JPH087192B2 - 被膜欠陥検査方法と装置 - Google Patents

被膜欠陥検査方法と装置

Info

Publication number
JPH087192B2
JPH087192B2 JP2181342A JP18134290A JPH087192B2 JP H087192 B2 JPH087192 B2 JP H087192B2 JP 2181342 A JP2181342 A JP 2181342A JP 18134290 A JP18134290 A JP 18134290A JP H087192 B2 JPH087192 B2 JP H087192B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
electrode roll
web
electrode
defect
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2181342A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0469563A (ja
Inventor
秀夫 倉島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Seikan Kaisha Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Seikan Kaisha Ltd filed Critical Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority to JP2181342A priority Critical patent/JPH087192B2/ja
Publication of JPH0469563A publication Critical patent/JPH0469563A/ja
Publication of JPH087192B2 publication Critical patent/JPH087192B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は,缶詰用の缶体や蓋などの素材となる有機被
膜被覆金属ウエブの被膜欠陥検査方法およびその装置に
関する。
(従来の技術) プラスチックフィルムなどの有機被膜が被覆された金
属ウエブ,すなわち有機被膜被覆金属ウエブの被膜の欠
陥は,従来作業員が肉視によって行なっていた。そのた
めピンホールなどの微細な欠陥の検出は困難であった。
ところが有機被膜被覆金属ウエブを素材とした缶詰用
の缶体などの場合,ピンホールを含む被膜部分が缶体内
面側にあると,ピンホールを通過した内容液によって有
機被膜被覆金属ウエブの金属が腐食されるという問題を
生じ易い。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は,有機被膜におけるピンホールなどの微細な
欠陥をも、容易にかつ自動的に検出することが可能な,
有機被膜被覆金属ウエブの被膜欠陥検査方法およびその
装置を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明の有機被膜被覆金属ウエブの被膜欠陥検査方法
は、両面に有機被膜が被覆された金属ウエブを電極ロー
ルに巻き付け、かつ金属ウエブの側端面に導電性ロール
を接触させて移動させながら、導電性ロールと電極ロー
ルの間に電圧を印加し、流れる電流に基づいて、電極ロ
ールと接触する側の有機被膜における欠陥の有無を判別
することを特徴とする(以下第1方法発明と呼ぶ)。
本発明の他の有機被膜被覆金属ウエブの被膜欠陥検査
方法は、有機被膜被覆金属ウエブを、電気絶縁体を介し
て軸方向に互に接続する複数の導電性ロール体を備え、
かつ電気絶縁体が他の電極ロールの導電性ロール体に対
向するように該ウエブの移動方向に沿って配設された、
第1の電極ロールおよび第2の電極ロールに巻き付けて
移動させながら、該ウエブの金属と各電極ロールの間に
電圧を印加し、流れる電流に基づいて、各電極ロールと
接触する側の有機被膜における欠陥の有無を判別するこ
とを特徴とする(以下第2方法発明と呼ぶ)。
本発明の有機被膜被覆金属ウエブの被膜欠陥検査方法
において、上記電流が所定値を越えたとき、上記電圧を
極く短時間内に低下、または0にし、電圧が低下してい
る、または0である時間を、電極ロールに対する巻き付
け角に対応する距離を該ウエブが通過する時間にほぼ等
しくし、その後直ちに元の電圧に戻すことが好ましい。
本発明の有機被膜被覆金属ウエブの被膜欠陥検査装置
は、両面に有機被膜が被覆された金属ウエブの被膜欠陥
検査装置において、該装置は、電極ロール;該ウエブの
