JPH087507A - 記録情報再生装置 - Google Patents

記録情報再生装置

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JPH087507A
JPH087507A JP6159174A JP15917494A JPH087507A JP H087507 A JPH087507 A JP H087507A JP 6159174 A JP6159174 A JP 6159174A JP 15917494 A JP15917494 A JP 15917494A JP H087507 A JPH087507 A JP H087507A
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JP
Japan
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pickup
tracks
track
motor
speed
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Pending
Application number
JP6159174A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshimi Iso
佳実 磯
Kazuya Hara
一也 原
Hideaki Sato
秀明 佐藤
Toshito Habuka
敏人 羽深
Mitsuo Hagiwara
光夫 萩原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Microcomputer System Ltd
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Microcomputer System Ltd
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B21/00Head arrangements not specific to the method of recording or reproducing
    • G11B21/02Driving or moving of heads
    • G11B21/08Track changing or selecting during transducing operation

Landscapes

  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)
  • Moving Of Head For Track Selection And Changing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スレッド送りでのピックアップの送り速度を
簡単な機械系で高速化できるようにする。 【構成】 4倍速で回転されるディスクの走行面から情
報を読み取るピックアップ3を備え、情報アクセスに際
し、現在位置と目標位置に関する情報からピックアップ
が横断すべきトラック数を演算し、横断トラック数をカ
ウントしながらスレッドモータ4にてピックアップをト
ラック横断させて目標トラックに近づける。このとき、
システム制御回路11は、ピックアップが上記横断すべ
きトラック数の手前一定トラック数に到達するまでモー
タ4にフル加速電圧を印加し、横断すべきトラック数の
手前一定トラック数からはモータ4に逆極性のフル制動
電圧を印加してピックアップを目標トラックに近づけ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CD−ROM再生装置
などの記録情報再生装置のデータアクセス技術、特にト
ラックカウントアクセス方式によるランダムアクセスの
ためのスレッド移動のための技術に関し、例えばコンピ
ュータシステムの周辺装置としての4倍速再生を行うデ
ータ用CD−ROM再生装置に適用して有効な技術に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】CD−ROMはパーソナルコンピュータ
やゲーム機のデータ情報再生装置として急速に普及して
きた。CD−ROMは、情報記憶メディアとして、情報
記憶容量が大きく、低価格であり、劣化が少なく、大量
生産が容易という長所がある。しかしながら、オーディ
オ用のCDプレーヤの規格をベースにしているためデー
タの転送速度が遅く、またデータアクセス速度が遅いと
言う欠点がある。また、オーディオ用途ではデータの誤
り訂正ができない場合にはデータ補間や前値保持などの
処理などが可能であるが、パーソナルコンピュータのデ
ータではそのような処理は無意味であるため、データ再
生用のCD−ROM再生装置ではデータの誤り訂正能力
の強化が重要である。
【0003】このような課題に対してCD−ROM再生
装置ではプリアンプの帯域を上げ、ピックアップサーボ
回路の強化を行い、ディジタル信号処理回路の動作速度
を向上させ、CD−ROMディスクを通常速度の2倍の
速度で回転させる2倍速再生技術でデータ転送速度を改
善したり、信号を読み取るピックアップをリニアモータ
アームで駆動してアクセス速度を改善したり、CD−R
OM再生装置の2重誤り訂正符合に対し3重の誤り訂正
符合を付して誤り訂正能力を向上させることが行われて
きた。
【0004】更に、最近では、高価なリニアモータアー
ムを使わない安価なメカニズムでの高速アクセス技術
や、より高いデータ転送速度が要求されている。アクセ
ス方法に関しては、速度センサを用いないトラックカウ
ント方式が利用されている。このような技術は特公昭6
3−48098号公報に開示されている。また、トラッ
クカウントアクセス方式に必要なトラック横断信号の生
成については、特開昭58−143472、特開昭58
−200472の各号公報に開示されている。転送速度
の向上に関しては、4倍速、8倍速の速度が要求されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のアク
セス速度の速いデータ用のCD−ROM再生装置は情報
読み取り装置(ピックアップ)を所望のトラックに移動
させる手段としてリニアモータアームを使用し、ピック
アップには速度センサを設け、現在位置から目的位置ま
での横断すべきトラック数を演算し、どの時刻にどのく
らいの速度になればよいかを予じめ演算したテーブルを
備え、移動途中の時刻と速度を逐次監視しながら当該テ
ーブルを参照して速度制御をかけてピックアップを移動
させていた。これにより、正確で高速なランダムアクセ
スを実現することが可能であったが、リニアモータアー
ム及び速度センサが高価なためにシステムを低価格化す
るには限界があった。
【0006】一方、オーディオ用で普及しているCDプ
レーヤではそれほどの高速アクセスが要求されないた
め、リニアモータアームや速度センサを用いないメカニ
ズムを採用して安価に再生装置を構成している。このよ
うなシステムでは、例えばピックアップにねじ嵌合した
リードスクリュー軸をギヤを介して直流モータで回転駆
動してピックアップを移動させる。速度センサを用いな
いため、速度制御はかけずに、比較的ゆっくりピックア
ップを移動させながらピックアップが横断したトラック
数をカウントし、目標横断数だけカウントしたら移動を
停止させるという制御が採用されている。この制御にお
いて、横断したトラック数のカウントは、CD−ROM
ディスクからの読出し高周波信号に基づいて生成された
トラック横断信号を利用する。トラック横断信号の生成
過程で利用される信号は高周波信号のキャリア成分がノ
イズ成分として現れ、また、ピックアップの移動速度を
速くすれば、トラック横断信号周波数も高くされる。し
たがって、トラック横断信号を如何に安定に高い周波数
まで出力できるかを考慮してピックアップの移動速度を
