JPH0869972A - 誘電体薄膜の成膜方法 - Google Patents

誘電体薄膜の成膜方法

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JPH0869972A
JPH0869972A JP6205280A JP20528094A JPH0869972A JP H0869972 A JPH0869972 A JP H0869972A JP 6205280 A JP6205280 A JP 6205280A JP 20528094 A JP20528094 A JP 20528094A JP H0869972 A JPH0869972 A JP H0869972A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 有機タンタル化合物ガスとO2 ガスを用い、
CVDによってウェハ3上に酸化タンタル薄膜を成膜す
る際、該ウェハ3に対して超音波を印加する。または、
成膜後に、O2 ガス雰囲気下でウェハ3に超音波を印加
する。超音波は、超音波発振器13により、ウェハ3を
載置する下部電極4内に埋設された超音波振動子14を
振動させて印加する。または、成膜後、NH3 ガスある
いはCH3NH2 ガス雰囲気下で酸化タンタル薄膜にプ
ラズマ処理を行う。該プラズマ処理は、NH3 ガスある
いはCH3 NH2 ガスを反応室2内へ供給しながら、R
F電源16から上部電極5へRF電力を供給して行う。 【効果】 リーク電流が大幅に低減された膜質に優れた
酸化タンタル薄膜が成膜できるため、これを用いたデバ
イスの電気的特性および信頼性を向上させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超高集積化半導体装置
の電荷蓄積用キャパシタとして使用可能な強誘電体薄膜
や高誘電率常誘電体薄膜といった高い誘電率を有する誘
電体薄膜の成膜方法に関し、特に、該誘電体薄膜の膜質
を改善する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】昨今の半導体メモリーの記憶容量の増加
のニーズに伴い、ダイナミック・ランダム・アクセス・
メモリ(DRAM)においては、電荷蓄積用キャパシタ
として強誘電体薄膜や高誘電率常誘電体薄膜の高い誘電
率を用いることが検討されている。また、不揮発性集積
メモリに強誘電体薄膜のヒステリシスを利用する研究も
行われている。このため、このようなメモリー素子に適
用可能な誘電体薄膜の材料および成膜方法の開発が進め
られている。
【0003】一方、半導体プロセスで長年使用されてい
る薄膜形成方法である化学的気相成長(CVD)法の進
歩は著しく、絶縁体のみならず、原料ガスとして有機金
属化合物を用いたCVD(MOCVD)法を適用するこ
とにより、メタル膜も形成できるようになっており、各
種材料がこのCVD法で形成されている。そして、上述
したような誘電体薄膜もこのMOCVD法によって成膜
しようという試みがなされている。該MOCVD法を適
用すると、大口径ウェハ上でも膜厚および膜質の均一化
が図られ、また、微細化、複雑化したウェハ上でもステ
ップカバレージに優れた誘電体薄膜が成膜できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】高誘電率常誘電体薄膜
の一種である酸化タンタル(Ta2 5 )薄膜も、上記
MOCVD法による成膜が可能である。
【0005】しかしながら、このようにして成膜された
酸化タンタル薄膜を電荷蓄積用キャパシタとして用いる
と、大きなリーク電流が発生するという問題が生じてし
まう。これは、成膜された酸化タンタル薄膜が、化学量
論的にみて低酸素側にずれた組成となっていること、原
料ガスに有機タンタル化合物を用いるためにC成分やH
成分が取り込まれた膜となっていることが原因であると
考えられる。
【0006】このため、実用化には、酸化タンタル薄膜
の膜質を改善し、電気特性を向上させることが必要とな
っている。
【0007】なお、酸化タンタル薄膜以外の高誘電率常
誘電体薄膜や、強誘電体薄膜においても、MOCVD法