検査されるべき有機被膜側を電極ロールに巻き付けるた
めの、電極ロールの入口側および出口側に配設された保
持ロール;該ウエブの側端面に接触する導電性ロール;
導電性ロールと電極ロールの間に電圧を印加するための
電源;および欠陥に基づいて流れる電流を検出する装置
を備えることを特徴とする(以下第1装置発明と呼
ぶ)。
本発明の他の有機被膜被覆金属ウエブの被膜欠陥検査
装置は,電気絶縁体を介して軸方向に互いに接続する複
数の導電性ロール体を有し,かつ該電気絶縁体が他の電
極ロールの該導電性ロール体に対向するように,該ウエ
ブの移動方向に沿って配設された,第1の電極ロールお
よび第2の電極ロール;該ウエブの検査されるべき有機
被膜側を第1の電極ロールおよび第2の電極ロールに巻
き付けるための,第1の電極ロールの入口側,第1の電
極ロールと第2の電極ロールの中間および第2の電極ロ
ールの出口側に配設された保持ロール;該ウエブの金属
と,第1の電極ロールおよび第2の電極ロールの間に電
圧を印加するための電源;および欠陥に基づいて流れる
電流を検出する装置を備えることを特徴とする(以下第
2装置発明と呼ぶ)。
(作用) 第1方法発明の場合、金属ウエブの両面が有機被膜に
よって被覆されているが、金属が露出した側端面に導電
性ロールを接触させて移動するので、導電性ロールを介
して金属ウエブと電極ロールの間に電圧を印加すること
ができる。従って電極ロールと接触する側の有機被膜に
欠陥がある場合は、導電性ロールと電極ロールの間に電
流が流れるので、流れる電流に基づいて、電極ロールと
接触する側の有機被膜における欠陥の有無を判別するこ
とができる。有機被膜被覆金属ウエブを電極ロールに巻
き付けて移動させる。そのためウエブを高速で移動さ
せ,しかも欠陥部がピンホールのような微細な欠陥の場
合であっても,ウエブの金属と電極ロールの間に電圧を
印加したさい,この欠陥部を通って放電電流が流れるに
十分な接触時間をウエブと電極ロールの間に確保するこ
とができる。
そのためこの流れる電流に基いて,電極ロールと接触
する側の有機被膜における微細な欠陥の有無を容易に,
かつ自動的に判別することができる。
第2方法発明の場合,有機被膜被覆金属ウエブを,電
気絶縁体を介して軸方向に互いに接続する複数の導電性
ロール体を備え,かつ電気絶縁体が他の電極ロールの導
電性ロール体に対向するようにウエブの移動方向に沿っ
て配設された,第1の電極ロールおよび第2の電極ロー
ルに巻き付けて移動させる。巻き付けによる作用は第1
方法発明の場合と同じである。
ウエブの幅が大きく,従って電極ロールが長く,かつ
単体の場合,ウエブの金属と単体の電極ロールの間に電
圧を印加したさい蓄積する電荷量が大きく,そのため放
電電流も大きくなって,放電が起こったロール部分が損
傷し易い。
しかしながら電気絶縁体を介して軸方向に互いに接続
する複数の導電性ロール体を備える電極ロール,すなわ
ち電気絶縁体を介して軸方向に例えばn個に等分割され
た電極ロールの場合は,各導電性ロール体とウエブの間
に蓄積する電荷量は単体電極ロールの場合のn分の1と
なる。従ってその割合で放電電流も小さくなり,導電性
ロール体の損傷も起こり難くなる。
欠陥部が第1の電極ロールの電気絶縁体の部分を通過
したさいは,第1の電極ロールでは検査漏れとなるが,
電気絶縁体が他の電極ロールの導電性ロール体に対向す
るようにウエブの移動方向に沿って配設されているの
で,当該欠陥部は第2の電極ロールを通過のさい検出さ
れる。
電極ロールの放電による損傷の見地から,第1方法発
明は,ウエブの幅が比較的狭い場合に,また第2方法発
明は,ウエブの幅が広い場合に好ましく適用される。
請求項3に係る発明の場合、電流が所定値を越えたと
き、電圧を極く短時間内に低下、または0にし、電圧が
低下している、または0である時間を、電極ロールに対
する巻き付け角に対応する距離を該ウエブが通過する時
間にほぼ等しくするので、放電電流に基づく電極ロール
の損傷を防止できる。
電圧が低下している、または0である時間を、電極ロ
ールに対する巻き付け角に対応する距離を該ウエブが通
過する時間にほぼ等しくし、その後直ちに元の電圧に戻
すので、欠陥部が電極ロールから離れた直後に、電圧は
元に戻り、直ぐに欠陥部の検査を再開することができ
る。電極ロールに対する巻き付け角に対応する距離は極
く小さく、例えば明細書の具体例の場合、10cm*3.14*
15/360=1.3cm(第19頁第7行および第19行参照)であ
るので、電圧を低下、または0にしている時間による検
査漏れ部分は殆どない。そのため、欠陥部が検出されて
も、金属ウエブの移動を停止することなく、金属ウエブ
の実質的に全長にわたり欠陥部を検出できる。
