JPH0677732A - 水晶発振器とその発振周波数調整方法 - Google Patents

水晶発振器とその発振周波数調整方法

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JPH0677732A
JPH0677732A JP25199892A JP25199892A JPH0677732A JP H0677732 A JPH0677732 A JP H0677732A JP 25199892 A JP25199892 A JP 25199892A JP 25199892 A JP25199892 A JP 25199892A JP H0677732 A JPH0677732 A JP H0677732A
Authority
JP
Japan
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crystal oscillator
oscillation frequency
input
frequency
capacitor
Prior art date
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Pending
Application number
JP25199892A
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English (en)
Inventor
Katsumasa Nakano
勝正 中野
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Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 水晶振動子1と、増幅回路2と、入力側コン
デンサ4と、出力側コンデンサ5とを備え、接地電位と
接続している入力側コンデンサ4、あるいは出力側コン
デンサ5と水晶振動子1との間に、メモリ素子6を設け
る水晶発振器、およびその発振周波数補正方法。 【効果】 メモリ素子に情報を書き込むことで、発振周
波数の調整を高精度で行うことが可能となる。さらに、
耐衝撃性が高く、合わせ込んだ周波数が狂うことはな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水晶発振器の構成と、
その水晶発振器の発振周波数の調整方法とに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】たとえば時計回路によく使用される水晶
発振器とは、水晶振動子の特徴である圧電効果を利用し
て、水晶振動子の持つ固有の振動を検出し、増幅回路を
通して水晶振動子の固有振動を大きな電気信号に変えて
出力信号とすると同時に、電気的に共振したときの周波
数の一部を帰還回路を通して、ふたたび、水晶振動子に
戻してやることにより、水晶振動子の振幅を大きくし、
減衰させずに安定した振動を持続させたものである。
【0003】図2の回路図に水晶発振器の基本構成を示
す。水晶振動子1の一端は、増幅回路2の入力と、接地
電位の配線と接続している入力側コンデンサ(Cin)
4に接続する。これに対して、水晶振動子1の他端は、
増幅回路2の出力と、分周回路3と、接地電位の配線と
接続している出力側コンデンサ(Cout)5とに接続
している。
【0004】つぎにこの図2に示す水晶発振器の回路の
動作を簡単に説明する。水晶振動子1から得られる微小
な電気信号は、増幅回路2に入力し、増幅回路2によっ
て入力した電気信号の増幅を行い、より大きな電気信号
として出力する。増幅回路2から出力する大部分の電気
信号は、分周回路3へ供給されるが、増幅回路2より出
力する一部の電気信号は 、水晶振動子1に戻され、水
晶振動子1の持つ固有振動数に同期させ、その振動を助
けるように電気的エネルギーが供給される。
【0005】このようにして、水晶振動子1の振動は減
衰されずに振動は持続される。これが、水晶発振器の原
理である。
【0006】つぎに、水晶発振器の持つコンデンサの容
量と発振周波数との関係を、図3のグラフを用いて説明
する。図3は、図2を用いて説明した水晶振動子1に接
続する入力側コンデンサ(Cin)4、および出力側コ
ンデンサ(Cout)5の容量値を増減したときの発振
周波数の変化の状況を示すグラフである。
【0007】図3に示すように、入力側コンデンサ4
と、出力側コンデンサ5との、どちらの容量が小さくな
っても、水晶発振器の発振周波数は、曲線11、12、
13に示すように高くなる傾向にある。
【0008】この図3のグラフに示す効果を利用したも
のが、可変コンデンサによる周波数の調整である。
【0009】図2に示すように、水晶振動子1に接続し
た入力側コンデンサ4、出力側コンデンサ5の他に、外
部接続部品として、接地電位からの配線に接続する可変
コンデンサ7を水晶振動子1に接続する。
【0010】この可変コンデンサ7の容量値を増減させ
ることにより、発振周波数の調整が可能である。実際に
このような可変コンデンサ7を発振周波数の調整の手段
