JPH089029B2 - 写真処理廃液の蒸発濃縮処理装置 - Google Patents

写真処理廃液の蒸発濃縮処理装置

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JPH089029B2
JPH089029B2 JP62121743A JP12174387A JPH089029B2 JP H089029 B2 JPH089029 B2 JP H089029B2 JP 62121743 A JP62121743 A JP 62121743A JP 12174387 A JP12174387 A JP 12174387A JP H089029 B2 JPH089029 B2 JP H089029B2
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    • C02F1/02Treatment of water, waste water, or sewage by heating
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    • C02F1/048Purification of waste water by evaporation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B01D1/00Evaporating
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Description

【発明の詳細な説明】
[発明の属する技術分野] この発明は、写真用自動現像機による写真感光材料の
現像処理に伴い発生する廃液(以下、写真処理廃液ない
し廃液と略称)を蒸発処理する蒸発濃縮処理装置に関
し、特に、自動現像機内若しくは自動現像機の近傍に配
置して処理するのに適した写真処理廃液の蒸発濃縮処理
装置に関する。 [従来の技術] 一般に、ハロゲン化銀写真感光材料の写真処理は、黒
白感光材料の場合には現像、定着、水洗等、カラー感光
材料の場合には発色現像、漂白定着(又は漂白、定
着)、水洗、安定化等の機能の1つ又は2つ以上を有す
る処理液を用いた工程を組合せて行なわれている。 そして、多量の感光材料を処理する写真処理において
は、処理によって消費された成分を補充し一方、処理に
よって処理液中に溶出或いは蒸発によって濃化する成分
(例えば現像液における臭化物イオン、定着液における
銀錯塩のような)を除去して処理液成分を一定に保つこ
とによって処理液の性能を一定に維持する手段が採られ
ており、上記補充のために補充液が処理液に補充され、
写真処理における濃厚化成分の除去のために処理液の一
部が廃棄されている。 近年、補充液は水洗の補充液である水洗水を含めて公
害上や経済的理由から補充の量を大幅に減少させたシス
テムに変わりつつあるが、写真処理廃液は自動現像機の
処理槽から廃液管によって導かれ、水洗水の廃液や自動
現像機の冷却水等で稀釈されて下水道等に廃棄されてい
る。 しかしながら、近年の公害規制の強化により、水洗水
や冷却水の下水道や河川への廃棄は可能であるが、これ
ら以外の写真処理液[例えば、現像液、定着液、発色現
像液、漂白定着液(又は漂白液、定着液)、安定液等]
の廃棄は、実質的に不可能となっている。このため、各
写真処理業者は廃液を専門の廃液処理業者に回収料金を
払って回収してもらったり公害処理設備を設置したりし
ている。しかしながら、廃液処理業者に委託する方法
は、廃液を貯溜しておくのにかなりのスペースが必要と
なるし、またコスト的にも極めて高価であり、さらに公
害処理設備は初期投資(イニシャルコスト)が極めて大
きく、整備するのにかなり広大な場所を必要とする等の
欠点を有している。 従って、一般には廃液回収業者によって回収され、二
次及び三次処理され無害化されているが、回数費の高騰
により廃液引き取り価格は年々高くなるばかりでなく、
ミニラボ等では回収効率は悪いため、なかなか回収に来
てもらうことができず、廃液が店に充満する等の問題を
生じている。 これらの問題を解決するために写真処理廃液の処理を
ミニラボ等でも容易に行えることを目的として、写真処
理廃液を加熱して水分を蒸発乾固ないし固化することが
研究されており、例えば、実開昭60−70841号等に示さ
れている。ところで、発明者等の研究、実験では写真処
理廃液を沸点以上の温度で、蒸発処理を持続して行なう
と、蒸発が進み濃縮率が上昇して、その結果亜硫酸ガ
ス、硫化水素、アンモニアガス等の有害ないし極めて悪
臭性のガスが発生する。これは写真処理液の定着液や漂
白定着液としてよく用いられるチオ硫酸アンモニウムや
亜硫酸塩(アンモニウム塩、ナトリウム塩又はカリウム
塩)が高温のため分解することによって発生することが
わかった。更に、蒸発処理時には写真処理廃液中の水分
等が蒸気となって気体化することにより体積が膨張し、
蒸発釜中の圧力が増大する。このためこの圧力によって
