JP2008157928A - 耐電圧不良検出方法及び耐電圧不良検出装置 - Google Patents

耐電圧不良検出方法及び耐電圧不良検出装置 Download PDF

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Akinari Uchikoshi
昭成 打越
Atsushi Hiraizumi
敦嗣 平泉
Yuki Itagaki
祐輝 板垣
Akira Morii
暁 森井
Koichi Toyosaki
孝一 豊崎
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Abstract

【課題】樹脂被覆導電材の樹脂部及び導電部材の厚さや幅に拘らず樹脂部の耐電圧不良を検出することができる耐電圧不良検出装置を提供する。
【解決手段】導体材料の板、箔又は条の表面に樹脂が被覆された樹脂被覆導体材料1の樹脂部3の耐電圧不良を、樹脂被覆導電材1を樹脂部3に電極13を接触させて高電圧を印加し、電極13と導電部材2間の漏れ電流により耐電圧不良を検出する耐電圧不良検出装置11において、耐電圧不良検出装置11は電極13を樹脂部3に押し付ける押付け力調整機構14を備えた構成としたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、導電部材にフィルム接着・フィルムラミネート・塗布・コーティング等によって樹脂部材で被覆された樹脂被覆導電材の樹脂部の耐電圧不良を検出する耐電圧不良検出方法及び耐電圧不良検出装置に関する。
電子部品には電磁シールド、高周波シールド及び絶縁等のためにケーシングとして樹脂被覆の導電部材、例えば基材として銅、ステンレス等の合金板、箔、条(帯)等を樹脂で被覆したものが使用されている。近年、電子部品は小型化、低背化の要求が強く、更にトータル工期の短縮及び信頼性を確保することから一体型の樹脂被覆合金条(帯状の樹脂被覆導電材)が要求されてきている。
このような樹脂被覆導電材の樹脂部の耐電圧不良を検出する方法として、該材料の導電部材をアースに落とし、樹脂部表面に高電圧を印加しておき、不良箇所で発生する放電による電流変化を検出する方法が知られている。樹脂部表面に高電圧を印加する方法としては、高電圧を印加した電極ロールに樹脂被覆導電材を抱かせる方法が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
更に樹脂被覆導電材の端面に露出した導電部材部分への放電を防ぐために樹脂被覆導電材の幅よりも僅かに狭い幅の電極ロールに樹脂被覆導電材を抱かせて耐電圧不良を検出する方法も知られている。
また、電極ロールによる樹脂部表面への高電圧印加方法以外でも、高電圧を印加したブラシ形状の電極を樹脂部表面に接触させる方法(例えば、特許文献3参照)、高電圧を印加した電極を樹脂部表面側に非接触で設ける方法も知られている。
特開平7−60841号公報(3頁、図1) 特開平11−218523号公報(3―4頁、図1) 特2000−5717号公報(3頁、図1)
しかしながら、従来の検出方法では、樹脂被覆導電材の厚さが薄い場合電極ロール端部が接する部分が変形するという問題があった。更に、樹脂幅より更に幅の狭い電極ロールに抱かせることになるため、樹脂部の厚さが薄い場合や導電部材の幅に比べて樹脂部の幅が狭い場合は、電極ロールの端部が樹脂部に傷をつけて耐電圧不良を発生させてしまうという問題もあった。これらを回避するために樹脂被覆導電材の長手方向(走行方向)への張力を下げると樹脂被覆導電材のライン走行時の安定性を損なうばかりでなく、樹脂部が安定して電極に接触しないという問題も発生した。
また、高電圧を印加したブラシ形状の電極を樹脂部の表面に接触させる方法や、高電圧を印加した電極を樹脂部の表面側に非接触で設ける方法では、樹脂被覆導電材の樹脂部分の幅が変わる度に電極を樹脂部の幅に合わせたものに変更しなければいけないという問題があった。この問題は、同一品種を大量に製造し続ける場合には顕著にならなかったが、小型電子部品のケース材やコネクタ部の材料のような少量・多品種に対応する場合に大きな問題となった。
更に、近年製品形態も変化しており、樹脂被覆導電材も樹脂部が導電部材幅よりも細い幅で、1本又は2本以上の帯状(以下「ストライプ」という)に被覆されている樹脂被覆導電材も提供されてきているが、このような材料に関しては樹脂部の耐電圧不良を検出するという概念すら存在していないのが現状である。
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、樹脂被覆導電材の樹脂部及び導電部材の厚さや幅に拘らず樹脂部の耐電圧不良を検出することができる耐電圧不良検出方法及び耐電圧不良検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係わる耐電圧不良検出方法は、
押付け力調整機構によって少なくとも1つの電極を、導電部材の表面に樹脂が被覆された樹脂被覆導電材の樹脂部分に接触させ、前記樹脂部分に高電圧を印加し、前記電極と前記導電部材間の漏れ電流により耐電圧不良を検出することを特徴としている。
