JP2008021389A - ディスク再生装置、および、ディスク判別方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】半導体レーザ11(11a〜11c)、フロントフォトダイオード20(20a〜20c)、APC回路21(21a〜21c)、及び、制御回路22(22a〜22c)がそれぞれ独立して動作可能となっている。そして、CD用、DVD用、及び、BD用の3波長のレーザ光を同時に照射させながら、一定速度でアップスイープを行い、その開始から反射光が得られるまでの時間に従って、ディスクDの種別を判別する。つまり、3波長のレーザ光を同時に照射して、フォーカスアップサーチを行うため、ディスクDがどの種別でも、少なくとも、対応する波長のレーザ光の反射光が確実に得られることになる。
【選択図】図1
Description
これは、波長の異なるレーザ光をディスクに照射した場合(例えば、CDに対して、DVD用のレーザ光を照射した場合)、ディスクの状態や品質等が影響して、その記録面から適切な反射光が得らないことが起こり得る。そして、適切な反射光が得らないと、DVDプレーヤは、ディスク無し等の誤判別をしてしまうことになる。
このように、再生対象のディスクの種別が増えると、上述したディスクの誤判別が生じる可能性がより高まるため、根本的な問題解決が求められていた。
1つのレンズから複数種類のレーザ光を照射してディスクを再生するディスク再生装置であって、
複数種類のレーザ光を同時に照射する照射手段と、
前記照射手段が照射した各レーザ光の何れかの反射光を受光する受光手段と、
所定位置からフォーカス方向にレンズを移動させ、前記受光手段が反射光を受光するまでの時間を測定する測定手段と、
前記測定手段が測定した時間に従って、ディスク種別を判別する判別手段と、
前記判別手段が判別したディスク種別に応じて、対応するレーザ光だけを前記照射手段に照射させディスクからデータを再生する再生手段と、
を備えることを特徴とする。
前記判別手段は、前記測定手段が複数回測定した各時間に従って、ディスク種別を判別してもよい。
1つのレンズから複数種類のレーザ光を照射してディスクを再生するディスク再生装置におけるディスク判別方法であって、
複数種類のレーザ光を同時に照射する照射ステップと、
前記照射ステップにて照射した各レーザ光の何れかの反射光を受光する受光ステップと、
所定位置からフォーカス方向にレンズを移動させ、前記受光ステップにて反射光を受光するまでの時間を測定する測定ステップと、
前記測定ステップにて測定した時間に従って、ディスク種別を判別する判別ステップと、
を備えることを特徴とする。
図示するように、このディスク再生装置は、3つの種別(BD、DVD、CD)のディスクDを再生可能な装置であり、半導体レーザ11と、コリメートレンズ12と、ミラー13と、ダイクロプリズム14と、偏光ビームスプリッタ15と、開口制限素子16と、対物レンズ17と、シリンドリカルレンズ18と、光検出素子19と、フロントフォトダイオード20と、APC回路21と、制御回路22と、信号処理回路23と、AD変換回路24,25と、記憶回路26,27と、ディスク判別回路28と、CPU29とを含んで構成される。
なお、図1中では、省略してあるが、ディスクDが載置されるターンテーブルやその駆動系等もディスク再生装置に含まれている。
例えば、半導体レーザ11aは、CD用のレーザ光となる波長780nmの赤色レーザを照射し、また、半導体レーザ11bは、DVD用のレーザ光となる波長650nmの赤色レーザを照射し、そして、半導体レーザ11cは、BD用のレーザ光となる波長405nmの青紫色レーザを照射する。
例えば、ミラー13aは、半導体レーザ11aから照射されたCD用のレーザ光を反射させてダイクロプリズム14に供給し、また、ミラー13bは、半導体レーザ11cから照射されたBD用のレーザ光を反射させてダイクロプリズム14に供給する。
例えば、ダイクロプリズム14は、ミラー13aから供給されたCD用のレーザ光、及び、ミラー13bから供給されたBD用のレーザ光をそれぞれ反射させて偏光ビームスプリッタ15に供給し、また、半導体レーザ11bから照射されたDVD用のレーザ光を透過させて偏光ビームスプリッタ15に供給する。
具体的には、半導体レーザ11から照射された(ダイクロプリズム14を通った)各レーザ光を透過させて開口制限素子16に供給すると共に、ディスクDの記録面からの各反射光を反射させてシリンドリカルレンズ18に供給する。
具体的には、CD用のレーザ光をNA:0.45に変化させ、また、DVD用のレーザ光をNA:0.65に変化させ、そして、BD用のレーザ光をNA:0.85に変化させる。
