JPH0877440A

JPH0877440A - 自動販売機の商品搬送装置

Info

Publication number: JPH0877440A
Application number: JP6216126A
Authority: JP
Inventors: Tetsuo Matsuda; 哲雄松田; Hiroshi Imamura; 浩志今村
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1994-09-09
Filing date: 1994-09-09
Publication date: 1996-03-22
Also published as: KR100189463B1; KR960011797A

Abstract

(57)【要約】【目的】単純かつコンパクトな構造で、受台上の異物
を自動的に排除することができる自動販売機の商品搬送
装置を提供することを目的とする。【構成】商品収納庫４から払い出された商品Ａを受け
取る受取位置と、受け取った商品Ａを商品販売口１２に
臨ませる販売位置との間で、商品Ａを上下方向に搬送す
る自動販売機の商品搬送装置において、搬送する商品Ａ
を載置する受台３１と、受台３１の昇降を案内するガイ
ド支柱３２と、受台３１をガイド支柱３２に沿って昇降
させる昇降機構３３と、ガイド支柱３２に取り付けら
れ、搬送姿勢にある受台３１を、上昇過程において傾動
させると共に、下降過程においてその搬送姿勢を許容す
る一方向傾動部材３６とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、販売指令に基づいて、
冷凍食品などの商品を、商品収納庫から商品販売口に搬
送する自動販売機の商品搬送装置であって、特に商品販
売口から投入された異物に対し、排除機構を持つ商品搬
送装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】この種の排除機構を持つ商品搬送装置と
して、例えば本願出願人が先に出願した特願平５−３３
６６２３号に記載のものは、商品収納庫から払い出され
た商品を、エレべータ機構により、いったん電子レンジ
まで搬送し、電子レンジで調理した後、再度、エレべー
タ機構により、商品販売口に臨ませるようになってお
り、商品販売口の内側には、エレべータ機構の受台に異
物が載せられた場合に、これを排除する排除機構が配設
されている。この排除機構は、モータと、モータにより
回動する払落としアームとを備え、受台上に異物を検出
した場合に、払落としアームを回動させて、異物を払い
落とすように構成されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の商品
搬送装置では、排除機構が、モータおよび払落としアー
ムを備える装置構成になっているため、構造および制御
が複雑になり、コスト高になる問題があった。また、こ
の排除機構は、比較的大きなスペースを必要とすると共
に、エレべータ機構やローディング扉と干渉し易くなる
不具合があった。

【０００４】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、単純かつコンパクトな構造で、受台上
の異物を自動的に排除することができる自動販売機の商
品搬送装置を提供することをその目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明は、商品収納庫から払い出された商品を受け取る受
取位置と、受け取った商品を商品販売口に臨ませる販売
位置との間で、商品を上下方向に搬送する自動販売機の
商品搬送装置において、搬送する商品を載置する受台
と、受台の昇降を案内するガイド支柱と、受台をガイド
支柱に沿って昇降させる昇降機構と、ガイド支柱に取り
付けられ、搬送姿勢にある受台を、上昇過程において傾
動させると共に、下降過程においてその搬送姿勢を許容
する一方向傾動部材とを、備えたことを特徴とする。

【０００６】この場合、受台は、ガイド支柱に昇降自在
かつ回動自在に取り付けられると共に、ばねにより上方
に付勢されて搬送姿勢を保持しており、一方向傾動部材
は、昇降する受台の一部が摺接すると共に、受台を傾動
させる屈曲状態と受台の搬送姿勢を許容する伸張状態と
の間で変形自在に構成した変形部材と、上昇過程におけ
る受台の摺接に対して変形部材の屈曲状態を維持させ、
下降過程における受台の摺接に対して変形部材の伸張状
態を維持させる変形規制部材とを有することが、好まし
い。