蒸発処理装置から前記有害ないし悪臭性のガスが装置外
部へもれ出してしまい、作業環境上極めて好ましくない
ことが起こる。 [発明が解決しようとする課題] そこで、これらを解決するために実開昭60−70841号
には蒸発処理装置の排気管部に活性炭等の排ガス処理部
を設ける方法が開示されている。しかし、この方法は写
真処理廃液中の多量の水分による水蒸気により、排ガス
処理部で結露又は凝結し、ガス吸収処理剤を水分が覆
い、ガス吸収能力を瞬時に失わせてしまう重大な欠点を
有しており、未だ実用には供し得ないものであった。 これらの問題点を解決するために、この発明者等は写
真処理廃液を蒸発処理するに際し、蒸発によって生じる
蒸気を凝縮させる冷却凝縮手段を設け、さらに凝縮によ
って生じる凝縮液を処理すると共に、非凝縮成分につい
ても処理して外部へ放出する写真処理廃液の濃縮処理方
法及び装置について先に提案した。 しかしながら、写真処理廃液を蒸発濃縮処理し、濃縮
度が上昇すると、イオウ系の悪臭ガスの蒸発量が大幅に
増加する欠点を持っている。また、このイオウ系の悪臭
ガスの発生量が増加すると、遊離イオウの発生も始ま
り、凝縮液は下水等に廃棄不可能な状態になってしま
う。このため、濃縮の進行によるイオウ系の悪臭ガスの
発生を抑えるべき種々の研究、実験を行なったところ、
写真処理廃液の蒸発濃縮の時の温度を、写真処理廃液が
沸騰しない範囲に積極的に低下させて処理し、これによ
って生じる蒸気を凝結させると、悪臭の硫化水素や、遊
離イオウの発生そのものを抑制することができ最も有効
であり、しかも沸点以下での蒸発濃縮が容易で装置の安
全及び効率的な運転からも最適であることを見い出し
た。 この発明は上記従来の問題点に鑑みてなされたもので
あり、この発明の第1の目的は、写真処理廃液の蒸発濃
縮処理の蒸発速度を向上することができ、しかも蒸発濃
縮処理時に生じる悪臭及び遊離イオウ等の発生を抑制す
ることが可能な写真処理廃液の蒸発濃縮処理装置を提供
することである。この発明の第2の目的は装置の安全性
と効率的な運転を可能にする写真処理廃液の蒸発濃縮処
理装置を提供することである。 [課題を解決するための手段] この発明の前記課題を解決するために、この発明は、
写真処理廃液を加熱して、少なくともその一部を蒸発さ
せ、残留分を濃縮して回収する写真処理廃液の蒸発濃縮
処理装置において、前記写真処理廃液を、処理工程の少
なくとも一部で30℃〜95℃の温度に制御して蒸発濃縮す
る手段と、前記蒸発濃縮度を検知する手段と、この蒸発
濃縮度の検知に基づき蒸発濃縮を2倍以上行なわせる手
段と、前記蒸発濃縮により生じる蒸気を凝結させる手段
とを有することを特徴としている。 この発明の写真処理廃液の蒸発濃縮の温度は、30℃〜
95℃であり、より好ましくは35℃〜90℃、さらに好まし
くは40℃〜80℃の写真処理廃液を沸騰しない温度に設定
される。さらに、2倍以上の蒸発濃縮に応じて、蒸発濃
縮の温度を変化させることが好ましく、例えば写真処理
廃液の蒸発濃縮の温度が35℃〜90℃の場合は特に、濃縮
が2倍以上のときに好ましく、40℃〜80℃の場合は濃縮
が5倍以上のときに好ましく用いられる。濃縮は処理開
始時は沸点もしくは沸点に近い温度で蒸発させており、
写真処理廃液の蒸発濃縮処理の蒸発速度を向上すること
ができ、蒸発処理時間が短縮する。 この発明の写真処理廃液を、30℃〜95℃の温度に制御
して蒸発濃縮する手段として、加熱手段があり、さらに
この加熱手段の他に、冷却する手段もしくは、加熱を停
止させる手段の少なくとも1つと、温度を検出する手段
とを有し、温度を一定に保つように動作する手段を指
す。また、温度を検出しなくても定常状態において、温
度一定に保つように、例えばヒータ容量を放熱或いは冷
却により調節してもよい。 加熱手段は公知のいかなる方法をも用いることがで
き、例えば、ニクロム線であっても良いし、カートリッ
ジヒータ、石英ヒータ、テフロンヒータ、棒ヒータやパ
ネルヒータのように加工成型されたヒータであっても良
い。加熱手段は蒸発手段中の廃液の中に設置してもよい
が、この発明の効果をより高めるとともに、加熱手段の
表面に写真処理廃液がこげ付くことによって起こる熱効
率の低下や腐食をさけるために、蒸発手段の外部に設け
て蒸発手段の壁を通じて蒸発手段中の廃液を加熱するこ
とが好ましい。 加熱手段の設置位置は、蒸発手段の廃液を加熱できる
位置であれば、いずれの位置であっても良いが、特願昭
61−288328号に記載されたように、蒸発手段中の写真処
理廃液の上方部を加熱するように加熱手段を設置し、加
熱手段近傍における写真処理廃液と写真処理廃液の底部
における温度に差が生じるようにすることが好ましく、
この温度差が5℃以上になるように加熱手段を設置する
ことが、この発明の効果をより高くするために好まし
い。 ここで蒸発手段は、いかなる形態であってもよく、立
方体、円柱、四角柱をはじめとする多角柱、円錐、四角
錐をはじめとする多角錐やこれらのうちのいくつかを組
み合わせたものであっても良いが、加熱手段近傍と底部
