JP4151195B2 - 車両用無段変速機の制御装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両用無段変速機の制御装置に係り、特に、大気圧の検出装置による検出遅れに起因してエンジン出力トルクの算出値が実際よりも小さくなることを防止することにより動力伝達部材のすべりを防止する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
エンジンと駆動輪との間の動力伝達経路に、入力側回転体および出力側回転体の間に介在させられた動力伝達部材の摩擦を介して動力伝達を行う無段変速機が配設された車両が知られている。この無段変速機は、たとえば、有効径が可変の入力側可変プーリおよび出力側可変プーリと、それらの入力側可変プーリおよび出力側可変プーリに巻き掛けられた伝動ベルトと、それら入力側可変プーリおよび出力側可変プーリのV溝幅を変化させる入力側アクチュエータおよび出力側アクチュエータとを有し、伝動ベルトと可変プーリとの間の摩擦力を介して動力伝達が行われるとともに、車両の運転状態に応じて変速比やベルト挟圧力が制御される。
【0003】
上記ベルト挟圧力は、伝動ベルトの可変プーリのV溝内壁面に対する押圧力すなわち伝動ベルトと可変プーリとの間の摩擦力に対応するもので、それ等の間で滑りが発生するとその滑り部分の摩耗によりベルト式無段変速機の耐久性(寿命)が低下する一方、ベルト挟圧力が必要以上に高いと動力損失が大きくなって燃費などが低下する。このため、伝動ベルトの滑りが生じない範囲内で可及的に小さくなるように、エンジンからの入力トルクすなわち伝達トルクおよびベルト式無段変速機の変速比などに応じて制御される。また、そのエンジンからの入力トルクに対応するエンジンの出力トルクは、大気圧やエンジンの吸入空気温度の変化に応じて変化するので、上記エンジン出力トルクの算出に際しては、その算出値の精度を高めるために、大気圧補正係数や吸入温度補正係数を用いて補正されるようになっている。たとえば、特開平2−38755号公報に記載された無段変速機の制御装置では、大気圧が所定値を下回る状態ではエンジン出力トルクの低下を予測し、応答性を高めるためにその予測されたエンジン出力トルクの低下に応じて変速比制御の目標値を修正することが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記大気圧を検出するために、車両走行状態が予め定められた領域内となると大気の圧力を採り込んで検出する大気圧検出手段を備えた車両がある。たとえば、エンジン回転速度と共に吸入空気量を検出するために吸気管内の負圧を検出する負圧センサを利用し、車両走行状態がエンジン回転速度が所定値以下であってスロットル弁開度が所定値以上である所定の走行領域内であるときにその負圧センサにより検出される圧力が大気圧として取り込まれて逐次検出される場合がそれである。しかしながら、上記のような車両走行状態が予め定められた所定の走行領域内となると大気の圧力を採り込んで検出する大気圧検出手段を備えた車両では、車両走行状態によっては大気圧の検出が行われ得ない期間がある。たとえば、高地から低地へ向かう走行中ではスロットル弁開度が所定値以上となることが少なく、大気圧の新たな検出および更新が行われ難いので、無段変速機の動力伝達部材の接触圧制御に用いられる大気圧が実際の大気圧よりも低くなる場合が考えられる。このような場合には、エンジン出力トルクの算出値が実際のエンジン出力トルクよりも小さな値となるので、前記動力伝達部材の押圧力が過少となって滑りが発生するとともに摩耗によって耐久性(寿命)が低下する可能性があった。
【0005】