【０００７】これらの場合、ガイド支柱に取り付けら
れ、販売位置における受台に係合して、受台を搬送姿勢
にロックするロック部材を、更に備えることが、好まし
い。

【０００８】これらの場合、傾動状態における受台を揺
動させる揺動手段を、更に備えることが、好ましい。

【０００９】またこの場合、揺動手段が、昇降機構を制
御し、受台をいったん停止させる制御装置であること、
或いは、昇降機構を制御し、受台をわずかに昇降させる
制御装置であることが、好ましい。

【００１０】

【作用】請求項１の商品搬送装置によれば、受台が、ガ
イド支柱に取り付けられた一方向傾動部材により、上昇
過程において傾動され、下降過程において搬送姿勢を許
容されるため、商品を受け取る受取位置と、商品を商品
販売口に臨ませる販売位置との間の搬送過程において、
異物のみを適切に排除することができる。すなわち、商
品を受け取って下降する搬送過程では、受台は、その搬
送姿勢を許容されるため、商品を載置した状態で、これ
を商品販売口に臨ませることができる一方、商品の取り
出しが完了して上昇する搬送過程では、傾動され、受台
上に置かれた異物を自動的に払い落とすことができる。
この場合、受台の昇降を利用して、受台を傾動させる構
造であるため、異物を排除するための専用の動力源は不
要であり、装置全体をコンパクトに構成することができ
ると共に、排除動作に伴うスペースを小さいものとする
ことができる。

【００１１】請求項２の商品搬送装置によれば、屈曲状
態および伸張状態の間で変形自在に構成した変形部材
と、変形部材の変形を上昇過程および下降過程で選択的
に規制する変形規制部材とで、一方向傾動部材を構成
し、この変形部材に受台の一部を摺接することにより、
受台の傾動および搬送姿勢の許容を行わせるようにして
いるため、極めて単純な構造で、かつ受台の昇降を有効
に利用して、異物の排除動作を行わせることができる。

【００１２】請求項３の商品搬送装置によれば、販売位
置における受台に係合して、受台を搬送姿勢にロックす
るロック部材を、更に備えることにより、商品購入者
が、商品を受台から取り上げる際に、誤って受台に力を
加えても、受台が傾動してしまうなどの支障を生ずるこ
とがない。

【００１３】請求項４の商品搬送装置によれば、傾動状
態における受台を揺動させる揺動手段を、更に備えるこ
とにより、受台に支え易い異物であっても、これを確実
に払い落とすことができる。

【００１４】請求項５および６の商品搬送装置によれ
ば、揺動手段が、昇降機構を制御し、受台をいったん停
止させ、或いは、受台をわずかに昇降させる制御装置で
あることにより、昇降停止に伴う受台自体の慣性を利用
して、受台を揺動させることができる。したがって、特
別の装置や部材を用いることなく、すなわち昇降機構用
の制御装置を利用して、受台上の異物を確実に払い落と
すことができる。

【００１５】

【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明の一実施
例に係る自動販売機の商品搬送装置について説明する。
この自動販売機は、カレーライスなどの箱詰めの冷凍食
品を販売するものであり、図１は自動販売機の裁断側面
図、図２はその販売動作を表した裁断側面図である。両
図に示すように、この自動販売機１は、販売機本体２
と、販売機本体２の前面を開閉するメインドア３とで構
成され、販売機本体２には、その内部に広く商品収納庫
４が形成されている。商品収納庫４の内部には、横２列
に商品コラム５が収容されており、各商品Ａは、この商
品コラム５内に設けたスパイラル６の間隙に挿填される
ようにして、収容されている。また、商品収納庫４の下
部には、前部に電子レンジ７が、後部に冷却ユニット８
がそれぞれ配設されている。

【００１６】一方、商品収納庫４の内部には、庫内搬送
系９が配設され、メインドア３内には、庫外搬送系１０
が配設されている。庫内搬送系９は、商品コラム５から
落とし込まれた商品Ａを、商品収納庫４の前面に形成し
た商品搬出口１１まで搬送し、庫外搬送系１０は、商品
搬出口１１の位置で庫内搬送系９から受け渡された商品
Ａを、いったん電子レンジ７まで搬送し、続いて電子レ
ンジ７で調理された商品Ａを、メインドア３の前面に形
成した商品販売口１２まで搬送する。