第1装置発明の装置は,有機被膜被覆金属ウエブの検
査されるべき有機被膜側を電極ロールに巻き付けるため
の,電極ロールの入口側および出口側に配設された一組
の保持ロールを備えているので,ウエブを電極ロールに
巻き付けて移動させることができる。
金属ウエブの両面が有機被膜によって被覆されている
が、金属が露出した金属ウエブの側端面に接触する導電
性ロール、導電性ロールと電極ロールの間に電圧を印加
するための電源、および欠陥に基づいて流れる電流を検
出する装置を備えているので,ウエブの金属と電極ロー
ルの間に電圧を印加し,流れる電流に基いて,電極ロー
ルと接触する側の有機被膜における欠陥の有無を判別す
ることが可能であり,従って第1装置発明は第1方法発
明を実施できる。
第2装置発明の装置は,電気絶縁体を介して軸方向に
互いに接続する複数の導電性ロール体を有し、かつ電気
絶縁体が他の電極ロールの導電性ロール体に対向するよ
うに,ウエブの移動方向に沿って配設された,第1の電
極ロールおよび第2の電極ロール;およびウエブのの検
査されるべき有機被膜側を第1の電極ロールおよび第2
の電極ロールに巻き付けるための,第1の電極ロールの
入口側,第1の電極ロールと第2の電極ロールの中間お
よび第2の電極ロールの出口側に配設された保持ロール
を備えているので,第2装置発明は,第1装置発明と同
様にして第2方法発明を実施できる。
(実施例) 第1図,第2図において,1は電極ロール,2a,2bは保持
ロール,3は有機被膜被覆金属ウエブである。電極ロール
1は,ウエブ3に対して巻き付け角θを形成するよう
に,その頂部1aが各保持ロール2a,2bの底端2a1,2b1
り上方に位置して配設されている。
電極ロール1の,ウエブ3の両側端3a,3bに対接する
部分を含む両端部の少なくとも表面部は電気絶縁体19よ
りなることが好ましい。両端部が導電体よりなる場合
は,ウエブ3の両側端3a,3bの金属が露出したカットエ
ッジと接触してショートするおそれがあるからである。
電気絶縁体19のウエブ側端3a,3bへの入り込み幅wは,
ショートを防止できる範囲内でできるたけ小さいことが
好ましく,通常は約3〜20mmである。
有機被膜被覆金属ウエブ3は,金属ウエブ,例えば低
炭素鋼ストリップの両面にプラスチックフィルム等を貼
着してなるものであって,第1図の場合,下面側のプラ
スチックフィルム(図示されない)が検査されるべき有
機被膜となる。有機被膜被覆金属ウエブ3は,図の右方
に配設されたピンチロール(図示されない)によって引
っ張られて,巻戻しリール(図示されない)から巻戻さ
れながら,一定速度で矢印A方向に移動する。
4は,有機被膜被覆金属ウエブ3の金属ウエブの露出
した側端面3aとスプリング(図示されない)による押圧
下に接触する導電性ロールであって,シャフトのスリッ
プリング4aに接触するブラシ5を介して高圧交流電源装
置6に電気的に接続する。接触状態をより確実にするた
め,反対側の側端面3bに同様の構造の第2の導電性ロー
ル(図示されない)を接触させてもよい。
電極ロール1はシャフトのスリップリング1bに接触す
るブラシ7,抵抗8a(例えば0.3MΩの)および抵抗8b(例
えば100Ωの)を介して高圧電源装置6に電気的に接続
する。抵抗8aは,放電電流の大きさを抑制して,電極ロ
ール1および導電性ロール4の損傷を防止する。抵抗8b
は後述のように電流値を電圧値v1に変換する作用を有す
る。なお9は,電源装置6のON,OFF回路である。保持ロ
ール2bの下流には,欠陥マークを塗布するためのスプレ
ー装置15が設けられている。
10は,欠陥検出回路であって,前述の抵抗8b,比較器1
1および遅延回路12を備えている。比較器11は,抵抗8b
の両端に発生する電圧v1と比較電圧信号13の電圧v2を比
較し,電圧v1が電圧v2より高い場合,欠陥マーク塗布信
号14を出力し,信号14は遅延回路12によって所定時間tr
遅れて,スプレー装置15に入力するように構成されてい
る。なお比較電圧信号13の電圧v2は,欠陥のない正常な
被膜部分が通過するさいの電圧v1より若干高い値に定め
られている。上記の遅延時間trは欠陥部が,検出された
位置からスプレー装置15の真下またはその幅方向に沿う
ライン18に達するまでの時間に等しく定められる。
比較器11は,欠陥マーク塗布信号14と同時に放電電流
遮断信号16を出力する。電源装置6は,放電電流遮断信
号16が電源装置6に内蔵されたタイマー付電流遮断器17
に入力して,第3図に示すように,極く短時間内に,す
なわち急速に電源電圧を,放電が起こらない電圧(例え
ば400ボルト)以下に低下,ないし0にするように構成
されている。第3図において,放電を防止の観点から,
電圧が低下ないし0になるまでの時間t1は通常10μsec.