また、本発明の請求項7に記載の耐電圧不良検出装置は、
導電部材の表面に樹脂が被覆された樹脂被覆導電材の樹脂部の耐電圧不良を、前記樹脂部に電極を接触させて高電圧を印加し、前記電極と導電部材間の漏れ電流により検出する耐電圧不良検出装置において、前記耐電圧不良検出装置は前記電極を前記樹脂部に押し付ける押付け力調整機構を備えたことを特徴としている。
樹脂被覆導電材の樹脂部に電極を押し付けることにより、例えば走行中において樹脂部に電極を安定して接触させることができる。これにより、電極と導電部材間の耐電圧不良を良好に検出することが可能となる。なお、樹脂被覆導電材の形状としては、板、箔または条などが考えられるが、これに限られない。
また、本発明の請求項2に記載の耐電圧不良検出方法は、請求項1に記載の耐電圧不良検出方法において、前記樹脂被覆導電材の長手方向に沿って2つ以上設けられ、各電極はそれぞれ電極位置調節機構により前記樹脂部の幅方向の位置を調節可能とされていることを特徴としている。
また、本発明の請求項8に記載の耐電圧不良検出装置は、請求項7に記載の耐電圧不良検出装置において、前記樹脂被覆導電材の長手方向に沿って設けられた2つ以上の電極と、これらの電極をそれぞれ前記樹脂部の幅方向に位置決め調節する電極位置調節機構を備えたことを特徴としている。
耐電圧不良検出が必要な樹脂部の幅や位置が変わっても電極位置を調節するだけで容易に対応することが可能である。また、樹脂部が導電部材にストライプ状に2本以上被覆された場合にも対応することができ、少量・多品種に容易に対応することが可能となる。
また、本発明の請求項3に記載の耐電圧不良検出方法は、請求項1又は請求項2に記載の耐電圧不良検出方法において、前記電極はロール形状であることを特徴としている。
また、本発明の請求項9に記載の耐電圧不良検出装置は、請求項7又は請求項8に記載の耐電圧不良検出装置において、前記電極はロール形状であることを特徴としている。
電極をロール形状とすることで走行する樹脂被覆導電材の樹脂部に常時円滑に接触させることができ、電極と導電部材間の耐電圧不良を良好に検出することが可能となる。
また、本発明の請求項4に記載の耐電圧不良検出方法は、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の耐電圧不良検出方法において、前記樹脂部は前記導電部材の幅よりも細い幅に被覆されていることを特徴としている。
樹脂部の幅を導電部材の幅よりも細い幅であっても本発明の請求項4に記載の耐電圧不良検出方法では検出可能であり、樹脂被覆導電材を種々の仕様に対応させることが可能となる。
また、本発明の請求項5に記載の耐電圧不良検出方法は、請求項4に記載の耐電圧不良検出方法において、前記樹脂部は前記導電部材の片面に幅方向に間隔を存して少なくとも2本形成されていることを特徴としている。
導電部材の片面に幅方向に樹脂部を少なくとも2本形成されていても、本発明の請求項4に記載の耐電圧不良検出方法では検出可能であり、ことで樹脂被覆導電材を種々の仕様に対応させることが可能となる。
また、本発明の請求項6に記載の耐電圧不良検出方法は、請求項1乃至請求項5の何れかに記載の耐電圧不良検出方法において、前記樹脂被覆導電材は前記樹脂部側の表面において前記電極が接触する近傍であって前記樹脂部と導電部材との境界部を少なくとも含む領域を絶縁機構により覆われて絶縁されることを特徴としている。
また、本発明の請求項10に記載の耐電圧不良検出装置は、請求項7乃至請求項9の何れかに記載の耐電圧不良検出装置において、前記耐電圧不良検出装置は前記樹脂被覆導電材の樹脂部の表面において前記電極が接触する近傍位置に前記樹脂部と導電部材との境界部を少なくとも含む領域を覆って絶縁する絶縁機構を備えたことを特徴としている。
電極近傍における樹脂部の側縁部と導電部材との境界部を少なくとも含む領域を絶縁することで、樹脂部に接触する電極と導電部材とを良好に絶縁することができると共に、誤検出を防止することができる。
なお、本発明の耐電圧不良検出方法および耐電圧不良検出装置に、ガイド機構を備えることもでき、樹脂被覆導電材が走行時に幅方向に蛇行することを抑制して走行を安定させる。これにより耐電圧不良検出時における誤検出等が低減される。また、樹脂被覆部の際まで検出可能となる。
本発明によると、樹脂被覆導電材の樹脂部の耐電圧不良検出を行う際に電極を樹脂部に安定して接触させることができる。また、樹脂被覆導電材の製造に際して樹脂被覆導電材の厚さや、被覆された樹脂の幅に拘らず材料に傷や変形を与えることなく耐電圧不良を検出することができる。また、樹脂被覆導電材にストライプ状に被覆された樹脂部分の耐電圧不良の検出においてもストライプの本数に拘わらず可能である。