【００１７】庫内搬送系９は、商品Ａを右方に搬送する
横搬送手段１３と、商品Ａを前方に搬送する縦搬送手段
１４と、縦搬送手段１４を斜め前下がりに回動させる回
動手段１５とで、構成されている。商品コラム５から落
とし込まれた商品Ａは、水平に位置する横搬送手段１３
に受け取られた後、横搬送手段１３により、縦搬送手段
１４に向かって右方に押し出されるようにして搬送さ
れ、水平に位置する縦搬送手段１４に受け渡される。縦
搬送手段１４は、横搬送手段１３から商品Ａが受け渡さ
れ、或いは商品コラム５から商品Ａが直接落とし込まれ
ると、回動手段１５により前下がりに回動した後、コン
ベア形式で、商品Ａを商品搬出口１１に向かって前方に
搬送する。

【００１８】一方、庫外搬送系１０は、商品Ａを上下方
向に搬送するエレベータ搬送手段１６と、商品搬出口１
１に回動自在に臨んで、商品Ａを庫内搬送系９の縦搬送
手段１４からエレベータ搬送手段１６に移送する移送手
段１７と、エレベータ搬送手段１６から受け渡された商
品Ａを電子レンジ７内に持ち込むレンジ側搬送手段１８
とで、構成されている。庫内搬送系９の縦搬送手段１４
により商品搬出口１１まで搬送されてきた商品Ａは、移
送手段１７により、エレベータ搬送手段１６に強制的に
送り込まれる。商品Ａを受け取ったエレベータ搬送手段
１６は、商品Ａを電子レンジ７の位置まで下降させ、同
位置に移動してきているレンジ側搬送手段１８に受け渡
す。商品Ａを受け取ったレンジ側搬送手段１８は、商品
Ａを電子レンジ７内に搬入すると共に、調理を待って、
こんどは商品Ａを電子レンジ７から搬出し、エレベータ
搬送手段１６に受け渡す。再度、商品Ａを受け取ったエ
レベータ搬送手段１６は、商品Ａを上昇させて、商品販
売口１２に臨ませる。

【００１９】商品収納庫４の前面下部は、傾斜部を介し
て後方にセットバックしており、この傾斜部に商品搬出
口１１が形成されている。商品搬出口１１には、搬出口
扉１９が設けられており、搬出口扉１９は、搬出口扉１
９の前側に配設された開閉機構２０により、上斜め前方
に開放される。

【００２０】エレベータ搬送手段１６は、商品Ａが載置
される受台３１と、受台３１の昇降を案内するガイド支
柱３２と、受台３１を昇降させる昇降機構３３とを備え
ると共に、受台３１上の異物を排除するための排除機構
３４を備えている。昇降機構３３は、ガイド支柱３２に
沿って設けたベルトおよびベルトを走行させるモータ
（いずれも図示省略）を備えており、ベルトに固定した
受台３１を、ベルトの走行によって昇降させる。この場
合、受台３１は、商品Ａを受け取る上昇端位置（受取位
置）と、レンジ側搬送手段１８に受け渡して調理待ちを
する下降端位置と、商品Ａを商品販売口１２に臨ませる
販売位置との間で、昇降される。

【００２１】受台３１は、図３ないし図７の正面図に示
すように、ガイド支柱３２に昇降自在に取り付けたベー
ス部材４１と、ベース部材４１に回動自在に取り付けた
受台本体４２とで構成されており、受台本体４２は、そ
の回動軸４３に巻回したねじりコイルばね４４により上
方に付勢され、水平な搬送姿勢に保持されている。

【００２２】ベース部材４１は、ガイド支柱３２を幅方
向に挟み込むように設けた「コ」字状のアングル部材４
５と、ガイド支柱３２を厚み方向に挟み込むように設け
た複数個のガイドローラ４６とから成り、図示しない
が、アングル部材４５の部分で上記のベルトに固定され
ている。

