JP4941139B2 - ロックアップクラッチの制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載のエンジン(内燃機関)等の動力源と自動変速機との間に配設された流体伝動装置の入力側と出力側とを直結するロックアップクラッチの制御装置に関する。
エンジンを搭載した車両において、エンジンが発生するトルク及び回転速度を車両の走行状態に応じて適切に駆動輪に伝達する変速機として、エンジンと駆動輪との間の変速比を自動的に最適設定する自動変速機が知られている。
車両に搭載される自動変速機としては、例えば、クラッチ及びブレーキと遊星歯車装置とを用いて変速比(ギヤ段)を設定する遊星歯車式変速機や、変速比を無段階に調整するベルト式無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission)がある。
ベルト式無段変速機は、プーリ溝(V溝)を備えたプライマリプーリ(入力側プーリ)とセカンダリプーリ(出力側プーリ)とにベルトを巻き掛け、一方のプーリのプーリ溝の溝幅を拡大すると同時に、他方のプーリのプーリ溝の溝幅を狭くすることにより、それぞれのプーリに対するベルトの巻き掛け半径(有効径)を連続的に変化させて変速比を無段階に設定するように構成されている。このベルト式無段変速機において伝達されるトルクは、ベルトとプーリとを相互に接触させる方向に作用する荷重に応じたトルクとなり、従ってベルトに張力を付与するようにプーリによってベルトを挟み付けている。
また、ベルト式無段変速機の変速は、上記のように、プーリ溝の溝幅を拡大・縮小させることにより行っている。具体的には、プライマリプーリ及びセカンダリプーリをそれぞれ固定シーブと可動シーブとによって構成し、可動シーブをその背面側に設けた油圧アクチュエータにより軸方向に前後動させることにより変速を行う。
このようにベルト式無段変速機では、ベルトに張力を付与するためにプーリによってベルトを挟み付けるとともに、変速を実行するためにプーリによるベルトの挟み付け状態を変更している。このため、セカンダリプーリ側の油圧アクチュエータには、エンジン負荷などに代表される要求トルクに応じた油圧を供給して必要な伝達トルク容量を確保し、また、プライマリプーリ側の油圧アクチュエータには、変速を行うための油圧を供給することで、プライマリプーリの溝幅を変更すると同時にセカンダリプーリの溝幅を変更している。
さらに、自動変速機が搭載された車両においては、エンジンと自動変速機との間にフルードカップリングやトルクコンバータ等の流体式伝動装置が配置されている。流体式伝動装置としては、作動油の油圧によって摩擦係合させることにより、当該流体式伝動装置の入力側と出力側とを直結するロックアップクラッチを備えた流体式伝動装置がある。
そして、このようなロックアップクラッチ付きの流体式伝動装置が搭載された車両においては、例えば、自動変速機の油圧制御を含む油圧制御系の油圧(ライン圧)を元圧として、ロックアップクラッチに作用させる油圧を制御することによって、ロックアップクラッチの係合・解放を制御している(例えば、特許文献1及び2参照)。具体的には、ロックアップクラッチ付きのトルクコンバータの場合、ロックアップ差圧制御用ソレノイドバルブ及びロックアップコントロールバルブ等を用いて、トルクコンバータの係合側圧力室と解放側圧力室との間の差圧(ロックアップ差圧)をロックアップ差圧指示値に基づいて制御することによって、ロックアップクラッチの係合・解放制御を行っている。
ロックアップクラッチの制御においては、アクセルOFFの減速時にロックアップクラッチを係合制御する減速ロックアップ制御を実施する場合もある。このような減速ロックアップ制御では、車速低下によるエンジンストールを防止する等のために、アクセルOFF時(被駆動時)のエンジンのフリクション及び補機負荷などの負トルクに耐え得る程度で可能な限り低い差圧(スリップが生じない範囲の低圧係合圧)で係合保持することで、ロックアップクラッチを速やかに解放できるようにしている。
また、ロックアップクラッチの制御においては、減速ロックアップ制御の終了の際にロックアップスムーズOFF制御を実行している。ロックアップスムーズOFF制御は、減速ロックアップ制御終了時の解放ショックを抑制しつつ、ロックアップクラッチをできるだけ速やかに解放する制御である。具体的には、減速ロックアップ制御の終了指示(ロックアップクラッチの解放指示)があった時点で、ロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧を車速等に基づいて設定し、その解放初期圧からロックアップ差圧を所定のスイープ勾配(一定の変化率)で徐々に低下させて、ロックアップクラッチを滑らかに解放する制御である。
ところで、減速ロックアップ制御において、減速ロックアップ差圧(低圧係合圧)を学習補正することが望ましいが、減速ロックアップ制御ではロックアップクラッチを確実に係合状態に維持する必要があるため、減速ロックアップ差圧をフィードバック制御したり学習補正することは困難である。
このため、従来制御では、ロックアップ差圧を制御するロックアップ差圧制御用ソレノイドバルブの油圧特性のばらつきや、他の個体差による油圧制御のばらつきに関わらず、ロックアップクラッチがスリップ状態となることがないように、減速ロックアップ制御時の減速ロックアップ差圧を上記油圧ばらつきを考慮して大きい目に設定している。この点について図9を参照して説明する。
まず、図9に示すように、ロックアップ差圧制御用ソレノイドバルブなどの油圧制御部品がノミナル品である場合の油圧特性(図中実線で示す油圧特性)に対し、図中破線で示すように所定のばらつき(公差)がある場合、ロックアップクラッチのスリップを回避するには、最も係合油圧が低くなる下限品を想定して減速ロックアップ差圧を大きい目に設定する必要がある。具体的には、ロックアップ差圧PLUの目標値に基づいてロックアップ差圧指示値PDを算出する換算マップとして、ノミナル品を基準として図9の実線で示すマップが設定されている場合、油圧特性が下限品である場合、ロックアップ差圧PLU(ノミナル品を基準とした目標値)が[c]のときには、ロックアップ差圧指示値PDは[b]となるが、実ロックアップ差圧PLUは[c]よりも低い値[a]となり、ロックアップ差圧PLUが不足する場合がある。これを回避するため、従来制御では、ロックアップ差圧PLU(ノミナル品を基準とした目標値)を[a]よりも、油圧ばらつき補正量PEだけ大きな値に設定している。
そして、このようにロックアップ差圧PLUを大きい目に設定すると、実際に搭載されているロックアップ差圧制御用ソレノイドバルブなどの油圧制御部品がノミナル品である場合には、実際のロックアップ差圧PLUがそのまま油圧[c]になり、上限品である場合には更に高い油圧[d]となるため、必要以上に高い油圧に制御されることになる。また、下限品の油圧特性を基準として換算マップ等を設定した場合には、ロックアップ差圧PLUの目標値そのものは大きくする必要がないものの、ノミナル品や上限品では実際の油圧が必要以上に高くなる。
このような点を解消することを目的として、本出願人は、ロックアップクラッチの油圧特性のばらつき等に関係なく、減速ロックアップ制御時の減速ロックアップ差圧(低圧係合圧)を適切に設定する制御を提案している。
この提案技術では、減速ロックアップ制御の終了時においてロックアップクラッチを徐々に解放するロックアップスムーズOFF制御を実行する際に、そのロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧を学習し、この解放初期圧の学習値を、減速ロックアップ制御の減速ロックアップ差圧に反映させている。このような減速ロックアップ差圧学習制御を実行することにより、減速ロックアップ制御の減速ロックアップ差圧を、実際に搭載されているロックアップ差圧制御用ソレノイドバルブの油圧特性などに応じて適切に設定することができる。すなわち、ロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧学習値には、実際に搭載されているロックアップ差圧制御用ソレノイドバルブの油圧特性等が反映されるので、その解放初期圧学習値を減速ロックアップ制御の減速ロックアップ差圧に反映させることにより、減速ロックアップ制御時にロックアップクラッチがスリップ状態になることを回避しつつ、減速ロックアップ差圧を適切に低下させることができる。
また、減速ロックアップ制御の制御油圧を低下させる技術として、減速ロックアップ制御の回数に応じて初期ロックアップ差圧を解放側に徐々に変化させて、制御差圧に到達するまで学習するという学習制御が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−124969号公報 特開平05−180327号公報 特開平10−159967号公報 特開平09−196158号公報 特開平07−027219号公報
