JPH087238Y2 - ボンベ内蔵型ガスこんろの緊急遮断弁のリセット装置 - Google Patents

ボンベ内蔵型ガスこんろの緊急遮断弁のリセット装置

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JPH087238Y2
JPH087238Y2 JP1992076845U JP7684592U JPH087238Y2 JP H087238 Y2 JPH087238 Y2 JP H087238Y2 JP 1992076845 U JP1992076845 U JP 1992076845U JP 7684592 U JP7684592 U JP 7684592U JP H087238 Y2 JPH087238 Y2 JP H087238Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ボンベ内蔵型ガスこん
ろのガバナユニット内に緊急遮断弁を設け、ガバナユニ
ット内のガス供給路のうち、燃料ガスボンベとの接合部
からガバナユニットの減圧装置(ガバナ)に至る間の、い
わゆる高圧部の内圧で緊急遮断弁を操作し、異常昇圧時
にガス供給路を遮断するように構成したボンベ内蔵型ガ
スこんろにおいて、閉弁作動した緊急遮断弁を手動でリ
セットするためのリセット装置に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】一般に、ボンベ内蔵型ガスこ
んろは、使用中に燃料ガスボンベが加熱されて高圧部が
異常昇圧し、爆発等の危険が生じる虞れがあるところか
ら、高圧部の内圧が所定値を越えると燃料ガスボンベか
らのガスの供給を停止する必要がある。このため、ガバ
ナユニットに緊急遮断弁を配設し、高圧部の内圧でこの
緊急遮断弁を操作して異常昇圧時にガス供給路を遮断す
るように構成してある。
【0003】そして、ガバナユニットにはこの緊急遮断
弁と連動するリセット杆を備えたリセット装置が配設し
てあり、高圧部の内圧が所定値以下に減圧されると、ガ
スこんろを使用可能状態にするため、このリセット装置
を操作して緊急遮断弁を開弁状態に復帰させるよう構成
してある。
【0004】従来、この種の緊急遮断弁を手動で復帰さ
せるリセット装置としては、実公昭59−38642号
公報に示すように構成したものがある。
【0005】即ち、図4及び図5に示すように、ガバナ
ユニット(1)内にパイロット受圧室(30)を設け、このパ
イロット受圧室(30)をガス供給路(10)の高圧部(11)に連
通連結し、ガバナユニット(1)の送出口(31)と減圧装置
(6)との間に緊急遮断弁(12)の弁室(32)を設け、この弁
室(32)内に挿入した弁体(13)を上記受圧室(30)に収容し
た閉弁操作具(33)の作動により開弁位置から閉弁位置へ
変位させるように構成してある。
【0006】そして、弁体(13)には上方に向けてリセッ
ト杆(15)が連出してあり、緊急遮断弁(12)の閉弁作動と
連係してこのリセット杆(15)の外端部(18)がガバナユニ
ット(1)の上面から上方へ突出するように構成してあ
る。そして、この突出した外端部(18)にリセット操作部
(20)が形成してあり、このリセット操作部(20)をガバナ
ユニット(1)側へ押し込むことにより、緊急遮断弁(12)
の弁体(13)を開弁位置へ復帰させるように構成してあ
る。
【0007】上記従来のものは、緊急遮断弁(12)が閉弁
作動するとリセット杆(15)の外端部(18)をガバナユニッ
ト(1)の上面から上方へ突出させる構成であることか
ら、次の問題点があった。
【0008】(1) 手元で操作するガスこんろ本体のガ
バナユニットを覗きこむ視線は、上方から下方に向けた
垂直方向に近くなることから、上方へ突出するリセット
杆端部の突出状況が容易に判別できず、緊急遮断弁の閉
弁作動の確認が簡単ではない問題がある。
【0009】(2) ガスこんろ上に大形の鍋等を載せる
と、この鍋でガバナユニットの上部が覆われて上方から
はリセット装置の突出状況を確認できなくなる。このた
め、このような場合にはその都度ガスこんろ上の鍋等を
降ろす必要があり、確認操作が容易ではない。