による成膜が可能であるが、酸化タンタル薄膜と同様の
問題を抱えており、膜質の改善が望まれている。
【0008】そこで、本発明はかかる従来の実情に鑑み
て提案されたものであり、膜質を改善可能な誘電体薄膜
の成膜方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る誘電体薄膜
の成膜方法は、上述の目的を達成するために提案された
ものであり、有機金属化合物ガスと酸化性ガスとを含む
混合ガスを用いて、CVD法により基板上に誘電体薄膜
を成膜するに際し、前記成膜中、前記基板に超音波を印
加するものである。または、前記成膜後、所定の雰囲気
下で、前記基板に超音波を印加するものである。
【0010】また、本発明に係る誘電体薄膜の成膜方法
は、有機金属化合物ガスと酸化性ガスとを含む混合ガス
を用いて、CVD法により基板上に誘電体薄膜を成膜し
た後、塩基性ガスを含む雰囲気下で、前記誘電体薄膜に
対してプラズマ処理を行うものである。
【0011】上記超音波の印加は、誘電体原料ガスと酸
化性ガスとの化学反応を促進するものである。このた
め、成膜中、成膜後のみならず、成膜中から成膜後に亘
って超音波を印加し続けても構わないが、成膜後の超音
波印加は、酸化性ガスを導入しながら行った方が効果的
である。
【0012】なお、酸化性ガスとしては、酸素
(O2 )、オゾン(O3 )、H2 O、D2 O等を用いる
ことができる。また、基板に超音波を印加するには、C
VD装置における基板保持部材に超音波振動子を内蔵さ
せ、該超音波振動子に接続する超音波発振器によって、
所定の周波数および出力の超音波を発生させればよい。
【0013】一方、誘電体薄膜に対する塩基性ガス雰囲
気下でのプラズマ処理も、上記化学反応を促進させる働
きをするものであり、さらに、誘電体薄膜から炭素成分
を引き抜く働きもする。この塩基性ガス雰囲気下でのプ
ラズマ処理は、従来法による成膜がなされた誘電体薄膜
に対して行われるのみならず、超音波を印加しながら成
膜された誘電体薄膜に対して行われてもよい。また、こ
の塩基性ガス雰囲気下でのプラズマ処理中に、基板に超
音波が印加されたり、超音波の印加と共に酸化性ガスが
供給されたりしても構わない。
【0014】なお、塩基性ガスとしては、アンモニア
(NH3 ),ヒドラジン(NH2 NH2 )等の無機窒素
系化合物、あるいは、メチルアミン(CH3 NH2 ),
エチルアミン(C2 5 NH2 ),イソプロピルアミン
(C3 7 NH2 )等の有機アミンが使用可能である。
【0015】本発明を適用して成膜される誘電体薄膜と
しては、酸化タンタル(Ta2 5)薄膜が代表的であ
るが、酸化イットリウム(Y2 3 )薄膜、酸化ハフニ
ウム(HfO2 )薄膜等の高誘電率常誘電体薄膜、チタ
ン酸バリウム(BaTiO3)薄膜、チタン酸ストロン
チウム(SrTiO3 )薄膜、チタン酸鉛(PbTiO
3 )薄膜、チタン酸ビスマス(Bi4 Ti3 12)薄
膜、PZT(PbZrTiO3 )薄膜、PLZT(Pb
LaZrTiO3 )薄膜等の強誘電体薄膜が挙げられ
る。
【0016】なお、例えば、BaTiO3 薄膜、SrT
iO3 薄膜を成膜する場合には、その原料ガスとして、
Ba(DPM)2 (ジピバロイルメタナトバリウム)、
Sr(DPM)2 (ジピバロイルメタナトストロンチウ
ム)、Ti(O・i−C3 7 4 (テトライソプロポ
キシチタン)等を用いることができる。また、PZT薄
膜、PLZT薄膜を成膜する場合には、その原料ガスと
して、Pb(DPM)2 (ジピバロイルメタナト鉛)、
La(DPM)2 (ジピバロイルメタナトランタン)、
Zr(O・t−C4 9 4 (テトラt−ブトキシジル
コニウム)、Ti(O・i−C3 7 4 (テトライソ
プロポキシチタン)等が使用できる。
【0017】ところで、誘電体薄膜を成膜するためのC
VD装置としては、従来公知の熱CVD装置を一部改造
すれば使用できるが、誘電体薄膜の成膜工程のみなら
ず、該成膜前に水素ガス雰囲気下でのプラズマ処理を行
って自然酸化膜を除去する工程や、誘電体薄膜成膜後に
塩基性ガス雰囲気下でプラズマ処理を行う工程をも、同