ところで、上記した提案技術では、ロックアップスムーズOFF制御の油圧制御をより適切に行う上で改善の余地がある。この点について以下に説明する。
まず、減速ロックアップ差圧学習制御を実施する前では、上述したように、減速ロックアップ制御時の減速ロックアップ差圧(低圧係合圧)Pdecを、油圧制御部品等の油圧ばらつきを考慮して大きい目に設定するため、図17に示すように、減速ロックアップ制御時の減速ロックアップ差圧Pdec(ロックアップ差圧指示値PDB)と、ロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧PLUST(解放初期圧指示値PSB)との差が大きくなる。このように減速ロックアップ制御時のロックアップ差圧指示値PDBとロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧指示値PSBとの差(PDB−PSB)が大きいと、ロックアップスムーズOFF制御において実ロックアップ差圧が目標ロックアップ差圧よりも下回るアンダーシュートが発生する。このようなアンダーシュートを考慮し、提案技術のロックアップスムーズOFF制御では、図17に示すように、アンダーシュートが生じる状況でありながら、実ロックアップ差圧の低下が維持されるようにロックアップスムーズOFF制御のスイープ勾配を大きく設定している。
なお、ロックアップスムーズOFF制御のスイープ勾配は、ロックアップクラッチ解放時のショックを考慮すると小さい方が望ましいが、減速ロックアップ差圧学習制御に入る前で、減速ロックアップ制御のロックアップ差圧指示値PDBとロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧指示値PSBとの差(PDB−PSB)が大きいときに、ロックアップスムーズOFF制御のスイープ勾配を小さくすると、図18に示すように、ロックアップクラッチの解放過程において実ロックアップ差圧が解放油圧に達した後に、実ロックアップ差圧が大きくなってしまい、ロックアップクラッチが再係合することが懸念される。
一方、減速ロックアップ差圧学習制御に入ると、ロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧の学習値が減速ロックアップ制御の減速ロックアップ差圧に反映されるので、図17に示すように、減速ロックアップ制御のロックアップ差圧指示値PDAは[PDA=基準指示値PDB−油圧ばらつき補正量PE±ロックアップスムーズOFF学習補正量PL]となり(図12参照)、減速ロックアップ差圧学習補正時のロックアップ差圧指示値PDAと解放初期圧指示値PSAとの差が小さくなる。このように、ロックアップ差圧指示値の差(PDA−PSA)が小さくなると、ロックアップスムーズOFF制御において、図17の破線で示すように、実ロックアップ差圧が目標油圧に追従するようになり、実際の解放時間TJKAIが目標解放時間TMKAIに対して遅れることが懸念される。このようなロックアップクラッチの解放遅れは、ロックアップクラッチ解放時のショックを考慮すると、少なくすることが望ましい。
また、減速ロックアップ差圧学習制御時で、ロックアップ差圧指示値PDAと解放初期圧指示値PSAとの差が小さくて上記したアンダーシュートが生じない状況のときに、減速ロックアップ差圧学習制御前の大きなスイープ勾配のままでロックアップスムーズOFF制御を行うと、ロックアップクラッチ解放時のショックが懸念されることから、この点を改良することが望ましい。
本発明はそのような実情を考慮してなされたもので、車両の減速時にロックアップクラッチを係合制御する減速ロックアップ制御とロックアップスムーズOFF制御とを行うロックアップクラッチの制御装置において、ロックアップスムーズOFF制御の油圧制御をより適切に行うこと可能な技術の提供を目的とする。
本発明は、車両減速時にロックアップクラッチを係合制御する減速ロックアップ制御と、前記減速ロックアップ制御の終了にあたって前記ロックアップクラッチをスイープ勾配で徐々に解放するロックアップスムーズOFF制御と、前記ロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧を学習するロックアップスムーズOFF初期圧学習制御と、前記ロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧の学習値を前記減速ロックアップ制御時の減速ロックアップ差圧に反映する減速ロックアップ差圧学習制御とを実行するロックアップクラッチの制御装置において、前記減速ロックアップ差圧学習制御に入った場合に前記ロックアップスムーズOFF制御のスイープ勾配を変更することを特徴としている。より具体的には、減速ロックアップ差圧学習制御に入った場合に、減速ロックアップ差圧指示値とロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧との差に応じて前記ロックアップスムーズOFF制御のスイープ勾配を小さい側に補正するとともに、前記ロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧を低い側に補正することを特徴としている
この特定事項により、上記した減速ロックアップ差圧学習制御を実行することができ、これによって、減速ロックアップ制御時にロックアップクラッチがスリップ状態になることを回避しつつ、減速ロックアップ差圧を適切に低下させることができる。そして、減速ロックアップ差圧学習制御に入ると、その減速ロックアップ差圧指示値に基づいてロックアップスムーズOFF制御のスイープ勾配を変更する。具体的には、減速ロックアップ差圧学習制御に入った場合に、減速ロックアップ差圧指示値とロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧との差に応じて、ロックアップスムーズOFF制御のスイープ勾配を減速ロックアップ差圧学習制御前の値よりも小さい側に補正することで、ロックアップクラッチ解放時のショックを抑制することができる。また、ロックアップスムーズOFF制御のスイープ勾配を小さくした場合、実際の解放時間が目標解放時間よりも長くなることが懸念されるが、スイープ勾配を小さくした分に応じて、ロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧を低い側に補正することで、実際の解放時間を目標解放時間に合わせることができる。
また、他の解決手段としては、車両減速時にロックアップクラッチを係合制御する減速ロックアップ制御と、前記減速ロックアップ制御の終了にあたって前記ロックアップクラッチをスイープ勾配で徐々に解放するロックアップスムーズOFF制御と、前記ロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧を学習するロックアップスムーズOFF初期圧学習制御と、前記ロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧の学習値を前記減速ロックアップ制御時の減速ロックアップ差圧に反映する減速ロックアップ差圧学習制御とを実行するロックアップクラッチの制御装置において、前記減速ロックアップ差圧学習制御に入った場合に前記ロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧を補正する第1補正手段と、前記減速ロックアップ差圧学習制御に入った場合に前記ロックアップスムーズOFF制御のスイープ勾配を変更する第2補正手段とを備えた構成を挙げることができる。より具体的には、減速ロックアップ差圧学習制御に入った場合に、減速ロックアップ差圧指示値と前記ロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧との差に応じて前記ロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧を低い側に補正し、さらに、減速ロックアップ差圧指示値とロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧との差に応じて前記ロックアップスムーズOFF制御のスイープ勾配を小さい側に補正するとともに、前記ロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧を低い側に補正するという構成を挙げることができる。
