JP2000030348A - 記録情報再生装置 - Google Patents

記録情報再生装置

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JP2000030348A
JP2000030348A JP11145893A JP14589399A JP2000030348A JP 2000030348 A JP2000030348 A JP 2000030348A JP 11145893 A JP11145893 A JP 11145893A JP 14589399 A JP14589399 A JP 14589399A JP 2000030348 A JP2000030348 A JP 2000030348A
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signal
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track
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JP11145893A
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English (en)
Inventor
Yoshimi Iso
佳実 磯
Toshihiko Watanabe
俊彦 渡辺
Kazuya Hara
一也 原
Akihiko Rokuzaka
明彦 六坂
Hideaki Sato
秀明 佐藤
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Hitachi Ltd
Hitachi Solutions Technology Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi ULSI Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 データの転送速度を犠牲にすることなくディ
スクの状態が悪い場合にも読み取り信号に対する誤り訂
正不能の確率を低減させる。 【構成】 ディスク1の走行面から情報を読み取り、こ
れに対する誤り検出及び訂正処理を行って記録情報を再
生し、情報を送出する記録情報再生装置において、4倍
速再生モードにおいて発生される訂正不能状態に応じ再
生モードを、標準速再生モードに切換えて、当該誤り訂
正不能の情報に対する再度の再生を行わせる制御手段1
1を採用する。標準速再生モードでの再度の再生処理に
おいて、信号読み取り速度を1/4にすることは、高周
波信号RFなどのC/Nが6dB改善される結果、これ
がランダムエラーによる誤り訂正不能を改善する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CD−ROM再生装置
などの記録情報再生装置のデータ再生技術に関する。
【0002】
【従来の技術】CD−ROMはパーソナルコンピュータ
やゲーム機のデータ情報再生装置として急速に普及して
きた。CD−ROMは、情報記憶メディアとして、情報
記憶容量が大きく、低価格であり、劣化が少なく、大量
生産が容易という長所がある。しかしながら、オーディ
オ用のCDプレーヤの規格をベースにしているためデー
タの転送速度が遅く、またデータアクセス速度が遅いと
言う欠点がある。また、オーディオ用途ではデータの誤
り訂正ができない場合にはデータ補間や前値保持などの
処理などが可能であるが、パーソナルコンピュータのデ
ータではそのような処理は無意味であるため、データ再
生用のCD−ROMではデータの誤り訂正能力の強化が
重要である。
【0003】このような課題に対してCD−ROM装置
ではプリアンプの帯域を上げ、ピックアップサーボ回路
の強化を行い、ディジタル信号処理回路の動作速度を向
上させ、CD−ROMディスクを通常速度の2倍の速度
で回転させる2倍速再生技術でデータ転送速度を改善し
たり、信号を読み取るピックアップをリニアモータアー
ムで駆動してアクセス速度を改善したり、CD−ROM
再生装置の2重誤り訂正符合に対し3重の誤り訂正符合
を付して誤り訂正能力を向上させることが行われてき
た。
【0004】更に、最近では、高価なリニアモータアー
ムを使わない安価なメカニズムでの高速アクセス技術
や、より高いデータ転送速度が要求されている。アクセ
ス方法に関しては、速度センサを用いないトラックカウ
ント方式が利用されている。このような技術は特開昭6
4−37728号公報、特開昭59−185071号公
報に開示されている。また、トラックカウントアクセス
方式に必要なトラック横断信号の生成については、特開
昭61−122939、特開平2−287924の各号
公報に開示されている。転送速度の向上に関しては、4
倍速、8倍速の速度が要求されている。
【0005】転送速度の向上には読み取り信号の周波数
帯域が広がるためプリアンプの再生帯域を更に広げる必
要があるが、これに従ってノイズ帯域も広がるため読み
取り信号のC/N(キャリア対雑音比)が劣化する。帯
域が2倍になればC/Nは3dB、4倍になれば6dB
劣化する。このため、誤り訂正能力がさらに強力なシス
テムが要求され、ディジタル信号処理回路の動作速度も
更に高速が要求される。従来2倍速転送速度のシステム
はほぼ完成されているが、4倍速以上の理想的なシステ
ムは未だ実現されていない現状にある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、データ再生
用のCD−ROMでは、ディスクについた傷、ごみ、汚
れなどによってデータが正確に読めない場合には、誤り
検出、誤り訂正処理をディジタル信号処理回路で行う
が、最終的に誤り訂正できなかったデータについては、
誤りフラグを付けてデータを転送することになる。CD
−ROM側では誤ったデータを送出することがわかって
いるため、通常そのデータを読み直して誤り訂正を行う
処理を繰り返す。所謂リトライ処理を何度か行ってそれ
でも訂正できない場合には、誤りフラグを付けてホスト
コンピュータなどにデータを送出する。コンピュータが
エラーメッセージを出し、人がディスクのごみや汚れを
拭き取って再度データの見直しを行うと言うことが従来
通常の処理であった。
【0007】このように従来のシステムではディスクの
状態が良好な場合には4倍速にすると、データの転送速
度を上げることができるが、ディスクの状態が悪い場合
には、4倍速にするとディスクからの読み取り信号のC
/Nが劣化するため、読み取り信号の誤りが増加し、誤
り訂正不能の確率も増えると言う問題点があった。
【0008】本発明の目的は、データの転送速度を犠牲
にすることなく、ディスクの状態が悪い場合にも読み取
り信号に対する誤り訂正不能の確率を下げることができ
る記録情報再生装置を提供することにある。本発明の別
の目的は、誤りに対する訂正不能状態や、読み取り情報
の種別などのアクセス状況に応じて再生速度を可変させ
るとき、それによる読み取り信号周波数の相違に対して
最適化できる記録情報再生装置を提供することにある。
【0009】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0011】〔1〕情報が記録されたディスクの走行面