程度であることが好ましく,電源電圧が低電圧ないし0
にある時間は,ウエブ3が巻き付け角θに対応する距離
lを通過する時間t2(通常約1〜20msec.)にほぼ等し
いことが好ましい。
以上の装置により,被膜の欠陥検査は次のようにして
行われる。
有機被膜被覆金属ウエブ3を第1図のように板通しし
た後,ピンチロールによって引っ張って,ウエブ3を電
極ロール1に巻き付け密着させて,また導電性ロール4
をウエブ3の側端面に接触させて,矢印A方向に移動さ
せると同時に高圧電源装置6のON-OFF回路9のスイッチ
9aをONにする。
ウエブ3の下側被膜の正常部が電極ロール1に接触し
て通過する間は,抵抗8bに比較的小さな充電電流が流れ
るが,ピンホール等の欠陥部が接触すると,電源装置6,
導電性ロール4,ウエブ3の金属ストリップ,欠陥部,電
極ロール1および抵抗8a,8bを通って大きな放電電流が
流れようとする。
従って比較器11に電圧v1が入力し,電圧v1は比較電圧
v2と比較され,v1がv2より大きい場合,欠陥マーク出力
信号14が比較器11より出力される。欠陥マーク出力信号
14は遅延回路12により所定時間t遅れた後,即ち欠陥部
がスプレー装置15の真下もしくはその幅方向に沿うライ
ン18の位置に達した時点にスプレー装置15に入力する。
入力と同時にスプレー装置15は,即乾性の着色スプレー
液を極く短時間スプレーしてウエブ3の上面にマークを
付ける。
同時に比較器11より電流遮断信号16がタイマー付き電
流遮断器17に入力して,電源電圧は急速に低下ないし0
になる。そしてタイマーによって設定された極く短時間
t2の間その状態が続く。そのため放電電流は実質的に流
れない。従って放電による電極ロール1および導電性ロ
ール4の損傷は起こり難い。
ウエブ3は通常,スプレー装置15の下流に設けられ
た,カッピングマシン(図示されない)などの成形機に
よって,缶体などに成形されるが,上記マークが付いた
部分を含む幅方向ライン18の前後の長さ方向所定幅の部
分から成形された成形品を自動的に排除するように構成
することによって,不良品を排除することができる。
第4図,第5図は電極ロールが幅方向に分割されてい
る場合の実施例を示すものであり,第1図,第2図と同
符号の部分は同様の部分を示す。
この場合保持ロール2bの下流に,さらに電極ロール1y
および保持ロール2cが設けられている。電極ロール1xは
電気絶縁体21を介して軸方向に互いに接続する複数の
(第5図の場合4個)導電性ロール体20とその内部を挿
通するシャフト22を備えている。シャフト22は強度が比
較的高く,かつ電気絶縁性の材料,例えばベークライト
よりなっている。電気絶縁体21の外径は好ましくは,導
電性ロール体20の外径と等しく定められている。
シャフト22の突出部には導電性ロール体20と同数のス
リップリング1b1,1b2,1b3,1b4が着設されており,各
スリップリング1bは対応するロール体20に導線23を介し
て接続している。各スリップリング1b1,1b2,1b3およ
び1b4にそれぞれ接触するブラシ7a,7b,7cおよび7d毎
に,対応する欠陥検出回路10a,10b,10cおよび10dが設け
られている。各検出回路10は第2図に示すものと同様の
構成をしており,高圧電源装置6に接続する。
電極ロール1yも電気絶縁体21を介して軸方向に互いに
接続する複数の(第5図の場合5個)導電性ロール体20
とその内部を挿通するシャフト22を備えており,電気絶
縁体21が電極ロール1xのロール体20に,ウエブ3の進行
方向に沿って対向する位置にくるように設けられてお
り,それに応じてロール体20の数が異なる点を除いて
は,電極ロール1xと同様の構造,作用を有する。従って
各ロール体20は,対応するブラシ7および欠陥検出回路
10を介して電源装置6に接続する。
なお電極ロール1y用の欠陥検出回路10の遅延回路12に
おける遅延時間trは,電極ロール1xに対する遅延時間tr
よりも,ウエブ3が電極ロール1xと電極ロール1yの間を
通過する時間だけ短く設定されている。
この場合,被膜の欠陥部が電極ロール1xのロール体20
に接触するときは,当該ロール体20に対応する欠陥検出
回路10より欠陥マーク塗布信号14が出力され,この信号
14によってスプレー装置15から着色スプレー液がスプレ
ーされる。また欠陥部が電極ロール1xの電気絶縁体21に
接触するときは,当該電気絶縁体21に対向する電極ロー
ル1yのロール体20に対応する欠陥検出回路10より欠陥マ
ーク塗布信号14が出力され,この信号14によってスプレ
ー装置15から着色スプレー液がスプレーされる。
