JPH0874959A - 油圧式変速機のライン圧制御装置 - Google Patents

油圧式変速機のライン圧制御装置

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JPH0874959A
JPH0874959A JP23427494A JP23427494A JPH0874959A JP H0874959 A JPH0874959 A JP H0874959A JP 23427494 A JP23427494 A JP 23427494A JP 23427494 A JP23427494 A JP 23427494A JP H0874959 A JPH0874959 A JP H0874959A
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JP
Japan
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line pressure
pressure
engine
target line
clutch
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JP23427494A
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Yoshinobu Yamashita
佳宣 山下
Hiroyuki Kawashima
博幸 川島
Kenichi Azuma
賢一 東
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明の目的は、油圧式変速機において、
エンジンの発生トルクの急増時でも、エンジン発生トル
クの伝達を可能とし、各種摩擦要素に不必要な滑りが発
生するのを防止し、各種摩擦要素等の機能を良好に維持
し、耐久性を向上し、使用寿命を長くすることにある。 【構成】 このため、この発明は、運転操作状態及び車
両走行状態によって目標ライン圧を設定し、この目標ラ
イン圧に応じてライン圧を制御するとともに、各種摩擦
要素の作動状態で現時点のエンジン発生トルクの伝達が
可能な目標ライン圧を求める際に目標ライン圧に下限値
処理を行う制御手段を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、油圧式変速機のライ
ン圧制御装置に係り、特にエンジン発生トルクが急増時
でもエンジン発生トルクの伝達を可能とし、各種摩擦要
素に不必要な滑りが発生するのを防止して各種摩擦要素
等の機能を良好に維持し得る油圧式変速機のライン圧制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両においては、内燃機関の特性がその
ままの状態では不向きなので、内燃機関と車輪間の動力
伝達系に変速機を介在している。この変速機は、広範囲
に変化する車両の走行条件に合致させて車輪の駆動力及
び回転数を変更し、内燃機関の性能を十分に発揮させて
いる。
【0003】変速機としては、油圧によって変速比を変
化させる油圧式変速機がある。この油圧式変速機は、ラ
イン圧が目標ライン圧になるように制御されている。一
般に、この目標ライン圧は、クラッチ、ブレーキやベル
ト等の各種摩擦要素の作動の変更で駆動力の伝達可能な
値に設定されている。この場合に、現時点のエンジン発
生トルクよりも、各種摩擦要素のトルク容量が高くなる
値を、目標ライン圧(PLSP)としている。
【0004】現時点のエンジン発生トルクとして、推定
値を用いる方法が種々ある。第1の方法としては、推定
エンジン発生トルクを、スロットル開度(θ)とエンジ
ン回転速度(Ne)との関係、又は、エンジン吸気部負
圧値とエンジン回転速度(Ne)との関係によって求め
る方法がある。第2の方法としては、エンジン発生トル
クの急増時でも、各種摩擦要素のトルク容量の値を満足
させるために、十分な安全率を見込む方法がある。この
安全率を見込む方法には、一律に定数を掛ける方法があ
る。
【0005】また、このようなライン圧制御装置として
は、例えば、特開平1−203745号公報に開示され
ている。この公報に記載のものは、イナーシャフューズ