本発明は以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、車両走行状態が所定の走行領域内となったときに大気圧が検出される車両であっても、動力伝達部材のすべりがない車両用無段変速機の制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明の要旨とするところは、エンジンから駆動輪に至る動力伝達経路に設けられ、入力側回転体および出力側回転体の間に介在させられた動力伝達部材のその入力側回転体および出力側回転体に対する接触位置が変更されることにより変速比が無段階に変化させられる無段変速機において、車両走行状態が予め定められた走行領域内となると大気の圧力を検出する大気圧検出手段と、前記エンジンに吸入される吸入空気量をその大気圧検出手段により検出された大気の圧力に基づいて補正する吸入空気量補正手段と、その吸入空気量補正手段により補正された吸入空気量に基づいてエンジンの出力トルクを算出するエンジン出力トルク算出手段と、そのエンジン出力トルク算出手段により算出されたエンジン出力トルクに基づいて前記動力伝達部材の接触圧力を調節する接触圧制御手段とを含む車両用無段変速機の制御装置であって、前記吸入空気量補正手段は、前記大気圧検出手段により検出された大気圧が平地走行で想定される平地気圧よりも低い領域においてはその平地気圧に対応する値に制限するが、その大気圧検出手段により検出された大気圧が平地走行で想定される平地気圧よりも高い領域においてはその大気圧検出手段により検出された大気圧に応じて補正するものであることにある。
【0007】
【発明の効果】
このようにすれば、吸入空気量補正手段は、前記大気圧検出手段により検出された大気圧が平地走行で想定される平地気圧よりも低い領域においては吸入空気量をその平地気圧に対応する値に制限するが、その大気圧検出手段により検出された大気圧が平地走行で想定される平地気圧よりも高い領域においてはその大気圧検出手段により検出された大気圧に応じて補正するものであるので、大気圧検出手段により検出された大気の圧力が平地気圧よりも下回る場合には、吸入空気量がその平地気圧に対応する値に制限される。したがって、高地から平地に至る走行時において吸入空気量が平地気圧よりも低い気圧に対応した値に補正されることがないことから、エンジン出力トルクの算出値が実際のエンジン出力トルクよりも小さな値となることもなくなるので、動力伝達部材の押圧力が過少となって滑りが発生することが好適に防止される。また、その動力伝達部材の摩耗によって耐久性(寿命)が低下することも防止される。
【0008】
【発明の他の態様】
ここで、好適には、大気圧が前記平地気圧よりも低い領域では大気圧補正係数が変化しないが高い領域では大気圧補正係数が変化する予め記憶された関係から、前記大気圧検出手段により検出された大気圧に基づいて大気圧補正係数を算出する大気圧補正係数算出手段を含み、前記吸入空気量補正手段は、その大気圧補正係数算出手段により算出された大気圧補正係数に基づいて前記吸入空気量を補正するものである。このようにすれば、大気圧検出手段により検出される大気圧が平地気圧よりも低い領域である高地から平地に至る走行時においては、大気圧補正係数が平地気圧に対応する値に固定されるが、大気圧検出手段により検出される大気圧が平地気圧よりも高い領域ではその大気圧検出手段により検出される大気圧に応じて大気圧補正係数が変化させられるので、大気圧検出手段により検出される大気圧が平地気圧よりも低い領域においては、無段変速機の動力伝達部材の接触圧制御において動力伝達部材の滑りが防止される一方、平地走行において、気圧変動により大気圧が上昇した場合には、エンジン出力トルクの算出値が大気圧に応じて変化させられることにより、無段変速機の動力伝達部材の押圧力が必要且つ十分な値となり、耐久性が高められる。
【0009】
【発明の好適な実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0010】
図1は、本発明の一実施例の制御装置が適用された車両用ベルト式無段変速機18を含む動力伝達装置10の骨子図である。この動力伝達装置10はたとえば横置き型FF(フロントエンジン・フロントドライブ)駆動車両に好適に採用されるものであり、走行用の動力源として用いられる内燃機関としてエンジン12を備えている。エンジン12の出力は、トルクコンバータ14から前後進切換装置16、ベルト式無段変速機(CVT)18、減速歯車20を介して差動歯車装置22に伝達され、左右の駆動輪24L、24Rへ分配されるようになっている。上記ベルト式無段変速機18は、エンジン12から左右の駆動輪24L、24Rへ至る動力伝達経路に設けられている。