決定してやらなければならない。
【0007】この点において、データ転送速度(若しく
はデータ読出し速度)を高速化するためにディスクの回
転速度を2倍、4倍としたデータ用のCD−ROM再生
装置では、それに従ってキャリア周波数が高くなるため
原理的にトラック横断信号の周波数を2倍、4倍にでき
ることが本発明者によって明らかにされた。その上で、
低価格システムでいかに速くピックアップを移動させて
ランダムアクセスの高速かを図るかという点に対して
は、モータからピックアップの駆動軸への動力伝達ギヤ
比を小さくして対処することを検討した。すなわち、モ
ータの単位回転角度当たりのピックアップの移動距離を
大きくする。その場合には、伝達トルクが小さくされる
ために、ピックアップを移動させる機械系のイナーシャ
によるピックアップのオーバーランが大きくなるので、
如何に行き過ぎることなく目標トラック近傍にピックア
ップを停止できるようにモータを停止制御する必要性を
本発明者は見い出した。
【0008】本発明の目的は、低価格で高速アクセス可
能な記録情報再生装置を提供することにある。本発明の
更に具体的な目的は、トラックカウントアクセス方式に
おけるスレッド送りでのピックアップの送り速度を高速
化し、そのときのピックアップ停止の際のオーバーラン
を考慮したピックアップ停止制御を簡単且つ高精度化で
きる記録情報再生装置を提供することにある。
【0009】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0011】すなわち、螺旋状のトラックに沿って情報
が記録され回転駆動されるディスクの走行面から情報を
読み取るピックアップを備え、目標とする情報をアクセ
スするときに、現在位置と目標位置に関する情報からピ
ックアップが横断すべきトラック数を演算し、横断トラ
ック数をカウントしながら直流モータにてピックアップ
をトラック横断させて目標トラックに近づける記録情報
再生装置に対し、ピックアップが上記演算された横断す
べきトラック数の手前の一定トラック数に到達するまで
直流モータに所定加速電圧を印加して前記直流モータを
駆動させ、当該横断すべきトラック数の手前の一定トラ
ック数からは直流モータに逆極性の制動電圧を印加して
減速させピックアップを目標トラックに近づけるスレッ
ド送りのための制御手段を採用する。ディスクの回転速
度即ちディスクからの情報読出し速度は、オーディオ用
CD−ROMなどの標準的な速度に対して2倍、4倍、
又は8倍などのように高速化されている。
【0012】スレッド送りを高速化するには、前記加速
電圧を、直流モータを最大に加速させるフル加速電圧と
し、前記制動電圧を、直流モータを最大に減速させるフ
ル減速電圧とすればよい。
【0013】前記一定トラック数は、ピックアップの移
動速度が一定速度に達した後、前記制動電圧を印加して
からピックアップが停止されるまでのトラック横断数と
することができる。前記一定時間は、ピックアップの移
動速度が一定速度に達した後、前記制動電圧を印加して
からピックアップが停止されるまでの一定時間とするこ
とができる。
【0014】記録情報再生装置の機械系の個体差を考慮
する場合には、前記制御手段は、予じめ前記一定トラッ
ク数及び一定時間を計測(学習)して保持し、保持した
値に従ってピックアップのトラック横断制御を行うよう
にすればよい。制御手段による斯る学習の処理は、ピッ
クアップの移動速度が一定速度に達した後、前記制動電
圧を印加すると共に内蔵タイマによる計時動作とトラッ
クカウント動作とを開始し、ピックアップの停止を検出
した時の上記タイマによる計時値を一定時間とし、横断
トラック数を一定トラック数として取得するようにすれ
ばよい。このとき、ピックアップの停止は、ディスクの
トラックに対するピックアップの相対移動方向の変化に
よって検出することができる。学習処理をパワーオン毎
に行う手間を省くには、計測された前記一定トラック数
及び一定時間値を保持し、前記制御手段によってアクセ
スされるフラッシュメモリなどの不揮発性半導体記憶装
置を備えればよい。
【0015】更に具体的な態様において本発明は、螺旋
状に形成されたトラックに情報が記録されたディスクの
回転走行面から情報を読み取るピックアップと、直流モ
ータの回転をギヤ機構でピックアップの直線方向移動方
向に変換して当該ピックアップをトラック横断させるス
レッド機械系と、ピックアップから読み取った情報を増
幅する高周波アンプと、高周波アンプの出力から得られ
る読み取り情報に対する復調と誤り検出及び訂正の処理
を行って記録情報を再生するディジタル信号処理手段
と、高周波アンプの出力に基づいて前記トラックに対す
るピックアップの位置を制御するサーボ制御手段と、目
標とする情報をアクセスするときに、現在位置と目標位
置に関する情報からピックアップが横断すべきトラック
数を演算し、横断トラック数をカウントしながら直流モ
ータにてピックアップをトラック横断させて目標トラッ
クに近づける制御手段とを備え、当該制御手段は、ピッ
クアップが上記演算された横断すべきトラック数の手前
の一定トラック数に到達するまでスレッドモータを最大
加速させるフル加速電圧を印加して前記直流モータを駆
動させ、当該横断すべきトラック数の手前の一定トラッ
ク数からは直流モータを最大減速させる逆極性のフル減
速電圧を印加して減速させ、ピックアップを目標トラッ
クに近づけるスレッド送り制御と、フル加速電圧を印加
してピックアップの移動速度が一定速度に達したとき前
記フル減速電圧を印加すると共に内蔵タイマによる計時
動作とトラックカウント動作とを開始し、ピックアップ
の停止を検出した時の上記タイマによる計時値を一定時
間とし、横断トラック数を一定トラック数として予じめ
取得する学習制御とを有し、学習制御にて取得された一
定時間と一定トラック数とをスレッド送り制御に参照さ
せるものである。
【0016】
【作用】上記した手段によれば、データ転送速度(若し
くはデータ読出し速度)を高速化するためにディスクの
回転速度を2倍、4倍などのように高速化した記録情報
再生装置では、それに従ってキャリア周波数が高くなる
ため原理的にトラック横断信号の周波数を2倍、4倍な
どのように高くできる。したがって、データをアクセス
する際にピックアップを所望のトラックに高速に移動さ
せても良好なトラック横断信号を得ることができ、トラ
ックカウントアクセス方式でも4倍速などに呼応してピ
ックアップの高速移動が可能になる。その上で、スレッ
ドモータのような直流モータを採用し、該直流モータか
らピックアップの駆動軸への動力伝達ギヤ比を小さくし
てスレッド送りの高速化を図るが、スレッド送りのため
の機械系を極めて簡単且つ安価に実現させる。
【0017】ギヤによる動力伝達ギヤ比を小さくするこ
とによって上記直流モータの単位回転角度当たりのピッ
クアップの移動距離を大きくすることで高速化を図ると
き、伝達トルクが小さくされるために、ピックアップを
移動させる機械系のイナーシャによるピックアップのオ
ーバーランが大きくなる。これを考慮し、目的とする情
報をアクセスするときの現在位置と目標位置との情報か
ら横断すべきトラック数を演算し、トラッキングサーボ
をオフとしてピックアップをディスクの半径方向に移動
させ、横断トラック数をカウントして目標トラックに近
ずけるアクセス方式において、ピックアップを半径方向
にフル加速してスレッド送りを開始し、横断すべきトラ
ック数の手前の一定トラック数からはフル減速するとい
うような制御手法を採用するが、スレッド機械系のオー
バーラン特性に対し、行き過ぎることなく目標トラック
近傍にピックアップを停止させるモータ制御を簡素化す
る。このとき、直流モータに対するフル加速及びフル減
速でスレッド送りを行うことは、直流モータの能力を最
大限に発揮させるから、スレッド送りに要する時間を最
少とし、高速のランダムアクセスを実現する。
