JP2952506B2 - 写真処理廃液の蒸発濃縮装置 - Google Patents

写真処理廃液の蒸発濃縮装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は写真処理廃液の蒸発濃縮装置の濃縮カラム内
の液面制御を安定化させる手段に関する。
〔発明の背景〕
一般に、ハロゲン化銀写真感光材料の写真処理は、黒
白感光材料の場合には、現像、定着、水洗等、カラー感
光材料の場合には発色現像、漂白定着(又は漂白、定
着)、水洗、安定化等の機能の1つ又は2つ以上を有す
る処理液を用いた行程を組合わせて行われている。
そして、多量の感光材料を処理する写真処理において
は、処理によって消費された成分を補充し一方、処理に
よって処理液中に溶出域は蒸発によって濃化する成分
(例えば現像液における臭化物イオン、定着液における
銀錯塩のような)を除去して処理液成分を一定に保つこ
とによって処理液の性能を一定に維持する手段が採られ
ており、上記補充のために補充液が処理液に補充され、
写真処理における濃厚化成分の除去のために処理液の一
部が廃棄されている。
近年、補充液は水洗の補充液である水洗水を含めて公
害上や経済的理由から補充の量を大幅に減少させたシス
テムに変わりつつあるが、写真処理廃液は自動現像機の
処理槽から廃液管によって導かれ、水洗水の廃液や自動
現像機の冷却水等で稀釈されて下水道等に廃棄されてい
た。
しかしながら、近年の公害規制の強化により、水洗水
や冷却水の下水道や河川への廃棄は可能であるが、これ
ら意外の写真処理液[例えば、現像液、定着液、発色現
像液、漂白定着液(又は漂白液、定着液)、安定液等]
の廃棄は、実質的に不可能となっている。このため、各
写真処理業者は廃液を専門の廃液処理業者に回収料金を
払って回収してもらったり公害処理設備を設置したりし
ている。しかしながら、廃液処理業者に委託する方法
は、廃液を貯留しておくのにかなりのスペースが必要と
なるし、またコスト的にも極めて高価であり、さらに公
害処理設備は初期投資(イニシャルコスト)が極めて大
きく、整備するのにかなり広大な場所を必要とする等の
欠点を有している。
さらに、具体的には、写真処理廃液の公害負荷を低減
させる公害処理方法としては、活性汚泥法(例えば、特
公昭51−12943号及び同昭51−7952号等)、蒸発法(特
開昭49−89437号及び同56−33996号等)、電解酸化法
(特開昭48−84462号、同49−119458号、特公昭53−434
78号、特開昭49−119457号等)、イオン交換法(特公昭
51−37704号、特開昭53−383号、特公昭53−43271号
等)、逆浸透法(特開昭50−22463号等)化学的処理法
(特開昭49−64257号、特公昭57−37396号、特開昭53−
12152号、同49−58833号、同53−63763号、特公昭57−3
7395号等)等が知られているが、これらは未だ充分では
ない。
一方、水資源面からの制約、給排水コストの上昇、自
動現像機設備における簡易さと、自動現像機周辺の作業
環境上の点等から、近年、水洗に変わる安定化処理を用
い、自動現像機外に水洗の給排水のための配管を要しな
い自動現像機(いわゆる無水洗自動現像機)による写真
処理が普及しつつある。このような処理では処理液の温
度コントロールするための冷却水も省略されたものが望
まれている。このような実質的に水洗水や冷却水を用い
ない写真処理では自動現像機からの写真処理廃液がある
場合と比べて水によって稀釈されないためその公害負荷
が極めて大きく一方において廃液量が少ない特徴があ
る。
従って、この廃液量が少ないことにより、給廃液用の
機外の配管を省略でき、それにより従来の自動現像機の
欠点と考えられる配管を設置するために設置後は移動が
困難であり、足下スペースが狭く、設置時の配管工事に
多大の費用を要し、温水供給圧のエネルギー費を要する
等の欠点が解消され、オフィスマシンとして使用できる
までコンパクト化、簡易化が達成されるという極めて大
きい利点が発揮される。
