JPH10188294A - 多層光ディスク再生システムのフォーカス制御装置及びフォーカス制御方法 - Google Patents

多層光ディスク再生システムのフォーカス制御装置及びフォーカス制御方法

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JPH10188294A
JPH10188294A JP28975497A JP28975497A JPH10188294A JP H10188294 A JPH10188294 A JP H10188294A JP 28975497 A JP28975497 A JP 28975497A JP 28975497 A JP28975497 A JP 28975497A JP H10188294 A JPH10188294 A JP H10188294A
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JP
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focus
signal
objective lens
layer
error signal
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JP28975497A
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Masayuki Tamura
正之 田村
Hiroshi Yoshioka
容 吉岡
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、多層光ディスクの所望の信号記録
層に対して迅速かつ確実にフォーカスサーボが施される
ように、対物レンズの位置を自動制御することが可能で
ある多層光ディスク再生システムのフォーカス制御装置
及びフォーカス制御方法を提供することを目的としてい
る。 【解決手段】2以上の信号記録層が積層された多層構造
の光ディスク11に対して、レイヤージャンプまたはフ
ォーカスサーチを行なう場合、フォーカスサーボをオフ
状態として、対物レンズ14aを目的とする信号記録層
に向けてフォーカス方向に駆動する。対物レンズ14a
の駆動に伴なって得られるフォーカスエラー信号のS字
特性が、基準電圧F1を越えた回数によって目的とする
信号記録層に到達したことを判断した後、最初にフォー
カスエラー信号が0レベルとなった時点でフォーカスサ
ーボをオン状態としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、2以上の信号記
録層を備えた多層構造の光ディスクを再生する多層光デ
ィスク再生システムに係り、特にその任意の信号記録層
に対して選択的にフォーカスサーボを施し得るようにす
るためのフォーカス制御装置及びフォーカス制御方法の
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、近年では、DVD(Digi
tal Video Disk)と称される光ディスクが開発され、実
用化されてきている。このDVDは、音楽用のCD(Co
mpactDisk)と同じ直径12cmのディスクの片面に、
5ギガバイト以上ものデジタルデータを高密度記録する
ことができる。
【0003】このため、DVDは、大容量記録媒体とし
て、今後、各種の分野に幅広く多用されることが期待さ
れている。また、このDVDでは、それぞれが信号記録
層を有する複数枚のディスクを重ねて貼り合わせて多層
構造にすることで、より一層の記録容量の拡大を図るよ
うにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
多層DVDを再生する光ディスク再生システムでは、複
数の信号記録層のうち、再生の要求された信号記録層上
にレーザ光の焦点が結ばれるように、対物レンズに対し
てフォーカスサーボを施すことにより、その信号記録層
に記録されたデータを読み取るようにしている。
【0005】このため、この多層光ディスク再生システ
ムには、所定の信号記録層に対してフォーカスサーボが
施されている状態で、他の信号記録層の再生が要求され
た場合に、その目的とする信号記録層に対してフォーカ
スサーボが施されるように、対物レンズの位置を自動的
に制御する、いわゆるレイヤージャンプ機能を備える必
要がある。
【0006】また、この種の多層光ディスク再生システ
ムには、いずれの信号記録層に対しても再生が行なわれ
ていない状態、つまり、対物レンズが初期位置にある状
態から、所定の信号記録層の再生が要求された場合に
も、その目的とする信号記録層に対してフォーカスサー
ボが施されるように、対物レンズの位置を自動的に制御
することができる、フォーカスサーチ機能を備える必要
がある。
【0007】そこで、この発明は上記事情を考慮してな
されたもので、多層光ディスクの所望の信号記録層に対
して迅速かつ確実にフォーカスサーボが施されるよう
に、対物レンズの位置を自動制御することが可能である
極めて良好な多層光ディスク再生システムのフォーカス
制御装置及びフォーカス制御方法を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る多層光デ
ィスク再生システムのフォーカス制御装置は、複数の信
号記録層が積層されてなる多層光ディスクに対し、一方
の面側から光を集光させる対物レンズと、この対物レン
ズをフォーカス方向に移動させるフォーカス駆動手段
と、このフォーカス駆動手段により光ディスクのいずれ
かの信号記録層に対物レンズによって集光された光の焦
点が略合った状態で、該信号記録層からの反射光を検出
する光検出手段と、この光検出手段の検出信号に基づい
て、信号記録層に対する対物レンズの焦点ずれに対応し
たフォーカスエラー信号を生成するフォーカスエラー信
号生成手段と、このフォーカスエラー信号生成手段で生
成されたフォーカスエラー信号に基づいて、フォーカス
駆動手段を制御することにより、対物レンズをその焦点
位置が信号記録層に合うように制御するフォーカスサー
ボ手段と、フォーカスエラー信号生成手段から得られる
フォーカスエラー信号に代えて、所定の移動信号に基づ
いてフォーカス駆動手段を制御することにより、対物レ
ンズをフォーカス方向に移動させる移動手段と、この移
動手段によって対物レンズがフォーカス方向に移動して
いる状態で、フォーカスエラー信号生成手段から得られ
るフォーカスエラー信号のS字特性に基づいて、対物レ
ンズの焦点位置が通過した信号記録層の数を検出する数
検出手段と、この数検出手段で検出された数が所定値に
達し、かつフォーカスエラー信号に焦点ずれなしの値が
得られたとき、移動信号に代えて、フォーカスエラー信
号に基づいてフォーカス駆動手段を制御させる制御手段
とを備えるようにしたものである。
【0009】また、この発明に係る多層光ディスク再生
システムのフォーカス制御方法は、複数の信号記録層が
積層されてなる多層光ディスクに対し、一方の面側から
光を集光させる対物レンズと、この対物レンズをフォー
カス方向に移動させるフォーカス駆動手段と、このフォ
ーカス駆動手段により光ディスクのいずれかの信号記録
層に対物レンズによって集光された光の焦点が略合った
状態で、該信号記録層からの反射光を検出する光検出手
段と、この光検出手段の検出信号に基づいて、信号記録
層に対する対物レンズの焦点ずれに対応したフォーカス
エラー信号を生成するフォーカスエラー信号生成手段
と、このフォーカスエラー信号生成手段で生成されたフ
ォーカスエラー信号に基づいて、フォーカス駆動手段を
制御することにより、対物レンズをその焦点位置が信号
記録層に合うように制御するフォーカスサーボ手段とを
備えた多層光ディスク再生システムを対象としている。
【0010】そして、フォーカスエラー信号生成手段か
ら得られるフォーカスエラー信号に代えて、所定の移動
信号に基づいてフォーカス駆動手段を制御することによ
り、対物レンズをフォーカス方向に移動させる第1の工
程と、この第1の工程によって対物レンズがフォーカス
方向に移動している状態で、フォーカスエラー信号生成
手段から得られるフォーカスエラー信号のS字特性に基
づいて、対物レンズの焦点位置が通過した信号記録層の
数を検出する第2の工程と、この第2の工程によって検
出された数が所定値に達した後、フォーカスエラー信号
に焦点ずれなしの値が得られたとき、移動信号に代え
て、フォーカスエラー信号に基づいてフォーカス駆動手
段を制御させる第3の工程とを備えるようにしたもので
ある。
【0011】上記のような構成及び方法によれば、多層
光ディスクに対してレイヤージャンプまたはフォーカス
サーチを行なう場合、フォーカスサーボをオフした状態
で、移動信号により対物レンズを目的とする信号記録層
に向けてフォーカス方向に駆動する。そして、この対物
レンズの駆動に伴なって得られるフォーカスエラー信号
のS字特性を利用して、対物レンズの焦点位置が目的と
する信号記録層に到達したことを検出し、フォーカスサ
ーボをオン状態としている。
【0012】このため、多層光ディスクにおいて、レイ
ヤージャンプまたはフォーカスサーチが行なわれる際
に、目的とする信号記録層を迅速かつ確実に検出してフ
ォーカスサーボが施されるように、対物レンズの位置を
自動制御することが可能となるので、各信号記録層に記
録されたデータを選択的に再生することが容易にできる
ようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して詳細に説明する。まず、図1は、多
層光ディスク再生システムを示している。この多層光デ
ィスク再生システムは、例えばDVD等のような直径が
12cmの光ディスク11に対して、その片面側からレ
ーザ光を照射することにより、光ディスク11に記録さ
れているデータの再生を行なうものである。
【0014】この光ディスク11は、それぞれが信号記
録層を有する2枚のディスクを張り合わせて2層構造に
したものである。この光ディスク11の各信号記録層に
は、それぞれ、同心円状あるいはスパイラル状にトラッ
ク(溝、グルーブ)が形成されている。そして、2枚の
ディスクのトラックには、合わせて約8.5ギガバイト
のデータが記録されている。
【0015】この光ディスク11は、図2に示すよう
に、図中下側のディスクの信号記録層(1層目)に半透
過反射膜(反射率25〜40%)を用い、図中上側のデ
ィスクの信号記録層(2層目)に全反射膜(反射率70
%以上)を用いている。この光ディスク11は、これら
2つの信号記録層を紫外線硬化樹脂で精度良く貼り合わ
せたものである。そして、この光ディスク11は、その
図中下面側、つまり、片面側から、レーザ光をそれぞれ
の信号記録層に焦点が合うように選択的に照射すること
で、各信号記録層からの記録データの再生が行なわれ
る。
【0016】すなわち、この光ディスク11は、図2で
下側から上に向かって順に、ポリカーボネート層(基
板)11a、第1の信号記録層(半透明層;レイヤー
0)11b、保護層11c、紫外線硬化樹脂層(接着
剤)11d、保護層11e、第2の信号記録層(反射
層;レイヤー1)11f、ポリカーボネート層(基板)
11gが、積層されている。この場合、レイヤー0とレ
イヤー1との間隔は、55±15μmとなっている。
【0017】ここで、2層構造の光ディスク11の種類
とその再生方式について説明する。図3に示す光ディス
ク11の場合は、レイヤー0,1の両方に対して、それ
ぞれ最内周部にリードインエリア(中心から22.6〜
24mm)があり、最外周部にリードアウトエリアがあ
り、その中間部にデータエリアがある。そして、アドレ
スは、両レイヤー0,1共に、最内周部から外周方向に
向けて順次大きくなっていくように設定されている。
【0018】これにより、図4に示すように、両レイヤ
ー0,1共に、最内周部から外周方向に向けてレーザ光
が移動されることによって、データ再生が行なわれる。
すなわち、内周のリードインエリアから再生が開始さ
れ、以後、レイヤー0とレイヤー1とを交互に再生しな
がら外周に向かう再生方式(Parallel Track Path )と
なる。
【0019】また、図5に示す光ディスク11の場合
は、レイヤー0の最内周部にリードインエリアがあり、
最外周部にミドルエリアがあり、その中間部にデータエ
リアがある。一方、レイヤー1には、最内周部にリード
アウトエリアがあり、最外周部にミドルエリアがあり、
その中間部にデータエリアがある。この場合、アドレス
は、レイヤー0の場合、最内周部から外周方向に向けて
順次大きくなっていくように設定され、レイヤー1の場
合、最外周部から内周方向に向けて順次大きくなってい
くように設定されている。
【0020】これにより、図6に示すように、レイヤー
0は、最内周部から外周方向に向けてレーザ光が移動さ
れることにより、データ再生が行なわれ、レイヤー1
は、最外周部から内周方向に向けてレーザ光が移動され
ることにより、データ再生が行なわれる。すなわち、片
面のレイヤー0を内周から外周に向けて再生し終えてか
ら、他方のレイヤー1を外周から内周に向けて再生する
再生方式(Opposite Track Path )となる。
【0021】光ディスク11のトラックには、データの
記録単位であるECC(Error Correction Code )ブロ
ック単位(例えば38688バイト)毎に、予めデータ
が記録されている。このECCブロックは、図7に示す
ように、それぞれに2Kバイトのデータが記録される1
6個のセクタから構成される。各セクタには、それぞ
れ、アドレスデータとしての4バイト(32ビット)構
成のセクタID(識別データ)1〜ID16が、2バイ
ト構成のエラー検出コード(IED:ID Error Detecti
on Code )とともに、メインデータに付与されている。
【0022】また、ECCブロックには、そこに記録さ
れるデータを再生するためのエラー訂正コードとしての
横方向のECC1と縦方向のECC2とが記録されるよ
うになっている。これらエラー訂正コードECC1,2
は、光ディスク11の欠陥によってデータ再生ができな
くなることを防止するために、冗長語としてデータに付
与されるエラー訂正コードである。
【0023】上記セクタID1〜ID16は、図8に示
すように、1バイト(8ビット)のセクタ情報と、3バ
イトのセクタ番号とから構成されている。セクタ情報
は、セクタフォーマットタイプを示す1ビットのデータ
と、トラッキング方式を示す1ビットのデータと、反射
率を示す1ビットのデータと、リザーブ領域を示す1ビ
ットのデータと、エリアタイプを示す2ビットのデータ
と、レイヤー番号を示す2ビットのデータとから構成さ
れている。
【0024】セクタフォーマットタイプを示す1ビット
のデータとしては、0のときリードオンリータイプであ
ることを示している。トラッキング方式を示す1ビット
のデータとしては、0のときビットトラッキングである
ことを示している。反射率を示す1ビットのデータとし
ては、0のとき50%を越えることを示し、1のとき5
0%以下であることを示している。
【0025】エリアタイプを示す2ビットのデータとし
ては、00のときデータエリアであることを示し、01
のときリードインエリアであることを示し、10のとき
リードアウトエリアであることを示し、11のときミド
ルエリアであることを示している。レイヤー番号を示す
2ビットのデータとしては、00のときレイヤー0をで
あることを示し、01のときレイヤー1であることを示
している。
【0026】各セクタは、それぞれ、172バイトで1
2行のデータによって構成されている。各セクタには、
それぞれ、各行毎に10バイト構成の横方向のエラー訂
正コードECC1が付与されるとともに、182バイト
構成の1行分の縦方向のエラー訂正コードECC2が付
与されている。
【0027】上記したECCブロックが光ディスク11
に記録される際には、図9に示すように、各セクタの所
定のデータ量(例えば91バイト)毎に、データの再生
時にバイト同期をとるための2バイト構成の同期コード
が付与される。
【0028】各セクタには、例えばMPEG(Moving P
icture Image Coding Experts Group )2システムレイ
ヤにおける2048ビットのパックデータ等が記録され
るようになっている。このパックデータには、動画デー
タとしての主映像データ、副映像データ及びオーディオ
データ等が利用される。
【0029】再び、図1に示すように、光ディスク11
は、ディスクモータ12によって所定の速度で回転駆動
される。このディスクモータ12は、モータ制御回路1
3によって制御されている。光ディスク11には、線速
度3.84m/sでデータが記録されているので、中心
から24mmの内周位置から、中心から58mmの外周
位置までを再生する場合、内周位置で26.5回転/
s、外周位置で10.5回転/sとなるように、光ディ
スク11の回転速度が制御される。
【0030】光ディスク11からのデータの読み取り
は、光学式ピックアップ14によって行なわれる。この
光学式ピックアップ14は、フィードモータ15の駆動
力によって、光ディスク11の半径方向に移動されるよ
うになっている。このフィードモータ15の駆動コイル
15aは、フィードモータ制御回路16に接続されてい
る。
【0031】このフィードモータ15は、その回転速度
が速度検出器17によって測定されるようになってい
る。この速度検出器17から得られた速度信号は、フィ
ードモータ制御回路16に供給されている。
【0032】上記光学式ピックアップ14は、対物レン
ズ14aを備えている。この対物レンズ14aは、フォ
ーカス方向(光軸方向)とトラッキング方向(光ディス
ク11の半径方向)とに、それぞれ移動可能に支持され
ている。そして、この対物レンズ14aは、フォーカス
駆動コイル14bに制御信号が供給されることによって
フォーカス方向に位置が制御され、トラッキング駆動コ
イル14cに制御信号が供給されることによってトラッ
キング方向に位置が制御される。
【0033】また、レーザ制御回路18は、光学式ピッ
クアップ14内の半導体レーザ発振器14dを駆動し、
レーザ光を発生させている。この半導体レーザ発振器1
4dは、発生されたレーザ光の光量が光量検出器14e
によって検出され、その検出結果がレーザ制御回路18
に帰還されることにより、一定の光量のレーザ光が発生
されるように制御されている。
【0034】この半導体レーザ発振器14dから発生さ
れたレーザ光は、コリメータレンズ14fを通過しハー
フプリズム14gで直角に折曲された後、対物レンズ1
4aにより光ディスク11のいずれかの信号記録層11
b,11f上に集光されることになる。また、光ディス
ク11からの反射光は、対物レンズ14aを逆行しハー
フプリズム14gを直進した後、集光レンズ14h及び
シリンドリカルレンズ14iを介して、光電変換器14
jに受光される。