この特定事項により、上記した減速ロックアップ差圧学習制御を実行することができ、これによって減速ロックアップ制御時にロックアップクラッチがスリップ状態になることを回避しつつ、減速ロックアップ差圧を適切に低下させることができる。さらに、上記した解放初期圧の学習値の補正及びスイープ勾配の変更によって、減速ロックアップ差圧学習制御に入った後のロックアップクラッチの解放遅れをなくすことができ、ロックアップクラッチ解放時のショックをより効果的に抑制することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明を適用する車両の概略構成図である。
この例の車両は、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)型車両であって、走行用動力源であるエンジン(内燃機関)1、流体伝動装置としてのトルクコンバータ2、前後進切換装置3、ベルト式無段変速機(CVT)4、減速歯車装置5、差動歯車装置6、及び、ECU(Electronic Control Unit)8(図3参照)などが搭載されており、そのECU8及び後述するロックアップ制御回路200(油圧制御回路20)等によってロックアップの制御装置が実現されている。
エンジン1の出力軸であるクランクシャフト11はトルクコンバータ2に連結されており、エンジン1の出力が、トルクコンバータ2から前後進切換装置3、ベルト式無段変速機4及び減速歯車装置5を介して差動歯車装置6に伝達され、左右の駆動輪7L、7Rへ分配される。
これらエンジン1、トルクコンバータ2、前後進切換装置3、ベルト式無段変速機4、及び、ECU8の各部について以下に説明する。
−エンジン−
エンジン1は、例えば多気筒ガソリンエンジンである。エンジン1に吸入される吸入空気量は電子制御式のスロットルバルブ12により調整される。スロットルバルブ12は運転者のアクセルペダル操作とは独立してスロットル開度を電子的に制御することが可能であり、その開度(スロットル開度)はスロットル開度センサ102によって検出される。また、エンジン1の冷却水温は水温センサ103によって検出される。
スロットルバルブ12のスロットル開度はECU8によって駆動制御される。具体的には、エンジン回転数センサ101によって検出されるエンジン回転数NE、及び、運転者のアクセルペダル踏み込み量(アクセル操作量Acc)等のエンジン1の運転状態に応じた最適な吸入空気量(目標吸気量)が得られるようにスロットルバルブ12のスロットル開度を制御している。より具体的には、スロットル開度センサ102を用いてスロットルバルブ12の実際のスロットル開度を検出し、その実スロットル開度が、上記目標吸気量が得られるスロットル開度(目標スロットル開度)に一致するようにスロットルバルブ12のスロットルモータ13をフィードバック制御している。
−トルクコンバータ−
トルクコンバータ2は、入力側のポンプインペラ21、出力側のタービンランナ22、及び、トルク増幅機能を発現するステータ23などを備えており、ポンプインペラ21とタービンランナ22との間で流体を介して動力伝達を行う。ポンプインペラ21はエンジン1のクランクシャフト11に連結されている。タービンランナ22はタービンシャフト28を介して前後進切換装置3に連結されている。
トルクコンバータ2には、当該トルクコンバータ2の入力側と出力側とを直結するロックアップクラッチ24が設けられている。ロックアップクラッチ24は、係合側油室25内の油圧と解放側油室26内の油圧との差圧(ロックアップ差圧=係合側油室25内の油圧PON−解放側油室26内の油圧POFF)を制御することにより、完全係合・半係合(スリップ状態での係合)または解放される。
ロックアップクラッチ24を完全係合させることにより、ポンプインペラ21とタービンランナ22とが一体回転する。また、ロックアップクラッチ24を所定のスリップ状態(半係合状態)で係合させることにより、駆動時には所定のスリップ量でタービンランナ22がポンプインペラ21に追随して回転する。一方、ロックアップ差圧を負に設定することによりロックアップクラッチ24は解放状態となる。なお、トルクコンバータ2にはポンプインペラ21に連結して駆動される機械式のオイルポンプ(油圧発生源)27が設けられている。
−前後進切換装置−
前後進切換装置3は、ダブルピニオン型の遊星歯車機構30、前進用クラッチ(入力クラッチ)C1及び後進用ブレーキB1を備えている。
遊星歯車機構30のサンギヤ31はトルクコンバータ2のタービンシャフト28に一体的に連結されており、キャリア33はベルト式無段変速機4の入力軸40に一体的に連結されている。また、これらキャリア33とサンギヤ31とは前進用クラッチC1を介して選択的に連結され、リングギヤ32は後進用ブレーキB1を介してハウジングに選択的に固定されるようになっている。
前進用クラッチC1及び後進用ブレーキB1は、後述する油圧制御回路20によって係合・解放される油圧式摩擦係合要素であって、前進用クラッチC1が係合され、後進用ブレーキB1が解放されることにより、前後進切換装置3が一体回転状態となって前進用動力伝達経路が成立(達成)し、この状態で、前進方向の駆動力がベルト式無段変速機4側へ伝達される。
一方、後進用ブレーキB1が係合され、前進用クラッチC1が解放されると、前後進切換装置3によって後進用動力伝達経路が成立(達成)する。この状態で、入力軸40はタービンシャフト28に対して逆方向へ回転し、この後進方向の駆動力がベルト式無段変速機4側へ伝達される。また、前進用クラッチC1及び後進用ブレーキB1がともに解放されると、前後進切換装置3は動力伝達を遮断するニュートラル(遮断状態)になる。
−ベルト式無段変速機−
ベルト式無段変速機4は、入力側のプライマリプーリ41、出力側のセカンダリプーリ42、及び、これらプライマリプーリ41とセカンダリプーリ42とに巻き掛けられた金属製のベルト43などを備えている。
プライマリプーリ41は、有効径が可変な可変プーリであって、入力軸40に固定された固定シーブ411と、入力軸40に軸方向のみの摺動が可能な状態で配設された可動シーブ412によって構成されている。セカンダリプーリ42も同様に有効径が可変な可変プーリであって、出力軸44に固定された固定シーブ421と、出力軸44に軸方向のみの摺動が可能な状態で配設された可動シーブ422によって構成されている。
プライマリプーリ41の可動シーブ412側には、固定シーブ411と可動シーブ412との間のV溝幅を変更するための油圧アクチュエータ413が配置されている。また、セカンダリプーリ42の可動シーブ422側にも同様に、固定シーブ421と可動シーブ422との間のV溝幅を変更するための油圧アクチュエータ423が配置されている。
以上の構造のベルト式無段変速機4において、プライマリプーリ41の油圧アクチュエータ413の油圧を制御することにより、プライマリプーリ41及びセカンダリプーリ42の各V溝幅が変化してベルト43の掛かり径(有効径)が変更され、変速比γ(変速比γ=入力軸回転数Nin/出力軸回転数Nout)が連続的に変化する。また、セカンダリプーリ42の油圧アクチュエータ423の油圧は、ベルト滑りが生じない所定の挟圧力でベルト43が挟圧されるように制御される。これらの制御はECU8及び油圧制御回路20(図3参照)によって実行される。
油圧制御回路20は、リニアソレノイドバルブ及びオンオフソレノイドバルブなどが設けられており、それらソレノイドバルブの励磁・非励磁を制御して油圧回路を切り換えることによって、ベルト式無段変速機4の変速制御やロックアップクラッチ24の係合・解放制御などを行う。油圧制御回路20のリニアソレノイドバルブ及びオンオフソレノイドバルブの励磁・非励磁は、ECU8からのソレノイド制御信号(指示油圧信号)によって制御される。
−ロックアップ制御回路−
次に、油圧制御回路20のうちロックアップクラッチ24を係合・解放制御するロックアップ制御回路200の一例を図2を参照して説明する。
この例のロックアップ制御回路200は、ロックアップコントロールバルブ201、第2調圧弁220、ロックアップ差圧制御用ソレノイドバルブDSU、及び、ロックアップソレノイドバルブSLなどを備えている。
ロックアップコントロールバルブ201には、一対の第1ライン圧ポート202及び第2ライン圧ポート203が設けられており、さらに係合側ポート204、解放側ポート205、及び、信号圧ポート206が設けられている。第1ライン圧ポート202及び第2ライン圧ポート203には、第2調圧弁220からの元圧PL2が供給される。第2調圧弁220は、油圧制御回路20(図3参照)内の制御圧(ライン圧)を調圧してロックアップコントロールバルブ201に供給する。
ロックアップコントロールバルブ201の係合側ポート204及び解放側ポート205は、それぞれ、トルクコンバータ2の係合側油室25及び解放側油室26に接続されている。また、ロックアップコントロールバルブ201には、ロックアップ差圧PLUが供給されるフイードバック油室210が設けられている。