次に具体例について説明する。
厚さ0.15mmのティンフリースチールの両面に厚さ20μ
mのポリエチレンテレフタレートフィルムが貼着された
幅100cmの有機被膜被覆金属ウエブ3の缶体内面側とな
るべき被膜の欠陥を第4図,第5図に示すタイプの装置
によって検査した。
電極ロール1xとしては,ロール全長が102cm,直径が10
cm,両端部の絶縁体19の幅が2cm,各導電性ロール体20の
幅が10cm,内側の各絶縁体21の幅が1cmで,9個のロール体
20を有し,ロール体20は表面クロムめっきされた銅リン
グ,電気絶縁体21およびシャフト22はベークライトより
なるものを用いた。電極ロール1yとしては,両端部の絶
縁体19の幅が7cm,各ロール体20の幅が10cmで,8個のロー
ル体20を有する点以外は電極ロール1xと同様の構造のも
のを用いた。
支持ロール2a,2b,2cは直径10cmでMCナイロンよりなる
ものを用い,電極ロール1x,1yにおける巻き付け各θが1
5度になるように配設した。導電性ロール4としては,
直径3cmで,銅よりなるものを用いた。
高圧電源装置6は1500ボルト,500Hzの交流電源を有
し,抵抗8aは0.3MΩ,抵抗8bは100Ω,比較電圧v2は0.5
ボルトであった。
上記のウエブ3を上記の装置に第4図に示すように板
通しし,その下面の幅方向中央を長さ方向1m置きにピン
先で刺してから,ピンチロールにより80kgのテンション
で矢印A方向に定速で移動させ,同時に通電したとこ
ろ,ピン先で刺した位置の上側の面にスプレーマークが
塗布された。
本発明は上記実施例によって制約されるものでなく,
例えば電源は高圧直流電源であってもよい。この場合,
ウエブのプラスチックフィルムが帯電するので,ウエブ
が最後の保持ロールを通過後,イオン化したエアを吹き
付けたり,またはアースするなどして徐電することが望
ましい。
また電極ロールの導電性ロール体は,導電性エラスト
マーよりなるもの(その表面に金属めっきしたもの等を
含む)であってもよい。
さらに例えば第6図の25に示すように,保持ロールは
上下一対のロール25a,25bよりなるピンチロール状のも
のであってもよい。また例えば第7図に示すように,保
持ロールは,電極ロール1xおよび1yにウエブ3を挟んで
それぞれ対接する押さえロール26a,26bおよび26c,26dで
あってもよい。すなわち保持ロールとして,2a,2bタイプ
のもの,25タイプのもの,および26a,26bタイプのものを
適宜組み合わせて使用してもよい。
また放電防止のため,電源電圧を低下ないし0にする
とともに,被膜に充電されているエネルギーを,電源側
で逆電圧をかけるなどして吸収するようにしてもよい。
(発明の効果) 第1方法発明および第2装置発明は、両面に有機被膜
が被覆された金属ウエブの、検査されるべき面側の有機
被膜におけるピンホールなどの微細な欠陥をも,容易に
かつ自動的に検査できるという効果を奏する。
第2方法発明および第2装置発明は,有機被膜被覆金
属ウエブが広幅の場合であっても,検査のさい放電に基
づく電極ロールの損傷が起こり難いというメリットを有
する。
請求項3記載の発明は,電極ロールの損傷をさらに起
こり難くすることができ,さらに欠陥が検出されても、
金属ウエブの移動を停止することなく、金属ウエブの実
質的に全長にわたり欠陥を検出できるという利点を有す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1装置発明の実施例である装置の説
明用正面図,第2図は第1図の装置の一部切断平面図,
第3図は被膜欠陥が検出された瞬間の電源電圧の低下の
例を示す線図,第4図は本発明の第2装置発明の実施例
である装置の説明用正面図,第5図は第4図の装置の一
部切断平面図,第6図および第7図は本発明の他の実施
例である装置の説明用要部正面図である。 1,1x,1y…電極ロール,2a,2b,2c…保持ロール,3…有機被
膜被覆金属ウエブ,4…導電性ロール、6…(高圧)電源
装置,10…欠陥検出回路,20…導電性ロール体,21…電気
絶縁体,25,26a,26b,26c,26d…保持ロール。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両面に有機被膜が被覆された金属ウエブを
    電極ロールに巻き付け、かつ金属ウエブの側端面に導電
    性ロールを接触させて移動させながら、導電性ロールと
    電極ロールの間に電圧を印加し、流れる電流に基づい
    て、電極ロールと接触する側の有機被膜における欠陥の
    有無を判別することを特徴とする有機被膜被覆金属ウエ