【0035】この光電変換器14jは、それぞれ受光量
に応じた電気的信号を発生する、4つのフォトディテク
タ14j1,14j2,14j3,14j4によって構
成されている。この場合、フォトディテクタ14j1,
14j2の並び方向及びフォトディテクタ14j3,1
4j4の並び方向が、光ディスク11のトラッキング方
向に対応し、フォトディテクタ14j1,14j4の並
び方向及びフォトディテクタ14j2,14j3の並び
方向が、光ディスク11の接線方向に対応している。
【0036】この光電変換器14jのフォトディテクタ
14j1から出力された電気的信号は、増幅回路19a
を介して加算回路20a,20dの各一端に供給され、
フォトディテクタ14j2から出力された電気的信号
は、増幅回路19bを介して加算回路20b,20cの
各一端に供給されている。また、光電変換器14jのフ
ォトディテクタ14j3から出力された電気的信号は、
増幅回路19cを介して加算回路20a,20cの各他
端に供給され、フォトディテクタ14j4から出力され
た電気的信号は、増幅回路19dを介して加算回路20
b,20dの各他端に供給されている。
【0037】上記加算回路20aの出力信号は、差動増
幅回路21の反転入力端−に供給され、上記加算回路2
0bの出力信号は、差動増幅回路21の非反転入力端+
に供給されている。この差動増幅回路21は、両加算回
路20a,20bの出力信号の差を算出してフォーカス
エラー信号を生成し、フォーカス制御回路22に供給し
ている。このフォーカス制御回路22は、入力されたフ
ォーカスエラー信号が0レベルとなるようにフォーカス
駆動コイル14bに与える制御信号を生成し、ここに、
対物レンズ14aに対するフォーカスサーボが行なわれ
る。
【0038】ここで、差動増幅回路21から出力される
フォーカスエラー信号は、対物レンズ14aをその初期
位置からフォーカス方向に順次移動させてフォーカスサ
ーチ処理を行なった場合、対物レンズ14aによるレー
ザ光の焦点位置が、第1の信号記録層(レイヤー0)1
1bを通過するのに伴なって、図10に示すようなS字
特性を描くようになる。
【0039】このため、フォーカスエラー信号が、一旦
所定の基準電圧F1を越えた後、最初に0レベル(フォ
ーカスサーボ動作の中心レベル)となった時点で、フォ
ーカスサーボをオン(後述する切替スイッチ22aをオ
ン)状態とすることにより、レイヤー0に対するフォー
カスサーチ処理が終了される。
【0040】また、この差動増幅回路21から出力され
るフォーカスエラー信号は、レイヤー0からレイヤー1
にレイヤージャンプを行なう場合、図11(a)に示す
ようなS字特性を描くようになる。このため、フォーカ
スエラー信号が、そのS字特性の後方の山により基準電
圧F1を越えた後、最初に0レベル(フォーカスサーボ
動作の中心レベル)となった時点で、フォーカスサーボ
をオン(後述する切替スイッチ22aをオン)状態とす
ることにより、レイヤー0からレイヤー1にレイヤージ
ャンプが行なわれる。
【0041】なお、図11(b)は、フォーカスエラー
信号と基準電圧F1とのレベル比較結果を示し、同図
(c)は、フォーカスエラー信号と0レベルとのレベル
比較結果を示し、同図(d)は、レイヤー0からレイヤ
ー1にレイヤージャンプすることが要求されたときに発
生されるキック制御パルスを示し、同図(e)は、フォ
ーカス駆動コイル14bに与えられるキックパルスを示
し、同図(f)は、対物レンズ14aの位置を示してい
る。
【0042】さらに、この差動増幅回路21から出力さ
れるフォーカスエラー信号は、レイヤー1からレイヤー
0にレイヤージャンプを行なう場合、図12(a)に示
すようなS字特性を描くようになる。このため、フォー
カスエラー信号が、そのS字特性の後方の山により基準
電圧F1を越えた後、最初に0レベル(フォーカイサー
ボ動作の中心レベル)となった時点で、フォーカスサー
ボをオン(後述する切替スイッチ22aをオン)状態と
することにより、レイヤー1からレイヤー0にレイヤー
ジャンプが行なわれる。
【0043】なお、図12(b)は、フォーカスエラー
信号と基準電圧F1とのレベル比較結果を示し、同図
(c)は、フォーカスエラー信号と0レベルとのレベル
比較結果を示し、同図(d)は、レイヤー1からレイヤ
ー0にレイヤージャンプすることが要求されたときに発
生されるキック制御パルスを示し、同図(e)は、フォ
ーカス駆動コイル14bに与えられるキックパルスを示
し、同図(f)は、対物レンズ14aの位置を示してい
る。
【0044】また、図1において、位相差検出回路23
は、加算回路20c,20dの出力信号の位相差に応じ
てトラッキングエラー信号を生成し、トラッキング制御
回路24に供給している。このトラッキング制御回路2
4は、位相差検出回路23から出力されるトラッキング
エラー信号に基づいて、前記トラッキング駆動コイル1
4cに与える制御信号を生成している。また、このトラ
ッキング制御回路24で用いられたトラッキングエラー
信号は、前記フィードモータ制御回路16に供給されて
いる。
【0045】ここで、上記光電変換器14jの各フォト
ディテクタ14j1,14j2,14j3,14j4か
ら得られる電気的信号、つまり、加算回路20c,20
dからの出力信号を加算回路20eで加算した信号は、
トラック上に形成された(あるいはランドに形成され
た)ピット(記録データ)からの反射率の変化が反映さ
れている。
【0046】この加算回路20eの出力信号は、データ
再生回路25に供給される。このデータ再生回路25
は、入力された信号から現在アクセスされているセクタ
のセクタIDを読み取るとともに、データの再生を行な
うべきセクタIDが含まれたECCブロックのデータに
再生処理を施している。
【0047】このデータ再生回路25で再生されたデー
タは、エラー訂正回路26に供給される。このエラー訂
正回路26は、入力されたデータに、それに付与されて
いるエラー訂正コードECC1,ECC2を用いてエラ
ー訂正処理を施した後、データの再生を行なうべきセク
タIDに対応する1セクタ分の再生データを、インター
フェース回路または映像音声処理回路27を介して外部
に出力している。
【0048】また、上記トラッキング制御回路24の制
御に基づいて対物レンズ14aがトラッキング方向に移
動されている状態において、上記フィードモータ制御回
路16は、対物レンズ14aが、その光学式ピックアッ
プ14内におけるトラッキング方向の支持範囲の略中心
に位置するように、光学式ピックアップ14の位置を制
御している。
【0049】そして、上記レーザ制御回路18、フォー
カス制御回路22、トラッキング制御回路24、フィー
ドモータ制御回路16及びモータ制御回路13等は、C
PU(Central Processing Unit )28によって統括的
に制御されている。そして、このCPU28は、メモリ
29に記憶されたプログラムによって所定の動作を実行
するようになされている。
【0050】ここで、上記したデータ再生回路25は、
図13に示すように、比較回路25aと、ECCブロッ
ク同期コード検出回路25bと、データ読取回路25c
と、セクタID読取回路25dとによって構成されてい
る。
【0051】このうち、比較回路25aは、加算回路2
0eから出力された、光電変換器14の各フォトディテ
クタ14j1〜14j4の出力の和信号、つまり、トラ
ック(あるいはランド)上に形成されたピット(記録デ
ータ)からの反射率の変化に対応した信号を、基準スラ
イスレベルでレベルスライスすることにより、2値化し
ている。この比較回路25aから出力される2値化デー
タは、ECCブロック同期コード検出回路25b、デー
タ読取回路25c及びセクタID読取回路25dにそれ
ぞれ供給されている。
【0052】また、ECCブロック同期コード検出回路
25bは、入力された2値化データから、ECCブロッ
クに対応するバイト数分だけ、ECCブロック用の同期
コードを検出している。このECCブロック同期コード
検出回路25bから出力された検出信号は、データ読取
回路25c及びセクタID読取回路25dにそれぞれ供
給されている。
【0053】そして、データ読取回路25cは、ECC
ブロック同期コード検出回路25bから出力された検出
信号が供給される毎に、その同期コードに続いて入力さ
れる91バイトのデータを、再生データとして読み取っ
ている。このデータ読取回路25cから出力される再生
データは、図示しない復調回路により変調コードの逆変
換を行なう復調処理が施された後、エラー訂正回路26
に供給される。
【0054】また、セクタID読取回路25dは、EC
Cブロック同期コード検出回路25bによってECCブ
ロックの同期コードが検出される毎に、その同期コード
に続いて入力される所定バイト(6バイト)のデータ
を、エラー検出コードを含むセクタIDとして読み取っ
ている。
【0055】そして、セクタIDが読み取れた際には、
セクタID読取回路25dは、エラー検出コードに基づ
いてセクタIDの読み取りデータにエラーがあるか否か
を判定し、エラーがなかった場合に、そのセクタIDの
セクタ情報(レイヤー番号を含む)とセクタ番号とを、
読み取り結果としてCPU28に出力している。
【0056】ここで、上記フォーカス制御回路22は、
図14に示すように、前述した切替スイッチ22aと、
位相補償回路22bと、加算回路22cと、電圧比較回
路22d,22eと、レジスタ22fと、パルス発生回
路22gと、微分回路22hと、駆動回路22iとによ
