JP2001244797A - クロックディレイ発生回路 - Google Patents

クロックディレイ発生回路

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JP2001244797A
JP2001244797A JP2000056832A JP2000056832A JP2001244797A JP 2001244797 A JP2001244797 A JP 2001244797A JP 2000056832 A JP2000056832 A JP 2000056832A JP 2000056832 A JP2000056832 A JP 2000056832A JP 2001244797 A JP2001244797 A JP 2001244797A
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signal
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Yoshiaki Konno
嘉明 紺野
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Asahi Kasei Microsystems Co Ltd
Asahi Kasei Microdevices Corp
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Asahi Kasei Microsystems Co Ltd
Asahi Kasei Microdevices Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基準信号に対して任意の位相差を有する遅延
信号を生成するようにしたクロックディレイ発生回路の
提供。 【解決手段】 コンパレータ3は、リングオシレータ1
の任意のディレイセルの出力に基づいて基準信号を生成
する。セレクタ4は、その任意のディレイセルの前後の
2つのディレイセルの各出力を選択する。可変ゲインア
ンプ5A、5Bは、セレクタ4が選択した2つの出力を
各設定ゲインで増幅する。加算器7は、可変ゲインアン
プ5A、5Bの各出力の加算を行う。コンパレータ8
は、加算器7の出力を基準値と比較し、比較の結果に応
じた信号を遅延信号として出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リングオシレータ
と組み合わせて構成され、基準信号に対して任意の位相
差を有する遅延信号を発生するようにしたクロックディ
レイ発生回路に関するものである。また、本発明は、D
LL(ディレイ・ロック・ループ)、データ再生用PL
L回路のデータウインドウ調整、タイミング可変パルス
発生回路などに適用されるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図8に示すようなリングオシレー
タ1が知られている。このリングオシレータは、インバ
ータ、反転アンプなどのディレイセル11を奇数段直列
接続し、最終段の出力を初段の入力側に戻して自己発振
させるようにしたものである。このよう構成のリングオ
シレータでは、各ディレイセル11の信号の遅延時間の
総和の2倍の周期で発振する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図8に示す
リングオシレータ1の出力を遅延して使用する場合に
は、図8に示すようにリングオシレータ1の出力側にデ
ィレイ発生回路2を追加し、それらのディレイ量を調整
して所望の遅延を得る。この場合、追加したディレイセ
ルによる遅延は、所望の遅延量以外に、基準となる発振
器の発振周期の整数倍の遅延を所望の遅延に加えたもの
でも良いことになる。
【0004】しかし、所望の遅延に対して加えた遅延が
大きくなると、ディレイセルは本来動作すべき機能から
はずれることになり、遅延の制御に対する応答が悪化す
る。この結果、遅延信号が出力されなくなる可能性もあ
る。ディレイ発生回路を追加せず、リングオシレータ中
