JPH10134487A - デジタルディスクプレーヤ - Google Patents

デジタルディスクプレーヤ

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Publication number
JPH10134487A
JPH10134487A JP30358596A JP30358596A JPH10134487A JP H10134487 A JPH10134487 A JP H10134487A JP 30358596 A JP30358596 A JP 30358596A JP 30358596 A JP30358596 A JP 30358596A JP H10134487 A JPH10134487 A JP H10134487A
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JP
Japan
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signal
disk
focus
layer
optical pickup
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JP30358596A
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Inventor
Hachiro Yokota
八郎 横田
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Alpine Electronics Inc
Original Assignee
Alpine Electronics Inc
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Publication date
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  • Optical Head (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シングルレイヤディスクであるかデュアルレ
イヤディスクであるかの識別を自動的、かつ短時間で行
うことができるデジタルディスクプレーヤを提供するこ
と。 【解決手段】 DVDプレーヤ1は、光学ピックアップ
14、フォーカスエラーアンプ18、フォーカスサーボ
プロセッサ20、フォーカスアクチュエータドライバ2
2、フォーカスゼロクロス検出部24、タイマ26、シ
ステムコントローラ28、RFアンプ40を含んで構成
される。対物レンズ14aを一定速度で上昇あるいは降
下させ、1層目の信号記録面に対応したフォーカスゼロ
クロス信号がフォーカスゼロクロス検出部24から出力
されるとタイマ26が起動される。タイマ26によっ
て、2層目の信号記録面に対応したフォーカスゼロクロ
ス信号が得られるであろう所定のタイミングを示すマス
ク信号が生成され、このタイミングでフォーカスゼロク
ロス信号が出力されたときにディスク10がデュアルレ
イヤディスクであると判断される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、片面に1層あるい
は2層の信号記録面を有するデジタルバーサタイルディ
スクから記録信号を読み出したり、このデジタルバーサ
タイルディスクに対して信号の記録を行うデジタルディ
スクプレーヤに関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルバーサタイルディスク(DV
D)としては、一方の面に1つの信号記録面のみを有す
るシングルレイヤディスクと、2つの信号記録面を有す
るデュアルレイヤディスクがある。図4はシングルレイ
ヤディスクの構造図であり、RLは信号記録レイヤ、S
Rは透明なプラスチック層(基盤)、PLは信号レイヤ
を保護する保護レイヤである。また、図5はデュアルレ
イヤディスクの構造図であり、それぞれ信号記録レイヤ
RL1、RL2、透明なプラスチック層(基盤)SR
1、SR2を有する2枚のディスクが、スペースレイヤ
SPLを介して張り合わされたデュアル構造を有してい
る。なお、LSは対物レンズである。