から情報を読み取り、読み取った情報に対する誤り検出
及び誤り訂正の処理を行って記録情報を再生し、再生さ
れた情報を送出する記録情報再生装置において、第1の
速度で記録情報の読み取りを行って情報を再生する第1
速度の再生モードにおいて発生される訂正不能状態に応
じ再生モードを、前記第1の速度よりも低速の第2の速
度で記録情報の読み取りを行って情報を再生する第2速
度の再生モードに切換えて、当該誤り訂正不能の情報に
対する再度の再生を行わせる制御手段(11)を採用す
る。
【0012】〔2〕更に具体的な態様の発明は、螺旋状
に形成されたトラックに情報が記録されたディスクを回
転駆動するディスクモータ(2)と、前記トラックに記
録された情報をディスクの走行面から読み取るピックア
ップ(3)と、ピックアップから読み取った情報を増幅
する高周波アンプ(6)と、高周波アンプの出力に基づ
いて前記トラックに対するピックアップの位置を制御す
るサーボ制御手段(10)と、高周波アンプの出力に基
づいてディスクモータの回転速度を制御すると共に、高
周波アンプの出力から得られる読み取り情報に対する復
調と誤り検出及び誤り訂正の処理を行って記録情報を再
生するディジタル信号処理手段(7)と、第1の速度で
記録情報の読み取りを行ってデータを再生する第1速度
の再生モードにおいて発生される訂正不能状態に応じ再
生モードを、前記第1の速度よりも低速の第2の速度で
記録情報の読み取りを行って情報を再生する第2速度の
再生モードに切換えて、当該誤り訂正不能の情報に対す
る再度の再生を行わせる制御手段(11)と、を備えて
成る。
【0013】〔3〕再生モードを読み取り情報の種別に
応じて制御する態様の発明は、ディスクの記録情報がデ
ータ情報であるときは第1の速度で記録情報の読み取り
を行ってデータを再生する第1速度の再生モードと、デ
ィスクの記録情報がオーディオ情報であるときは前記第
1の速度よりも低速の第2の速度で記録情報の読み取り
を行って情報を再生する第2速度の再生モードとを、ア
クセス対象情報に応じて切換える制御手段を採用する。
【0014】〔4〕上記〔3〕の態様の発明において
も、アクセス対象情報がデータ情報であるときの誤り訂
正不能の確率を低減するための構成を制御手段に付加で
きる。すなわち、第1速度の再生モードにおいて発生さ
れる訂正不能状態に応じ再生モードを第2速度の再生モ
ードに切換えて、当該誤り訂正不能の情報に対する再度
の再生を行わせる機能を制御手段に追加する。
【0015】〔5〕上記夫々の態様の発明の更に具体的
な態様の発明では、前記第1の速度は第2の速度の2倍
以上とされる。
【0016】誤りに対する訂正不能状態や、読み取り情
報の種別などのアクセス状況に応じて再生速度を可変さ
せるとき、それによる読み取り信号周波数の相違に対す
る最適化という点で更に具体的な態様の発明は以下の手
段を有する。
【0017】〔6〕前記高周波アンプは、第2速度の再
生モードにおいては第1速度の再生モードに比べて再生
帯域を狭くする帯域切換え手段(60)を備えて成る。
【0018】前記帯域切換え手段は、ピックアップから
の読み取り情報に対する低域通過周波数域と周波数減衰
域との境界部分にピーキングを形成して波形等化を行う
波形等化フィルタ(606)に設けられた、周波数特性
変更用の回路素子(C1,C3)と当該回路素子を選択
的に回路から切り離すスイッチ素子(6067,606
8)とから構成できる。
【0019】〔7〕前記サーボ回路は、ピックアップを
所望のトラックにジャンプさせるためにピックアップを
トラックとの交差方向に強制移動させたときのトラック
横断周期に従って変化されるトラック横断信号の生成回
路(110)を備え、このトラック横断信号生成回路
は、前記高周波アンプから出力される高周波信号(R
F)からその包絡線信号であるエンベロープ信号(EV
P)を検波するためのエンベロープ検波器(111)
と、前記高周波アンプから出力されるトラッキングエラ
ー信号(TER)から高周波成分を除去するローパスフ
ィルタ(113)とを備え、ローパスフィルタの出力を
2値化したパルス信号のエッジ変化に同期して上記エン
ベロープ信号の2値化信号をラッチしてトラック横断信
号を生成するものであり、上記エンベロープ検波器は、
前記高周波アンプから出力される高周波信号の周期に従
って充放電を行うことによりエンベロープ信号を生成す
るものであり、第2速度の再生モードにおいては第1速
度の再生モードに比べて放電時定数を大きくする検波時
定数切換え手段(100)を備えて構成できる。
【0020】前記エンベロープ検波回路は、放電時定数
を決定するために容量(1110)と定電流回路(11
11,1112)を備え、検波時定数を大きくするとき
には定電流回路の電流量を大きくするように切り換えて
検波時定数を変化させるように構成できる。
【0021】〔8〕前記ローパスフィルタは、第2速度
の再生モードにおいては第1速度の再生モードに比べて
通過帯域周波数を高くする通過帯域切換え手段(10
0,1133,1134)を備えて構成できる。
【0022】
【作用】前記した手段によれば、標準速、2倍速、4倍
速などの複数の再生モードを選択し得るようになしたC
D−ROMシステムにおいて、通常は最高転送速度の4
倍速で動作させ(第1速度の再生モード)、誤り訂正不
能が発生したときにはその動作モードリトライ処理を数
回行い、それでも誤り訂正不能フラグが無くならない場
合には、2倍速、若しくは標準速に再生モード(第2速
度の再生モード)を切換えてリトライ処理が行われる。
4倍速再生モードのような第1速度の再生モードにおい
て訂正不能な読み取りエラーが発生したときに標準速再
生モードのような第2速度の再生モードに切換えてリト
ライ処理を行うことは、信号読み取り速度が1/4にさ
れることにより、高周波信号などのC/Nが6dB改善
される結果、これがランダムエラーによる誤り訂正不能
を改善し、以って、システムの信頼性を向上させる。
【0023】この場合に、読み取り信号用の高周波アン
プ、例えばそれに含まれる波形等化器に対し4倍速再生
モードでは周波数帯域を広げ、標準速再生モードでは周
波数帯域を狭めるという帯域切換えを行うことにより、
その周波数特性は4倍速再生モードと標準速再生モード
で最適化される。これが4倍速再生モードにおける誤り
訂正不能を標準速再生モードで改善しようとするとき
の、改善性能を更に向上させる。
【0024】さらに、4倍速再生モードではキャリア周
波数が高くされる。エンベロープ検波器(111)は4
倍速再生モードでは放電時定数が小さくなるように切換
え可能にされる。放電時定数を小さくしても、キャリア
周波数が高い分だけエンベロープ周波数が高くされても
(ピックアップの移動速度を速くしても)、ノイズの発
生を標準速再生モードの場合と同等にすることができ
る。この結果トラック横断信号(TCR)の周波数を高
い周波数まで出力することができるため、4倍速再生モ
ードでデータをアクセスする際にピックアップを所望の
トラックに高速に移動させても良好なトラック横断信号
を得ることができ、トラックカウントアクセス方式でも
4倍速に呼応してピックアップの高速移動が可能にな
る。このことが、4倍速再生モードと標準速再生モード
を切換えて利用する装置において、ピックアップのトラ
