JP2601089B2 - 利得制御装置 - Google Patents

利得制御装置

Info

Publication number
JP2601089B2
JP2601089B2 JP35348391A JP35348391A JP2601089B2 JP 2601089 B2 JP2601089 B2 JP 2601089B2 JP 35348391 A JP35348391 A JP 35348391A JP 35348391 A JP35348391 A JP 35348391A JP 2601089 B2 JP2601089 B2 JP 2601089B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
amplifier
output
voltage
servo
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP35348391A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05166198A (ja
Inventor
和久 尾崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP35348391A priority Critical patent/JP2601089B2/ja
Publication of JPH05166198A publication Critical patent/JPH05166198A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2601089B2 publication Critical patent/JP2601089B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクドライブ等
の利得調整装置に係わり、特にサンプルサーボフォーマ
ットを用いた光磁気ディスクに好適な利得制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクは、大容量記録媒体として広
く利用されている。近年、コンピュータの進歩に伴い、
この光ディスクは、コンピュータデータ記録用、文書フ
ァイル用等のデータディスクとしても利用されて来てい
る。このデータディスクとしての光ディスクには、リー
ド・オンリ・メモリ(以下、ROMと記す。)タイプと
呼ばれる再生専用型のCD−ROM等、追記型(WO
型)光ディスク等、ランダム・アクセス・メモリ(以
下、RAMと記す。)タイプと呼ばれる書替型の光磁気
(MO型)ディスク等がある。
【0003】本案の利得制御装置が使用される光ディス
ク装置では、前記光磁気ディスクが使用されるが、この
光磁気ディスクは、消去、書換えが自由に出来るRAM
領域と読みだし専用のROM領域を併せ持ったものであ
る。この種のディスクとしては、各種サイズが提案され
ており、いずれも取扱いの簡便化、記録再生装置に対す
る着脱可能化等のため、樹脂製のカートリッジに入って
いる。近年、機器の小型・軽量化傾向に伴い、この3.5
インチタイプ乃至2.5 インチタイプが着目されている。
【0004】図3は、3.5 インチ光磁気ディスクの一例
を示す下面図で、図4は、図3のディスクにおけるセク
タ構成を示すフォーマット図である。図3に示すよう
に、3.5 インチ光磁気ディスク12は、ポリカーボネー
ト等の透明樹脂製の円板である基板の一表面上に、磁気
光学効果によりデータの記録再生を行うためのFe、C
o、Tb、Gd等からなる光磁気膜(MO膜)が形成さ
れ、更にその上に紫外線硬化樹脂等による保護膜が形成
されている。
【0005】前記光磁気ディスク12の内周部15に
は、サーボ情報と他のデータがピットと呼ばれる凹凸に
よって予め形成されているROM部が設けられている。
このディスク12の寸法は、例えば外径寸法がφ86mm
であり、この光磁気膜のデータの記録再生を行うRAM
部13の外径寸法はφ80mmであり、前記ROM部15
の内径寸法はφ48mmである。前記RAM部13、RO
M部15には、スパイラル状又は同心円状に所定のピッ
チで多数の記録再生用トラックが形成されている。
【0006】前記RAM部に於ける記録トラックは、図
4に示すように、例えば1トラック当たりのセクタ数が
21、1セクタ当たりのブロック数が67となってい
る。各セクタの最初の1ブロックはID 0と呼ばれる