における写真処理廃液の温度差が大きくなるように縦長
であることが好ましく、さらに突沸による前記したよう
な吹き出し事故を最大限少なくするために、蒸発手段中
の廃液表面から上の空間をできるだけ広くした方が好ま
しい。 蒸発手段の材質は、耐熱性ガラス、チタン、ステンレ
ス、カーボンスチール等の耐熱性の材質であればいかな
る素材であってもよいが、安全性や耐腐食性の点からス
テンレス(好ましくはSUS304やSUS316、特に好ましくは
SUS316)やチタンが好ましい。 また、冷却手段とは、公知のいかなる方法も用いるこ
とができ、エアーバブリングチラー等冷却器を用いるこ
と、冷却水もしくは処理前の廃液等があげられるが、処
理時の濃縮を低下させない方法をとることが好ましい。 さらに、この発明の蒸発濃縮により生じた蒸気を凝結
する手段にはあらゆる種類の熱交換手段を採用でき、 (1)シェルアンドチューブ型(多管型、套管型) (2)二重管型 (3)コイル型 (4)らせん型 (5)プレート型 (6)フィンチューブ型 (7)トロンボーン型 (8)空冷型 のいずれの構成であってもよい。 熱交換型リボイラー技術を用いることもでき、(1)
垂直サーモサイフォン型 (2)水平サーモサイフォン型 (3)溢流管束型(ケトル型) (4)強制循環型 (5)内挿型 等を採用してもよい。 さらに、コンデンサー形式の熱交換技術を採用しても
よく、 (1)ダイレクトコンデンサー形式 (2)塔内蔵形式 (3)塔頂部設置式 (4)分離形式 等のいずれであってもよい。 また、クーラーを用いることも可能でありクーラーの
形式も任意である。 空冷式熱交換器の採用も有利であり、 (1)押込通風式 (2)吹込通風式 のいずれであってもよい。 この蒸気の凝結により、蒸発濃縮がより容易となり、
イオウ系ガスの系外への発生が減少するのみならず、蒸
発速度が向上し、沸点以下の蒸発を促進する効果があ
る。 前記加熱を停止する手段とは、ヒータ用電源のOFF、
バーナーのバルブ開閉等公知のいかなる手段も用いるこ
とができる。 前記蒸発濃縮の温度を検出する手段とは、蒸発処理さ
れている時の写真処理廃液を測定できるものであれば公
知にいかなる方法も用いることができ、例えば、測温抵
抗温度計、サーミスタ、熱電対、半導体応用センサ、振
動応用の水晶温度センサ、物質の膨張を利用した例えば
NQR温度計、磁化率の変化を用いた温度計等をあげるこ
とができるが、何らかの「信号」を取り出せる様式のも
のを用いることが、装置を電気制御でき好ましい。 この発明において、蒸発濃縮とは、廃液体積を写真処
理槽から出た時の体積と2分の1以下にすることであ
り、廃棄の点からは4分の1以下が好ましく、更に好ま
しくは5分の1以下であり、最適には、10分の1以下で
ある。蒸発濃縮すると沈殿あるいはタール等の発生があ
る。液全体として流動性があるが、又は、液状のものは
濃縮物である。 [発明の実施の形態] 次に、添付図面に従って、この発明の写真処理廃液の
蒸発凝縮処理装置の一実施例を説明する。 A 自動現像機 この発明が適用される自動現像機は図において符号10
で指示されており、ロール状の写真感光材料Fを、発色
現像槽CD、漂白定着槽BF、水洗代替安定槽Sbに連続的に
案内して写真処理し、乾燥D後、巻き取る方式のもので
ある。11は補充タンクであり、センター21によって写真
感光材料Fの処理量を検知し、その情報に基づき制御装
置20により各処理槽に補充液の補充が行なわれる。 B 写真処理廃液の回収 次に、この発明による処理を行うことができる処理処
理廃液の代表例について詳述する。但し、以下には処理
される写真材料がカラー用である場合の写真処理液につ
いて主に述べるが、写真処理廃液はこれら写真処理液を
用いてハロゲン化銀カラー写真材料を処理する際に出る
オーバーフロー液がほとんどである。 発色現像液は発色現像処理工程(カラー色画像を形成
する工程であり、具体的には発色現像主薬の酸化体とカ
ラーカプラーとのカップリング反応によってカラー色画
像を形成する工程)に用いる処理液であり、従って、発
色現像処理工程においては通常発色現像液中に発色現像
主薬を含有させることが必要であるが、カラー写真材料
中に発色現像主薬を内蔵させ、発色現像主薬を含有させ
た発色現像液又はアルカリ液(アクチベーター液)で処
理することも含まれる。発色現像液に含まれる発色現像
主薬は芳香族第1級アミン発色現像主薬であり、アミノ
フェノール系及びp−フェニレジナミンアミン系の誘導
体が含まれる。 上記アミノフェノール系現像剤としては例えば、o−
アミノフェノール、p−アミノフェノール、5−アミノ
−2−オキシ−トルエン、2−アミノ−3−オキシ−ト
ルエン、2−オキシ−3−アミノ−1,4−ジメチル−ベ
ンゼンが含まれる。 発色現像液は、現像液に通常用いられるアルカリ剤を
含むことがあり、更に種々の添加剤、例えばベンジルア
ルコール、ハロゲン化アルカリ金属あるいは現像調節
剤、保恒剤を含有することもある。更に、各種消泡剤や
界面活性剤を、またメタノール、ジメチルホルムアミド