時間が上限目標値または下限目標値を通り過ぎて基準目
標値を含む一定範囲内に入った場合には、イナーシャフ
ューズ時間を変更するようなライン圧の調整量の修正を
中止し、これにより、イナーシャフューズ時間のハンチ
ングを有効に防止し得て、制御の安定度を充分高めるも
のである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の油圧
式変速機のライン圧制御にあっては、一律に定数を掛け
て安全率を見込む方法の場合には、各種摩擦要素による
駆動力の伝達に必要なトルク容量を常に確保するために
は、定数を大きくする必要があり、このため、目標ライ
ン圧を常に高く保持することになる。
【0007】このため、油圧ポンプの負荷が大きくな
り、油圧式変速機の伝達効率が低下し、燃料消費量が多
くなるという不都合がある。
【0008】一方、上述の定数を小さくすると、各種摩
擦要素のトルク容量に不足が生じ、各種摩擦要素に滑り
が発生するという不都合があった。
【0009】このため、エンジン発生トルクの伝達が不
可能な場合があり、かかる場合に、各種摩擦要素に滑り
が発生すると、各種摩擦要素やその以外の部品や油等の
機能が早く劣化してしまい、耐久性が低下し、使用寿命
が短くなるという不都合がある。
【0010】また、油圧式変速機としては、駆動プーリ
と被動プーリとに巻掛けられたベルトの回転半径を変化
させて変速比を連続的に制御する連続可変変速機(CV
T)がある。
【0011】この連続可変変速機においては、クラッチ
が直結して走行状態であるドライブモード(DRV)時
の目標ライン圧(PLSP)は、次式(1)のように求
められる。 PLSP=a*Te*Rc+b*Rc+c*Te+d*(Ne/Rc)2 ……(1) ここで、a、b、c、dは定数、Teはエンジン発生ト
ルク、Rcは変速比、Neはエンジン回転速度である。
【0012】また、ベルトの押し付け力に相当するライ
ン圧(PL1.O)は、次式(2)のように求められる。 ここで、S2 は被動プーリの受圧面積、αはプーリ半頂
角、μはベルトとプーリ間の摩擦係数、Teはエンジン
発生トルク、R1 は駆動プーリのベルト巻掛け半径、R
2Sは被動プーリ内のばね力相当のライン圧、P2Cは被動
プーリの遠心力相当のライン圧である。
【0013】この目標ライン圧(PLSP)とベルトの
押し付け力に相当するライン圧(PL1.O)との関係は、
図6、7に示されている。
【0014】この図6において、十分な安全率を見込ん
でいるため、上述の(1)式は、定常状態では、上述の
(2)式以上のライン圧(PL )を保持し、ベルトの押
し付け力が不足することはなく、ベルトスリップも発生
しない。
【0015】しかしながら、過渡状態にあっては、油圧
の応答遅れが存在するので、ベルトの押し付け力に相当
するライン圧(PL1.O)よりも低いライン圧(PL )が
存在する。このため、ベルトの押し付け力が不足し、ベ
ルトスリップが発生するおそれが極めて高くなる。
【0016】また、図8、9には、エンジンの要求負荷
量としてのスロットル開度(θ)の低い走行中に、スロ
ットル開度(θ)を急増した場合を示す。この図8、9
においては、スロットル開度(θ)の急増と同時にエン
ジン発生トルクが増加し、同時に、目標ライン圧(PL
SP)も増加する。
【0017】しかしながら、ライン圧(PL )は、油圧
回路の遅れにより、目標ライン(PLSP)の増加の後
もしばらくスロットル開度(θ)の急増前の状態を保持
する。このため、エンジン発生トルクがスロットル開度
(θ)の急増後の高トルクに拘らず、ライン圧(PL
はスロットル開度(θ)の急増前の低い状態、つまり、
ライン圧(PL )の不足が存在する、この結果、ベルト
の押し付け力に相当するライン圧(PL1.O)は、ベルト
式の連続可変変速機で伝達を行う場合に、常に満足すべ
きライン圧(PL )であるから、PL <PL1.Oの場合
に、ベルトスリップが発生するおそれがあり、このよう
に、ベルトスリップが発生すると、ベルトやプーリに損
傷を与え、連続可変変速機に損害を与える不都合があ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述不都合を除去するために、ライン圧を目標ライン圧に
なるべく制御する油圧式変速機のライン圧制御装置にお