として使用している水晶発振回路は、数多くみられる。
【0011】また、周波数調整のもう一つの手段とし
て、増幅回路2から電気信号を受けている分周回路3を
一時的にセットし、分周回路の持つ分周比を変えてやる
ことにより、分周後のパルスの数をデジタル的に変化さ
せ、周波数の調整を行う方法がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】可変コンデンサを使っ
て、周波数調整を行う方法では、アナログ的にコンデン
サ容量の微調整を行うので、かなりの精度で周波数の調
整を行うことが可能である。しかしながら、外部装着の
可変コンデンサは、衝撃に対して弱いため、コンデンサ
の容量値が変化し、せっかく合わせ込んだ周波数が狂っ
てしまう。
【0013】さらに分周回路の分周比を変えて周波数の
調整を行う方法では、可変コンデンサを用いた周波数調
整の時のような合わせ込んだ周波数がずれてしまうとい
うことはない。しかし、デジタル的な周波数の調整のた
め、周波数を微調整することはできない。
【0014】このように、可変コンデンサを用いて周波
数の調整を行う方法においても、分周回路の分周比を変
えることで周波数の調整を行う方法においても、一長一
短の問題点を有する。
【0015】そこで本発明の目的は、上記課題を解決し
て、合わせ込んだ周波数を狂わすことなく、周波数の微
調整を可能とした水晶発振器を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明では、下記記載の
水晶発振器の構成と、発振周波数の調整方法を用いるこ
とにより上記目的を達成している。
【0017】本発明の水晶発振器は、水晶振動子と、増
幅回路と、入力側コンデンサと、出力側コンデンサとを
備え、接地電位と接続している入力側コンデンサと水晶
振動子との間にメモリ素子を設けることを特徴とする。
【0018】本発明の水晶発振器は、水晶振動子と、増
幅回路と、入力側コンデンサと、出力側コンデンサとを
備え、接地電位と接続している出力側コンデンサと水晶
振動子との間にメモリ素子を設けることを特徴とする。
【0019】本発明の水晶発振器の発振周波数の調整方
法は、水晶振動子、増幅回路、入力側コンデンサおよび
出力側コンデンサより構成される水晶発振器において、
接地電位と接続されている入力側コンデンサあるいは出
力側コンデンサと水晶振動子の一端との間に、メモリ素
子を介し、このメモリ素子に情報を書き込むことによ
り、水晶発振器より得られる発振周波数の調整を行う。
【0020】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。図1は、本発明の水晶発振器の構成を示す回路図で
ある。
【0021】図1に示すように、水晶振動子1の一端に
は、増幅回路2の入力と接続しており、さらに、接地電
位からの配線と接続している入力側コンデンサ4がそれ
ぞれメモリ素子6を介して接続している。
【0022】増幅回路2の出力は、分周回路3と接続
し、さらに、接地電位からの配線と接続している出力側
コンデンサ5および水晶振動子1の他端へフィードバッ
クする形で接続している。
【0023】つぎにこの図1に示す水晶発振器の回路の
動作を、図1を用いて説明する。
【0024】水晶振動子1より得られる微小な電気信号
を増幅回路2にて、より大きな電気信号へ増幅させる。
増幅回路2によって増幅した電気信号の一部を水晶振動
子1にフィードバックさせて、水晶振動子1の振動を持
続させており、図2を用いて説明した水晶発振器の基本
動作と同じ働きをする。
【0025】本発明の水晶発振器と、図2で説明した水
晶発振器とで、回路構成上、大きく異なる点は、本発明
の水晶発振器には、発振周波数の調整を行うための可変
コンデンサがない点である。
【0026】その可変コンデンサかわりに、本発明の水
晶発振器には、水晶振動子1の一端および増幅回路2の
入力と接続されている入力側コンデンサ4が、メモリ素
子6を介して複数個存在している。
【0027】ここで、この入力側コンデンサ4の容量
は、それぞれ異なった値をとるように設計しておく。
【0028】またさらに、メモリ素子6は、一度だけ情
報を書き込むことが可能なレーザーヒューズ溶断型、接
合破壊型の各種PROMの他、電気的に書き込んだ情報
の修正が可能なEEPROMなどで構成する。
【0029】先に説明したように、水晶振動子1と接続
している入力側コンデンサ4と、出力側コンデンサ5と
のどちらの容量値を小さくしても、水晶発振器の発振周
波数を高くなるという傾向がある。
【0030】このため、それぞれ異なった容量値を持つ
入力側コンデンサ4を多数用意し、その入力側コンデン
4の接続されているメモリ素子6のうち、どのメモリ素
子に情報を書き込むかによって、水晶振動子1の一端お
よび増幅回路2の入力と接続している入力側コンデンサ
4の容量値を自由に変えることができ、発振周波数の調
整を行うことができる。
【0031】入力側コンデンサ4の個々のコンデンサの
容量値は、所定の容量値に決めることができる。したが
って、水晶発振器の発振周波数の調整を高精度で行うこ
とが可能となる。
【0032】ここで使用しているメモリ素子6は、スイ
ッチング素子としての役割りを果たす。
【0033】スイッチの役目を果たすメモリ素子の代わ
りに、トランジスタを用いて、トランジスタをオン−オ
フさせて、発振周波数の調整を行う方法がある。しかし
ながら、トランジスタを用いる発振周波数の調整方法で
は、トランジスタのオン−オフする時間を制御する回路
が必要であり、回路構成として、かなり大規模なものと
なる。
【0034】これに対して、本発明の水晶発振器の発振
周波数調整方法では、発振周波数の調整を行うメモリ素
子に直接、情報を書き込むため、回路構成が簡単であ
り、半導体集積回路のチップ面積の面からも有利であ
る。
【0035】さらにそのうえに、本発明の利点として
は、この周波数の調整方法で使われる入力側コンデン4
とメモリ素子6とは、半導体集積回路装置内部で作るこ
とができる。このため、従来の外部接続した可変コンデ
ンサ7による発振周波数調整のように衝撃に対して弱い
ということはなく、合わせ込んだ周波数がずれるという
ことは、まったく発生しない。
【0036】またさらに、従来技術の分周回路3を一時
的にセットし、分周比を変えることで、デジタル的にパ
ルスの数を変化させて周波数を調整する方法より、発振
周波数に影響を与えるコンデンサの容量を、設計者が自
由に変化させることができるため、周波数の微調整の面
で優れていることは言うまでもない。
【0037】以上、実施例では、入力側コンデンサ4の
容量値を変化させた時の発振周波数の調整方法について
論じてきたが、出力側コンデンサの容量値を変化させて
も同様に発振周波数の調整を行うことができる。
【0038】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
水晶発振器おいては、メモリ素子に情報を書き込むこと
で、発振周波数に影響を与えるコンデンサの容量を、自
由に選択することができ、合わせ込んだ発振周波数を狂
わすことなく、発振周波数の調整を高精度で行うことが
可能である。
【0039】さらにまた、コンデンサは半導体集積回路
装置内に形成することが可能なために、耐衝撃性に高
く、合わせ込んだ周波数が狂うことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における水晶発振器の構成と、
その発振周波数の調整方法とを説明するための回路図で
ある。
【図2】従来の技術による水晶発振器の構成と、その発
振周波数の調整方法とを説明するための回路図である。
【図3】水晶発振器に備えられているコンデンサ容量
と、そのコンデンサ容量に対する発振周波数の影響を示
したグラフである。
【符号の説明】
1 水晶振動子 2 増幅回路 3 分周回路 4 入力側コンデンサ(Cin) 5 出力側コンデンサ(Cout) 6 メモリ素子 7 可変コンデンサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水晶振動子と、増幅回路と、入力側コン
    デンサと、出力側コンデンサとを備え、接地電位と接続
    している入力側コンデンサと水晶振動子との間にメモリ
    素子を設けることを特徴とする水晶発振器。
  2. 【請求項2】 水晶振動子と、増幅回路と、入力側コン
    デンサと、出力側コンデンサとを備え、接地電位と接続
    している出力側コンデンサと水晶振動子との間にメモリ
    素子を設けることを特徴とする水晶発振器。
  3. 【請求項3】 請求項1あるいは請求項2に記載したメ
    モリ素子に情報を書き込むことにより、水晶発振器より
    得られる発振周波数の調整を行うことを特徴とする水晶
    発振器とその発振周波数調整方法。
JP25199892A 1992-08-28 1992-08-28 水晶発振器とその発振周波数調整方法 Pending JPH0677732A (ja)

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JP25199892A JPH0677732A (ja) 1992-08-28 1992-08-28 水晶発振器とその発振周波数調整方法

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998038744A1 (fr) * 1997-02-27 1998-09-03 Seiko Epson Corporation Oscillateur et procede pour regler la frequence d'oscillation de cet oscillateur
JP2002190750A (ja) * 2000-12-21 2002-07-05 Sony Corp 周波数変換装置
US8185071B2 (en) 2008-11-27 2012-05-22 Sony Corporation Tuner module

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