【0010】(3) ガスこんろ本体には、緊急遮断弁の
作動を確認するため、リセット装置の上方の本体上面に
確認窓が形成してあるが、この確認窓から調理時に吹き
こぼれた煮汁等が侵入し易く、リセット装置やガバナユ
ニットを汚損して作動不良を生じる虞れがある。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、上記問題点
を解消し、突出状況を容易に確認できるうえ、吹きこぼ
れ等による汚損の虞れがない、ボンベ内蔵型ガスこんろ
の緊急遮断弁のリセット装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本考案では、上記の目的
を達成するために、ボンベ内蔵型ガスこんろの緊急遮断
弁のリセット装置を次のように構成してある。
【0013】即ち、ボンベ内蔵型ガスこんろのガバナユ
ニット(1)の後面(2)に燃料ガスボンベ(B)との接合部
(5)を設け、ガバナユニット(1)内に形成したガス供給
路(10)を介して燃料ガスボンベ(B)からガスこんろ本体
(A)の燃焼部(9)へ燃料ガスを供給可能に構成し、ガバ
ナユニット(1)に緊急遮断弁(12)とこれに連動可能に構
成したリセット杆(15)とを配設し、上記接合部(5)から
ガバナユニット(1)の減圧装置(6)に至る間のガス供給
路(10)の内圧で緊急遮断弁(12)を操作して、異常昇圧時
にガス供給路(10)を遮断するように構成し、この緊急遮
断弁(12)の閉弁作動に伴って上記リセット杆(15)の外端
部(18)を、ガバナユニット(1)の横側面のうち前記燃焼
部(9)から遠い側の横側面(4)外へ突出可能に構成し、
この外端部(18)にリセット操作部(20)を形成して、リセ
ット操作部(20)をガバナユニット(1)側へ押し込むこと
により緊急遮断弁(12)を開弁状態へ復帰させるように構
成してある。
【0014】
【作用】リセット装置は、緊急遮断弁が閉弁作動すると
ガス供給路が遮断されるとともに、ガバナユニットの燃
焼部から遠い側の横側面からリセット杆の外端部が突出
する。そしてガス供給路が正常な圧力状態になった後、
この突出した外端部に形成したリセット操作部をガバナ
ユニット内へ押し込むことにより、緊急遮断弁が開弁状
態に復帰し、ガス供給路が連通する。
【0015】
【効果】本考案は上記のように構成され作用することか
ら、次の効果を奏する。
【0016】(イ) リセット杆の外端部は、ガバナユニ
ットの横側面を覗きこむ視線に対して直交方向である横
方向に突出することから、突出状況の判別が容易であ
り、緊急遮断弁の閉弁作動を簡単に確認することができ
る。
【0017】(ロ) ガスこんろ上に大形の鍋等を載せた
場合も、リセット杆の外端部はガバナユニットの横側面
に突出することから、鍋等を降ろすことなく突出状況を
容易に判別できる。
【0018】(ハ) リセット杆の外端部の突出状況を確
認し、緊急遮断弁の作動状態を確認するための確認窓
は、リセット装置の側方の本体側面に形成されることか
ら、この確認窓から調理時に吹きこぼれた煮汁等が侵入
することがなく、リセット装置やガバナユニットを汚損
することがない。
【0019】(ニ) リセット杆は燃焼部から離れた位置
に配設されることから、燃焼熱の影響を受けにくく、金
属材料に代えて製作の容易な合成樹脂材料を用いること
ができる。この結果、リセット装置を安価に提供できる
うえ、目立つ色彩を容易に施せるので、リセット杆の外
端部の突出状況を一層判別しやすくできる。
【0020】(ホ) また、リセット杆を互いに直交する
第一リセット杆と第二リセット杆とから構成した場合に
は、高圧部に配置した緊急遮断弁の閉弁作動に基づき第
一リセット杆を介して第2リセット杆の外端部をガバナ
ユニットの横側面から突出させることができるので、従
来技術に設けられているパイロット受圧室などが不要で
あり、この分、ガバナユニットの構造を簡単にできる。
【0021】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づき説明す
る。
【0022】図1乃至図3は本考案の実施例を示し、図
1は本考案のリセット装置を備えたボンベ内蔵型ガスこ
