JPH10134489A - デジタルディスクプレーヤ - Google Patents

デジタルディスクプレーヤ

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Publication number
JPH10134489A
JPH10134489A JP30358496A JP30358496A JPH10134489A JP H10134489 A JPH10134489 A JP H10134489A JP 30358496 A JP30358496 A JP 30358496A JP 30358496 A JP30358496 A JP 30358496A JP H10134489 A JPH10134489 A JP H10134489A
Authority
JP
Japan
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disk
signal
focus
dvd
amplifier
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JP30358496A
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Inventor
Hachiro Yokota
八郎 横田
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Alpine Electronics Inc
Original Assignee
Alpine Electronics Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装てんされたディスクの種類の識別を自動的
に、かつ短時間で行うことができるデジタルディスクプ
レーヤを提供すること。 【解決手段】 DVDプレーヤ1は、光学ピックアップ
14、フォーカスエラーアンプ18、フォーカスサーボ
プロセッサ20、フォーカスアクチュエータドライバ2
2、フォーカスゼロクロス検出部24、RFトップホー
ルド部26、RFボトムホールド部28、A/D変換器
30、システムコントローラ32、RFアンプ40を含
んで構成される。DVD用対物レンズ14aを上昇ある
いは降下させていくと、焦点が信号記録面と一致したと
きにフォーカスゼロクロス検出部24からフォーカスゼ
ロクロス信号が出力される。このとき、システムコント
ローラ32は、RFアンプ40の出力振幅を計算し、こ
の振幅値の大小に基づいてディスク10がDVDである
かCDであるかを識別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルバーサタ
イルディスク(DVD)とコンパクトディスク(CD)
の両方の再生が可能なデジタルディスクプレーヤに関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近では、MPEG2の情報圧縮技術が
実用化レベルに達しており、この技術を用いてコンパク
トディスク大のディスクに記録された映像や音楽の再生
を行うDVDプレーヤの開発が進んでいる。このような
DVDプレーヤに装てんされるディスクには、一方の面
に1つあるいは2つの信号記録面が形成されており、各
信号記録面にはピットと称される穴が形成されている。
このピットには数種類の長さのものがあり、これら数種
類の長さのピットが組み合わされて長手方向に配置され
てトラックが形成されている。ディスクに記録された信
号を再生する場合には、このトラックに沿って形成され
た各ピットを一定の線速度で読み取り、この読み取った
信号に基づいて各種の信号処理を行うことにより映像信
号や音楽信号の復元を行っている。
【0003】また、ディスクに形成されたピット列に沿
って信号の読み取りを行う点では、従来からあるコンパ
クトディスクも同様であり、読み取った信号に基づいて
行う信号処理の内容が異なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに、DVDとCDは基本的に同じ手法で信号が記録さ
れており、信号を読み取る手法も基本的に同じであると
いえるが、記録容量の相違からピットの大きさが異なっ