【0011】
トルクコンバータ14は、エンジン12のクランク軸に連結されたポンプ翼車14p、およびタービン軸34を介して前後進切換装置16に連結されたタービン翼車14tと、一方向クラッチを介して非回転部材に回転可能に支持された固定翼車14sとを備えており、流体を介して動力伝達を行うようになっている。また、それ等のポンプ翼車14pおよびタービン翼車14tの間には、それ等を一体的に連結して一体回転させることができるようにするためのロックアップクラッチ26が設けられている。
【0012】
前後進切換装置16は、ダブルピニオン型の遊星歯車装置にて構成されており、トルクコンバータ14のタービン軸34はサンギヤ16sに連結され、無段変速機18の入力軸36はキャリア16cに連結されている。そして、キャリア16cとサンギヤ16sとの間に配設されたクラッチ38が係合させられると、前後進切換装置16は一体回転させられてタービン軸34が入力軸36に直結され、前進方向の駆動力が駆動輪24R、24Lに伝達される。また、リングギヤ16rとハウジングとの間に配設されたブレーキ40が係合させられるとともに上記クラッチ38が開放されると、入力軸36はタービン軸34に対して逆回転させられ、後進方向の駆動力が駆動輪24R、24Lに伝達される。
【0013】
無段変速機18は、上記入力軸36に設けられた有効径が可変の入力側可変プーリ42と、出力軸44に設けられた有効径が可変の出力側可変プーリ46と、それ等の可変プーリ42、46のV溝に巻き掛けられた伝動ベルト48とを備えており、動力伝達部材として機能する伝動ベルト48と可変プーリ42、46のV溝の内壁面との間の摩擦力を介して動力伝達が行われるようになっている。可変プーリ42、46はそれぞれのV溝幅すなわち伝動ベルト48の掛かり径を変更するための入力側油圧シリンダ42cおよび出力側油圧シリンダ46cを備えて構成されており、入力側可変プーリ42の油圧シリンダ42cの油圧が変速制御弁50(図3参照)によって制御されることにより、両可変プーリ42、46のV溝幅が変化して伝動ベルト48の掛かり径(有効径)が変更され、変速比γ(=入力側回転速度NIN/出力側回転速度NOUT )が連続的に変化させられる。
【0014】
また、出力側可変プーリ46の油圧シリンダ46c内の油圧PB は、可変プーリ46の伝動ベルト48に対する挟圧力および伝動ベルト48の張力にそれぞれ対応するものであって、伝動ベルト48の張力すなわち伝動ベルト48の両可変プーリ42、46のV溝内壁面に対する押圧力に密接に関係しているので、ベルト張力制御圧、ベルト挟圧力制御圧、ベルト押圧力制御圧とも称され得るものであり、伝動ベルト48が滑りを生じないように、油圧制御回路52内の挟圧力制御弁60により調圧されるようになっている。
【0015】
図2は上記油圧制御回路52の一例を示す図である。オイルタンク56に還流した作動油は、エンジン12により駆動される油圧ポンプ54により圧送され、図示しないライン圧調圧弁により調圧された後、リニアソレノイド弁58および挟圧力制御弁60に元圧として供給される。リニアソレノイド弁58は、電子制御装置66(図3参照)からの励磁電流が連続的に制御されることにより、油圧ポンプ54から供給された作動油の油圧から、その励磁電流に対応した大きさの制御圧PS を発生させて挟圧力制御弁60に供給する。挟圧力制御弁60は、制御圧PS が高くなるに従って上昇させられる油圧PB を発生させ、出力側可変プーリ46の油圧シリンダ46cに供給する。その油圧PB は、その上昇に伴ってベルト挟圧力すなわち可変プーリ42、46と伝動ベルト48との間の摩擦力を増大させる。
【0016】
リニアソレノイド弁58には、カットバック弁62のON時にそれから出力される制御圧PS が供給される油室58aが設けられる一方、カットバック弁62のOFF時には、その油室58aへの制御圧PS の供給が遮断されて油室58aが大気に開放されるようになっており、カットバック弁62のON時にはOFF時よりも制御圧PS の特性が低圧側へ切り換えられるようになっている。上記カットバック弁62は、前記トルクコンバータ14のロックアップクラッチ26のON(係合)時に、図示しない電磁弁から信号圧PONが供給されることによりONに切り換えられるようになっている。