ック横断速度をも2通りの速度に最適化し、標準速再生
モードでは、4倍速再生モードで誤り訂正不能なエラー
が繰り返された場合のリトライ処理における誤り訂正機
能の改善をトラックジャンプの点で保証する。
【0025】トラッキングエラー信号(TER)を入力
するローパスフィルタ(113)も標準速再生モードと
4倍速再生モードとで周波数特性を切換えるようにした
ことにより、標準速再生モードでもノイズの少ない波形
を得ることができ、4倍速再生モードにおけるローパス
フィルタの最適化はもとより、4倍速再生モードでは訂
正不能なエラーが繰り返された場合のリトライ処理での
訂正不能状態を改善すると言う標準速再生モードの目的
に照らしても、トラッキングエラー信号のノイズ成分低
減はそれに合致する。したがって、これによってもトラ
ック横断信号の質を良好にすることに寄与し、4倍速再
生モードはもとより標準速によるリトライ処理でも安定
なアクセス動作の実現に寄与する。
【0026】高周波アンプの波形等化器(606)の周
波数特性を4倍速再生モードと標準速再生モードで最適
化して切換可能にし、トラックジャンプに用いるトラッ
ク横断信号TCRを生成するためのエンベロープ検波1
11そしてローパスフィルタ113の特性も4倍速再生
モードと標準速再生モードで最適化して切換え可能にす
ることは、アクセス対象がオーディオデータである場合
にも標準速再生モードを設定することにより、オーディ
オ情報とその他のデータ情報の双方に対して高品質の再
生を実現する。
【0027】
【実施例】図1には本発明の一実施例に係るCD−RO
M再生装置のブロック図が示される。本実施例のCD−
ROM再生装置は、標準速再生とそれに対する4倍速再
生との二つの再生モードを有するものである。1はCD
−ROMディスクであり、記録密度を上げるため、信号
の記録速度がディスクの内周、外周の位置にかかわらず
一定であるCLV(Constant Liner V
erocity)方式が採用されている。したがって、
ディスクの読み出し位置によってモータ2の回転数が変
化させられる。CD−ROMディスク1は、特に制限さ
れないが、データフィールド及びサブコードフィールド
を有する多数のフレーム情報が格納され、例えば、各フ
レーム情報は、同期信号、データ、誤り訂正符合、螺旋
状トラックの当該位置における始点からの絶対時間情
報、データフィールド情報がオーディオ情報であるのか
データ情報であるのかを区別するための情報などを含
む。絶対時間情報は98フレームのような複数フレーム
分の情報によって有意の情報を構成する。CD−ROM
ディスク1の最内周には、データフィールドに格納され
ている情報の指定や頭出しのための情報及びその情報が
オーディオ情報であるのかデータ情報であるのかを区別
するための情報なども格納されている。データフィール
ドとサブコードフィールドの情報は、特に制限されない
が、EFM変調されている。EFM変調は、1シンボル
8ビットのデータを14ビットに変換する処理である。
更に変換後の直流成分を除去するために3ビットのマー
ジンビットが付加され、NRZI変調が行われている。
1つのフレームは24シンボルのデータを含み、それに
対する誤り訂正符合が含まれている。
【0028】前記CD−ROMディスク1はディスクモ
ータ2によって回転され、CD−ROMディスク1に記
録された情報は該ディスク1の半径方向に移動されるピ
ックアップ3を用いて読み出すように構成されている。
ピックアップ3は、半導体レーザからのレーザ光を図示
しない対物レンズ等を介してCD−ROMディスク1に
照射し、その反射光をフォトダイオードからなる受光部
で受光して光電変換するように構成されている。ピック
アップ3は対物レンズの焦点をディスク信号面に合わせ
るために該レンズを深度方向に移動させるフォーカシン
グアクチェータと、対物レンズをトラックに沿って移動
させるためのトラッキングアクチェータとを備える。ト
ラキングアクチェータによる稼動範囲には限りがあるた
め、ピックピックアップ3全体をディスク半径方向に移
動させるためのスレッドモータ4が設けられている。ス
レッドモータ4は例えばピックアップ3のホルダに螺合
されたリードスクリュー軸5を回転駆動する。
【0029】ピックアップ3から読出された情報はプリ
アンプとしての高周波アンプ6にて高周波信号RF、フ
ォーカスエラー信号FER、トラッキングエラー信号T
ERなどとして出力される。高周波信号RFは2値化さ
れてディジタル信号処理回路7に供給される。ディジタ
ル信号処理回路7はそれに供給された情報の復調、誤り
訂正符合などに基づく誤り訂正などの処理を行う。ここ
で、CD−ROMディスク1のシンボルデータは記録時
にインタリーブ(分散)処理されている。CD−ROM
ディスク1から再生されたデータには、ノイズやディス
ク傷などによりランダムな誤りなどが発生する。それに
対処するための誤り訂正符合は、特に制限されないが、
インタリーブの前後2回にリードソロモン符合が付加さ
れている。このようにインタリーブとリードソロモン符
合を組合わせたものをクロスインタリーブリードソロモ
ンコードと呼ぶ。これに対する誤り訂正はパリティーに
よるC1訂正とデインタリーブ及びパリティーによるC
2訂正を含む。誤り訂正が最後まで不能なデータには誤
りフラグが付加されることになる。
【0030】前記したディジタル信号処理回路7で処理
されたデータはCD−ROMデコーダ8にて当該CD−
ROMディスク1の情報フォーマットに従ってデータが
取り出され、取り出されたデータは出力処理回路9にて
SCSI(スカジー)やIDEといった外部とのインタ
フェース仕様に従ったデータフォーマットに変換されて
ホストCPUなどに供給される。
【0031】高周波アンプ6から出力されるフォーカス
エラー信号FERやトラッキングエラー信号TERはサ
ーボ回路10に供給される。サーボ回路10はピックア
ップ3のフォーカシング、トラッキングの各サーボ制御
と、スレッドモータによるピックアップの送りサーボや
トラックジャンプの制御を行う。フォーカシングサーボ
は、CD−ROMディスクの面振れに対し、対物レンズ
とディスク信号面との相対距離を一定に保ち、ディスク
信号面がレーザビームの焦点深度内に位置するように対
物レンズを制御することである。トラッキングサーボ
は、ディスクが偏心回転してもピックアップのレーザビ
ームを例えば1.6μm間隔のトラックに沿って正確に
トレースさせる制御である。送りサーボは、スレッドモ
ータによりピックアップを螺旋状のトラックに追従移動
させる制御である。トラッキングサーボと送りサーボに
よってピックアップのトラッキングが達成される。トラ
ックジャンプは、特に制限されないが、サーボ系をオフ
状態にしてスレッドモータを制御しピックアップを強制
的に現在のトラックから所望の別のトラックにジャンプ
させ、更にサーボ系をオンにして微調整を行う処理とさ
れる。
【0032】システム制御回路11は前記出力処理回路
9、ディジタル信号処理回路7、及びサーボ回路10な
どとインタフェースされ、CD−ROM再生装置の全体
を制御する例えばマイクロコンピュータやランダムロジ
ック回路などによって構成される。前記ディスクモータ
2の回転速度はディジタル信号処理回路7にて制御され
る。ディジタル信号処理回路7における誤り訂正が不可