【００２３】受台本体４２は、櫛歯状に配設した複数本
の支持棒４７と、この支持棒４７を支持するフレーム４
８と、フレーム４８に内蔵したセンサ４９と、フレーム
４８からベース部材４１側に突設した係合片５０とを備
えており、係合片５０には、後述するロックアングル３
５に係合する一対の係合ローラ５１ａ，５１ｂが取り付
けられている。複数本の支持棒４７は、斜め前下がりに
配設されており、商品Ａを斜め前下がりに載置するよう
になっている。センサ４９は、受台３１上の商品Ａの有
無を検出するものであり、このセンサ４９により、商品
Ａの受け渡しが検出され、各搬送手段の起動および停止
が行われる。

【００２４】一方、排除機構３４は、受台３１の搬送姿
勢をロックするロックアングル（ロック部材）３５と、
受台３１を傾動させる一方向傾動部材３６とを備えてお
り、ロックアングル３５は、受台３１の販売位置に相当
するガイド支柱３２の部位に固定され、一方向傾動部材
３６は、受台３１の販売位置と上昇端位置とのほぼ中間
位置に相当するガイド支柱３２の部位に固定されてい
る。ロックアングル３５は、ガイド支柱３２の表面か
ら、「Ｌ」字状に突設されており、「コ」字状に形成さ
れたアングル部材４５の内側を、相対的にくぐるように
配設されている。図４に示すように、受台３１が販売位
置に達すると、受台３１のアングル部材４５の内側にロ
ックアングル３５が入り込み、受台本体４２の一対の係
合ローラ５１ａ，５１ｂが、アングル部材４５およびロ
ックアングル３５を挟み込む状態になる。これにより、
受台本体４２の回動が規制され、受台本体４２が搬送姿
勢にロックされる。すなわち、商品購入者が商品Ａを取
り出すときに、誤って商品Ａを下方に押しても、受台本
体４２が傾かないようになっている。

【００２５】一方向傾動部材３６は、ガイド支柱３２に
固定したチャンネルベース６１と、チャンネルベース６
１に取り付けた傾動リンク（変形部材）６２と、傾動リ
ンク６２を外方へ付勢する板ばね６３とで構成されてい
る。傾動リンク６２は、支軸６２ａを介して相互に回動
自在に連結した平板状の上リンク６２ｂおよび下リンク
６２ｃで構成され、上リンク６２ｂの上端はチャンネル
ベース６１のガイド孔（変形規制部材）６４に係合さ
れ、下リンク６２ｃの下端はチャンネルベース６１に回
動自在に取り付けられている。ガイド孔６４は、「し」
字状に形成されており、ガイド孔６４の先端に上リンク
６２ｂの上端が係合している状態では、傾動リンク６２
が板ばね６３に付勢され支軸６２ａを中心に山形に突出
する（屈曲状態）一方、ガイド孔６４の基端に上リンク
６２ｂの上端が係合している状態では、傾動リンク６２
が板ばね６３に抗して直線状に伸びきった形状になる
（伸張状態）。

【００２６】すなわち、図５に示すように、受台３１が
上昇してくると、受台３１のベース部材４１側の係合ロ
ーラ５１ａが下リンク６２ｃに乗り上げる。このとき、
上リンク６２ｂには、延設方向に力が加わるため、上リ
ンク６２ｂの上端が当接するガイド孔６４の先端に突っ
張るように係合される。これにより、傾動リンク６２は
屈曲状態を維持し、係合ローラ５１ａがこれに乗り上げ
て受台本体４２が傾動する。一方、図６および図７に示
すように、受台３１が下降してきて上リンク６２ｂに乗
り上げると、上リンク６２ｂが押さえ込まれ、上リンク
６２ｂの上端がガイド孔６４の先端から基端側に押しや
られる。これにより、傾動リンク６２は伸張状態に変形
し、受台本体４２は搬送姿勢のまま傾動リンク６２を通
過する。なお、上記の板ばね６３に代えてねじりコイル
ばねを用い、これを上記の支軸６２ａに巻回するように
設けてもよい。