    ブの被膜欠陥検査方法。
  2. 【請求項2】有機被膜被覆金属ウエブを、電気絶縁体を
    介して軸方向に互に接続する複数の導電性ロール体を備
    え、かつ電気絶縁体が他の電極ロールの導電性ロール体
    に対向するように該ウエブの移動方向に沿って配設され
    た、第1の電極ロールおよび第2の電極ロールに巻き付
    けて移動させながら、該ウエブの金属と各電極ロールの
    間に電圧を印加し、流れる電流に基づいて、各電極ロー
    ルと接触する側の有機被膜における欠陥の有無を判別す
    ることを特徴とする有機被膜被覆金属ウエブの被膜欠陥
    検査方法。
  3. 【請求項3】該電流が所定値を越えたとき、該電圧を極
    く短時間内に低下、または0にし、該電圧が低下してい
    る、または0である時間を、電極ロールに対する巻き付
    け角に対応する距離を該ウエブが通過する時間にほぼ等
    しくし、その後直ちに元の電圧に戻す、請求項1および
    2記載の有機被膜被覆金属ウエブの被膜欠陥検査方法。
  4. 【請求項4】両面に有機被膜が被覆された金属ウエブの
    被膜欠陥検査装置において、該装置は、電極ロール;該
    ウエブの検査されるべき有機被膜側を電極ロールに巻き
    付けるための、電極ロールの入口側および出口側に配設
    された保持ロール;該ウエブの側端面に接触する導電性
    ロール;導電性ロールと電極ロールの間に電圧を印加す
    るための電源;および欠陥に基づいて流れる電流を検出
    する装置を備えることを特徴とする有機被膜被覆金属ウ
    エブの被膜欠陥検査装置。
  5. 【請求項5】有機被膜被覆金属ウエブの被膜欠陥検査装
    置において、該装置は、電気絶縁体を介して軸方向に互
    に接続する複数の導電性ロール体を有し、かつ電気絶縁
    体が他の電極ロールの導電性ロール体に対向するよう
    に、該ウエブの移動方向に沿って配設された、第1の電
    極ロールおよび第2の電極ロール;該ウエブの検査され
    るべき有機被膜側を第1の電極ロールおよび第2の電極
    ロールに巻き付けるための、第1の電極ロールの入口
    側、第1の電極ロールと第2の電極ロールの中間および
    第2の電極ロールの出口側に配設された保持ロール;該
    ウエブの金属と、第1の電極ロールおよび第2の電極ロ
    ールの間に電圧を印加するための電源;おび欠陥に基づ
    いて流れる電流を検出する装置を備えることを特徴とす
    る有機被膜被覆金属ウエブの被膜欠陥検査装置。
JP2181342A 1990-07-09 1990-07-09 被膜欠陥検査方法と装置 Expired - Fee Related JPH087192B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2181342A JPH087192B2 (ja) 1990-07-09 1990-07-09 被膜欠陥検査方法と装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2181342A JPH087192B2 (ja) 1990-07-09 1990-07-09 被膜欠陥検査方法と装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0469563A JPH0469563A (ja) 1992-03-04
JPH087192B2 true JPH087192B2 (ja) 1996-01-29

Family

ID=16099023

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2181342A Expired - Fee Related JPH087192B2 (ja) 1990-07-09 1990-07-09 被膜欠陥検査方法と装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH087192B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6674523B2 (en) * 2000-07-27 2004-01-06 Canon Kabushiki Kaisha Pre-viewing inspection method for article and device therefor