ブロックで、ブロック番号は0である。このブロック
は、予め管理情報が記録された管理領域となっていて書
き替え不可能なブロックである。次のブロック番号1の
ブロック(ID1)も、セクタ管理用のブロックであ
る。またブロック番号2からブロック番号66までは、
ユーザの使用領域となっていて、頭部にサーボ用データ
が予め記録されていると共に、ユーザによりデータの記
録再生が行われるブロックである。
【0007】図4に示すように、RAM領域に於ける記
録トラックに於いては、各セクタの最初の1ブロック
(ブロック番号0)はサーボ信号が記録されたサーボ領
域である。このサーボ領域は、グレイコードと呼ばれる
トラック管理用のピットなどが形成されているサーボバ
イト領域と、セクタマークと呼ばれるセクタ管理用のピ
ット等が形成されているセクタマーク領域と、その他の
領域とからなっている。ブロック番号0以外の各ブロッ
クの頭部に設けられているサーボ領域には、前記サーボ
バイト領域がそれぞれ形成されている。
【0008】前記したように、各ブロックのサーボ領域
には、制御用の情報がディスク基板の一表面上の凹凸に
よる記録再生方式によりあらかじめ記録されており、各
セクタの3番目以降のブロックは、その頭部にあるサー
ボ領域を除きデータ書き込みの可能な領域となってお
り、ユーザによってデータが、光磁気方式により記録再
生される。
【0009】各ブロックの頭部には予めサーボ情報が記
録されていることは既に述べたが、このサーボ情報の中
にクロックピットと言われるピットがある。これは、ク
ロックマークと言われる信号を得るための基準ピットで
ある。即ちこのクロックピットから得られたクロックマ
ークと言われる信号に同期した基準信号を、位相同期回
路(以下、PLLと記す。)によって得て、この得られ
た基準信号によって前記ディスク面での信号の記録再生
が行われるのである。
【0010】また、前記クロックピットの極く近傍に
は、ユニークディスタンスと言われる長い無信号域(或
いは無信号情報)があり、これは前記クロックピットと
特定の位置関係を持って配置されている。ROM部で
は、RAM部のデータ書き込み領域に相当する部分に、
予め凹凸によるピットが形成されデータが記録されてい
るが、サーボ情報はRAM部とほぼ同様に各ブロック毎
に設けられたサーボ領域に記録されている。
【0011】図4のフォトダイオード出力は、前記サー
ボバイト領域とセクタマーク領域のピット配置を前記フ
ォトダイオードの出力で示したものである。前記サーボ
バイト領域には、例えば1番地から22番地にピットを
形成できるが、図4に示した例では、3番地と8番地に
グレーコードがあり、11番地と17番地には、トラッ
キング制御用のウォブルピットと呼ばれているピットが
形成され、14番地に、前記クロックピットCLが形成
されている。
【0012】フォトダイオードの出力は、前記ウォブル
ピットでは振幅が小さい。またサーボバイト領域の18
番地から22番地の間にはピットが形成されていない。
前記セクタマーク領域にも1番地から22番地までピッ
トを配置できる。図4に示した例では、1番地から8番
地まではピットが形成されていない。また12、15、
20、22番地にはセクタ管理用のセクタマークが形成
されている。また9番地にもピットが配置されている
が、隣番地のピット間の期間をPで表すと、前記9番地
のピットは、前記サーボバイト領域の17番地にあるウ
ォブルピットから数えて14Pの期間離れて配置されて
いる。前記14Pの無信号領域(又は期間)は、ユニー
クディスタンスと呼ばれ、前記クロックピット検出時の
重要な基準となっている。
【0013】あるピットから長い無信号期間があり、1
4P後にピットが検出された時に、この無信号期間がユ
ニークディスタンスであると判断され、ここでユニーク
ディスタンスが検出される。ユニークディスタンスが検
出されると、そこから所定期間後に抜き出しゲートパル
スによって、ブロック番号1のサーボバイト領域に設け
られているクロックピットCLが検出される。
【0014】ブロック番号1のクロックピットCLが検
出された後、所定の期間後にブロック番号2のサーボ領
域に設けられているクロックピットCLが検出される。
以後、同様にして各ブロックに設けられているクロック
ピットCLが検出され、ディスクシステムの重要な基準
点として利用される。ところで、前記ディスク装置の制
御シーケンスは、まずディスクを含む回転系の制御が行