【００２７】一方、昇降機構３３には、上記受台３１の
移動を制御するコントローラ（制御装置）３７が設けら
れている（図１参照）。コントローラ３７は、上昇端位
置において、受台３１のセンサ４９が商品Ａの受け取り
を検出すると、受台３１を下降端位置まで下降させ、商
品Ａをレンジ側搬送手段１８に受け渡す。商品Ａの調理
が完了すると、受台３１を下降端位置から上昇させ、レ
ンジ側搬送手段１８から商品Ａを受け取って、販売位置
まで搬送させる。販売位置において、センサ４９が商品
Ａの取り出しを検出すると、再度、受台３１を上昇端位
置まで上昇させる。この販売位置において、センサ４９
が商品Ａの取り出しを検出しない場合、すなわち、商品
Ａの取り出しが行われないか、或いは異物Ｂが投入され
た場合には、所定の時間を待って、受台３１を上昇さ
せ、それが商品Ａであるか異物Ｂであるか否かを問わ
ず、排除機構３４に臨ませる。

【００２８】また、コントローラ３７は、受台３１を販
売位置から上昇端位置に上昇させる過程において、受台
３１が一方向傾動部材３６に乗り上げたときに、受台３
１をいったん停止させ、或いはわずかに昇降させる。こ
れにより、受台本体４２を傾動させた状態で更に揺動さ
せ、異物Ｂを受台３１から確実に払い落し得るようにな
っている。

【００２９】ここで、図３ないし図７を参照して、異物
Ｂの排除動作を含む一連の搬送動作について簡単に説明
する。図３は、調理済みの商品Ａを載置した受台３１
が、販売位置の手前まで上昇してきた状態であり、受台
本体４２は、ねじりコイルばね４４により搬送姿勢を維
持している。更に受台３１の上昇が進んで、図４に示す
販売位置に達すると、受台本体４２が搬送姿勢にロック
され、商品Ａの取り出しに備える。ここで、商品Ａが取
り出された後、異物Ｂが投入された場合を想定する。セ
ンサ４９が異物Ｂを検出しているため、受台３１は停止
したままとなっているが、所定時間が経過すると、受台
３１が上昇を開始する。受台３１が一方向傾動部材３６
の位置に達すると、受台本体４２が傾動リンク６２に乗
り上げるようにして傾動すると共に揺動して、異物Ｂを
払い落とす（図５参照）。受台３１は、更に上昇し上昇
端位置に達して待機する。

【００３０】次の販売が開始され、庫内搬送系９から受
台３１上に商品Ａが受け渡されると、受台３１は下降を
開始する。そして、図６および図７に示すように、受台
３１が一方向傾動部材３６の位置に達すると、傾動リン
ク６２が変形し、受台本体４２は、搬送姿勢のままここ
を通過して、下降してゆく。なお、センサ４９で検知で
きない異物Ｂであっても、受台本体４２は上昇過程にお
いて傾動するため、これを払い落とすことができること
は、いうまでもない。

【００３１】以上のように本実施例によれば、傾動リン
ク６２およびガイド孔６４の作用により、受台３１を、
上昇過程では傾動させ、下降過程では傾動させないよう
にしているので、商品Ａの搬送に支障を生ずることな
く、受台３１上の異物Ｂのみを排除することができる。
この場合、受台３１の上昇を利用して、これを傾動させ
るようにしているので、異物Ｂの排除を、特別な駆動装
置を必要とすることなく、単純かつコンパクトな機構で
達成することができる。