能な所定の状態が発生されると、その旨はディジタル信
号処理回路7からシステム制御回路11に通知される。
【0033】図2には前記高周波アンプ6の一例が示さ
れる。ピックアップ3は例えば3スポット方式とされ、
トラック若しくはピットの左右に配置される2個のサブ
スポット30,31とメインスポット32とからの反射
光を受光するフォトダイオードA,B,C,D,E,F
を有する。メインスポット32に対応される2組の対角
線線上のフォトダイオードA,CとB,Dとは夫々の電
流が加算されて電流−電圧変換回路600,601で電
圧に変換される。夫々変換された電圧は減算回路602
にてその差分が検出され、これがフォーカスエラー信号
FERとされる。ピックアップ3の対物レンズが焦点深
度に合っている場合メインスポット32は各フォトダイ
オードA〜Dに均一に集光する円形とされ、近すぎる場
合メインスポット32はフォトダイオードA,Cに専ら
集光するまる楕円形状とされ、遠すぎる場合にはフォト
ダイオードB,Dに専ら集光するまる楕円形状とされ
る。したがって、焦点深度に合っているとき減算器60
2の出力は”0”にされる。フォーカスエラー信号FE
Rは、同図のS1で示されるような信号波形とされ、サ
ーボ回路10はフォーカスエラー信号FERがゼロクロ
スするようにピックアップ3の対物レンズをフォーカシ
ングアクチェータで位置制御する。
【0034】サブスポット30,31に対応されるフォ
トダイオードE,Fの電流は夫々電流−電圧変換回路6
03,604で電圧に変換される。夫々変換された電圧
は減算回路605にてその差分が検出され、これがトラ
キングエラー信号TERとされる。ピックアップ3の対
物レンズがピット若しくはトラックの中央に位置してい
る場合ピット若しくはトラックへのサブスポット30、
31の食い込み状態は左右で一致され、右寄りの場合に
は左側のサブスポット31の食い込み量が相対的に大き
くなり、左よりの場合のはその逆とされる。したがっ
て、対物レンズがピット若しくはトラックに完全に追従
されているとき、減算器605の出力は”0”にされ
る。トラッキングエラー信号TERは、同図のS2で示
されるような信号波形とされ、サーボ回路10はトラキ
ングエラー信号TERがゼロクロスするようにピックア
ップ3の対物レンズを前記トラキングアクチェータで位
置制御する。
【0035】前記電流−電圧変換回路600、601の
出力は加算及び波形等化器606に供給され、高周波信
号RFとされる。この高周波信号RFは本実施例に従え
ばえEFM変調信号でありそのエンベロープ波形S3は
トラックの直上で極大、トラック間の中央で極小とされ
る。変調された信号波形は、基準周期Tに対して3T〜
11Tまでの周期を含む信号波形とされる。このような
高周波信号RFはデータスライス回路607で2値化さ
れてディジタル信号処理回路7などに供給される。図3
の(A)には高周波信号RFがスライス回路607で2
値化された様子が示される。2値化された信号はディジ
タル信号処理回路7に供給されて復調や誤り訂正が施さ
れる。
【0036】ディジタル信号処理回路7は前記2値化さ
れた信号から同期信号を検出してディスクモータ2によ
るCD−ROMディスク1の回転速度制御を行う。即
ち、図3の(B)に示されるように、EFM変調された
信号は1フレーム588Tとされ、各フレームの先頭に
は同期信号として11T、11Tの信号が付加されてい
る。ディジタル信号処理回路7は、588T毎に現れる
同期信号11T,11Tの検出間隔が一定時間となるよ
うにディスクモータ2を制御して、ピックアップ3に対
するトラックの線速度を一定にする。
【0037】本実施例のCD−ROM再生装置は4倍速
再生と標準速再生の二つの再生モードを有する。そのた
めに、図1に示されるように、ディジタル信号処理回路
7は動作モードに応じてディスクモータ2の回転速度を
制御したりディジタル信号処理速度を制御したりするた
めの速度切換え論理手段70を有し、それに対する指示
はシステム制御回路11が行う。4倍速とは、CD−R
OMディスク1の回転線速度を標準モードの4倍とし、
高周波アンプ6への情報読出し速度やディジタル信号処
理速度などを4倍にすることであり、それに伴って出力
処理回路9から外部へのデータ転送速度を例えば4倍に
高速化することができるようになる。
【0038】4倍速再生モードにおいてはCD−ROM
ディスク1からの読み取り信号周の波数帯域が広がるた
め、高周波アンプ6の再生帯域を広げる必要があるが、
それに伴ってノイズ帯域も広がり、読み取り信号のC/
Nも劣化する。例えば、帯域が2倍になればC/Nは3
dB、4倍になれば6dB劣化する。これに対処するた
めに、(1)システム制御回路11は読取りエラーに対
するリトライ(再読出し)処理を標準速再生モードで行
い、その指示を速度切換論理手段70に与えるように
し、(2)高周波アンプ6の波形等化器の周波数特性を
4倍速再生モードと標準速再生モードで最適化を図るた
め、帯域切換手段60が設けられ、(3)トラックジャ
ンプに用いるトラック横断信号を生成するためのエンベ
ロープ検波などの特性を4倍速再生モードと標準速再生
モードで最適化するための特性切換え手段100がサー
ボ回路10に設けられる。以下それらの内容を詳細に説
明する。
【0039】図4にはリトライ処理を標準速再生モード
で行うための処理手順の一例が示される。通常は4倍速
再生が行われ(ステップS1)、ディジタル信号処理回
路7がそれによって読み込まれた信号に対する誤り検出
及び訂正を行った結果、訂正不可能なエラーが生じた場
合(ステップS2)、同様の4倍速再生モードでリトラ
イを3回繰返しても訂正不能であるときは(ステップS
3)、再生動作を標準速再生モードに切換える(ステッ
プS4)。その後標準速でリトライが行われ、3回のリ
トライがともに訂正不能である場合(ステップS5,S
6)には、当該データに誤り訂正不能フラグを付加する
などの訂正不能処理を行う(ステップS7)。この制御
は図1のシステム制御回路11が行う。
【0040】前記ステップS4のための4倍速再生モー
ドから標準速再生モードへの切換えの指示は前記速度切
換え論理手段70、帯域切換え手段60、及び特性切換
え手段100に供給される。すなわち、図1の12が4
倍速再生モードと標準速再生モードとの切換え指示信号
とされる。
【0041】システム制御回路11から前記ステップS
4のための4倍速再生モードから標準速再生モードへの
切換えの指示が出力されると、ディジタル信号処理回路
7の速度切換え論理手段70は当該ディジタル信号処理
回路7の動作周波数を1/4倍の周波数に切換え、且
つ、588T毎に現れる同期信号の検出間隔が4倍速再
生モードの1/4になるようにディスクモータ2を制御
して、ピックアップ3に対するトラックの線速度を1/
4にする。信号読み取り速度が1/4にされることによ
り、高周波信号RFなどのC/Nが6dB改善される結
果、ランダムエラーによる誤り訂正不能が改善される。
したがってシステムの信頼性を向上させることができ
る。
【0042】4倍速再生モードから標準速再生モードへ
の切換えの指示を受ける帯域切換え手段60は前記加算
及び波形等化器606に含まれる。図5には加算及び波
形等化器606の一例回路図が示される。この回路はオ
