JPH089271B2 - 光学記録体 - Google Patents

光学記録体

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JPH089271B2
JPH089271B2 JP62034448A JP3444887A JPH089271B2 JP H089271 B2 JPH089271 B2 JP H089271B2 JP 62034448 A JP62034448 A JP 62034448A JP 3444887 A JP3444887 A JP 3444887A JP H089271 B2 JPH089271 B2 JP H089271B2
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裕 黒瀬
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
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    • C09B47/04Phthalocyanines abbreviation: Pc
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    • C09B47/06Preparation from carboxylic acids or derivatives thereof, e.g. anhydrides, amides, mononitriles, phthalimide, o-cyanobenzamide
    • C09B47/063Preparation from carboxylic acids or derivatives thereof, e.g. anhydrides, amides, mononitriles, phthalimide, o-cyanobenzamide having oxygen or sulfur atom(s) linked directly to the skeleton

Description

【発明の詳細な説明】 (a)発明の目的 (産業上の利用分野) 本発明は、記録層中に光吸収物質としてテトラポルフ
イラジン誘導体を含有する光学記録体に関する。特に、
レーザー光等を用いる高密度の情報記録及び同記録の再
生を行なえる光学記録体に関する。
(従来の技術) レーザー、特に半導体レーザーを用いる光学記録は、
高密度の情報の記録保存及びその再生が可能なために、
近年、開発が望まれている。
この種のレーザー光を用いる光学記録体の一例として
光デイスクがある。一般に、光デイスクは、円形の基体
に設けられた薄い記録層に、1μm程度に集束したレー
ザー光を照射し、高密度の情報記録を行なうものであ
る。
その記録は、照射されたレーザーエネルギーの吸収に
より、その個所に記録層の分解、蒸発、溶解等の熱的変
形が生成するすることにより行なわれ、そして記録され
た情報の再生は、レーザー光により変形が起きている部
分と起きていない部分の反射率の差を読み取ることこと
により行なわれる。
したがって、その記録体は、レーザー光のエネルギー
を効率よく吸収する必要があるために、記録に使用する
特定波長のレーザー光に対する吸収が大きいこと、及び
情報の再生を正確に行なうために、再生に使用する特定
の波長のレーザー光に対する反射率が高いことが必要で
ある。
この種の光学記録体においては、従来、その光吸収物
質として各種の金属、金属化合物やカルコゲナイド等の
無機化合物が提案れているが、それらの物質の薄膜が空
気酸化を受けやすく、長期間の保存が困難であったり、
紫外線部や可視部の光に対して感応性であったり、日光
その他の光に弱い等の欠点があった。
また、有機化合物を用いた光学記録体としては、シア
ニン系式取、スクワリリウム系色素、ナフトキノン系色
素、フタロシアニン系色素等を用いたものが提案され
た。
このうち、フタロシアニン系色素の一部のものは、半
導体レーザーの波長(800nm付近)に吸収を有するが、
吸収が結晶変態にともなって容易に変化する欠点があ
る。たとえば、バナジルフタロシアニンの蒸着膜におけ
る720nm付近の吸収は、加熱により815nmまで変化する
〔Molecular Crystals and Liquid Crystals 33,149−1
70(1976)〕。
また、テトラナフトポルフイラジン系の化合物は、80
0nm付近の領域に吸収を有するが、ナフタレン環の置換
基を有していないものは、溶媒に対する溶解度が極めて
低いために、塗布により記録層を形成することができな
い欠点がある。
ナフタレン環にアルキル基やアルコキシ基を有するテ
トラナフトポルフイラジン誘導対についても種々の提案
がされた(たとえば、特開昭60−23451号公報、特開昭6
1−215663号公報等)。しかし、かかる従来提案された
テトラナフトポルフイラジン誘導体のうち、溶剤に対す
