JPH0870239A - 電圧制御発振器 - Google Patents

電圧制御発振器

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JPH0870239A
JPH0870239A JP6204079A JP20407994A JPH0870239A JP H0870239 A JPH0870239 A JP H0870239A JP 6204079 A JP6204079 A JP 6204079A JP 20407994 A JP20407994 A JP 20407994A JP H0870239 A JPH0870239 A JP H0870239A
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正之 水野
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K3/00Circuits for generating electric pulses; Monostable, bistable or multistable circuits
    • H03K3/02Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses
    • H03K3/027Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use of logic circuits, with internal or external positive feedback
    • H03K3/03Astable circuits
    • H03K3/0315Ring oscillators

Abstract

(57)【要約】 【目的】 特に、電圧制御発振器を構成する増幅素子の
遅延時間がデバイスばらつき、電源電圧の変動や、外部
から誘導されるノイズ等により変動しても、出力クロッ
クに時間的なゆらぎが生じ難い電圧制御発振器を提供す
る。 【構成】 本発明の電圧制御発振器は、入力端子,出力
端子,および外部から入出力間の遅延時間を制御できる
制御端子を持つ反転増幅器として機能する増幅素子A
を、相互に接続した構造をしている。複数のリングオシ
レータR1,R2,R3が新たな増幅素子により相互に
接続され、増幅素子が網目状に接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電圧制御発振器を構成
するデバイスのばらつき、電源電圧の変動等の動作環境
変化、および外部から誘導されるノイズ等から生じる出
力クロックの時間的なゆらぎ、すなわちジッタが少ない
電圧制御発振器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電圧制御発振器のブロック構成を
図9に示す。従来の電圧制御発振器は、遅延時間制御端
子12から与えられる信号により入出力間の遅延時間を
変えることができ、入力端子と出力端子を持ち反転増幅
器として機能するN個(Nは奇数)の増幅素子10を、
それぞれの入力端子と出力端子をリング状に接続して構
成される。増幅素子10は、Pチャンネルトランジスタ
とNチャンネルトランジスタなどで作られるインバータ
ゲートで構成されている。出力クロックは、出力クロッ
ク端子13,14,15,...,16のいずれかまた
は全てを用いることで得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の電圧
制御発振器では、電圧制御発振器を構成するデバイスの
ばらつき、電源電圧の変動等の動作環境変化、および外
部から誘導されるノイズ等から、増幅素子の遅延時間に
ばらつきが生じ、出力クロックの時間的なゆらぎ、即ち
ジッタが大きいという欠点があった。特に、2個以上の
出力クロック端子から出力クロックを得る場合、その出
力クロック間の位相差にゆらぎが生じ、電圧制御発振器
を用いて同期回路のタイミングを得るシステムでは、シ
ステム設計に余分なマージンを見込んで設計する必要が
あった。
【0004】本発明の目的は、このような従来の欠点を
除去し、電圧制御発振器を構成するデバイスのばらつ
き、電源電圧の変動等の動作環境変化、および外部から
誘導されるノイズ等から生じる出力クロックの時間的な