しかしながら、この反面、その廃液は極めて高い公害
負荷を有しており、河川はもとより下水道にさえ、その
公害規制に照らしてその廃液は全く不可能となってきて
いる。さらにこのような写真処理(多量の流水を用い
て、水洗を行わない処理)の廃液量は少ないとはいえ、
例えば比較的小規模なカラー処理ラボでも、1日に10l
程度となる。
従って、一般には廃液回収業者によって回収され、二
次及び三次処理され無害化されているが、回収費の高騰
により廃液引き取り価格は年々高くなるばかりでなく、
ミニラボ等では回収効率は悪いため、なかなか回収に来
てもらうことができず、廃液が店に充満する等の問題を
生じている。
一方、これらの問題を解決するために写真処理廃液の
処理をミニラボ等でも容易に行えることを目的として、
写真処理廃液を加熱して水分を蒸発乾固ないし固化する
ことが研究されており、例えば、実開昭60−70841号等
に示されている。発明者等の研究では写真処理廃液を蒸
発処理した場合、亜硫酸ガス、硫化水素、アンモニアガ
ス等の有害ないし極めて悪臭性のガスが発生する。これ
は写真処理液の定着液や漂白定着液としてよく用いられ
るチオ硫酸アンモニウムや亜硫酸塩(アンモニウム塩、
ナトリウム塩又はカリウム塩)が高温のため分解するこ
とによって発生することがわかった。更に蒸発処理時に
は写真処理廃液中の水分等が蒸気となって気体化するこ
とにより体積が膨張し、蒸発釜中の圧力が増大する。こ
のためこの圧力によって蒸発処理装置から前記有害ない
し悪臭性のガスが装置外部へもれ出してしまい、作業環
境上極めて好ましくないことが起こる。
そこで、これらを解決するために実開昭60−70841号
には蒸発処理装置の排気管部に活性炭等の排ガス処理部
を設ける方法が開示されている。しかし、この方法は写
真処理廃液中の多量の水分による水蒸気により、排ガス
処理部で結露又は凝結し、ガス吸収処理剤を水分が覆
い、ガス吸収能力を瞬時に失わせてしまう重大な欠点を
有しており、未だ実用には供し得ないものであった。
これらの問題点を解決するために、この出願人等は写
真処理廃液を蒸発処理するに際し、蒸発によって生じる
蒸気を凝縮させる冷却凝縮手段を設け、さらに凝縮によ
って生じる凝縮水を処理するとともに非凝縮成分につい
ても処理して外部へ放出する写真処理廃液の処理方法及
び装置について先に提案した。
しかしながら、上記提案によれば、次のような問題点
があることを見い出した。すなわち、蒸発処理によって
生じる蒸気は冷却凝縮手段で凝縮されるが、冷却凝縮効
率が悪いと、凝縮されないで装置外部へ放出される蒸気
の比率が高くなり、たとえ活性炭で処理したとしても、
悪臭で有害なガスが装置外部へ放出される比率も高くな
る。さらに冷却凝縮手段によって凝縮された凝縮水も、
たとえ活性炭で処理したとしても、廃棄する時におった
り、公害負荷が高くそのまま下水等に排出できない場合
もある。
さらに、ミニラボでは店のスペースが極めて限られて
おり、写真処理液を処理することにより発生する悪臭が
特に問題となるばかりでなく、廃液処理装置自体の設置
スペースが問題となる。また、装置の値段やランニング
コストも重要な問題である。従って、写真処理廃液を、
悪臭で有害なガスを発生することなく処理できるコンパ
クトで安価でかつランニングコストが低い処理装置が要
望されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
このような問題点を解決するために本出願人は特願昭
62−69437号等を提案し、写真廃液によって発生する悪
臭が少なく、かつ確実に処理すべき写真処理廃液を供給
可能になるようにした。そのために蒸発釜(分離蒸発カ
ラム)に液面センサーを設け常に該カラムの写真処理廃
液の液面高さを検出し、該液の蒸発濃縮処理で液面が低
下した量だけずつ該廃液を供給補充するようにした。
しかし、廃液中にカラー発色現像主薬、ハイドロキノ
ン類その他銀現像主薬が含まれると、蒸発濃縮下でそれ
等が浮遊物となりスラッジ化しセンサーに付着し該セン
サーが誤動作を起こし正確な液面が検出できなくなると