ている。一方のDVDは、例えば一方の面に2層の信号
記録面を有するデュアルレイヤディスクでは8.5ギガ
バイトの容量を有し、1層の信号記録面を有するシング
ルレイヤディスクでは4.7ギガバイトの容量を有して
いる。これに対し、CDの容量は780メガバイト程度
であり、ピットの大きさを比較すると、DVDのピット
はCDのピットに比べて縦横の長さがほぼ半分になって
いる。
【0005】このように、DVDとCDでは信号記録面
に形成されたピットの大きさが異なるため、これら2種
類のディスクを同一のプレーヤで再生しようとすると、
対物レンズやRFアンプの増幅度を切り換える等の操作
が必要となり、その前提としてプレーヤに実際に装てん
されたディスクがDVDであるかCDであるかを識別す
る必要がある。
【0006】最も簡単な方法としては、ディスクの種類
を設定するためのスイッチを設けておいて、利用者がこ
のスイッチを操作することにより、装てんしたディスク
がDVDであるかCDであるかを指定する方法がある
が、操作が煩雑になるばかりでなく、どちらのディスク
であるかを利用者が認識していない場合もあるため誤設
定のおそれもある。このため、利用者が手動操作せずに
自動的にディスク種別を識別することができる方法が望
まれている。
【0007】本発明は、このような点に鑑みて創作され
たものであり、その目的は、装てんされたディスクの種
類の識別を自動的に、かつ短時間で行うことができるデ
ジタルディスクプレーヤを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明のデジタルディスクプレーヤは、光学ピ
ックアップの焦点位置を移動させるフォーカス移動手段
と、フォーカスエラー信号のS字カーブを検出する検出
手段と、光学ピックアップの出力信号を増幅するRFア
ンプと、S字カーブを検出したときにRFアンプの出力
信号の振幅の大小に応じて実際に装てんされているディ
スク型記録媒体の種類を識別する識別手段とを備えてい
る。本発明によれば、光学ピックアップの焦点位置を移
動させてフォーカスエラー信号にS字カーブが現れたと
きのRFアンプ出力の振幅を調べることにより、ディス
ク型記録媒体の信号記録面に形成されたピットが大きい
か小さいか、例えば大きなピットを有するコンパクトデ
ィスクが装てんされているか小さなピットを有するデジ
タルバーサタイルディスクが装てんされているかを自動
的に識別することができる。しかも、光学ピックアップ
の焦点位置を移動させるだけであるため、トラッキング
サーボ等各種のサーボ制御は不要であり、例えばディス
ク装てん検出部によってディスク型記録媒体の装てんを
検出した直後に短時間でディスク型記録媒体の種類を識
別することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明を適用したDVDプレーヤ
は、DVDとCDの両方の再生が可能であって、装てん
したディスクをサーボをかけずに回転させた状態で光学
ピックアップの焦点位置を上下させ、フォーカスエラー
信号のS字カーブが現れたときにRFアンプの出力振幅
が小さい場合にはこのディスクがDVDであると判定
し、RFアンプの出力振幅が大きい場合にはこのディス
クがCDであると判定してディスクの識別を行うことに
特徴がある。以下、本発明を適用した一の実施形態のD
VDプレーヤについて、図面を参照しながら具体的に説
明する。
【0010】図1は、本発明を適用した一の実施形態の
DVDプレーヤの構成を示す図である。同図に示すDV
Dプレーヤ1は、装てんされたディスク10がDVDで
あるかCDであるかを識別し、この識別結果に基づいて
DVDモードあるいはCDモードへの切替えを行った後
に、ディスク10に記録された信号を読み取って所定の
処理を行って映像や音楽の再生を行っている。このため
に、DVDプレーヤ1は、スピンドルモータ12、光学
ピックアップ14、スレッドモータ16、フォーカスエ
ラーアンプ18、フォーカスサーボプロセッサ20、フ
ォーカスアクチュエータドライバ22、フォーカスゼロ
クロス検出部24、RFトップホールド部26、RFボ
トムホールド部28、アナログ−デジタル変換器(A/
D変換器)30、システムコントローラ32、ディスク