ロックアップ差圧制御用ソレノイドバルブDSUはリニアソレノイドバルブであって、励磁状態のときに制御信号圧PDSUを出力し、非励磁状態のときに制御信号圧PDSUの出力を停止する。ロックアップ差圧制御用ソレノイドバルブDSUは、ECU8から出力されるロックアップ差圧指示値PD(後述するPSも含む)に従って励磁電流がデューティ制御され、出力制御信号圧PDSUが連続的に変化する。ロックアップ差圧制御用ソレノイドバルブDSUから出力される制御信号圧PDSUはロックアップコントロールバルブ201の信号圧ポート206に供給される。
以上のロックアップ制御回路200において、ECU8から出力されるロックアップ差圧指示値PDに従ってロックアップ差圧制御用ソレノイドバルブDSUが励磁状態となり、その制御信号圧PDSUがロックアップコントロールバルブ201の信号圧ポート206に供給されると、図2の中心線より右側半分に示すように、ロックアップコントロールバルブ201のスプール207が圧縮コイルばね208の付勢力に抗して下方へ移動した状態(ON状態)となって、第1ライン圧ポート202と係合側ポート204とが連通する。これによってロックアップ差圧PLUが係合側油室25へ供給されるとともに、解放側ポート205がドレーンポート209に連通することにより、解放側油室26内の作動油がドレーンされ、ロックアップクラッチ24が係合(ON)する。
さらに、ロックアップコントロールバルブ201のフィードバック油室210には、ロックアップ差圧PLUが供給されるので、そのロックアップ差圧PLUが制御信号圧PDSUと釣り合うようにスプール207が移動する。これにより、制御信号圧PDSUつまりロックアップ差圧指示値PDに応じて、ロックアップ差圧PLUつまりロックアップクラッチ24の係合側油室25内の油圧PONと解放側油室26内の油圧POFFとの差圧を連続的に制御することが可能となり、そのロックアップ差圧PLUに応じてロックアップクラッチ24の係合力を連続的に変化させることができる。
一方、ロックアップ差圧制御用ソレノイドバルブDSUが非励磁状態となり、ロックアップ差圧制御用ソレノイドバルブDSUからの制御信号圧PDSUの出力が停止すると、ロックアップコントロールバルブ201は、図2の中心線より左側半分に示すように、圧縮コイルばね208の付勢力によってスプール207が上方へと移動して原位置に移動した状態(OFF状態)となる。
このOFF状態では、第2ライン圧ポート203と解放側ポート205とが連通し、元圧PL2がロックアップクラッチ24の解放側油室26に供給されるとともに、係合側ポート204が排出ポート211に連通する。これにより、ロックアップクラッチ24の係合側油室25内の作動油が排出ポート211から排出され、ロックアップクラッチ24が解放(OFF)状態となる。排出ポート211から排出された作動油は、図示しないが、オイルクーラを経てオイルパン等へ戻されるようになっており、そのオイルクーラにより作動油が冷却されるようになっている。なお、余剰の作動油は、クーラバイパスバルブからオイルパン等へ戻される。
ここで、ロックアップコントロールバルブ201にはバックアップポート212が設けられている。このバックアップポート212にはロックアップソレノイドバルブSLの出力油圧PSLが供給される。バックアップポート212にロックアップソレノイドバルブSLからの油圧PSLが供給されると、ロックアップコントロールバルブ201の信号圧ポート206への制御信号圧PDSUの供給に関わらず、ロックアップコントロールバルブ201をOFF状態に維持してロックアップクラッチ24を強制的に解放する。
ロックアップソレノイドバルブSLは、オンオフソレノイドバルブであって、例えば発進停止時等の低車速時に油圧PSLを出力することにより、ロックアップ差圧制御用ソレノイドバルブDSUのONフェール等によりロックアップクラッチ24が係合してエンジンストールが発生することを防止できる。
−ECU−
ECU8は、図3に示すように、CPU81、ROM82、RAM83及びバックアップRAM84などを備えている。
ROM82には、各種制御プログラムや、それら各種制御プログラムを実行する際に参照されるマップ等が記憶されている。CPU81は、ROM82に記憶された各種制御プログラムやマップに基づいて演算処理を実行する。また、RAM83はCPU81での演算結果や各センサから入力されたデータ等を一時的に記憶するメモリであり、バックアップRAM84はエンジン1の停止時にその保存すべきデータ等を記憶する不揮発性のメモリである。
これらCPU81、ROM82、RAM83、及び、バックアップRAM84はバス87を介して互いに接続されるとともに、入力インターフェース85及び出力インターフェース86に接続されている。
ECU8の入力インターフェース85には、エンジン回転数センサ101、スロットル開度センサ102、水温センサ103、タービン回転数センサ104、入力軸回転数センサ105、車速センサ106、アクセル開度センサ107、CVT油温センサ108、ブレーキペダルセンサ109、及び、シフトレバー9のレバーポジション(操作位置)を検出するレバーポジションセンサ110などが接続されており、その各センサの出力信号、つまり、エンジン1の回転数(エンジン回転数)NE、スロットルバルブ12のスロットル開度θth、エンジン1の冷却水温Tw、タービンシャフト28の回転数(タービン回転数)NT、入力軸40の回転数(入力軸回転数)Nin、車速V、アクセルペダル等のアクセル操作部材の操作量(アクセル関度)Acc、油圧制御回路20の油温(CVT油温Thc)、常用ブレーキであるフットブレーキの操作の有無(ブレーキON・OFF)、及び、シフトレバー9のレバーポジション(操作位置)などを表す信号がECU8に供給される。出力インターフェース86には、スロットルモータ13、燃料噴射装置14、点火装置15及び油圧制御回路20(ロックアップ制御回路200)などが接続されている。
ここで、ECU8に供給される信号のうち、タービン回転数NTは、前後進切換装置3の前進用クラッチC1が係合する前進走行時には入力軸回転数Ninと一致し、車速Vはベルト式無段変速機4の出力軸44の回転数(出力軸回転数)Noutに対応する。またアクセル操作量Accは運転者の出力要求量を表している。
また、シフトレバー9は、駐車のためのパーキング位置「P」、後進走行のためのリバース位置「R」、動力伝達を遮断するニュートラル位置「N」、前進走行のためのドライブ位置「D」、前進走行時にベルト式無段変速機4の変速比γを手動操作で増減できるマニュアル位置「M」などの各位置に選択的に操作されるようになっている。
マニュアル位置「M」には、変速比γを増減するためのダウンシフト位置やアップシフト位置、あるいは、変速範囲の上限(変速比γが小さい側)が異なる複数の変速レンジを選択できる複数のレンジ位置等が備えられている。
レバーポジションセンサ110は、例えば、パーキング位置「P」、リバース位置「R」、ニュートラル位置「N」、ドライブ位置「D」、マニュアル位置「M」やアップシフト位置、ダウンシフト位置、あるいはレンジ位置等へシフトレバー9が操作されたことを検出する複数のON・OFFスイッチ等を備えている。なお、変速比γを手動操作で変更するために、シフトレバー9とは別にステアリングホイール等にダウンシフトスイッチやアップシフトスイッチ、あるいはレバー等を設けることも可能である。
そして、ECU8は、上記した各種のセンサの出力信号などに基づいて、エンジン1の出力制御、ベルト式無段変速機4の変速制御、ベルト挟圧力制御、及び、ロックアップクラッチ24の係合・解放制御を実行する。さらに、ECU8は、後述する減速ロックアップ制御、ロックアップスムーズOFF制御、ロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧の学習制御、減速ロックアップ差圧学習制御、及び、ロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧の学習値補正制御などを実行する。
エンジン1の出力制御は、スロットルモータ13、燃料噴射装置14、点火装置15及びECU8などによって行われ、ベルト式無段変速機4の変速制御、ベルト挟圧力制御、及びロックアップクラッチ24の係合・解放制御は、いずれも油圧制御回路20(ロックアップ制御回路200)によって行われる。これらスロットルモータ13、燃料噴射装置14、点火装置15、及び、油圧制御回路20はECU8によって制御される。