いう問題点がでてきた。このような状態になると前記廃
液の正確な供給も不可能とならざるを得なくなり悪臭発
生を押さえることも不可能になった。本発明はこのよう
な問題点を解決した写真処理廃液の蒸発濃縮装置を提供
することを課題目的にする。
〔課題を解決するための手段〕
この目的は下記(a),(b),(c)の技術手段の
いずれかによって達成される。
(a)写真処理廃液を濃縮カラム内にて加熱蒸発濃縮せ
しめ、これによって生ずる蒸気を冷却凝縮して液化する
写真処理廃液の蒸発濃縮装置において、該濃縮カラム内
のフロート式または電極式の濃縮廃液液面検出手段が70
℃以下となる環境に設置され、該液面検出手段を供給廃
液で洗浄するようにしたことを特徴とする写真処理廃液
の蒸発濃縮装置。
(b)前記70℃以下となる環境は減圧下での蒸発濃縮で
作られることを特徴とするa項に記載の写真処理廃液の
蒸発濃縮装置。
(c)前記電極表面がテフロン素材で覆われていること
を特徴とするa項またはb項記載の写真処理廃液の蒸発
濃縮装置。
〔実施例〕
本発明の第1の実施例を第1図の概要図によって説明
する。
減圧に堪え得る蒸発濃縮カラム(以下、単にカラムと
いう)1には、その液留め部4とそのヒートポンプの加
熱部2Aと該液溜部4からの液汲上げベルト51とが独立し
て設けられ、カラム1の上部は連通し、更に該カラム1
の隣には蒸気凝縮部5および蒸留水の溜部8Cが設けられ
ている。そして、該蒸気凝縮部5内にはヒートポンプの
冷却部8Aが設けられその上方にはカラム1の上部に連通
する部分があり、下部には上方の蒸気の高温ダクト41に
通じる風路44が設けられている。そして該ダクト41内に
はヒートンプの加熱部2Cおよび、ファン42が設けられ、
前記冷却部8Aの上方より入って冷却された残りの一部の
余り蒸気も含めた空気を前記風路44を経て前記ダクト41
を通ってファン42でカラム1に循環さすようにしてあ
り、更にその循環中に空気とともに加熱部2Cが作用して
高温化するようにしてある。
また、カラム1内の液溜まり4より上方の液外部には
ヒートポンプの加熱部2Bが前記加熱部2Aと直列に連結し
て設けられている。
これにより汲上げベルト51によって汲上げられながら
循環する該ベルト上の廃液は早急に前記ダクト41内の加
熱蒸気の一部および加熱空気のたすけにもよって蒸発さ
せられ熱バランスを安定化すると共に蒸発凝縮効率を向
上させて行くことになる。
熱源、冷却源としてはヒートポンプを使用しており、
コンプレッサー21で圧縮された高圧加熱冷媒は加熱部2
C,2A,2Bを直列に連結し、カラム1の外に出てファン66
で冷されながら膨張弁の役をするキャピラリチューブ26
を通り気化されて冷却部8Aを通り前述のコンプレッサー
21に戻るようにしてある。
なお、第1図には減圧手段は省略してあるがこれは設
けておく方がより低温で濃縮廃液を蒸発させるために
も、また、臭気の蒸発等を厳密に防止するためにも、更
に好ましいといえる。
本実施例では、カラム1内への写真処理廃液の液給送
は、容器63とポンプ(P)62とを液給送手段3のパイプ
でつなぎ該パイプの先端61をカラム1の上部にセットし
た第1図に示すような状態のもとに行われる。これによ
って熱バランスを崩れさせることなく熱効率や処理速度
を向上させながら該廃液を該カラム1内に効率よく補給
して行くことが可能になる。
そして、補給の量と時期はレベルセンサー(LC)64の
検知情報によって行われるようにしてある。
このレベルセンサー64は第2図(a)に示すフロート
式のものと第2図(b)に示す電極式のものとがある。
フロート式のものは例えば液があるとフロート64Aが
上部ストッパー64Cと下部ストッパー64Dを有する垂直の
摺動ポール64Bにはめられて上下して浮きながら移動で
きるようにしてあり、所定水位になったときフロート64
Aがポールの上面に設置してある上部ストッパー64Cに設
けられたスイッチ64Eのアクチュエータ64GをONしてシグ
ナルを出すようにしたものであり、電極式のものは例え
ば所定液面位になったとき電極64Hと64K間に液を介して