更に、耐電圧不良検出が必要な樹脂部の幅や位置が変わっても電極位置の調節だけで容易に対応することが可能であり、少量・多品種に容易にかつ迅速に対応することが可能となると共に作業性の向上及び耐電圧検出に必要な電極の部品点数の低減等が図られる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明に係わる耐電圧不良検出方法を実施するための耐電圧不良検出装置の第1の実施形態の概略構成を示す。樹脂被覆導電材1は、図示しない繰り出しリール(図6に示す繰り出しリール7参照)から樹脂被覆導電材1の幅方向を上下方向に向けて矢印方向に走行されて図示しない巻き取りリール(図6に示す巻き取りリール8参照)に巻き取られる。耐電圧不良検出装置11は、前記繰り出しリールと巻き取りリールの略中間位置に配設されている。
樹脂被覆導電材1は、導電部材(基板)としての例えば薄い銅合金板からなる帯状の導電部材2と、この導電部材2の一方面(表面)を絶縁性の高い樹脂材料であり、例えばポリアミドイミド等の樹脂部材でフィルム状に被覆した樹脂部3とにより帯状に形成されている。この場合、樹脂部3の幅は、導電部材2の幅よりも僅かに狭く形成されており、導電部材2の両側縁部2aが樹脂部3の両側部から僅かに露出している。尚、樹脂部3の幅は、樹脂被覆導電材1の仕様に応じて導電部材2と同じ幅に形成する場合もある。また、樹脂被覆導電材1の導電部材2は、板体に限るものではなく、箔や条(帯状)でも良い。
耐電圧不良検出装置11は、前記繰り出しリールから前記巻き取りリール方向に走行する樹脂被覆導電材1の導電部材2に当接すると共に当該導電部材2側から支えるサポートロール12、サポートロール12と平行に対向して配置され樹脂部3に当接する電極としての電極ロール13、電極ロール13を樹脂部3に押し付ける押付け力調整機構14、電極ロール13に所定の高電圧を印加する高電圧電源15、及び樹脂被覆導電材1のサポートロール12に当接(接触)する導電部材2と電極ロール13に当接(接触)する樹脂部3との間の漏れ電流を検出して樹脂部3の耐電圧不良を検出する漏れ電流検出回路16等により構成されている。
サポートロール12は、樹脂被覆導電材1を幅方向に横切るように配置されており、その長さ(幅)が少なくとも樹脂被覆導電材1の導電部材2の幅と同じ又は長く(広く)設定され、回転軸12aの端部が図示しない支持部材に回転自在に軸支されている。このサポートロール12は、外周面12bが導電部材2の他方面(裏面)、即ち樹脂により被覆されていない面にかつ当該樹脂被覆導電材1を電極ロール13側に押し出すように当接し、樹脂被覆導電材1の走行に伴い回転して当該樹脂被覆導電材1を導電部材2側から支持する。このサポートロール12は、例えばステンレス等の導電部材で形成されて
いる。
電極ロール13は、樹脂被覆導電材1の樹脂部3を幅方向に横切るように配置されており、その長さ(幅)が樹脂部3の幅よりも僅かに短く(狭く)設定され、回転軸13aの両端部が支持部材17によって回転自在に軸支されている。この電極ロール13は、外周面13bが樹脂部3の表面に当接しかつ外周面13bの図中における上下方向両側部が樹脂部3の図中における上下方向両側部から僅かに内側に位置し、樹脂被覆導電材1の走行に伴い回転して樹脂部3に常に当接(接触)可能とされている。この電極ロール13は、例えばステンレス等の導電部材で形成されている。
押し付け力調整機構14は、電極ロール13を樹脂部3に押し付けるための弾性部材例えばスプリング18と、このスプリング18のばね力、即ち電極ロール13の押付け力(押圧力)を調整する図示しない調整手段とにより構成されている。そして、樹脂被覆導電材1の仕様に応じて電極ロール13の樹脂部3への押付け力を最適な押付け力となるように調整可能とされている。このようにして、耐電圧不良検出装置11が構成されている。尚、押し付け力調整機構14の調整手段については後述する。
図1に示すように樹脂被覆導電材1の導電部材2をサポートロール12の外周面12bに当接させ、電極ロール13の外周面13bを樹脂部3に当接させて押し付け力調整機構14により最適なばね力で電極ロール13を樹脂部3に押し付ける。サポートロール12と電極ロール13は、樹脂被覆導電材1の矢印方向への走行に伴い回転する。これにより、樹脂被覆導電材1は、導電部材2がサポートロール12に、樹脂部3が電極ロール13に常に安定して接触(当接)した状態で走行可能となる。
そして、サポートロール12(樹脂被覆導電材1の導電部材2)がアースに落とされ、高電圧電源15により電極ロール13に高電圧が印加され、当該電極ロール13から樹脂部3に高電圧が印加される。樹脂部3に不良箇所が無い場合には樹脂部3と導電部材2間に漏れ電流が発生せず、漏れ電流検出回路16は、異常を検出しない。樹脂部3に不良箇所例えばピンホールがある場合には樹脂部3と導電部材2間に放電が起こり、漏れ電流が発生する。漏れ電流検出回路16は、この漏れ電流を検出して樹脂部3の耐電圧不良を検出する。
耐電圧不良検出装置11は、サポートロール12の長さ(幅)が樹脂被覆導電材1の導電部材2の幅よりも長く(広く)形成されていることにより、樹脂被覆導電材1に張力をかけた場合に導電部材2の両縁部に損傷を与えることを防止することができる。また、電極ロール13の長さ(幅)が樹脂部3の幅よりも僅かに短く(狭く)形成されていることにより、樹脂部3の両側部から露出している導電部材2の両側縁部2aとの間の絶縁が確保される。また、電極ロール13を最適なばね力で樹脂部3に押し付けることにより、当該樹脂部3の変形等が防止される。これにより、耐電圧不良検出装置11は、樹脂被覆導電材1の厚さや、樹脂部の幅に拘わらず材料に傷や変形を与えることなく耐電圧不良を検出することができる。