ゆらぎ、すなわちジッタが少ない電圧制御発振器を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力端子,出
力端子および遅延時間制御端子を持ち、遅延時間制御端
子を用いて外部から遅延時間を制御することができ、反
転増幅器として機能するN個(Nは奇数)の増幅素子
を、入力端子と出力端子が接続されるようにリング状に
接続して構成したM個の発振器を備え、M個の発振器を
構成するM×N個の増幅素子の出力端子のうち、同じ増
幅素子の入力端子と出力端子ではなく、かつ同じ発振器
を構成する増幅素子の出力端子でない、任意の2個の出
力端子を選択し、その2個の出力端子に新たな増幅素子
の入力端子と出力端子を接続する、という手続きを1回
以上繰り返して構成される電圧制御発振器であって、M
個の発振器を構成するM×N個の増幅素子の出力端子の
うち、全ての2組の出力端子について、その2組の出力
端子間の信号経路のうち同じ出力端子を通らない全ての
信号経路を考えたとき、その2組の出力端子が同相とな
る経路と逆相となる経路の両方を持たないことを特徴と
する。
【0006】また本発明は、入力端子,出力端子および
遅延時間制御端子を持ち、遅延時間制御端子を用いて外
部から遅延時間を制御することができ、反転増幅器とし
て機能するN個(Nは奇数)の増幅素子を、入力端子と
出力端子が接続されるようにリング状に接続して構成し
たM個の発振器を備え、M個の発振器を構成するM×N
個の増幅素子の出力端子のうち、その増幅素子の出力端
子を含めた増幅素子の入力端子または出力端子が4個以
上接続されてなく、かつ同じ増幅素子の入力端子と出力
端子ではなく、かつ同じ発振器を構成する増幅素子の出
力端子でない、任意の2個の出力端子を選択し、その2
個の出力端子に新たな増幅素子の入力端子と出力端子を
接続する、という手続きをN×M回繰り返して構成され
る電圧制御発振器であって、M個の発振器を構成するM
×N個の増幅素子の出力端子のうち、全ての2組の出力
端子について、その2組の出力端子間の信号経路のうち
同じ出力端子を通らない全ての信号経路を考えたとき、
その2組の出力端子が同相となる経路と逆相となる経路
の両方を持たないことを特徴とする。
【0007】また本発明は、入力端子,出力端子および
遅延時間制御端子を持ち、遅延時間制御端子を用いて外
部から遅延時間を制御することができ、反転増幅器とし
て機能するN個(Nは奇数)の増幅素子を、入力端子と
出力端子が接続されるようにリング状に接続して構成し
たM個の発振器と、入力端子,出力端子および遅延時間
制御端子を持ち、遅延時間制御端子を用いて外部から遅
延時間を制御することができ、反転増幅器として機能す
るM個(Mは奇数)の増幅素子を、入力端子と出力端子
が接続されるように直線状に接続して構成した、入力端
子,出力端子および遅延時間制御端子を持つN個の遅延
器とを、増幅素子が2次元的に網目状になるように接続
し、N個の遅延器の全てに対しその出力端子を、入力端
子が接続されていない別の遅延器の入力端子にそれぞれ
接続した電圧制御発振器であって、M個の発振器を構成
するM×N個の増幅素子の出力端子のうち、全ての2組
の出力端子について、その2組の出力端子間の信号経路
のうち同じ出力端子を通らない全ての信号経路を考えた
とき、その2組の出力端子が同相となる経路と逆相とな
る経路の両方を持たないを持たないことを特徴とする。
【0008】また本発明は、入力端子,出力端子および
遅延時間制御端子を持ち、遅延時間制御端子を用いて外
部から遅延時間を制御することができ、反転増幅器とし
て機能するN個(Nは奇数)の増幅素子を、入力端子と
出力端子が接続されるようにリング状に接続して構成し
たM個の発振器と、入力端子,出力端子および遅延時間
制御端子を持ち、遅延時間制御端子を用いて外部から遅
延時間を制御することができ、M−1個の増幅素子を、
入力端子と出力端子が接続されるように直線状に接続し
て構成した、入力端子,出力端子および遅延時間制御端
子を持つN個の遅延器とを、N個の遅延器の全ての入力
端子と出力端子がM個の発振器を構成するM×N個の増
幅素子の出力端子のいずれかと接続し、かつ増幅素子が
2次元的に網目状になるように接続した電圧制御発振器
であって、M個の発振器を構成するM×N個の増幅素子
の出力端子のうち、全ての2組の出力端子について、そ
の2組の出力端子間の信号経路のうち同じ出力端子を通