われて、所定の回転数に制御される。次に、対物レンズ
をディスク面の振れに追従させるべくフォーカシングア
クチュエータが制御されて、前記ディスクのRAM部の
記録面にフォーカスがとれるようになる。
【0015】これによってピックアップは、レーザビー
ム、集光レンズ、ビームスプリッタ、フォトダイオード
などを使い、記録トラックのサーボ信号を一応読み取れ
るようになる。次に、前記サーボ信号が前記ピックアッ
プによって読まれ,ユニークディスタンスが検出され、
前記クロックピットCLが検出される。このクロックピ
ット信号CLから生成されたクロックマークを基に前記
PLLによりディスクシステムの基準信号が生成され
る。尚、前記の一連の動作中、前記クロックピット信号
CLやサーボ信号は増幅され、所定の振幅になるように
自動利得制御回路(以下、AGCと記す。)によって増
幅器の利得が自動調整されているが、これについての詳
細は後述する。
【0016】次に、対物レンズをトラック振れに追従さ
せるべくトラッキングアクチュエータが制御されて、い
わゆるトラッキング制御が行われる。クロックピット信
号CL等のサーボ信号は、フォトダイオードから出力さ
れるが、その振幅は種々の要因によて大きくばらつく。
この主たる要因としては、ディスク面のピット形状やレ
ーザ出力やディスク面の反射率等がある。前記したよう
に読み出されたクロックピット信号CL等のサーボ信号
が増幅され、微分回路を通されて、その出力からユニー
クディスタンスが検出され、読み出しゲートを用いてク
ロックピットが検出される。
【0017】この時増幅されたサーボ信号の振幅が略一
定になっていることが必要である。この増幅されたサー
ボ振幅が大きすぎても小さすぎても、前記ユニークディ
スタンスが検出出来なくなるからである。このユニーク
ディスタンスが安定に検出されないと、前記クロックピ
ットCLの読み出しも安定に行われず、従ってPLLに
よってシステムの正確な基準信号を生成することが出来
ず、前記光磁気ディスク媒体への記録再生が正確に行わ
れないのである。
【0018】ところで、制御のための情報が略連続的に
存在する連続サーボと言われるサーボ方式がある一方
で、前記したような各ブロックの一部にサーボ信号が予
め記録(いわゆるプリフォーマット)されていてこれら
の離散的なサーボ信号から制御信号をサンプリングしホ
ールドするいわゆるサンプルホールド技術によって、連
続的な制御が可能なようにする方式がある。このような
制御の仕方をここではサンプルサーボと記している。
【0019】図4に示したような制御信号を利用した制
御は、前記サンプルサーボに属するものである。このサ
ンプルサーボの欠点の1つは、離散的に設けられたサー
ボ信号で連続サーボに近い制御を行う点で困難が伴うと
言うことである。図5は、従来の振幅制御装置を示すブ
ロックダイヤである。
【0020】以下、図5を基に前記光磁気ディスク媒体
のRAM部のデータを利用して、サーボ信号用増幅器の
出力信号の振幅を制御する方法について述べる。ディス
クからの情報の読み取りは、前記ピックアップによって
行われるが、ディスクの記録面で反射したレーザビーム
は対物レンズ、ビームスプリッタ、集光レンズ等を通っ
てフォトダイオード21に入射されここで光電変換され
て電気信号が出力される。
【0021】図5に於いて、フォトダイオード21によ
って検出されたサーボ信号は、一端プリアンプ22で増
幅され、コンデンサ23で直流分がカットされ、ローパ
スフィルタ24で高周波ノイズがカットされ、さらにコ
ンデンサ25を介して電圧制御型増幅器VCA 1に入
力される。この電圧制御型増幅器VCA 1は、その制
御端子の電圧C1によってその増幅度が制御されている
と共に、その出力V2は、微分回路26と振幅検出回路
2に入力されている。前記振幅制御回路2では、前記出
力V2の振幅がピーク・ツー・ピーク値で検出される。
【0022】差動増幅器3には、前記V2の振幅に応じ
た電圧と、所定の基準電圧が印加され、その出力V3は
前記VCA 1の制御電圧C1として利用されている。
この場合、前記VCAの入力信号が、振幅の変化が穏や
かで連続的な信号であれば、前記出力V2の振幅が略一
定になるように、前記VCAの増幅度が自動調整され
る。図6は、一般的な電圧制御型増幅器VCAの入出力
特性を示すものである。しかしながら、図3、図4に示
したディスクに於いては、MO部(RAM部に於けるユ
ーザ領域)に於けるフォトダイオードの出力は極めて小
さく、前記VCAの増幅度は、最大の状態で動作してい