図2は、本発明に係わる耐電圧不良検出装置の第2の実施形態の概略構成を示す。耐電圧不良検出装置21は、樹脂被覆導電材1の走行方向(長手方向)に沿ってサポートロール22と対向して2つの電極ロール23,24が僅かな間隔を存して並設されている。サポートロール22の回転軸22aは、図示しない支持部材に回転自在に軸支されており、外周面22bが導電部材2に接触(当接)可能とされている。電極ロール23,24は、回転軸23a,24aが図示しない支持部材に回転自在に軸支されており、外周面23b,24bが樹脂部3に接触(当接)可能とされている。そして、これらの各電極ロール23,24は、それぞれ樹脂部3の幅方向に移動可能とされている。電極ロール23,24は、その長さ(幅)が樹脂部3の幅よりも短く(狭く)形成されており、後述する押付け力調整機構及び電極位置調節機構により外周面23b、24bが樹脂部3に最適な押付け力で押し付けられると共に当該樹脂部3の幅に応じて幅方向の位置が調節可能とされている。
即ち、樹脂部3の幅が狭い場合には図2に示すように2つの電極ロール23,24を夫々矢印で示すように中央側に移動させ、樹脂部3の幅が広い場合には図3に示すように2つの電極ロール23,24を夫々矢印で示すように外側に移動させる。この場合前述した電極ロール13と同様に電極ロール23の外側端部(上端部)と電極ロール24の外側端部(下端部)は、夫々樹脂部3の上縁部及び下縁部よりも僅かに内側に位置して導電部材2の両側縁部2aとの間の絶縁が確保されている。
また、電極ロール23,24は、図3に示すように樹脂部3の幅が広く夫々外側に最大移動位置まで移動した場合でも少なくとも各内側端部が幅方向において僅かに重なるように構成されている。これにより、2つの電極ロール23,24が外側に最大位置まで移動した場合でもこれらの電極ロール23,24との間の幅方向の隙間を無くすことができ、樹脂部3の耐電圧不良検出漏れを防止することができる。
図4は、図2に示した耐電圧不良検出装置21の変形例を示し、樹脂被覆導電材1の走行方向に沿って間隔を存して2つのサポートロール22,22’を配置し、これらのサポートロール22,22’の間に1つのサポートロール28を配置し、両側の2つのサポートロール22,22’の外周面22b,22b’に樹脂被覆導電材1の導電部材2を接触させ、電極ロール23,24の外周面23b,24bと中央のサポートロール28の外周面28bに樹脂部3を接触させる。電極ロール23,24の回転軸23a,24a、サポートロール22,22’の回転軸22a,22a’、サポートロール28の回転軸28aは、図示しない支持部材に回転自在に軸支されている。
そして、サポートロール22と電極ロール23により幅広の樹脂部3の略中央部から上側半分の耐電圧不良を検出し、サポートロール22’と電極ロール24とにより幅広の樹脂部3の略中央部から下側半分の耐電圧不良を検出する構成としたものである。このように、幅広の樹脂部3の幅方向に調節可能な2つの電極ロール23と24とを樹脂被覆導電材1の走行方向(長手方向)に離隔して配置することで、近接させて配置した場合に比べて設置スペースが広くなり、押付け力調整機構や電極位置調節機構の設置が容易となる。
図5は、図3に示した耐電圧不良検出装置21の変形例を示し、樹脂被覆導電材1が、導電部材2の幅方向に複数例えば2本の樹脂部3、4が間隔を存して形成されている場合におけるサポートロールと電極ロールの配置を示す。樹脂被覆導電材1の走行方向に沿って間隔を存して2つのサポートロール22,22’を配置し、これらのサポートロール22,22’の間に1つのサポートロール28を配置し、両側の2つのサポートロール22,22’の外周面22b,22b’に樹脂被覆導電材1の導電部材2を接触させ、中央のサポートロール28の外周面28bに樹脂部3を接触させた構成としたものである。
そして、サポートロール22と2つの電極ロール23,24により一方の樹脂部3の耐電圧不良を検出し、サポートロール22’と2つの電極ロール23’,24’により他方の樹脂部4の耐電圧不良を検出する構成としたものである。このように、2本の樹脂部3,4の幅方向に夫々調節可能な各2つの電極ロール23、24、及び電極ロール23’,24’を樹脂被覆導電材1の走行方向(長手方向)に離隔して配置することで、近接させて配置した場合に比べて設置スペースが広くなり、押付け力調整機構や電極位置調節機構の設置が容易となる。特に樹脂被覆導電材の樹脂部の幅が狭くかつ狭い間隔で多数本被覆されているような場合に極めて有効である。
図6及び図7は、図2に示した電極ロール23,24の押付け力調整機構及び電極位置調節機構の一例を示す。これらの押付け力調整機構と電極位置調節機構は、一体に構成されている。樹脂被覆導電材1は、繰り出しリール6から矢印で示すように繰り出されて巻き取りリール7に巻き取られる。そして、繰り出しリール6と巻き取りリール7との略中間位置にサポートロール22が設けられており、このサポートロール22と対向して樹脂被覆導電材1の走行方向(繰り出し方向)に沿って僅かな間隔を存して2つの電極ロール23,24が配置されている。