って構成されている。
【0057】このうち、切替スイッチ22aは、パルス
発生回路22gから発生されるキック制御パルスによっ
て切り替え制御されるもので、そのキック制御パルスが
供給されている間、オフ状態となるものである。また、
この切替スイッチ22aは、フォーカスサーチ時にCP
U28から発生される切替信号により、オフ状態となる
ものである。
【0058】そして、この切替スイッチ22aがオン状
態の場合には、差動増幅回路21から出力されたフォー
カスエラー信号が位相補償回路22bに供給され、切替
スイッチ22aがオフ状態の場合には、差動増幅回路2
1から出力されたフォーカスエラー信号が位相補償回路
22bに供給されないようになされている。
【0059】また、位相補償回路22bは、切替スイッ
チ22aを介して入力されたフォーカスエラー信号に対
して、特定の周波数帯域のゲインを上げたり位相を進ま
せたりする位相補償処理を施し、加算回路22cの一端
に出力している。この加算回路22cは、位相補償回路
22bから出力されたフォーカスエラー信号と、パルス
発生回路22gから発生されたキック制御パルスを微分
回路22hで微分してなるキックパルスと、CPU28
からフォーカスサーチ時に発生されるフォーカスサーチ
信号とを加算して、駆動回路22iに出力している。
【0060】さらに、電圧比較回路22dは、差動増幅
回路21から出力されたフォーカスエラー信号と、0レ
ベル(フォーカスサーボ動作の中心レベル)とをレベル
比較するもので、フォーカスエラー信号が0レベルの場
合に図11(c)及び図12(c)に示したようなパル
スを生成し、そのパルスをレジスタ22fにリセット信
号として供給している。
【0061】また、上記電圧比較回路22eは、差動増
幅回路21から出力されたフォーカスエラー信号と、基
準電圧+F1あるいは基準電圧−F1とをレベル比較す
るもので、フォーカスエラー信号が基準電圧F1以上と
なった場合に、図11(b)及び図12(b)に示した
ようなパルスを生成し、そのパルスをレジスタ22fに
セット信号として供給している。
【0062】この場合、基準電圧+F1を用いるか基準
電圧−F1を用いるかは、CPU28からの切替信号に
よって選択される。つまり、レイヤー0からレイヤー1
にレイヤージャンプが行なわれる際には、基準電圧+F
1が選択され、レイヤー1からレイヤー0にレイヤージ
ャンプが行なわれる際には、基準電圧−F1が選択され
るようになっている。
【0063】このレジスタ22fは、電圧比較回路22
eから出力されたセット信号に応じてセットされ、電圧
比較回路22dから出力されるリセット信号に応じてリ
セットされるもので、そのセット出力は、パルス発生回
路22g及びCPU28にそれぞれ供給される。
【0064】このパルス発生回路22gは、CPU28
からレイヤ切り替えのために出力される制御信号と、レ
ジスタ22fからのセット出力とに応じて、図11
(d)及び図12(d)に示したようなキック制御パル
スを生成し、微分回路22hに出力している。
【0065】すなわち、パルス発生回路22gは、レイ
ヤー0からレイヤー1にレイヤージャンプが行なわれる
場合に、CPU28からの制御信号に基づいて図11
(d)に示すようにキック制御パルスを立ち上げ、レジ
スタ22fが一旦セットされてリセットされた際に、キ
ック制御パルスを立ち下げるようにしている。
【0066】また、パルス発生回路22gは、レイヤー
1からレイヤー0にレイヤージャンプが行なわれる場合
に、CPU28からの制御信号により図12(d)に示
すようにキック制御パルスを立ち下げ、レジスタ22f
が一旦セットされてリセットされた際に、キック制御パ
ルスを立ち上げるようにしている。
【0067】そして、微分回路22hは、パルス発生回
路22gから出力されたキック制御パルスに応じて、図
11(e)及び図12(e)に示すようなキックパルス
を生成し、加算回路22cに出力している。また、駆動
回路22iは、加算回路22cから出力された、フォー
カスエラー信号とキックパルスとの加算信号に基づい
て、フォーカス駆動コイル14bを駆動することによ
り、対物レンズ14aをフォーカス方向に駆動するもの
である。
【0068】次に、上記のような構成において、光ディ
スク11が装填された際の処理動作について、図15に
示すフローチャートを参照して説明する。まず、光ディ
スク11が装填されると、CPU28はモータ制御回路
13を介して、光ディスク11が所定の回転数で回転さ
れるように、ディスクモータ12を制御する(ステップ
S1)。
【0069】そして、CPU28は、光学式ピックアッ
プ14を、初期位置として、光ディスク11の最内周部
のリードインエリアに対向する位置に移動し、フォーカ
スサーチ処理を実行する(ステップS2)。この場合、
リードインエリアの位置は予め決められているため、機
械式のスイッチ等によって、光学式ピックアップ14が
リードインエリアに対向する位置に到達したことを検知
することができる。
【0070】このフォーカスサーチ処理において、CP
U28は、レーザ制御回路18を介して光学式ピックア
ップ14内の半導体レーザ発振器14dを駆動させると
ともに、フォーカス制御回路22の加算回路22cにフ
ォーカスサーチ信号を出力する。このため、対物レンズ
14aは、その初期位置から徐々に例えば光ディスク1
1に近付く方向に強制的に移動される。
【0071】同時に、半導体レーザ発振器14dから発
生されたレーザ光は、コリメータレンズ14f、ハーフ
プリズム14g及び対物レンズ14aを介して光ディス
ク11上に集光される。そして、光ディスク11で反射
されたレーザ光が、対物レンズ14a、ハーフプリズム
14g、集光レンズ14h及びシリンドリカルレンズ1
4iを介して光電変換器14jに受光される。
【0072】すると、差動増幅回路21により、光電変
換器14jのフォトディテクタ14j1,14j3の出
力信号の和と、光電変換器14jのフォトディテクタ1
4j2,14j4の出力信号の和との差からフォーカス
エラー信号が生成され、フォーカス制御回路22に供給
される。
【0073】この対物レンズ14aの強制移動に基づい
て、対物レンズ14aによるレーザ光の焦点位置が第1
の信号記録層(レイヤー0)11bを通過するのに伴な
い、差動増幅回路21から出力されるフォーカスエラー
信号は、図16に示すように変化する。そこで、フォー
カスエラー信号が一旦基準電圧F1を越えて0レベルと
なった時点で、フォーカスサーボをオン(切替スイッチ
22aをオン)状態とすることにより、レイヤー0に対
するフォーカスサーチ処理が行なわれる。
【0074】つまり、差動増幅回路21から出力された
フォーカスエラー信号が基準電圧F1以上となった際
に、レジスタ22fをセットし、その後、差動増幅回路
21から出力されるフォーカスエラー信号が0レベルと
なった際に、レジスタ22fをリセットし、切替スイッ
チ22aをオン状態とすることにより、フォーカスサー
ボがオン状態となり、対物レンズ14aがレイヤー0に
対して焦点の合う位置に引き込まれるようになる。
【0075】また、このフォーカスサーチ処理が行なわ
れた状態で、位相差検出回路23により、光電変換器1
4jのフォトディテクタ14j1,14j4の出力信号
の和と、光電変換器14jのフォトディテクタ14j
2,14j3の出力信号の和との位相差が検出され、そ
の検出結果がトラッキングエラー信号としてトラッキン
グ制御回路24に供給される。
【0076】このトラッキング制御回路24は、入力さ
れたトラッキングエラー信号に基づいてトラッキング駆
動コイル14cに与える制御信号を生成し、ここに、対
物レンズ14aに対するトラッキングサーボが施される
(ステップS3)。そして、このようにトラッキングサ
ーボが行なわれている状態で、光ディスク11の再生が
行なわれる(ステップS4)。
【0077】次に、データの再生を行なう際の処理につ
いて、図17に示すフローチャートを参照して説明す
る。例えば、今、あるセクタのデータの再生を行なおう
とする場合(ステップS5)、CPU28は、そのセク
タIDのセクタがレイヤー0かレイヤー1かを判断し、
この判断したレイヤーと現在レーザ光が対応しているレ
イヤーとが一致するか否かを判断する(ステップS
6)。現在レーザ光が対応しているレイヤーは、後述す
るセクタIDの読み取り時に、セクタID内のセクタ情
報に含まれているレイヤー番号により判断されている。
【0078】この判断の結果、レイヤーの不一致が判断
された場合、CPU28は、後述するレイヤージャンプ
を行なってから(ステップS7)、次のステップS8に
移行し、レイヤーの一致が判断された場合、そのまま次
のステップS8に移行する。この状態において、光ディ
スク11からのデータの読取信号が,データ再生回路2
5内の比較回路25aで2値化され、ECCブロック同
期コード検出回路25b、データ読取回路25c及びセ
クタID読取回路25dに供給される。
【0079】そして、ECCブロック同期コード検出回
路25bによりECCブロックの同期コードが検出され
る毎に、セクタID読取回路25dは、同期コードに続
いて入力される所定バイトのデータを、エラー検出コー
ドを含むセクタIDとして読み取る。
【0080】セクタIDが読み取れた際には、セクタI
D読取回路25dは、エラー検出コードによりセクタI
Dの読み取りデータにエラーがあるか否かを判定し、エ
ラーがなかった場合に、そのセクタIDを読み取り結果