いて、運転操作状態及び車両走行状態によって目標ライ
ン圧を設定し、この目標ライン圧に応じてライン圧を制
御するとともに、各種摩擦要素の作動状態で現時点のエ
ンジン発生トルクの伝達が可能な目標ライン圧を求める
際に前記目標ライン圧に下限値処理を行う制御手段を設
けたことを特徴とする。
【0019】
【作用】この発明の構成によれば、制御手段は、運転操
作状態及び車両走行状態によって目標ライン圧を設定
し、この目標ライン圧に応じてライン圧を制御するとと
もに、各種摩擦要素の作動状態で現時点のエンジン発生
トルクの伝達が可能な目標ライン圧を求める際に目標ラ
イン圧に下限値処理を行う。これにより、エンジンの発
生トルクの急増時でも、エンジン発生トルクの伝達を可
能とし、各種摩擦要素に不必要な滑りが発生するのを防
止し、各種摩擦要素等の機能を良好に維持し、耐久性を
向上し、使用寿命を長くすることができる。
【0020】また、上述の制御を、油圧ポンプの負荷を
大きくせずに、最小限の燃料消費量で行うことができ、
燃料消費量を低減することができる。
【0021】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。図1〜7は、この発明の実施例
を示すものである。図5において、2は車両に搭載され
たエンジン、4はこのエンジン2に連結された油圧式変
速機である例えば連続可変変速機(CVT)である。エ
ンジン2と連続可変変速機4間には、ロングトラベルダ
ンパ6が介設されている。
【0022】連続可変変速機4は、駆動プーリ(プライ
マリプーリ)8と、被動プーリ(セカンダリプーリ)1
0と、この駆動プーリ8と被動プーリ10とに巻掛けら
れたベルト12とを有している。
【0023】駆動プーリ8は、一端側がロングトラベル
ダンパ6に連結された駆動軸14と、この駆動軸14の
中央部位に一体的に設けられた駆動側固定プーリ部片
(シーブ)16と、該駆動軸14に軸方向移動可能で且
つ回転不可能に設けられた駆動側可動プーリ部片(シー
ブ)18とを有している。また、駆動側可動プーリ部片
18の背面側において、該駆動側可動プーリ部片18の
背面と共働して駆動側油圧室20を形成する駆動側ハウ
ジング22が駆動軸14に設けられている。駆動軸14
の他端側には、駆動軸回転検出用ギヤ24が固設されて
いる。
【0024】前記被動プーリ10は、前記駆動軸14と
平行に配置された被動軸26と、前記駆動側可動プーリ
部片18に対応して配置され該被動軸26と一体的に設
けられた被動側固定プーリ部片(シーブ)28と、前記
駆動側固定プーリ部片16に対応して配置され該被動軸
14に軸方向移動可能で且つ回転不可能に設けられた被
動側可動プーリ部片(シーブ)30とを有している。ま
た、被動側可動プーリ部片30の背面側において、該被
動側可動プーリ部片30の背面と共働して被動側油圧室
32を形成する被動側ハウジング34が被動軸26に設
けられている。被動軸26の一端側には、被動軸回転検
出用ギヤ36が固設されている。
【0025】前記被動軸26の他端側には、油圧式の発
進クラッチ38が設けられている。この発進クラッチ3
8は、連続可変変速機4の変速部の後段に設けられ、ク
ラッチ圧室40に作用する油圧によって作動し、被動軸
26に回転可能に支持された出力軸42への駆動力を断
続するものである。この出力軸42には、出力軸回転検
出用ギヤであるクラスタギヤ44が固設されている。
【0026】また、連続可変変速機4には、油圧制御機
構46が備えられている。この油圧制御機構46には、
ライン圧制御操作手段48を構成するラインソレノイド
50と、クラッチソレノイド52と、レシオソレノイド
54とが設けられている。
【0027】油圧制御機構46は、油圧ポンプ56から
オイル導入通路58を経て圧送される油圧用のオイルを
流入し、ライン圧通路60を介して被動側油圧室32に
ライン圧を作用させ、また、クラッチ圧通路62を介し
てクラッチ油圧室40にクラッチ圧を作用させ、更に、
レシオ圧通路64を介して駆動側油圧室20にレシオ圧
を作用するものである。前記油圧ポンプ56は、エンジ
ン2の駆動に伴って駆動される。
【0028】この油圧制御機構46は、制御手段66に
よって作動される。
