JPS5941370Y2 - ガスコンロにおけるガスボンベ摺動板の押圧片 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、バーナとガスボンベとを同一のケース内に収
納した簡易ガスコンロに関し、ガスボンベのノズルをバ
ーナへのガス供給路の入口となるガバナのノズル受口に
確実に装着かつ保持できる簡易ガスコンロを提供するこ
とを目的とする。

この種の簡易ガスコンロにおいて、ガスボンベ室内に装
填したガスボンベは、その底部を操作レバーの操作によ
りガバナのノズル受口に対し進退勤する移動板の後端部
に取付けた弾性部材により押圧せしめ、バーナへのガス
供給路の入口となるガバナのノズル受口にガスボンベの
ノズルを装着するものが多用されている。

従来この弾性部材として実開昭５０−１２１８７２号、
実開昭５０−１１２４７０号公報などのように折曲形成
してその一端を固定する一方、ガスボンベ押圧部となる
他端をフリー状態とした板ばねが知られている。

しかしこの板ばねは、ガスボンベ抑圧部側がどこにも係
止されずフリー状態になっているため、ガスボンベの全
長や板ばね自体のばらつきによって押圧力の弱いものが
でき、その結果ノズル受口へのノズル嵌入が不充分で装
着が確実でなかったりノズルの保持が弱かったりする場
合が生ずる。

本考案は、上記の欠点を解決しようとするもので、以下
添付の図面を参照して本考案の実施例にかかる簡易ガス
コンロの構造を説明する。

簡易ガスコンロ８の外ケース１４は、隔壁１４ａによっ
てバーナ１側とガスボンベ室２側に区画されている。

該ガスボンベ室２の一側にガバナ６が配設され、ガバナ
６には、バーナ１へのガス供給路の入口となるノズル受
ロアがガスボンベ室２内に装填されたガスボンベ４のガ
ス噴出用ノズル５を該ノズル受ロアに嵌入せしめられる
ようになっている。

ガスボンベ４は、金パナ６側の外ケース１４より前方に
突出する操作部３ａを備えた操作レバー３の操作により
ガバナ６のノズル受ロアに対し進退勤する移動板９及び
該移動板９の後部に設けた弾性部材１０によってノズル
受ロア側に押しつげられてセットされるようになってい
る。

操作レバー３は軸５０によってガスボンベ室２の底板５
２の裏面に回動自在に軸支されている。

また、該操作レバー３の操作部３ａの反対側端部には連
結ビス５１により移動板９の前部９Ｃが一体的に形成さ
れ、且つ該連結ビス５１は、ガスボンベ室２底板５２に
形成されたガスボンベ室２の長さ方向に長い長孔５３に
スライド自在に係合している。

而して操作レバー３を（図面上）左右に回動することに
より移動板９は長孔５３をガイドとしてガスボンベ室２
内をノズル受ロアに対し進退勤できるようになっている
。

更に操作レバー３のバーナ１側端部にはスプリング２５
が取付けられ、常時ガスボンペイのノズル５がノズル受
ロアから離脱する方向に操作レバー３及び移動板９を付
勢している。

移動板９の後部は、底板５２の開口２６よりガスボンベ
室２内に臨み、その後端には垂直折曲部９ａを形成し、
弾性部材１０が設けられている。

この弾性部材１０は、板ばねからなり、一端１０ａを移
動板９の垂直折曲部９ａにビス２７によって固定され、
一方遊端１０ｂをノズル受口Ｔ側に折曲形成すると共に
該遊端１０ｂを移動板９に形成した係合孔９ｂのノズル
受ロア側孔縁９ｂに弾性変形した状態で係止されている
。

この遊端１０ｂは、前記操作レバー３のガスボンベセッ
ト操作時、ガスボンベ４の底部周縁４ａに当接し押圧す
る押圧部も有している。

また係合孔９ｂは、遊端１０ｂのガスボンベ４の押圧時
その変形の吸収も行う。

なお２８は、移動板９に設けられたピンであり、該移動
板９がガスボンベ４後退方向の作用を受けたときガスボ
ンベ４に当接してノズル受ロアからノズルを押し出す作
用をする。