JP2008157929A (ja) * 2006-11-28 2008-07-10 Furukawa Electric Co Ltd:The 耐電圧不良検出方法及び耐電圧不良検出装置
JP2008157928A (ja) * 2006-11-28 2008-07-10 Furukawa Electric Co Ltd:The 耐電圧不良検出方法及び耐電圧不良検出装置
JP5994220B2 (ja) * 2011-08-04 2016-09-21 日産自動車株式会社 電極シートの検査装置
JP6178405B2 (ja) 2012-04-17 2017-08-09 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 装置及び方法
CN111855765A (zh) * 2020-08-04 2020-10-30 溧阳卓越新材料科技有限公司 铝塑膜涂层质量在线监测方法及其在线监测装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59191648U (ja) * 1983-06-06 1984-12-19 昭和アルミニウム株式会社 合成樹脂被覆帯状金属材の被覆洩れ監視装置
JPS6157850A (ja) * 1984-08-29 1986-03-24 Shinko Fuaudoraa Maintenance Kk グラスライニング面のピンホ−ル検知器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0469563A (ja) 1992-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3792458A (en) Method and apparatus for detecting pinholes in sheet material
US20150115976A1 (en) Continuous web inline testing apparatus, defect mapping system and related methods
US6838039B2 (en) Film roll body and method of manufacturing film roll body
JPH087192B2 (ja) 被膜欠陥検査方法と装置
US3787706A (en) Apparatus for the control of charge on a moving web
US5533382A (en) Abrasion tester
US3474292A (en) Method of reducing electrostatic charges on film structures
US4417701A (en) Method and means for controlling the manufacture of windings for inductive apparatus
US4240026A (en) Detection of faults in the insulation of an electrical conductor using a liquid electrolyte
JPH02171649A (ja) 絶縁ケーブルの欠陥検知方法および装置
JP2003307509A (ja) 絶縁被覆物のピンホール検査方法
JP2532001B2 (ja) 不良導体の静電塗装におけるア―スチェック方法
EP1147408B1 (en) Condom testing apparatus
JP4639489B2 (ja) 絶縁性シートの異物検出装置および該シートの検査処理方法
US5173146A (en) Plasma treatment method
JP3377385B2 (ja) ピンホール検査装置
CA1120546A (en) Detection of faults in the insulation of an electrical conductor
JPH0331382B2 (ja)
JPH0616915Y2 (ja) スレッディング装置
JPS5913536B2 (ja) 放電処理方法
KR960006977Y1 (ko) 스트립 표면 결함 감지장치
JPS6270725A (ja) 密封食品におけるピンホ−ル等の検出装置
JPH0375062B2 (ja)
JPS60159634A (ja) 異物検出方法
JP3602710B2 (ja) ラミネート鋼板の静電気除去方法およびそれに用いる静電気除去装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees