JPS6030597Y2 - ガスボンベ組込式ガスコンロ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は小型液化ガスボンベを組み込んだガスコンロに
関するものである。

一般にこの種のガスコンＯｃまバーナーの燃焼火焔によ
る放射熱でガスボンベが過熱されるためボンベ内のガス
の圧力が異常に高くなり、爆発又は破裂などの恐れがあ
った。

そこで本考案はガスボンベの異常高圧時にガス調節弁と
ガスボンベとの接続を解いてバーナーの火を消すことに
よりボンベ内の圧力上昇を防止し得る安全なガスボンベ
組込式ガスコンロを提供しようとするものである。

以下本考案の一実施例を図面に基づいて詳述する。

第１図〜第４図に示すガスボンベ組込式ガスコンロ１に
おいて、２はコンロ本体であり、中央部にバーナー３を
有し、一側部にボンベ収納室４を有している。

５はボンベ収納室４に設けたガス調節弁であり、ガスボ
ンベ６の噴出口６ａに接続し得るガス受入ロアを有して
いる。

そしてガス受入ロアは通路８を介してバーナー３に連通
しており、通路８の途中には圧力の上昇によって通路８
を絞り込むための圧力感応機構９を設け、圧力感応機構
９とバーナー３との間の通路８にはつまみ１０の回転操
作によってガスの流量を調節するためのニードル弁１１
を設けている。

１２はガスボンベ６を組み込むための可動押圧体であり
、ガス調節弁５のガス受入ロアに対向する位置に設け、
ガス受入口側と反対側の端部上面にはガスボンベ６の底
面６ｂに接当係合し得る係止片１２ａを立設している。

１３はく字型弾性体であり、鋼線の中央部にコイル形に
曲げた屈曲部１３ａを形成したものであり、該屈曲部１
３ａを可動押圧体１２の底面１２Ｃにピン１４を介して
連結している。

そしてく字型弾性体１３のガス調節弁５側と逆の尾端折
曲部１３ｂをコンロ本体２の突片１５に回動自在に連結
している。

一方く字型弾性体１３のガス調節弁５側の先端折曲部１
３ｃをコンロ本体２のガイド板１６の長孔１７内に嵌め
込んでいる。

この長孔１７はガス受入ロアの軸線０に平行に設けられ
、く字型弾性体１３の伸縮に伴なう先端１３ｃの移動に
支障のない長さに形成されている。

そして長孔１７の途中にはく字型弾性体１３の先端１３
ｃを制止するための係合溝１８を設けている。

この係合溝１８は可動押圧体１２が押下されガスボンベ
６の噴出口６ａがガス受入ロアに接続されたときく字型
弾性体１３の先端１３ｃに係合する位置に配置されてい
る。

１９はシリンダであってガス受入ロアに連通し、内部に
は加圧用ピストン２０を嵌合している。

２１は加圧用ピストン２０の押圧動作によりく字型弾性
体１３の先端１３ｃを係合溝１８より離脱するための連
動杆であり、軸受２２，２２を介してコンロ本体２に回
転自在に枢着し、一端の主クランク部２３を加圧用ピス
トン２０に対応させ、他端の従クランク部２４を切欠溝
１８の内のく字型弾性体１３先端１３ｃ下部に配設して
いる。

そして主クランク部２３の先端２５をコンロ本体２の孔
２６を介して突出させつまみ２７を固着している。

上記のように構成したガスボンベ組込式ガスコンロ１の
作用を説明する。

先ずガスボンベ６をセットする場合は第４図に示すよう
にガスボンベ６を可動押圧体１２の上面に乗せた後、ガ
スボンベ６を下方に押下すれば、可動押圧体１２がく字
型弾性体１３の弾力に抗して押し下げられていき、同時
にく字型弾性体１３の屈曲角度Ｏが大きくなるが、尾端
１３ｂが移動しないのでリンク作用により可動押圧体１
２はガス受入ロア側へ誘導され、ガスボンベ６の噴出口
６ａをガス受入ロアに圧接して接続することとなる。