電流が流れてスイッチがONするものなどがある。しか
し、スラッジ状の濃縮廃液が付着してフロート64Aや電
極64H,64Kの表面が汚されると、フロートが上下に動か
なくなったり、両電極間が液でつながってもスラッジに
邪魔されて通電しなくなりスイッチがONすべきときにON
しないことになり誤動作を起こしてしまい、重大な事故
につながりかねなくなる。
本出願人はこのような事故を排除するためにいろいろ
の実験を試みたが、蒸発濃縮温度が70℃以下であれば、
濃縮液のスラッジ化したものが付着をしても供給する廃
液によって洗い流され、フロートや電極面上は常にきれ
いに保たれるということを発見した。
液面検出手段即ちレベルセンサー(LC)64の置かれる
環境を70℃以下にするための手段としては第1に濃縮廃
液蒸発カラム内を減圧して沸点を70℃以下にする手段と
第2に第3図に示すように濃縮廃液蒸発カラム1から連
通して分離したレベルセンサー(LC)64専用のカラム1A
を設け、その環境が外気及び/または供給廃液によって
冷却され70℃以下にする手段がある。そしてこの第1,第
2の手段を併用してもよい。
即ちその実施例を第3図の部分断面図を用いて説明す
る。
蒸発濃縮カラム1の上部にははね防止板83を設け該カ
ラム1の廃液の液面近傍にモータ81に連結した撹拌器82
を設けカラム1からは、それに連通する第2カラム1Aを
設けそこに廃液槽(容器)63よりポンプ62によって廃液
を適時汲上げるようにしてある。そのときレベルセンサ
ーは第3図に示すように供給廃液で洗われるような位置
に設けられ第2カラム1Aの上部は高温ダクト41と圧力を
均一化するための連通管41Bで連通されている。また液
面はレベルセンサー(LC)64によって保持されるように
してある。これによって減圧蒸発濃縮の場合の突沸現象
もなくなりたとえ濃縮廃液のはね上げがあっても、凝縮
部へ該濃縮廃液が流れこんで行くこともなくなる。ま
た、凝縮部からの高温ダクト41を通ってきた、蒸発蒸気
の凝縮しのこりの蒸気及び高温空気は更にヒートポンプ
の加熱部2Cを通ってカラム1の液面に接してカラム1内
の上部に抜け凝縮部に行く循環路を形成している。
この際、ヒートポンプの加熱部2Aで加熱されている廃
液溜まり部4の廃液は、ヒートポンプの加熱部2Cによっ
て加熱された上記加熱蒸気入り高温空気にたすけられて
濃縮効果を高めて行くか、前記ヒートポンプ加熱部2Cに
はその加熱パイプのまわりに第3図で示すようなフィン
91が設けられ伝熱効果を高めるようにしてある。
これにより廃液槽63からポンプ(P)62で冷たい廃液
を汲上げて第2カラム1A、カラム1内の廃液が補給され
て行っても、熱バランスがにわかに変わることがない。
その上レベルセンサー(LC)64のフロートや電極は常に
クリーンに保たれ誤動作をおこすおそれもなくなる。
次に、第3の方法としてこの濃縮廃液蒸発手段にエヤ
を送りこみ、該濃縮廃液を70℃以下に保つようにする手
段があり、これは第4図に示すようなフラッシュ方式の
蒸発濃縮装置のものであり、濃縮廃液蒸発カラム111内
を減圧することなく該カラム内に空気を送りこむことに
より蒸発濃縮温度を70℃以下に保とうとするものであ
る。
即ち、第4図に示した濃縮カラム111の上部には蒸発
蒸気の出口111Eが設けられ、液面より上の中間部には加
熱器から戻される濃縮液の循環パイプ134の先端部134A
が液面に向けて解放され、その上に邪魔板83が濃縮液の
はね返し防止のため設けられ、該液が、蒸発蒸気のパイ
プ135へ入るのを防いでいる。また、濃縮カラム111の底
部に近いところには加熱器に通じる濃縮液の循環パイプ
127への出口111Gが設けられている。そして濃縮液の循
環はエヤポンプによる流入空気流によって達成される。
また、連通カラム112には濃縮カラム111に通じ中のガ
ス圧が一定になるための穴112Cがあけられ、第4図に示
すような連通カラム112が外置きであるので該連通カラ
ム112の穴112Cから連通管112Dが濃縮カラム111への入口
111Cにつなげられている。そして、該連通カラム112の