次に、電極ロール23の押付け力調整機構31と電極位置調節機構32について説明する。押付け力調整機構31は、基板35上にレール36が設けられており、レール36の外側の端部側に板状のストッパ部材37が下端部に形成されたスライド部37aを介してレール36上を長手方向に沿って摺動可能に垂設されている。
基板35のレール36の外側端近傍位置に支持部材38が固定されており、この支持部材38に押付け力を調整するための調整ねじ39が水平に進退可能に螺合されている。調整ねじ39は、基端部に摘み部39aが形成されており、先端部39bがストッパ部材37の対向する側の板面の下部位置に当接している。調整ねじ39は、摘み部39aを回すことによりストッパ部材37を矢印方向に容易に移動可能とされている。
レール36の内側端部側(サポートロール22側)にスライド部41の一方を構成するガイドレール42が下端部に形成されたスライド部42aを介してレール36上を摺動可能に垂設されており、このガイドレール42にスライド部41の他方を構成するスライダ43が上下方向に摺動可能に取り付けられている。スライダ43の上端部に支持部材44の一端が水平に固定され、他端がガイドレール42の上端面と対向している。そして、支持部材44の他端に電極ロール23の幅方向の位置を調節するための調節ねじ45が垂直にかつ進退可能に螺合されている。調節ねじ45は、基端部に摘み部45aが形成されて
おり、先端部45bがガイドレール42の上端面に当接している。そして、スライダ43は、調節ねじ45の摘み部45aを回すことにより矢印で示す上下方向に容易に幅方向の位置決めが可能とされている。尚、この形態に限定されないことは勿論である。
ガイドレール42のストッパ部材37と対向する面の略中央位置にロッド46の一端が水平に固定されており、該ロッド46の他端がストッパ部材37に穿設された孔に摺動自在に挿通されている。そして、対向するストッパ部材37とガイドレール42との間にかつロッド46の外側に同心的にスプリング47が縮設されている。
また、スライダ43のサポートロール22と対向する面の所定位置に2本の支持部材48が水平にかつ上下に所定の間隔を存して平行に対向して突出して設けられており、電極ロール23の回転軸23aの両端部が回転自在に軸支されている。そして、レール36、ストッパ部材37、支持部材38、調整ねじ39、スライド部41、ロッド46、スプリング47、支持部材48等より電極ロール23の押付け力調整機構31が構成されている。
押付け力調整機構31は、調整ねじ39の摘み部39aを回して進退させることによりストッパ部材37を矢印方向に進退させて、スプリング47のばね力を変化させて最適な押付け力により電極ロール23を樹脂部3に最適な押付け力で押し付け可能とされている。
また、スライド部41のガイドレール42、スライダ43、支持部材44、調節ねじ45等により電極ロール23の電極位置調節機構32が構成されている。電極位置調節機構32は、調整ねじ45の摘み部45aを回して進退させることによりスライダ43を矢印方向に上下動(昇降)させて、電極ロール23の高さ位置、即ち樹脂部3の幅方向への位置を調節可能とされている。
電極ロール24の押付け力調整機構31及び電極位置調節機構32についても同様に構成されている。また、図4に示した電極ロール23,24の押付け力調整機構及び電極位置調節機構についても上述と同様に構成されている。これにより、樹脂部3の厚さや幅、また、樹脂部3の本数に拘わらず耐電圧不良を検出することが可能となる。
図8及び図9は、図6及び図7に示した押付け力調整機構31及び電極位置調節機構32の変形例を示す。尚、これらの図8及び図9において図6及び図7に示した部材と同一の部材には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。本構成では、2つの電極ロール23,24を支持する2つの電極位置調節機構32,32を1つの押付け力調節機構31で樹脂被覆導電材1の樹脂部3に押し当てることが可能となっている。2つの電極位置調節機構32,32のスライド部41,41のガイドレール42,42は、支持部材49の支持板49aの前面に横方向に並設固定され、支持板49aの後面略中央に固定された支持部48bが支持部49cの上面に載置されて回転軸50により回動可能に支持されている。
支持部49cは、下端のスライド部49dがレール36上を摺動可能とされ、後端面にロッド46の先端部が固定されている。これにより、押付け力調節機構31から押付け力が加わると2つの電極ロール23,24の両方が樹脂部3に接触するまで回転軸50で回動する自動調芯機能が得られ、押付け力調整機構31が1つでも安定した耐電圧不良検出が可能となる。