装てん検出部34、RFアンプ40、DVDデータプロ
セッサ42、MPEGビデオデコーダ44、MPEGオ
ーディオデコーダ46、デジタル−アナログ変換器(D
/A変換器)48、52、58、NTSCエンコーダ5
0、CDデータプロセッサ54およびデジタルフィルタ
56を含んでいる。
【0011】スピンドルモータ12は、ディスク10を
一定の線速度で回転させる。光学ピックアップ14は、
ディスク10から記録信号の読み取りを行うものであ
り、半導体レーザからの照射光を集光するとともにディ
スク10の信号記録面からの反射光をホトダイオードに
導くDVD用対物レンズ14a、CD用対物レンズ14
bと、これらの対物レンズ14a、14bをディスク1
0の記録面に垂直方向に移動させることにより焦点位置
を調整するフォーカスアクチュエータ14cを含んでい
る。
【0012】図2は、光学ピックアップ14の対物レン
ズ回りの部分的な構成を示す図である。同図に示すよう
に、レンズホルダ70にはDVD用対物レンズ14aと
CD用対物レンズ14bとが取り付け固定されており、
このレンズホルダ70を回転軸72を中心に大きく回転
させることにより対物レンズの切替えが行われる。この
ようにして所望の対物レンズの切替えを行った後に、ト
ラッキング用マグネット74と鉄片を有するトラッキン
グ用コイル76とからなるトラッキングアクチュエータ
によって、切り換えられた対物レンズを回転軸72を中
心に小さく回転させることにより、トラッキングサーボ
が行われる。また、上述した回転軸72にはフォーカス
用コイル(図示せず)が取り付けられており、これと対
向するようにフォーカス用マグネット78が固定されて
いる。これらフォーカス用コイルとフォーカス用マグネ
ットによってフォーカスアクチュエータ14cが構成さ
れており、切り換えられたDVD用対物レンズ14aあ
るいはCD用対物レンズ14bを、ディスク10の信号
記録面に垂直方向に沿って上下させることができる。
【0013】フォーカスエラーアンプ18は、光学ピッ
クアップ14から出力される信号からフォーカスエラー
信号を生成した後に増幅し、この増幅出力がフォーカス
サーボプロセッサ20およびフォーカスゼロクロス検出
部24にそれぞれ入力される。このフォーカスエラー信
号は、光学ピックアップ14内の対物レンズ14aある
いは14bと合焦点位置(対物レンズの焦点位置がディ
スク10の信号記録面に一致するときのこの対物レンズ
の位置)との間の距離に応じた電圧値を有する信号であ
る。フォーカスサーボプロセッサ20は、入力されるフ
ォーカスエラー信号に対して高域成分の位相補償や低域
成分の増幅を行うことにより、トラッキングサーボに必
要な信号を作り、さらにこの信号を増幅してフォーカス
アクチュエータドライバ22の駆動に必要な電圧を発生
する。フォーカスアクチュエータドライバ22は、フォ
ーカスサーボプロセッサ20から印加される駆動電圧に
応じて光学ピックアップ14内のフォーカスアクチュエ
ータ14cのフォーカス用コイルに通電を行うためのも
のであり、この通電動作によって上述した対物レンズ1
4aあるいは14bの位置をディスク10の信号記録面
に対して垂直方向に移動させる。
【0014】RFアンプ40は、光学ピックアップ14
から出力される信号を増幅するものであり、その増幅度
はディスク10がDVDであるかCDであるかによって
適宜変更可能となっている。例えば、ディスク10がD
VDの場合には、信号記録面に形成されたピットの大き
さが小さくピットの有無による反射強度の差が小さいた
め、大きな増幅度に設定される。反対に、ディスク10
がCDの場合には、信号記録面に形成されたピットの大
きさが大きくピットの有無による反射強度の差が大きい
ため、小さな増幅度に設定される。
【0015】フォーカスゼロクロス検出部24は、RF
アンプ40の出力振幅が所定値以上であるときに、フォ
ーカスエラーアンプ18から出力されるフォーカスエラ
ー信号のゼロクロスを検出する。一般に、光学ピックア
ップ14の対物レンズ14aあるいは14bをディスク
10の信号記録面に垂直な一方向に移動させると、フォ
ーカスエラー信号には、対物レンズ14a、14bの焦
点と信号記録面とが一致する位置に対応してS字カーブ
が現れる。