【0017】
図3の電子制御装置66には、エンジン12のインテークマニホルドなどの吸気管67に吸入される吸入空気の温度TA を検出する吸入空気温度センサ68からの吸入空気温度TA を表す信号、吸気管67内の負圧と大気圧PA とを検出するために吸気管67に設けられた負圧センサ69からの大気圧PA を表す信号、ケーブルを介してスロットル弁に連結されたアクセルペダル70の開度θACC を検出するアクセル操作量センサ71からのアクセル開度θACC (スロットル弁開度θTH)を表す信号、エンジン12の回転速度NE を検出するエンジン回転速度センサ72からの回転速度NE を表す信号、車速V(具体的には出力軸44の回転速度NOUT )を検出する車速センサ(出力側回転速度センサ)74からの車速Vを表す信号、入力軸36の入力軸回転速度NINを検出する入力側回転速度センサ76からの入力軸回転速度NINを表す信号、動力伝達装置10の作動油温度TOIL を検出する油温センサ78からの作動油温度TOIL を表す信号、出力側可変プーリ46の油圧シリンダ46cの内圧PB すなわち実際のベルト挟圧力制御圧PB を検出する圧力センサ80からのその油圧PB を表す信号がそれぞれ供給されるようになっている。
【0018】
上記電子制御装置66は、CPU、ROM、RAM、入出力インターフェースなどから成る所謂マイクロコンピュータを含んで構成されており、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことにより、上記無段変速機18の変速制御や挟圧力制御を行うものである。具体的には、変速制御では、たとえば図4に示す予め記憶された関係(マップ)から実際の運転者の要求出力量を表すアクセル操作量すなわちアクセル開度θAC C (%)および車速V(出力側回転速度NOUT に対応)に基づいてマップから目標回転速度NIN T を算出し、実際の入力側回転速度NINがその目標回転速度NIN T と一致するように、入力側可変プーリ42の油圧シリンダ42cの油圧をフィードバック制御する。上記図4は、エンジン12をその出力および燃費が最適となる最適曲線に沿って作動させるために予め求められた関係であって、そのγmax は最大変速比で、γmin は最小変速比である。
【0019】
また、上記電子制御装置66は、ベルト挟圧力制御では、たとえば図5に示すような必要かつ十分な必要油圧(理想的なベルト挟圧力に対応する目標油圧)を得るために予め定められた関係(マップ)を示す基本式すなわち数式(1) からベルト式無段変速機18の実際の入力トルクTIN或いは伝達トルクに対応するアクセル操作量θACC および実際の変速比γに基づいてベルト挟圧力制御圧(目標値)PB ' を算出し、そのベルト挟圧力制御圧(目標値)PB ' が得られるように油圧制御回路52内の挟圧力制御弁60に調圧させる。数式(1) において、μは伝動ベルト48の摩擦係数、Rは入力側可変プーリ42のベルト掛かり径、Aはプーリ面積、αは制御誤差などを考慮した安全率で、1.0よりも大きな値である。上記必要油圧すなわちベルト挟圧力は伝動ベルト48の摩擦力の大きさに相当するものである。なお、アクセル開度θACC の代わりにエンジン12のスロットル弁開度θTH、燃料噴射量、吸入空気量などのエンジン負荷値を用いることもできる。
【0020】
(数1)
B ’=(TIN/μ・R・A)×α ・・・(1)
【0021】
さらに、上記電子制御装置66は、予め記憶されたよく知られた関係〔TE =f(Q,NE )〕から実際の吸入空気量Qおよびエンジン回転速度NE に基づいてエンジン12の出力トルクTE すなわち推定トルクを算出し、トルクコンバータ14のトルク増幅率を乗算することにより入力トルクTINを算出する。たとえばロックアップクラッチ26の係合時にはトルク増幅率が1であるのでその出力トルクをベルト式無段変速機18の入力トルクTINとして決定する。また、このようなエンジン12の推定トルク或いは入力トルクTINの算出に際して、その算出精度を高めるために実際の吸入空気の温度TA および大気圧PA に基づいて吸入空気量Qを補正する。