んろのガバナユニットの一部横断平面図、図2はガスこ
んろ本体の斜視図、図3は図1のX−X線断面図であ
る。
【0023】図1に示すように、ガバナユニット(1)の
後面(2)には燃料ガスボンベ(B)との接合部(5)が、上
部には減圧装置(6)がそれぞれ設けてあり、前面(3)に
火炎調節用操作軸(7)が突設してある。
【0024】このガバナユニット(1)は、図2に示すよ
うに、ガスこんろ本体(A)内の右前方に配置してあり、
火炎調節用の摘み(8)を操作することにより、ガバナユ
ニット(1)内に形成したガス供給路を介して燃料ガスボ
ンベ(B)からガスこんろ本体(A)の燃焼部(9)へ燃料ガ
スを供給できるように構成してある。
【0025】図3に示すように、上記ガバナユニット
(1)内には、ガス供給路(10)のうち、燃料ガスボンベ
(B)との接合部(5)から減圧装置(6)に至る間の、いわ
ゆる高圧部(11)に緊急遮断弁(12)が配設してあり、この
高圧部(11)の内圧が異常昇圧すると緊急遮断弁(12)の弁
体(13)が反転ばね(14)の押圧力に抗して移動し、ガス供
給路(10)が遮断される。
【0026】緊急遮断弁(12)の弁体(13)には、反転ばね
(14)を介して第一リセット杆(15a)の杆基端部(16)が連
係してあり、燃料ガスボンベ(B)の過熱等により高圧部
(11)が異常昇圧して緊急遮断弁(12)が閉弁作動すると、
第一リセット杆(15a)が前方へ押圧され前進移動する。
【0027】図1に示すように、この第一リセット杆(1
5a)の前方右側に第二リセット杆(15b)が配設してあ
り、両リセット杆(15a・15b)は、互いに杆軸心(19・1
9)を直交させて配置するとともに、杆先端部(17a・17
b)同士を押圧接当させてある。なお、符号(21)は第二
リセット杆(15b)を杆先端部(17b)側へ押圧する押圧ば
ねを示す。
【0028】両リセット杆(15a・15b)の杆先端部(17
a・17b)は、いずれも頂角が直角の円錐面に形成して
あり、この円錐面でそれぞれ傾斜状の接当部(22・22)が
構成してある。これにより、緊急遮断弁(12)の作動で第
一リセット杆(15a)が前進すると、第二リセット杆(15
b)は右方向押圧され移動する。
【0029】第二リセット杆(15b)の右端の外端部(18)
にはリセット操作部(20)が形成してあり、第二リセット
杆(15b)が右方向へ移動すると、この外端部(18)がガバ
ナユニット(1)の右横側面(4)から外方へ突出するよう
に構成してある。なお、図2に示すように、ガスこんろ
本体(A)の右側面にはこの第二リセット杆(15b)の外端
部(18)の突出状態を確認するため確認窓(23)が形成して
ある。
【0030】そして、ガス供給路(10)が遮断され、燃焼
停止により燃料ガスボンベ(B)が冷却されて高圧部(11)
の内圧が正常値に戻ると、外端部(18)に形成したリセッ
ト操作部(20)をガバナユニット(1)内へ押し込むことに
より、接当部(22・22)を介して第一リセット杆(15a)が
後退し、反転ばね(14)を介して緊急遮断弁(12)の弁体(1
3)が押圧され、ガス供給路(10)が連通状態に戻る。
【0031】上記実施例では、両リセット杆(15a・15
b)の杆先端部にそれぞれ円錐面の接当部(22)を形成し
たが、両リセット杆(15a・15b)の互いに接当する両杆
先端部(17a・17b)は、両杆軸心(19・19)で形成する夾
角の二分仮想線(24)に沿った傾斜状の接当部(22)を、少
なくとも一方のリセット杆の杆先端部に形成して構成す
ればよく、例えば一方の杆先端部に傾斜面状の接当部を
形成し、他方の杆先端部には球状の接当部を形成して構
成してもよい。
【0032】また、本考案ではリセット杆の外端部をガ
バナユニットの横側面のうち燃焼部から遠い側の横側面
から突出可能に構成すればよく、上記実施例の第一リセ
ット杆(15a)と第二リセット杆(15b)とによる構成に代
えて、前記従来技術と同様に構成したリセット杆を横方
向に配置して用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す、ボンベ内蔵型ガスこん
ろの緊急遮断弁のリセット装置を備えたガバナユニット