具体的には、半導体レーザ11から照射された(開口制限素子16を通った)各レーザ光を、ディスクDの記録面上に収束させる。また、ディスクDの記録面にて反射された各反射光を集光し、偏光ビームスプリッタ15等を通じて光検出素子19まで供給する。
なお、対物レンズ17は、図示せぬレンズアクチュエータによって、フォーカス方向及び、トラッキング方向に駆動可能となっている。つまり、対物レンズ17は、ディスク判別回路28やCPU29からの制御に従って、フォーカスサーチ等を行うことができるようになっている。
なお、シリンドリカルレンズ18は、各波長の反射光に非点収差作用を付加し、光検出素子19において非点収差法によるフォーカスエラー信号等が生成可能としている。
具体的には、分割された各受光部にて受光した各反射光の強度分布等に応じた受光信号を生成し、信号処理回路23に供給する。
なお、3つの半導体レーザ11に対応して、上述したフロントフォトダイオード20、APC回路21、及び、制御回路22がそれぞれ設けられており、それぞれが独立して動作可能となっているため、3波長のレーザ光を同時に発光(照射)させることができるようになっている。
そして、生成したFE信号をAD変換回路24に供給し、また、RF信号をAD変換回路25に供給する。
具体的にAD変換回路24は、信号処理回路23から供給されるFE信号をデジタル信号に変換し、記憶回路26にそれぞれ供給する。また、AD変換回路25は、信号処理回路23から供給されるRF信号をデジタル信号に変換し、記憶回路27にそれぞれ供給する。
例えば、記憶回路26aは、CD用のFE信号(FE1)を記憶し、また、記憶回路26bは、DVD用のFE信号(FE2)を記憶し、そして、記憶回路26cは、BD用のFE信号(FE3)を記憶する。
一方、記憶回路27aは、CD用のRF信号(RF1)を記憶し、また、記憶回路27bは、DVD用のRF信号(RF2)を記憶し、そして、記憶回路27cは、BD用のRF信号(RF3)を記憶する。
具体的には、対物レンズ17をフォーカス方向の下限位置(駆動下限)に移動させた後、3波長の各レーザ光を同時に照射させながら、一定速度でアップスイープ(フォーカスアップサーチ)を行い、その開始から反射光が得られるまでの時間に従って、ディスクDの種別を判別する。
すなわち、CD用、DVD用、及び、BD用の3波長のレーザ光を同時に照射して、フォーカスアップサーチを行うため、ディスクDがどの種別でも、少なくとも、対応する波長のレーザ光の反射光が確実に得られることになる。
そして、ディスク表面から記録面までの距離が、CD(1.2mm)と、DVD(0.6mm)と、BD(0.1mm)とで全て異なるため、何れかのFE信号(記録面からの反射信号)が得られるまでの時間に従って、ディスクDの種別を適切に判別することができる。
なお、フォーカス方向の下限位置からアップスイープを行うため、FE信号が得られるまでの時間は、早い方からBD、DVD、CDの順番となる。つまり、ディスク表面から記録面までの距離が最も浅いBDからは最短時間でFE信号が得られ、逆に、最も深いCDからは最長時間でFE信号が得られることになる。
まず、図2(a)に示すように、タイミングT0にて、マイナス方向のフォーカスサーチ信号(FOD)を、対物レンズ17のレンズアクチュエータに供給して、対物レンズ17をダウンスイープさせる。
そして、タイミングT1にて、対物レンズ17がフォーカス方向の下限位置まで達すると、今度は、プラス方向のフォーカスサーチ信号をレンズアクチュエータに供給して、対物レンズ17を一定速度でアップスイープさせる。このアップスイープは、フォーカス方向の上限位置(駆動上限)に達するまで(つまり、タイミングT2まで)続けられる。
例えば、ディスクDがCDである場合に、図2(b)に示すように、少なくともCD用のレーザ光による反射光(FE1)が得られ、タイミングT1からこのFE1が得られるまでの時間t0が測定される。
また、ディスクDがDVDである場合に、図2(c)に示すように、少なくともDVD用のレーザ光による反射光(FE2)が得られ、同様に、タイミングT1からFE2が得られるまでの時間t0が測定される。
そして、ディスクDがBDである場合に、図2(d)に示すように、少なくともBD用のレーザ光による反射光(FE3)が得られ、タイミングT1からFE3が得られるまでの時間t0が同様に測定される。
例えば、ディスクDがBDとDVDのハイブリッドディスクである場合には、上述した図2(b)〜(c)と幾分異なる。つまり、図2(e)に示すように、まずBD層における時間t0が測定される。これは、BD層の記録面が、DVD層の記録面よりも浅いためである。