たとえば、吸入空気温度補正係数kTAおよび大気圧補正係数kPAを決定し、それら吸入空気温度補正係数kTAおよび大気圧補正係数kPAを乗算することにより補正後の吸入空気量Q' (=Q×kTA×kPA)を算出する。上記吸入空気温度補正係数kTAおよび大気圧補正係数kPAは吸入空気量をその質量に対応させるために熱膨張や大気圧による容積変化を補正するためのものであり、吸入空気温度補正係数kTAは、たとえば、常温(25℃)で1となり、それよりも高温となるほど1より小さい値となり、低温となるほど1より大きい値とされる。また、たとえば大気圧補正係数kPAは、たとえば、平地気圧すなわち1気圧(=1.01325×105 Pa)であるときに1となり、それよりも低気圧或いは高地となっても1より小さい値とはならないように制限され、それよりも高気圧或いは低地となるほど1より大きい値とされる。
【0022】
図6は、上記電子制御装置66の制御機能の要部すなわちベルト挟圧力制御を説明する機能ブロック線図である。図6において、吸入空気量算出手段82は、エンジン12に吸入される吸入空気量Q(cm3 /min)を、たとえば4サイクルエンジンにおいてよく知られた数式(2) に示す算出式から、吸気管67内に設けられた負圧センサ69により検出された圧力(負圧)PINとエンジン回転速度NE とエンジン12の気筒数NC および気筒容積VC とに基づいて逐次算出する。
【0023】
(数2)
Q=PIN×VC ×NC ×NE /2 ・・・(2)
【0024】
吸入空気量補正手段84は、上記吸入空気量Q、吸入空気温度補正係数kTA、および大気圧補正係数kPAに基づいて補正後の吸入空気量Q' (=Q×kTA×kPA)を逐次算出する。エンジン出力トルク算出手段86は、予め記憶されたよく知られた関係〔TE =f(Q' ,NE )〕から上記補正後の吸入空気量Q' およびエンジン回転速度NE に基づいてエンジン12の出力トルクTE すなわち推定トルクを算出する。
【0025】
ベルト挟圧力制御手段88は、上記エンジン出力トルク算出手段86により算出されたエンジン出力トルクTE およびトルクコンバータ14のトルク増幅率に基づいて入力トルクTINを求めるとともに、たとえば予め定められた関係(マップ)を示す基本式すなわち数式(1) から、ベルト式無段変速機18の実際の入力トルクTINおよび実際の変速比γに基づいてベルト挟圧力制御圧(目標値)PB ' を算出し、そのベルト挟圧力制御圧(目標値)PB ' と実際のベルト挟圧力制御圧PB とが一致するように油圧制御回路52内の挟圧力制御弁60に逐次調圧させる。上記エンジン出力トルクTE は補正後の吸入空気量Q' に基づいて決定され、その補正後の吸入空気量Q' は大気圧補正係数kPAに基づいて補正されているので、上記ベルト挟圧力制御手段88は、大気の圧力PA に応じて伝動ベルト48の挟圧力(接触圧)を変化させていることになる。
【0026】
大気圧検出手段90は、車両走行状態が吸気管67内が大気圧となるように予め定められた走行領域内となると、負圧センサ69を用いて大気の圧力を検出する。たとえば図7に示す関係から実際のエンジン回転速度NE に基づいて大気圧更新スロットル弁開度θTH' (大気圧更新アクセル開度θACC ' )を決定し、実際のスロットル弁開度θTH(アクセル開度θACC )がその大気圧更新スロットル弁開度θTH' (大気圧更新アクセル開度θACC ' )を越えた車両走行状態において、負圧センサ69により検出される圧力PINを大気圧PA として記憶する。たとえばエンジン回転速度NE が1000rpm である場合はスロットル弁開度θTHが20%以上の走行領域となると、たとえばエンジン回転速度NE が2000rpm である場合はスロットル弁開度θTHが40%以上の走行領域となると、負圧センサ69により検出された圧力を大気圧PA として採用し且つ更新するのである。この大気圧検出手段90によれば、たとえば高地から低地へ向かう走行のようにスロットル弁開度θTHがアイドルに近い惰行走行が多い場合には、大気圧PA の検出および更新が遅れるので、実際の大気圧よりも低い値を出力する傾向となる。