のディレイセル11の出力のうちいずれかを利用するこ
ともできるが、各ディレイセル11の信号の遅延時間は
一定である。このため、発生できる遅延時間は、とびと
び(離散的)になって任意の位相差が得られないという
不都合があった。
【0005】そこで、本発明の目的は、上記の点に鑑
み、追加のディレイセルを使用せず基準信号に対して任
意の位相差を有する遅延信号を生成するようにしたクロ
ックディレイ発生回路を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、本発
明の目的を達成するために、請求項1から請求項5に記
載の各発明は以下のように構成した。すなわち、請求項
1に記載の発明は、複数のディレイセルを直列に接続し
その出力を入力側に帰還して発振させる発振手段と、前
記複数のディレイセルのうちの任意のディレイセルの出
力を基準にして、前記任意のディレイセルの出力に対し
て位相差を有する遅延信号を生成するとともに、その位
相差を可変できるようにした遅延信号生成手段と、を備
えたことを特徴とするものである。
【0007】ここで、ディレイセルには、インバータ、
反転アンプなどの素子を用いることができる。請求項2
に記載の発明は、請求項1に記載のクロックディレイ発
生回路において、前記遅延信号生成手段は、前記複数の
ディレイセルから任意のディレイセルの出力を選択する
選択手段と、この選択手段が選択したディレイセルの出
力を設定利得で増幅するとともに、その設定利得を可変
できる可変増幅手段と、この可変増幅手段の出力を基準
値と比較し、比較の結果に応じた信号を出力する比較手
段と、前記基準値を調整する調整手段と、からなること
を特徴とするものである。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
のクロックディレイ発生回路において、前記遅延信号生
成手段は、前記複数のディレイセルから任意の2つ以上
のディレイセルの各出力を選択する選択手段と、この選
択手段が選択した2つ以上の出力を各設定利得で増幅す
るとともに、その各利得を可変できる可変増幅手段と、
前記可変増幅手段で増幅された各出力を加算する加算手
段と、からなることを特徴とするものである。
【0009】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
のクロックディレイ発生回路において、前記加算手段の
出力を基準値と比較し、比較の結果に応じた信号を出力
する比較手段をさらに備えたことを特徴とするものであ
る。このような構成からなる本発明では、任意のディレ
イセルからの基準出力(例えば基準パルス)に対して位
相差を有する遅延信号(例えば遅延パルス)を生成する
とともに、その位相差を可変できる。このため、基準信
号に対して任意の位相差を有する遅延信号を生成するこ
とができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。本発明のクロックディレイ発
生回路の第1実施形態の構成について、図1を参照して
説明する。図1は、第1実施形態の構成を示す回路図で
ある。この第1実施形態にかかるクロックディレイ発生
回路は、図1に示すように、リングオシレータ1と、基
準信号発生用のコンパレータ3と、セレクタ4と、可変
ゲインアンプ5と、遅延信号発生用のコンパレータ6と
を備えている。
【0011】リングオシレータ1は、ディレイセルDS
1〜DSnを奇数段直列接続し、最終段の出力を初段の
入力側に戻して自己発振させるようになっている。ディ
レイセルDS1〜DSnは、インバータ、反転アンプか
らなるが、ここではインバータであるとして説明する。
コンパレータ3は、リングオシレータ1を構成するディ
レイセルDS1〜DSnのうちの任意のディレイセルD
S3の出力を基準値(しきい値)と比較し、その出力が
基準値を上回ったときに「H」レベルの基準信号(基準
パルス)を出力するようになっている。
【0012】セレクタ4は、リングオシレータ1を構成
するディレイセルDS1〜DSnのうちの任意のディレ
イセルの出力を選択し、この選択出力を可変ゲインアン
プ5に出力するようになっている。可変ゲインアンプ5