ベルト式無段変速機4の変速制御は、例えば図4に示すように、運転者の出力要求量を表すアクセル操作量Acc及び車速Vをパラメータとして予め設定された変速マップから入力側の目標回転数Nintを算出し、実際の入力軸回転数Ninが目標回転数Nintと一致するように、それらの偏差に応じてベルト式無段変速機4の変速制御、すなわちプライマリプーリ41の油圧アクチュエータ413に対する作動油の供給・排出によって変速制御圧Pbeltが制御され、変速比γが連続的に変化する。
図4のマップは変速条件に相当するもので、車速Vが小さくアクセル操作量Accが大きい程大きな変速比γになる目標回転数Nintが設定されるようになっている。また、車速Vは出力軸回転数Noutに対応するため、入力軸回転数Ninの目標値である目標回転数Nintは目標変速比に対応し、ベルト式無段変速機4の最小変速比γminと最大変速比γmaxの範囲内で設定されている。
ロックアップクラッチ24を係合・解放する基本制御では、例えば図5に示すように、入力トルクに対応するスロットル開度θth及び車速Vをパラメータとして予め記憶された切換マップ(切換条件)に基づいて、実際のスロットル開度θth及び車速Vに応じてロックアップクラッチ24の係合/解放を切り換える。
図5に示す切換マップは、実線で示す係合切換線と破線で示す解放切換線とが所定のヒステリシスを有して設定されている。この図5に示す切換マップにおいて、ロックアップクラッチ24が解放状態(OFF)であるときから、車速Vが高車速側に変化したり、スロットル開度θthが低スロットル開度側に変化して係合切換線(実線)を横切った場合には、ロックアップクラッチ24を係合状態(ON)に切り換える。一方、ロックアップクラッチ24が係合状態(ON)にあるときから、車速Vが低車速側に変化したり、スロットル開度θthが高スロットル開度側に変化して解放切換線(破線)を横切った場合には、ロックアップクラッチ24を解放状態(OFF)に切り換える。
−減速ロックアップ制御−
ECU8は、減速走行時つまりアクセルペダルが踏込み操作されていないアクセルOFFで惰性走行する前進走行時において、所定の減速ロックアップ制御条件(例えば、スロットル開度θthがアイドル開度であること、車速Vが予め設定された車速範囲内であることなど)が成立したときには、ロックアップクラッチ24を係合制御して駆動輪7L,7R側からの逆入力をエンジン1側に直接伝達することにより、エンジン回転数NEを車両の減速に従って緩やかに減少させることによって、エンジン1に対する燃料供給を停止するフューエルカット領域(車速範囲)を拡大する制御(減速ロックアップ制御)を実行する。
このような減速ロックアップ制御では、車速低下によるエンジンストールを防止する等のために、ロックアップクラッチ24をアクセルOFF時(被駆動時)のエンジンのフリクション及び補機負荷等に耐え得る程度で可能な限り低い減速ロックアップ差圧(低圧係合圧)Pdecで係合保持することで、ロックアップクラッチ24を速やかに解放できるようにしている。減速ロックアップ制御の減速ロックアップ差圧Pdecは、ロックアップクラッチ24にスリップが生じない範囲で、アクセルON時の通常係合圧PLUONよりも低い油圧に設定される(図7参照)。
−ロックアップスムーズOFF制御−
ロックアップスムーズOFF制御は、減速ロックアップ制御終了時の解放ショックを抑制しつつ、ロックアップクラッチをできるだけ速やかに解放する制御である。
ロックアップスムーズOFF制御の一例を図6及び図7を参照して説明する。図6はロックアップスムーズOFF制御の制御ルーチンを示すフローチャートである。図6の制御ルーチンはECU8において所定時間ごとに繰り返して実行される。
ステップST101では、ロックアップクラッチ24を通常係合圧PLUONまたは減速ロックアップ差圧Pdecで係合させるロックアップON制御が実行中であるか否かを判定し、その判定結果が否定判定である場合は、このルーチンを一旦抜ける。ステップST101の判定結果が肯定判定である場合つまりロックアップON制御が実行中である場合はステップST102に進む。
ステップST102においては、図5の切換マップに基づくロックアップクラッチ24の解放指示、あるいは、その他の解放条件の成立によるロックアップクラッチ24の解放指示があるか否かを判定し、その判定結果が肯定判定である場合はステップST103に進む。ステップST102の判定結果が否定判定である場合は、このルーチンを一旦抜ける。
ステップST103では、ロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧PLUSTを設定し、ステップST104においてロックアップスムーズOFF制御を実行する。具体的には、図7に示すように、ロックアップクラッチ24の解放指示があった時点tsで、ロックアップスムーズOFF制御の初期油圧である解放初期圧PLUSTを設定し、次に、解放初期圧PLUSTから解放油圧までの間においてロックアップ差圧を一定のスイープ勾配(一定の変化率)で徐々に低下させて、ロックアップクラッチを滑らかに解放するという処理を実行する。
ここで、この例のロックアップスムーズOFF制御において、ロックアップクラッチ24を速やかに解放するためには、ロックアップクラッチ24がスリップしない範囲で、できるだけ低い油圧に解放初期圧PLUSTを設定することが望ましい。解放初期圧PLUSTは、アクセルOFFの場合、例えば、車速センサ106の出力信号から読み込んだ車速Vに基づいて、図8に示すようなマップを参照して解放初期圧の基準値を求めて設定する。アクセルON時にはスロットル弁開度θth等のエンジン負荷に基づいて解放初期圧基準値を求めるようにすればよい。
なお、エアコンやオルタネータ等の補機負荷によって必要なクラッチトルクが変化する点、及び、CVT油温Thcが所定範囲を超えて高い場合や低い場合にも、粘性抵抗や油圧変化の応答性等が変化してクラッチトルクが変化する点を考慮して、それらの補正値をマップ等を参照して算出し、解放初期圧の基準値に加算して解放初期圧PLUSTを求めるようにしてもよい。また、エンジン回転数NEの変化率など、ロックアップクラッチ24の伝達トルクに影響する他の要素を考慮して解放初期圧PLUSTを設定するようにしてもよい。
−ロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧の学習制御−
まず、ロックアップ差圧PLUを制御するロックアップ差圧制御用ソレノイドバルブDSUの油圧特性、つまり、ロックアップ差圧指示値PDとロックアップ差圧PLUとの関係は、例えば図9に実線で示すノミナル品の油圧特性に対して破線で示すようにばらつき(公差)を有する。
また、ロックアップ差圧PLUの目標値に基づいてロックアップ差圧指示値PDを算出する換算マップとして、この例では、ノミナル品を基準として図9の実線で示すマップが設定されており、その換算マップに基づいてロックアップ差圧PLUの目標値に応じてロックアップ差圧指示値PDを算出する。従って、油圧特性が下限品である場合、図9に示すように、ロックアップ差圧PLU(ノミナル品を基準とした目標値)が[c]のときには、ロックアップ差圧指示値PDは[b]となるが、実ロックアップ差圧PLUは[c]よりも低い値[a]となり、ロックアップ差圧PLUが不足する可能性がある。
このようなロックアップ差圧制御用ソレノイドバルブDSUの油圧特性のばらつき、あるいは、その他の個体差による油圧制御のばらつきを吸収するため、この例では、ロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧(指示値)PSを、ロックアップスムーズOFF学習補正量PLを用いて補正している。そのロックアップスムーズOFF学習補正量PLの算出処理の一例を図10のフローチャートを参照して説明する。図10の制御ルーチンはECU8において所定時間ごとに繰り返して実行される。
まず、ステップST201では、ロックアップスムーズOFF制御が行われるごとに、解放初期圧PLUSTの学習制御が可能であるか否かを判定し、その判定結果が肯定判定である場合はステップST202に進む。ステップST201の判定結果が否定判定である場合は、このルーチンを一旦抜ける。
このステップST201の判定に用いる学習制御の許可基準は、適切に学習制御を行うことができるか否かに基づいて設定されており、例えば、センサの異常時、エンジン冷却水温Thwが所定値以下、シフトレバー操作によるマニュアル変速の実行中、車両の急停止時等であるときには、学習制御が不許可となる。なお、補機負荷による油圧補正やCVT油温Thcによる油圧補正を行わない場合は、それらの補機負荷やCVT油温Thcが所定範囲から外れているときにも、学習制御を不許可とすることが望ましい。