【0029】この制御手段66には、駆動軸回転検出用
ギヤ24近傍に設けられて駆動軸14の回転をエンジン
回転速度(Ne)として検出する駆動軸回転数センサ6
8と、被動軸回転検出用ギヤ36近傍に設けられて被動
軸26の回転をクラッチ入力側の回転速度として検出す
る被動軸回転数センサ70と、クラスタギヤ44近傍に
設けられて出力軸42の回転を、つまりクラッチ出力側
の回転速度を車速(Nv)として検出する出力軸回転数
センサ72と、クラッチ圧通路62に設けられてクラッ
チ圧を検出するクラッチ圧センサ74と、オイルタンク
(図示せず)内の油圧用のオイルの温度を検出する油温
センサ76とが連絡している。
【0030】この制御手段66は、ラインソレノイド5
0とクラッチソレノイド52とレシオソレノイド54と
に連絡し、これらラインソレノイド50とクラッチソレ
ノイド52とレシオソレノイド54とをデューティ値
(0〜100%)によってデューティ制御するものであ
る。。
【0031】また、制御手段66には、入力側として、
スロットル弁(図示せず)の開度(スロットル開度)状
態を検出するスロットル開度センサ78と、シフトレバ
ー(図示せず)の位置を検出するセレクト位置検出セン
サ80と、ブレーキ装置(ブレーキシステム)の操作状
態を検出するブレーキ操作スイッチ82と、エンジン2
の冷却水の温度を検出する水温センサ84と、その他の
検出手段とが連絡している。
【0032】この制御手段66は、各種信号を入力し、
運転操作状態及び車両走行状態によって目標ライン圧
(PLSP)を設定し、この目標ライン圧(PLSP)
に応じてライン圧(PL )を制御するとともに、発進ク
ラッチ38やブレーキ装置等の各種摩擦要素の作動状態
で現時点のエンジン発生トルクの伝達が可能な目標ライ
ン圧を求める際に目標ライン圧に下限値処理を行うもの
である。この下限値は、現時点のエンジン回転速度でエ
ンジン2の要求負荷量が最大、例えば、スロットル全開
になったエンジン発生トルクでも各種摩擦要素が作動可
能な値を基に設定されるものである。また、この下限値
は、ライン圧制御操作手段48の不感帯を基に設定され
るものである。
【0033】次に、この実施例の作用を、図1のブロッ
ク図に基づいて説明する。
【0034】制御手段66にあっては、エンジン回転速
度(Ne)を入力し、現在のエンジン回転速度(Ne)
で取り得る最大のエンジン発生トルク(Timax)
を、最大トルクの特性図から求める(102)。
【0035】上述の最大エンジン発生トルク(Tima
x)を求めた後は、変速比(Rc)を加味してベルトク
ランプ力相当圧(Peff)の計算を行う(104)。
【0036】このベルトクランプ力相当圧(Peff)
を計算した後は、クラッチ入力回転速度(Ni)から計
算した被動プーリ10の遠心力(106)とこのベルト
クランプ力相当圧(Peff)とを計算し(108)、
そして、ベルトクランプ力相当圧(Peff)用下限値
の余裕率(Ke)(0<Ke<1.0)を求める(11
0)。
【0037】また、エンジン回転速度(Ne)とスロッ
トル開度(θ)とを入力し、エンジン発生トルクのマッ
プからエンジン発生トルク(Ti)を求める(11
2)。
【0038】そして、変速比(Rc)を加味してベルト
クランプ力相当圧(Peff)の計算を行う(11
4)。
【0039】このベルトクランプ力相当圧(Peff)
を計算した後は、クラッチ入力回転速度(Ni)から計
算した被動プーリ10の遠心力(106)とベルトクラ
ンプ力相当圧(Peff)とを計算し(116)、そし
て、ベルトクランプ力相当圧(Peff)用安全率(K
m)(Km≧1.0)を求める(118)。
【0040】また、上述のエンジン発生トルク(Ti)
を求めた後は、変速比(Rc)を加味してクラッチトル
ク容量相当圧(Pct)を、クラッチトルク容量相当圧
のマップから求める(120)。
【0041】このクラッチトルク容量相当圧(Pct)
を求めた後は、クラッチ入力回転速度(Ni)から計算
した被動プーリ10の遠心力(122)とクラッチトル
ク容量相当圧(Pct)とを計算し(124)、そし
て、最小クラッチ用安全率(Kc)(Kc≧1.0)を
求め(126)、さらに、この最小クラッチ圧用安全率
(Kc)にライン圧とクラッチ圧間の漏れ圧力(Pre