としてCPU28に出力する(ステップS9)。また、
エラーがあった場合には、セクタID読取回路25d
は、そのセクタIDを読み飛ばし、次のセクタIDを読
み取る。
【0081】その後、CPU28は、読み取り結果のセ
クタIDとアクセス目標のセクタIDとが一致した場
合、所定セクタ数後の、データの再生を行なうべきセク
タIDが含まれるECCブロックの先頭のセクタIDが
検出された際に、ECCブロック同期コード検出回路2
2bによりECCブロックの同期コードが検出される毎
に、データ読取回路22cをして、同期コードに続いて
入力される91バイトのデータを再生データとして読み
取らせ、図示しない復調回路を介してエラー訂正回路2
6に出力させる(ステップS10)。
【0082】このエラー訂正回路26は、入力される再
生データに付与されているエラー訂正コードECC1,
ECC2を用いてECCブロック単位のエラー訂正を行
なった後、データの再生を行なうべきセクタIDに対応
する1セクタ分の再生データを、インターフェース回路
または映像音声処理回路27に出力する(ステップS1
1)。
【0083】次に、レイヤージャンプの具体的な動作に
ついて、図11(a)〜(e)及び図12(a)〜
(e)に示す信号波形と、図11(f)及び図12
(f)に示す対物レンズ14aの位置の変化状態とを参
照して説明する。まず、レイヤー0からレイヤー1にレ
イヤージャンプすることが要求された場合、CPU28
は、切替スイッチ22aをオフ状態に制御して、レイヤ
ー0に対するフォーカスサーボをオフ状態とする。ま
た、CPU28は、電圧比較回路22eに与える基準電
圧を+F1に切り替えるとともに、レイヤー0からレイ
ヤー1にレイヤージャンプするための制御信号を生成し
てパルス発生回路22gに出力する。
【0084】すると、パルス発生回路22gは、図11
(d)に示すようにキック制御パルスを立ち上げ、この
キック制御パルスが微分回路22hに供給される。微分
回路22hは、入力されたキック制御パルスを微分する
ことにより、その立ち上りに対応した図11(e)に示
すようなキックパルスを生成し、加算回路22cを介し
て駆動回路22iに出力する。
【0085】そして、この駆動回路22iが、入力され
たキックパルスに対応した制御信号を生成して、フォー
カス駆動コイル14bに供給することにより、対物レン
ズ14aが、そのレーザ光の焦点位置を、図11(f)
に示すようにレイヤー0からレイヤー1方向に移すよう
に移動される。
【0086】その後、図11(a)に示すように、差動
増幅回路21から出力されたフォーカスエラー信号が基
準電圧+F1以上となり、電圧比較回路22eの出力に
よりレジスタ22fが一旦セットされた状態において、
差動増幅回路21からのフォーカスエラー信号が0レベ
ルとなった際に、レジスタ22fがリセットされるとと
もに、パルス発生回路22gがリセットされる。
【0087】これにより、図11(d)に示すようにキ
ック制御パルスが立ち下り、このキック制御パルスが立
ち下ることにより、切替スイッチ22aがオン状態に切
り替えられる。このため、差動増幅回路21からのフォ
ーカスエラー信号が駆動回路22iに導かれるようにな
り、その結果、図11(f)に示すように、対物レンズ
14aがレーザ光の焦点位置をレイヤー1に合わせた位
置で、フォーカスサーボがオン状態となされる。
【0088】次に、レイヤー1からレイヤー0にレイヤ
ージャンプすることが要求された場合、CPU28は、
切替スイッチ22aをオフ状態に制御して、レイヤー1
に対するフォーカスサーボをオフ状態とする。また、C
PU28は、電圧比較回路22eに与える基準電圧を−
F1に切り替えるとともに、レイヤー1からレイヤー0
にレイヤージャンプするための制御信号(レイヤー0か
らレイヤー1にレイヤージャンプを行なう場合の制御信
号とは極性が反転している)をパルス発生回路22gに
出力する。
【0089】すると、パルス発生回路22gは、図12
(d)に示すようにキック制御パルスを立ち下げ、この
キック制御パルスが微分回路22hに供給される。微分
回路22hは、入力されたキック制御パルスを微分する
ことにより、その立ち下りに対応した図12(e)に示
すようなキックパルスを生成し、加算回路22cを介し
て駆動回路22iに出力する。
【0090】そして、この駆動回路22iが、入力され
たキックパルスに対応した制御信号を生成して、フォー
カス駆動コイル14bに供給することにより、対物レン
ズ14aが、そのレーザ光の焦点位置を、図12(f)
に示すようにレイヤー1からレイヤー0方向に移すよう
に移動される。
【0091】その後、図12(a)に示すように、差動
増幅回路21から出力されたフォーカスエラー信号が基
準電圧−F1以下となり、電圧比較回路22eの出力に
よりレジスタ22fが一旦セットされた状態において、
差動増幅回路21からのフォーカスエラー信号が0レベ
ルとなった際に、レジスタ22fがリセットされるとと
もに、パルス発生回路22gがリセットされる。
【0092】これにより、図12(d)に示すようにキ
ック制御パルスが立ち上り、このキック制御パルスが立
ち上ることにより、切替スイッチ22aがオン状態に切
り替えられる。このため、差動増幅回路21からのフォ
ーカスエラー信号が駆動回路22iに導かれるようにな
り、その結果、図12(f)に示すように、対物レンズ
14aがレーザ光の焦点位置をレイヤー0に合わせた位
置で、フォーカスサーボがオン状態となされる。
【0093】上記した実施の形態によれば、2つの信号
記録層11b,11fを持つ光ディスク11において、
レイヤージャンプを行なう際に、キックパルスを生成
し、フォーカスサーボをオフした状態で、このキックパ
ルスに応じて対物レンズ14aを駆動している。
【0094】そして、この対物レンズ14aの駆動に伴
なって得られるフォーカスエラー信号のS字特性を利用
し、フォーカスエラー信号が基準電圧F1を一旦越えて
から0レベルとなった時点で、フォーカスサーボをオン
状態とすることにより、レイヤージャンプつまり層間移
動を行なうようにしている。
【0095】このため、2つの信号記録層11b,11
fを持つ光ディスク11において、レイヤージャンプを
行なう際に、所望の信号記録層11bまたは11fに対
して迅速かつ確実にフォーカスサーボが施されるよう
に、対物レンズ14aの位置を自動制御することが可能
となり、信号記録層11b,11fに記録されたデータ
を容易に再生することができるようになる。
【0096】また、上記した実施の形態では、レイヤー
0からレイヤー1にレイヤージャンプを行なう場合と、
レイヤー1からレイヤー0にレイヤージャンプを行なう
場合とで、電圧比較回路22e、レジスタ22f、パル
ス発生回路22g及び微分回路22hを共通に使用する
ようにしたが、これに限らず、別個に同じ回路を用意し
て、基準電圧値やその極性を異ならせるようにしても良
いものである。
【0097】また、光ディスク11としては、データが
予め記録されているROM(Read Only Memory)であっ
ても、データを記録することが可能なRAM(Random A
ccess Memory)であっても良い。さらに、この実施の形
態では、多層の光ディスク11からデータの再生を行な
う光ディスク再生システムについて説明したが、この発
明は、データの記録再生が可能な光ディスク記録再生シ
ステムの再生部分についても同様に適用することができ
る。
【0098】次に、対物レンズ14aが初期位置にある
状態から、レイヤー0にフォーカスサーチを行なう場合
の具体的な動作について、図18(a)〜(c)を参照
して説明する。なお、図18(a)は、対物レンズ14
aの位置を示し、同図(b)は、フォーカスエラー信号
を示し、同図(c)は、フォーカスエラー信号と基準電
圧F1とのレベル比較結果を示している。
【0099】対物レンズ14aが初期位置にある状態
で、レイヤー0にフォーカスサーチすることが要求され
た場合、CPU28は、切替スイッチ22aをオフ状態
に制御して、フォーカスサーボをオフ状態とする。ま
た、CPU28は、電圧比較回路22eに与える基準電
圧を+F1に切り替えるとともに、対物レンズ14aを
レイヤー0にレイヤージャンプするためのフェーカスサ
ーチ信号を生成し、加算回路22cを介して駆動回路2
2iに出力する。
【0100】そして、この駆動回路22iが、入力され
たフォーカスサーチ信号に対応した制御信号を生成し
て、フォーカス駆動コイル14bに供給することによ
り、対物レンズ14aが、そのレーザ光の焦点位置を、
図18(a)に示すように初期位置からレイヤー0方向
に移すように移動される。
【0101】その後、図18(b)に示すように、差動
増幅回路21から出力されたフォーカスエラー信号が、
最初に基準電圧+F1以上となってから0レベルとなっ
た時点で、切替スイッチ22aがオン状態に切り替えら
れる。このため、差動増幅回路21からのフォーカスエ
ラー信号が駆動回路22iに導かれるようになり、その
結果、図18(a)に示すように、対物レンズ14aが
レーザ光の焦点位置をレイヤー0に合わせた位置で、フ
ォーカスサーボがオン状態となされる。
【0102】次に、対物レンズ14aが初期位置にある
状態から、レイヤー1にフォーカスサーチを行なう場合
の具体的な動作について、図19(a)〜(c)を参照
して説明する。なお、図19(a)は、対物レンズ14
aの位置を示し、同図(b)は、フォーカスエラー信号
を示し、同図(c)は、フォーカスエラー信号と基準電