は、セレクタ4で選択されたディレイセルの出力を設定
ゲイン(設定利得)で増幅する。その設定ゲインは、外
部から任意のゲインに設定できるようになっており、そ
の設定ゲインGは、この場合、G1=1またはG=−1
としている。DSmにおいて、m−3が奇数ならばG=
−1、偶数ならばG=1とする。
【0013】コンパレータ6は、可変ゲインアンプ5か
らの出力を基準値(しきい値)と比較し、その出力が基
準値を上回ったときに「H」レベルの遅延信号(遅延パ
ルス)を出力するようになっている。また、コンパレー
タ6に供給される基準値は、基準値調整回路9において
外部から適宜の手段により調整できるようになってい
る。例えば、DAコンバータが使用できる。
【0014】ここで、セレクタ4、可変ゲインアンプ
5、コンパレータ6、基準値調整回路9が請求項におけ
る遅延信号発生手段を構成する。次に、このような構成
からなる第1実施形態の動作について、図1を参照して
説明する。いま、ディレイセルDS3の出力が立ち上が
り、その立ち上がりのレベルがコンパレータ3の基準値
を上回ると、コンパレータ3の出力は「L」レベルから
「H」レベルに変化し、これが基準信号となる。
【0015】また、セレクタ4によりディレイセルDS
4の出力が選択されているものとすると、その出力は、
可変ゲインアンプ5で−1倍される。可変ゲインアンプ
5の出力がコンパレータ6の基準値を上回ると、コンパ
レータ6の出力は「L」レベルから「H」レベルに変化
し、これが遅延信号となる。ここで、基準値が上下に変
化すると、コンパレータの出力は「L」レベルから
「H」レベルに変化するタイミングが遅くなったり、早
くなったりする。このため、コンパレータ6の出力が
「L」レベルから「H」レベルに変化するタイミング
は、基準値に応じて連続的に変化する。
【0016】ディレイセルの出力は、手前のディレイセ
ルの出力が自身のしきい値を越えると変化しはじめ、そ
の出力が次のディレイセルのしきい値を越えれば、次の
ディレイセルの出力が変化しはじめる。従って、任意の
ディレイセルの出力を選択し、その出力を可変な基準値
とコンパレータ6で比較することで、コンパレータ6か
ら出力される遅延信号は、コンパレータ3から出力され
る基準信号に対して任意の位相差を持たせることができ
る。
【0017】以上のように、この第1実施形態によれ
ば、コンパレータ3から出力される基準信号に対して任
意の位相差を持つ遅延信号を生成することができる。次
に、本発明のクロックディレイ発生回路の第2実施形態
の構成について、図2を参照して説明する。図2は、こ
の第2実施形態の構成を示す回路図である。図3は、こ
の第2実施形態の各部の波形を示す波形図である。
【0018】この第2実施形態にかかるクロックディレ
イ発生回路は、図2に示すように、リングオシレータ1
と、基準信号発生用のコンパレータ3と、セレクタ4
と、第1可変ゲインアンプ5Aと、第2可変ゲインアン
プ5Bと、加算器7と、遅延信号発生用のコンパレータ
8とを備えている。リングオシレータ1は、インバー
タ、反転アンプなどからなるディレイセルDS0 〜DS
n を直列接続し、最終段の出力を初段の入力側に帰還さ
せて自己発振させるようになっている。
【0019】コンパレータ3は、リングオシレータ1を
構成するディレイセルDS0 〜DS n のうちの任意のデ
ィレイセルDSm の出力Nm を基準値(しきい値)と比
較し、その出力が基準値を上回ったときに「H」レベル
の基準信号(基準パルス)を出力するようになってい
る。セレクタ4は、リングオシレータ1を構成するディ
レイセルDS0 〜DSn のうち、任意のディレイセルD
l の前後のディレイセルDSl-1 、DSl+1 の出力N
l-1 、Nl+1 をそれぞれ選択し、この選択出力Nl+1
l-1 を可変ゲインアンプ5A、5Bに出力するように
なっている。
【0020】可変ゲインアンプ5Aは、セレクタ4で選
択されたディレイセルの出力を設定ゲインで増幅する。
その設定ゲイン(利得)は、外部から連続的に可変でき
る上に、任意のゲインに設定できるようになっている。
可変ゲインアンプ5Bは、可変ゲインアンプ5Aと同様