またはジメチルスルホキシド等の有機溶剤等を適宜含有
することもある。 また、発色現像液には必要に応じて酸化防止剤が含有
されてもよい。更に発色現像液中には、金属イオン封鎖
剤として、種々なるキレート剤が併用されてもよい。 漂白定着液は漂白定着工程(現像によって生成した金
属銀を酸化してハロゲン化銀に代え、次いで水溶性の錯
体を形成すると共に発色剤の未発色部を発色させる工
程)に用いられる処理液であり、漂白定着液に使用され
る漂白剤はその種類を問わない。 なお、漂白定着液には各種pH緩衝剤を単独あるいは2
種以上組合わせて含有することがある。さらにまた、各
種の蛍光増白剤や消泡剤あるいは界面活性剤を含有する
ことがある。また重亜硫酸付加物等の保恒剤、アミノポ
リカルボン酸等の有機キレート化剤あるいはニトロアル
コール、硝酸類等の安定剤、有機溶媒等を適宜含有する
こともある。更には、漂白定着液は、特開昭46−280
号、特開昭45−8506号、同46−556号、ベルギー特許第7
70,910号、特公昭45−8836号、同53−9854号、特開昭54
−71634号及び同49−42349号等に記載されている種々の
漂白促進剤を添加することがある。 この発明において水洗代替安定化処理と組合せる機能
の処理と処理廃液量が少なくて熱交換による効果が大き
く好ましい。 安定液にはカラー画像を安定化させる機能の処理と水
洗ムラ等の汚染を防止する水切り浴的機能の安定液もあ
る。他にはカラー画像を着色する着色調整液や、帯電防
止剤を含んだ帯電防止液もこれらの安定液に含まれる。
安定液には前浴から漂白定着成分が持ち込まれるときに
は、これらを中和化、脱塩及び不活性化し色素の保存性
を劣化させない工夫がされる。 このような安定液に含まれる成分としては鉄イオンと
のキレート安定度定数が6以上(特に好ましくは8以
上)であるキレート剤がある。これらのキレート剤は、
有機カルボン酸キレート剤、有機リン酸キレート剤、ポ
リヒドロキシ化合物、無機リン酸キレート剤等があり、
この発明の効果のために特に好ましくはジエチレントリ
アミン五酢酸、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホ
スホン酸やこれらの塩である。これらの化合物は一定に
安定液1について約0.1g〜10gの濃度、更に好ましく
は、安定液1について約0.5g〜5gの濃度で使用され
る。 安定液に添加される化合物としては、アンモニウム化
合物がある。これらは各種の無機化合物のアンモニウム
塩によって供給されるが、具体的には水酸化アンモニウ
ム、臭化アンモニウム、炭酸アンモニウム、塩化アンモ
ニウム、次亜リン酸アンモニウム、リン酸アンモニウ
ム、亜リン酸アンモニウム、フッ化アンモニウム、酸性
フッ化アンモニウム、フルオロホウ酸アンモニウム、ヒ
酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、フッ化水素ア
ンモニウム、硫酸水素アンモニウム、硫酸アンモニウ
ム、ヨウ化アンモニウム、硝酸アンモニウム、五ホウ酸
アンモニウム、酢酸アンモニウム、アジピン酸アンモニ
ウム、ラウリルトリカルボン酸アンモニウム、安息香酸
アンモニウム、カルバミン酸アンモニウム、クエン酸ア
ンモニウム、ジエチルジチオカルバミン酸アンモニウ
ム、ギ酸アンモニウム、リンゴ酸水素アンモニウム、シ
ュウ酸水素アンモニウム、フタル酸水素アンモニウム、
酒石酸水素アンモニウム、乳酸アンモニウム、リンゴ酸
アンモニウム、マレイン酸アンモニウム、シュウ酸アン
モニウム、フタル酸アンモニウム、ピクリン酸アンモニ
ウム、ピロリジンジチオカルバミン酸アンモニウム、サ
ルチル酸アンモニウム、コハク酸アンモニウム、スルフ
ァニル酸アンモニウム、酒石酸アンモニウム、チオグリ
コール酸アンモニウム、2,4,6−トリニトロフェノール
アンモニウム等である。これらのアンモニウム化合物の
添加量は安定液1当り0.05〜100gの範囲で用いられ
る。 安定液に添加される化合物としては、pH調整剤,5−ク
ロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2
−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、1−2−
ベンツイソチアゾリン−3−オンの他特願昭59−146325
号(第26〜30頁)記載の防バイ剤、水溶性金属塩等の保
恒剤、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、
ポリビニルヒドリドン(PVP K−15、ルビスコールK
−17等)等の分散剤、ホルマリン等の硬膜剤、蛍光増白
剤等が挙げられる。 とりわけ、この発明においては、前記防バイ剤を含有
した水洗代替安定液を用いる際に蒸発処理装置内にター
ルの発生が少ないため特に好ましく用いられる。 処理される感光材料がネガ用である場合、このネガ用
安定液には写真画像保存性改良のため、アルデヒド誘導