らない全ての信号経路を考えたとき、その2組の出力端
子が同相となる経路と逆相となる経路の両方を持たない
ことを特徴とする。
【0009】
【作用】従来の電圧制御発振器は、増幅素子がリング状
に接続された1個のリングオシレータを形成している。
リングオシレータの発振周波数は、増幅素子の遅延時間
をtpdとしたとき、1/(2×N×tpd)で与えられ
る。ここで、Nは増幅素子の個数である。
【0010】それぞれの増幅素子の遅延時間が、デバイ
スばらつきや電源電圧の変動や、外部から誘導されるノ
イズ等により変動した場合、増幅素子の発振周波数が時
間的なゆらぎ、すなわち、ジッタを持つことになる。ま
た、出力を複数の増幅素子の出力端子から同時に得た場
合、それぞれの出力端子から得られる信号間の時間的な
タイミングにもゆらぎが生じることにもなる。
【0011】これに対し、本発明の電圧制御発振器で
は、増幅素子がリング状に接続されたリングオシレータ
を複数個使用し、それぞれのリングオシレータを網目状
に接続している。電圧制御発振器を構成する全ての増幅
素子の出力端子のうち、全ての2組の出力端子につい
て、その2組の出力端子間の信号経路のうち同じ出力端
子を通らない全ての信号経路を考えたとき、その2組の
出力端子が同相となる経路と逆相となる経路の両方を持
たないため、この電圧制御発振器は安定に発振すること
ができる。
【0012】電圧制御発振器を構成する増幅素子の遅延
時間が、デバイスばらつき、電源電圧の変動や、外部か
ら誘導されるノイズ等により変動しても、増幅素子が網
目状に接続されているため、出力クロックに時間的なゆ
らぎが生じ難くなる。特に、出力を複数の増幅素子の出
力端子から同時に得た場合、それぞれの出力端子から得
られる信号間の時間的なタイミングの時間的なゆらぎが
減少する。
【0013】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0014】図1は第1の実施例を、図2は第2の実施
例を、図3は第3の実施例を、図4は第4の実施例を、
図5は第5の実施例を、図6は第6の実施例をそれぞれ
示す、電圧制御発振器のブロック構成を示す回路図であ
る。
【0015】図1〜図6では、増幅素子の遅延時間制御
端子および出力クロック端子は省略してある。
【0016】図1〜図6に示される各電圧制御発振器を
構成する増幅素子の例を、図7および図8に示す。
【0017】図7の例では、増幅素子は、Pチャンネル
トランジスタ,Nチャンネルトランジスタ,キャパシタ
より成るインバータゲートで構成され、図8の例では、
増幅素子は、Pチャンネルトランジスタ,Nチャンネル
トランジスタより成るインバータゲートで構成されてい
る。増幅素子の構成は、これらに限られるものではな
く、入力端子,出力端子および遅延時間制御端子を持
ち、反転増幅器として機能し、遅延時間制御端子を用い
て外部から遅延時間を制御することができるものであれ
ば、いかなる構成のものであってもよい。
【0018】さて、図1の電圧制御発振器によれば、3
個の増幅素子A1,A2,A3をリング状に接続して構
成したリングオシレータR1と、3個の増幅素子A4,
A5,A6をリング状に接続して構成したリングオシレ
ータR2と、3個の増幅素子A7,A8,A9をリング
状に接続して構成したリングオシレータR3とを備え
る。このような3×3個の増幅素子の出力端子を、新た
な増幅素子A10〜A18で図示のように接続する。
【0019】この接続は、3個のリングオシレータを構
成する3×3個の増幅素子の出力端子のうち、同じ増幅
素子の入力端子と出力端子ではなく、かつ同じリングオ
シレータを構成する増幅素子の出力端子でない、任意の
2個の出力端子を選択し、その2個の出力端子に新たな
増幅素子の入力端子と出力端子を接続する、という手続
きを1回以上繰り返して行う。C1〜C9は、接続点で
ある。
【0020】このとき、3個のリングオシレータを構成
する3×3個の増幅素子の出力端子のうち、全ての2組
の出力端子について、その2組の出力端子間の信号経路
のうち同じ出力端子を通らない全ての信号経路を考えた
とき、その2組の出力端子が同相となる経路と逆相とな
る経路の両方を持たないようにする。
【0021】図2の電圧制御発振器によれば、3個の増
幅素子A1,A2,A3をリング状に接続して構成した
リングオシレータR1と、3個の増幅素子A4,A5,