る溶解度の比較的に高いものは、長鎖のアルキル基を有
するものであるために、メタクリル樹脂等のプラスチッ
ク基板上では溶液がはじかれてしまい、均一な塗膜が得
られにくい欠点がある。たとえば、n−オクチルオキシ
基を有するVO−テトラナフトポルフイラジンの2重量%
テトラクロロエタン溶液は、ポリメチルメクリリレート
板上では、スピンコート法により均一な塗膜を得ること
ができない。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は、スピンコート法等の溶剤溶液塗布法による
成膜性の良好なテトラナフトポルフイラジン誘導体を光
吸収物質として記録層中に含有せしめた光学記録体を提
供しようとするものである。
(b)発明の構成 (問題点を解決するための手段) すなわち、本発明の光学記録体は、基板と記録層とか
らなる光学記録体において、該記録層は光吸収物質とし
て一般式 〔式中、X、Yのうちのいずれか一つは−O(C2H4O)n
R(式中、Rは分枝していてもよいアルキル基を、nは
1〜6の数をそれぞれ表わす。)であり、他の一つは水
素原子であり、AはVO、Cu、Ni又はCoである。〕 で示される化合物を含有することを特徴とする記録体で
ある。
本発明の前記一般式(I)で表わされる化合物は、一
般式 (式中、Rは分枝していてもよいアルキル基を、nは1
〜6の数を表わす。) で示されるナフタレン−2,3−ジカルボン酸無水物誘導
体と、バナジウム、銅、ニッケル、又はコバルトのハロ
ゲン化物又は酸化物を尿素の存在下で、キノリン又はク
ロロナフタレン溶媒中で200〜250℃の温度において1〜
5時間程度加熱することにより合成することができる。
この反応において、金属化合物としてニッケル、コバル
ト、銅のハロゲン化物を用いるときは、触媒としてモリ
ブデン酸アンモニウムを少量加えると、収率が増加する
ので好ましい。
本発明の光学記録体は、基本的には基板と記録層とか
ら構成されているが、さらに必要に応じて基板上に下引
き層を、また記録層上に保護層を設けることができる。
本発明における基板は、使用するレーザー光に対して
透明又は不透明のいずれであってもよい。基板の材質と
しては、ガラス、プラスチック、紙、板状若しくは箔状
の金属等の、一般にこの種の記録体用の支持体が使用で
きるが、種々の点からしてプラスチックが好ましい。そ
のプラスチックとしては、たとえばアクリル樹脂、メタ
クリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂、ニトロ
セルロース、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、
カーボネート樹脂、ポリイミド樹脂、ポリサルホン樹脂
等があげられる。
本発明の光学記録体における光吸収物質を含有する記
録層の厚さは100Å〜5μm、好ましくは500Å〜3μm
である。
その記録層の形成は、塗布方法によるのが好ましい。
たとえば、前記一般式(I)で示される化合物を溶剤又
は溶剤とバインダーの混合物中に溶解又は分散されたも
のをスピンコート法により塗布し成膜する方法が、好ま
しい方法としてあげられる。
その場合に使用するバインダーとしては、たとえばポ
リイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレン樹脂、ア
クリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹
脂、セルロース系樹脂等があげられる。かかるバインダ
ーに対する光吸収性物質の比率は10重量%以上が望まし
い。
また、その場合に使用する溶剤としては、たとえばジ
メチルホルムアミド、メチルエチルケトン、メチルセロ
ソルブ、エタノール、テトラヒドロフラン、ジクロロメ
タン、クロロベンゼン等の各種の溶剤があげられる。
本発明の光学記録体における記録層は、基板の両面に
設けてもよいし、片面だけに設けてもよい。
本発明の光学記録体への記録は、基体の両面又は片面
に設けられた記録層に1μm程度に集束したレーザー
光、好ましくは半導体レーザー光を当てることにより行
なわれる。レーザー光の照射された部分には、レーザー
光エネルギーの吸収による分解、蒸発、溶融等の記録層
の熱変形が生じて、情報が記録される。
その記録された情報の再生は、レーザー光により熱変
形が生じている部分と、生じていない部分の反射率の差
を起み取ることにより行なわれる。
光源としては、He−Neレーザー、Arレーザー、半導体
レーザー等の各種のレーザーを用いることができるが、
価格、大きさの点で、半導体レーザーが特に好ましい。
その半導体レーザーとしては、中心波長が830nm、或い
は80nm、さらにはこれらより短波長のものを使用するこ
とができる。
(実施例) 次に、実施例をあげてさらに詳述するが、本発明はも
とより実施例により限定されるものではない。なお、実
施例に記載の「%」は特に記載しない限り「重量%」を
意味する。
実施例1 (イ)光吸収物質の合成 まず、5−ヒドロキシ−2,3−ナフタレンジカルボン
酸(融点294〜296℃)100gをメタノール1中に分散さ
せ、97%硫酸5mlを加え、還流下で20時間撹拌した。放
冷後、氷水4中に加え、析出した結晶を別、水洗、
乾燥して融点121〜123℃の5−ヒドロキシ−2,3−ナフ
タレンジカルボン酸ジメチルエステル102gを得た。その
構造はマススペクトルにより確認された。
次いで、この5−ヒドロキシ−2,3−ナフタレンジカ
ルボン酸ジメチルエステル26g、予めパラトルエンスル
ホニルクロライドとトリエチレングリコール−モノ−n
−ブチルエーテルとから常法にしたがって合成したパラ
トルエンスルホン酸〔(n−ブトキシ)エトキシ〕エト
キシエチルエーテル47g、炭酸カリウム9.0gをクロロベ
ンゼン500mlに分散させ、還流下で10時間撹拌した。放
冷後、析出した結晶を別し、液から減圧留去により
クロロベンゼンを除き、淡かっ色のタール状物質45gを
得た。このタール状物質を5%NaOH水溶液500ml中に分
散させ、還流下で5時間撹拌した。放冷後、氷冷しなが
ら濃塩酸を滴下し、pH3とした後、析出物を別、乾燥
し、白色結晶29gを得た。この結晶をアセトンから再結
晶し、融点76〜80℃の下記の構造式を有する5−
{〔(n−ブトキシ)エトキシ〕エトキシ}エトキシ−
2,3−ナフタレンジカルボン酸無水物を得た(この構造
はマススペクトルにより確認された。)。
さらに、得られたこの無水物3.90g(0.01モル)、及
び尿素10gを乳鉢で粉砕、混合し、150〜180℃で3時間
反応させた。約100℃まで冷却後、三塩化バナジウム1.0
g及びキノリン10mlを加え、加熱して200〜240℃で2時
間撹拌した。室温まで放冷後、メタノール100mlを加え
還流下で3時間撹拌した。生成物を過し、得られた結
晶を1%NaOH水溶液200ml中に分散させ、還流下で2時
間撹拌した。その結晶を別し、再び1%NaOH水溶液に
よる同様の処理を行なった後、得られた結晶を水洗、乾
燥し、クロロホルム200mlで熱抽出し、クロロホルムを
減圧留去して、濃緑色の決1.7gを得た。この結晶をさら
にアセトン200mlを加え、還流下で2時間撹拌し、熱
過して黒緑色の結晶1.0gを得た。
この結晶は、多少の異性体を含むがその代表例が下記
の構造式で示される化合物である。後記の第1表に示し
たように、この結晶のクロロホルム中でのλmaxは82nm
であり、吸光系数εは1.85×105であった。
(ロ)光学記録体 (イ)において得られた構造式(I1)で示される化合
物の光吸収物質の2%テトラクロロエタン溶液を調製
し、この溶液をスピンコート法(回転数1000rpm)によ
り板厚1.2mmのメタクリル樹脂基板上に塗布した。塗布
された薄膜(記録層)の最大吸収波長は840nmであり、
吸収ピークは巾広かつた。
この薄膜に、中心波長830nmのレーザー光を出力4mW、
ビーム径約1μmで照射したところ、巾約1μm、ピッ
ト長さ約2μmの輪郭の極めて明瞭な孔(ピット)が形
成され、そのときのキャリアレベル/ノイズレベル比
(C/N比)は51dBであった。また、その保存安定性は、
温度60℃、相対湿度80%の恒温・恒湿槽中で10日間保存
した後の半導体レーザー光による書き込み性能のキャリ
アレベル/ノイスレベル比(C/N比)によると51dBであ
った。
実施例2〜4 (イ)光吸収物質の合成 実施例1における(イ)光吸収物質合成法に準じて、
下記の構造式(I2)、(I3)及び(I4)で代表される化
合物の光吸収物質をそれぞれ合成した。また、その各光
吸収性物質のクロロホルム溶媒中でのλmax、及び吸光
系数εは第1表にそれぞれ示すとおりであった。
(ロ)光学記録体 前記の(イ)において得られた代表成分が前記構造式
I2、I3及びI4でそれぞれ示される各光吸収物質を、実施
例1の(イ)におけると同様にしてメタクリル樹脂基板
上に塗布した。
得られた各塗布薄膜の最大吸収波長、半導体レーザー
記録時のC/N比、保存安定性を、実施例1の(ロ)の結
果とともに示すと、第2表のとおりであった。
実施例5 (イ)光吸収物質の合成 実施例1の(イ)において合成した5−{〔(n−ブ
トキシ)エトキシ〕エトキシ}エトキシ−2,3ナフタレ
ンジカルボン酸無水物3.90g(0.01モル)、尿素10g、及
びモリブデン酸アンモニウム0.1gを乳鉢で粉砕し、混合
し、150〜180℃で3時間加熱して反応させた。その反応
後、約100℃まで冷却してから塩化コバルト六水和物1g
及びキノリン10mlを加えて加熱し、200〜240℃で3時間
撹拌して反応させた。その反応生成物を室温を冷却した
のち、メタノール100mlを加え、加熱して還流下で3時
間撹拌した。生成物を熱過し、得られた液を1%塩
酸300ml中に加えた。析出した結晶を別し、乾燥し、
低融点の結晶を得た。
この結晶にトルエン100mlを加え、加熱、溶解させ、
放令後にn−ヘキサン30mlを加えてから、氷冷し、析出
した結晶を別し、液から減圧留去によりトルエン及
びn−ヘキサンを除き、得られたタール状物質にn−ヘ
キサンを加えて結晶化させ、過して緑色の結晶2.2gを
得た。この結晶を1%水酸化ナトリウム水溶液100ml中
に加え、加熱還流下で1時間撹拌した。次いで、放冷後
過し、得られた結晶を水洗、乾燥して緑色結晶1.5gを
得た。この物質は、その代表例が下記の構造式を有する
化合物であり、そのクロロホルム溶媒中のλmaxは769nm
であった。
(ロ)光学記録体 (イ)において得られた構造式I5で示される化合物を
代表例とする光吸収物質を、実施例1の(ロ)における
と同様にしてメタクリル樹脂板上に塗布した。
得られた塗布薄膜(記録層)の極大吸収波長は770nm
であり、また吸収ピークは巾広かった。
この薄膜に、中心波長780nmのレーザー光を出力4mW、
ビーム径約1μmで照射したところ、巾約1μm、ピッ
ト長さ約2μmの輪郭の極めて明瞭な孔(ピット)が形
成され、そのときのキャリアレベル/ノイズレベル比
(C/N比)は48dBであった。また、保存安定性は、温度6
0℃、相対湿度80%の恒温恒湿槽中で10日間保存した後
の半導体レーザー光による書き込み状態のC/N比が47dB
であった。
実施例6 実施例5の(イ)に記載の方法に準じて、5−
{〔(n−ブトキシ)エトキシ〕エトキシ}エトキシ−
2,3−ナフタレンジカルボン酸無水物と、無水塩化ニッ
ケルとを反応させることにより下記の構成式で示される
化合物を代表例とする光吸収物質を合成した。この物質
のクロロホルム溶媒中のλmaxは775nmであった。
(ロ)光学記録体 (イ)において得られた構造式I6で示される化合物を
代表例とする光吸収物質を、実施例1の(ロ)の方法に
準じて、メタクリル樹脂基板上に塗布した。
得られた薄膜(記録層)の極大吸収波長、中心波長78
0nmの半導体レーザー記録時のC/N比、保存安定性は第3
表に示すとおりであった。なお、第3表には実施例5の
同様特性値も併記した。
比較例1 実施例1の(イ)の方法に準じて、下記の構造式で表
わされるテトラナフトポルフイジラジン誘導体を代表例
とする物質を合成した。この物質のクロロホルム溶媒中
のλmaxは810nmであった。
この物質の2%テトラクロロエタン溶液を調製し、こ
の溶液をスピンコート法(回転数500〜200rpm)によ
り、板厚1.2mmのメタクリル樹脂基板上への塗布を試み
たが、樹脂板上で溶液がはじかれてしまうために、均一
な塗布膜が得られなかった。
(c)発明の効果 本発明の光学記録体は、その記録層に含有せしめる光
吸収物質が有機溶剤への溶解性に優れ、かつその溶剤溶
液が樹脂基板とのなじみ性に優れた特定の化学構造を有
するテトラナフポルフイラジン誘導体であるので、樹脂
基板上に該記録層を該誘導体の溶剤溶液の塗布法で容易
に形成せしめることができ、しかもその記録層は高密度
の情報記録及びその再生を行なうことができ、かつその
記録の保存安定性が良好である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−197280(JP,A) 特開 昭61−215663(JP,A) 特開 昭63−91290(JP,A) 特開 昭62−39286(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板と記録層とからなる光学記録体におい
    て、該記録層は光吸収物質として一般式 〔式中、X、Yのうちのいずれか一つは−O(C2H4O)n
    R(式中、Rは分枝していてもよいアルキル基を、nは
    1〜6の数をそれぞれ表わす。)であり、他の一つは水
    素原子であり、AはVO、Cu、Ni又はCoである。〕 で示される化合物を含有することを特徴とする光学記録
    体。
  2. 【請求項2】一般式におけるAがVOである特許請求の範
    囲第1項に記載の光学記録体。
  3. 【請求項3】一般式におけるAがVOであり、Rが−CH2C
    H2CH2CH3であり、nが3である特許請求の範囲第1項記
    載の光学記録体。
JP62034448A 1985-08-13 1987-02-19 光学記録体 Expired - Lifetime JPH089271B2 (ja)

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JP62034448A JPH089271B2 (ja) 1987-02-19 1987-02-19 光学記録体
EP19880102296 EP0279426B1 (en) 1987-02-19 1988-02-17 Optical recording member
DE8888102296T DE3860670D1 (de) 1987-02-19 1988-02-17 Optischer aufzeichnungstraeger.
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