上部には外気との圧力調整孔112Cがあけられている。ま
た第4図に示す外置きの場合は前記連通管112Dの途中か
らパイプ112Gが分岐し、途中念のため脱臭剤装填部112H
を経て大気に開放させてある。
そして、連通カラム112にはレベルセンサー(LC−
1)64が設けられている。
液面センサーとしては下記のような4つの種類の方式
機能をもたせてそれぞれ液面センサー乃至フロートスイ
ッチとして使用したがいずれも良好であった。
(a)低位と高位の2液面を検出できるようにして低位
になったときに高位になるまで廃液を供給する。
(b)1ケの液面を検出して、検出していないとき廃液
を供給する。
(c)1ケの液面を検出して一定時間ごとに廃液を供給
し液面検出できたときに供給を停止する。
(d)1ケの液面を検出し液面検出がきれたとき一定量
の廃液を供給し停止する。
このような処置を施すことにより蒸発濃縮カラム111
の中の濃縮液は流入空気によって液温が下がり、更に連
通カラム112の液温は低く70℃以下になり、したがって
濃縮液表面に生ずる浮遊物は連通カラム112のレベルセ
ンサー(LC)64に付着しにくくなった。更に供給される
廃液でわずかな付着物も洗い落とされてしまうようにな
った。したがってレベルセンサーの機能を損なうことな
く安定して作動するようになった。なお、フロート式レ
ベルセンサーのフロート64Aおよびポール64Bにはテフロ
ン被覆がしてあることが、浮遊物が更につきにくくなり
より好ましいと言える。同様に、電極式レベルセンサー
の場合にも、導通に必要な部分以外の電極にはテフロン
被覆をしておくことがより好ましい。
第1図、第2図(a),(b)、第3図、第4図に示
したように各レベルセンサー64には供給廃液が上方から
供給されるので各レベルセンサー64の表面は常にその廃
液によって洗い流され常にクリーンに保持されるように
なっている。
〔発明の効果〕
本発明により写真処理廃液の蒸発濃縮装置における蒸
発濃縮カラムの濃縮液の液面は正確に安定して制御され
るようになり臭気を発生させることなく効率よく写真処
理廃液の濃縮が各ラボの現像装置に近接して現地直接処
理によれ達成されるようになった。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の一実施例の概要図。 第2図(a)はフロート型レベルセンサーの正面図。 第2図(b)は電極型フロートセンサーの正面図。 第3図は連通カラムへレベルセンサーを設けた正面図。 第4図は本発明の別の実施例であるフラッシュタイプの
濃縮カラムの正面図。 1,111…蒸発濃縮カラム 1A,112…連通カラム 2A,2B,2C,…ヒートポンプ加熱部 5…凝縮部、64…レベルセンサー(LC) 64A…フロート、64B…摺動ポール 64C…上部ストッパー 64D…下部ストッパー 64H,64K…電極、134…空気流入パイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C02F 1/04 B01D 1/00 G03D 3/00 G03C 5/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】写真処理廃液を濃縮カラム内にて加熱蒸発
    濃縮せしめ、これによって生ずる蒸気を冷却凝縮して液
    化する写真処理廃液の蒸発濃縮装置において、該濃縮カ
    ラム内のフロート式または電極式の濃縮廃液液面検出手
    段が70℃以下となる環境に設置され、該液面検出手段を
    供給廃液で洗浄するようにしたことを特徴とする写真処
    理廃液の蒸発濃縮装置。
  2. 【請求項2】前記70℃以下となる環境は減圧下での蒸発
    濃縮で作られることを特徴とする請求項1記載の写真処
    理廃液の蒸発濃縮装置。
  3. 【請求項3】前記電極表面がテフロン素材で覆われてい
    ることを特徴とする請求項1または請求項2記載の写真
    処理廃液の蒸発濃縮装置。
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