る。
【0023】このような動作態様のVCA 1に、図4
に示したグレーコード信号が突然入力されると、この信
号はかなり振幅が大きく、前記VCAの増幅度が急激に
小さくなろうとする。しかし、前記VCA 1、振幅検
出回路2、差動増幅器3等で構成される自動振幅調整装
置の応答が遅く、しかも前記グレーコードと前記ユニー
クディスタンスとの期間は極めて短いので、この間増幅
度が下がり切れずにユニークディスタンスに於いてもか
なり増幅度が高い状態にある。因みに前記隣接ピット間
の期間Pは、例えば0.1μs程度である。
【0024】このようにして、ユニークディスタンスの
期間に於いて、ノイズが大きく増幅され、このノイズが
次段の微分回路26に入力され、さらに後段のユニーク
ディスタンス検出回路27では、前記ノイズによってユ
ニークディスタンスが検出されない場合がある。このユ
ニークディスタンスが検出されないと、クロックピット
検出回路28では、前記クロックピットの検出が不可能
となり、システムの基準信号も生成できなくなると言う
問題がある。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】RAM領域とROM領
域を併せ持った光磁気ディスクを使用したディスク装置
では、ディスク面上から検出され増幅されたたサーボ信
号が、所定の振幅を持っていないと、ユニークディスタ
ンスが安定に検出できずクロックピットの正確な検出が
不可能となり、システムの基準となる基準信号が生成で
きなくなる。そこで、サーボ信号の増幅後の振幅に応じ
て常に増幅度を自動制御し、所定の振幅を持った出力を
得るようにした利得制御装置が従来用いられていた。し
かしながら、RAM領域に於いては、サーボ信号が離散
的に配置されており、サーボ信号とサーボ信号の間のデ
ータ期間が長いため、サーボ信号の到来時に、自動利得
制御回路の増幅度を制御して所定振幅の出力を得るよう
にする動作、即ち引き込み動作が良好に行われず、前記
増幅装置がその最大増幅度近辺で動作してしまい、ユニ
ークディスタンスやクロックピットの検出が出来ず、デ
ィスクシステムの基準信号が生成出来ないと言う問題が
あった。本案は前記問題点を解決すべくなされたもの
で、ディスク面のユニークディスタンスを確実に検出出
来るよう、サーボ信号の増幅器の増幅度を安定化させる
利得制御装置を提供することである。
【0026】
【課題を解決するための手段】RAM領域とROM領域
を併せ持ち周回パターン状のトラックを有する光ディス
ク媒体を使用し、前記光ディスク媒体上で情報の記録再
生を行う記録再生ヘッドと、このヘッドをディスクの径
方向に移動するシーク装置と、前記記録再生ヘッドが目
標トラックに追従するよう制御するトラッキングアクチ
ュエータと、前記トラッキングアクチュエータを駆動す
るトラッキング駆動回路とを備えたディスク装置に使用
され、前記光ディスク面から再生されたサーボ信号を、
所定の振幅に増幅する利得制御装置に於いて、前記光デ
ィスクの再生信号を増幅する増幅度の制御が可能な増幅
器と、この増幅器の出力に応じた信号を記憶する記憶装
置とを備え、前記ROM領域に於ける再生信号が供給さ
れている前記増幅器の出力に応じた信号で前記増幅器を
制御すると共に、前記増幅器の出力に応じた信号を前記
記憶装置に記憶させた後、前記増幅器の制御信号を切り
替え、前記記憶装置の信号によって前記増幅器を制御す
るようにしてなる利得制御装置である。さらに、上記の
ような利得制御装置で、かつ上記増幅器が電圧制御型増
幅器であり、上記記憶装置が電圧を記憶保持するメモリ
であって、この増幅器の出力の振幅を検出する振幅検出
回路と、この振幅検出回路の出力と基準電圧との差に応
じた信号を出力する比較手段と、 この比較手段の出力
をデジタル信号に変換するA/Dコンバータと、このA
/Dコンバータの出力を記憶した前記メモリの出力をア
ナログ信号に変換するD/Aコンバータとを備え、上記
ROM領域に記録された信号を再生して得られる前記比
較手段の出力で前記電圧制御型増幅器の増幅度を制御す
ると共に、前記比較器の出力をA/Dコンバータを介し
て前記メモリにラッチした後、前記電圧制御型増幅器の
制御信号を、前記メモリの信号を前記D/Aコンバータ
を通して得られる電圧に切り替えて、前記電圧制御型増
幅器を制御するようにしてなる利得制御装置である。
【0027】
【作用】光磁気ディスクがディスク装置に装着された
後、光磁気ディスクのROM部のサーボ信号とデータ信