に構成される。可変ゲインアンプ5A、5Bの各設定ゲ
インG1、G2は、例えば、G1+G2=1またはG1
+G2=−1になるようにして使用するものとする。
【0021】加算器7は、可変ゲインアンプ5Aの出力
と可変ゲインアンプ5Bの出力とを加算し、この加算値
をコンパレータ8に出力するようになっている。コンパ
レータ8は、加算器7の出力を基準値(しきち値)と比
較し、その出力が基準値を上回ったときに「H」レベル
の遅延信号(遅延パルス)を出力するようになってい
る。また、コンパレータ8に供給される基準値は所定値
に固定されている。
【0022】ここで、セレクタ4、第1可変ゲインアン
プ5A、第2可変ゲインアンプ5B、加算器7、遅延信
号発生用のコンパレータ8が請求項における遅延信号生
成手段を構成する。次に、このような構成からなる第2
実施形態の動作について、図2および図3を参照して説
明する。ここでは、ディレイセルはインバータとし、各
ディレイセルのしきい値は基準値と同一とする。
【0023】いま、セレクタ4でディレイセルD
m-1 、DSm+1 の出力Nm-1 、Nm+1 が選択されてい
るものとする。出力Nm-1 、Nm+1 はわかりやすいよう
に−1倍されたものを示す(図3(A)(B)参照)。
この場合には、ディレイセルDSm-1 の出力Nm-1 は、
可変ゲインアンプ5Bに入力されると、設定ゲインに応
じたレベルに変換され、可変ゲインアンプ5Bからは図
3(E)に示すような出力が得られる。すなわち、可変
ゲインアンプ5Bの出力は、その設定ゲインに応じたレ
ベルとなり、その立ち上がりの勾配が設定ゲインに応じ
て異なる。
【0024】一方、ディレイセルDSm+1 の出力Nm+1
は、可変ゲインアンプ5Aに入力されると、設定ゲイン
に応じたレベルに変換され、可変ゲインアンプ5Aから
は図3(D)に示すような出力が得られる。すなわち、
可変ゲインアンプ5Aの出力は、その設定ゲインに応じ
たレベルとなり、その立ち上がりの勾配が設定ゲインに
応じて異なる。
【0025】加算器7の出力は、図3(F)に示すよう
に、可変ゲインアンプ5A、5Bの双方の出力を加算し
た出力が得られる。なお、可変ゲインアンプ5A、5B
の各設定ゲインG1、G2は、例えばその和が1または
−1になるように設定されている。ここで、加算器7の
出力がコンパレータ8の基準値を上回るタイミングは、
可変ゲインアンプ5A、5Bの各ゲインの設定の仕方に
より異なり、図3(F)に示すように時刻t1〜時刻t
2の期間T内で任意に変化させることが可能である。こ
のため、コンパレータ8の出力が「L」レベルから
「H」レベルに変化するタイミングは、図3(H)に示
すようにその期間T内で任意に変化させることができ
る。
【0026】その一方、ディレイセルDSm の出力Nm
は、図3(B)に示すように、コンパレータ3の基準値
を上回ると、コンパレータ3の出力は図3(G)に示す
ように「L」レベルから「H」レベルに変化する。従っ
て、コンパレータ8では、コンパレータ3から出力され
る基準信号に対して±T/2の間の任意の位相差を有す
る遅延信号を出力することができる(図3(G)(H)
参照)。
【0027】なお、以上の説明では、基準信号を生成す
るためにディレイセルDSm の出力Nm を使用し、遅延
信号を生成するためにセレクタ4でディレイセルDS
m-1 、DSm+1 の出力Nm-1 、Nm+1 を選択するように
した(図2参照)。しかし、図4(A)の中央に示すよ
うに、遅延信号を生成するためにセレクタ4で任意のデ
ィレイセルDSl-1 、DSl+1 の出力Nl-1 、Nl+1
選択するようにしても良い。さらに、図4(A)の右側
に示すように、遅延信号を生成するためにセレクタ4で
ディレイセルDSn-1 、DS0 の出力Nn-1 、N0 を選
択するようにしても良い。
【0028】ここで、図4(A)において、出力Nn
出力N0 とが隣接しているのは、図2に示すように、終
段のディレイセルDSn の出力Nn が初段のディレイセ
ルDS0 に帰還されているからである。以上のように、
この第2実施形態によれば、コンパレータ3から出力さ