【0016】RFトップホールド部26はRFアンプ4
0から出力される信号(RF信号)のエンベロープ曲線
の上側レベルを保持し、反対にRFボトムホールド部2
8はRF信号のエンベロープ曲線の下側レベルを保持す
る。例えば、これらの各レベルは、RF信号の含絡線検
波を行うことにより得ることできる。また、これら各レ
ベルの差がRF信号の振幅を表している。
【0017】A/D変換器30は、フォーカスゼロクロ
ス検出部24からフォーカスゼロクロス信号が出力され
たときに、RFトップホールド部26およびRFボトム
ホールド部28のそれぞれに保持されているRF信号の
エンベロープ曲線の上側レベルおよび下側レベルを取り
込んで、それぞれの電圧レベル(アナログ信号)をデジ
タルデータに変換する。そして、エンベロープの上側レ
ベルに対応したデジタルデータと下側レベルに対応した
デジタルデータのそれぞれがシステムコントローラ32
に入力される。
【0018】システムコントローラ32は、ディスク1
0に記録された映像や音楽の再生を行うためにDVDプ
レーヤ1の全体を制御するものであり、特にディスク装
てん検出部34によってディスク10の装てんが検出さ
れると、ディスク10がDVDであるかCDであるかの
識別処理を行い、識別結果に基づいてDVDモードある
いはCDモードへの切替えを行う。
【0019】DVDデータプロセッサ42は、RFアン
プ40から出力された信号に基づいて、MPEGデータ
を復調するとともに、誤り訂正処理、MPEGビデオデ
ータとMPEGオーディオデータの分離処理、アドレス
情報の抽出処理等の各種のデジタル信号処理を行うもの
である。MPEGビデオデコーダ44は、DVDデータ
プロセッサ42で分離されたMPEGビデオデータに基
づいてMPEG2の画像データを復号化する。復号化さ
れた映像データは、デジタル−アナログ変換器48に入
力され、輝度信号Yおよび色差信号Cb、Crが作られ
る。さらに、NTSCエンコーダ50によってこれらの
輝度信号および色差信号からNTSC信号(映像信号)
が作られる。MPEGオーディオデコーダ46は、DV
Dプロセッサ42で分離されたMPEGオーディオデー
タに基づいてMPEG2の音楽データを復号化する。こ
の復号化された音楽データは、D/A変換器52を通す
ことにより、アナログの音楽信号に変換される。
【0020】また、CDデータプロセッサ54は、RF
アンプ40から出力された信号に基づいて、EFM(Ei
ght to Fourteen Modulation )復調を行った後、CI
RC(Cross Interleaved Reed-Solomon Code )デコー
ド処理を行って、音楽データを出力する。この音楽デー
タに対してデジタルフィルタ56によるオーバーサンプ
リングを行い、その結果をD/A変換器58に通すこと
により、アナログの音楽信号が得られる。
【0021】上述したフォーカスサーボプロセッサ2
0、フォーカスアクチュエータドライバ22、フォーカ
スアクチュエータ14cがフォーカス移動手段に、フォ
ーカスエラーアンプ18、フォーカスゼロクロス検出部
24がS字カーブを検出する検出手段に、RFトップホ
ールド部26、RFボトムホールド部28、A/D変換
器30およびシステムコントローラ32が識別手段にそ
れぞれ対応している。
【0022】本実施形態のDVDプレーヤ1はこのよう
な構成を有しており、次にその動作を説明する。図3
は、DVDプレーヤ1の各構成に入出力される信号波形
を示す図であり、主にディスク10がDVDであるかC
Dであるかを識別するために必要な信号波形が示されて
いる。同図において、「RF信号」はRFアンプ40か
ら出力される信号を、「RFエンベロープ」はRF信号
のエンベロープ曲線(含絡線)を、「フォーカスエラー
信号」はフォーカスエラーアンプ18から出力される信
号を、「フォーカスゼロクロス信号」はフォーカスゼロ
クロス検出部24から出力される信号をそれぞれ示して
いる。また、図4はDVDプレーヤ1の動作手順を示す
図であり、主にディスク10が装てんされてからこのデ
ィスク10の種類に応じた設定を行うまでの動作が示さ
れている。
【0023】システムコントローラ32は、ディスク1
0が装てんされたか否かを常時監視している(ステップ
400)。ディスク10が装てんされてディスク装てん
