JP2516053Y2 - 光ディスク再生装置 - Google Patents

光ディスク再生装置

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JP2516053Y2
JP2516053Y2 JP1991037881U JP3788191U JP2516053Y2 JP 2516053 Y2 JP2516053 Y2 JP 2516053Y2 JP 1991037881 U JP1991037881 U JP 1991037881U JP 3788191 U JP3788191 U JP 3788191U JP 2516053 Y2 JP2516053 Y2 JP 2516053Y2
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optical
optical disc
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disc
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、光ディスク再生装置、
特に、コンパクトディスク、レーザーディスク等の光デ
ィスクをMCLV(Modified CLV)を含む
線速度一定(CLV)で再生する光ディスク再生装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】コンパクトディスク(以下、CDと記
す)等の光ディスクは、最近急速に普及している。ま
た、CDを読み出し専用のメモリに応用したCD−RO
Mも提供されている。一般に光ディスクは、回転数一定
(CAV)で駆動されるものと、CD等のように線速度
一定(CLV)で駆動されるものとがある。線速度一定
で駆動されるCDでは、再生するトラックの位置(径方
向位置)に応じて、ディスクの回転速度が変化する。
【0003】このようなCDに格納された情報を読み出
す場合には、光ピックアップが用いられる。光ピックア
ップは、CDのトラックに対してスポット光を照射する
とともに、その反射光を受光して、後段の信号処理部に
信号を送出する。通常再生の場合には、スポット光がC
Dに形成されたらせん状のトラックに沿って移動するよ
うに、光ピックアップを低速で径方向に移動させる。こ
のとき、線速度が一定となるようにディスクを回転駆動
するスピンドルモータがディスクからの同期信号によっ
てサーボ制御され、これにより光ピックアップの径方向
の位置、すなわち再生トラック位置に応じてディスクの
回転速度が変化する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】前記のようなCDの再
生装置においてサーチを行う場合は、光ピックアップを
径方向に高速で移動させる。また、ディスクの回転速度
を目標トラック位置に応じた速度とするために、光ピッ
クアップの移動期間中に同期信号の検出によりディスク
が加速または減速されてほぼ目標トラック位置での回転
数に到達する。この光ピックアップの移動終了後にディ
スクの回転制御、すなわちスピンドルサーボがオンとな
り、正確な回転制御が行われる。
【0005】しかし、サーチ時には光ピックアップが高
速で移動し、各トラックを横断するので、トラックから
同期信号を正常な状態で得ることが困難である。このた
め、スピンドルモータのサーボ制御が不安定となり、ア
クセス時間が長くなってしまうという問題がある。これ
を避けるために、電気的に同期信号の異常成分をカット
する方法があるが、完全に異常成分を除去することがで
きない。
【0006】本考案の目的は、サーチ時におけるスピン
ドルサーボを安定化させ、サーチ時間を短縮できる光デ
ィスク再生装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の考案に係る光ディ
スク再生装置は、スパイラル状に点在する情報ピットが
形成された光ディスクを線速度一定に制御し、情報を再
生する装置であり、スピンドルモータと、光ピックアッ
プと、光ピックアップ移動制御手段と、光ディスク駆動
制御手段とを備えている。
【0008】前記スピンドルモータは、光ディスクを回
転駆動するものである。前記光ピックアップは、光ディ
スクの径方向に移動自在であり、情報ピットを読み取る
ためのものである。前記光ピックアップ移動制御手段
は、サーチ指令があったとき、光ピックアップを現在位
置から目標位置まで移動制御する手段である。前記光デ
ィスク駆動制御手段は、光ピックアップ移動制御手段に
よる光ピックアップの移動期間に、光ディスクを目標位