れる基準信号に対して任意の位相差を持つ遅延信号を生
成することができる。
【0029】また、この第2実施形態において、可変ゲ
インアンプ5A、5B、加算器7、コンパレータ8など
を複数組持つようにすれば、複数の異なるタイミングの
遅延信号を発生することが可能となる。次に、本発明の
クロックディレイ発生回路の第3実施形態の構成につい
て、図5〜図7を参照して説明する。図5は、この第3
実施形態の構成を示す回路図である。図6は、図5のデ
ィレイセルの具体的な構成を示す回路図である。図7は
図5の遅延信号生成部の具体的な構成を示す回路図であ
る。
【0030】この第3実施形態にかかるクロックディレ
イ発生回路は、図5に示すように、後述の差動型のディ
レイセル11−1〜11−4が直列接続され、最終段の
出力を初段の入力側に帰還させて自己発振するリングオ
シレータ11と、基準信号を発生するコンパレータ12
と、リングオシレータ11のディレイセル11−1〜1
1−4の出力を選択するセレクタ13と、このセレクタ
13の出力に基づきコンパレータ12の発生する基準信
号に対して任意の位相を持つ遅延信号を発生する遅延信
号発生部14とを備えている。
【0031】遅延信号発生部14は、セレクタ13の選
択出力を入力して電圧/電流変換を行うV/I変換回路
141、142と、V/I変換回路141、142の共
通の負荷である抵抗143と、この負荷143の電位を
入力して上記の遅延信号を生成するコンパレータ144
とから構成される。V/I変換回路141、142は、
その各ゲインが可変自在であるとともに、後述のように
任意のゲインを設定できるようになっている。
【0032】ここで、セレクタ13と、遅延信号発生部
14とが、請求項にかかる遅延信号生成手段を構成す
る。このような構成からなる第3実施形態では、リング
オシレータ11が所定の周波数で自己発振する。コンパ
レータ12は、リングオシレータ11の例えばディレイ
セル11−1の出力信号P0 、P4 を入力し、この入力
に応じて基準信号(基準パルス)を出力する。
【0033】セレクタ13は、リングオシレータ11の
ディレイセル11−1〜11−4の出力を選択し、この
選択された出力が遅延信号発生部14のV/I変換回路
141、142に入力される。ここで、V/I変換回路
141の入力信号N1、N1’とセレクタ4で選択され
るディレイセル11−1〜11−4の出力信号との関
係、およびV/I変換回路142の入力信号N2、N
2’とその出力信号との関係は、次の(1)式〜(4)
式のようになる。
【0034】N1=Pn+1 …(1) N1’=Pn+5 …(2) N2=Pn-1 …(3) N2’=Pn+3 …(4) ただし、n=0〜7、n+8=nとする。
【0035】V/I変換回路141、142は、その各
入力信号を電圧/電流変換し、その変換出力を抵抗14
3に出力する。コンパレータ144は、抵抗143の両
端に発生する電圧に基づき、コンパレータ12の発生す
る基準信号に対して任意の位相差を持つ遅延信号を発生
する。次に、図5に示すディレイセル11−1〜11−
4の構成について、図6を参照して説明する。このディ
レイセル11−1〜11−4は、同一の構成であるの
で、ディレイセル11−1についてその具体的な構成に
ついて説明する。
【0036】ディレイセル11−1は、差動対となるN
型のMOSトランジスタQ1、Q2と、可変抵抗器R
1、R2と、可変電流源Iとから構成される。MOSト
ランジスタQ1、Q2の各ゲートは、+入力信号が入力
される+入力端子21と、−入力信号が入力される−入
力端子22に接続されている。MOSトランジスタQ
1、Q2の各ソースは共通接続され、この共通接続部が
電流が可変自在な定電流源Iを介して接地されている。
MOSトランジスタQ1、Q2の各ドレインは、可変抵
抗器R1、R2を介して電源VDDに接続されている。
MOSトランジスタQ1、Q2の各ドレインは、コンデ
ンサC1、C2を介して接地されるとともに、その各ド
レインは−出力端子23と+出力端子14に接続されて
いる。
【0037】このように構成されるディレイセル11−
1は基本的に差動増幅器であり、入力端子21、22に