検出部34から所定の検出信号が出力されると、次にシ
ステムコントローラ32は、スピンドルモータ12を回
してディスク10をほぼ一定速度で回転させる(ステッ
プ401)とともに、スレッドモータ16にスレッドモ
ータ駆動信号を送って光学ピックアップ14をディスク
10の内周近傍の所定位置、例えばリミットスイッチ
(図示せず)の近傍に移動させる(ステップ402)。
【0024】実際には、システムコントローラ32から
図示しないスピンドルサーボプロセッサに回転指示が送
られて、スピンドルモータ12が回転サーボ制御がかか
っていない状態でほぼ一定速度(必ずしも信号読み取り
の際の一定の線速度と同じである必要はない)で回転さ
れる。また、システムコントローラ32から図示しない
スレッドサーボプロセッサに移動指示が送られて、スレ
ッドモータ16が回転駆動される。
【0025】次に、システムコントローラ32は、DV
D切替信号を光学ピックアップ14とRFアンプ40に
送って、光学ピックアップ14内の対物レンズをDVD
用対物レンズ14aに切り替えるとともにRFアンプ4
0の増幅度をDVD用の大きな値に設定して、DVDモ
ードへの切替えを行う(ステップ403)。上述したよ
うに、DVDのピットの大きさはCDのピットに比べて
小さく、しかもDVDには一方の面に2層の記録信号が
形成されたデュアルレイヤディスクもあるため、仮にC
Dモードに設定して以下に示すディスク10の識別処理
を行おうとすると、充分な振幅を有するRF信号が得ら
れないおそれがある。そのため、最初はDVDモードに
設定している。
【0026】また、システムコントローラ32は、フォ
ーカスサーボプロセッサ20に対して指示を送ることに
より、フォーカスアクチュエータドライバ22によって
光学ピックアップ14内のフォーカスアクチュエータ1
4cを駆動してDVD用対物レンズ14aを降下させ
(ステップ404)、この対物レンズ14aを所定の位
置に設定する。なお、本実施形態では、対物レンズ14
aを降下させることは、ディスク10の信号記録面から
対物レンズ14aを遠ざけることに対応している。
【0027】上述したDVD用対物レンズ14aの降下
動作の後、あるいは降下動作と並行して、システムコン
トローラ32は、光学ピックアップ14内の半導体レー
ザに通電を行ってレーザビームの照射を開始する(ステ
ップ405)。そして、レーザビームが安定するまで一
定時間待った後(ステップ406)、システムコントロ
ーラ32は、フォーカスサーボプロセッサ20に対して
指示を送ることにより対物レンズ14aを一定速度で上
昇させ(ステップ407)、所定の時間内にRFアンプ
40から出力されるRF信号の振幅が一定値以上になり
(ステップ409)、しかもフォーカスエラーアンプ1
8から出力されるフォーカスエラー信号にS字カーブが
現れてゼロクロスが検出されるか(ステップ410)を
監視する。実際には、フォーカスゼロクロス検出部24
は、RF信号の振幅が一定値以上であるときに、フォー
カスエラー信号のゼロクロスを検出すると、フォーカス
ゼロクロス信号を出力するため、システムコントローラ
32はこのフォーカスゼロクロス信号が一定時間内に出
力されるか否かを監視することにより、上述したステッ
プ408〜410の監視動作を行っている。フォーカス
ゼロクロス信号が一定時間内に出力されない場合とは、
正常な信号記録面を有するディスク10が装てんされて
いない場合であり、所定のエラー処理が行われる(ステ
ップ411)。
【0028】所定時間内にフォーカスゼロクロス信号が
出力されると、次にシステムコントローラ32は、A/
D変換器30から出力されるRF信号のエンベロープの
トップとボトム(上側レベルと下側レベル)の各データ
を取り込んで(ステップ412)、これらの差からRF
信号の振幅Aを計算し(ステップ413)、この振幅A
が所定の値C以上であるか否かを調べる(ステップ41
4)。
【0029】図3に示すように、ディスク10がCDで
ある場合には信号記録面に形成されたピックの大きさが
大きいため、RF信号の振幅A1 が大きくなる。反対
に、ディスク10がDVDである場合にはピットの大き
さが小さいため、RF信号の振幅A2 が小さくなる。し
たがって、予めCDを装てんした場合の振幅A1 よりも