【0018】横断すべきトラック数の手前の一定トラッ
ク数というフル減速開始のタイミングを規定する当該一
定トラック数を、ピックアップの移動速度が一定速度に
達してから、直流モータをフル減速してピックアップが
停止するまでのトラック横断数とし、これを予じめ学習
処理にて取得することにより、個々のCD−ROM再生
装置におけるスレッド伝達系の個体差を考慮できる。同
様に、フル減速の期間を、ピックアップの移動速度が一
定速度に達してから、直流モータをフル減速してピック
アップが停止するまでの時間とし、これを予じめ学習処
理にて取得することにより、個々のCD−ROM再生装
置におけるスレッド伝達系の個体差を考慮でき、それら
によって、精度の高い減速制御を実現できる。
【0019】
【実施例】本実施例に係るCD−ROM再生装置は、オ
ーディオ用CDに対するような標準速再生に対して例え
ば4倍速のような高速再生を行うものであり、それに従
って読み取り信号のキャリア周波数が高くされているこ
とに着目し、トラックカウントアクセス方式におけるピ
ックアップの送り速度を高速化し、そのときのピックア
ップ停止の際のオーバーランを考慮したピックアップ停
止制御を簡単且つ高精度化したものである。この内容の
理解を容易化するために、先ず、CD−ROM再生装置
の全体を説明し、次いで、トラックカウントアクセス方
式におけるピックアップ停止の制御を詳細に説明する。
以下の説明は、次に示す項目に従って進める。 〔1〕CD−ROM再生装置の全体 〔2〕高周波アンプ 〔3〕サーボ回路 〔4〕トラックカウントアクセス方式によるランダムア
クセス 〔5〕スレッド送り制御
【0020】〔1〕CD−ROM再生装置の全体 図1には本発明の一実施例に係るCD−ROM再生装置
のブロック図が示される。本実施例のCD−ROM再生
装置は、オーディオ用CDの標準速再生に対して4倍速
再生を行うものである。1はCD−ROMディスクであ
り、記録密度を上げるため、信号の記録速度がディスク
の内周、外周の位置にかかわらず一定であるCLV(C
onstant Liner Verocity)方式
が採用されている。したがって、ディスクの読み出し位
置によってディスクモータ2の回転数が変化させられ
る。CD−ROMディスク1は、特に制限されないが、
データフィールドとサブコードフィールドとから成る多
数のフレームを有し、データフィールドには、文字や画
像などのデータ情報が、同期信号、誤り訂正符合、螺旋
状トラックの当該位置における始点からの絶対時間情報
などと共に格納される。サブコードフィールドには、デ
ータフィールドに格納されている情報の種別や頭出しの
ための情報などが格納されている。CD−ROMディス
ク1の最内周部はリードアウトフィールドとされ、デー
タフィールドに格納されたデータ情報のファイル名(若
しくは識別コード)と夫々のデータ情報の先頭絶対時間
(トラックの始点からの絶対時間情報)が格納されてい
る。データフィールドとサブコードフィールドの情報
は、特に制限されないが、EFM変調されている。EF
M変調は、1シンボル8ビットのデータを14ビットに
変換する処理である。更に変換後の直流成分を除去する
ために3ビットのマージンビットが付加され、NRZI
変調が行われている。1つのフレームは24シンボルの
データを含み、それに対する誤り訂正符合が含まれてい
る。
【0021】前記CD−ROMディスク1はディスクモ
ータ2によって回転され、CD−ROMディスク1に記
録された情報は該ディスク1の半径方向に移動されるピ
ックアップ3を用いて読み出すように構成されている。
ピックアップ3は、半導体レーザからのレーザ光を図示
しない対物レンズ等を介してCD−ROMディスク1に
照射し、その反射光をフォトダイオードからなる受光部
で受光して光電変換するように構成されている。ピック
アップ3は対物レンズの焦点をディスク信号面に合わせ
るために該レンズを深度方向に移動させるフォーカシン
グアクチェータと、対物レンズをトラックに沿って移動
させるためのトラッキングアクチェータとを備える。ト
ラキングアクチェータによる稼動範囲には限りがあるた
め、ピックピックアップ3全体をディスク半径方向に移
動させるためのスレッドモータ4が設けられている。ス
レッドモータ4は直流モータであり、例えばピックアッ
プ3は、両端部が枢支されたリードスクリュー軸5に螺
合される。スレッドモータ4のモータ軸には小径のピニ
オンギヤ40が取付けられ、このピニオンギヤ40に噛
合する大径のスパーギヤ50が上記リードスクリュー軸
5に固定されている。スレッドモータ4を駆動すると、
ギヤ40と50のギヤ比に従ってリードスクリュー軸5
が回転され、これによって、ピックアップ3がトラック
を横断移動される。
【0022】ピックアップ3から読出された情報はプリ
アンプとしての高周波アンプ6にて高周波信号RF、フ
ォーカスエラー信号FER、トラッキングエラー信号T
ERなどとして出力される。高周波信号RFは2値化さ
れてディジタル信号処理回路7に供給される。ディジタ
ル信号処理回路7はそれに供給された情報の復調、誤り
訂正符合などに基づく誤り訂正などの処理を行う。ここ
で、CD−ROMディスク1のシンボルデータは記録時
にインタリーブ(分散)処理されている。CD−ROM
ディスク1から再生されたデータには、ノイズやディス
ク傷などによりランダムな誤りなどが発生する。それに
対処するための誤り訂正符合は、特に制限されないが、
インタリーブの前後2回にリードソロモン符合が付加さ
れている。このようにインタリーブとリードソロモン符
合を組合わせたものをクロスインタリーブリードソロモ
ンコードと呼ぶ。これに対する誤り訂正はパリティーに
よるC1訂正とデインタリーブ及びパリティーによるC
2訂正を含む。誤り訂正が最後まで不能なデータには誤
りフラグが付加されることになる。
【0023】前記したディジタル信号処理回路7で処理
されたデータはCD−ROMデコーダ8にて当該CD−
ROMディスク1の情報フォーマットに従ってデータが
取り出され、取り出されたデータは出力処理回路9にて
SCSI(スカジー)やIDEといった外部とのインタ
フェース仕様に従ったデータフォーマットに変換されて
ホストCPUなどに供給される。
【0024】高周波アンプ6から出力されるフォーカス
エラー信号FERやトラッキングエラー信号TERはサ
ーボ回路10に供給される。サーボ回路10はピックア
ップ3のフォーカシング、トラッキングの各サーボ制御
と、スレッドモータ4によるピックアップ3の送りサー
ボやトラックジャンプの制御を行う。フォーカシングサ
ーボは、CD−ROMディスクの面振れに対し、対物レ
ンズとディスク信号面との相対距離を一定に保ち、ディ
スク信号面がレーザビームの焦点深度内に位置するよう
に対物レンズを制御することである。トラッキングサー
ボは、ディスクが偏心回転してもピックアップのレーザ
ビームを例えば1.6μm間隔のトラックに沿って正確
にトレースさせる制御である。送りサーボは、スレッド
モータ4によりピックアップ3を螺旋状のトラックに追
従移動させる制御である。トラッキングサーボと送りサ
ーボによってピックアップ3のトラッキングが達成され
る。スレッドモータ4を制御してピックアップ3を強制
的に現在のトラックから所望の別のトラックにジャンプ
させるためのピックアップ3のトラック横断移動を単に
スレッド送りとも称する。
【0025】システム制御回路11は前記出力処理回路
9、ディジタル信号処理回路7、及びサーボ回路10な
どとインタフェースされ、CD−ROM再生装置の全体
を制御する。例えばマイクロコンピュータやランダムロ
ジック回路などによって構成される。前記ディスクモー
タ2の回転速度はディジタル信号処理回路7にて制御さ
れる。ディジタル信号処理回路7における誤り訂正が不
可能な所定の状態が発生されると、その旨はディジタル
信号処理回路7からシステム制御回路11に通知され
る。