それでも、その後、更にDVD層の記録面からの反射光が得られ、時間t1が測定されるため、これら時間t0及び時間t1から、ディスク種別を適切に判別することができる。
具体的にCPU29は、ディスク判別回路28が上述したようなディスク種別を行えるように、制御回路22等を適宜制御する。そして、ディスク判別回路28の判別結果に従って、対象の制御回路22を制御し、対象の半導体レーザ11からディスク種別に応じたレーザ光を照射させて、ディスクDの再生を行う。
図3の判別処理は、例えば、ディスクDがディスク再生装置に装填された際に、開始される。
そして、駆動下限に達すると、ディスク再生装置は、ダウンスイープを停止する(ステップS14)。
この時間測定処理について、図4を参照して説明する。
そして、ディスク再生装置は、タイマをスタートさせ計時を開始する(ステップS22)。
ディスク再生装置は、駆動上限でないと判別すると、上述のステップS23に処理を戻す。一方、駆動上限であると判別した場合に、時間測定処理を終え、図3の判別処理に戻る。
例えば、時間t1が0の場合(つまり、1層の場合)、時間t0の値に従って、ディスク種別を判別する。
また、時間t1が0でない場合(つまり、2層の場合)、時間t0及び時間t1の値に従って、ディスク種別を判別する。
なお、時間t0が0の場合は、反射光(FE信号)が得られなかった場合であるため、ディスク無しと判別する。
つまり、CD用、DVD用、及び、BD用の3波長のレーザ光を同時に照射して、フォーカスアップサーチを行うため、ディスクDがどの種別でも、少なくとも、対応する波長のレーザ光の反射光が確実に得られることになる。
そして、ディスク表面から記録面までの距離が、CDと、DVDと、BDとで全て異なるため、下限位置からFE信号が得られるまでの時間に従って、ディスクDの種別を適切に判別することができる。
つまり、図4に示す時間測定処理にて、測定回数(時間t0、時間t1、時間t2、・・・)を増やすことで対応することができる。
12(12a〜12c) コリメートレンズ
13(13a,13b) ミラー
14 ダイクロプリズム
15 偏光ビームスプリッタ
16 開口制限素子
17 対物レンズ
18 シリンドリカルレンズ
19 光検出素子
20(20a〜20c) フロントフォトダイオード
21(21a〜21c) APC回路
22(22a〜22c) 制御回路
23 信号処理回路
24,25 AD変換回路
26,27(26a〜26c,27a〜27c) 記憶回路
28 ディスク判別回路
29 CPU
Claims (4)
- 1つのレンズから複数種類のレーザ光を照射してディスクを再生するディスク再生装置であって、
複数種類のレーザ光を同時に照射する照射手段と、
前記照射手段が照射した各レーザ光の何れかの反射光を受光する受光手段と、
所定位置からフォーカス方向にレンズを移動させ、前記受光手段が反射光を受光するまでの時間を測定する測定手段と、
前記測定手段が測定した時間に従って、ディスク種別を判別する判別手段と、
前記判別手段が判別したディスク種別に応じて、対応するレーザ光だけを前記照射手段に照射させディスクからデータを再生する再生手段と、
を備えることを特徴とするディスク再生装置。 - 前記測定手段は、フォーカス方向の下限位置からアップスイープさせ、前記受光手段が反射光を受光するまでの時間を測定する、
ことを特徴とする請求項1に記載のディスク再生装置。 - 前記測定手段は、複数層の記録面を有するディスクから、前記受光手段が反射光を受光するまでの時間を複数回測定し、
前記判別手段は、前記測定手段が複数回測定した各時間に従って、ディスク種別を判別する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のディスク再生装置。 - 1つのレンズから複数種類のレーザ光を照射してディスクを再生するディスク再生装置におけるディスク判別方法であって、
複数種類のレーザ光を同時に照射する照射ステップと、
前記照射ステップにて照射した各レーザ光の何れかの反射光を受光する受光ステップと、
所定位置からフォーカス方向にレンズを移動させ、前記受光ステップにて反射光を受光するまでの時間を測定する測定ステップと、
前記測定ステップにて測定した時間に従って、ディスク種別を判別する判別ステップと、
を備えることを特徴とするディスク判別方法。
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