圧F1とのレベル比較結果を示している。
【0103】対物レンズ14aが初期位置にある状態
で、レイヤー1にフォーカスサーチすることが要求され
た場合、CPU28は、切替スイッチ22aをオフ状態
に制御して、フォーカスサーボをオフ状態とする。ま
た、CPU28は、電圧比較回路22eに与える基準電
圧を+F1に切り替えるとともに、対物レンズ14aを
レイヤー1にレイヤージャンプするためのフェーカスサ
ーチ信号を生成し、加算回路22cを介して駆動回路2
2iに出力する。
【0104】そして、この駆動回路22iが、入力され
たフォーカスサーチ信号に対応した制御信号を生成し
て、フォーカス駆動コイル14bに供給することによ
り、対物レンズ14aが、そのレーザ光の焦点位置を、
図18(a)に示すように初期位置からレイヤー0を通
過してレイヤー1方向に移すように移動される。
【0105】その後、図18(b)に示すように、差動
増幅回路21から出力されたフォーカスエラー信号が、
2回目に基準電圧+F1以上となってから、つまり、図
19(c)に示すフォーカスエラー信号と基準電圧F1
とのレベル比較出力パルスを2回カウントしてから、0
レベルとなった時点で、切替スイッチ22aがオン状態
に切り替えられる。
【0106】このため、差動増幅回路21からのフォー
カスエラー信号が駆動回路22iに導かれるようにな
り、その結果、図19(a)に示すように、対物レンズ
14aがレーザ光の焦点位置をレイヤー1に合わせた位
置で、フォーカスサーボがオン状態となされる。
【0107】ここで、多層構造の光ディスク11として
は、上記したように2層構造のものだけに限らず、例え
ば4層構造のものも開発されている。この4層構造の光
ディスク11の場合も、その片面側において、レーザ光
の照射とその反射光の受光とを行なうことにより、各レ
イヤー0,1,2,3を選択的に再生することができ
る。
【0108】このような4層構造の光ディスク11にお
いて、レイヤー0からレイヤー3にレイヤージャンプを
行なう場合の具体的な動作について、図20(a)〜
(c)を参照して説明する。なお、図20(a)は、対
物レンズ14aの位置を示し、同図(b)は、フォーカ
スエラー信号を示し、同図(c)は、フォーカスエラー
信号と基準電圧F1とのレベル比較結果を示している。
【0109】レイヤー0からレイヤー3にレイヤージャ
ンプすることが要求された場合、CPU28は、切替ス
イッチ22aをオフ状態に制御して、フォーカスサーボ
をオフ状態とする。また、CPU28は、電圧比較回路
22eに与える基準電圧を+F1に切り替えるととも
に、対物レンズ14aをレイヤー3にレイヤージャンプ
するための制御信号を生成し、パルス発生回路22gに
出力する。
【0110】このため、パルス発生回路22gが、入力
された制御信号に基づいてキック制御パルスを生成し、
このキック制御パルスが微分回路22hでキックパルス
に変換されて、加算回路22cを介して駆動回路22i
に出力される。そして、この駆動回路22iが、入力さ
れたキックパルスに対応した制御信号を生成して、フォ
ーカス駆動コイル14bに供給することにより、対物レ
ンズ14aが、そのレーザ光の焦点位置を、図20
(a)に示すようにレイヤー0からレイヤー1,2を通
過してレイヤー3方向に移すように移動される。
【0111】その後、図20(b)に示すように、差動
増幅回路21から出力されたフォーカスエラー信号が、
3回目に基準電圧+F1以上となってから、つまり、図
20(c)に示すフォーカスエラー信号と基準電圧F1
とのレベル比較出力パルスを3回カウントしてから、0
レベルとなった時点で、切替スイッチ22aがオン状態
に切り替えられる。
【0112】このため、差動増幅回路21からのフォー
カスエラー信号が駆動回路22iに導かれるようにな
り、その結果、図20(a)に示すように、対物レンズ
14aがレーザ光の焦点位置をレイヤー3に合わせた位
置で、フォーカスサーボがオン状態となされる。
【0113】また、この4層構造の光ディスク11にお
いて、レイヤー3からレイヤー0にレイヤージャンプを
行なう場合の具体的な動作について、図21(a)〜
(c)を参照して説明する。なお、図21(a)は、対
物レンズ14aの位置を示し、同図(b)は、フォーカ
スエラー信号を示し、同図(c)は、フォーカスエラー
信号と基準電圧F1とのレベル比較結果を示している。
【0114】レイヤー3からレイヤー0にレイヤージャ
ンプすることが要求された場合、CPU28は、切替ス
イッチ22aをオフ状態に制御して、フォーカスサーボ
をオフ状態とする。また、CPU28は、電圧比較回路
22eに与える基準電圧を−F1に切り替えるととも
に、対物レンズ14aをレイヤー0にレイヤージャンプ
するための制御信号を生成し、パルス発生回路22gに
出力する。
【0115】このため、パルス発生回路22gが、入力
された制御信号に基づいてキック制御パルスを生成し、
このキック制御パルスが微分回路22hでキックパルス
に変換されて、加算回路22cを介して駆動回路22i
に出力される。そして、この駆動回路22iが、入力さ
れたキックパルスに対応した制御信号を生成して、フォ
ーカス駆動コイル14bに供給することにより、対物レ
ンズ14aが、そのレーザ光の焦点位置を、図21
(a)に示すようにレイヤー3からレイヤー2,1を通
過してレイヤー0方向に移すように移動される。
【0116】その後、図21(b)に示すように、差動
増幅回路21から出力されたフォーカスエラー信号が、
3回目に基準電圧−F1以下となってから、つまり、図
21(c)に示すフォーカスエラー信号と基準電圧−F
1とのレベル比較出力パルスを3回カウントしてから、
0レベルとなった時点で、切替スイッチ22aがオン状
態に切り替えられる。
【0117】このため、差動増幅回路21からのフォー
カスエラー信号が駆動回路22iに導かれるようにな
り、その結果、図21(a)に示すように、対物レンズ
14aがレーザ光の焦点位置をレイヤー0に合わせた位
置で、フォーカスサーボがオン状態となされる。
【0118】ここで、上述したレイヤージャンプ動作や
フォーカスサーチ動作においては、フォーカスエラー信
号と基準電圧F1とのレベル比較出力パルスを所定値ま
でカウントし、その後、フォーカスエラー信号が0レベ
ルとなったことを検出することにより、目的とする信号
記録層に焦点位置が到達したと判断して、フォーカスサ
ーボをオン状態にするようにしている。
【0119】このようにフォーカスサーボをオン状態に
切り替えるための切替信号は、CPU28によって生成
されるが、例えば図22に示すような回路を用いて生成
することもできる。すなわち、前記差動増幅回路21か
ら出力されるフォーカスエラー信号は、レベル比較回路
30の非反転入力端+に供給されている。
【0120】このレベル比較回路30の反転入力端−に
は、基準電圧+Fと基準電圧−Fとが、切替スイッチ3
1によって選択的に印加されるようになっている。この
切替スイッチ31は、CPU28からの切替信号によっ
て切り替えられる。そして、このレベル比較回路30
は、フォーカスエラー信号と基準電圧+F1あるいは基
準電圧−F1とをレベル比較し、フォーカスエラー信号
が基準電圧F1以上となった場合に、図11(b)、図
12(b)、図18(c)、図19(c)、図20
(c)及び図21(c)に示したような、パルスを発生
している。
【0121】このレベル比較回路30から出力された比
較パルスは、カウンタ32によってカウントされる。こ
のカウンタ32には、対物レンズ14aの現在位置から
目的とする信号記録層までの間に介在される信号記録層
の数が、CPU28により設定値として入力されてい
る。そして、このカウンタ32は、レベル比較回路30
から出力された比較パルスを設定値までカウントする
と、H(High)レベルの信号を発生する。
【0122】また、上記差動増幅回路21から出力され
るフォーカスエラー信号は、レベル比較回路33によっ
て0レベルと比較される。このレベル比較回路33は、
フォーカスエラー信号が0レベルのときにHレベルの検
出信号を発生する。そして、上記カウンタ32の出力と
レベル比較回路33の出力とは、アンド回路34に供給
されている。このため、カウンタ32の出力がHレベル
となり、レベル比較回路33の出力がHレベルになった
とき、アンド回路34からはHレベルの切替信号が発生
されることになる。
【0123】ここで、4層構造の光ディスク11には、
2層構造の光ディスクを2枚貼り合わせた、いわゆる両
面2層タイプのものがあり、その記録容量は、17ギガ
バイトとなっている。
【0124】この両面2層タイプの光ディスク11は、
図23に示すように、ポリカーボネート層(基板)11
h1,第1の信号記録層(半透明層)11i1,紫外線
硬化樹脂層11j1,第2の信号記録層(反射層)11
k1及び保護層11l1よりなる2層構造の光ディスク
と、ポリカーボネート層(基板)11h2,第1の信号
記録層(半透明層)11i2,紫外線硬化樹脂層11j
2,第2の信号記録層(反射層)11k2及び保護層1
1l2よりなる2層構造の光ディスクとを、接着層11
mによって貼り合わせたものである。
【0125】この光ディスク11は、図中下からのレー
ザ光の照射により、第1の信号記録層11i1と第2の
信号記録層11k1とに対する再生を行なうことがで
き、図中上からのレーザ光の照射により、第1の信号記
録層11i2と第2の信号記録層11k2とに対する再
生を行なうことができる。