【0026】〔2〕高周波アンプ 図2には前記高周波アンプ6の一例が示される。ピック
アップ3は例えば3スポット方式とされ、トラック若し
くはピットの左右に配置される2個のサブスポット3
0,31とメインスポット32とからの反射光を受光す
るフォトダイオードA,B,C,D,E,Fを有する。
メインスポット32に対応される2組の対角線線上のフ
ォトダイオードA,CとB,Dとは夫々の電流が加算さ
れて電流−電圧変換回路600,601で電圧に変換さ
れる。夫々変換された電圧は減算回路602にてその差
分が検出され、これがフォーカスエラー信号FERとさ
れる。ピックアップ3の対物レンズが焦点深度に合って
いる場合メインスポット32は各フォトダイオードA〜
Dに均一に集光する円形とされ、近すぎる場合メインス
ポット32はフォトダイオードA,Cに専ら集光するま
る楕円形状とされ、遠すぎる場合にはフォトダイオード
B,Dに専ら集光するまる楕円形状とされる。したがっ
て、焦点深度に合っているとき減算器602の出力は”
0”にされる。フォーカスエラー信号FERは、同図の
S1で示されるような信号波形とされ、サーボ回路10
はフォーカスエラー信号FERがゼロクロスするように
ピックアップ3の対物レンズをフォーカシングアクチェ
ータで位置制御する。
【0027】サブスポット30,31に対応されるフォ
トダイオードE,Fの電流は夫々電流−電圧変換回路6
03,604で電圧に変換される。夫々変換された電圧
は減算回路605にてその差分が検出され、これがトラ
キングエラー信号TERとされる。ピックアップ3の対
物レンズがピット若しくはトラックの中央に位置してい
る場合ピット若しくはトラックへのサブスポット30、
31の食い込み状態は左右で一致され、右寄りの場合に
は左側のサブスポット31の食い込み量が相対的に大き
くなり、左寄りの場合のはその逆とされる。したがっ
て、対物レンズがピット若しくはトラックに完全に追従
されているとき、減算器605の出力は”0”にされ
る。トラッキングエラー信号TERは、同図のS2で示
されるような信号波形とされ、サーボ回路10はトラキ
ングエラー信号TERがゼロクロスするようにピックア
ップ3の対物レンズを前記トラキングアクチェータで位
置制御する。
【0028】前記電流−電圧変換回路600、601の
出力は加算及び波形等化器606に供給され、高周波信
号RFとされる。この高周波信号RFは本実施例に従え
ばEFM変調信号でありそのエンベロープ波形S3はト
ラックの直上で極大、トラック間の中央で極小とされ
る。変調された信号波形は、基準周期Tに対して3T〜
11Tまでの周期を含む信号波形とされる。このような
高周波信号RFはデータスライス回路607で2値化さ
れてディジタル信号処理回路7などに供給される。図3
の(A)には高周波信号RFがスライス回路607で2
値化された様子が示される。2値化された信号はディジ
タル信号処理回路7に供給されて復調や誤り訂正が施さ
れる。
【0029】ディジタル信号処理回路7は前記2値化さ
れた信号から同期信号を検出してディスクモータ2によ
るCD−ROMディスク1の回転速度制御を行う。即
ち、図3の(B)に示されるように、EFM変調された
信号は1フレーム588Tとされ、各フレームの先頭に
は同期信号として夫々11T、11Tのハイレベル及び
ローレベルの連続信号が付加されている。ディジタル信
号処理回路7は、588T毎に現れる同期信号11T,
11Tの検出間隔が一定時間となるようにディスクモー
タ2を制御して、ピックアップ3に対するトラックの線
速度を一定にする。
【0030】本実施例のCD−ROM再生装置はオーデ
ィオ用CDの標準速再生に対し4倍速再生を行う。従っ
て、ディジタル信号処理回路7は当該4倍速に適合する
ようにディスクモータ2の回転速度を制御すると共に、
復調や誤り検出及び訂正のためのディジタル信号処理を
高速に行うようになっている。したがって、出力処理回
路9から外部へのデータ転送速度は標準速再生の場合に
比べて4倍に高速化されている。
【0031】4倍速再生においてはCD−ROMディス
ク1からの読み取り信号の周波数帯域は標準速再生の場
合に比べてが広がるため、高周波アンプ6の再生帯域は
広げられている。
【0032】図4の(A)には加算及び波形等化器60
6の一例回路図が示される。この回路はオペアンプ60
61を用いた加算回路を主体とし、端子P1には電流−
電圧変換回路600の出力が、端子P2には電流−電圧
変換回路601の出力が供給され、双方の入力を加算し
て端子P3に出力する。このとき抵抗R1,R2,R3
と容量C2は、低域を通過させると共に、通過域と減衰
域との境界部分にピーキングを持たせるための波形等化
フィルタとしての機能を実現する。例えばその周波数特
性は図4の(B)に示される6064とされ、PKで示
される部分にピーキングが形成される。斯るピーキング
は、相対的に高いキャリア周波数の振幅を大きくするよ
うに(波形等化)作用する。換言すれば、そのような波
形等化を行わない場合、高い周波数(短い周期)部分は
低域通過の減衰域に差しかかってその波形の傾き及び振
幅は比較的小さくされるが、前記波形等化が行われる
と、その周波数特性のピーキングによって当該波形の振
幅及び波形の傾きが大きくされる。
【0033】〔3〕サーボ回路 図5にはサーボ回路10の一例ブロック図が示される。
サーボ回路10は、トラック横断信号生成回路110、
前記トラッキングサーボ制御を行うトラッキングサーボ
回路120、スレッド送り及び送りサーボを行うスレッ
ドサーボ回路130、及び前記フォーカスサーボ制御を
行うフォーカスサーボ回路140によって構成される。
【0034】トラック横断信号生成回路110は、トラ
ックカウント方式によってピックアップ3を所望のトラ
ックにスレッド送りさせるとき、ピックアップ3による
トラックの横断回数を検出するためのトラック横断信号
TCRと、ピックアップ3のスレッド送りが停止された
状態を検出するためのスレッド停止検出信号TDSを生
成するための回路である。この回路は、高周波信号RF
のエンベロープを検波するエンベロープ検波器111、
その出力を2値化する波形整形器112、トラッキング
エラー信号TERのローパスフィルタ113、その出力
を2値化してその立上がり及び立ち下がりのエッジを検
出する波形整形器114、当該波形整形器114から出
力されるエッジ検出信号によって前記波形整形器112
の出力をラッチしてトラック横断信号TCRを出力する
ラッチ回路115、及び上記波形整形器114で2値化
されたトラッキングエラー信号の2値化信号の立上がり
エッジに同期して前記波形整形器112の出力をラッチ
し、上記スレッド停止検出信号TDSを出力するラッチ
回路116から成る。
【0035】先ずトラック横断信号生成回路110によ
るトラック横断信号生成動作を図6に基づいて説明す
る。ピックアップ3のスレッド送りにおいてはトラッキ
ングサーボ回路120の動作が停止され、その後スレッ
ドサーボ回路130によってスレッドモータ4が起動さ
れ、ピックアップ3がトラックの半径方向に移動され
る。これにより図6に示されるように高周波信号RFと
トラッキングエラー信号TERが供給される。図6の高
周波信号RFにおける0レベルは図2のメインスポット
32のフォトダイオードA〜Dの出力が0である所謂ダ
ークレベルに対応され、Mレベルはメインスポット32
からの反射光が最大とされる所謂鏡面レベルに対応さ
れ、Rはメインスポット32をトラックが横断するのに
伴ってピット面レベルが変化する包絡線を示している。
トラッキングエラー信号TERはトラックに対する図2
のサブスポット30,31の位置によって変化する。ト
ラックの中心にメインスポット32が位置するときにサ
ブスポット30,31の出力は同一となるように設定さ
れているため、減算器605から出力されるトラッキン
グエラー信号TERは0とされ、トラック上をスポット