ペアンプ6061を用いた加算回路を主体とし、端子P
1には電流−電圧変換回路600の出力が、端子P2に
は電流−電圧変換回路601の出力が供給され、双方の
入力を加算して端子P3に出力する。このとき抵抗R
1,R2,R3、容量C1,C2,C3は、低域を通過
させると共に、通過域と減衰域との境界部分にピーキン
グを持たせるための波形等化フィルタとしての機能を実
現する。例えばその周波数特性は図6の6063,60
64とされ、PKで示される部分にピーキングが形成さ
れる。斯るピーキングは、相対的に高いキャリア周波数
の振幅を大きくするように(波形等化)作用する。換言
すれば、そのような波形等化を行わない場合、図7に示
される3Tにように高い周波数(短い周期)部分は低域
通過の減衰域に差しかかってその波形の傾き及び振幅は
比較的小さくされるが、前記波形等化が行われると、そ
の周波数特性のピーキングによって当該波形の振幅及び
波形の傾きが破線のように大きくされる。データスライ
ス回路607におけるスライスレベル近傍における両者
を比較すると、図7のNはノイズ成分の振幅、6025
は波形等化された信号の中心、6026は波形等化され
ていない信号の中心とすると、波形等化されていない信
号はノイズ成分の影響を受けて△ABC、△AEFの範
囲で誤判定の虞がある。これに対して波形等価された信
号における誤判定の虞のある範囲は△ADC,△AGF
のように格段に小さくされる。
【0043】図5において容量C1,C3及びスイッチ
6067と6068は帯域切換え手段60の一例を成
し、4倍速再生モードの指示に従って双方のスイッチ6
067,6068がオフ状態とされ、このときの周波数
特性は図6の6064に示されるようにされる。標準速
再生モードにおいて、それらスイッチ6067,606
8がオン状態にされ、このときの周波数特性は同図の6
063のように変化される。スイッチ6068による容
量C1の接続は周波数帯域を狭めるように作用し、スイ
ッチ6087による容量C3の接続はピーク波形を低域
側にシフトさせるように作用する。
【0044】仮に標準速再生モードにおいても4倍速再
生モードと同様の周波数特性であるなら、周波数の高い
ノイズ成分が全体に多くなり、また、そのときの高周波
信号RFに含まれる周波数の高い必要な信号成分に対し
て波形等化を行うことができなくなり、高周波信号RF
の2値化の精度が低下する。したがって、4倍速再生モ
ードにおいて周波数帯域を広げ、標準速再生モードにお
いて周波数帯域を狭めるという帯域切換えにより、加算
及び波形等価器606の周波数特性を4倍速再生モード
と標準速再生モードで最適化することができる。これ
が、4倍速再生モードにおける誤り訂正不能を標準速再
生モードで改善しようとするときの、改善性を更に向上
させる。
【0045】図8にはサーボ回路10の一例ブロック図
が示される。サーボ回路10は、トラック横断信号生成
回路110、前記トラッキングサーボ制御を行うトラッ
キングサーボ回路120、スレッドサーボ及び送りサー
ボを行うスレッドサーボ回路130、及び前記フォーカ
スサーボ制御を行うフォーカスサーボ回路140によっ
て構成される。
【0046】トラック横断信号生成回路110は、トラ
ックカウント方式によってピックアップ3を所望のトラ
ックに移動させるためのトラック横断信号TCRを生成
するための回路であり、高周波信号RFのエンベロープ
を検波するエンベロープ検波器111、その出力を2値
化する波形整形器112、トラッキングエラー信号TE
Rのローパスフィルタ113、その出力を2値化してそ
の立上がり及び立ち下がりのエッジを検出する波形整形
器114、当該波形整形器114から出力されるエッジ
検出信号によって前記波形整形器112の出力をラッチ
してトラック横断信号TCRを出力するラッチ回路11
5から成る。
【0047】先ずトラック横断信号生成回路110によ
るトラック横断信号生成動作を図9に基づいて説明す
る。トラックジャンプにおいてはトラッキングサーボ回
路120の動作が停止され、その後スレッドサーボ回路
130によってスレッドモータ4が起動され、ピックア
ップ3がトラックの半径方向に移動される。これにより
図9に示されるように高周波信号RFとトラッキングエ
ラー信号TERが供給される。図9の高周波信号RFに
おける0レベルは図2のメインスポット32のフォトダ
イオードA〜Dの出力が0である所謂ダークレベルに対
応され、Mレベルはメインスポット32からの反射光が
最大とされる所謂鏡面レベルに対応され、Rはメインス
ポット32をトラックが横断するのに伴ってピット面レ
ベルが変化する包絡線を示している。トラッキングエラ
ー信号TERはトラックに対する図2のサブスポット3
0,31の位置によって変化する。トラックの中心にメ
インスポット32が位置するときにサブスポット30,
31の出力は同一となるように設定されているため、減
算器605から出力されるトラッキングエラー信号TE
Rは0とされ、トラック上をスポットが相対的に右に移
動したときは減算器605の出力は正、左に移動したと
きは負側に変化され、トラックの間ではその逆にされ
る。ここで、トラックジャンプにおける高周波信号RF
及びトラッキングエラー信号TERの周波数はスレッド
モータ4によるピックアップ3の移動速度に比例して高
くされる。
【0048】エンベロープ検波器111は高周波信号R
Fのエンベロープ信号EVPを検波し、これが波形整形
回路112で2値のパルス信号にされる。トラッキング
エラー信号TERはローパスフィルタ113で高周波成
分がカットされ、これが波形整形回路114で2値のパ
ルス信号にされてエッジ検出される。高周波信号RFに
おいて信号強度が最も強い位置はトラックの直上であ
り、この状態においてトラッキングエラー信号TERは
ゼロクロスポイントにある。従ってトラッキングエラー
信号TERはエンベロープ信号EVPに対して概ね位相
が90°ずれている。ラッチ回路115はトラッキング
エラー信号TERの2値化パルスのエッジ変化に同期し
てエンベロープ信号EVPの2値化パルスをラッチして
トラック横断信号TCRを出力する。トラッキングエラ
ー信号TERとエンベロープ信号EVPとの位相関係か
ら明らかなように、エンベロープ信号EVPやトラッキ
ングエラー信号TERのノイズ成分によってエンベロー
プ信号EVPの2値化パルスやエッジ信号の変タイミン
グに不所望なレベル変化があっても、ラッチタイミング
においてエンベロープ信号EVPの2値化パルスの論理
値は確定しているためラッチ回路115から出力される
トラック横断信号TCRは実質的にノイズ成分のないパ
ルス信号とされる。トラック横断信号TCRはディジタ
ル信号処理回路7でそのパルス変化の回数が計数され、
換言すればピックアップ3が横断したトラックの数が計
数される。その計数値が所定の値になるまでスレッドモ
ータ4によるピックアップ3のトラック横断が継続され
る。
【0049】4倍速再生モードから標準速再生モードへ
の切換えの指示を受ける特性切換え手段100は前記エ
ンベロープ検波器111に含まれる。図10にはエンベ
ロープ検波器111の一例回路図が示される。この回路
は、容量1110と定電流源1111,1112を並列
接続した回路が電源VddとPNPトランジスタ111
3のエミッタ間に接続され、該PNPトランジスタ11