【0003】デュアルレイヤディスクは、2層の各信号
記録面に信号を記録するため記録容量が大きく、例えば
1枚で8.5ギガバイトのデータを記録することができ
る。これに対し、シングルレイヤディスクは、1層の記
録面に信号を記録するためデュアルレイヤディスクに比
べると記録容量が小さく、例えば4.7ギガバイトのデ
ータを記録することしかできないが、ディスク自体の構
造が単純であり、製造し易い利点を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに、構造が異なる2種類のディスクを同一のDVDプ
レーヤで再生しようとすると、記録信号の読み取り条件
等が相違するため、DVDプレーヤに実際に装てんされ
たディスクがシングルレイヤディスクであるかデュアル
レイヤディスクであるかを識別する必要がある。
【0005】最も簡単な方法としては、ディスクの種類
を設定するためのスイッチを設けておいて、利用者がこ
のスイッチを操作することにより、装てんしたディスク
がシングルレイヤディスクであるかデュアルレイヤディ
スクであるかを指定する方法があるが、操作が煩雑にな
るばかりでなく、どちらのディスクであるかを利用者が
認識していない場合もあるため誤設定のおそれもある。
【0006】また、いずれのディスクにおいても所定領
域(例えば内周近傍の一定領域)にディスクの種類を含
む各種情報が記録されているため、この情報に基づいて
ディスクの種類を識別する方法もある。しかし、記録信
号の読み取りに必要な各種のサーボをかけた後に、ディ
スクの種類を含む各種情報の読み取りを行う必要がある
ため、シングルレイヤディスクであるかデュアルレイヤ
ディスクであるかの識別を行うために、数秒(例えば2
〜3秒)程度の時間が必要となり、実用的でない。
【0007】本発明は、このような点に鑑みて創作され
たものであり、その目的は、シングルレイヤディスクで
あるかデュアルレイヤディスクであるかの識別を自動的
に、かつ短時間で行うことができるデジタルディスクプ
レーヤを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明のデジタルディスクプレーヤは、光学ピ
ックアップの焦点位置を所定の速度で移動させるフォー
カス移動手段と、フォーカスエラー信号のS字カーブを
検出する検出手段と、最初に現れるS字カーブを検出し
てから所定の時間間隔を経て2番目に現れるS字カーブ
を検出したか否かに応じて信号記録面が1層であるか2
層であるかを判定する識別手段とを備えている。本発明
によれば、光学ピックアップの焦点位置を移動させたと
きに検出されるフォーカスエラー信号のS字カーブの数
を調べることにより、簡単に信号記録面が1層であるか
2層であるか(シングルレイヤディスクであるかデュア
ルレイヤディスクであるか)を識別することができる。
しかも、2層目に対応するS字カーブの検出タイミング
は、2層の信号記録面間の距離を光学ピックアップの焦
点位置が移動するのに要する時間に基づいて設定される
ため、ディスク型記録媒体を回転させたときの面振れ等
によって信号記録面の数以上のS字カーブが現れた場合
であっても、正確に2層目の信号記録面に対応するS字
カーブのみを検出することができ、識別精度を上げるこ
とができる。また、光学ピックアップの焦点位置を移動
させるだけであるため、トラッキングサーボ等各種のサ
ーボ制御は不要であり、ディスク型記録媒体を装てんし
た直後であって記録信号の読み出し前に短時間で信号記
録面が1層であるか2層であるかを識別することができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明を適用したDVDプレーヤ
は、装てんしたディスクをサーボをかけずに回転させた
状態で光学ピックアップの焦点位置を上下させ、このと
き検出されるフォーカスエラー信号のS字カーブが所定
の時間間隔をおいて2つ検出された場合にはデュアルレ
イヤディスクであると判定し、S字カーブが1つだけ検
出された場合にはシングルレイヤディスクであると判定
することに特徴がある。以下、本発明を適用した一の実
施形態のDVDプレーヤについて、図面を参照しながら
具体的に説明する。
【0010】図1は、本発明を適用した一の実施形態の
DVDプレーヤの構成を示す図である。同図に示すDV