ステップST202では、ロックアップスムーズOFF制御時の実際の解放時間TJKAIを読み込む。実際の解放時間TJKAIは、図7に示すように解放指示によりロックアップスムーズOFF制御が開始された時点tsから、実際にロックアップクラッチ24が相対回転(スリップ)し始める時点(ロックアップOFF時点)trまでの時間である。ロックアップクラッチ24がOFF(解放)となったか否かの判定は、エンジン回転数NEとタービン回転数NTとの回転数差が所定量(例えば100rpm)以上になったか否かによって判定する。
次に、ステップST203において、実際の解放時間TJKAIと目標解放時間TMKAI(例えば1sec)との偏差を求め、その偏差の絶対値(|TMKAI−TJKAI|)が許容値Ta以内であるか否かを判定する(ステップST204)。ステップST204の判定結果が肯定判定(|TMKAI−TJKAI|≦Ta)である場合は、現在のロックアップスムーズOFF学習補正量PLをそのまま維持する(ステップST205)。
一方、実際の解放時間TJKAIと目標解放時間TMKAIとの偏差の絶対値(|TMKAI−TJKAI|)が許容値Taよりも大きい場合(ステップST204の判定結果が否定判定である場合)は、ロックアップスムーズOFF学習補正量PLを算出する(ステップST206)。具体的には、実際の解放時間TJKAIと目標解放時間TMKAIとの偏差が解消されるように、ロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧PLUST(油圧指示値PS)を補正するためのロックアップスムーズOFF学習補正量PLを算出する。その算出したロックアップスムーズOFF学習補正量PLはECU8のRAM83等に逐次記憶・更新していく。
ここで、以上の解放初期圧の学習制御において算出されるロックアップスムーズOFF学習補正量PLの初期値は0で、ロックアップ差圧制御用ソレノイドバルブDSUなどの油圧制御部品がノミナル品であれば、ロックアップスムーズOFF学習補正量PLは略0に維持される。これに対し、下限品である場合は、ロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧PLUSTを大きくするように正のロックアップスムーズOFF学習補正量PLを設定し、上限品である場合には、解放初期圧PLUSTを小さくするように負のロックアップスムーズOFF学習補正量PLを設定する。
そして、上記した図6のロックアップスムーズOFF制御のステップST103において、ロックアップスムーズOFF学習補正量PLを用いて解放初期圧PLUSTを設定し、ステップST104において、ロックアップ差圧PLUを解放初期圧PLUSTまで一気に低下させるとともに、その解放初期圧PLUSTから目標油圧を所定のスイープ勾配(一定の変化率)で徐々に低下させる。
具体的には、図7に示すロックアップ差圧PLUは目標値であり、そのロックアップ差圧PLUに応じて、図9に実線で示す換算マップに従ってロックアップ差圧指示値PDを逐次算出し、そのロックアップ差圧指示値PD(PSも含む)に従ってロックアップ差圧制御用ソレノイドバルブDSUの励磁電流をデューティ制御する。その場合に、ロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧PLUSTが実際の解放時間TJKAIに応じて学習補正されるため、実際に搭載されているロックアップ差圧制御用ソレノイドバルブDSUの油圧特性などを反映した適切な解放初期圧PLUSTが設定され、実際の解放時間TJKAIが目標解放時間TMKAIに一致するようにロックアップスムーズOFF制御が適切に行われる。なお、図7の時間teは、ロックアップスムーズOFF制御の終了時間であり、ロックアップクラッチ24は、それよりも前のロックアップOFF時間trで解放される。
−減速ロックアップ差圧学習制御−
ところで、減速ロックアップ制御においても、上記したロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧PLUSTと同様に、制御油圧を学習補正することが望ましいが、減速ロックアップ制御中にはロックアップクラッチ24を減速ロックアップ差圧Pdecで確実に係合状態に維持する必要があるため、その減速ロックアップ差圧Pdecをフィードバック制御したり、学習補正することは困難である。
このため、従来制御では、ロックアップ差圧制御用ソレノイドバルブDSUの油圧特性等のばらつき(個体差)に関わらず、ロックアップクラッチ24がスリップ状態になることがないように、その油圧ばらつきを考慮して減速ロックアップ差圧Pdecを大き目に設定していた。すなわち、ロックアップ差圧制御用ソレノイドバルブDSUに関しては、従来、減速ロックアップ差圧Pdecを、図9に示す下限品を想定して油圧ばらつき補正量PEだけ高い油圧に設定していた。
このため、実際に搭載されているロックアップ差圧制御用ソレノイドバルブDSUなどの油圧制御部品が下限品である場合は、油圧ばらつき補正量PEだけ高い減速ロックアップ差圧Pdecで減速ロックアップ差圧制御が行われることにより、ロックアップクラッチ24のロックアップ差圧が適切に制御される。しかし、ノミナル品の場合には、実際の減速ロックアップ差圧Pdecが所期の値よりも油圧ばらつき補正量PEだけ高い油圧になり、上限品の場合には更に高圧となって、必要以上に高い油圧に制御されるという問題がある。
この点を考慮し、この例では、ロックアップスムーズOFF学習補正量PLを、減速ロックアップ制御に流用し、実際に搭載されているロックアップ差圧制御用ソレノイドバルブDSUの油圧特性などに応じて、必要最低限の減速ロックアップ差圧Pdecが設定されるように制御する。すなわち、ロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧PLUSTの補正に用いるロックアップスムーズOFF学習補正量PLには、実際に搭載されているロックアップ差圧制御用ソレノイドバルブDSUの油圧特性などが反映されるので、そのロックアップスムーズOFF学習補正量PLを減速ロックアップ制御の減速ロックアップ差圧Pdecに反映させることにより、ロックアップクラッチ24がスリップ状態になることを回避しつつ、減速ロックアップ差圧Pdecを適切に低下させることができる。
具体的には、例えば、図11(A)に示すように、減速ロックアップ差圧学習制御前の減速ロックアップ差圧Pdecの基準目標圧を、減速ロックアップ制御時のエンジンフリクション及び補機負荷の負トルクに耐え得る最小限の油圧に対し、油圧ばらつき補正量PEだけ高い値に設定している場合に、ロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧の学習制御によってロックアップスムーズOFF学習補正量PLが学習されたとすると、そのロックアップスムーズOFF学習補正量PLを減速ロックアップ制御に反映させて、減速ロックアップ差圧Pdecを[Pdec=基準目標圧−(油圧ばらつき補正量PE(既知)ロックアップスムーズOFF学習補正量PL)]とすることによって、図11(B)に示すように、エンジンフリクション及び補機負荷の負トルクに合わせた最小限の減速ロックアップ差圧(実圧)に適切に制御することができる。
そして、以上の処理で得られた学習補正後のロックアップ差圧Pdecを目標油圧として、上記した図9に実線で示す換算マップに基づいてロックアップ差圧指示値PDA(図12参照)を算出し、そのロックアップ差圧指示値PDAに応じて、図2に示すロックアップ係合圧制御用ソレノイドバルブDSUの励磁電流をデューティ制御することで、ロックアップクラッチ24がスリップ状態になることを回避しつつ、減速ロックアップ差圧Pdecを適切に低下させることができる。
以上の減速ロックアップ差圧学習制御前のロックアップ差圧指示値PDB、学習制御後のロックアップ差圧指示値PDA、油圧ばらつき補正量PE、ロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧指示値PSB(制御学習前)とPSA(制御学習後)、及び、ロックアップスムーズOFF学習補正量PLの関係を図12に示す。この図12から判るように、減速ロックアップ差圧学習制御に入ると、減速ロックアップ制御のロックアップ差圧指示値PDAとロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧指示値(ロックアップ差圧指示値)PSAとの差(PDA−PSA)は、減速ロックアップ差圧学習制御前のロックアップ差圧指示値差(PDB−PSB)よりも小さくなる。
−ロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧の学習値補正制御−