置における回転数にするための加減速制御期間と自由走
行期間とを設けてスピンドルモータを回転制御する手段
である。
【0009】第2の考案に係る光ディスク再生装置は、
前記同様にスパイラル状に点在する情報ピットが形成さ
れた光ディスクを線速度一定に制御し、情報を再生する
装置であり、前記同様のスピンドルモータと、光ピック
アップと、光ピックアップ移動制御手段とを備えてい
る。また、この装置は、光ピックアップ移動制御手段に
よる光ピックアップの移動期間に、光ディスクを目標位
置における回転数にするための加減速制御期間と回転抵
抗により減少する回転数に応じてスピンドルモータを回
転制御する回転数維持期間とを設けてスピンドルモータ
を回転制御する光ディスク駆動制御手段を備えている。
【0010】
【作用】第1の考案に係る装置では、光ディスクの回転
速度が線速度一定にサーボ制御され、また、光ピックア
ップがスパイラル状に点在する情報ピットに沿うように
低速で径方向に移動制御され、この光ピックアップによ
ってトラックに格納された情報が再生される。
【0011】サーチ指令があった場合には、光ピックア
ップは現在トラックから目標トラックまで高速移動させ
られる。この光ピックアップの高速移動期間中は、スピ
ンドルモータのスピンドルサーボ制御はオフとなり、加
減速制御及び自由走行させられる。スピンドルモータの
加減速制御は、現在位置と目標位置における光ディスク
の回転数差に応じた期間にわたって行われ、また自由走
行は、光ピックアップの移動期間から前記加減速制御期
間を減じた期間にわたって行われる。
【0012】このように、サーチ期間中はスピンドルモ
ータのサーボ制御は行われない。したがって、サーボ制
御が不安定となってアクセス時間が長くなるという不具
合が防止され、アクセス時間が短縮される。
【0013】第2の考案に係る装置では、前記第1の考
案に係る装置の自由走行の際に、回転抵抗による回転数
の減少を抑えるために、たとえば微小の電圧を印加し
て、回転数を維持するようにスピンドルモータの回転を
制御する。
【0014】これにより、光ピックアップの移動終了ま
での間、スピンドルモータの回転速度が目標位置におけ
る回転速度に維持され、光ピックアップ移動期間が終了
してサーボ制御がオンされたときに、素早く正確な回転
速度となり、アクセス時間が短縮される。
【0015】
【実施例】第1実施例 図1は第1の考案の一実施例による光ディスク再生装置
であるCD−ROMドライブ回路の構成を示すブロック
図である。なお、ここでは、音響ディジタル信号処理部
及びCD−ROMディジタル信号処理部を有する装置を
例に取って説明する。
【0016】CD−ROMドライブ回路(以下ドライブ
という)1は、ディスク2を保持するディスクホルダ3
と、ディスク2を回転駆動するためのスピンドルモータ
4と、ディスク2の情報を読み取るための光ピックアッ
プ5と、音響ディジタル信号処理部6と、CD−ROM
ディジタル信号処理部7と、光ピックアップ5のフォー
カス及びトラッキング制御を行うフォーカス・トラッキ
ング制御部8と、マイクロコンピュータを有するシステ
ム制御部9と、ホストコンピュータ10と通信するため
のインタフェース11とを主に有している。
【0017】ディスク2には、図3に示すような情報ピ
ットPが、スパイラル状に点在して形成されている。ス
ピンドルモータ4は、音響ディジタル信号処理部6から
の制御信号によって、ディスク2を線速度一定で回転駆
動する。光ピックアップ5は、ディスク2にスポット光
を照射し、その反射光を受光して情報を読み取るための
ものであり、ディスク2の径方向に移動可能となってい
る。また、この光ピックアップ5には、対物レンズ(図
示せず)が設けられている。この対物レンズは、光ピッ
クアップ5のスポット光を収束するために設けられたも
のである。この対物レンズは、ディスク2の径方向及び
ディスク2への接離方向に移動可能となっている。これ
らの移動により、トラッキング制御及びフォーカス制御
が行われ、スポット光が常にトラック上を追尾するとと
もに所定径のスポット光として収束されるようになって
いる。これらの制御は、フォーカス・トラッキング制御
部8によって行われる。
【0018】音響ディジタル信号処理部6は、光ピック
アップ3からの信号が入力されるEFM復調部12と、
データを記憶するRAM13と、RAM13へのデータ
の書き込み及び読み出しを制御するためのアドレス制御
部14と、誤り訂正符号(CIRC)によってデータの
誤り訂正を行う誤り訂正部15と、スピンドルモータ4
の速度制御を行うための速度制御部16とを有してい