これと同時にく字型弾性体１３の先端１３ｃは係合溝１
８に嵌まり込み、その位置に保持されるから可動押圧体
１２が制止して噴出口６ａとガス受入ロアとの接続状態
も維持される。

この状態ではガスボンベ６内のガスは通路８を介してバ
ーナー３へ供給されるからバーナー３は燃焼状態が保持
される。

その燃焼時においてバーナー３の燃焼火焔による放射熱
でガスボンベ６が過熱され、ガスボンベ６内のガスの圧
力が異状に高くなった場合、その高いガス圧力でシリン
ダ１９内の加圧用ピストン２０が外向きに押し出され連
動杆２１の主クランク部２３を押圧し従クランク部２４
が上向きに回動するから、く字型弾性体１３の先端１３
ｃは上向きに押し上げられ係合溝１８より離脱する。

するとく字型弾性体１３は尾端１３ｂが移動できないの
で先端１３ｃのみが長孔１７内をスライドしつつ弾力に
より屈曲角度Ｏが小さくなる方向へ復帰する。

この復帰に伴なって可動押圧体１２は押し上げられるか
らガスボンベ６の噴出口６ａはガス受入ロアより離脱し
、ガスボンベ６からのガスの供給が完全に止められる。

尚ガスボンベ６を組み込み状態から手動操作により取外
す場合はつまみ２７を矢印Ｘ方向に回動すれば、上記同
様にガスボンベ６がガス受入ロアより完全に離脱すると
ともに取外し容易な状態となる。

上記実施例ではく字型弾性体として鋼線にて形成したが
、第５図に示すように帯状の板バネを用いたり、あるい
は第６図に示すように屈曲可能なリンク２８．２８をバ
ネ２９により屈曲すべく構成したものを用いてもよい。

以上実施例に示すように本考案のガスコンロはガスボン
ベ内の圧力が異常に上昇したときガスボンベをガス調節
弁より自動的に離脱できてバーナーへのガス供給を完全
に停止できるから、ガスボンベの爆発又は破裂などの恐
れが全くなくなり安全性にすぐれている。

特に本考案のガスコンロはガスボンベを押シ込むだけの
簡単な操作でガスボンベをセットでき、そのうえガスボ
ンベはく字型弾性体のリンク作用によって軽い力でセッ
トでき便利である。

しかもガスボンベの離脱に際しても軽い力で離脱できる
ので、確実な離脱作用が期待できる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図は本考案の一実施例を示し、第１図は全
体斜視図、第２図は縦断面図、第３図は要部平面図、第
４図はガスボンベが離脱した状態の縦断面図、第５図、
第６図は各々別の実施例を示す要部斜視図である。 ２・・・・・・コンロ本体、５・・・・・・ガス調節弁
、６・・・・・・ガスボンベ、７・・・・・・ガス受入
口、１２・・曲可動押圧体、１３・・・・・・く字型弾
性体、１３ａ・・・・・・屈曲部、１３ｂ・・・・・・
尾端、１３ｃ・曲・先端、１７・・間長孔、１８・・・
・・・係合溝、１９・・・・・・シリンダ、２゜・・・
・・・加圧用ピストン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コンロ本体に設けたガス調節弁のガス受入口に対向する
   位置には可動押圧体を設け、該可動押圧体には伸縮可能
   なく字型弾性体の屈曲部を連結し、く字型弾性体のガス
   調節弁側と逆の尾端部をコンロ本体に回動自在に連結し
   、コンロ本体にはく字型弾性体の先端をガイドする長孔
   を設け、長孔の途中には可動押圧体が押下されガスボン
   ベの噴出口がガス受入口に接続されたときく字型弾性体
   の先端に係合して該先端を制止するための係合溝を設け
   、ガス調節弁にはガス受入口に連通したシリンダを設け
   、該シリンダ内の加圧用ピストンの押圧動作によりく字
   型弾性体の先端を保合溝より離脱すべく構成したことを
   特徴とするガスボンベ組込式ガスコンロ。