13のコレクタがグランドGNDに、そして該PNPト
ランジスタ1113のエミッタ出力がNPNトランジス
タ1114のベースに結合され、当該NPNトランジス
タ1114と抵抗1115でエミッタフォロア出力回路
が構成されて成り、一方の定電流源1111はスイッチ
1116にて選択的にPNPトランジスタ1113のエ
ミッタから切り離し可能にされている。このスイッチ1
113及び電流源1111が前記特性切換え手段100
の一例を成す。
【0050】PNPトランジスタ1113のベースには
高周波信号RFが供給され、トランジスタ1113のエ
ミッタに接続された容量1110は高周波信号RFの周
期毎に電流源1111,1112を介して充放電され、
充電は高周波信号RFの波形がそのピーク値との差を増
す期間に対応して行われ、放電はその逆の期間に行われ
る。このときの放電時定数すなわち放電時間tは電流i
と電圧vと容量値cとの周知の関係により、t=c・v
/iと表される。その結果、トランジスタ1114のエ
ミッタには高周波信号RFの下側のエンベロープに応ず
るエンベロープ信号EVPが得られる。図10に示され
るエンベロープ信号EVPは滑らかなサイン波形として
示されているが、微視的には放電時定数に従った鋸歯状
のノイズ成分が重畳されている。
【0051】図11にはそのような鋸歯状のノイズ成分
を図示してある。同図の(A)には標準速再生モードの
場合が示され、(B)には4倍速再生モードの場合が示
される。標準速再生モードの場合にはスイッチ1116
はオフ状態にされ、それによって、当該標準速再生モー
ドにおけるキャリア周波数との関係において最適な放電
時定数が設定されるようにエンベロープ検波回路の素子
定数が決定されている。例えば同図(A)において放電
時定数が大き過ぎたり小さ過ぎたりすると、破線,
で示されるようにノイズ成分が相対的に大きくなってし
まう。換言すれば、キャリア周波数との関係で最適な放
電時定数が決定されなければならない。4倍速の場合に
はキャリア周波数が高くされているので、4倍速再生モ
ードではスイッチ1116がオン状態にされ、放電時定
数が小さくされるようになっている。放電時定数を小さ
くしても、キャリア周波数の高い分だけエンベロープ周
波数が高くされても、換言すれば、スレッドモータ4に
よるピックアップ3の移動速度を速くしても、ノイズの
発生を(A)の場合と同等にすることができる。この結
果トラック横断信号TCRの周波数を高い周波数まで出
力することができるため、データをアクセスする際にピ
ックアップを所望のトラックに高速に移動させても良好
なトラック横断信号TCRを得ることができ、トラック
カウントアクセス方式でも4倍速に呼応してピックアッ
プ3の高速移動が可能になる。換言すれば、4倍速再生
モードと標準速再生モードを切換えて利用する装置にお
いて、ピックアップ3のトラック横断速度をも2通りの
速度に最適化できる。すなわち、放電時定数を4倍速再
生モードに最適化して固定した場合、標準速再生モード
ではで示される破線のようなノイズを生ずることにな
って、4倍速再生モードで誤り訂正不能なエラーが繰り
返された場合のリトライ処理のために標準速再生モード
を設定する意義がトラックジャンプの点で薄れることに
なる。逆に、放電時定数を標準速再生モードに最適化し
て固定した場合には、4倍速再生モードにおいて(B)
のよな波形で代表されるようにピックアップを高速移動
させるとで示される破線と等価ノイズを生ずることに
なり、4倍速再生モードにおいてもトラックジャンプに
際してピックアップ3の移動速度を高速化することがで
きなくなってしまう。
【0052】図12にはトラック横断信号生成回路の別
の例が示される。この例ではローパスフィルタ113も
標準速再生モードと4倍速再生モードとで周波数特性を
切換えるようにしている。このローパスフィルタ113
は抵抗1131と容量1132から成る1次のローパス
フィルタを主体とし、別の抵抗1133とスイッチ11
34との直列回路を抵抗1131に並列配置し、スイッ
チ1134のオン・オフによって通過帯域を切換え可能
に構成されている。スイッチ1134のオン状態では通
過帯域周波数が高くされる。エンベロープ検波器は図1
0で説明したものと同一とされる。標準速再生モードで
はスイッチ1116及び1134が共にオフ状態にさ
れ、4倍速再生モードでは双方のスイッチ1116,1
134は共にオン状態に制御される。通過帯域の切換え
を行わない形式のローパスフィルタ、換言すればスイッ
チ1134が常時オン状態にされたような4倍速に最適
化されたローパスフィルタを用いた場合に標準速再生モ
ードで図13の(A)、4倍速再生モードで図13の
(C)のような特性を有する場合に、通過帯域の切換え
を行うようにすると、標準速再生モードでも図13の
(B)に示されるようにノイズの少ない波形を得ること
ができる。換言すれば、4倍速再生モードにおけるロー
パスフィルタ113の最適化はもとより、4倍速再生モ
ードでは訂正不能なエラーが繰り返された場合のリトラ
イ処理での訂正不能状態を改善すると言う標準速再生モ
ードの目的に照らしても、トラッキングエラー信号TE
Rのノイズ成分低減はそれに合致する。したがって当該
手段も、トラック横断信号TCRの質を良好にすること
に寄与し、4倍速再生モードはもとより標準速によるリ
トライ処理でも安定なアクセス動作の実現に資する。
【0053】CD−ROMディスクにはデータばかりで
なくCDフォーマットのオーディオ情報が含まれる場合
がある。このようなディスクの再生においてはデータの
ときは高速で再生し、オーディオ情報のところは標準速
で音楽を再生する必要がある。データ情報かオーディオ
情報かはサブコードフィールドの情報を以って識別でき
るので、システム制御回路11はこれをみて何倍速で再
生すればよいか判断できる。即ち、図4の制御シーケン
スに従って4倍速再生モードと標準速再生モードの切換
えを制御する他に、アクセス対象がオーディオデータで
ある場合には同様に標準速再生モードを設定する。本実
施例においては、高周波アンプ6の加算及び波形等化器
606の周波数特性が4倍速再生モードと標準速再生モ
ードで最適化されて切換可能にされ、トラックジャンプ
に用いるトラック横断信号TCRを生成するためのエン
ベロープ検波111及びローパスフィルタ113などの
特性も4倍速再生モードと標準速再生モードで最適化さ
れて切換え可能にされるから、オーディオ情報とその他
のデータ情報の双方に対して高品質の再生を実現するこ
とができる。
【0054】前記実施例によれば以下の作用効果があ
る。
【0055】(1)4倍速再生モードにおいて訂正不能
な読み取りエラーが発生したときに標準速再生モードに
切換えてリトライ処理を行うことは、信号読み取り速度
が1/4にされることにより、高周波信号RFなどのC
/Nが6dB改善される結果、ランダムエラーによる誤
り訂正不能を改善することができ、以って、システムの
信頼性を向上させることができる。
【0056】(2)加算及び波形等価器606に対し4
倍速再生モードでは周波数帯域を広げ、標準速再生モー
ドでは周波数帯域を狭めるという帯域切換えを可能にす
ることにより、加算及び波形等価器606の周波数特性
を4倍速再生モードと標準速再生モードで最適化するこ