Dプレーヤ1は、装てんされたディスク10が一方の面
に1つの信号記録面のみを有するシングルレイヤである
か2つの信号記録面を有するデュアルレイヤディスクで
あるかを識別した後に、ディスク10に記録された信号
を読み取るとともに、この読み取った信号に対して所定
の処理を行って映像や音声の再生を行っている。このた
めに、DVDプレーヤ1は、スピンドルモータ12、光
学ピックアップ14、スレッドモータ16、フォーカス
エラーアンプ18、フォーカスサーボプロセッサ20、
フォーカスアクチュエータドライバ22、フォーカスゼ
ロクロス検出部24、タイマ26、システムコントロー
ラ28、ディスク装てん検出部30、RFアンプ40、
DVDデータプロセッサ42、MPEGビデオデコーダ
44、MPEGオーディオデコーダ46、デジタル−ア
ナログ変換器(D/A変換器)48、52およびNTS
Cエンコーダ50を含んでいる。
【0011】スピンドルモータ12は、ディスク10を
一定の線速度で回転させる。光学ピックアップ14は、
ディスク10から記録信号の読み取りを行うものであ
り、半導体レーザからの照射光を集光するとともにディ
スク10の信号記録面からの反射光をホトダイオードに
導く対物レンズ14aと、この対物レンズ14aをディ
スク10の記録面に垂直方向に移動させることにより焦
点位置を調整するフォーカスアクチュエータ14bを含
んでいる。
【0012】フォーカスエラーアンプ18は、光学ピッ
クアップ14から出力される信号からフォーカスエラー
信号を生成した後に増幅し、この増幅出力がフォーカス
サーボプロセッサ20およびフォーカスゼロクロス検出
部24にそれぞれ入力される。このフォーカスエラー信
号は、光学ピックアップ14内の対物レンズ14aと合
焦点位置(対物レンズ14aの焦点位置がディスク10
の信号記録面に一致するときのこの対物レンズ14aの
位置)との間の距離に応じた電圧値を有する信号であ
る。フォーカスサーボプロセッサ20は、入力されるフ
ォーカスエラー信号に対して高域成分の位相補償や低域
成分の増幅を行うことにより、トラッキングサーボに必
要な信号を作り、さらにこの信号を増幅してフォーカス
アクチュエータドライバ22の駆動に必要な電圧を発生
する。フォーカスアクチュエータドライバ22は、フォ
ーカスサーボプロセッサ20から印加される駆動電圧に
応じて光学ピックアップ14のフォーカスアクチュエー
タ14bを駆動するためのものであり、この駆動動作に
よって上述した対物レンズ14aの位置をディスク10
の信号記録面に対して垂直方向に移動させることができ
る。
【0013】RFアンプ40は、光学ピックアップ14
から出力される信号を増幅するものであり、その増幅度
はディスク10がシングルレイヤディスクであるかデュ
アルレイヤディスクであるかによって適宜変更可能とな
っている。例えば、ディスク10がデュアルレイヤディ
スクの場合には、1層目および2層目の信号記録面から
の反射光強度が小さいため、大きな増幅度に設定され
る。反対に、ディスク10がシングルレイヤディスクの
場合には、1つの記録面で全反射するため反射光強度が
大きく、小さな増幅度に設定される。
【0014】フォーカスゼロクロス検出部24は、RF
アンプ40の出力振幅が所定値以上であるときに、フォ
ーカスエラーアンプ18から出力されるフォーカスエラ
ー信号のゼロクロスを検出する。一般に、光学ピックア
ップ14の対物レンズ14aをディスク10の信号記録
面に垂直な一方向に移動させると、フォーカスエラー信
号には、対物レンズ14aの焦点と信号記録面とが一致
する位置に対応してS字カーブが現れる。換言すれば、
フォーカスゼロクロス検出部24によって、RFアンプ
40の出力振幅があるレベルに達したときに、フォーカ
スエラー信号のゼロクロスを検出することにより、ディ
スク10の信号記録面の位置を知ることができる。
【0015】タイマ26は、フォーカスゼロクロス検出
部24によって最初のゼロクロスが検出されたときに起
動され、時間T1 経過の後に出力がオン状態となり、そ
の後時間T2 (>T1 )経過したときに出力がオフ状態
に戻る信号を出力する。したがって、時間T1 からT2
までの間だけ出力がオン状態になり、それ以外の時間は
出力がオフ状態のマスク信号が生成され、このマスク信
号はシステムコントローラ28に入力される。
【0016】システムコントローラ28は、映像や音楽
の再生を行うためにDVDプレーヤ1の全体を制御する
ものであり、特にディスク装てん検出部30によってデ
ィスク10の装てんが検出されると、ディスク10がシ
ングルレイヤディスクであるかデュアルレイヤディスク
であるかの識別処理を開始する。
【0017】DVDデータプロセッサ42は、RFアン
プ40から出力された信号に基づいて、MPEGデータ
を復調するとともに、誤り訂正処理、MPEGビデオデ
ータとMPEGオーディオデータの分離処理、アドレス
情報の抽出処理等の各種のデジタル信号処理を行うもの
である。MPEGビデオデコーダ44は、DVDデータ
プロセッサ42で分離されたMPEGビデオデータに基
づいてMPEG2の画像データを復号化する。復号化さ
れた映像データは、デジタル−アナログ変換器48に入
力され、輝度信号Yおよび色差信号Cb、Crが作られ
る。さらに、NTSCエンコーダ50によってこれらの
輝度信号および色差信号からNTSC信号(映像信号)
が作られる。また、MPEGオーディオデコーダ46
は、DVDプロセッサ42で分離されたMPEGオーデ
ィオデータに基づいてMPEG2の音楽データを復号化
する。この復号化された音楽データは、D/A変換器5
2を通すことにより、アナログの音楽信号に変換され
る。
【0018】上述したフォーカスサーボプロセッサ2
0、フォーカスアクチュエータドライバ22、フォーカ
スアクチュエータ14bがフォーカス移動手段に、フォ
ーカスエラーアンプ18、フォーカスゼロクロス検出部
24がS字カーブを検出する検出手段に、タイマ26お
よびシステムコントローラ28が識別手段にそれぞれ対
応している。
【0019】本実施形態のDVDプレーヤ1はこのよう
な構成を有しており、次にその動作を説明する。図2
は、DVDプレーヤ1の各構成に入出力される信号波形
を示す図であり、主にディスク10がシングルレイヤデ
ィスクであるかデュアルレイヤディスクであるかを識別
するために必要な信号波形が示されている。同図におい
て、「RF信号」はRFアンプ40から出力される信号
を、「フォーカスエラー信号」はフォーカスエラーアン
プ18から出力される信号を、「フォーカスゼロクロス
信号」はフォーカスゼロクロス検出部24から出力され
る信号を、「マスク信号」はタイマ26からシステムコ
ントローラ28に向けて出力される信号をそれぞれ示し
ている。また、図3はDVDプレーヤ1の動作手順を示
す図であり、主にディスク10が装てんされてからこの
ディスク10の種類に応じた設定を行うまでの動作が示
されている。
【0020】システムコントローラ28は、ディスク1
0が装てんされたか否かを常時監視している(ステップ
300)。ディスク10が装てんされてディスク装てん
検出部30から所定の検出信号が出力されると、次にシ
ステムコントローラ28は、スピンドルモータ12を回
してディスク10をほぼ一定速度で回転させる(ステッ
プ301)とともに、スレッドモータ16にスレッドモ
ータ駆動信号を送って光学ピックアップ14をディスク
10の内周近傍の所定位置、例えばリミットスイッチ
(図示せず)の近傍に移動させる(ステップ302)。
【0021】実際には、システムコントローラ28から
図示しないスピンドルサーボプロセッサに回転指示が送
られて、スピンドルモータ12が回転サーボ制御がかか
っていない状態でほぼ一定速度(必ずしも信号読み取り
の際の一定の線速度と同じである必要はない)で回転さ
れる。また、システムコントローラ28から図示しない
スレッドサーボプロセッサに移動指示が送られて、スレ
ッドモータ16が回転駆動される。
【0022】次に、システムコントローラ28は、フォ
ーカスサーボプロセッサ20に対して指示を送ることに
より、フォーカスアクチュエータドライバ22によって
光学ピックアップ14内のフォーカスアクチュエータ1
4bを駆動して対物レンズ14aを降下させ(ステップ
303)、対物レンズ14aを所定の位置に設定する。
なお、本実施形態では、対物レンズ14aを降下させる
ことは、ディスク10の信号記録面から対物レンズ14
aを遠ざけることに対応している。
【0023】上述した対物レンズ14aの降下動作の
後、あるいはこの降下動作と並行して、システムコント