まず、減速ロックアップ差圧学習制御に入った場合、上述したように、減速ロックアップ制御のロックアップ差圧指示値PDAとロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧指示値(ロックアップ差圧指示値)PSAとの差が小さくなる。このように、ロックアップ差圧指示値の差(PDA−PSA)が減速ロックアップ差圧学習制御前よりも小さくなると、ロックアップスムーズOFF制御において、図17の破線で示すように、実ロックアップ差圧が目標油圧に追従するようになり、実際の解放時間TJKAIが目標解放時間TMKAIに対して遅れることが懸念される。
また、減速ロックアップ差圧学習制御時には、減速ロックアップ制御のロックアップ差圧指示値PDAとロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧指示値PSAとの差(PDA−PSA)が小さくて、ロックアップスムーズOFF制御時において実ロックアップ差圧が目標油圧を下回るアンダーシュートが発生しなくなるが、こうした状況のときに、減速ロックアップ差圧学習制御前の大きなスイープ勾配のままでロックアップスムーズOFF制御を行うと、ロックアップクラッチ解放時のショックが懸念される。
このような点を考慮して、この例ではロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧学習値の補正を行う。その具体的な補正処理の例を図13を参照して説明する。
図13は解放初期圧の学習補正の制御ルーチンを示すフローチャートである。この図13のフローチャートはECU8において所定時間ごとに繰り返して実行される。なお、この解放初期圧の学習値補正の説明において、減速ロックアップ制御時の減速ロックアップ差圧の指示値を「PD」とし、ロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧の指示値を「PS」とする。
まず、ステップST301において、減速ロックアップ制御中であるか否かを判定し、その判定結果が肯定判定である場合、ステップST302に進む。ステップST301の判定結果が否定判定である場合、このルーチンを一旦終了する。
ステップST302では、減速ロックアップ差圧学習制御に入っている(減速ロックアップ差圧学習制御ON)か否かを判定し、その判定結果が否定判定である場合(減速ロックアップ差圧学習制御前である場合)はステップST306に進む。ステップST306では、上記した図10の処理にてロックアップスムーズOFF学習補正量PLを算出して、ロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧指示値PSを補正する(PS=前回PS+PL)。
一方、ステップST302が肯定判定である場合(減速ロックアップ差圧学習制御に入っている場合)はステップST303に進む。
ステップST303では、減速ロックアップ制御のロックアップ差圧指示値PDとロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧の指示値PSとの差に基づいて、解放初期圧の学習値の補正量αを算出して、ロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧指示値PSを求める。
具体的には、減速ロックアップ制御のロックアップ差圧指示値PDとロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧指示値PSとの差(PD−PS)が小さくなると、図17の破線で示すように、実ロックアップ差圧が目標油圧に追従するようになり、目標解放時間TMKAIと実際の解放時間TJKAIとの偏差(遅れ量)が大きくなる。つまり、ロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧の学習値が大きくなるので、その解放初期圧の学習値増大分を相殺できるような補正量αを算出し、この補正量αを用いてロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧指示値PSを補正(PS=前回PS−α+PL)することで、図14に示すように、実際の解放時間TJKAIを目標解放時間TMKAIに合わせることができ、ロックアップクラッチ24の解放遅れをなくすことができる。
なお、補正量αは図16(A)に示すマップを参照して算出する。補正量αを算出するマップは、減速ロックアップ制御のロックアップ差圧指示値PDとロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧(指示値)PSとの差(PD−PS)をパラメータとして、目標解放時間TMKAIと実際の解放時間TJKAIとの偏差を解消するための補正量αを、予め実験・計算等により経験的に求めたものをマップ化したものであり、ECU8のROM82に記憶されている。なお、図16(A)のマップにおいて、減速ロックアップ制御のロックアップ差圧指示値PDとロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧(指示値)PSとの差(PD−PS)が小さいほど、補正量αが大きくなるように設定されている。
次に、ステップST304ではロックアップスムーズOFF制御のスイープ勾配を変更する。このスイープ勾配の変更について説明する。
まず、減速ロックアップ差圧学習制御時には、減速ロックアップ制御のロックアップ差圧指示値PDとロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧指示値PSとの差が小さいので、ロックアップスムーズOFF制御時に実ロックアップ差圧のアンダーシュートが発生しなくなる。このような状況のときに、減速ロックアップ差圧学習制御前の大きなスイープ勾配のままでロックアップスムーズOFF制御を行うと、ロックアップクラッチ解放時のショックが懸念される。これを解消するため、この例では、減速ロックアップ差圧学習制御時のロックアップスムーズOFF制御のスイープ勾配θSAを減速ロックアップ差圧学習制御前のスイープ勾配よりも小さい値に変更する。具体的には、解放初期圧指示値PSに基づいてマップを参照して変更後のスイープ勾配θSAを算出する。
変更後のスイープ勾配θSAを算出するマップは、減速ロックアップ制御のロックアップ差圧指示値PDとロックアップスムーズOFF制御の現在の解放初期圧指示値PSとの差(PD−PS)をパラメータとして、ロックアップクラッチ解放時のショックが生じないようなスイープ勾配θSAを、予め実験・計算等によって経験的に求めたものをマップ化したものであり、ECU8のROM82に記憶されている。なお、図16(B)のマップにおいて、減速ロックアップ制御のロックアップ差圧指示値PDとロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧(指示値)PSとの差(PD−PS)が小さいほど、スイープ勾配θSAが小さくなるように設定されている。
ここで、ロックアップスムーズOFF制御のスイープ勾配を小さくすると、図14に示すように、実際の解放時間TJKAIが目標解放時間TMKAIよりも長くなることがある。この点を考慮して、この例では、ロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧指示値PSを小さい側に補正する(ステップST305)。具体的には、変更後のスイープ勾配θSAと目標解放時間TMKAIとに基づいて、図15に示す補正量βを求め、その補正量βを用いてロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧指示値PS(PS=前回PS−α+PL−β)を算出し、この算出したロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧指示値PSを用いて次回のロックアップスムーズOFF制御を実行する。
そして、以上のステップST301〜ST305の各処理を順次繰り返して実行していくことで、ロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧指示値PSが収束し、実際の解放時間TJKAIが目標解放時間TMKAIに一致するようになる。