体が添加されることがある。 前記ネガ用安定液には必要に応じて各種の添加剤、例
えば、水滴ムラ防止材、pH調整剤、硬膜剤、有機溶媒、
調湿剤、その他色調剤等処理効果を改善、拡張するため
の添加剤が加えられることがある。 この発明における水洗代替安定液を用いて行なう安定
化処理とは通常の多量の流水を使用して写真感光材料中
に付着あるいは浸透した前段階の処理液を洗い流す処理
ではなく、安定浴中に写真感光材料の単位面積当りわず
か30m/m2〜9000m/m2、より好ましくは60m/m2〜3000m/m2
補充をすることによって上記と同等以上の作用を有する
ものであり、具体的には特開昭58−134636号に記載のよ
うな画像安定化処理をさす。 従って、この発明に係る水洗代替安定液を使用した場
合には従来のように水洗のための自動現像機の外部へ給
排管を設備を必要としない。 またカラーペーパー用発色現像液や安定液でスチルベ
ン系蛍光増白剤を用いることがある。 前記発色現像液の廃液に含まれる成分は、前記各種成
分ないし添加剤及び処理される写真材料から溶出し蓄積
する成分等である。 前記漂白定着液及び安定液の廃液に含まれる成分は、
前記各種成分ないし添加剤及び処理される写真材料から
溶出し蓄積する成分等である。 以下、写真処理廃液の回収について説明する。 各処理槽に対し補充液の補充が行なわれると、オーバ
ーフロー廃液として処理槽から排出されストックタンク
30(符号31はストックタンクが複数の場合を示す)に集
められる。この自動現像機においては、補充液の補充に
より処理槽の上部からオーバーフローした分が写真処理
廃液として処理の対象となる。 オーバーフローした写真処理廃液をストックタンク30
に供給する手段としては、案内管を通して自然落下させ
るのが簡易の方法であるが、途中に熱交換手段を配置し
て写真処理廃液の保有している熱エネルギーを採取した
り、あるいは、自動現像機若しくは後述する写真処理廃
液処理装置の熱エネルギーを利用してストックタンク30
に集められる以前に符号12で指示する如く、写真処理廃
液を予備加熱若しくは水分を蒸発させる手段を設けても
よいし、また、ポンプ23等より強制移送する場合もあり
得る。 また上記した如く、各写真処理槽CD,BF,Sbに写真処理
廃液中の成分に相違が或るため、全ての写真処理廃液を
一括処理せず、各写真処理槽毎に若しくは2又は3以上
の群に分けられた処理槽の廃液毎にストックタンク30
(31)を用意して別々に処理する場合も含まれる。特
に、銀の回収の点から発色現像槽CDの廃液と漂白定着槽
BF及び水洗代替安定槽Sbの廃液とを分けると有効である
し、また、蒸溜水の再利用の再にも有効である。 また、既存の自動現像機等にある廃液タンクに配管し
ポンプにより廃液をストックタンクへ強制移送してもよ
い。更に、自動現像機の廃液タンク自体をストックタン
クとして利用することができる。この場合、該ストック
タンクの重量を検知してポンプを作動し配管にて廃液を
強制移送することが好ましい。廃液タンクにフロートを
浮かせて一定以上の液面を検知してポンプを作動させる
ことも既存の自動現像機に設置が簡単で好ましい。 なお、この発明の適用に際しては、ストックタンク30
を用いずオーバーフローした写真処理廃液を直接に、あ
るいは処理槽から直接に写真処理廃液を処理手段に供給
するものも含有する。 C 処理手段 この発明の処理手段40は写真処理廃液を、沸点もしく
は沸点に近い温度より低い温度に制御して蒸発濃縮する
手段を有し、蒸発濃縮の温度は30℃〜90℃であり、好ま
しくは40℃〜80℃の写真処理廃液を沸騰しない温度に設
定される。さらに、2倍以上の蒸発濃縮に応じて、蒸沸
濃縮の温度を変化させ、例えば写真処理廃液の蒸沸濃縮
の温度が30℃〜90℃の場合は特に、濃縮が2倍以上のと
きに好ましく、40℃〜80℃の場合は濃縮が5倍以上のと
きに好ましく用いられる。 この発明の写真処理廃液を、30℃〜95℃の温度に制御
して蒸発濃縮する手段として、加熱手段41があり、加熱
手段41、処理中若しくは処理済み写真処理廃液(濃縮
液)を溜める手段を含む処理室42、処理済み写真処理廃
液(濃縮液)を処理室42から排出する手段43を包含して
いる。 また、フィルタ、吸着剤等によるガス吸着手段50及び
蒸気の冷却手段を含む蒸留水の凝結手段60を付加するも
の好ましい。 この発明の蒸発濃縮とは、廃液体積を写真処理槽から
出た時の体積の2分の1以下にすることであり、廃棄の
点からは4分の1以下が好ましく、更に好ましくは5分
の1以下であり、最適には、10分の1以下である。濃縮
すると沈殿あるいはタール等の発生がある。液全体とし
て流動性があるか、又は、液状のものは濃縮物である。 加熱手段41としては、熱源とその伝達方式が重要であ
るが、特定のものに限定されるものではないが、電気・
ガス等、熱容量の変更が用意に且つ迅速に行ない得る熱
源を1つあるいは2以上組み合せ利用する利用するのが
好ましい。 処理室42に写真処理廃液を溜めて全体を加熱するもの
から、例えば、オーバーヒートさせた金属板等の発熱帯