が相対的に右に移動したときは減算器605の出力は
正、左に移動したときは負側に変化され、トラックの間
ではその逆にされる。ここで、スレッド送りにおける高
周波信号RF及びトラッキングエラー信号TERの周波
数はスレッドモータ4によるピックアップ3の移動速度
に比例して高くされる。
【0036】エンベロープ検波器111は高周波信号R
Fのエンベロープ信号EVPを検波し、これが波形整形
器112で2値のパルス信号にされる。トラッキングエ
ラー信号TERはローパスフィルタ113で高周波成分
がカットされ、これが波形整形器114で2値のパルス
信号にされてエッジ検出される。高周波信号RFにおい
て信号強度が最も強い位置はトラックの直上であり、こ
の状態においてトラッキングエラー信号TERはゼロク
ロスポイントにある。従ってトラッキングエラー信号T
ERはエンベロープ信号EVPに対して概ね位相が90
°ずれている。ラッチ回路115はトラッキングエラー
信号TERの2値化パルスのエッジ変化に同期してエン
ベロープ信号EVPの2値化パルスをラッチしてトラッ
ク横断信号TCRを出力する。トラッキングエラー信号
TERとエンベロープ信号EVPとの位相関係から明ら
かなように、エンベロープ信号EVPやトラッキングエ
ラー信号TERのノイズ成分によってエンベロープ信号
EVPの2値化パルスやエッジ信号の変化タイミングに
不所望なレベル変化があっても、ラッチタイミングにお
いてエンベロープ信号EVPの2値化パルスの論理値は
確定しているため、ラッチ回路115から出力されるト
ラック横断信号TCRは実質的にノイズ成分のないパル
ス信号とされる。トラック横断信号TCRはディジタル
信号処理回路7でそのパルス変化の回数が計数され、換
言すれば、ピックアップ3が横断したトラックの数が計
数される。ディジタル信号処理回路7は、その計数値に
よってスレッドモータ4によるピックアップ3のトラッ
ク横断数を認識し、それによってピックアップ3が所要
位置に到達したかを確認し、例えば、その状態をシステ
ム制御回路11に通知する。システム制御回路11はそ
の通知に従ってスレッドサーボ回路130を制御してス
レッド送りを完了させる。
【0037】図7にはトラック横断信号生成回路110
の一例回路図が示される。エンベロープ検波器111
は、容量1110と定電流源1112を並列接続した回
路が電源VddとPNPトランジスタ1113のエミッ
タ間に接続され、該PNPトランジスタ1113のコレ
クタがグランドGNDに、そして該PNPトランジスタ
1113のエミッタ出力がNPNトランジスタ1114
のベースに結合され、当該NPNトランジスタ1114
と抵抗1115でエミッタフォロア出力回路が構成され
て成る。PNPトランジスタ1113のベースには高周
波信号RFが供給され、トランジスタ1113のエミッ
タに接続された容量1110は高周波信号RFの周期毎
に電流源1112を介して充放電され、充電は高周波信
号RFの波形がそのピーク値との差を増す期間に対応し
て行われ、放電はその逆の期間に行われる。このときの
放電時定数すなわち放電時間tは電流iと電圧vと容量
値cとの周知の関係により、t=c・v/iと表され
る。その結果、トランジスタ1114のエミッタには高
周波信号RFの下側のエンベロープに応ずるエンベロー
プ信号EVPが得られる。
【0038】図8には高周波信号RFに対するエンベロ
ープ信号EVPの波形例が示される。エンベロープ信号
EVPは、微視的には放電時定数に従った鋸歯状のノイ
ズ成分が重畳された形式の信号とされる。同図の(A)
には標準速再生の場合が示され、(B)には4倍速再生
の場合が示される。標準速再生としてはオーディオ用C
D−ROM再生装置による場合を想定されたい。当該標
準速再生においては、そのキャリア周波数との関係にお
いて最適な放電時定数が設定されるようにエンベロープ
検波回路の素子定数が決定される。例えば同図(A)に
おいて放電時定数が大き過ぎたり小さ過ぎたりすると、
破線,で示されるようにノイズ成分が相対的に大き
くなってしまう。換言すれば、キャリア周波数との関係
で最適な放電時定数が決定されなければならない。4倍
速の場合にはキャリア周波数が高くされているので、4
倍速再生を行うためのエンベロープ検波器111ではそ
れに比べて放電時定数が小さくされるようにその回路定
数が決定されている。4倍速再生においてそのように放
電時定数を小さくしても、キャリア周波数の高い分だけ
エンベロープ周波数が高くされても、換言すれば、スレ
ッドモータ4によるピックアップ3の移動速度を速くし
ても、ノイズの発生を(A)の場合と同等にすることが
できる。この結果トラック横断信号TCRの周波数を高
い周波数まで出力することができるため、データをアク
セスする際にピックアップ3を所望のトラックに高速に
移動させても良好なトラック横断信号TCRを得ること
ができ、トラックカウントアクセス方式でも4倍速に呼
応してピックアップ3の高速移動が可能になる。
【0039】〔4〕トラックカウントアクセス方式によ
るランダムアクセス 図9にはトラックカウントアクセス方式におけるピック
アップ移動の全体制御手順が示される。先ず所要の情報
をアクセスする指示が与えられると、現在位置から目的
位置までの移動トラック数が演算される(ステップS
1)。すなわち、トラックの最内周に配置されたリード
アウトフィールドにはデータフィールドに格納されたデ
ータ情報のファイル名(若しくは識別コード)と夫々の
データ情報の先頭絶対時間(トラックの始点からの絶対
時間情報)が格納されており、当該リードアウトフィー
ルドの情報は最初に前記システム制御回路11の図示し
ない内蔵RAMに保持されている。したがって、ランダ
ムアクセスの指示が与えられると、当該RAMの情報が
リードされ、アクセス先情報がどこに格納されているか
が調べられる。これにより、ピックアップ3の現在位置
の絶対時間とRAMに格納されたリードアウトフィール
ドの情報から得られる目的位置の絶対時間情報とを比較
し、その差からピックアップの移動時間が計算される。
そして現在のCD−ROMディスク1の回転速度を参照
することによって、移動すべきトラック数が得られる。
【0040】次いで、トラッキングサーボ回路120が
オフにされてスレッド送りが開始されると共に、上記ト
ラック横断信号TCRのサイクル数がディジタル信号処
理回路7で計数され、それによってシステム制御回路1
1は、所定の横断トラック数を認識すると、スレッドサ
ーボ回路130によるスレッド送りを停止させ、最後に
トラッキングサーボ回路120をオンにする(ステップ
S2)。これによりスレッド送りが完了される。当該ス
テップS2における処理(粗検索)でのスレッドモータ
4の起動停止の制御については後に詳述する。
【0041】スレッド送り後、トラックの線速度が一定
になるようにCLV整定が行われ(ステップS3)、ピ
ックアップ3が到達したトラックの絶対時間情報がリー
ドされる(ステップS4)。これによってリードされた
絶対時間と目的位置の絶対時間との差から誤差トラック
数が演算され(ステップS5)、誤差分のトラック数だ
けトラックジャンプが行われ(ステップS6)、ジャン
プ先トラックから同様に絶対時間がリードされる(ステ
ップS7)。これによってリードされた絶対時間と目的
位置の絶対時間との比較により目標トラックに到達した
かの判定が行われ(ステップS8)、到達するまで上記
ステップS5から始まる密検索が繰り返される。目標ト
ラックに到達した後は、必要なセクタがピックアップ上
に来るまでデータ待ちを行う(ステップS9)。
【0042】〔5〕スレッド送り制御 図10にはスレッド系の伝達特性が示される。スレッド
系とはスレッドモータ4からピックアップ3に至る動力
伝達の機械系である。同図の特性はスレッドモータ4と
して利用される一般的な直流モータの特性と何等変わり
ない。すなわち、スレッドモータ4に与えられる駆動電
圧が直流から周波数f0までの間では一定の電圧を与え