図10は、図2に示した樹脂部3の表面側の電極ロール23,24の近傍位置の両側に絶縁機構51を設け、電極ロール23,24の一方の絶縁機構51が樹脂被覆導電材1の樹脂部3の側部から露出している導電部材2の側縁部2aの境界部を少なくとも含む領域を絶縁部材で覆って絶縁するようにしたものである。これにより電極ロール23,24に高電圧を印加した場合にこれらの電極ロール23,24の端部と導体部2の両側縁部2aとの間が確実に絶縁され、耐電圧不良をより確実に検出することが可能となる。
また、樹脂被覆導電材1の走行時の幅方向に蛇行することを抑えるため、サポートロール22の樹脂被覆導電材1の入力側及び出力側近傍位置に樹脂被覆導電材1の上下両側部を支持するガイド機構29が設けられている。このガイド機構29は、例えば中央部が断面円弧をなして凹んだロール形状をなしかつ回転自在に支持されており、樹脂被覆導電材1の上下両側部を挟持すると共に走行に伴い回転して支持するようになっている。
図11は、図4に示した樹脂部3の表面側の電極ロール23,24の近傍位置の両側に絶縁機構51を設け、電極ロール23,24の一方の絶縁機構51が樹脂被覆導電材1の樹脂部3の側部から露出している導電部材2の側縁部2aの境界部を少なくとも含む領域を絶縁部材で覆って絶縁するようにしたものである。これにより電極ロール23,24に高電圧を印加した場合にこれらの電極ロール23,24の端部と導体部2の両側縁部2aとの間が確実に絶縁され、耐電圧不良をより確実に検出することが可能となる。
図12及び図13は、図11に示した電極ロール23の押付け力調整機構、電極位置調節機構及び電極ロール23の近傍位置の両側に設けた絶縁機構51の一例を示す。尚、前記押付け力調整機構及び電極位置調節機構は、図6及び図7に示した押付け力調整機構31及び電極位置調節機構32と同じ構成であり、対応する部位に対応する符号を付して説明を省略し、絶縁機構51についてのみ説明する。
スライド部41のスライダ43のサポートロール22と対向する面の所定位置に図10に示すように上面から見て略Y字形状をなす2本の支持部材52が水平にかつ上下に所定の間隔を存して平行に対向して突出して設けられており、上下の支持部材52の各二股に分かれた先端側支持部52a,52bの付け根部52cに電極ロール23の回転軸23aの両端部が回転自在に軸支されている。
そして、上下の支持部材52の各先端側支持部52a,52bの先端部に回転軸53,53’の両端部が回転可能に軸支されている。回転軸53には回転軸53の軸方向に間隔を存して上下2つのロール54,55が一体に回転可能に設けられている。上側のロール54は、側方から見て電極ロール23の近傍の上端面23cから僅かに離隔した位置に配置され、樹脂部3の上縁部と当該樹脂部3の上縁部から露出した導電部材2の上側縁部2a(図11参照)の境界部を少なくとも含む領域に設定されるようになっている。
また、下側のロール55は、側方から見て電極ロール23の近傍の下端面23dから僅かに離隔した位置に配置され、樹脂部3の下縁部と当該樹脂部3の下縁部から露出した導電部材2の下側縁部2a(図11参照)の境界部を少なくとも含む領域に設定されるようになっている。回転軸53’にも同様にしてロール54’,55’が設けられている。そして、左右両側の回転軸53,53’の上側のロール54,54’間、及び下側のロール55,55’間に夫々絶縁部材例えばゴム部材で形成された無端の絶縁ベルト56,57が掛けられている。このようにして、絶縁機構51が構成されている。電極ロール24の絶縁機構51についても同様に構成されている。また、図10に示した絶縁機構51についても同様である。
尚、上記実施形態では絶縁機構51を電極位置調節機構32と一体に構成した場合について記述したがこれに限るものではなく、別体に構成しても良い。更に、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではないことは勿論である。
(実施例1)
図1に示す方法で、樹脂被覆導電材1の樹脂部耐電圧不良を検出した。樹脂被覆導電材1は、樹脂りん青銅からなる導電部材2(幅100mm厚さ0.05mm)の片側表面にポリアミドイミドからなる樹脂部3が0.02mmの厚さで被覆されている。この樹脂被覆導電材1を支持するサポートロール12の幅は120mm、電極ロール13の幅は95mmとし、該電極ロール13を押付力が2.5kgfとなるように押付け力調整機構14を調整して樹脂部3に接触させた。樹脂被覆導電材1の導電部材2はサポートロール12を通してアースにおとし、電極ロール13に1kVの電圧を印加した。ライン速度10m/min.で樹脂部耐電圧不良を検出したところ、樹脂被覆導電材1に傷や変形を与えずに、不良を検出することができた。以下の導電部材2および樹脂部3の材料は本実施例と同一である。
(比較例1)
図14に示す方法で、樹脂被覆導電材1の樹脂部耐電圧不良を検出した。樹脂被覆導電材1は、導電部材2(幅100mm厚さ0.05mm)の片側表面全面に樹脂部3が0.02mmの厚さで被覆されている。樹脂被覆導電材1の樹脂部3側に、幅95mmの電極ロール8が接触するような構成とした。電極ロール8には1kVの電圧を印加し、樹脂被覆導電材1の単位断面積当り2kgf/mm2の張力をかけ、ライン速度10m/min.で樹脂部耐電圧不良を検出したところ、電極ロール8のエッジが接触する樹脂部分に傷および変形がみられた。