ノズル受ロアとバーナ１へのガス噴出管１１との間は、
ガス圧力調節用のガバナ６及びコック１５の操作により
開閉されるバルブ１２を含むガス供給路によって接続さ
れている。

ガスボンベ４のガスは、ガスボンベ４のノズル５がノズ
ル受ロアに嵌入したとき該ノズル受ロア及びガスボンベ
４内にある逆止弁を開き、ガバナ６内に導入され、圧力
調節される。

更に調節されたガスは、バルブ１２及び噴出管１１を経
て混合管５４で空気と混合され、バーナ１へ到るのであ
る。

該ガバナ６の上部にはガス圧力を感知するための感圧器
１６が設げられており、該感圧器１６は後述する操作レ
バー３０ツク用のロック部材１８と共働してガス圧力の
異常上昇時に操作レバー３に対するロックを解除してガ
スボンベ４をノズル受ロアから離脱させるべく作用する
。

前記ロック部材１８は下端に係合突起１８ａを有し、こ
の係合突起１８ａは、上下動可能で操作レバー３の非セ
ツト時には該操作レバー３上に底板５２０貫通孔５２ａ
を貫通じて載っている。

次に操作レバ−３０セツト操作（回動操作）するとガス
ボンベ４のノズル５をノズル受ロアに嵌入した位置で操
作レバー３に設けた孔２１が前記貫通孔５２ａと重合し
両者に係合突起１８ａが自重で係入して操作レバー３を
ばね２５に抗しロックするよらになっている。

また、ロック解除は、操作レバー３を下方に軸５１を中
心として撓ませると係合突起１８の下端１８ａが孔２１
から離脱すると同時にスプリング２５０作用により操作
レバー３が元に戻ることにより行う。

なお１Ｔは、前記感圧器１６内に設けられたピストンで
あり、ガスボンベ４−の内圧が異常高圧となったとき上
方に突出し前記ロック部材１８に当接押動して係合突起
１８ａを孔２１から離脱させて操作レバー３のロックを
解除させるものである。

以上本考案によれば、操作レバーの操作によりガバナの
ノズル受口に対し進退勤する移動板に設けた弾性部材に
よって、ガスボンベセット時ガスボンベのノズルを前記
ノズル受口に押圧すべくした簡易コンロにおいて、前記
弾性部材は板ばねからなり、一端を前記移動板に固定す
る一方ガスボンベ押圧部を有する遊端をノズル受口側に
折曲形成すると共に、該遊端を前記移動板に形成した保
合孔のノズル受口側孔縁に弾性変形した状態で係止した
ので、板ばねは初期状態からガスボンベをノズル受口側
に押圧する方向の力を有しそれだけガスボンベ抑圧時に
は強力にガスボンベを押圧する結果、ノズル受口にガス
ボンベのノズルが確実に装着且つ保持できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例にかかる簡易ガスコンロの平
面図、第２図は本考案の一実施例にかかる簡易ガスコン
ロの要部を示す平面図、第３図は本考案の一実施例にか
かる簡易ガスコンロの要部を示す断面図である。 １・・・・・・バーナ、３・・・・・・操作レバー、４
・・・・・・ガスボンベ、５・・・・・・ノズル、６・
・・・・・ガバナ、７・・・・・・ノズル受口、９・・
・・・・移動板、９ｂ・・・・・・係合孔、９ｂ。 ・・・・・・ノズル受口側孔縁、１０・・・・・・弾性
部材、Ｉ Ｑｂ・・・・・・板ばね遊端。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 操作レバーの操作によりガバナのノズル受口に対し進退
   勤する移動板に設けた弾性部材によって、ガスボンベセ
   ット時ガスボンベのノズルを前記ノズル受口に押圧すべ
   くした簡易コンロにおいて、前記弾性部材は板ばねから
   なり、一端を前記移動板に固定する一方ガスボンベ押圧
   部を有する遊端をノズル受口側に折曲形成すると共に、
   該道端を前記移動板に形成した係合孔のノズル受口側孔
   縁に弾性変形した状態で係止したことを特徴とする簡易
   ガスコンロ。