に写真処理廃液を落下ないし投下(散布を含む)して蒸
発させるもの、及び定量ずつ熱源に供給して熱源に連続
的に処理するものまで様々に構成することが可能であ
る。 更に、処理室42内に霧状に写真処理廃液を噴霧し、加
熱空気をあてて写真処理廃液を蒸発させるものであって
もよいし、加熱空気を写真処理廃液中に投入するもので
あってもよい。このような実施態様の場合、乾燥槽Dの
風を利用することも望ましい。 また、噴霧するものは写真処理廃液を加熱旋回気流に
乗せるのが好ましくスプレードライ装置を用いることが
できる。 加熱手段41の位置は、溜められた写真処理廃液に情
報、内部、あるいは処理室42の外部等任意である。 なお加熱手段41がニクロム線等の熱源内臓石英管や伝
熱板の如く写真処理廃液に直接触れるものにおいては、
その表面に濃縮した写真処理廃液が糊着して熱効率が低
下するのを防止するため、例えばフッ素樹脂(例えば、
テフロン)等の保護膜を有する金属等を介して廃液と接
触するようにしておくのが好ましい。 加熱手段において熱容量を可変にするには、種々の方
法があるが、ニクロム線等の熱源内臓石英管や伝熱板の
如く電気的制御によるものが好ましい。電気的制御の場
合は、電圧・電流の制御によっても行ない得るが、例え
ば、同一のワット数のものを複数、ないしワット数を異
にするものを複数の如く配置して、それぞれON/OFF制御
して全体としての熱容量を制御するようにしてもよい。
このようにした場合、例えば、タイマーと組み合わせれ
ば、蒸発処理の初期には最大のワット数に自動的に切り
変わるようにする制御を簡単に行なうことができる。 更に、熱容量の変更巾は段階的なものからゆるやかな
カーブのもので、自由に設定することができる。 処理室42の構成は、前記した加熱手段41の構成に対応
して決められるが、処理室42が処理すべき写真処理廃液
ないし処理済みのものを溜める硬性のものの場合には、
金属ないし陶磁器・合成樹脂等により中釜を形成し、処
理済みの濃縮液を中釜ごと取り出し廃液ないし処理する
ようにするのが好ましい。 ガス吸着手段50は、蒸発させた写真処理廃液中に含ま
れる硫化水素、硫黄酸化物ないしアンモニアガス(H2S
SO2 NH3 等)等の有害なガスをゼオライト吸着剤、
活性炭等を利用して分離回収するものである。 凝結手段60は処理手段40により蒸発処理された蒸溜水
を活性炭、逆浸透膜、紫外線照射、酸化剤等により2次
処理し、蒸溜水を得て、自動現像機10における写真処理
液に利用される。この発明の写真処理廃液を、沸点より
低い温度に制御する手段として、前記加熱手段41の他
に、冷却する手段もしくは、加熱を停止させる手段の少
なくとも1つと、温度を検出する手段とを有し、温度を
一定に保つように動作する手段等を指す。 蒸発濃縮度を検出する手段70には、例えば発光器、反
射板、受光器等を、処理室の一定の高さに配置しておき
光の透過率(減衰率)や屈折率を計測する計測器が用い
られる。また、蒸発濃縮度の変化に伴なう電気抵抗の変
化により検出することもできる。 D 制御 この発明の写真処理廃液の蒸発濃縮処理方法及び装置
を適用する。 (1)ストックタンク30から処理手段40への写真処理廃
液の供給 ストックタンク30から処理手段40への写真処理廃液の
供給は、定量(処理手段40に1度に貯蔵できる量)ずつ
1度に供給する方式と、定量ずつないし可変量を連続的
に供給する方式とがある。センサー22によりストックタ
ンク30内の写真処理廃液の現像量及び又はセンサー24に
よる処理手段40内の写真処理廃液量の検出情報に従って
ストックタンク30から処理手段40への写真処理廃液の供
給を制御する。 定量ずつないし可変量を連続的に供給する方式の場
合、供給する写真処理廃液の温度、処理手段40の加熱手
段41ないし処理室42の温度により検出してその量を調整
する。また供給する写真処理廃液量を常に一定とし、処
理手段40内の写真処理廃液量をセンサー24により検出し
てその量により加熱手段41、例えばヒータにするか、又
は加熱時間を増・減制御するようにしてもよい。 (2)処理手段40の作動 処理手段40の作動は、蒸発濃縮の処理開始時は沸点も
しくは沸点に近い温度で蒸発濃縮し、この処理開始時後
は写真処理廃液を沸点もしくは沸点に近い温度より低い
温度で蒸発濃縮するという条件下で行なわれる。さら
に、2倍以上の蒸発濃縮に応じて、蒸発濃縮の温度を変
化させ、例えば写真処理廃液の蒸発濃縮の温度が35℃〜
90℃の場合は特に、濃縮が3倍以上のときに好ましく、
40℃〜80℃の場合は濃縮が5倍以上のときに好ましく用
いられる。 このような条件下で写真処理廃液の処理は、供給する
写真処理廃液の量と処理された写真処理廃液の量の差、
あるいは、残留している写真処理廃液の量ないし処理さ
れ濃縮された写真処理廃液の量に従って行なわれる。 なお、写真処理廃液を一定量ずつ1度に処理手段40に
供給する方式のものにおいては、供給される写真処理廃
液の温度と加熱手段41ないし処理室42の温度とが検出さ