号が読取られ、電圧制御型増幅器(VCA)によって増
幅される。この増幅された信号が所定の振幅を持つよう
に前記VCAの増幅度が自動利得制御回路(AGC)に
よって制御される。その時の前記VCAの制御電圧C1
の値は、一端A/D変換され、MPUからの制御信号に
よりメモリにラッチされる。このメモリにラッチされた
信号は、D/A変換されてD/A変換器にラッチされ
る。
【0028】次に光磁気ディスクのRAM部にシークさ
れ、前記VCAの制御電圧C1としては、前記D/A変
換器にラッチされている信号が用いられ、前記VCA
は、増幅度が一定の増幅器として動作する。ROM部に
形成された凹凸によるピットと、RAM部に形成された
凹凸によるピットは略同一のものであるから、ROM部
とRAM部のリフレクト信号は略同一振幅の信号とな
る。即ちRAM部に離散的に配置されたサーボ信号はピ
ックアップにより読取られ、増幅されるとその出力は所
定の振幅を持ったものとなる。従って、ユニークディス
タンスが確実に検出され、クロックピットも確実に検出
される。
【0029】
【実施例】本案の利得制御装置の一実施例につき図1を
基に説明する。図1は、本案の利得制御装置の一実施例
のブロック図である。従来例で説明した光磁気ディスク
についての図(図3、図4)は、本案の説明でもそのま
ま利用する。また、図1と図5で、略同一機能の要素に
は同一符号を付し、説明を省略する。図1に於いて、制
御電圧C1によって増幅度が制御される電圧制御型増幅
器VCA 1の入力端子11には、フォトダイオードで
検出されて増幅され、コンデンサ等を通った電圧V1が
印加され、出力端子12に電圧V2が出力される。
【0030】この電圧V2の振幅が振幅検出回路2によ
って検出され、差動増幅器3によって基準電圧4と比較
され増幅される。この差動増幅器3の出力電圧V3は、
スイッチ5の端子Aに供給されると共に、アナログ/デ
ジタル コンバータ(ADC)6に印加される。このA
DC 6では、電圧V3がデジタル量に変換され、メモ
リ7に印加される。このメモリ7では、マイクロプロセ
ッサ(MPU)9からの制御信号C7によって、適当な
タイミングで前記ADCの出力がラッチされる。
【0031】前記メモリ7の出力は、デジタル/アナロ
グ コンバータ(DAC)8によってアナログ電圧V8
に変換され、前記スイッチ5の端子Kに供給される。こ
のスイッチ5の端子Nからは、前記VCA 1に制御電
圧C1が印加され、スイッチ5にはその接続状態を制御
する制御信号C5が前記MPU 9から印加されてい
る。前記スイッチ5の端子Nは、前記MPU 9から供
給される制御信号C5に応じて端子A又はKのいずれか
と接続される。
【0032】図2は、本案の利得制御装置の動作シーケ
ンスを示す図である。また、図2は光磁気ディスクの装
着後にこのディスクのRAM領域のデータを読み取ろう
とする場合について説明しているものである。図2に於
いて、第0ステップで、ディスク装置の電源が投入され
ると、第1ステップで、回転系の制御が行われディスク
が所定の速度で回転する。第2ステップで、フォーカシ
ング制御が行われ、第3ステップで、ピックアップがデ
ィスクのROM領域に移動(シーク)され、第4ステッ
プで、スイッチ5の端子NとAが接続されて前記VCA
1、振幅検出回路2、差動増幅器3等で構成される自
動振幅調整回路によって自動利得制御がかけらる。
【0033】第5ステップで、前記VCA 1の出力V
2を基にPLLにより基準信号が生成され、第6ステッ
プで、誤差電圧V3がA/D変換され、第7ステップ
で、メモリ7にラッチされ、第8ステップで、メモリ7
の値がA/D変換され電圧V8が出力され、第9ステッ
プで、スイッチ5の端子NとKが接続され、第10ステ
ップで、前記ピックアップがディスクのRAM部へ移動
(シーク)されて、利得制御動作を終了する。
【0034】前記の第4ステップから第9ステップの動
作中は、ディスクのROM領域で信号の読取りが行われ
ている。ROM領域では、すべての信号が凹凸によるピ
ットで形成され、しかもこのピットは略連続して形成さ
れており、クロックピットCLも他のデータのピットも
略同一形状に形成されていることから、ピックアップに
は略同一振幅の信号が出力される。従って、クロックピ
ット信号の振幅を検出し、これを所定振幅の信号として
出力させる場合に、データ部の信号をも読み、この信号
の振幅をクロックピット信号の振幅として利用して、連
続した信号を得るものである。