入力信号が入力されると、増幅された信号が出力端子2
3、24から出力される。次に、図5に示す遅延信号発
生部14の具体的な構成について、図7を参照して説明
する。
【0038】この遅延信号発生部14は、図7に示すよ
うに、V/I変換回路141と、V/I変換回路142
と、V/I変換回路141、142の各出力を加算する
とともにその加算の比較を行う加算・比較回路145と
から構成される。加算・比較回路145は、図5の抵抗
143とコンパレータ144に相当する。V/I変換回
路141は、図7に示すように、差動対を構成するN型
のMOSトランジスタQ3、Q4と可変電流源I1から
構成され、その各ゲートにセレクタ13から出力される
入力信号N1’、N1が入力される。MOSトランジス
タQ3、Q4の各ソースは共通接続され、この共通接続
部が電流が可変自在な定電流源I1を介して接地されて
いる。MOSトランジスタQ3、Q4の各ドレインは、
加算・比較回路145のP型のMOSトランジスタQ
7、Q8の対応するソースに接続されている。
【0039】このような構成からなるV/I変換回路1
41では、MOSトランジスタQ3、Q4の各ゲートに
入力信号N1’、N1が入力されると、その入力に応じ
てその各ドレイン電流が変化する。また、V/I変換回
路141のゲインは、定電流源I1の電流を変えること
により連続的に変化できる上に、任意の値に設定でき
る。
【0040】V/I変換回路142は、図7に示すよう
に、差動対を構成するN型のMOSトランジスタQ5、
Q6と可変電流源I2から構成され、その各ゲートにセ
レクタ13から出力される入力信号N2’、N2が入力
される。MOSトランジスタQ3、Q4の各ソースは共
通接続され、この共通接続部が電流を可変自在な電流源
I2を介して接地されている。MOSトランジスタQ
5、Q6の各ドレインは、加算・比較回路145のP型
のMOSトランジスタQ7、Q8の対応するソースに接
続されている。
【0041】このような構成からなるV/I変換回路1
42では、MOSトランジスタQ5、Q6の各ゲートに
入力信号N2’、N2が入力されると、その入力に応じ
てその各ドレイン電流が変化する。また、V/I変換回
路142のゲインは、定電流源I2の電流を変えること
により連続的に変化できる上に、任意の値に設定でき
る。
【0042】加算・比較回路145は、図7に示すよう
に、P型のMOSトランジスタQ7、Q8、カレントミ
ラーを構成するN型のMOSトランジスタQ9、Q1
0、電流源I3、I4から構成されている。MOSトラ
ンジスタQ7、Q8の各ソースは、定電流源I3、I4
を介して電源VDDに接続され、MOSトランジスタQ
7、Q8の各ゲートには、所定の電圧が印加されてい
る。MOSトランジスタQ7、Q8のドレインはMOS
トランジスタQ9、Q10のドレインと接続され、MO
SトランジスタQ9のゲートとドレイン、MOSトラン
ジスタQ10のゲートが接続されている。MOSトラン
ジスタQ8、Q10のドレインにはインバータ31が接
続され、このインバータ31の出力が比較結果出力とな
る。
【0043】このような構成からなる加算・比較回路1
45では、定電流源I3、I4からの各電流は、その一
部がV/I変換回路141、142に流れ、その残りが
MOSトランジスタQ7、Q8に流れる。また、MOS
トランジスタQ9、Q10ははカレントミラーを構成す
るので、MOSトランジスタQ9に流れる電流とMOS
トランジスタQ10に流れる電流とが同一となる。
【0044】MOSトランジスタQ3とQ5に流れる電
流の和とMOSトランジスタQ4とQ6に流れる電流の
和は、入力信号N1’とN1、入力信号N2’とN2の
差と、V/I変換器141、142のゲインによって決
まる。もしMOSトランジスタQ3とQ5に流れる電流
の和がMOSトランジスタQ4とQ6に流れる電流の和
よりも大きくなると、電流源I3からV/I変換器側に
流れる電流が大きくなり、MOSトランジスタQ7、Q
9へ流れる電流が減少する。逆に、電流源I4からV/
I変換器側に流れる電流は減少し、MOSトランジスタ
Q8に流れる電流が増加する。MOSトランジスタQ