(比較例2)
比較例1と同様の構成で、樹脂被覆導電材1に傷や変形を与えないよう、樹脂被覆導電材1にかける張力を小さくして樹脂部耐電圧不良を検出したところ、該樹脂被覆導電材1が蛇行することで樹脂被覆導電材1のエッジ部分と電極ロール8間で放電が起こり誤検出を起こした。また、予め樹脂部3に欠陥をつくり、同条件にて樹脂部耐電圧不良検出を5回行ったところ、検出されない欠陥が存在しただけでなく、再現性も得られなかった。
(実施例2)
導電部材2(幅60mm、厚さ0.05mm)の片面全面に樹脂部3が0.02mmの厚さで被覆された樹脂被覆導電材1の樹脂部耐電圧不良検出を行った後、樹脂被覆導電材1の導電部材2の幅が100mmであって、その片面全面に樹脂部3が0.02mmの厚さで被覆された樹脂被覆導電材1の樹脂部耐電圧不良の検出を行った。
図2に示す電極ロール23,24は、それぞれ樹脂の幅方向に50mmの長さに渡り電圧を印加できるものとした。まず、導電部材2および樹脂部3の幅が60mmの樹脂被覆導電材1に対して、2つの電極ロール23,24の位置をそれぞれ調節し、導電部材2において55mmの幅にわたりこれらの電極ロール23,24を、押付力2.5kgfで樹脂被覆導電材1の樹脂部3に接触させた。そして、電極ロール23,24に2kVの電圧を印加し、ライン速度10m/min.で樹脂部耐電圧不良を検出したところ、樹脂被覆導電材1に傷や変形を与えずに、不良を検出することができた。
次に、図3に示すように、導電部材2および樹脂部3の幅が100mmの樹脂被覆導電材1に対して、電極ロール23,24の位置をそれぞれ調節し、95mmの幅にわたりこれらの電極ロール23,24を、押付力2.5kgfで樹脂被覆導電材1の樹脂部に接触させた。電極ロール23,24に2kVの電圧を印加し、ライン速度10m/min.で樹脂部耐電圧不良を検出したところ、該樹脂被覆導電材の導電部分への放電による誤検出もなく、樹脂幅ぎりぎりのところまで、耐電圧不良検出を行うことができた。
(実施例3)
樹脂被覆導電材1は、図5に示すように導電部材2(幅100mm厚さ0.05mm)の片側表面に幅30mm厚さ0.02mmで樹脂部3,4がストライプ状に2本被覆されている。該樹脂被覆導電材1を支持するサポートロール22,22’の幅は120mmとした。電極ロール23,24,23’,24’は、幅20mmとした。
ストライプ状に被覆されたそれぞれの樹脂部3,4の幅25mmにわたり電極ロール23,24,23’,24’が接触するようそれぞれの電極位置を調節し、押付力2.5kgfで樹脂部3,4に接触させた。樹脂被覆導電材1の導電部材2はサポートロール22,22’を通してアースにおとし、電極ロール23,24,23’,24’に1kVの電圧を印加した。ライン速度10m/min.で樹脂部耐電圧不良を検出したところ、樹脂被覆導電材1に傷や変形を与えずに、不良を検出することができた。
(実施例4)
図5に示す方法で、樹脂被覆導電材1の樹脂部3,4の耐電圧不良を検出した。樹脂被覆導電材1は、導電部材2(100mm厚さ0.05mm)の片側表面に幅25mm厚さ0.02mmでストライプ状に樹脂部3,4が被覆されている。この樹脂被覆導電材1を支持するサポートロール12の幅は120mmとし、電極ロール23,24,23’,24’は、幅20mmとした。
樹脂被覆導電材1の表面に導電部材2が露出している部分は、図10に示す絶縁機構51の絶縁ベルト56,57で覆った。ストライプ状に被覆された樹脂部3,4の幅24.8mmにわたり電極ロール23,24,23’,24’が接触するようそれぞれの電極位置を調節し、それぞれの電極ロール23,24,23’,24’を押付力2.5kgfで樹脂部に接触させた。樹脂被覆導電材1の導電部材2はサポートロール22を通してアースにおとし、電極ロール23,24,23’,24’に1kVの電圧を印加した。ライン速度10m/min.で樹脂部耐電圧不良を検出したところ、該樹脂被覆導電材の導電部分への放電による誤検出もなく、樹脂幅ぎりぎりのところまで、耐電圧不良検出を行うことができた。
以上の実施例において、電極のロール形状をブラシ形状としたが、ロール形状の場合と同様に電極位置を調節するだけで、樹脂幅の異なる樹脂被覆導電材1の耐電圧不良を検出することができた。なお、このときのブラシ電極は、毛束として導電性繊維を用い、樹脂部3,4に接触させた際に毛先が広がり接触面積が変わってしまうのを防止するために、毛先の長さを調節可能な構造とした。なお、毛の先端の飛び出し量は極力小さいことが好ましい。
なお、本発明の実施例では電極をロール形状としたが、電極はブラシ形状であっても良い。但し、本発明の効果が最も発揮される電極はロール形状である。