とができる。これによって、4倍速再生モードにおける
誤り訂正不能を標準速再生モードで改善しようとすると
きの、改善性能を更に向上させることができる。
【0057】(3)4倍速再生モードではキャリア周波
数が高くされる。エンベロープ検波器111は4倍速再
生モードでは放電時定数が小さくなるように切換え可能
にされる。放電時定数を小さくし、キャリア周波数の高
い分だけエンベロープ周波数を高くしても、換言すれ
ば、スレッドモータ4によるピックアップ3の移動速度
を速くしても、ノイズの発生を標準速再生モードの場合
と同等にすることができる。この結果トラック横断信号
TCRの周波数を高い周波数まで出力することができる
ため、4倍速再生モードでデータをアクセスする際にピ
ックアップ3を所望のトラックに高速に移動させても良
好なトラック横断信号TCRを得ることができ、トラッ
クカウントアクセス方式でも4倍速に呼応してピックア
ップ3の高速移動が可能になる。換言すれば、4倍速再
生モードと標準速再生モードを切換えて利用する装置に
おいて、ピックアップ3のトラック横断速度をも2通り
の速度に最適化でき、標準速再生モードでは、4倍速再
生モードで誤り訂正不能なエラーが繰り返された場合の
リトライ処理における誤り訂正機能の改善をトラックジ
ャンプの点で保証することができる。
【0058】(4)トラッキングエラー信号TERを入
力するローパスフィルタ113も標準速再生モードと4
倍速再生モードとで周波数特性を切換えるようにしたこ
とにより、即ち、標準速再生モードでは通過帯域周波数
を低く、4倍速再生モードでは通過帯域周波数を高くす
るように切換制御することにより、標準速再生モードで
もノイズの少ない波形を得ることができ、4倍速再生モ
ードにおけるローパスフィルタ113の最適化はもとよ
り、4倍速再生モードでは訂正不能なエラーが繰り返さ
れた場合のリトライ処理での訂正不能状態を改善すると
言う標準速再生モードの目的に照らしても、トラッキン
グエラー信号TERのノイズ成分低減はそれに合致す
る。したがって、これによってもトラック横断信号TC
Rの質を良好にすることに寄与し、4倍速再生モードは
もとより標準速によるリトライ処理でも安定なアクセス
動作の実現に寄与する。
【0059】(5)高周波アンプ6の加算及び波形等化
器606の周波数特性が4倍速再生モードと標準速再生
モードで最適化されて切換可能にされ、トラックジャン
プに用いるトラック横断信号TCRを生成するためのエ
ンベロープ検波111及びローパスフィルタ113など
の特性も4倍速再生モードと標準速再生モードで最適化
されて切換え可能にされるから、アクセス対象がオーデ
ィオデータである場合にも標準速再生モードを設定する
ことにより、オーディオ情報とその他のデータ情報の双
方に対して高品質の再生を実現することができる。
【0060】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定
されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲におい
て種々変更可能であることは言うまでもない。
【0061】例えば、標準的な読出し速度に対するN倍
の速度は4倍に限定される適宜変更可能である。また、
エンベロープ検波器における放電時定数の切換えは電流
源で制御する他に容量値で制御するようにしてもよい。
また、加算及び波形等化器、エンベロープ検波器、及び
ローパスフィルタの回路構成は前記実施例に限定される
適宜変更することが可能である。また、誤り検出及び停
止の手法は適宜決定することができる。データフィール
ドの内容がオーディオ情報かデータ情報かを識別するた
めの情報の格納場所は上記実施例に限定されず適宜変更
可能である。
【0062】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるCD−
ROM再生装置に適用した場合について説明したが、本
発明はそれに限定されず、CDV、追記型CD、書換可
能CD、光磁気ディスクなどのディスクから記録情報を
再生する装置に広く適用することができる。
【0063】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0064】すなわち、データの転送速度を犠牲にする
ことなく、ディスクの状態が悪い場合にも読み取り信号
に対する誤り訂正不能の確率を下げることができる。
【0065】誤りに対する訂正不能状態や、読み取り情
報の種別などのアクセス状況に応じて再生速度を可変さ
せるとき、それによる読み取り信号周波数の相違に対し
て最適化した記録情報再生装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るCD−ROM再生装置
のブロック図である。
【図2】高周波アンプの一例回路図である。
【図3】高周波信号RFがスライス回路で2値化される
状態と高周波信号RFに含まれる同期信号の説明図であ
る。
【図4】リトライ処理を標準速再生モードで行うための
処理手順を示すフローチャートである。
【図5】高周波アンプに含まれる加算及び波形等化器の
一例回路図である。
【図6】図5の加算及び波形等化器における切換え可能
な周波数特性を示す説明図である。
【図7】波形等化の作用を示す説明図である。
【図8】サーボ回路の一例ブロック図である。
【図9】トラック横断信号生成回路で生成される信号の
一例波形図である。
【図10】トラック横断信号生成回路に含まれるエンベ
ロープ検波器の一例回路図である。
【図11】標準速再生モードと4倍速再生モードにおけ
るエンベロープ検波器の出力波形図である。
【図12】トラッキングエラー信号を受けるローパスフ
ィルタの通過帯域周波数を切換え可能にしたトラック横
断信号生成回路の回路図である。
【図13】通過帯域が切換可能にされたローパスフィル
タの出力波形の説明図である。
【符号の説明】
1 CD−ROMディスク 2 ディスクモータ 3 ピックアップ 4 スレッドモータ 6 高周波アンプ RF 高周波信号 FER フォーカスエラー信号FER TER トラッキングエラー信号 60 帯域切換え手段 606 加算及び波形等化器 C1,C2,C3 容量 6067,6068 スイッチ 7 ディジタル信号処理回路 70 速度切換え論理手段 10 サーボ回路 100 特性切換え手段 110 トラック横断信号生成回路 TCR トラック横断信号 111 エンベロープ検波器 EVP エンベロープ信号 1111,1112 電流源 1116 スイッチ 113 ローパスフィルタ 1131,1133 抵抗 1134 スイッチ 11 システム制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 20/24 G11B 20/24 (72)発明者 渡辺 俊彦 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 原 一也 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 六坂 明彦 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立日立超エル・エス・アイ・シス テムズ内 (72)発明者 佐藤 秀明 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報が記録されたディスクの走行面から