る。EFM復調部12は、8ビットデータを14ビット
に変調してディスク2に記録したデータを元の8ビット
のデータに復調するものである。また、速度制御部16
は、読み取られた同期信号によって、スピンドルモータ
4を速度制御するためのドライブ信号を出力するもので
あり、通常再生時には、ディスク2の線速度が一定とな
るようにスピンドルモータ4を回転制御し、サーチ時に
は、スピンドルモータ4の速度を、目標トラックの回転
数に合わせるように加減速制御する。なお、アドレス制
御部14は、RAM13内のデータにより、インタリー
ブ(並べ換え)されて記録されたデータを元の順に戻す
作業(デ・インタリーブ)も行っている。誤り訂正部1
5の出力は、オーディオ信号として外部に出力されると
ともに、CD−ROMディジタル信号処理部7に入力さ
れている。
【0019】CD−ROMディジタル信号処理部7は、
同期検出部17と、データを格納するためのRAM18
と、RAM18へのデータの書き込み及び読み出しを制
御するためのRAM制御部19と、CD−ROM固有の
ECC(Error Check Code)及びEDC(Error Dectectin
g Code) 等により誤り訂正を行う誤り訂正部20とを有
している。同期検出部17は、音響ディジタル信号処理
部6で処理されたデータのうちの同期信号部分を検出す
るものである。また、この同期検出部17では、同期信
号の検出結果によって、記録時に施されたスクランブル
処理が解かれるようになっている。なお、RAM制御部
19では、RAM18に格納されたデータにより、再生
データ内のヘッダーアドレスがチェックされるようにな
っている。
【0020】図2は、速度制御部16の主要部の構成を
示す回路図である。この速度制御部16は、オペアンプ
30を有している。スピンドルモータ4を駆動するため
のドライブ入力信号VDIN は、スイッチ31及び抵抗3
6(抵抗値R1 )を介してオペアンプ30の反転入力端
子に入力されている。スイッチ31と抵抗36との中間
ノードには、スイッチ32と抵抗40(R5 )との直列
回路及びスイッチ33と抵抗41(R6 )との直列回路
がそれぞれ接続されている。抵抗40の一端には電源電
圧VK が、また抵抗41の一端には電源電圧−VK がそ
れぞれ印加されている。オペアンプ30の非反転入力端
子には、一端を接地した抵抗38(R3)の他端が接続
されている。またオペアンプ30の出力端子は、抵抗3
7(R2)を介して反転入力端子にフィードバック接続
されている。オペアンプ30の出力は、ドライブ出力信
号VDOUTとして出力される。
【0021】このような回路においては、サーチ時には
スピンドルモータ4のサーボ制御を行わないので、スイ
ッチ31はオフとなる。また、サーチ時におけるディス
ク2の加速時にはスイッチ32をオフ、スイッチ33を
オンとし、減速時にはスイッチ32をオン、スイッチ3
3をオフとする。また、通常再生の場合は、スイッチ3
1をオン、スイッチ32及びスイッチ33をオフとす
る。
【0022】次にこのように構成されたドライブ1の制
御動作について説明する。図4は、システム制御部17
の概略制御内容を示すフローチャートである。図示しな
い電源スイッチがオンされると、ステップS1ではRA
M13,18の初期化、光ピックアップ5の初期位置へ
の設定等の初期化が行われる。次にステップS2では、
ディスク2がディスクホルダ3に装着されているか否か
を判断する。ディスク2が装着されるのを待って、ステ
ップS3に移行する。ステップS3では、フォーカス・
トラッキング制御部8に対してフォーカスサーチを指示
する。これにより、光ピックアップ5からディスク2に
対して照射されるスポット光が所定径に収束させられ
る。このフォーカスサーチが終了すれば、ステップS4
に移行してフォーカス・トラッキング制御部8に対して
フォーカスサーボの開始を指示する。このフォーカスサ
ーボは、ディスク2の面ぶれに追随して光ピックアップ
5の対物レンズを上下動するためのものである。次にス
テップS5では、速度制御部16に対してスピンドルキ
ックを指示する。これにより、スピンドルモータ4にド
ライブ信号が与えられ、スピンドルキックが開始され
る。ステップS6では、フォーカス・トラッキング制御
部8に対してトラッキングサーボのオンを指示する。こ
のトラッキングサーボは、ディスク2上のトラックにス
ポット光が追随するように光ピックアップ5の対物レン
ズを径方向に移動させるものである。また、ステップS
7では、速度制御部16に対してスピンドルサーボのオ
ンを指示する。スピンドルサーボは、ディスク2の線速
度を一定にするように、径方向の位置に応じた速度でス