v)を加えて計算する(128)。
【0042】次いで、ベルトクランプ力相当圧用下限値
の余裕値(Ke)と、ベルトクランプ力相当圧用安全率
(Km)と、最小クラッチ圧用安全率(Kc)にライン
圧とクラッチ圧間の漏れ圧力(Prev)を加えた値
と、の最大値(MAX)を求める(130)。
【0043】そして、この最大値(MAX)に1/1+
STの処理を行い(132)、この処理後の値とライン
圧補正値(PLDS)(PLDS≧0)とを計算し(1
34)、この計算して得た値をデューティ変換し(13
6)、ラインソレノイド50へのデューティ値(Un)
を出力する。
【0044】また、このようなラインソレノイド50へ
のデューティ値(Un)の制御を、図4に示すように行
うことも可能である。
【0045】即ち、図4に示す如く、エンジン回転速度
(Ne)とスロットル開度(θ)とを入力し、エンジン
発生トルクのマップからエンジン発生トルク(Ti)を
求める(202)。
【0046】そして、変速比(Rc)を加味してベルト
クランプ力相当圧(Peff)の計算を行う(20
4)。
【0047】このベルトクランプ力相当圧(Peff)
を計算した後は、クラッチ入力回転速度(Ni)から計
算した被動プーリ10の遠心力(206)とベルトクラ
ンプ力相当圧(Peff)とを計算し(208)、そし
て、ベルトクランプ力相当圧(Peff)用安全率(K
m)(Km≧1.0)を求める(210)。
【0048】また、上述のエンジン発生トルク(Ti)
を求めた後は、変速比(Rc)を加味してクラッチトル
ク容量相当圧(Pct)を、クラッチトルク容量相当圧
のマップから求める(212)。
【0049】このクラッチトルク容量相当圧(Pct)
を求めた後は、クラッチ入力回転速度(Ni)から計算
した被動プーリ10の遠心力(214)とクラッチトル
ク容量相当圧(Pct)とを計算し(216)、そし
て、最小クラッチ用安全率(Kc)(Kc≧1.0)を
求め(218)、さらに、この最小クラッチ圧用安全率
(Kc)にライン圧とクラッチ圧間の漏れ圧力(Pre
v)を加えて計算する(220)。
【0050】次いで、ベルトクランプ力相当圧用下限値
の余裕値(Ke)と、最小クラッチ圧用安全率(Kc)
にライン圧とクラッチ圧間の漏れ圧力(Prev)を加
えた値と、ライン圧下限値(PL min)(PL min
>PLC)と、の最大値(MAX)を求める(222)。
【0051】そして、この最大値(MAX)に1/1+
STの処理を行い(224)、この加えた値とライン圧
補正値(PLDS)(PLDS≧0)とを計算し(22
6)、この計算して得た値をデューティ変換し(22
8)、ラインソレノイド50へのデューティ値(Un)
を出力する。
【0052】つまり、図1においては、スロットル開度
(θ)に対してエンジン回転速度(Ne)の変化が緩慢
な点に着目し、最大のエンジン発生トルク(Tima
x)を求め、この最大のエンジン発生トルク(Tima
x)に相当するベルトの押し付け力に相当するライン圧
(PL1.O)を演算して下限値とするものである。
【0053】なお、スロットル開度(θ)の急増時に
は、ライン圧(PL )と同様に、エンジン発生トルクの
変化にも応答遅れが存在する点を考慮すれば、最大のエ
ンジン発生トルク(Timax)に相当するベルトの押
し付け力に相当するライン圧(PL1.O)よりも低い下限
値を用いることも可能である。このため、図1において
は、余裕率(Ke)(0<Ke≦1.0)を設定してい
る。
【0054】一方、スロットル開度(θ)の急増時のラ
イン圧(PL)の応答遅れを解析すると、スロットル開
度(θ)の急増時前にどのようなライン圧特性を用いる
かにより、応答遅れが異なるものである。
【0055】つまり、図6においては、ラインソレノイ
ド50へのデューティ値(Un)が低い部分では、この
デューティ値(Un)の増加に対してライン圧(PL
が変化しないライン圧制御操作手段48の不感帯(領域
Cで示す)が存在する。このため、スロットル開度
(θ)の急増前後のライン圧(PL )の変化がDの場合
とEの場合とを比較すると、Eでは、スロットル開度
(θ)の急増と同時にライン圧(PL )の増加が可能で
あるのに対し、Dでは、デューティ値(Un)がC部分
を外れるまで、ライン圧(PL )の増加を開始しない。