ればピックアップ3の速度は一定に制御されることを示
している。例えば本実施例ではf0が4Hz程度の小型
直流モータを利用する。τを角周期(角周波数の逆数)
とするとf0=1/(2πτ)とされる。
【0043】このようなスレッド系に対しスレッドモー
タ4に最大許容定電圧を印加してフル加速すると、例え
ば図11に示されるように、4τ程度の時間を経過する
とピックアップ3は最大速度に到達し、印加電圧をその
まま維持することによって実質的に定速走行される。こ
のような特性も直流モータを利用する伝達系一般にあて
はまることである。
【0044】図12にはそのような伝達特性のスレッド
系に対するスレッド送りの手法が概念的に示されてい
る。スレッド送りに当たりスレッドモータ4の最大許容
電圧印加によるフル加速に始まり、ピックアップ停止位
置手前のt0時間は制御電圧の極性を変えて最大許容電
圧の印加によるフル減速で終わる。スレッドモータ4に
対するフル加速及びフル減速でスレッド送りを行うか
ら、換言すればスレッドモータ4の能力を最大限に発揮
させるから、スレッド送りに要する時間は最少とされ、
高速のランダムアクセスに寄与する。
【0045】図13には図12で説明したフル加速及び
フル減速を行ってスレッド送りを行うときの制御手順が
示される。これに示される手順は図9のスレッド送り制
御ステップS2の一例として位置付けられる。すなわ
ち、トラッキングサーボーループをオフにし(ステップ
S20)、(x−α)トラックまでスレッドモータ4に
フル加速制御電圧(例えば正極性の最大印加許容電圧)
を与える(ステップS21)。xはスレッド送りの目標
トラックを意味し、αは図12で示したフル減速時間t
0の期間にピックアップ3が横断することになるトラッ
ク数である。(x−α)トラックまでピックアップ3が
移動したかは上記トラック横断信号TCRの計数動作を
介して認識される。ピックアップ3が(x−α)トラッ
クまで移動された直後にはスレッドモータ4に極性反転
されたフル減速制御電圧(例えば負極性の最大印加許容
電圧)がt0時間与えられる(ステップS22)。最後
にトラッキングサーボがオンにされて、ピックアップ3
のスレッド送りが終了される(ステップS23)。
【0046】上記時間t0及びトラック数αは実際にス
レッド伝達系を動作させて取得する。即ちシステム制御
回路11はそれらを取得する学習のための処理ルーチン
を有している。
【0047】図14には上記学習のための処理手中の一
例が示される。学習処理が指定されると、ピックアップ
3は最内周のトラックに移動され(ステップS30)、
その後、フル加速電圧が一定時間スレッドモータ4に印
加される(ステップS31)。フル加速電圧印加時間は
少なくともピックアップが最高速度の定速に加速される
に足る時間であればよく、図11の特性に従えば時間4
τの期間印加すれば充分である。そのような時間4τが
経過した後今度は、逆極性のフル減速電圧を印加すると
共に、時間t0を取得するためのタイマを起動し、且つ
トラック数αを取得するためにトラック横断信号TCR
によるトラックカウントを開始する(ステップS3
2)。本実施例に従えば、該トラックカウントの処理は
ディジタル信号処理回路に負担させている。この状態で
ピックアップ3の停止を監視し(ステップS33)、停
止と同時にフル減速電圧の印加をやめ、そのときのタイ
マの計時時間t0と、カウントされたトラック数αを取
得する。例えば、システム制御回路11の内蔵メモリに
格納する。このようにして格納された時間t0とトラッ
ク数αがスレッド送り制御に利用される。
【0048】上記ステップS33におけるスレッド送り
が停止されたか否かは図5及び図7に示されるスレッド
停止検出信号TDSを参照して判定される。図7の構成
に従えば、当該スレッド停止検出信号TDSは、上記エ
ンベロープ信号EVPの2値化信号をラッチするラッチ
回路116から出力される信号である。当該ラッチ回路
116は、ローパスフィルタ113でトラッキングエラ
ー信号TERを低域通過させて得られる信号のコンパレ
ータ1141による2値化出力をラッチ制御端子に受
け、その立上がりタイミングがラッチタイミングとされ
る。図6に示されるようにトラッキングエラー信号TE
Rの2値化信号はレベル遷移期間にノイズ成分が重畳さ
れているが、エンベロープ信号EVPの2値化信号とは
少なくとも大凡90°の位相差があるから、当該ラッチ
タイミングにおいてエンベロープ信号EVPの2値化信
号のレベルは確定されており、スレッド停止検出信号T
DSはノイズ成分の少ない信号とされる。
【0049】CD−ROMディスク1は例えば最大70
μm程度の偏心が許容されている。換言すれば製造技
術、コスト、及び経時変形などの点から完全真円状態の
トラックは皆無である。トラックのピッチは大凡1.6
μm程度とされる。スレッド送りが停止されてピックア
ップ3の移動が止まると、偏心幅の範囲内でトラックが
周期的にピックアップ3を横切ることになる。換言すれ
ば、偏心幅に含まれる複数トラックの間をピックアップ
が周期的に相対移動する。したがって、相対移動の折り
返し地点における高周波信号RFは、ピックアップ3が
トラックをリニアに横切っていく場合とは相違される。
【0050】図15及び図16にはその相違の様子が代
表的に示される。図15はトラックの真中でピックアッ
プ3が折り返す場合を示し、図16はトラックとトラッ
クの間の中央でピックアップ3が折り返す場合が示され
る。折り返し地点においてはトラックに対するピックア
ップ3の相対速度が0にされるから、その時点において
ピックアップ3で検出される高周波信号RF、エンベロ
ープ信号EVPはピックアップ3がトラックをリニアに
横切っていく場合に比べてその信号の変化速度が緩慢に
される。それによって、トラッキングエラー信号TER
とエンベロープ信号EVPの位相差が更に大凡180°
変化される(合わせて270°の位相差)。その結果、
折り返し地点からの復路において、トラッキングエラー
信号TERが2値化された信号の立上がりエッジでラッ
チされるエンベロープ信号EVPの2値化レベルは往路
に対してレベル反転される。これがスレッド停止検出信
号TDSのレベル反転として現れ、本実施例に従えば、
当該スレッド停止検出信号TDSのハイレベルからロー
レベルへのレベル反転を以って、上記ステップS33に
おけるスレッド送りの停止と判定する。
【0051】スレッド送り停止の判定はスレッド停止検
出信号TDSを利用する構成に限定されず、図17に示
されるように、エンベロープ信号EVPの2値化信号か
らその立上がりエッジを検出回路117で検出し、当該
エッジ信号をリセット端子に受ける周期計測カウンタ1
18にてエンベロープ信号EVPの周期を計測し、その
値が許容幅を越えたことによってスレッド送りの停止を
判定してもよい。
【0052】図18にはシステム制御回路11の一例ブ
ロック図が示される。このシステム制御回路11は、特
に制限されないが、マイクロプロセッサ1100、マイ
クロプロセッサ1100の動作プログラムやデータテー
ブルが格納されたマスクROMのようなROM110
1、マイクロプロセッサ1100のワーク領域又はデー
タに一時記憶領域とされるRAM1102、マイクロプ
ロセッサのアクセス制御で電気的に書換え可能なフラッ
シュメモリ1103、タイマ1104、入出力回路11
05などを備え、それらはバス(データバス、アドレス
バス、コントロールバス)1106を共有する。ROM
1102は図9及び図14で説明した制御、及びCD−
ROM再生装置全体の制御を司るための動作プログラム
を備える。タイマ1104は上記時間t0の計測などに
利用される。入出力回路1105は出力処理回路9、デ
ィジタル信号処理回路7、サーボ回路10などとインタ
フェースされ、上記スレッド停止検出信号TDSも当該
入出力回路1105に供給される。
【0053】スレッド送り停止制御のための時間t0及