A6をリング状に接続して構成したリングオシレータR
2と、3個の増幅素子A7,A8,A9をリング状に接
続して構成したリングオシレータR3とを備える。この
ような3×3個の増幅素子の出力端子を、新たな増幅素
子A10〜A18で図示のように接続する。
【0022】この接続は、3個のリングオシレータを構
成する3×3個の増幅素子の出力端子のうち、同じ増幅
素子の入力端子と出力端子ではなく、かつ同じリングオ
シレータを構成する増幅素子の出力端子でない、任意の
2個の出力端子を選択し、その2個の出力端子に新たな
増幅素子の入力端子と出力端子を接続する、という手続
きを1回以上繰り返して行う。C1〜C9は、接続点で
ある。
【0023】このとき、3個のリングオシレータを構成
する3×3個の増幅素子の出力端子のうち、全ての2組
の出力端子について、その2組の出力端子間の信号経路
のうち同じ出力端子を通らない全ての信号経路を考えた
とき、その2組の出力端子が同相となる経路と逆相とな
る経路の両方を持たないようにする。
【0024】図3の電圧制御発振器によれば、3個の増
幅素子A1,A2,A3をリング状に接続して構成した
リングオシレータR1と、3個の増幅素子A4,A5,
A6をリング状に接続して構成したリングオシレータR
2と、3個の増幅素子A7,A8,A9をリング状に接
続して構成したリングオシレータR3とを備える。この
ような3×3個の増幅素子の出力端子を、新たな増幅素
子A10〜A18で図示のように接続する。
【0025】この接続は、3個のリングオシレータを構
成する3×3個の増幅素子の出力端子のうち、その増幅
素子の出力端子を含めた増幅素子の入力端子または出力
端子が4個以上接続されてなく、かつ同じ増幅素子の入
力端子と出力端子ではなく、かつ同じ発振器を構成する
増幅素子の出力端子でない、任意の2個の出力端子を選
択し、その2個の出力端子に新たな増幅素子の入力端子
と出力端子を接続する、という手続きを3×3回繰り返
して行う。C1〜C9は、接続点である。
【0026】このとき、3個のリングオシレータを構成
する3×3個の増幅素子の出力端子のうち、全ての2組
の出力端子について、その2組の出力端子間の信号経路
のうち同じ出力端子を通らない全ての信号経路を考えた
とき、その2組の出力端子が同相となる経路と逆相とな
る経路の両方を持たないようにする。
【0027】図4の電圧制御発振器は、図3の電圧制御
発振器とほぼ同じであるが、増幅素子A13,A14,
A15の接続方向が図3とは逆になっている。
【0028】図5の電圧制御発振器によれば、3個の増
幅素子A1,A2,A3をリング状に接続して構成した
リングオシレータR1と、3個の増幅素子A4,A5,
A6をリング状に接続して構成したリングオシレータR
2と、3個の増幅素子A7,A8,A9をリング状に接
続して構成したリングオシレータR3と、2個の増幅素
子A10,A11を直線状に接続して構成した遅延器D
1と、2個の増幅素子A12,A13を直線状に接続し
て構成した遅延器D2と、2個の増幅素子A14,A1
5を直線状に接続して構成した遅延器D3とを、増幅素
子が2次元的に網目状になるように接続する。
【0029】遅延器D1の入力端子は、増幅素子A4の
出力端子に接続され、出力端子は増幅素子A7の出力に
接続され、遅延器D2の入力端子は、増幅素子A2の出
力端子に接続され、出力端子は増幅素子A8の出力に接
続され、遅延器D3の入力端子は、増幅素子A3の出力
端子に接続され、出力端子は増幅素子A9の出力に接続
される。
【0030】このとき、リングオシレータR1,R2,
R3を構成する3×3個の増幅素子の出力端子のうち、
全ての2組の出力端子について、その2組の出力端子間
の信号経路のうち同じ出力端子を通らない全ての信号経
路を考えたとき、その2組の出力端子が同相となる経路
と逆相となる経路の両方を持たないようにする。
【0031】図6の電圧制御発振器は、図5の電圧制御
発振器とほぼ同じであるが、遅延器D2の増幅素子A1
2,A13接続方向が図5とは逆になっている。
【0032】図1から図6に示す電圧制御発振器では、
複数のリングオシレータが相互に接続され、増幅素子が
網目状に接続されているため、電圧制御発振器を構成す
る増幅素子の遅延時間がデバイスばらつき、電源電圧の
変動や、外部から誘導されるノイズ等により変動して