【0056】この点に着目し、図4においては、目標ラ
イン圧(PLSP)が上述の不感帯C部分から外れた値
になる下限値として、この不感帯C部分のライン圧(P
L )、不感帯部分のライン圧(PLC)以上の値であるラ
イン圧下限値(PL min)を設定している。
【0057】この結果、目標ライン圧(PLSP)に上
述の図1又は図4の如き下限値処理を施すことにより、
エンジンの要求負荷量としてのスロットル開度(θ)の
急増前でも、スロットル開度(θ)急増後の最低限必要
なライン圧(PL )を予め発生させることができる。
【0058】これにより、エンジン発生トルクが急増時
でも、図2、3に示す如く、ライン圧(PL )の不足を
なくし、エンジン発生トルクの伝達を可能とし、油圧ク
ラッチ38等の各種摩擦要素に不必要な滑りが発生する
のを防止し、各種摩擦要素やその他の部分、及び油等の
機能を良好に維持し、耐久性を向上し、使用寿命を長く
することができる。
【0059】また、上述の制御を、油圧ポンプ56の負
荷を大きくせずに、最小限の燃料消費量で行うことがで
き、燃料消費量を低減することができる。
【0060】更に、制御手段66のプログラムの変更の
みで対処することができ、構成が簡単で、廉価とするこ
とができる。
【0061】更にまた、この実指例の如く、油圧変速機
を連続可変変速機(CVT)4とすれば、ベルト12の
押し付け力の不足をなくし、ベルトスリップの発生を効
果的に防止することができる。
【0062】なお、この実施例においては、油圧式変速
機を連続可変変速機としたが、他の油圧式変速機を使用
することも可能である。
【0063】
【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなようにこの
発明によれば、運転操作状態及び車両走行状態によって
目標ライン圧を設定し、この目標ライン圧に応じてライ
ン圧を制御するとともに、各種摩擦要素の作動状態で現
時点のエンジン発生トルクの伝達が可能な目標ライン圧
を求める際に目標ライン圧に下限値処理を行う制御手段
を設けたことにより、エンジンの発生トルクの急増時で
も、エンジン発生トルクの伝達を可能とし、各種摩擦要
素に不必要な滑りが発生するのを防止し、各種摩擦要素
等の機能を良好に維持し、耐久性を向上し、使用寿命を
長く得る。
【0064】また、上述の制御を、油圧ポンプの負荷を
大きくせずに、最小限の燃料消費量で行うことができ、
燃料消費量を低減し得る。
【0065】更に、制御手段のプログラムの変更のみで
対処することができ、構成が簡単で、廉価とし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ライン圧制御の第1のブロック図である。
【図2】ライン圧制御のタイムチャートである。
【図3】エンジン発生トルクと油圧との関係を示す図で
ある。
【図4】ライン圧制御の第2のブロック図である。
【図5】連続可変変速機のシステム構成図である。
【図6】デューティ値とライン圧との関係を示す図であ
る。
【図7】目標ライン圧とベルト押し付け力に相当するラ
イン圧との関係を示す図である。
【図8】従来におけるライン圧制御のタイムチャートで
ある。
【図9】従来におけるエンジン発生トルクと油圧との関
係を示す図である。
【符号の説明】
2 エンジン 4 連続可変変速機 8 駆動プーリ 10 被動プーリ 12 ベルト 38 発進クラッチ 46 油圧制御機構 50 ラインソレノイド 56 油圧ポンプ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年11月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】また、油圧式変速機としては、駆動プーリ
と被動プーリとに巻掛けられたベルトの回転半径を変化
させて変速比を連続的に制御する連続可変変速機(CV
T)、いわゆる無段変速機がある。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】この図7において、十分な安全率を見込ん
でいるため、上述の(1)式は、定常状態では、上述の
(2)式以上のライン圧(PL )を保持し、ベルトの押
し付け力が不足することはなく、ベルトスリップも発生