    ピックアップを用いて情報を読み取り、読み取った情報
    に対する誤り検出及び誤り訂正の処理を行って記録情報
    を再生し、再生された情報を送出する記録情報再生装置
    であって、 第1の速度で記録情報の読み取りを行って情報を再生す
    る第1速度の再生モードにおいて発生する誤り訂正不能
    に応じて再生モードを、前記第1の速度よりも低速の第
    2の速度で記録情報の読み取りを行って情報を再生する
    第2速度の再生モードに切り換えて、当該誤り訂正不能
    の情報に対する再度の再生を行わせるものであって、前
    記第1の速度は前記第2の速度よりも2倍以上高速であ
    る制御手段と、 前記ディスクの走行面から前記ピックアップを用いて読
    み取った前記情報を増幅する高周波アンプと、 前記ピックアップを所望のトラックにジャンプさせるた
    めに前記ピックアップをトラックとの交差方向に強制移
    動させたときのトラック横断周期に従って変化するトラ
    ック横断信号を発生するトラック横断信号発生回路を含
    むサーボ回路とが設けられ、 前記トラック横断信号発生回路は、前記高周波アンプか
    ら出力される高周波信号からその包落線であるエンベロ
    ープ信号を検波するエンベロープ検波器と、前記高周波
    アンプから出力されるトラックエラー信号から高周波成
    分を除去するローパスフィルタとを備え、前記ローパス
    フィルタの出力を2値化したパルス信号のエッジ変化に
    同期して前記エンベロープ信号の2値化信号をラッチし
    て前記トラック横断信号を生成するものであり、 前記エンベロープ検波器は、前記高周波アンプから出力
    される前記高周波信号の周期に従って充放電を行うこと
    により前記エンベロープ信号を生成するものであり、前
    記第2速度の再生モードにおいては前記第1速度の再生
    モードと比べ放電時定数を大きくする検波時定数切換手
    段を含むことを特徴とする記録情報再生装置。
  2. 【請求項2】 前記エンベロープ検波器は、前記放電時
    定数を決定するために容量と定電流回路を備え、前記検
    波時定数を大きくするときには前記定電流回路の電流量
    を大きくするように切り換えて前記検波時定数を変化さ
    せることを特徴とする請求項1記載の記録情報再生装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ローパスフィルタは、前記第2速度
    の再生モードにおいては前記第1速度の再生モードに比
    べて通過帯域周波数を低くする通過帯域切換手段を備え
    てなるものであることを特徴とする請求項1又は2記載
    の記録情報再生装置。
  4. 【請求項4】 前記高周波アンプは、前記ディスクの走
    行面から前記ピックアップによって読み取った情報を増
    幅し、前記第1速度の再生モードよりも前記第2速度の
    再生モードにて再生帯域を狭める帯域切換手段を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の記
    録情報再生装置。
  5. 【請求項5】 螺旋状に形成されたトラックに情報が記
    録されたディスクを回転駆動するディスクモータと、 前記トラックに記録された情報をディスクの走行面から
    読み取るピックアップと、 前記ピックアップから読み取った情報を増幅する高周波
    アンプと、 前記高周波アンプの出力に基づいて前記トラックに対す
    るピックアップの位置を制御するサーボ制御手段と、 前記高周波アンプの出力に基づいて前記ディスクモータ
    の回転速度を制御すると共に、前記高周波アンプの出力
    から得られる読み取り情報に対する復調と誤り検出およ
    び誤り訂正の処理を行って記録情報を再生するディジタ
    ル信号処理手段と、 第1の速度で記録情報の読み取りを行ってデータを再生
    する第1速度の再生モードにおいて発生される誤り訂正
    不能状態に応じて再生モードを、前記第1の速度よりも
    低速の第2の速度で記録情報の読み取りを行って情報を
    再生する第2速度の再生モードに切り換えて、当該誤り
    訂正不能の情報に対する再度の再生を行わせるものであ
    って、前記第1の速度は前記第2の速度よりも2倍以上
    高速である制御手段とを備え、 前記サーボ制御手段は、前記ピックアップを所望のトラ
    ックにジャンプさせるために前記ピックアップをトラッ
    クとの交差方向に強制移動させたときのトラック横断周
    期に従って変化するトラック横断信号を発生するトラッ
    ク横断信号発生回路を含み、 前記トラック横断信号発生回路は、前記高周波アンプか
    ら出力される高周波信号からその包落線であるエンベロ
    ープ信号を検波するエンベロープ検波器と、前記高周波
    アンプから出力されるトラックエラー信号から高周波成
    分を除去するローパスフィルタとを備え、前記ローパス
    フィルタの出力を2値化したパルス信号のエッジ変化に
    同期して前記エンベロープ信号の2値化信号をラッチし
    て前記トラック横断信号を生成するものであり、 前記エンベロープ検波器は、前記高周波アンプから出力
    される前記高周波信号の周期に従って充放電を行うこと
    により前記エンベロープ信号を生成するものであり、前
    記第2速度の再生モードにおいては前記第1速度の再生
    モードと比べ放電時定数を大きくする検波時定数切換手
    段を含むことを特徴とする記録情報再生装置。
  6. 【請求項6】 前記エンベロープ検波器は、前記放電時
    定数を決定するために容量と定電流回路を備え、前記検
    波時定数を大きくするときには前記定電流回路の電流量
    を大きくするように切り換えて前記検波時定数を変化さ
    せることを特徴とする請求項5記載の記録情報再生装
    置。
  7. 【請求項7】 前記ローパスフィルタは、前記第2速度
    の再生モードにおいては前記第1速度の再生モードに比
    べて通過帯域周波数を低くする通過帯域切換手段を備え
    てなるものであることを特徴とする請求項5又は6記載
    の記録情報再生装置。
  8. 【請求項8】 前記高周波アンプは、前記ディスクの走
    行面から前記ピックアップによって読み取った情報を増
    幅し、前記第1速度の再生モードよりも前記第2速度の
    再生モードにて再生帯域を狭める帯域切換手段を有する
    ことを特徴とする請求項5乃至7の何れか1項記載の記
    録情報再生装置。
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EP1235208A2 (en) * 2001-02-21 2002-08-28 Mitsumi Electric Co., Ltd. Optical disc drive
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