9、Q10はミラー回路になっているため、MOSトラ
ンジスタQ9に流れる電流分までしかMOSトランジス
タQ10が電流を流すことができない。この結果、イン
バータ31の入力電圧が上昇し、インバータ31の出力
は「L」レベルになる。
【0045】このように、図7に示した回路は、2つの
入力をゲイン調整して加算し、比較するという機能を実
現している。この結果、インバータ31からは、コンパ
レータ12の発生する基準信号に対して任意の位相差を
持つ遅延信号が出力される。以上のように、この第3実
施形態によれば、遅延信号発生部14は、コンパレータ
12から出力される基準信号に対して任意の位相差を持
つ遅延信号を発生することができる。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、任
意のディレイセルからの基準出力に対して位相差を有す
る遅延信号を生成するとともに、その位相差を可変でき
るようにしたので、基準信号に対して任意の位相差を有
する遅延信号を生成することができる。また、その遅延
は、基準に対し1周期以上遅れたものにはならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の構成を示す回路図であ
る。
【図2】本発明の第2実施形態の構成を示す回路図であ
る。
【図3】第2実施形態の各部の波形を示す波形図であ
る。
【図4】リングオシレータの出力の選択を説明する説明
図である。
【図5】本発明の第3実施形態の構成を示す回路図であ
る。
【図6】図5のディレイセルの具体的な構成を示す回路
図である。
【図7】図5の遅延信号生成部の具体的な構成を示す回
路図である。
【図8】従来回路の回路図である。
【符号の説明】
DS1〜DSn ディレイセル 1、11 リングオシレータ 3 コンパレータ 4 セレクタ 5、5A、5B 可変ゲインアンプ 6 コンパレータ 7 加算器 8 コンパレータ 9 基準値調整回路 11−1〜11−4 ディレイセル 12 コンパレータ 14 遅延信号発生部 141、142 V/I変換回路 143 抵抗 144 コンパレータ 145 加算・比較回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のディレイセルを直列に接続しその
    出力を入力側に帰還して発振させる発振手段と、 前記複数のディレイセルのうちの任意のディレイセルの
    出力を基準にして、前記任意のディレイセルの出力に対
    して位相差を有する遅延信号を生成するとともに、その
    位相差を可変できるようにした遅延信号生成手段と、 を備えたことを特徴とするクロックディレイ発生回路。
  2. 【請求項2】 前記遅延信号生成手段は、 前記複数のディレイセルから任意のディレイセルの出力
    を選択する選択手段と、 この選択手段が選択したディレイセルの出力を設定利得
    で増幅するとともに、その設定利得を可変できる可変増
    幅手段と、 この可変増幅手段の出力を基準値と比較し、比較の結果
    に応じた信号を出力する比較手段と、 前記基準値を調整する調整手段と、 からなることを特徴とする請求項1に記載のクロックデ
    ィレイ発生回路。
  3. 【請求項3】 前記遅延信号生成手段は、 前記複数のディレイセルから任意の2つ以上のディレイ
    セルの各出力を選択する選択手段と、 この選択手段が選択した2つ以上の出力を各設定利得で
    増幅するとともに、その各利得を可変できる可変増幅手
    段と、 前記可変増幅手段で増幅された各出力を加算する加算手
    段と、 からなることを特徴とする請求項1に記載のクロックデ
    ィレイ発生回路。
  4. 【請求項4】 前記加算手段の出力を基準値と比較し、
    比較の結果に応じた信号を出力する比較手段をさらに備
    えたことを特徴とする請求項3に記載のクロックディレ
    イ発生回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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