小さく、DVDを装てんした場合の振幅A2 よりも大き
な値Cを所定の閾値として設定しておくことにより、デ
ィスク10を装てんした際のRF信号の振幅Aをこの閾
値Cと比較して、ディスク10がCDであるかDVDで
あるかを判定することができる。
【0030】システムコントローラ32は、計算した振
幅Aが所定の閾値C以上の場合には、装てんされたディ
スク10がCDであると判定し、CD切替信号を光学ピ
ックアップ14、RFアンプ40、DVDデータプロセ
ッサ42およびCDデータプロセッサ54に送ってCD
モードの設定を行う(ステップ415)。CD切替信号
を受け取った光学ピックアップ14では対物レンズをC
D用対物レンズ14bに切り替え、RFアンプ40では
増幅度をCD用の小さな値に設定する。また、以後CD
データプロセッサ54の動作が有効となり、DVDデー
タプロセッサ42は休止状態となる。
【0031】反対に、計算した振幅Aが所定の閾値Cよ
り小さい場合には、システムコントローラ32は、装て
んされたディスク10がDVDであると判定し、CD切
替信号を光学ピックアップ14、RFアンプ40、DV
Dデータプロセッサ42およびCDデータプロセッサ5
4に送ってDVDモードの設定を行う(ステップ41
6)。光学ピックアップ14およびRFアンプ40は、
上述したステップ403において既にDVDモードに設
定されているため、このモード設定を維持する。また、
以後DVDデータプロセッサ42の動作が有効となり、
CDデータプロセッサ54は休止状態となる。
【0032】このように、上述したDVDプレーヤ1に
おいては、ディスク10が装てんされたときに、DVD
用対物レンズ14aを一方向に移動させてフォーカスエ
ラー信号に現れるS字カーブを検出し、そのときのRF
信号の振幅に応じて、ディスク10がDVDであるかC
Dであるかを識別することができる。また、このDVD
であるかCDであるかの識別は、ディスク10が装てん
されたことを検出した際に、記録信号を読み取る前の各
種のサーボがかかっていない状態で、DVD用対物レン
ズ14aを一方向に移動させるだけで行われるため、D
VDやCDに記録された映像や音楽の再生開始までのタ
イムラグを最小限に抑えることができる。
【0033】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施
が可能である。例えば、上述したDVDプレーヤ1で
は、最初にDVD用対物レンズ14aを一定速度で上昇
させていって、信号記録面に対応したフォーカスゼロク
ロスの検出を行うようにしたが、反対にDVD用対物レ
ンズ14aを一定速度で降下させていって、フォーカス
ゼロクロスの検出を行うようにしてもよい。また、一例
としてディスク10の内周のリミットスイッチ近傍でフ
ォーカスゼロクロスの検出を行うようにしたが、何らか
の信号が記録されていることが予めわかっている領域で
あれば、内外周を問わずどこでもよい。
【0034】また、上述した実施形態では、DVDとC
Dの両方を再生可能なDVDプレーヤについて説明した
が、ディスクの種類はこれらに限定されず、ピットの大
きさが異なる2種類のディスクの再生が可能なプレーヤ
であれば本発明を適用することができる。例えば、ミニ
ディスク(MD)のピットの大きさはCDと同じである
ため、DVDとMDの両方を再生可能なDVDプレーヤ
であってもよい。
【0035】また、上述した本実施形態では、フォーカ
スゼロクロスを検出することによりフォーカスエラー信
号に現れるS字カーブを判別したが、フォーカスエラー
信号の電圧レベルがある閾値より大きく(負極性側の場
合には小さく)なったときにS字カーブが現れたと判断
し、このときにRF信号の振幅に基づくディスク種別の
識別を行うようにしてもよい。また、上述した実施形態
においては、ディスク10から記録信号の再生のみを行
うようにしたが、本発明はディスクに対して記録信号の
再生と書き込みが可能なDVDプレーヤに適用すること
もできる。
【0036】また、上述した本実施形態では、識別を行
う前に予めDVDモードに設定したが、2種類のディス
ク10に対応してRF信号の振幅検出が可能な設定であ
れば、DVDモード以外、例えば識別に最適な特別な設
定を行ってもよい。