【0027】
大気圧補正係数算出手段92は、予め記憶された関係から上記大気圧検出手段90により検出された大気圧PA に基づいて、前記吸入空気量補正手段84において用いられる大気圧補正係数kPAを逐次算出する。この算出に際して用いられる関係は、たとえば図8に示すものであり、大気圧補正係数kPAは、平地走行において想定される気圧である平地気圧であるときすなわち1気圧(=1.01325×105 Pa)であるときにたとえば「1」となり、それよりも低気圧或いは高地となる領域では平地気圧に相当する値すなわち「1」に制限(維持)され、それよりも高気圧或いは低地となるほど平地気圧に相当する値すなわち「1」より大きい値となるものである。これにより、大気圧PA が1気圧よりも低い高地走行では、大気圧補正係数kPAの値が「1」とされるので、エンジン出力トルク算出手段86において算出されるエンジン出力トルクTE が1気圧に対応する値とされて、その1気圧に対応する大きさのベルト挟圧力が用いられるようになる。
【0028】
図9および図10は、前記電子制御装置66の制御作動の要部を説明するフローチャートであって、図9は前記大気圧検出手段90に対応する大気圧検出ルーチンを示し、図10はベルト挟圧力制御ルーチンを示している。
【0029】
図9において、ステップ(以下、ステップを省略する)SA1において負圧センサ69から供給される吸気管67内の実際の圧力PINが読み込まれるとともに、SA2において実際のエンジン回転速度NE およびスロットル弁開度θTHが読み込まれる。続いて、SA3では、たとえば図7に示す予め記憶された関係から実際のエンジン回転速度NE に基づいて負圧センサ69により大気圧検出が可能か否かの判断基準値である大気圧更新スロットル弁開度θTH' が決定される。そして、SA4において、実際のスロットル弁開度θTHが上記大気圧更新スロットル弁開度θTH' を上まわるか否かが判断される。このSA4の判断が肯定される場合は、SA5において、吸気管67内の実際の圧力PINが大気圧PA として更新された後、前記SA1以下が繰り返し実行される。しかし、惰行走行などの低スロットル開度での走行などにより上記SA4の判断が否定される間はSA5が実行されないので、大気圧PA が更新されない。
【0030】
図10では、SB1において各信号を入力させるためのよく知られた信号入力処理が実行された後、SB2において大気圧検出ルーチンにより得られた大気圧PA が読み込まれる。また、前記大気圧補正係数算出手段92に対応するSB3において、たとえば図8に示す予め記憶された関係から上記大気圧PA に基づいて大気圧補正係数kPAの値が算出される。この大気圧補正係数kPAの値は、平地走行において想定される平地気圧(1気圧)よりも大気圧PA が高い場合は「1」よりも大きい値とされるが、大気圧PA が平地気圧(1気圧)よりも低い場合は「1」よりも低い値になることが制限されて「1」に保持される。上記図8に示す関係は、好適には、大気圧PA と大気圧補正係数kPAとの関係を数値対数値で示すデータマップの形態で記憶される。
【0031】
次いで、前記吸入空気量補正手段84に値に対応するSB4では、上記SB3において算出された大気圧補正係数kPAに基づいて吸入空気量Qが補正されて補正後の吸入空気量Q' (=Q×kTA×kPA)が求められる。続いて、前記エンジン出力トルク算出手段86に対応するSB5では、予め記憶されたよく知られた関係〔TE =f(Q’,NE )〕から補正後の吸入空気量Q' およびエンジン回転速度NE に基づいてエンジン12の出力トルクTE が算出される。そして、前記ベルト挟圧力制御手段88に対応するSB6では、上記補正後の吸入空気量Q' およびエンジン回転速度NE から求められたエンジン出力トルクTE に基づいて実際の入力トルクTINが求められるとともに、たとえば予め定められた関係(マップ)を示す基本式すなわち数式(1) から、ベルト式無段変速機18の実際の入力トルクTINおよび実際の変速比γに基づいてベルト挟圧力制御圧(目標値)PB ' が算出され、そのベルト挟圧力制御圧(目標値)PB ' と実際のベルト挟圧力制御圧PB とが一致するように油圧制御回路52内の挟圧力制御弁60が調圧作動させられる。