ローラ28は光学ピックアップ14内の半導体レーザに
通電を行ってレーザビームの照射を開始する(ステップ
304)。そして、レーザビームが安定するまで一定時
間待った後(ステップ305)、システムコントローラ
28は、フォーカスサーボプロセッサ20に対して指示
を送ることにより対物レンズ14aを一定速度で上昇さ
せ(ステップ306)、所定の時間内にRFアンプ40
から出力される信号(RF信号)の振幅が一定値以上に
なり(ステップ308)、しかもフォーカスエラーアン
プ18から出力されるフォーカスエラー信号にS字カー
ブが現れてゼロクロスが検出されるか(ステップ30
9)を監視する。実際には、フォーカスゼロクロス検出
部24は、RF信号の振幅が一定値以上であるときに、
フォーカスエラー信号のゼロクロスを検出すると、フォ
ーカスゼロクロス信号を出力するため、システムコント
ローラ28はこのフォーカスゼロクロス信号が一定時間
内に出力されるか否かを監視することにより、上述した
ステップ307〜309の監視動作を行っている。シン
グルレイヤディスクの場合には唯一の信号記録面に対応
するフォーカスゼロクロス信号が一定時間内に出力され
ないときは、あるいはデュアルレイヤディスクの場合に
は1層目の信号記録面に対応するフォーカスゼロクロス
信号が一定時間内に出力されないときは、正常な信号記
録面を有するディスク10が装てんされていない場合で
あり、所定のエラー処理が行われる(ステップ31
0)。
【0024】所定時間内にフォーカスゼロクロス信号が
出力されると、次にシステムコントローラ28は、この
フォーカスゼロクロス信号が出力されてから時間T1 が
経過した後(ステップ311)であって時間T2 が経過
する前(ステップ312)に、RF信号の振幅が一定値
以上になり(ステップ313)、しかもフォーカスエラ
ー信号にS字カーブが現れてゼロクロスが検出されるか
(ステップ314)を監視する。
【0025】図2に示すように、1層目の信号記録面に
対応したフォーカスゼロクロス信号が出力(信号の立ち
下がりに対応している)された後、時間T1 が経過して
から時間間隔T2 −T1 の間に2層目の信号記録面に対
応してフォーカスゼロクロス信号が出力されるか否かが
監視される。上述した時間T1 は、光学ピックアップ1
4内の対物レンズ14aを上昇させてその焦点位置を、
1層目の信号記録面から2層目の信号記録面に向けて移
動させるのに必要な時間に相当する。また、2層目の信
号記録面に対応したフォーカスゼロクロス信号の検出時
間間隔(T2 −T1 )は、面振れ等による誤差等を考慮
してできるだけ短くすることが望ましい。
【0026】なお、実際には、1層目の信号記録面に対
応したフォーカスゼロクロス信号が出力されたときにタ
イマ26が起動されて、時間T1 からT2 までの間だけ
有効になるマスク信号が生成されるため、システムコン
トローラ28は、このマスク信号が有効になっている時
間T1 からT2 までの間に、フォーカスゼロクロス検出
部24からフォーカスゼロクロス信号が出力されるか否
かを監視することにより、上述したステップ311〜3
14の監視動作を行っている。
【0027】デュアルレイヤディスクの場合には、時間
T1 からT2 までの間に2層目の信号記録面に対応した
フォーカスゼロクロス信号が出力されるので、この場合
にはデュアルレイヤディスク用の各種の設定がなされる
(ステップ315)。例えば、システムコントローラ2
8からRFアンプ40に2層切替信号が送られ、RFア
ンプ40の増幅度がデュアルレイヤディスク用の高い値
に設定される。また、シングルレイヤディスクの場合に
は、時間T2 に達してもフォーカスゼロクロス信号が出
力されないので、この場合にはシングルレイヤディスク
用の各種の設定がなされる(ステップ316)。例え
ば、システムコントローラ28からRFアンプ40に1
層切替信号が送られ、RFアンプ40の増幅度がシング
ルレイヤディスク用の低い値に設定される。
【0028】このように、上述したDVDプレーヤ1に
おいては、ディスク10が装てんされたときに、対物レ
ンズ14aを一方向に移動させてフォーカスエラー信号
に現れるS字カーブを検出し、その数に応じてシングル
レイヤディスクであるかデュアルレイヤディスクである
かを識別している。特に、2つ目のS字カーブを検出す