も、出力クロックに時間的なゆらぎが生じ難くなる。特
に、出力を複数の増幅素子の出力端子から同時に得た場
合、それぞれの出力端子から得られる信号間の時間的な
タイミングの時間的なゆらぎが減少する。
【0033】また、図1から図6の電圧制御発振器で
は、各々の増幅素子の接続点で、ある接続点から他の接
続点までの信号経路が複数存在する。この複数の経路が
存在するということにより、その経路に存在する増幅素
子のばらつきが出力クロックに及ぼす影響、すなわち出
力クロックに生じる時間的なゆらぎを抑止する。さら
に、各々の増幅素子の接続点で位相が同じ点が存在し、
かつ、位相が同じ接続点どうしを接続した増幅素子が存
在する。本来位相が同じ接続点の位相が、デバイスばら
つき、電源電圧の変動や、外部から誘導されるノイズ等
により変動しても、その接続点どうしを接続した増幅素
子がそれを抑止し、結果として、出力クロックの時間的
なゆらぎを減少させる。
【0034】
【発明の効果】従来の電圧制御発振器では、電圧制御発
振器を構成するデバイスのばらつき、電源電圧の変動等
の動作環境変化、および外部から誘導されるノイズ等か
ら、増幅素子の遅延時間にばらつきが生じ、出力クロッ
クの時間的なゆらぎ、すなわちジッタが大きいという欠
点があった。特に、2個以上の出力クロック端子から出
力クロックを得る場合、その出力クロック間の位相差に
ゆらぎが生じ、電圧制御発振器を用いて同期回路のタイ
ミングを得るシステムでは、システム設計に余分なマー
ジンを見込んで設計する必要があった。
【0035】本発明の電圧制御発振器では、増幅素子が
リング状に接続されたリングオシレータを複数個使用
し、それぞれのリングオシレータを網目状に接続してい
る。電圧制御発振器を構成する全ての増幅素子の出力端
子のうち、全ての2個の出力端子について、その2個の
出力端子間の信号経路のうち同じ出力端子を通らない全
ての信号経路を考えたとき、その2個の出力端子が同相
となる経路と逆相となる経路の両方を持たないため、こ
の電圧制御発振器は安定に発振することができる。電圧
制御発振器を構成する増幅素子の遅延時間がデバイスば
らつき,電源電圧の変動や、外部から誘導されるノイズ
等により変動しても、増幅素子が網目状に接続されてい
るため、出力クロックに時間的なゆらぎが生じ難なくな
る。特に、出力を複数の増幅素子の出力端子から同時に
得た場合、それぞれの出力端子から得られる信号間の時
間的なタイミングの時間的なゆらぎが減少する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の電圧制御発振器のブロ
ック構成を示した図である。
【図2】本発明の第2の実施例の電圧制御発振器のブロ
ック構成を示した図である。
【図3】本発明の第3の実施例の電圧制御発振器のブロ
ック構成を示した図である。
【図4】本発明の第4の実施例の電圧制御発振器のブロ
ック構成を示した図である。
【図5】本発明の第5の実施例の電圧制御発振器のブロ
ック構成を示した図である。
【図6】本発明の第6の実施例の電圧制御発振器のブロ
ック構成を示した図である。
【図7】増幅素子の構成例を示した図である。
【図8】増幅素子の構成例を示した図である。
【図9】従来例の電圧制御発振器のブロック構成を示し
た図である。
【符号の説明】
10 増幅素子 12 遅延時間制御端子 13,14,15,16 出力クロック端子 A 増幅素子 R リングオシレータ D 遅延器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力端子,出力端子および遅延時間制御端
    子を持ち、遅延時間制御端子を用いて外部から遅延時間
    を制御することができ、反転増幅器として機能するN個
    (Nは奇数)の増幅素子を、入力端子と出力端子が接続
    されるようにリング状に接続して構成したM個の発振器
    を備え、 M個の発振器を構成するM×N個の増幅素子の出力端子
    のうち、同じ増幅素子の入力端子と出力端子ではなく、
    かつ同じ発振器を構成する増幅素子の出力端子でない、
    任意の2個の出力端子を選択し、その2個の出力端子に
    新たな増幅素子の入力端子と出力端子を接続する、とい
    う手続きを1回以上繰り返して構成される電圧制御発振
    器であって、 M個の発振器を構成するM×N個の増幅素子の出力端子