の一部横断平面図である。
【図2】ガスこんろ本体の斜視図である。
【図3】図1のX−X線断面図である。
【図4】従来技術を示すガバナユニットの横断平面図で
ある。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【符号の説明】
1…ガバナユニット、2…後面、4…燃焼部から遠い側
の横側面(右横側面)、5…接合部、6…減圧装置、9…
燃焼部、10…ガス供給路、12…緊急遮断弁、13…弁体、
15…リセット杆、15a…第一リセット杆、15b…第二リ
セット杆、16…杆基端部、17a…杆先端部、17b…杆先
端部、18…外端部、19…杆軸心、20…リセット操作部、
22…接当部、24…杆軸心で形成された夾角の二分仮想
線、B…燃料ガスボンベ。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボンベ内蔵型ガスこんろのガバナユニッ
    ト(1)の後面(2)に燃料ガスボンベ(B)との接合部(5)
    を設け、ガバナユニット(1)内に形成したガス供給路(1
    0)を介して燃料ガスボンベ(B)からガスこんろ本体(A)
    の燃焼部(9)へ燃料ガスを供給可能に構成し、 ガバナユニット(1)に緊急遮断弁(12)とこれに連動可能
    に構成したリセット杆(15)とを配設し、上記接合部(5)
    からガバナユニット(1)の減圧装置(6)に至る間のガス
    供給路(10)の内圧で緊急遮断弁(12)を操作して、異常昇
    圧時にガス供給路(10)を遮断するように構成し、 この緊急遮断弁(12)の閉弁作動に伴って上記リセット杆
    (15)の外端部(18)を、ガバナユニット(1)の横側面のう
    ち前記燃焼部(9)から遠い側の横側面(4)外へ突出可能
    に構成し、 この外端部(18)にリセット操作部(20)を形成して、リセ
    ット操作部(20)をガバナユニット(1)側へ押し込むこと
    により緊急遮断弁(12)を開弁状態へ復帰させるように構
    成したことを特徴とする、ボンベ内蔵型ガスこんろの緊
    急遮断弁のリセット装置。
  2. 【請求項2】 リセット杆(15)を、互いに杆軸心(19・1
    9)を直交させて配設した第一リセット杆(15a)と第二リ
    セット杆(15b)とから構成し、 この第一リセット杆(15a)は、接合部(5)から減圧装置
    (6)に至る間のガス供給路(10)に配設した緊急遮断弁(1
    2)の弁体(13)に杆基端部(16)を連係させるとともに、前
    後方向へ進退移動可能に構成し、 上記第二リセット杆(15b)は、杆先端部(17b)を第一リ
    セット杆(15a)の杆先端部(17a)に押圧接当させ、左右
    方向へ進退移動可能に構成するとともに、外端部(18)を
    ガバナユニット(1)の横側面(4)から突出可能に構成
    し、 両リセット杆(15a・15b)の互いに接当する両杆先端部
    (17a・17b)は、両杆軸心(19・19)で形成する夾角の二
    分仮想線(24)に沿った傾斜状の接当部(22)を、少なくと
    も一方のリセット杆の杆先端部に形成して構成したこと
    を特徴とする、請求項1に記載のボンベ内蔵型ガスこん
    ろの緊急遮断弁のリセット装置。
JP1992076845U 1992-10-09 1992-10-09 ボンベ内蔵型ガスこんろの緊急遮断弁のリセット装置 Expired - Lifetime JPH087238Y2 (ja)

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JPH0640652U JPH0640652U (ja) 1994-05-31
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KR100712695B1 (ko) * 2006-01-05 2007-05-02 공재철 휴대용 가스레인지의 가스조종기

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