ピンドルモータ4をサーボ制御するものである。
【0023】ステップS7でスピンドルサーボが開始さ
れると、ステップS8に進む。ステップS8では、ディ
スク2の各ブロックの先頭に書き込まれた現在トラック
情報を読み取り、ステップS9では、ディスク2の最内
周に書き込まれたTOC(Table Of Contents) と呼ばれ
るディスク2の目次にあたる情報をサーチして読み出
し、それをシステム制御部9内のメモリに格納する。
【0024】次に、ステップS10では所定時間の時間
待ち(ポーズ)を行い、ステップS11では、ホストコ
ンピュータ10からのコマンド入力を待つ。ホストコン
ピュータ10からのコマンドが入力されると、ステップ
S11からステップS12に移行する。ステップS12
では、後述するコマンド処理を行い、ステップS10に
戻る。ステップS11でコマンド入力がないときは、処
理を終了する。
【0025】図5はステップS12のコマンド処理の内
容を示すフローチャートである。まず、ステップS21
では、ホストコンピュータ10からのコマンドがサーチ
動作を指示するものか否かを判定する。続いてステップ
S22ではデータリード動作を指示するものであるか否
かを判定する。ステップS23では他の動作を指示する
ものか否かを判定する。
【0026】ステップS21でサーチ動作を指示するコ
マンドであると判定された場合は、ステップS24に進
む。ステップS24ではサーチ処理を行いステップS2
2に移行する。ステップS22でデータリード動作を指
示するコマンドであると判定された場合は、ステップS
25に進み、リード処理を行ってステップS23に進
む。ステップS23で他の動作を指示するコマンドであ
ると判定された場合はステップS26に進み、他の処理
を行ってメインルーチンに戻る。
【0027】図6はステップS24のサーチ処理の内容
を示すフローチャートである。まずステップS31で
は、目標データが格納されたトラック(目標トラック)
をTOCを記憶したシステム制御部9内のメモリの内容
によって確認し、それに基づき現在トラックから目標ト
ラックまでの光ピックアップ5の移動距離を算出する。
【0028】移動距離の算出は、以下のようにして行わ
れる。CD−ROMのトラックは、データ領域最内周の
トラックからの経過時間によって定義されている。した
がって、データ領域の最内周の半径をr1 、現在位置の
半径をr2 、移動先の位置をr3 とし、現在位置のトラ
ックをMP分SP秒TPトラック、移動先のアドレスを
MQ分SQ秒TQトラックとし、ディスクの記録線速度
をv(mm/秒)とすると、
【0029】 π×r2 2−π×r1 2=v×0.0016×P となる。ただし、 P=MP×60+SP+TP/75 0.0016:トラックピッチ したがって、 r2 =((v×0.0016×P+π×r1 2)/π)1/2 となる。同様に、 r3 =((v×0.0016×Q+π×r1 2)/π)1/2 となる。ただし、 Q=MQ×60+SQ+TQ/75 したがって現在トラック位置(半径r2 )から移動先の
目標トラック位置(半径r3 )までの移動距離Δrは、 Δr=|r3 −r2 | となる。
【0030】続いてステップS32では光ピックアップ
5の移動時間T2 を算出する。この移動時間T2 は、ス
テップS31で得られた移動距離Δrを光ピックアップ
5の移動速度で除算することによって求める。ステップ
S33ではキック時間Tを算出する。このキック時間T
は、スピンドルモータ4を加減速する時間、すなわち、
図2に示す速度制御部16内のスイッチ32またはスイ
ッチ33のオン時間である。
【0031】キック時間Tは下記のような式により算出
する。現在トラック位置(半径r2 )でのディスク2の
回転数はv/2πr2 であり、また目標トラック位置で
のディスク2の回転数はv/2πr3 である。したがっ
てこれらの間での回転数差ΔNは、 ΔN=|(v/2π)×(1/r2 −1/r3 )| となる。
【0032】ここで、ディスク2のキック中の加速度を
ωとすると、ωT=ΔNの関係が成立するようにキック
時間Tを決める。つまり、 T=ΔN/ω としてキック時間を求める。なお、この加速度ωはドラ
イブ1の仕様で定まる定数である。このようにしてキッ
ク時間Tが算出されると、ステップS34に移行し、フ
リーラン時間T1 が算出される。このフリーラン時間T
1 は、移動時間T2 からキック時間Tを引くことにより
算出される。
【0033】ステップS35では、フォーカス・トラッ
キング制御部8に対して光ピックアップ5の移動開始を
指示する。ステップS36ではその移動が内周側から外