れていれば処理時間で処理手段40の作動を制御すること
ができる。 以上において、処理手段の写真処理廃液の処理進行度
は処理時間で制御する他、写真処理廃液の粘度、処理室
42内の写真処理廃液下限レベル、上記温度、圧力、重
量、伝導率等を検出することによって制御され、写真処
理廃液が一定濃度に濃縮された段階で処理手段40の作動
を停止ないし低エネルギー運転に切り代えるようにする
のが好ましい。
【実施例】
市販のカラー写真用ペーパーを絵焼き後、次の処理工
程と処理液を使用して連続処理を行った。 基準処理工程 (1)発色現像 40℃ 3分 (2)漂白定着 38℃ 1分30秒 (3)安定化処理 25℃〜35℃ 3分 (4)乾燥 75℃〜100℃ 約2分 処理液組成 [発色現像タンク液] エチレングリコール 15 ml 亜硫酸カリウム 2.0g 臭化カリウム 1.3g 塩化ナトリウム 0.2g 炭酸カリウム 24.0g 3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−(β−メタ
ンスルホンアミドエチル)アニリン硫酸塩 5.5g 蛍光増白剤(4,4′−ジアミノスチルベンジスルホン酸
誘導体) 1.0g ヒドロキシアミン硫酸塩 3.0g 1−ヒドロキシエチリンデン−1,1−二ホスホン酸 0.4g
ヒドロキシエチルイミノジ酢酸 5.0g 塩化マグネシムウ・6水塩 0.7g 1,2−ジヒドロキシベンゼン−3,5−ジスルホン酸−二ナ
トリウム塩 0.2g 水を加えて1とし、水酸化カリウムと硫酸でpH10.2
0とする。 [発色現像補充液] エチレングリコール 20 ml 亜硫酸カリウム 3.0g 炭酸カリウム 24.0g ヒドロキシアミン硫酸塩 4.0g 3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−(β−メタ
ンスルホナミドエチル)アニリン硫酸塩 7.5g 蛍光増白剤(4,4′−ジアミノスチルベンジスルホン酸
誘導体) 2.5g 1−ヒドロキシエチリンデン−1,1−二ホスホン酸 0.5g
ヒドロキシエチルイミノジ酢酸 5.0g 塩化マグネシウム・6水塩 0.8g 1,2−ジヒドロキシベンゼン−3,5−ジスルホン酸−二ナ
トリウム塩 0.3g 水を加えて1とし、水酸化カリウムと硫酸でpH10.7
0とする。 [漂白定着タンク液] エチレンジアミンテトラ酢酸第2鉄アンモニウム2水塩
60.0g エチレンジアミンテトラ酢酸 3.0g チオ硫酸アンモニウム(70%溶液) 100. ml 亜硫酸アンモニウム(40%溶液) 27.5ml 水を加えて全量を1とし、炭酸カリウムまたは氷酢
酸でpH7.1に調整する。 [漂白定着補充液A] エチレンジアミンテトラ酢酸第2鉄アンモニウム2水塩
260.0g 炭酸カリウム 42.0g 水を加えて全量1とする。 この溶液のpHは酢酸又はアンモニア水を用いて6.7±
0.1とする。 [漂白定着補充液B] チオ硫酸アンモニウム(70%溶液) 250.0ml 亜硫酸アンモニウム(40%溶液) 25.0ml エチレンジアミンテトラ酢酸 17.0g 氷酢酸 85.0ml 水を加えて全量1とする。 この溶液はpHは酢酸又はアンモニア水を用いて5.3±
0.1である。 [水洗代替安定タンク液及び補充液] エチレングリコール 1.0 g 2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 0.20g 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−二ホスホン酸(60%
水溶液) 1.0 g アンモニア水(水酸化アンモニウム25%水溶液) 2.0 g 水で1とし、50%硫酸でpH7.0とする。 自動現像機に上記の発色現像タンク液、漂白定着タン
ク液及び安定タンク液を満たし、前記市販のカラー写真
ペーパー試料を処理しながら3分間隔毎に上記した発色
現像補充液と漂白定着補充液A、Bと安定補充液をベロ
ーズポンプを通じて補充しながらランニングテストを行
った。補充量はカラーペーパー1m2当りそれぞれ発色現
像タンクへの補充量として190m、漂白定着タンクへの補
充量として漂白定着補充液A,B各々50m、安定化槽への補
充量として水洗代替安定補充液を250m補充した。なお、
自動現像機の安定化槽は試料の流れの方向に第1槽〜第
3槽となる安定槽とし、最終槽から補充を行い、最終槽
からのオーバーフロー液をその前段の槽へ流入させ、さ
らにこのオーバーフロー液をまたその前段の槽に流入さ
せる多槽向流方式とした。 水洗代替安定液の総補充量が安定タンク容量の3倍と
なるまで連続処理を行った。 次に、写真処理廃液処理の進行度の検出による蒸発制
御に関し、下記の実験を行なった。 実施例1 処理室内に最初に供給した処理すべき写真処理廃液が
4、ヒータ熱容量を500Wとして、蒸発処理したとこ
ろ、次の結果を得た。 また、凝結手段60の配管をショートカットすると、溜
出液を貯溜したストックタンクより蒸気が漏れ、上記の
表の濃縮率に至る前に悪臭の発生、イオウの発生が起っ