【0035】前記したようにROM部のデータを読むこ
とによって、前記VCA1の増幅度を制御する電圧C1
が正確に決まりメモリ7にデジタル量として保存され、
D/A変換されてアナログ量V8が出力される。次にデ
ィスクのRAM部のデータを読む場合には、ピックアッ
プをRAM部に移動し、スイッチ5を切り替えることに
より、前記制御信号C1としては、前記V8が供給され
る。即ち、前記VCA 1の増幅度は固定されたものと
なり、クロックピット信号は、所定の振幅まで安定に増
幅されることとなる。
【0036】
【発明の効果】従来のようにRAM部でのAGCの引き
込みが悪く所定振幅のサーボ信号出力が得られないと言
う問題が起こらず、また従来のように常にAGCをかけ
ているのではないので、MPUの仕事量を少なくでき
る。また増幅器されたサーボ信号の振幅が、RAM領域
とROM領域で変わらず所定のものとなり、ユニークデ
ィスタンスやクロックピットの検出が安定に行われ、デ
ィスクシステムの正確な基準信号が生成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本案の利得制御装置の一実施例のブロック図で
ある。
【図2】本案の利得制御装置の動作シーケンスを示す図
である。
【図3】3.5 インチ光磁気ディスクの一例を示す下面図
である。
【図4】図3のディスクにおけるセクタ構成を示すフォ
ーマット図である。
【図5】従来の振幅制御装置の一例を示す図である。
【図6】自動利得制御回路の入出力特性の一例を示す図
である。
【符号の説明】
1 電圧制御型増幅器(増幅器) 2 振幅検出回路 3 差動増幅器(比較手段) 6 アナログ/デジタル変換器 7 メモリ(記憶装置) 8 デジタル/アナログ変換器 9 マイクロプロセッサ 12 光磁気ディスク(光ディスク媒体) 13 光磁気ディスクのRAM部(RAM領域) 15 光磁気ディスクのROM部(ROM領域) 21 フォトダイオード 22 プリアンプ 26 微分回路 27 ユニークディスタンス検出回路 28 クロックピット検出回路 V1 VCAの入力電圧 V2 VCAの出力電圧

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】RAM領域とROM領域を併せ持ち周回パ
    ターン状のトラックを有する光ディスク媒体を使用し、 前記光ディスク媒体上で情報の記録再生を行う記録再生
    ヘッドと、このヘッドをディスクの径方向に移動するシ
    ーク装置と、前記記録再生ヘッドが目標トラックに追従
    するよう制御するトラッキングアクチュエータと、前記
    トラッキングアクチュエータを駆動するトラッキング駆
    動回路とを備えたディスク装置に使用され、 前記光ディスク面から再生されたサーボ信号を、所定の
    振幅に増幅する利得制御装置に於いて、 前記光ディスクの再生信号を増幅する増幅度の制御が可
    能な増幅器と、この増幅器の出力に応じた信号を記憶す
    る記憶装置とを備え、 前記ROM領域に於ける再生信号が供給されている前記
    増幅器の出力に応じた信号で前記増幅器を制御すると共
    に、前記増幅器の出力に応じた信号を前記記憶装置に記
    憶させた後、前記増幅器の制御信号を切り替え、前記記
    憶装置の信号によって前記増幅器を制御するようにした
    ことを特徴とする利得制御装置。
  2. 【請求項2】前記増幅器は電圧制御型増幅器であり、前
    記記憶装置は、電圧を記憶保持するメモリであって、 この増幅器の出力の振幅を検出する振幅検出回路と、 この振幅検出回路の出力と基準電圧との差に応じた信号
    を出力する比較手段と、この比較手段の出力をデジタル
    信号に変換するA/Dコンバータと、 このA/Dコンバータの出力を記憶した前記メモリの出
    力をアナログ信号に変換するD/Aコンバータとを備
    え、 前記ROM領域に記録された信号を再生して得られる前
    記比較手段の出力で前記電圧制御型増幅器の増幅度を制
    御すると共に、前記比較器の出力をA/Dコンバータを
    介して前記メモリにラッチした後、前記電圧制御型増幅
    器の制御信号を、前記メモリの信号を前記D/Aコンバ
    ータを通して得られる電圧に切り替えて、前記電圧制御
    型増幅器を制御するようにしたことを特徴とする請求項
    1記載の利得制御装置。