本発明に係わる耐電圧不良検出装置の第1の実施形態の概略構成図である。 本発明に係わる耐電圧不良検出装置の第2の実施形態の概略構成図である。 図2に示した耐電圧不良検出装置の電極ロールの位置を樹脂部の幅に応じて調節する場合の説明図である。 図3に示した耐電圧不良検出装置の変形例を示す説明図である。 図3に示した耐電圧不良検出装置の変形例を示す説明図である。 図2に示した耐電圧不良検出装置における電極ロールの押付け力調整機構及び電極位置調節機構の概略構成を示す上面図である。 図6に示した押付け力調整機構及び電極位置調節機構の側面図である。 図6に示した耐電圧不良検出装置における電極ロールの押付け力調整機構及び電極位置調節機構の変形例を示す上面図である。 図8に示した押付け力調整機構及び電極位置調節機構の側面図である。 図2に示した電極ロールに絶縁機構を設けた場合の説明図である。 図4に示した電極ロールに絶縁機構を設けた場合の説明図である。 図6に示した電極ロールの押付け力調整機構及び電極位置調節機構に絶縁機構を設けた場合の上面図である。 図12に示した押付け力調整機構及び電極位置調節機構に絶縁機構を設けた場合の側面図である。 図1に示した耐電圧不良検出装置による実施例と比較するため耐電圧不良検出装置の概略構成図である。
符号の説明
1 樹脂被覆導電材
2 導電部材
2a 側縁部
3,4 樹脂部
6 繰り出しリール
7 巻き取りリール
8 電極ロール
11 耐電圧不良検出装置
12 サポートロール
12a 回転軸
12b 外周面
13 電極ロール(電極)
13a 回転軸
13b 外周面
14 押付け力調整機構
15 高電圧電源
16 漏れ電流検出回路
17 支持部材
18 スプリング
21 耐電圧不良検出装置
22,22’ サポートロール
22a,22a’ 回転軸
22b,22b’ 外周面
23,23’ 電極ロール
23a 回転軸
23b 外周面
23c 上端面
23d 下端面
24,24’ 電極ロール
24a 回転軸
24b 外周面
28 サポートロール
28a 回転軸
28b 外周面
29 ガイド機構
31 押付け力調整機構
32 電極位置調節機構
35 基板
36 レール
37 ストッパ部材
37a スライド部
38 支持部材
39 調整ねじ
39a 摘み部
39b 先端部
41 スライド部
42 ガイドレール
42a スライド部
43 スライダ
44 支持部材
45 調節ねじ
45a 摘み部
45b 先端部
46 ロッド
47 スプリング
48 支持部材
49 支持部材
49a 支持板
49b 支持部
49c 支持部
49d スライド部
50 回転軸
51 絶縁機構
52 支持部材
52a,52b 先端側支持部
52c 付け根部
53,53’ 回転軸
54,55,54’,55’ ロール
56,57 絶縁ベルト

Claims (10)

  1. 押付け力調整機構によって少なくとも1つの電極を、導電部材の表面に樹脂が被覆された樹脂被覆導電材の樹脂部分に接触させ、前記樹脂部分に高電圧を印加し、前記電極と前記導電部材間の漏れ電流により耐電圧不良を検出する耐電圧不良検出方法。
  2. 前記電極は前記樹脂被覆導電材の長手方向に沿って2つ以上設けられ、各電極はそれぞれ電極位置調節機構により前記樹脂部の幅方向の位置を調節可能とされていることを特徴とする、請求項1に記載の耐電圧不良検出方法。
  3. 前記電極はロール形状であることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の耐電圧不良検出方法。
  4. 前記樹脂部は前記導電部材の幅よりも細い幅に被覆されていることを特徴とする、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の耐電圧不良検出方法。
  5. 前記樹脂部は前記導電部材の片面に幅方向に間隔を存して少なくとも2本形成されており、前記樹脂部に各々2つ以上の電極を接触させることを特徴とする、請求項4に記載の耐電圧不良検出方法。
  6. 前記樹脂被覆導電材は前記樹脂部側の表面において前記電極が接触する近傍であって前記樹脂部と導電部材との境界部を少なくとも含む領域が絶縁機構により覆われて絶縁されていることを特徴とする、請求項1乃至請求項5に記載の耐電圧不良検出方法。
  7. 導電部材の表面に樹脂が被覆された樹脂被覆導電材の樹脂部の耐電圧不良を、前記樹脂部に電極を接触させて高電圧を印加し、前記電極と導電部材間の漏れ電流により検出する耐電圧不良検出装置において、
    前記電極を前記樹脂部に押し付ける押付け力調整機構を備えたことを特徴とする耐電圧不良検出装置。
  8. 前記耐電圧不良検出装置は前記樹脂被覆導電材の長手方向に沿って設けられた2つ以上の電極と、これらの電極をそれぞれ前記樹脂部の幅方向に位置決め調節する電極位置調節機構を備えたことを特徴とする、請求項7に記載の耐電圧不良検出装置。
  9. 前記電極はロール形状であることを特徴とする、請求項7又は請求項8に記載の耐電圧不良検出装置。
  10. 前記樹脂被覆導電材の樹脂部の表面において前記電極が接触する近傍位置に前記樹脂部と導電部材との境界部を少なくとも含む領域を覆って絶縁する絶縁機構を備えたことを特徴とする、請求項7乃至請求項9の何れかに記載の耐電圧不良検出装置。
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