しない。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】前記被動プーリ10は、前記駆動軸14と
平行に配置された被動軸26と、前記駆動側可動プーリ
部片18に対応して配置され該被動軸26と一体的に設
けられた被動側固定プーリ部片(シーブ)28と、前記
駆動側固定プーリ部片16に対応して配置され該被動軸
26に軸方向移動可能で且つ回転不可能に設けられた被
動側可動プーリ部片(シーブ)30とを有している。ま
た、被動側可動プーリ部片30の背面側において、該被
動側可動プーリ部片30の背面と共働して被動側油圧室
32を形成する被動側ハウジング34が被動軸26に設
けられている。被動軸26の一端側には、被動軸回転検
出用ギヤ36が固設されている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】このベルトクランプ力相当圧(Peff)
を計算した後は、クラッチ入力回転速度(Ni)から計
算した被動プーリ10の遠心力(106)とこのベルト
クランプ力相当圧(Peff)とを計算し(108)、
そして、ベルトクランプ力相当圧(Peff)用下限値
に余裕率(Ke)(0<Ke≦1.0)を乗算する(1
10)。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】このベルトクランプ力相当圧(Peff)
を計算した後は、クラッチ入力回転速度(Ni)から計
算した被動プーリ10の遠心力(106)とベルトクラ
ンプ力相当圧(Peff)とを計算し(116)、そし
て、ベルトクランプ力相当圧(Peff)に安全率(K
m)(Km≧1.0)を乗算する(118)。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】このクラッチトルク容量相当圧(Pct)
を求めた後は、クラッチ入力回転速度(Ni)から計算
した被動プーリ10の遠心力(122)とクラッチトル
ク容量相当圧(Pct)とを計算し(124)、そし
て、クラッチトルク容量相当圧(Pct)に最小クラッ
チ用安全率(Kc)(Kc≧1.0)を乗算し(12
6)、さらに、ライン圧とクラッチ圧間の漏れ圧力(P
rev)を加えて計算する(128)。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】次いで、ベルトクランプ力相当圧用下限値
に余裕率(Ke)を乗算した値と、ベルトクランプ力相
当圧に安全率(Km)を乗算した値と、クラッチトルク
容量相当圧(Pct)に最小クラッチ圧用安全率(K
c)を乗算した値にライン圧とクラッチ圧間の漏れ圧力
(Prev)を加えた値と、の最大値(MAX)を求め
る(130)。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】そして、この最大値(MAX)に1/1+
STの処理を行い(132)、この処理後の値とライン
圧補正値(PLDS)(PLDS≧0)とを計算し(1
34)、この計算して得た値をデューティ変換し(13
6)、ラインソレノイド50へのデューティ値(UL
を出力する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】また、このようなラインソレノイド50へ
のデューティ値(UL )の制御を、図4に示すように行
うことも可能である。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】このベルトクランプ力相当圧(Peff)
を計算した後は、クラッチ入力回転速度(Ni)から計
算した被動プーリ10の遠心力(206)とベルトクラ
ンプ力相当圧(Peff)とを計算し(208)、そし
て、ベルトクランプ力相当圧(Peff)に安全率(K
m)(Km≧1.0)を乗算する(210)。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】このクラッチトルク容量相当圧(Pct)
を求めた後は、クラッチ入力回転速度(Ni)から計算
した被動プーリ10の遠心力(214)とクラッチトル
ク容量相当圧(Pct)とを計算し(216)、そし
