JPS5913536B2 - 放電処理方法 - Google Patents

放電処理方法

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JPS5913536B2
JPS5913536B2 JP113476A JP113476A JPS5913536B2 JP S5913536 B2 JPS5913536 B2 JP S5913536B2 JP 113476 A JP113476 A JP 113476A JP 113476 A JP113476 A JP 113476A JP S5913536 B2 JPS5913536 B2 JP S5913536B2
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JP
Japan
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film
discharge treatment
sheet
discharge
roll
Prior art date
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Expired
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JP113476A
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English (en)
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JPS5285264A (en
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富男 安達
重嘉 升田
幸夫 三石
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は誘電体フィルム・シートの放電処理の改良法に
関する。
更に詳しくは、放電処理された誘電体フィルム・シート
の加工適性を改良、向上する方法を提供しようとするも
のである。従来、誘電体のフィルムやシートの接着性を
改良するためにその表面を放電処理することが知られて
いる。
ところが、かかる表面処理をされたフィルム又はシート
をロール状に巻上げると、表面処理されないものを巻上
げた場合にくらべ、その巻姿が悪化し、特にロールの端
面が不揃になり、その部分のフィルムは折れ曲つたり、
傷がついたりして、次の加工に適しなくなる。又、この
如き端面不揃の巻上げロールから巻出したフィルム等は
蛇行するので加工の時に非常に不都合であり、通常、変
動の見られるフィルムの両端部分を切捨5 てる事が行
われている。この如く巻上げロールの端面不揃は、その
加工適性、特に歩留りを大巾低下させる等の欠点を生ず
る。電気放電処理によるこのようなフィルムの加工適性
の悪化は、従来は放電処理による接着性の向10上に付
随するブロッキング性、即ち摩擦係数が高くなる事に基
づくものと考えられ、やむを得ない事とされて来た。
本発明者はフィルム又はシートのこのような品質の悪化
を改善するべく鋭意研究の結果、このよ15うな品質の
悪化の殆んどが、交流電源による放電処理に際して、フ
ィルム又はシートに生起した静電気の帯電による事、及
びこれを防ぐには交流電源による放電処理後に除電すれ
ばよい事を見出し、本発明に到達した。
ク0 即ち、本発明は、誘電体のフィルム又はシートを
交流電源を用いて放電処理し、該放電処理後に除電処理
を施し、次いで該フィルム又は該シートを巻取ることか
らなる放電処理方法である。
本発明における放電処理に用いる誘電体のワーク5 ル
ム、又はシートは、任意のものでよいが、熱可塑性プラ
スチックスのフィルム又はシートが好ましく用いられる
。芳香族線状ポリエステル(例えばテレフタル酸やナフ
タレンジカルボン酸を酸成分とするポリエステル、特に
ポリエチレンテレフ30 タレート、ポリブチレンテレ
フタレート、ポリエチレンナフタレート等)のフィルム
又はシートが帯電による障害が大きいので、本発明を特
に効果的に実施できる。フィルム又はシートの厚さは、
通常1μm〜535mmであり、本発明はかかる厚さの
ものに対して適用できるが、フィルムの厚さが比較的薄
い場合に、帯電によるフィルムの巻姿の悪化が顕著にな
るので、本発明は膜厚1μm〜100μm、特に膜厚1
μm〜50Itmものに適用した時、その効果が著しい
本発明に云う交流電源による放電処理とは、いわゆるグ
ロー放電処理、接触放電処理火花放電処理、及びコロナ
放電処理等の処理方法(電極間に放電を起し、その放電
領域に誘導体フイルムを晒す事で処理する方法)を含む
使用する交流電源は、なるべく高周波の方が放電し易く
、処理も均一に行なわれるので50Hz以上の交流、特
に1KHz以上の交流を用いることが好ましい。通常良
く用いられるのは、5〜200KHzである。放電処理
の雰囲気は、通常空気であるが、減圧下又は空気以外の
蒸気やガス中で放電させて処理してもよい。本発明で放
電処理を行なうのは、誘電体のフイルム又はシートの表
面性を改良し、接着性等を向上させるためであり、放電
々力としてフイルム又はシートの単位面積当り50ジユ
ール/M2以上の電力を加えることが好ましい。
空気中のコロナ放電処理においては、放電々力として2
00ジユール/M2以上、特に500ジユール/イ以上
が好ましい。一方、あまり放電々力が多くなると、フイ
ルムが加熱され、収縮等の問題が発生するので5万ジユ
ール/M2以下にとどめるのが好ましい。放電処理の際
のフイルム又はシートの速度は特に制限はないが、一般
にフイルムやシートの速度が速くなると、これに随伴す
る空気が多くなり、ガイドロールや巻上げロール上で空
気層に浮いて蛇行し易くなる傾向がある。本発明方法の
実施によりこのような傾向をなくすることができる。フ
イルム又はシートの速度が10m/Mi似上、特に50
m/Min以上の時、本発明の効果が著しく大きくなる
。本発明では、誘電体のフイルム又はシートを前述の如
く放電処理をした後、除電する。
除電は放電処理の直後に行なう事が好ましい。除電する
方法は、公知の任意の方法を採用すればよい。例えばコ
ロナ放電式除電器を用いるとよい。これには、接地した
導電性細線を帯電体に近づける自己放電方式、直流高圧
を用いてイオンを発生させ、それを吹付ける直流放電方
式、交流コロナ放電を用いる交流方式がある。又、放射
線を用いる方法も知られている。電離放射線により空気
