りに回転
    させつつ下方へ押す駆動手段とを含み、前記第2の掘削
    手段は前記縦穴の中央側から外周側に向けて漸次低くな
    る截頭円錐形の回転軌跡を描く掘削部を有し、該掘削部
    には掘削用の複数のカッタが備えられている、縦穴の掘
    削装置。
  3. 【請求項3】 掘削すべき縦穴のうち、先行して掘削さ
    れる中央領域の周りの外周領域を掘削する掘削機であっ
    て、筒状体と、該筒状体の下端部に前記縦穴の軸線の周
    りに回転可能に支持された掘削ヘッドと、該掘削ヘッド
    を前記軸線の周りに回転させる駆動手段と、前記掘削ヘ
    ッドを下方へ押す移動手段とを含み、前記掘削ヘッド
    は、前記縦穴の中央側から外周側に向けて漸次低くなる
    截頭円錐形面を形成するとともに下端外周に刃口部を形
    成する環状のヘッド本体と、該ヘッド本体の前記截頭円
    錐形面および前記刃口部に配置された掘削用の複数のカ
    ッタとを備える、縦穴の掘削機。
  4. 【請求項4】 駆動手段は、前記掘削ヘッドの上端に前
    記筒状体と同軸的に配置された第1の歯車と、前記筒状
    体に該筒状体の軸線の周りに間隔をおいて配置された複
    数の駆動源と、各駆動源に連結され、前記第1の歯車と
    噛み合う第2の歯車とを備え、前記移動手段は前記ヘッ
    ド本体を前記筒状体に対し下方へ押す複数のジャッキを
    備える、請求項3に記載の掘削機。
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