【0032】
上述のように、本実施例によれば、吸入空気量補正手段84(SB4)は、大気圧検出手段90(SA1乃至SA5)により検出された大気圧PA が平地走行で想定される平地気圧よりも低い領域においては吸入空気量Qをその平地気圧に対応する値に制限するが、その大気圧検出手段90により検出された大気圧PA が平地走行で想定される平地気圧よりも高い領域においてはその大気圧検出手段90により検出された大気圧PA に応じて補正するものであるので、大気圧検出手段90により検出された大気の圧力PA が平地気圧よりも下回る場合には、吸入空気量Qがその平地気圧すなわち1気圧に対応する値に制限される。したがって、高地から平地に至る走行時において吸入空気量Qが平地気圧よりも低い気圧に対応した値に補正されることがないことから、エンジン出力トルクTE の算出値が実際のエンジン出力トルクよりも小さな値となることもなくなるので、伝動ベルト(動力伝達部材)48の押圧力が過少となって滑りが発生することが好適に防止される。また、その伝動ベルト48の摩耗によって耐久性(寿命)が低下することも防止される。
【0033】
また、本実施例によれば、大気圧PA が平地気圧よりも低い領域では大気圧補正係数kPAが変化しないが、高い領域では大気圧補正係数kPAが変化する予め記憶された関係(図8)から、大気圧検出手段90により検出された大気圧PA に基づいて大気圧補正係数kPAを算出する大気圧補正係数算出手段92(SB3)が設けられ、吸入空気量補正手段84(SB4)は、その大気圧補正係数算出手段92により算出された大気圧補正係数kPAに基づいて吸入空気量Qを補正するものである。したがって、大気圧検出手段90により検出される大気圧PA が平地気圧よりも低い領域である高地から平地に至る途中の走行時においては、大気圧補正係数kPAが平地気圧に対応する値「1」に固定されるが、大気圧検出手段90により検出される大気圧PA が平地気圧よりも高い領域ではその大気圧検出手段90により検出される大気圧PA の増加に応じて大気圧補正係数kPAが増加させられるので、大気圧検出手段90により検出される大気圧PA が平地気圧よりも低い領域においては、無段変速機18の伝動ベルト48の挟圧力制御(接触圧制御)においてその伝動ベルト48の滑りが防止される一方、平地走行において、気圧変動により大気圧が上昇した場合には、エンジン出力トルクTE の算出値が大気圧PA に応じて変化させられることにより、無段変速機18の伝動ベルト48の押圧力が必要且つ十分な値となり、耐久性が高められる。
【0034】
以上、本発明の一実施例を図面に基づいて説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
【0035】
たとえば、前述の実施例においては、伝動ベルト48が巻きかけられた1対の可変プーリ42、46を備えた所謂ベルト式無段変速機18が用いられていたが、トロイダル型無段変速機などの他の無段変速機にも本発明は適用され得る。要するに、入力側回転体および出力側回転体の間に介在させられた動力伝達部材のその入力側回転体および出力側回転体に対する接触位置が変更されることにより変速比が無段階に変化させられる無段変速機であればよいのである。
【0036】
また、前述の実施例のベルト式無段変速機18は、油圧シリンダ46cによって伝動ベルト48の挟圧力が制御されていたが、電動モータなどの他のアクチュエータによって制御されていてもよい。
【0037】
また、前述の実施例の大気圧補正係数算出手段92は、図8に示す関係に従って、大気圧検出手段90により検出された大気圧PA が平地気圧(1気圧)より低い領域ではその平地気圧に対応する値となりその大気圧PA が平地気圧(1気圧)より高い領域ではその大気圧PA とともに増加する大気圧補正係数kPAを算出していたが、大気圧補正係数kPAが大気圧PA とともに増加する関係を示す予め記憶された線型函数から大気圧PA に基づいて大気圧補正係数kPAを算出し、その大気圧PA が平地気圧よりも低い場合には大気圧補正係数kPAを平地気圧に対応する値に制限するものであってもよい。