を導電性にし、帯電を放電させる方法である。本発明で
は除電処理を施したフイルム又はシートを公知の手段に
よつて巻取るものであり、この巻取りに際し、フイルム
やシートには蛇行がなく良好な巻姿を呈するように巻上
げることができる。本発明の具体例の一つを図1に示す
図1において、巻出フイルム1は、交流電源4に接続さ
れた放電々極2,3の間に形成された放電域9を通過し
、放電処理され、ロール8に巻取られる。必要に応じて
カードロール6,7を通過してロール8に巻取つてもよ
い。除電は、3以後巻取るまでの間のどこで行なつても
よいが、放電処理直後の5の位置に除電装置を設置する
のが好ましい。それは、除電以後巻取りまでの間でロー
ルとフイルム、或はフイルムとフイルムの間の静電的相
互作用によりフイルム蛇行したり、左右にずれるのを防
ぎ、又他の何らかの力で左右にずれたフイルムがそのま
ま蛇行するのを防ぎテンシヨンで直ちにもとの位置に戻
るようになるからである。又巻取ロール8も、非常な高
電圧に帯電し易い場所である。フイルムを除電しないで
巻取つた場合、巻取られるフイルムの端面が不揃いにな
つて、巻姿が悪くなる。従つて、このためには巻上げロ
ールの直前に除電するのも効果的な方法である。特に、
放電処理直後に除電し、更に巻上げロールの直前に再度
除電するのが好ましい。除電はフイルム面の両面側で実
施してもよいが、フイルムの片面側から実施すれば充分
である。
又除電はフイルム面のどちら側から実施してもよいが、
放電処理面側から実施するのが便利である。本発明方法
によれば、放電処理したフイルムの巻姿や加工適性を改
善できる。放電処理後のフイルムを一旦巻上げることな
く、後加工(例えばコーテイング)する場合でも、フイ
ルムが帯電していると前述と同じ理由により蛇行するが
、本発明方法の採用によりこれを防ぐことができる。又
、帯電したフイルムの使用はコーテイングの際の弓火や
爆発の原因になるほか、印刷仕上りの不良、包装機械に
うまくかからない等の欠点を生ずるが、本発明方法の採
用によりこのような欠点を改善できる。以下、実施例に
より本発明を詳述する。
実施例における結果の評価基準は次の通りである。
巻上げフイルムロールの巻姿 巻上げフイルムロールの端面を観察し、フイルムの蛇行
した大きさを測定し、蛇行巾 2mm未満 を
1級 2mm以上、4mm未満を2級 4詣以上、6mm未満を3級 6關以上 を4級(不合格) とした。
静電気帯電圧の測定 春日電機(株式会社)製集電式電位測定器KS−325
型を使用。
比較例 1〜2 厚さ25μm1フイルム巾500mm1長さ2,000
mの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフイルムをコ
ロナ放電処理した。
装置は図1に示すものを用い、ガイドロール6及び7に
フイルムを通さず、放電処理後直ちに巻上げロール8に
巻上げる方式をとつた。除電装置は使用しなかつた。コ
ロナ放電処理装置は春日電機(株)製HF3Ol型を用
い、周波数110KHz1運転条件はフイルム速度10
0m/Minl処理電力は電圧4.5KV1電流0.4
Aで、フイルム単位面積当り2160ジユール/M2で
あつた。この時、放電処理直後のフイルムの電位は20
K、巻上げフイルムの巻姿は4級であつた(比較例1)
コロナ放電処理の電源を切る以外は前記と同じ条件で処
理した場合、即ち、前記と同じ装置を用いて単なる巻返
しを行なつた場合、前記と同じ位置で測定したフイルム
の電位はO、巻上げフイルムの巻姿は1級であつた(比
較例2)。
以上の結果から、コロナ放電処理で帯電することによつ
て、フイルムの巻姿が悪化することが判る。
実施例 1 コロナ放電処理直後の、図1における5の位置に、除電
のために導電性繊維よりなる布をフイルム面から107
7zmのところに垂らし、自己放電方式により除電する
以外は比較例1と同様にしてコロナ放電処電した。
除電器5の直後でのフイルムの電位は1KV1巻上げフ
イルムの巻姿は1級であつた。
実施例2、及び比較例3 厚さ12μm1フイルム巾500mm1長さ3,000
mの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフイルムをコ
ロナ放電処理した。
装置は図1に示すものを用い、ガイドロール6及び7に
フイルムを通さず、放電処理後直ちに巻上げる方式をと
つた。コロナ放電処理装置は春日電機(株)製HFS4
Ol型を用い、周波数5KHzで処理し、フイルム速度
を80m/Minとした。除電器を図1における5の位
置に設けて除電したものと、除電器を全く設けなかつた
ものとを実験した。設置した除電器は交流放電方式のも
ので、フイルムのコロナ放電処理面側にフイルムから1
0mmの位置に設けた。フイルムの帯電圧は除電器直後
(除電器を設けていないときは、対応位置)で測定した
。結果を表1に示す。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明で用いる装置の一例を示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 誘電体フィルム又はシートを交流電源を用いて放電
    処理し、該放電処理後に除電処理を施し、次いで該フィ
    ルム又は該シートを蛇行させることなく巻取ることを特
    徴とする放電処理方法。
JP113476A 1976-01-08 1976-01-08 放電処理方法 Expired JPS5913536B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP113476A JPS5913536B2 (ja) 1976-01-08 1976-01-08 放電処理方法

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JP113476A JPS5913536B2 (ja) 1976-01-08 1976-01-08 放電処理方法

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JPS5285264A JPS5285264A (en) 1977-07-15
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JP2019067733A (ja) * 2017-10-05 2019-04-25 春日電機株式会社 除電方法及び除電装置

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