周側への移動か否かを判断する。ステップS36で、内
周側から外周側への移動ではないと判断された場合は、
ステップS37に移行する。ステップS37では、スイ
ッチ31をオフさせてスピンドルサーボをオフするとと
もに、スイッチ32をオフ、スイッチ33をオンさせ
る。この各スイッチの制御により、スピンドルモータ4
には、電圧VDOUTDOUT=(R2 /(R1 +R6 ))VK が印加され、加速が開始される。次にステップS38で
は、T時間経過したか否かを判断する。T時間経過する
とステップS39に移行し、スイッチ33のオフを指示
する。これにより、ディスク2の加速は終了する。
【0034】続いてステップS40では、自由走行(フ
リーラン)を行わせる。このフリーラン時には、速度制
御部16の全てのスイッチ31,32,33はオフとな
り、スピンドルモータ4には電圧は印加されない。次に
ステップS41では、このフリーラン走行がT1 時間経
過したか否か判断する。ここでT1 時間経過しないとき
はステップS40に戻ってフリーランを続行し、T1
間経過したときは、ステップS47に移行する。
【0035】ステップS47では、光ピックアップ5を
停止させる。続いてステップS48ではトラック処理を
行う。このトラック処理では、速度制御部16のスイッ
チ31をオンさせ、スピンドルモータ4に電圧VDOUTDOUT=−(R2 /R1 )VDIN を印加してスピンドルサーボを開始する。また、光ピッ
クアップ5によりトラック情報を読み取り、目標トラッ
クに到着したか否かを判定する等の処理を実行する。こ
れにより光ピックアップ5は目標トラックに到着する。
【0036】このように、キック期間の後に、T1 時間
にわたって光ディスク2をフリーランさせている。この
ため、従来装置のように不安定なサーボ制御が行われ
ず、光ピックアップ5の移動が完了した際に素早く正確
な回転速度制御が行え、アクセス時間が短縮される。
【0037】一方、ステップS36で内周側から外周側
への移動と判断された場合は、ステップS51に移行す
る。ステップS51では、スイッチ31をオフさせてス
ピンドルサーボをオフするとともに、スイッチ32をオ
ン、スイッチ33をオンさせる。この各スイッチの制御
により、スピンドルモータ4には、電圧VDOUTDOUT=−(R2 /(R1 +R5 ))VK が印加され、減速が開始される。次にステップS52で
は、T時間経過したか否かを判断する。T時間経過する
とステップS53に移行し、スイッチ32のオフを指示
する。これにより、ディスク2の減速は終了する。以降
のステップS54及びステップS55は、前記ステップ
S40及びステップS41と同様であり、フリーランを
行わせ、このフリーラン走行がT1 時間経過した後にス
テップS47に移行する。
【0038】図7は加速時のキック時間を、また図8は
減速時のキック時間をそれぞれ示したタイミングチャー
トである。ここでは加速時は図7に示す如くT時間加速
後、T1 時間フリーランを続ける。したがって二点鎖線
で示す如く回転速度がv/2πr2 からv/2πr3
上昇している。一方、減速時は図8に示す如く、T時間
減速後にフリーランを行う。この場合、二点鎖線で示す
如く回転速度がv/2πr2 からv/2πr3 に減速さ
れる。
【0039】第2実施例 前記実施例では、サーチ時の期間T1 にフリーランを行
わせたが、フリーラン時に、回転抵抗による減速が考え
られる。この回転抵抗による減速を考慮して、期間T1
に微小の電圧を印加する実施例を説明する。
【0040】図9は第2実施例による速度制御部16の
主要部の構成を示す回路図である。この実施例では、図
2の回路に加えて、入力端子を接地するためのスイッチ
35と、オペアンプ30の非反転入力端子と電源電圧と
の間に設けられたスイッチ34及び抵抗39(抵抗値R
4 )とを有している。他の全体構成等は、前記第1実施
例と同様である。
【0041】次にこの実施例のドライブ1の制御動作に
ついて説明する。本実施例の制御動作のうち、概略制御
内容及びコマンド処理の内容は図4及び図5に示す制御
内容と同一である。
【0042】図10は、第2実施例のサーチ処理の内容
を示すフローチャートである。第1実施例のサーチ処理
の処理内容と第2実施例のサーチ処理の処理内容とで
は、ステップS40及びステップS54の処理が異なる
だけで、他の処理内容は同様である。つまり第2実施例
では、フリーランではなく、ステップS40及びステッ
プS54において、定速走行制御がなされる。具体的に
は、ステップS39又はステップS53で、図4のスイ
ッチ32又はスイッチ33をオフさせることにより、加
速又は減速を終了させた後、図9のスイッチ34及びス
イッチ35をオンさせる(このときスイッチ31はオ
フ)。これにより、回転抵抗に応じた電圧V DOUT DOUT =((R1 +R2 )/R1 )×(R3 /(R3 +R4 ))×V がスピンドルモータ4に印加され、スピンドルモータ4
は定速回転となる。このため、ディスク2の回転速度
は、目標トラックにおける回転速度に維持される。そし
てこれをT1 時間続ける。以降の処理は図6に示す処理
と同様である。
【0043】図11は加速時の電圧変化を、図12は減
速時の電圧変化をそれぞれ示したタイミングチャートで
ある。ここでは、加速時は、図11に示す如く、T時間
加速後、T1 時間定速走行を続ける。したがって二点鎖
線で示す如く加速後の回転速度がv/2πr3 に維持さ
れる。一方減速時は、図12に示す如く、T時間減速後
に定速走行が行われる。この場合も同様に二点鎖線で示
す如く、減速後の回転速度がv/2πr3 に維持され
る。
【0044】第3実施例 前記両実施例では、内周側から外周側にサーチを行う際
に、まず減速を行った後にフリーランあるいは定速走行
としたが、減速を目標トラック到達直前に行ってもよ
い。このようにすれば、光ピックアップ5移動時のトラ
ックカウントの欠落をより少なくすることができる。
【0045】この第3実施例の構成は、サーチ処理時の
制御フローチャートが前記第1実施例と異なるのみで、
他の構成は同様である。本実施例のサーチ処理時の制御
フローチャートを図13に示す。
【0046】図13において、ステップS42〜ステッ
プS46以外の処理は、前記両実施例と同様である。す
なわち、ステップS36で内周側から外周側への移動と
判定された場合は、ステップS42に進む。ステップS
42では、まずフリーランを行う。フリーラン時には、
前記同様に全てのスイッチ31,32,33はオフとな
り、スピンドルモータ4には電圧は印加されない。次に
ステップS43では、このフリーランがT1 時間経過し
たか否かを判断する。T1 時間経過するまではステップ
S42に戻ってフリーランを続け、T1 時間経過すると
ステップS44に進む。ステップS44ではディスク2
の減速を開始する。ここでは、スイッチ32のみがオン
となり、T時間スピンドルモータ4に電圧VDOUTDOUT=−(R2 /(R1 +R5 ))VK が印加される。ステップS45では、減速がT時間経過
したか否かを判断する。T時間経過したと判断されると
ステップS46に進む。ステップS46ではスイッチ3
2のオフにより減速を終了し、ステップS47に移行す
る。
【0047】図14は、減速時のキック時間を示したタ
イミングチャートである。この減速時は、T1 時間フリ
ーランの後にT時間減速を行う。したがって、減速開始
するまでは高速回転が行われる。この場合、二点鎖線で
示す如く回転速度がv/2πr2 からv/2πr3 に減
速される。
【0048】このように、T1 時間フリーランの後にT
時間減速を行うことにより、減速開始するまではディス
ク2は高速回転し、図3に示すようにスポット光の軌跡
Lとトラックとの交差角度θが鋭角となる。このような
状態では、スポット光とトラック上のピットとの交錯確
率がより高くなり、トラックカンウトの欠落が少なくな
る。
【0049】〔他の実施例〕 (a)前記実施例ではキック時間を算出して、T時間加
減速を行ったが、時間Tの代わりにトラック本数を計数
して加減速を行ってもよい。この場合、光ピックアップ
の移動速度をVとすると、時間Tの間に光ピックアップ
5が移動する距離はV×Tとなり、この間のトラック本
数tnは、 tn=V×T/0.0016 となる。したがって光ピックアップ5の移動開始から、
光ピックアップ5がVT/0.0016本のトラックを
横切る間、加減速の信号を出力し、カウント終了した時
点で加減速を終了すれば同様のことが行える。
【0050】(b)前記第2実施例では、フリーラン時
に定速走行させるように微小の電圧を印加したが、第1
実施例において、回転抵抗に応じてキック時間を長く又
は短くしても良い。つまり加速時には回転抵抗に見合う
時間、キック時間を長くし、減速時には回転抵抗に見合
う分キック時間を短くする。これにより、微小電圧を印
加することなく、光ピックアップの移動終了時に、光デ
ィスクはより正確に目標トラックにおける回転速度とな
り、アクセス時間を短縮させることができる。
【0051】(c)前記実施例では線速度一定にしたC
LV制御を例に説明したが、ディスクの内周側から外周
側にかけて階段状に線速度を切り換えるMCLV(Mo
dified CLV)制御においても、本考案を適用