【0126】この場合、一方の2層光ディスクの第1の
信号記録層11i1と第2の信号記録層11k1との間
の層間移動(レイヤージャンプ)と、他方の2層光ディ
スクの第1の信号記録層11i2と第2の信号記録層1
1k2との間の層間移動(レイヤージャンプ)とが、そ
れぞれ、上記した2層構造の光ディスク11におけるレ
イヤー0とレイヤー1との間の層間移動(レイヤージャ
ンプ)と同様に行なわれるようになっている。
【0127】次に、光ディスク11の面振れ対策につい
て説明する。一般に、光ディスク11は、その盤面に歪
みがあることや再生システムに支持された状態で傾斜し
ているなどの影響により、回転時に、盤面に略垂直な方
向に揺れ動くという、いわゆる面振れを起こすことが知
られている。
【0128】すなわち、現実の光ディスク11には、わ
ずかな反りや歪みがあるため、例えば光ディスク11を
水平にして回転させても、その信号記録層の位置が周期
的に上下に変動する。このため、フォーカスサーボ動作
中では、対物レンズ14aと信号記録層の距離を一定に
保つように、対物レンズ14aをフォーカス方向に制御
することにより、面振れする信号記録面に対して常に焦
点位置を追従させるようにしている。この面振れの主要
周波数成分は、フォーカスサーボの周波数帯域から見れ
ば、DC(直流)から低周波の領域に相当する。
【0129】面振れの小さい光ディスク11の場合に
は、上述した実施の形態で説明した構成を用いて、不都
合なくレイヤージャンプを実現することができる。しか
しながら、面振れが大きい光ディスク11(面振れ量:
最大±0.3mm以上)では、この面振れに追随するよ
うに駆動回路22iから出力される制御信号が0から外
れているとき[図24(a)〜(c)のA]にキックパ
ルスが発生されると、駆動回路22iの出力制御信号
は、その動作中心(たとえば0V)に向かってシフトす
ることになる。
【0130】すなわち、レイヤージャンプが要求される
と、それに伴なってパルス発生回路22gから図24
(a)に示すようなキック制御パルスが出力され、微分
回路22hから同図(b)に示すようなキックパルスが
発生される。このキックパルスは、加算回路22cを介
して駆動回路22iに供給されるが、レイヤージャンプ
中は切替スイッチ22aがオフ状態となされているた
め、フォーカスエラー信号が加算回路22cに供給され
なくなる。
【0131】このため、駆動回路22iから出力される
制御信号が、図24(c)に示すように不足し、目的の
信号記録層に対応する位置まで対物レンズ14aが到達
するのに長い時間を要するなど、実用的で信頼性の高い
レイヤージャンプが行なえないという不都合が生ずるこ
とがある。
【0132】そこで、この面振れ対策では、図25に示
すように、図14に示したフォーカス制御回路22の位
相補償回路22bと加算回路22cとの間に、位相補償
回路22bの出力を保持するホールド回路22jと、こ
のホールド回路22jの出力と位相補償回路22bの出
力とを選択的に加算回路22cに供給するための切替ス
イッチ22kとを介挿接続している。
【0133】このうち、ホールド回路22jは、抵抗R
とコンデンサCとよりなる一次のローパスフィルタであ
り、位相補償回路22bの出力のDC成分及び低周波成
分を保持する。この場合、ホールド回路22jは、コン
デンサCによってレイヤージャンプ前のフォーカスエラ
ー信号をホールドする機能と、抵抗RとコンデンサCと
でなる一次のローパスフィルタにより、フォーカスエラ
ー信号に含まれる高い周波数のノイズを除去する機能と
を有している。
【0134】また、切替スイッチ22kは、パルス発生
回路22gから出力されたキック制御パルスに応じて、
上記切替スイッチ22aと同様に切替制御されるもの
で、切替スイッチ22aがオン状態のとき位相補償回路
22bの出力を加算回路22cに導くように切り替えら
れ、切替スイッチ22aがオフ状態のときホールド回路
22jの出力を加算回路22cに導くように切り替えら
れる。
【0135】これにより、レイヤージャンプが要求さ
れ、パルス発生回路22gから図26(a)に示すよう
にキック制御パルスが立ち上がると、ホールド回路22
jが、切替スイッチ22aがオフ状態となされる直前の
位相補償回路72の出力のDC成分及び低周波成分を保
持し、切替スイッチ22kを介して加算回路22cに出
力される。
【0136】このため、駆動回路22iからは、図26
(c)に示すように、微分回路22hから出力されたキ
ックパルスに、ホールド回路22jに保持されたDC成
分及び低周波成分を重畳した制御信号が発生され、ここ
に、光ディスク11の面振れを考慮したレイヤージャン
プを行なうことができる。
【0137】すなわち、レイヤージャンプ動作中には、
フォーカスサーボがオフ状態となって、面振れに対する
対物レンズ14aの追従動作がオフするが、ホールド回
路22jにレイヤージャンプ直前のフォーカスエラー信
号の低域成分を保持し、これをキックパルスに重畳する
ようにしている。
【0138】このため、駆動回路22iから出力される
制御信号は、図26(c)に示すように十分なレベルを
有するものとなり、面振れが大きい場合でも、面振れに
対する対物レンズ14aの追従動作を大きく損なうこと
なく、目的の信号記録層に対応する位置まで対物レンズ
14aを迅速かつ正確に移動させることができ、実用的
で信頼性の高いレイヤージャンプを行なうことができる
ようになる。
【0139】なお、上記ホールド回路22jがフォーカ
スエラー信号をホールドするタイミングとしては、レイ
ヤージャンプの開始時刻からさかのぼって、光ディスク
11の回転周期の1/4より前の時刻は、フォーカスエ
ラー信号の正負極性が時間の経過とともに反転する可能
性が高いので、好ましくないことになる。また、レイヤ
ージャンプの開始時刻からさかのぼって、光ディスク1
1の回転周期の1/100以下の短い時刻は、光ディス
ク11の面振れによる変化は小さくノイズが支配的とな
るので、好ましくないことになる。
【0140】したがって、ホールド回路22jにホール
ドされたフォーカスエラー信号の信頼性を確保するため
には、フォーカスエラー信号の瞬時の値をホールドする
のではなく、レイヤージャンプの開始時刻からさかのぼ
って、光ディスク11の回転周期の1/100以上の時
間範囲に得られるフォーカスエラー信号を平均化するこ
とが重要である。
【0141】また、ホールド回路22jにホールドされ
たフォーカスエラー信号は、光ディスク11の回転数の
300倍以下のカットオフ周波数を有するローパスフィ
ルタを通して、ノイズを減衰させることが望ましいもの
である。
【0142】さらに、この面振れ対策によれば、レイヤ
ージャンプが行なわれる直前に駆動回路22iから得ら
れた制御信号に、キックパルスの成分が重疂されるの
で、対物レンズ14aがフォーカス方向に付勢された状
態でレイヤージャンプされるため、対物レンズ14aを
無理なく迅速に移動させることが可能となる。
【0143】なお、この発明は上記した実施の形態に限
定されるものではなく、この外その要旨を逸脱しない範
囲で種々変形して実施することができる。
【0144】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
多層光ディスクの所望の信号記録層に対して迅速かつ確
実にフォーカスサーボが施されるように、対物レンズの
位置を自動制御することが可能である極めて良好な多層
光ディスク再生システムのフォーカス制御装置及びフォ
ーカス制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る多層光ディスク再生システムの
フォーカス制御装置の実施の形態を示すブロック構成
図。
【図2】同実施の形態における2層構造の光ディスクを
示す側断面図。
【図3】同実施の形態における2層光ディスクの各レイ
ヤーのデータ記録エリアの一例を示す図。
【図4】同実施の形態における2層光ディスクの再生方
式の一例を示す図。
【図5】同実施の形態における2層光ディスクの各レイ
ヤーのデータ記録エリアの他の例を示す図。
【図6】同実施の形態における2層光ディスクの再生方
式の他の例を示す図。
【図7】同実施の形態におけるECCブロックのデータ
フォーマットを示す図。
【図8】同実施の形態におけるECCブロックのセクタ
IDのデータフォーマットを示す図。
【図9】同実施の形態におけるECCブロックを光ディ
スクに記録する際のデータフォーマットを示す図。
【図10】同実施の形態におけるフォーカスサーチ動作
時のフォーカスエラー信号を示す波形図。
【図11】同実施の形態におけるレイヤー0からレイヤ
ー1にレイヤージャンプを行なう場合の動作を示す図。
【図12】同実施の形態におけるレイヤー1からレイヤ
ー0にレイヤージャンプを行なう場合の動作を示す図。
【図13】同実施の形態におけるデータ再生回路の詳細
を示すブロック構成図。
【図14】同実施の形態におけるフォーカス制御回路の
詳細を示すブロック構成図。
【図15】同実施の形態における光ディスクが装填され
たときの動作を示すフローチャート。
【図16】同実施の形態におけるレイヤージャンプ時の
フォーカスエラー信号を示す波形図。
【図17】同実施の形態における光ディスクの再生動作
を示すフローチャート。
【図18】同実施の形態における対物レンズ初期位置か
らレイヤー0にフォーカスサーチを行なう場合の動作を
示す図。
【図19】同実施の形態における対物レンズ初期位置か
らレイヤー1にフォーカスサーチを行なう場合の動作を