びトラック数αを図14で説明した処理にて学習取得す
る処理の実施は、個々のCD−ROM再生装置で行われ
る。スレッド伝達系の個体差を考慮するためである。そ
の学習処理をいつ行うかは種々の態様が想定される。第
1には、CD−ROM再生装置の検査時や工場出荷時に
メーカーが行う態様である。この場合、学習によって取
得された時間t0及びトラック数αは不揮発性記憶装置
であるフラッシュメモリ1103に格納される。そのた
めのアクセスは図14のステップS34においてマイク
ロプロセッサ1100が行う。第2にはパワーオンリセ
ット毎に図14の学習処理を行う。スレッド伝達系の機
械的特性が経時的に更には使用環境若しくは使用雰囲気
に応じて変化されことを考慮した場合である。このと
き、学習によって取得された時間t0及びトラック数α
はRAM1101に保持させれば充分である。第3の態
様は、ユーザが任意に、或はパワーオフ状態でも経時動
作を維持するタイマ手段によって一定期間毎に行う態様
である。この態様は、パワーオンリセット毎のように毎
回行う場合にはその処理時間の経過をその都度待たなけ
ればならないという点を解消すると共に、スレッド伝達
系の特性変化が短期間に大幅に変化されることは現実的
ではないという点を考慮したものである。この場合にも
やはり、学習によって取得された時間t0及びトラック
数αは不揮発性記憶装置であるフラッシュメモリ110
3に格納される。
【0054】前記実施例によれば以下の作用効果があ
る。 (1)4倍速再生においてエンベロープ検波器111の
放電時定数を小さくしても、キャリア周波数の高い分だ
けエンベロープ周波数が高くされ、スレッドモータ4に
よるピックアップ3の移動速度を速くしても、エンベロ
ープ信号のS/Nを標準速再生の場合と同等に小さくす
ることができ、この結果トラック横断信号TCRの周波
数を高い周波数まで出力することができる。換言すれ
ば、データ転送速度(若しくはデータ読出し速度)を高
速化するためにディスクの回転速度を2倍、4倍とした
データ用のCD−ROM再生装置では、それに従ってキ
ャリア周波数が高くなるため原理的にトラック横断信号
TCRの周波数を2倍、4倍にできる。したがって、デ
ータをアクセスする際にピックアップ3を所望のトラッ
クに高速に移動させても良好なトラック横断信号TCR
を得ることができ、トラックカウントアクセス方式でも
4倍速に呼応してピックアップ3の高速移動が可能にな
る。
【0055】(2)スレッドモータ4に直流モータを採
用し、スレッドモータ4からピックアップ3の駆動軸へ
の動力伝達ギヤ比を小さくしてスレッド送りの高速化を
図るため、スレッド送りのための機械系を極めて簡単且
つ安価に実現できる。
【0056】(3)ギヤ40、50による動力伝達ギヤ
比を小さくすることによってスレッドモータ4の単位回
転角度当たりのピックアップ3の移動距離を大きくする
ことで高速化を図るとき、伝達トルクが小さくされるた
めに、ピックアップ3を移動させる機械系のイナーシャ
によるピックアップ3のオーバーランが大きくなる。こ
れを考慮し、目的とする情報をアクセスするときの現在
位置と目標位置との情報から横断すべきトラック数を演
算し、トラッキングサーボをオフとしてピックアップ3
をディスクの半径方向に移動させ、横断トラック数をカ
ウントして目標トラックに近ずけるアクセス方式におい
て、ピックアップを半径方向にフル加速してスレッド送
りを開始し、横断すべきトラック数の手前の一定トラッ
ク数からはフル減速するという制御手法を採用すること
により、スレッド機械系のオーバーラン特性に対し、行
き過ぎることなく目標トラック近傍にピックアップ3を
停止させるようにモータを停止させる制御を簡素化でき
る。しかも、スレッドモータ4に対するフル加速及びフ
ル減速でスレッド送りを行うから、換言すればスレッド
モータ4の能力を最大限に発揮させるから、スレッド送
りに要する時間を最少とすることができ、高速のランダ
ムアクセスを実現できる。
【0057】(4)横断すべきトラック数の手前の一定
トラック数というフル減速開始のタイミングを規定する
当該一定トラック数を、ピックアップの移動速度が一定
速度に達してから、スレッドモータ4をフル減速してピ
ックアップ3が停止するまでのトラック横断数とし、こ
れを予じめ学習処理にて取得することにより、個々のC
D−ROM再生装置におけるスレッド伝達系の個体差を
考慮できる。
【0058】(5)フル減速の期間を、ピックアップ3
の移動速度が一定速度に達してから、スレッドモータ4
をフル減速してピックアップ3が停止するまでの時間と
し、これを予じめ学習処理にて取得することにより、個
々のCD−ROM再生装置におけるスレッド伝達系の個
体差を考慮でき、上記(5)の作用と相まって、精度の
高い減速制御を実現できる。
【0059】(6)以上より、トラックカウントアクセ
ス方式におけるスレッド送りでのピックアップ3の送り
速度を高速化でき、そのときのピックアップ停止の際の
オーバーランを考慮したピックアップ停止制御を簡単且
つ高精度化でる。したがって、低価格で高速アクセス可
能なデータ用CD−ROM再生装置を実現できる。
【0060】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定
されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲におい
て種々変更可能であることは言うまでもない。
【0061】例えば、標準的な読出し速度に対する高速
読出し速度は4倍に限定されず適宜変更可能である。ま
た、スレッド機械系はピックアップにねじ嵌合されたリ
ードスクリュー軸とスレッドモータの回転を伝達する一
対のギヤとから成る構成に限定されずラックギヤとピニ
オンギヤを用いる構成、アイドルギヤを介在される構成
など適宜に変更可能である。要はリニアモータアームと
速度センサを用いない構成であればよい。
【0062】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるCD−
ROM再生装置に適用した場合について説明したが、本
発明はそれに限定されず、CDV、追記型CD、書換可
能CD、光磁気ディスクなどのディスクから記録情報を
再生する装置に広く適用することができる。
【0063】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0064】すなわち、トラックカウントアクセス方式
におけるスレッド送りでのピックアップの送り速度を高
速化でき、そのときのピックアップ停止の際のオーバー
ランを考慮したピックアップ停止制御を簡単且つ高精度
化でる。したがって、低価格で高速アクセス可能なデー
タ用CD−ROM再生装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るCD−ROM再生装置
のブロック図である。
【図2】高周波アンプの一例回路図である。
【図3】高周波信号RFがスライス回路で2値化される
状態と高周波信号RFに含まれる同期信号の説明図であ
る。
【図4】高周波アンプに含まれる加算及び波形等化器の
回路例とその周波数特性を示す説明図である。
【図5】サーボ回路の一例ブロック図である。
【図6】トラック横断信号生成回路で生成される信号の
一例波形図である。
【図7】トラック横断信号生成回路の一例回路図であ
る。
【図8】高周波信号に対するエンベロープ信号の一例波
形図である。
【図9】トラックカウントアクセス方式におけるピック
アップ移動の全体制御手順を示すフローチャートであ
る。
【図10】スレッド系の伝達特性を示す一例説明図であ
る。
【図11】スレッド系のフル加速特性を示す一例説明図
である。
【図12】スレッド送りの制御手法を原理的に示す説明
図である。
【図13】フル加速及びフル減速を行ってスレッド送り
を行うときの一例制御手順を示すフローチャートであ