できることは言うまでもない。
【0052】
【考案の効果】本考案においては、加速又は減速とフリ
ーランとを組み合わせてスピンドルサーボ制御を行って
いるので、光ピックアップの移動終了時においてスピン
ドルサーボに入る際に、より短時間で正確な回転速度制
御を行うことができる。また、加減速制御と、回転抵抗
に応じた電圧を印加する回転制御とによって、回転抵抗
による回転数の減少を押さえることができ、ピックアッ
プ移動終了時の回転数が目標トラックの回転数に正確に
一致するようになり、よりアクセス時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1〜第3実施例によるCD−ROM
ドライブの構成を示すブロック図。
【図2】速度制御部の構成を示す回路図。
【図3】トラックを構成するピットとスポット光との関
係を示す図。
【図4】システム制御部の制御内容を示すフローチャー
ト。
【図5】コマンド処理の内容を示すフローチャート。
【図6】第1実施例のサーチ処理の内容を示すフローチ
ャート。
【図7】第1実施例の加速時のタイミングチャート。
【図8】第1実施例の減速時のタイミングチャート。
【図9】本考案の第2実施例によるCD−ROMドライ
ブの速度制御部の主要部の構成を示す回路図。
【図10】第2実施例のサーチ処理の内容を示すフロー
チャート。
【図11】第2実施例の加速時のタイミングチャート。
【図12】第2実施例の減速時のタイミングチャート。
【図13】第3実施例のサーチ処理の内容を示すフロー
チャート。
【図14】第3実施例の減速時のタイミングチャート。
【符号の説明】
1 CD−ROMドライブ 2 ディスク 4 スピンドルモータ 5 光ピックアップ 7 CD−ROMディジタル信号処理部 9 システム制御部 16 速度制御部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】スパイラル状に点在する情報ピットが形成
    された光ディスクを線速度一定に制御し、情報を再生す
    る光ディスク再生装置において、前記光ディスクを回転駆動するスピンドルモータと、 前記光ディスクの径方向に移動自在であり、前記情報ピ
    ットを読み取るための光ピックアップと、 サーチ指令があったとき、前記光ピックアップを現在位
    置から目標位置まで移動制御する光ピックアップ移動制
    御手段と、 前記光ピックアップ移動制御手段による光ピックアップ
    の移動期間に、前記光ディスクを目標位置における回転
    数にするための加減速制御期間と自由走行期間とを設け
    て前記スピンドルモータを回転制御する光ディスク駆動
    制御手段と、 を備えた光ディスク再生装置。
  2. 【請求項2】スパイラル状に点在する情報ピットが形成
    された光ディスクを線速度一定に制御し、前記情報を再
    生する光ディスク再生装置において、前記光ディスクを回転駆動するスピンドルモータと、 前記光ディスクの径方向に移動自在であり、前記情報ピ
    ットを読み取るための光ピックアップと、 サーチ指令があったとき、前記光ピックアップを現在位
    置から目標位置まで移動制御する光ピックアップ移動制
    御手段と、 前記光ピックアップ移動制御手段による光ピックアップ
    の移動期間に、前記光ディスクを目標位置における回転
    数にするための加減速制御期間と回転抵抗により減少す
    る回転数に応じてスピンドルモータを回転制御する回転
    数維持期間とを設けて前記スピンドルモータを回転制御
    する光ディスク駆動制御手段と、 を備えた光ディスク再生装置。
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JPH0831119A (ja) * 1994-07-19 1996-02-02 Funai Electric Co Ltd 光ディスク再生装置におけるディスク回転駆動制御方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59185071A (ja) * 1983-04-04 1984-10-20 Hitachi Ltd 情報記録デイスクの再生速度制御装置
JPS59186178A (ja) * 1983-04-08 1984-10-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd Clvデイスクのランダムアクセス装置

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