示す図。
【図20】同実施の形態における4層構造の光ディスク
のレイヤー0からレイヤー3にレイヤージャンプを行な
う場合の動作を示す図。
【図21】同実施の形態における4層構造の光ディスク
のレイヤー3からレイヤー0にレイヤージャンプを行な
う場合の動作を示す図。
【図22】同実施の形態におけるフォーカスサーボをオ
フ状態からオン状態に切り替える切替信号の生成手段を
示すブロック構成図。
【図23】同実施の形態おける4層構造の光ディスクを
示す側断面図。
【図24】同実施の形態における光ディスクの面振れ時
の問題点を示す図。
【図25】同実施の形態におけるフォーカス制御回路の
変形例を示すブロック構成図。
【図26】同実施の形態における光ディスクの面振れ対
策の動作を示す図。
【符号の説明】
11…光ディスク、 12…ディスクモータ、 13…モータ制御回路、 14…光学式ピックアップ、 15…フィードモータ、 16…フィードモータ制御回路、 17…速度検出器、 18…レーザ制御回路、 19a〜19d…増幅回路、 20a〜20e…加算回路、 21…差動増幅回路、 22…フォーカス制御回路、 23…位相差検出回路、 24…トラッキング制御回路、 25…データ再生回路、 26…エラー訂正回路、 27…インターフェース回路または映像音声処理回路、 28…CPU、 29…メモリ、 30…レベル比較回路、 31…切替スイッチ、 32…カウンタ、 33…レベル比較回路、 34…アンド回路。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の信号記録層が積層されてなる多層
    光ディスクに対し、一方の面側から光を集光させる対物
    レンズと、 この対物レンズをフォーカス方向に移動させるフォーカ
    ス駆動手段と、 このフォーカス駆動手段により前記光ディスクのいずれ
    かの信号記録層に前記対物レンズによって集光された光
    の焦点が略合った状態で、該信号記録層からの反射光を
    検出する光検出手段と、 この光検出手段の検出信号に基づいて、前記信号記録層
    に対する前記対物レンズの焦点ずれに対応したフォーカ
    スエラー信号を生成するフォーカスエラー信号生成手段
    と、 このフォーカスエラー信号生成手段で生成されたフォー
    カスエラー信号に基づいて、前記フォーカス駆動手段を
    制御することにより、前記対物レンズをその焦点位置が
    前記信号記録層に合うように制御するフォーカスサーボ
    手段と、 前記フォーカスエラー信号生成手段から得られるフォー
    カスエラー信号に代えて、所定の移動信号に基づいて前
    記フォーカス駆動手段を制御することにより、前記対物
    レンズをフォーカス方向に移動させる移動手段と、 この移動手段により前記対物レンズがフォーカス方向に
    移動している状態で、前記フォーカスエラー信号生成手
    段から得られるフォーカスエラー信号のS字特性に基づ
    いて、前記対物レンズの焦点位置が通過した前記信号記
    録層の数を検出する数検出手段と、 この数検出手段で検出された数が所定値に達し、かつ前
    記フォーカスエラー信号に焦点ずれなしの値が得られた
    とき、前記移動信号に代えて、前記フォーカスエラー信
    号に基づいて前記フォーカス駆動手段を制御させる制御
    手段とを具備してなることを特徴とする多層光ディスク
    再生システムのフォーカス制御装置。
  2. 【請求項2】 前記移動手段は、前記フォーカスサーボ
    手段により前記対物レンズがその焦点位置を所定の前記
    信号記録層に合うように制御されている状態で、前記移
    動信号を発生することを特徴とする請求項1記載の多層
    光ディスク再生システムのフォーカス制御装置。
  3. 【請求項3】 前記移動手段は、前記対物レンズがその
    焦点位置をいずれの前記信号記録層にも合わない初期位
    置にいる状態で、前記移動信号を発生することを特徴と
    する請求項1記載の多層光ディスク再生システムのフォ
    ーカス制御装置。
  4. 【請求項4】 前記数検出手段は、前記フォーカスエラ
    ー信号のレベルが所定の基準レベルを越えた回数をカウ
    ントすることを特徴とする請求項1記載の多層光ディス
    ク再生システムのフォーカス制御装置。
  5. 【請求項5】 前記移動手段は、 前記フォーカスサーボ手段により前記対物レンズがその
    焦点位置を所定の前記信号記録層に合うように制御され
    ている状態で、前記移動信号の発生される直前の前記フ
    ォーカスエラー信号を保持する保持手段と、 この保持手段で保持されたフォーカスエラー信号を前記
    移動信号に重疂して新たな移動信号を生成する加算手段
    とを具備し、 前記加算手段から出力される移動信号に基づいて前記フ
    ォーカス駆動手段を制御することを特徴とする請求項1
    記載の多層光ディスク再生システムのフォーカス制御装
    置。
  6. 【請求項6】 複数の信号記録層が積層されてなる多層
    光ディスクに対し、一方の面側から光を集光させる対物
    レンズと、 この対物レンズを、その焦点位置が前記光ディスクのい
    ずれかの信号記録層に略合った状態に制御するフォーカ
    スサーボ手段と、 このフォーカスサーボ手段をオフ状態に設定し、前記対
    物レンズをフォーカス方向に移動させる移動手段と、 この移動手段によって、前記対物レンズの焦点位置が前
    記光ディスクの目的とする信号記録層に到達したことを
    検出し、前記フォーカスサーボ手段をオン状態に設定す
    る検出手段とを具備してなることを特徴とする多層光デ
    ィスク再生システムのフォーカス制御装置。
  7. 【請求項7】 複数の信号記録層が積層されてなる多層
    光ディスクに対し、一方の面側から光を集光させる対物
    レンズと、 この対物レンズをフォーカス方向に移動させるフォーカ
    ス駆動手段と、 このフォーカス駆動手段により前記光ディスクのいずれ
    かの信号記録層に前記対物レンズによって集光された光
    の焦点が略合った状態で、該信号記録層からの反射光を
    検出する光検出手段と、 この光検出手段の検出信号に基づいて、前記信号記録層
    に対する前記対物レンズの焦点ずれに対応したフォーカ
    スエラー信号を生成するフォーカスエラー信号生成手段
    と、 このフォーカスエラー信号生成手段で生成されたフォー
    カスエラー信号に基づいて、前記フォーカス駆動手段を
    制御することにより、前記対物レンズをその焦点位置が
    前記信号記録層に合うように制御するフォーカスサーボ
    手段とを備えた多層光ディスク再生システムにおいて、 前記フォーカスエラー信号生成手段から得られるフォー
    カスエラー信号に代えて、所定の移動信号に基づいて前
    記フォーカス駆動手段を制御することにより、前記対物
    レンズをフォーカス方向に移動させる第1の工程と、 この第1の工程によって前記対物レンズがフォーカス方
    向に移動している状態で、前記フォーカスエラー信号生
    成手段から得られるフォーカスエラー信号のS字特性に
    基づいて、前記対物レンズの焦点位置が通過した前記信
    号記録層の数を検出する第2の工程と、 この第2の工程によって検出された数が所定値に達した
    後、前記フォーカスエラー信号に焦点ずれなしの値が得
    られたとき、前記移動信号に代えて、前記フォーカスエ
    ラー信号に基づいて前記フォーカス駆動手段を制御させ
    る第3の工程とを具備してなることを特徴とする多層光
    ディスク再生システムのフォーカス制御方法。
  8. 【請求項8】 前記第1の工程は、前記フォーカスサー
    ボ手段により前記対物レンズがその焦点位置を所定の前
    記信号記録層に合うように制御されている状態で、前記
    移動信号を発生することを特徴とする請求項7記載の多
    層光ディスク再生システムのフォーカス制御方法。
  9. 【請求項9】 前記第1の工程は、前記対物レンズがそ
    の焦点位置をいずれの前記信号記録層にも合わない初期
    位置にいる状態で、前記移動信号を発生することを特徴
    とする請求項7記載の多層光ディスク再生システムのフ
    ォーカス制御方法。
  10. 【請求項10】 前記第2の工程は、前記フォーカスエ
    ラー信号のレベルが所定の基準レベルを越えた回数をカ
    ウントすることを特徴とする請求項7記載の多層光ディ
    スク再生システムのフォーカス制御方法。
  11. 【請求項11】 前記第1の工程は、 前記フォーカスサーボ手段により前記対物レンズがその
    焦点位置を所定の前記信号記録層に合うように制御され
    ている状態で、前記移動信号の発生される直前の前記フ
    ォーカスエラー信号を保持する第4の工程と、 この第4の工程で保持されたフォーカスエラー信号を前
    記移動信号に重疂して新たな移動信号を生成する第5の
    工程とを具備し、 前記第5の工程によって得られた移動信号に基づいて前
    記フォーカス駆動手段を制御することを特徴とする請求
    項7記載の多層光ディスク再生システムのフォーカス制
    御方法。
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