【0037】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、光学
ピックアップの焦点位置を移動させてフォーカスエラー
信号にS字カーブが現れたときのRFアンプ出力の振幅
を調べることにより、ディスク型記録媒体の信号記録面
に形成されたピットが大きいか小さいか、例えば大きな
ピットを有するコンパクトディスクが装てんされている
か小さなピットを有するデジタルバーサタイルディスク
が装てんされているかを自動的に識別することができ
る。しかも、光学ピックアップの焦点位置を移動させる
だけであるため、短時間でディスク型記録媒体の種類を
識別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一の実施形態のDVDプレー
ヤの構成を示す図である。
【図2】光学ピックアップの対物レンズ回りの構造を示
す図である。
【図3】図1に示すDVDプレーヤの各構成間で入出力
される信号波形を示す図である。
【図4】図1に示すDVDプレーヤの動作手順を示す図
である。
【符号の説明】
1 デジタルバーサタイルディスク(DVD)プレーヤ 10 デジタルディスク 12 スピンドルモータ 14 光学ピックアップ 14a DVD用対物レンズ 14b CD用対物レンズ 14c フォーカスアクチュエータ 18 フォーカスエラーアンプ 20 フォーカスサーボプロセッサ 22 フォーカスアクチュエータドライバ 24 フォーカスゼロクロス検出部 26 RFトップホールド部 28 RFボトムホールド部 30 アナログ−デジタル変換器(A/D変換器) 32 システムコントローラ 34 ディスク装てん検出部 40 RFアンプ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号記録面に形成されたピットの大きさ
    が異なる2種類のディスク型記録媒体に記録された信号
    の再生を行うデジタルディスクプレーヤにおいて、 前記信号記録面に対して垂直方向に光学ピックアップの
    焦点位置を移動させるフォーカス移動手段と、 前記光学ピックアップの出力信号に基づいて生成される
    フォーカスエラー信号のS字カーブを検出する検出手段
    と、 前記光学ピックアップの出力信号を増幅するRFアンプ
    と、 前記検出手段によって前記S字カーブを検出したとき
    に、前記RFアンプの出力信号の振幅の大小に応じて実
    際に装てんされている前記ディスク型記録媒体の種類を
    識別する識別手段と、 を備えることを特徴とするデジタルディスクプレーヤ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記2種類のディスク型記録媒体は、コンパクトディス
    クとデジタルバーサタイルディスクであることを特徴と
    するデジタルディスクプレーヤ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記識別手段による識別は、少なくとも対物レンズと前
    記RFアンプの増幅度とをデジタルバーサタイルディス
    ク用に設定して行うことを特徴とするデジタルディスク
    プレーヤ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記検出手段は、前記RFアンプの出力信号の振幅が所
    定値より大きいときに前記フォーカスエラー信号のゼロ
    クロス検出を行うことにより、前記S字カーブの検出を
    行うことを特徴とするデジタルディスクプレーヤ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかにおいて、 前記ディスク型記録媒体が装てんされたことを検出する
    ディスク装てん検出部をさらに備えており、前記ディス
    ク装てん検出部によって前記ディスク型記録媒体の装て
    んを検出したときに、トラックサーボ等の各種のサーボ
    制御が行われる前に前記識別手段による識別処理を行う
    ことを特徴とするデジタルディスクプレーヤ。
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