るタイミングは、デュアルレイヤディスクの2層の信号
記録面間の距離と対物レンズ14aの移動速度とから決
まる一定の時間間隔となっており、ディスク10を回転
させたときに生じる面振れ等による誤検出を防止するこ
とができる。また、シングルレイヤディスクであるかデ
ュアルレイヤディスクであるかの識別は、記録信号を読
み取る前の各種のサーボがかかっていない状態で、対物
レンズ14aを一方向に移動させるだけで行われるた
め、記録信号を読み取ってその内容を解析して識別を行
う場合(通常2〜3秒程度)に比べて、数百ミリ秒程度
に大幅に時間短縮を行うことができ、起動時の映像や音
楽の再生開始までのタイムラグを最小限に抑えることが
できる。
【0029】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施
が可能である。例えば、上述したDVDプレーヤ1で
は、最初に対物レンズ14aを一定速度で上昇させてい
って、1層目あるいは2層目の信号記録面に対応したフ
ォーカスゼロクロスの検出を行うようにしたが、反対に
対物レンズ14aを一定速度で降下させていって、フォ
ーカスゼロクロスの検出を行うようにしてもよい。ま
た、一例としてディスク10の内周のリミットスイッチ
近傍でフォーカスゼロクロスの検出を行うようにした
が、何らかの信号が記録されていることが予めわかって
いる領域であれば、内外周を問わずどこでもよい。
【0030】また、上述した本実施形態では、フォーカ
スゼロクロスを検出することによりフォーカスエラー信
号に現れるS字カーブを判別したが、フォーカスエラー
信号の電圧レベルがある閾値より大きく(負極性側の場
合には小さく)なったときにS字カーブが現れたと判断
して、1層目あるいは2層目の信号記録面の検出を行う
ようにしてもよい。また、上述した実施形態において
は、ディスク10から記録信号の再生のみを行うように
したが、本発明はディスクに対して記録信号の再生と書
き込みが可能なDVDプレーヤに適用することもでき
る。
【0031】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、光学
ピックアップの焦点位置を移動させたときに検出される
フォーカスエラー信号のS字カーブの数を調べることに
より、簡単に信号記録面が1層であるか2層であるかを
識別することができる。しかも、2層目に対応するS字
カーブの検出タイミングは、2層の信号記録面間の距離
を光学ピックアップの焦点位置が移動するのに要する時
間に基づいて設定されるため、ディスク型記録媒体を回
転させたときの面振れ等によって信号記録面の数以上の
S字カーブが現れた場合であっても、正確に2層目の信
号記録面に対応するS字カーブのみを検出することがで
き、識別精度を上げることができる。また、光学ピック
アップの焦点位置を移動させるだけであるため、トラッ
キングサーボ等各種のサーボ制御は不要であり、ディス
ク型記録媒体を装てんした直後であって記録信号の読み
出し前に短時間で信号記録面が1層であるか2層である
かを識別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一の実施形態のDVDプレー
ヤの構成を示す図である。
【図2】図1に示すDVDプレーヤの各構成間で入出力
される信号波形を示す図である。
【図3】図1に示すDVDプレーヤの動作手順を示す図
である。
【図4】シングルレイヤディスクの構造図である。
【図5】デュアルレイヤディスクの構造図である。
【符号の説明】
1 デジタルバーサタイルディスク(DVD)プレーヤ 10 デジタルディスク 12 スピンドルモータ 14 光学ピックアップ 14a 対物レンズ 14b フォーカスアクチュエータ 18 フォーカスエラーアンプ 20 フォーカスサーボプロセッサ 22 フォーカスアクチュエータドライバ 24 フォーカスゼロクロス検出部 26 タイマ 28 システムコントローラ 30 ディスク装てん検出部 40 RFアンプ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の面に1層または2層の信号記録面
    を有するディスク型記録媒体に記録された信号の再生を
    行うデジタルディスクプレーヤにおいて、 前記信号記録面に対して垂直方向に光学ピックアップの