る。
【図14】時間t0及びトラック数αを取得するための
学習処理の一例制御手順を示すフローチャートである。
【図15】時間t0及びトラック数αを取得するための
学習処理においてスレッド送りが停止されたときに偏心
幅の範囲内でトラックが周期的にピックアップ3を横切
るときの折り返し位置がトラックの真中である場合にお
けるスレッド停止検出信号TDSの生成タイミングを示
す波形図である。
【図16】時間t0及びトラック数αを取得するための
学習処理においてスレッド送りが停止されたときに偏心
幅の範囲内でトラックが周期的にピックアップ3を横切
るときの折り返し位置がトラックとトラックの間の中央
でである場合におけるスレッド停止検出信号TDSの生
成タイミングを示す波形図である。
【図17】スレッド送り停止を判定するために周期カウ
ンタを用いる場合の構成ブロック図である。
【図18】システム制御回路の一例ブロック図である。
【符号の説明】 1 CD−ROMディスク 2 ディスクモータ 3 ピックアップ 4 スレッドモータ 40 ピニオンギヤ 5 リードスクリュー軸 50 スパーギヤ 6 高周波アンプ RF 高周波信号 FER フォーカスエラー信号FER TER トラッキングエラー信号 606 加算及び波形等化器 7 ディジタル信号処理回路 10 サーボ回路 110 トラック横断信号生成回路 TCR トラック横断信号 111 エンベロープ検波器 EVP エンベロープ信号 115,116 ラッチ回路 TDS スレッド停止検出信号 1112 電流源 11 システム制御回路 x スレッド送りの目標トラック t0 フル減速時間 α 時間t0の期間にピックアップが横断するトラック
数 1100 マイクロプロセッサ 1104 タイマ 1101 RAM 1103 フラッシュメモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 秀明 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 羽深 敏人 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 萩原 光夫 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立マイコンシステム内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 螺旋状のトラックに沿って情報が記録さ
    れ回転駆動されるディスクの走行面から情報を読み取る
    ピックアップを備え、目標とする情報をアクセスすると
    きに、現在位置と目標位置に関する情報からピックアッ
    プが横断すべきトラック数を演算し、横断トラック数を
    カウントしながら直流モータにてピックアップをトラッ
    ク横断させて目標トラックに近づける記録情報再生装置
    であって、 ピックアップが上記演算された横断すべきトラック数の
    手前の一定トラック数に到達するまで直流モータに所定
    加速電圧を印加して前記直流モータを駆動させ、当該横
    断すべきトラック数の手前の一定トラック数からは直流
    モータに逆極性の制動電圧を印加して減速させピックア
    ップを目標トラックに近づける制御手段を備えて成るも
    のであることを特徴とする記録情報再生装置。
  2. 【請求項2】 前記加速電圧は直流モータを最大に加速
    させるフル加速電圧であり、前記制動電圧は直流モータ
    を最大に減速させるフル減速電圧であることを特徴とす
    る請求項1記載の記録情報再生装置。
  3. 【請求項3】 前記一定トラック数は、ピックアップの
    移動速度が一定速度に達した後、前記制動電圧を印加し
    てからピックアップが停止されるまでのトラック横断数
    であることを特徴とする請求項1又は2記載の記録情報
    再生装置。
  4. 【請求項4】 前記制動電圧は、ピックアップの移動速
    度が一定速度に達した後、前記制動電圧を印加してから
    ピックアップが停止されるまでの一定時間印加されるも
    のであることを特徴とする請求項3記載の記録情報再生
    装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、予じめ前記一定トラッ
    ク数及び一定時間を計測して保持し、保持した値に従っ
    てピックアップのトラック横断制御を行うものであるこ
    とを特徴とする請求項4記載の記録情報再生装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、ピックアップの移動速
    度が一定速度に達した後、前記制動電圧を印加すると共
    に内蔵タイマによる計時動作とトラックカウント動作と
    を開始し、ピックアップの停止を検出した時の上記タイ
    マによる計時値を一定時間とし、横断トラック数を一定
    トラック数として取得するものであることを特徴とする
    請求項5記載の記録情報再生装置。
  7. 【請求項7】 ディスクのトラックに対するピックアッ
    プの相対移動方向の変化によってピックアップの停止を
    検出する検出手段を備えて成るものであることを特徴と
    する請求項6記載の記録情報再生装置。、
  8. 【請求項8】 計測された前記一定トラック数及び一定
    時間値を保持し、前記制御手段によってアクセスされる
    不揮発性半導体記憶装置を備えて成るものであることを
    特徴とする請求項5乃至7の何れか1項記載の記録情報
    再生装置。
  9. 【請求項9】 螺旋状に形成されたトラックに情報が記
    録されたディスクの回転走行面から情報を読み取るピッ
    クアップと、 直流モータの回転をギヤ機構でピックアップの直線方向
    移動方向に変換して当該ピックアップをトラック横断さ
    せるスレッド機械系と、 ピックアップから読み取った情報を増幅する高周波アン
    プと、 高周波アンプの出力から得られる読み取り情報に対する
    復調と誤り検出及び訂正の処理を行って記録情報を再生
    するディジタル信号処理手段と、 高周波アンプの出力に基づいて前記トラックに対するピ
    ックアップの位置を制御するサーボ制御手段と、 目標とする情報をアクセスするときに、現在位置と目標
    位置に関する情報からピックアップが横断すべきトラッ
    ク数を演算し、横断トラック数をカウントしながら直流
    モータにてピックアップをトラック横断させて目標トラ
    ックに近づける制御手段と、を備えた記録情報再生装置
    であって、 上記制御手段は、ピックアップが上記演算された横断す
    べきトラック数の手前の一定トラック数に到達するまで
    スレッドモータを最大加速させるフル加速電圧を印加し
    て前記直流モータを駆動させ、当該横断すべきトラック
    数の手前の一定トラック数からは直流モータを最大減速
    させる逆極性のフル減速電圧を印加して減速させ、ピッ
    クアップを目標トラックに近づけるスレッド送り制御
    と、 フル加速電圧を印加してピックアップの移動速度が一定
    速度に達したとき前記フル減速電圧を印加すると共に内
    蔵タイマによる計時動作とトラックカウント動作とを開
    始し、ピックアップの停止を検出した時の上記タイマに
    よる計時値を一定時間とし、横断トラック数を一定トラ
    ック数として予じめ取得する学習制御と、を備え、学習
    制御にて取得された一定時間と一定トラック数とをスレ
    ッド送り制御に参照させるものであることを特徴とする
    記録情報再生装置。
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