【００３２】また、コントローラ３７により、傾動状態
における受台３１の上昇を停止させて、受台３１を揺動
させるようにしているので、特別の装置を必要とするこ
となく、受台３１上の異物Ｂを確実に払い落とすことが
できる。さらに、販売位置における受台本体４２を搬送
姿勢にロックするようにしているので、商品購入者が、
商品Ａを受台３１から取り上げる際に、受台３１が傾動
してしまうのを防止することができる。

【００３３】なお、両実施例では、スパイラル形式の商
品コラムを備えた自動販売機を例に説明したが、他の形
式の商品コラムを備えた自動販売機に適用できること
は、いうまでもない。

【００３４】

【発明の効果】以上のように本発明の商品搬送装置によ
れば、一方向傾動部材により、受台が上昇過程において
傾動され、下降過程において搬送姿勢を許容されるの
で、商品の搬送に支障を生ずることなく、異物のみを適
切に排除することができる。また、装置全体をコンパク
トに構成することができると共に、排除動作をに伴うス
ペースを小さいものとすることができ、低コストで省ス
ペースなものとすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例に係る商品搬送装置を組み
込んだ自動販売機の裁断側面図である。

【図２】第１実施例の商品搬送装置の作動状態を表した
側面図である。

【図３】受台が販売位置の手前まで上昇した状態の側面
図である。

【図４】受台が販売位置に停止した状態の側面図であ
る。

【図５】受台が販売位置から上昇し排除機構により傾動
した状態の側面図である。

【図６】受台が受取位置から下降を開始した状態の側面
図である。

【図７】受台が排除機構を通過する状態の側面図であ
る。

【符号の説明】

１自動販売機４商品収納庫１２商品販売口１６エレベータ搬送手段３１受台３２ガイド支柱３３昇降機構３４排除機構３５ロックアングル３６一方向傾動部材３７コントローラ４２受台本体４４ねじりコイルばね６２傾動リンク６４ガイド孔Ａ商品Ｂ異物

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】商品収納庫から払い出された商品を受け
取る受取位置と、受け取った商品を商品販売口に臨ませ
る販売位置との間で、商品を上下方向に搬送する自動販
売機の商品搬送装置において、搬送する商品を載置する受台と、当該受台の昇降を案内するガイド支柱と、前記受台を前記ガイド支柱に沿って昇降させる昇降機構
と、前記ガイド支柱に取り付けられ、搬送姿勢にある前記受
台を、上昇過程において傾動させると共に、下降過程に
おいてその搬送姿勢を許容する一方向傾動部材とを、備
えたことを特徴とする自動販売機の商品搬送装置。
【請求項２】前記受台は、前記ガイド支柱に昇降自在
かつ回動自在に取り付けられると共に、ばねにより上方
に付勢されて搬送姿勢を保持しており、前記一方向傾動部材は、昇降する前記受台の一部が摺接
すると共に、当該受台を傾動させる屈曲状態と当該受台
の搬送姿勢を許容する伸張状態との間で変形自在に構成
した変形部材と、上昇過程における前記受台の摺接に対して前記変形部材
の屈曲状態を維持させ、下降過程における前記受台の摺
接に対して前記変形部材の伸張状態を維持させる変形規
制部材とを有することを特徴とする請求項１に記載の自
動販売機の商品搬送装置。
【請求項３】前記ガイド支柱に取り付けられ、販売位
置における前記受台に係合して、当該受台を搬送姿勢に
ロックするロック部材を、更に備えたことを特徴とする
請求項１または２に記載の自動販売機の商品搬送装置。
【請求項４】傾動状態における前記受台を揺動させる
揺動手段を、更に備えたことを特徴とする請求項１、２
または３に記載の自動販売機の商品搬送装置。
【請求項５】前記揺動手段は、前記昇降機構を制御
し、前記受台をいったん停止させる制御装置であること
を特徴とする請求項４に記載の自動販売機の商品搬送装
置。
【請求項６】前記揺動手段は、前記昇降機構を制御
し、前記受台をわずかに昇降させる制御装置であること
を特徴とする請求項４に記載の自動販売機の商品搬送装
置。