    焦点位置を所定の速度で移動させるフォーカス移動手段
    と、 前記光学ピックアップの出力信号に基づいて生成される
    フォーカスエラー信号のS字カーブを検出する検出手段
    と、 前記フォーカス移動手段によって前記光学ピックアップ
    の焦点位置を移動させたときに、前記検出手段によって
    最初に現れる前記S字カーブを検出してから所定の時間
    が経過した後の所定のタイミングで2番目に現れる前記
    S字カーブを検出したか否かに応じて、前記ディスク型
    記録媒体の一方の面に形成された信号記録面が1層であ
    るか2層であるかを判定する識別手段と、 を備えることを特徴とするデジタルディスクプレーヤ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記識別手段によって2番目に現れる前記S字カーブを
    検出する所定のタイミングは、前記2層の信号記録面間
    の距離を前記光学ピックアップの焦点位置が移動するの
    に要する時間に基づいて設定することを特徴とするデジ
    タルディスクプレーヤ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記光学ピックアップの出力信号を増幅するRFアンプ
    をさらに備えており、前記検出手段は、前記RFアンプ
    の出力信号の振幅が所定値より大きいときに前記フォー
    カスエラー信号のゼロクロス検出を行うことにより、前
    記S字カーブの検出を行うことを特徴とするデジタルデ
    ィスクプレーヤ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記フォーカス移動手段によって前記光学ピックアップ
    の焦点位置を移動させて前記検出手段によって最初に前
    記S字カーブが検出されたときに起動され、所定時間経
    過後に所定の時間間隔だけ有効となるマスク信号を生成
    するタイマをさらに備えており、 前記識別手段は、前記マスク信号が有効となったときに
    前記検出手段で2番目の前記S字カーブを検出した場合
    に、前記ディスク型記録媒体の一方の面に2層の信号記
    録面が形成されていると判定し、前記マスク信号が有効
    となったときに前記検出手段で2番目の前記S字カーブ
    を検出しない場合に、前記ディスク型記録媒体の一方の
    面に1層の信号記録面だけが形成されていると判定する
    ことを特徴とするデジタルディスクプレーヤ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかにおいて、 前記ディスク型記録媒体が装てんされたことを検出する
    ディスク装てん検出部をさらに備えており、前記ディス
    ク装てん検出部によって前記ディスク型記録媒体の装て
    んを検出したときに、トラックサーボ等の各種のサーボ
    制御が行われる前に前記識別手段による判定処理を行う
    ことを特徴とするデジタルディスクプレーヤ。
JP30358596A 1996-10-29 1996-10-29 デジタルディスクプレーヤ Pending JPH10134487A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003105144A1 (en) * 2002-06-05 2003-12-18 Lg Electronics Inc. High-density dual-layer optical disc
KR100424492B1 (ko) * 2001-12-27 2004-03-24 엘지전자 주식회사 광 디스크 장치의 면진동 디스크 검출 및 서보 제어방법
KR100712332B1 (ko) * 2005-06-17 2007-05-02 주식회사 히타치엘지 데이터 스토리지 코리아 광디스크 종류 판별방법
JP2008021389A (ja) * 2006-07-14 2008-01-31 Kenwood Corp ディスク再生装置、および、ディスク判別方法

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