ていた。また、アンモニア臭がひどく作業環境は蒸発開
始より劣悪であった。 実施例2 写真処理廃液4を500Wのヒータで蒸発濃縮 溜出液
3が出る時点まで温度制御をしないで、3出た時点
で80℃に制御を行なったところ、実施例1のNo4と悪臭
・イオウ発生、管の閉塞状況は同様であったが、10倍濃
縮までの蒸発時間を12時間に短縮できた。 溜出液量を液面センサーで行ない、設定温度をリレー
で自動的に切り変わる様にしても同様の結果を得た。 実施例3 実施例2の溜出液が3出た時、90℃に制御して、更
に3.55溜出液が出た時、80℃に温度制御を行なう様に
したところ、更に蒸発時間が10時間に短縮できた。 実施例4 処理室内に2の処理すべき写真処理廃液を入れ、液
面を一定に保つよう、更に処理室内に処理すべき写真処
理液を補充した。 この時、処理すべき写真処理液の貯留タンクに実施例
2と同様の浮き子式レベルセンサーを補充量8,18,
20を検知できるように設け、8補充までは温度制御
なし、6補充後は90℃に制御し、16補充後は80℃に
制御を行なうよう設定をし、運転を行なった。この時、
悪臭イオウの発生は18補充しても起こらなかった。 実施例5 漂白定着液のオーバーフロー液を4、500Wのヒータ
で処理した結果を示す。 実施例6 漂白定着オーバーフロー液4500Wのヒータで溜出液
1.3まで温度制御なし溜出液3.2まで温度制御90℃ 溜出液3.2以降温度制御80℃にしたところ、10倍濃
縮までの時間が12時間に短縮できた。 実施例7 実施例1及び5で冷却手段としてエアの吹き込みを行
ない、蒸発処理時の温度を95℃、90℃としたところ、実
施例1及び7と同様の結果を得たが、蒸発速度は約1.5
〜2倍向上した。 実施例8 写真処理廃液を4、500Wのヒータで凝結手段60の有
無で溜液タンクに直接連結して処理した。 実施例9 実施例1において、制御温度を下記のように変化さ
せ、8時間処理した後の悪臭、イオウの発生管の閉塞及
び濃縮倍率を測定し、次の結果を得た。 以上の結果により、制御温度が25℃では、ほとんど濃
縮されず実用性がない。制御温度が30℃以上では2倍以
上の濃縮が行なわれ好ましい結果を得た。 [発明の効果] この発明の写真処理廃液の蒸発濃縮処理装置によれ
ば、前記した目的を達成することが可能であり、特に、
写真処理液の蒸発濃縮温度を積極的に30〜95℃の範囲に
抑え、2倍以上蒸発濃縮することにより、さらに濃縮時
に生じる蒸気の凝結により、特に蒸発濃縮時に生じる悪
臭を極力防止できる効果が期待できる。 また、装置内の圧力の上昇を軽減でき、ガスが外部に
漏れることがなくなると共に、安全な運転が可能にな
り、さらに悪臭のガスが外部へもれることを防止する手
段を備える必要がなくなる。 また、蒸発濃縮に応じて、蒸発濃縮の温度を変化させ
ること、蒸発濃縮処理の蒸発速度を向上することができ
る等の点で好ましい。また、処理開始時に写真処理廃液
の沸点で蒸発濃縮することで、蒸発濃縮の蒸発速度を向
上することができる。
【図面の簡単な説明】
図はこの発明の写真処理廃液の蒸発濃縮処理装置を示す
概略図である。 図中符号10は自動現像機、12は予備加熱ないし蒸発手
段、20は制御装置、40は処理手段、41は加熱手段、42は
処理室、43は排出手段、50はガス吸着手段、60は凝結手
段、70は濃度を検出する手段である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 榑松 雅行 東京都日野市さくら町1番地 小西六写真 工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−236585(JP,A) 特開 昭53−21854(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】写真処理廃液を加熱して、少なくともその
    一部を蒸発させ、残留分を濃縮して回収する写真処理廃
    液の蒸発濃縮処理装置において、前記写真処理廃液を、
    処理工程の少なくとも一部で30℃〜95℃の温度に制御し
    て蒸発濃縮する手段と、前記蒸発濃縮度を検知する手段
    と、この蒸発濃縮度の検知に基づき蒸発濃縮を2倍以上
    行なわせる手段と、前記蒸発濃縮により生じる蒸気を凝
    結させる手段とを有することを特徴とする写真処理廃液
    の蒸発濃縮処理装置。
  2. 【請求項2】前記2倍以上の蒸発濃縮に応じて、蒸発濃
    縮の温度を変化させることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の写真処理廃液の蒸発濃縮処理装置。
  3. 【請求項3】前記蒸発濃縮の少なくとも処理開始時は写
    真処理液の沸点で蒸発濃縮する手段を有する特許請求の
    範囲第1項または第2項記載の写真処理廃液の蒸発濃縮
    処理装置。
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