    のうち、全ての2組の出力端子について、その2組の出
    力端子間の信号経路のうち同じ出力端子を通らない全て
    の信号経路を考えたとき、その2組の出力端子が同相と
    なる経路と逆相となる経路の両方を持たないことを特徴
    とする電圧制御発振器。
  2. 【請求項2】入力端子,出力端子および遅延時間制御端
    子を持ち、遅延時間制御端子を用いて外部から遅延時間
    を制御することができ、反転増幅器として機能するN個
    (Nは奇数)の増幅素子を、入力端子と出力端子が接続
    されるようにリング状に接続して構成したM個の発振器
    を備え、 M個の発振器を構成するM×N個の増幅素子の出力端子
    のうち、その増幅素子の出力端子を含めた増幅素子の入
    力端子または出力端子が4個以上接続されてなく、かつ
    同じ増幅素子の入力端子と出力端子ではなく、かつ同じ
    発振器を構成する増幅素子の出力端子でない、任意の2
    個の出力端子を選択し、その2個の出力端子に新たな増
    幅素子の入力端子と出力端子を接続する、という手続き
    をN×M回繰り返して構成される電圧制御発振器であっ
    て、 M個の発振器を構成するM×N個の増幅素子の出力端子
    のうち、全ての2組の出力端子について、その2組の出
    力端子間の信号経路のうち同じ出力端子を通らない全て
    の信号経路を考えたとき、その2組の出力端子が同相と
    なる経路と逆相となる経路の両方を持たないことを特徴
    とする電圧制御発振器。
  3. 【請求項3】入力端子,出力端子および遅延時間制御端
    子を持ち、遅延時間制御端子を用いて外部から遅延時間
    を制御することができ、反転増幅器として機能するN個
    (Nは奇数)の増幅素子を、入力端子と出力端子が接続
    されるようにリング状に接続して構成したM個の発振器
    と、 入力端子,出力端子および遅延時間制御端子を持ち、遅
    延時間制御端子を用いて外部から遅延時間を制御するこ
    とができ、反転増幅器として機能するM個(Mは奇数)
    の増幅素子を、入力端子と出力端子が接続されるように
    直線状に接続して構成した、入力端子,出力端子および
    遅延時間制御端子を持つN個の遅延器とを、 増幅素子が2次元的に網目状になるように接続し、N個
    の遅延器の全てに対しその出力端子を、入力端子が接続
    されていない別の遅延器の入力端子にそれぞれ接続した
    電圧制御発振器であって、 M個の発振器を構成するM×N個の増幅素子の出力端子
    のうち、全ての2組の出力端子について、その2組の出
    力端子間の信号経路のうち同じ出力端子を通らない全て
    の信号経路を考えたとき、その2組の出力端子が同相と
    なる経路と逆相となる経路の両方を持たないを持たない
    ことを特徴とする電圧制御発振器。
  4. 【請求項4】入力端子,出力端子および遅延時間制御端
    子を持ち、遅延時間制御端子を用いて外部から遅延時間
    を制御することができ、反転増幅器として機能するN個
    (Nは奇数)の増幅素子を、入力端子と出力端子が接続
    されるようにリング状に接続して構成したM個の発振器
    と、 入力端子,出力端子および遅延時間制御端子を持ち、遅
    延時間制御端子を用いて外部から遅延時間を制御するこ
    とができ、M−1個の増幅素子を、入力端子と出力端子
    が接続されるように直線状に接続して構成した、入力端
    子,出力端子および遅延時間制御端子を持つN個の遅延
    器とを、 N個の遅延器の全ての入力端子と出力端子がM個の発振
    器を構成するM×N個の増幅素子の出力端子のいずれか
    と接続し、かつ増幅素子が2次元的に網目状になるよう
    に接続した電圧制御発振器であって、 M個の発振器を構成するM×N個の増幅素子の出力端子
    のうち、全ての2組の出力端子について、その2組の出
    力端子間の信号経路のうち同じ出力端子を通らない全て
    の信号経路を考えたとき、その2組の出力端子が同相と
    なる経路と逆相となる経路の両方を持たないことを特徴
    とする電圧制御発振器。
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