【0038】
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、これはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の制御装置が適用された車両用駆動装置の骨子図である。
【図2】図1の車両用駆動装置における無段変速機を制御するための油圧制御回路図である。
【図3】図1の実施例の制御装置の電気的構成を簡単に説明する図である。
【図4】図3の電子制御装置が実行する変速比制御において目標回転速度を決定するために用いられる予め記憶された関係を示す図である。
【図5】図3の電子制御装置が実行するベルト挟圧力制御において、伝動ベルトの挟圧力を必要且つ十分な値にするための必要油圧を示す図である。
【図6】図3の電子制御装置の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。
【図7】図6の大気圧検出手段において大気圧更新スロットル弁開度を求めるために用いられる関係を示す図である。
【図8】図6の大気圧補正係数算出手段において大気圧補正係数を求めるために用いられる関係を示す図である。
【図9】図3の電子制御装置の制御作動の要部を説明するフローチャートであって、大気圧検出ルーチンを示す図である。
【図10】図3の電子制御装置の制御作動の要部を説明するフローチャートであって、ベルト挟圧力制御ルーチンを示す図である。
【符号の説明】
12:エンジン(原動機)
18:ベルト式無段変速機(無段変速機)
24L、24R:駆動輪
48:伝動ベルト(動力伝達部材)
69:負圧センサ
82:吸入空気量算出手段
84:吸入空気量補正手段
86:エンジン出力トルク算出手段
88:ベルト挟圧力制御手段(接触圧制御手段)
90:大気圧検出手段
92:大気圧補正係数算出手段

Claims (3)

  1. エンジンから駆動輪に至る動力伝達経路に設けられ、入力側回転体および出力側回転体の間に介在させられた動力伝達部材の該入力側回転体および出力側回転体に対する接触位置が変更されることにより変速比が無段階に変化させられる無段変速機において、車両走行状態が予め定められた走行領域内となると大気の圧力を検出する大気圧検出手段と、前記エンジンに吸入される吸入空気量を該大気圧検出手段により検出された大気の圧力に基づいて補正する吸入空気量補正手段と、該吸入空気量補正手段により補正された吸入空気量に基づいて該エンジンの出力トルクを算出するエンジン出力トルク算出手段と、該エンジン出力トルク算出手段により算出されたエンジン出力トルクに基づいて前記動力伝達部材の接触圧力を調節する接触圧制御手段とを含む車両用無段変速機の制御装置であって、
    前記吸入空気量補正手段は、前記大気圧検出手段により検出された大気圧が平地走行で想定される平地気圧よりも低い領域においてはその平地気圧に対応する値に制限するが、該大気圧検出手段により検出された大気圧が平地走行で想定される平地気圧よりも高い領域においてはその大気圧検出手段により検出された大気圧に応じて補正するものであることを特徴とする車両用無段変速機の制御装置。
  2. 大気圧が前記平地気圧よりも低い領域では大気圧補正係数が変化しないが高い領域では大気圧補正係数が変化する予め記憶された関係から、前記大気圧検出手段により検出された大気圧に基づいて大気圧補正係数を算出する大気圧補正係数算出手段を含み、
    前記吸入空気量補正手段は、該大気圧補正係数算出手段により算出された大気圧補正係数に基づいて前記吸入空気量を補正するものである請求項1の車両用無段変速機の制御装置。
  3. 前記無段変速機は、有効径が可変の1対の入力側可変プーリおよび出力側可変プーリと、それら入力側可変プーリおよび出力側可変プーリに巻き掛けられて動力を伝達する伝動ベルトと、それら入力側可変プーリおよび出力側可変プーリのV溝幅を変化させる入力側油圧シリンダおよび出力側油圧シリンダとを備えたベルト式無段変速機である請求項1または2に記載の車両用無段変速機の制御装置。
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