JP35348391A 1991-12-17 1991-12-17 利得制御装置 Expired - Lifetime JP2601089B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35348391A JP2601089B2 (ja) 1991-12-17 1991-12-17 利得制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35348391A JP2601089B2 (ja) 1991-12-17 1991-12-17 利得制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05166198A JPH05166198A (ja) 1993-07-02
JP2601089B2 true JP2601089B2 (ja) 1997-04-16

Family

ID=18431150

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35348391A Expired - Lifetime JP2601089B2 (ja) 1991-12-17 1991-12-17 利得制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2601089B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008103060A (ja) 2006-09-20 2008-05-01 Fujitsu Ltd ヘッドic、リード回路及び媒体記憶装置
JP4724098B2 (ja) 2006-11-29 2011-07-13 東芝ストレージデバイス株式会社 ヘッドic、リード回路及び媒体記憶装置
JP2009117002A (ja) 2007-11-09 2009-05-28 Fujitsu Ltd ヘッドic、リード回路及び媒体記憶装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05166198A (ja) 1993-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0469727A1 (en) Optical disc record/playback apparatus
US6519213B1 (en) Method and apparatus for reading data from a disk
JP2003168216A (ja) 光記録媒体、並びに、光記録媒体に対する記録装置及び方法
JPH10124877A (ja) 光再生装置、記録媒体およびトラッキング方法
JPH11296911A (ja) 光ディスク、トラッキング制御装置、トラッキング制御方法、フォーカス制御装置及びフォーカス制御方法
JP3566690B2 (ja) ウォブル信号検出回路及び光ディスク装置
JPH02162539A (ja) 光ディスクの記録再生装置
JP3887915B2 (ja) 記録媒体駆動装置及びその駆動方法
WO1992022898A1 (en) Method for recording on disc
JP2601089B2 (ja) 利得制御装置
JP2000285485A (ja) 光ディスク記録再生装置
JPH11149644A (ja) 光ディスク、光ディスク記録装置及び方法並びに光ディスク記録再生装置及び方法
JP3565738B2 (ja) 光記録媒体処理装置及びそれにおけるシーク制御方法
JP2000222747A (ja) 光ディスク装置およびサーボパラメータ調整装置
JPH0736233B2 (ja) 光学的情報記録再生装置
JPH07225952A (ja) 光ディスクの高密度記録再生方式
JP3413336B2 (ja) 光ディスク装置
JP2004145965A (ja) 光学式記録再生装置
JP3768746B2 (ja) サーボ装置とゲイン自動調整方法
JPH10134489A (ja) デジタルディスクプレーヤ
JP2001236652A (ja) 記録方法及び装置
JP2925490B2 (ja) 情報記録再生装置
KR100585060B1 (ko) 디스크 종류 판별 방법
JP4101199B2 (ja) ウォブル信号検出回路、ウォブル信号検出装置及び光ディスク装置
KR100273754B1 (ko) 기록방지기능내장된광디스크기록재생장치