て、クラッチトルク容量相当圧(Pct)に最小クラッ
チ用安全率(Kc)(Kc≧1.0)を乗算し(21
8)、さらに、ライン圧とクラッチ圧間の漏れ圧力(P
rev)を加えて計算する(220)。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】次いで、ベルトクランプ力相当圧用下限値
に余裕率(Ke)を乗算した値と、最小クラッチ圧に安
全率(Kc)を乗算した値にライン圧とクラッチ圧間の
漏れ圧力(Prev)を加えた値と、ライン圧下限値
(PL min)(PL min>PLC)と、の最大値(M
AX)を求める(222)。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】そして、この最大値(MAX)に1/1+
STの処理を行い(224)、この加えた値とライン圧
補正値(PLDS)(PLDS≧0)とを計算し(22
6)、この計算して得た値をデューティ変換し(22
8)、ラインソレノイド50へのデューティ値(UL
を出力する。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】つまり、図6においては、ラインソレノイ
ド50へのデューティ値(UL )が低い部分では、この
デューティ値(UL )の増加に対してライン圧(PL
が変化しないライン圧制御操作手段48の不感帯(領域
Cで示す)が存在する。このため、スロットル開度
(θ)の急増前後のライン圧(PL )の変化がDの場合
とEの場合とを比較すると、Eでは、スロットル開度
(θ)の急増と同時にライン圧(PL )の増加が可能で
あるのに対し、Dでは、デューティ値(UL )がC部分
を外れるまで、ライン圧(PL )の増加を開始しない。
【手続補正15】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【図3】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図1】
【図4】
【図5】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ライン圧を目標ライン圧になるべく制御
    する油圧式変速機のライン圧制御装置において、運転操
    作状態及び車両走行状態によって目標ライン圧を設定
    し、この目標ライン圧に応じてライン圧を制御するとと
    もに、各種摩擦要素の作動状態で現時点のエンジン発生
    トルクの伝達が可能な目標ライン圧を求める際に前記目
    標ライン圧に下限値処理を行う制御手段を設けたことを
    特徴とする油圧式変速機のライン圧制御装置。
  2. 【請求項2】 前記下限値は、現時点のエンジン回転速
    度でエンジンの要求負荷量が最大になったエンジン発生
    トルクでも前記各種摩擦要素が作動可能な値を基に設定
    された下限値であることを特徴とする油圧式変速機のラ
    イン圧制御装置。
  3. 【請求項3】 前記下限値は、ライン圧制御操作手段の
    不感帯を基に設定された下限値であることを特徴とする
    油圧式変速機のライン圧制御装置。
JP23427494A 1994-09-02 1994-09-02 油圧式変速機のライン圧制御装置 Pending JPH0874959A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0892196A2 (en) 1997-07-16 1999-01-20 Nissan Motor Company, Limited Control system for continuously variable transmission
JP2008002483A (ja) * 2006-06-20 2008-01-10 Jatco Ltd ベルト式無段変速機の油圧制御装置
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JP4722775B2 (ja) * 2006-06-20 2011-07-13 ジヤトコ株式会社 ベルト式無段変速機の油圧制御装置

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