以上のように、この例の補正制御では、減速ロックアップ差圧学習制御に入ると、減速ロックアップ制御のロックアップ差圧指示値PDとロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧指示値PSとの差(PD−PS)に応じてロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧学習値を低い側に補正する。さらに、ロックアップ差圧指示値PDと解放初期圧指示値PSとの差(PD−PS)に応じてロックアップスムーズOFF制御のスイープ勾配を小さい側に変更するとともに、ロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧学習値を低い側に補正するので、ロックアップスムーズOFF制御を減速ロックアップ差圧指示値に適したスイープ勾配で実行することができるとともに、ロックアップクラッチ24の解放遅れをなくすことができる。これによってロックアップクラッチ24の解放時のショックをより効果的に抑制することができる。
−他の実施形態−
以上の例では、減速ロックアップ差圧学習制御時の解放初期圧の補正と、減速ロックアップ差圧学習制御時のロックアップスムーズOFF制御のスイープ勾配の補正(スイープ勾配補正時の解放初期圧の補正も含む)の双方を実行しているが、いずれか一方の補正を実行するようにしてもよい。
以上の例では、ベルト式無段変速機(CVT)が搭載された車両のロックアップクラッチ制御に本発明を適用した例を示したが、本発明はこれに限られることなく、クラッチ及びブレーキと遊星歯車装置とを用いて変速比を設定する遊星歯車式変速機が搭載された車両のロックアップクラッチ制御にも適用可能である。
以上の例では、流体式伝動装置としてトルクコンバータが搭載された車両のロックアップクラッチ制御に本発明を適用した例を示したが、本発明はこれに限られることなく、フルードカップリング(ロックアップクラッチ付き)が搭載された車両のロックアップクラッチ制御にも適用可能である。
以上の例では、ガソリンエンジンを搭載した車両のロックアップクラッチ制御に本発明を適用した例を示したが、本発明はこれに限られることなく、ディーゼルエンジン等の他のエンジンを搭載した車両のロックアップクラッチ制御にも適用可能である。
また、車両の動力源については、エンジン(内燃機関)のほか、電動モータ、あるいはエンジンと電動モータの両方を備えているハイブリッド形動力源であってもよい。
本発明を適用する車両の概略構成図である。 ロックアップクラッチを係合・解放制御するロックアップ制御回路の回路構成図である。 ECU等の制御系の構成を示すブロック図である。 ベルト式無段変速機の変速制御に用いる変速マップの一例を示す図である。 ロックアップ切換マップの一例を示す図である。 ロックアップスムーズOFF制御の制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 減速ロックアップ制御及びロックアップスムーズOFF制御時の油圧制御値の変化を示すタイミングチャートである。 ロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧基準値の算出に用いるマップを示す図である。 ロックアップ差圧指示値とロックアップ差圧との関係を示すグラフである。 ロックアップスムーズOFF学習補正量の算出処理の制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 減速ロックアップ差圧学習制御の処理内容を具体的に示す図である。 減速ロックアップ差圧学習制御の動作を示すタイミングチャートである。 解放初期圧の学習値補正制御の制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 ロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧学習値の補正量αの説明図である。 減速ロックアップ差圧学習制御時のロックアップスムーズOFF制御のスイープ勾配θSA及び解放初期圧学習値の補正量βの説明図である。 解放初期圧学習値の補正量αの算出に用いるマップ(A)及びロックアップスムーズOFF制御のスイープ勾配θSAの算出に用いるマップ(B)を併記して示す図である。 ロックアップスムーズOFF制御時の目標油圧及び実ロックアップ差圧を示すタイミングチャートである。 ロックアップスムーズOFF制御時のスイープ勾配及び実ロックアップ差圧を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1 エンジン(動力源)
2 トルクコンバータ(流体伝動装置)
20 油圧制御回路
24 ロックアップクラッチ
25 係合側油室
26 解放側油室
4 ベルト式無段変速機(自動変速機)
8 ECU
101 エンジン回転数センサ
102 スロットル開度センサ
108 ブレーキペダルセンサ
104 タービン回転数センサ
106 車速センサ
107 アクセル開度センサ
200 ロックアップ制御回路
201 ロックアップコントロールバルブ
DSU ロックアップ差圧制御用ソレノイドバルブ

Claims (4)

  1. 動力源及び自動変速機と、前記動力源と自動変速機との間に配設された流体伝動装置と、前記流体伝動装置の入力側と出力側とを直結するロックアップクラッチとが搭載された車両に適用され、車両減速時に前記ロックアップクラッチを係合制御する減速ロックアップ制御と、前記減速ロックアップ制御の終了にあたって前記ロックアップクラッチをスイープ勾配で徐々に解放するロックアップスムーズOFF制御と、前記ロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧を学習するロックアップスムーズOFF初期圧学習制御と、前記ロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧の学習値を前記減速ロックアップ制御時の減速ロックアップ差圧に反映する減速ロックアップ差圧学習制御とを実行するロックアップクラッチの制御装置において、
    前記減速ロックアップ差圧学習制御に入った場合に前記ロックアップスムーズOFF制御のスイープ勾配を変更することを特徴とするロックアップクラッチの制御装置。
  2. 請求項1記載のロックアップクラッチの制御装置において、
    減速ロックアップ差圧指示値と前記ロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧との差に応じて前記ロックアップスムーズOFF制御のスイープ勾配を小さい側に補正するとともに、前記ロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧を低い側に補正することを特徴とするロックアップクラッチの制御装置。
  3. 動力源及び自動変速機と、前記動力源と自動変速機との間に配設された流体伝動装置と、前記流体伝動装置の入力側と出力側とを直結するロックアップクラッチとが搭載された車両に適用され、車両減速時に前記ロックアップクラッチを係合制御する減速ロックアップ制御と、前記減速ロックアップ制御の終了にあたって前記ロックアップクラッチをスイープ勾配で徐々に解放するロックアップスムーズOFF制御と、前記ロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧を学習するロックアップスムーズOFF初期圧学習制御と、前記ロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧の学習値を前記減速ロックアップ制御時の減速ロックアップ差圧に反映する減速ロックアップ差圧学習制御とを実行するロックアップクラッチの制御装置において、
    前記減速ロックアップ差圧学習制御に入った場合に前記ロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧を補正する第1補正手段と、前記減速ロックアップ差圧学習制御に入った場合に前記ロックアップスムーズOFF制御のスイープ勾配を変更する第2補正手段とを備えていることを特徴とするロックアップクラッチの制御装置。
  4. 請求項3記載のロックアップクラッチの制御装置において、
    前記第1補正手段は、減速ロックアップ差圧指示値と前記ロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧との差に応じて前記ロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧を低い側に補正し、
    前記第2補正手段は、減速ロックアップ差圧指示値とロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧との差に応じて前記ロックアップスムーズOFF制御のスイープ勾配を小さい側に補正するとともに、前記ロックアップスムーズOFF制御の解放初期圧を低い側に補正することを特徴とするロックアップクラッチの制御装置。
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