一反応室内で行えるようなプラズマCVD装置を用いて
もよい。もちろん、誘電体薄膜成膜の前工程から後工程
に亘って、基板を大気と遮断された状態に維持したまま
それぞれの反応室内へ搬送し、所定の処理を施せるよう
なマルチチャンバ型の処理装置を用いてもよい。
【0018】
【作用】本発明を適用して、成膜時および/または成膜
後に、基板に超音波を印加すると、誘電体薄膜の膜質が
向上する。これは、以下のような理由による。
【0019】有機タンタル化合物等の誘電体原料ガスと
酸化性ガスとの反応は、基本的には脱水縮合反応であ
り、この反応が十分に進まない場合に、成膜された誘電
体薄膜中にOH基やアルキル基が残って、化学量論的な
組成よりも酸素の少ないものになってしまう。このた
め、上記脱水縮合反応を促進させるために、基板に超音
波を印加すると、酸素原子が不足することなく、不純物
の混入も抑えられた誘電体薄膜が得られるようになる。
【0020】なお、成膜時に超音波を印加すると、基板
上で中間生成物のマイグレーションを促進して誘電体薄
膜のカバレージを向上させる効果や、中間生成物を基板
近傍にて攪乱させて誘電体薄膜の結晶粒子の核生成を促
進し、それぞれの核の結晶成長を抑制して、誘電体薄膜
を緻密で、基板との密着性に優れたものとする効果をも
もたらす。
【0021】さらに、成膜後に塩基性ガスの雰囲気下で
プラズマ処理を行うことによっても、誘電体薄膜の膜質
が向上する。これは、以下のような理由による。
【0022】塩基性ガスは、その触媒的作用によって誘
電体原料ガスと酸化性ガスとの脱水縮合反応を促進させ
る働きをする。このため、成膜後、アンモニア等の塩基
性ガスを用いてプラズマ処理を行うと、酸素原子の不足
や不純物の混入が抑制された誘電体薄膜が得られるので
ある。
【0023】
【実施例】以下、本発明に係る誘電体薄膜の成膜方法を
具体的な実施例を用いて説明する。 先ず、酸化タンタ
ル薄膜の成膜に用いるCVD装置について説明する。こ
こでは、熱CVD法による酸化タンタル薄膜の成膜のみ
ならず、成膜の前処理から後処理までを連続して同一反
応室内で行える、図1に示されるような平行平板型プラ
ズマCVD装置を用いた。
【0024】この平行平板型プラズマCVD装置は、排
気口1にて排気がなされた反応室2内にウェハ3を載置
する下部電極4と、RF電源16に接続された上部電極
5とが設けられてなる。
【0025】上記上部電極5は、ガス供給管6に接続さ
れ、該ガス供給管6から供給されるガスをウェハ3上に
均一に供給するためのシャワー電極である。該シャワー
電極にガスを供給するガス供給管6は、液状の有機タン
タル化合物が貯留してあるアンプル7に接続されると共
に、その中途部にて酸素ガスボンベ9、水素ガスボンベ
10、塩基性ガスボンベ11に接続している。また、該
ガス供給管6には図示しないヒータが設けられ、反応室
2内へ供給するガスの温度を制御可能としている。
【0026】なお、上記アンプル7は図示しない恒温槽
に浸されて所定温度に調整可能となされており、不活性
ガスボンベ8から該アンプル7内の有機タンタル化合物
中へ不活性ガスを導入してバブリングすることにより、
該有機タンタル化合物を気化できるようになされてい
る。発生した有機タンタル化合物ガスは不活性ガスと共
にガス供給管6を介してシャワー電極へ導かれ、そこか
ら反応室2内へ供給される。
【0027】一方、下部電極4は、ヒータ12が配設さ
れることにより、ウェハ3の温度を調整可能としてい
る。また、該下部電極4内には、超音波発振器13に接
続された超音波振動子14が埋設されており、ウェハ3
に超音波を印加できるようになされている。
【0028】なお、この平行平板型プラズマCVD装置
においては、超音波発振器13と超音波振動子14との
中途部にはスイッチ15が設けられ、ウェハ3に印加さ
れる超音波のオン/オフを制御できるようになされてい
る。また、上部電極5とRF電源16との中途部にはス
イッチ17が設けられ、上部電極5に印加されるRF電
力のオン/オフを制御できるようになされている。さら
に、上記不活性ガスボンベ8からアンプル7へ供給され
る不活性ガスや、酸素ガスボンベ9、水素ガスボンベ1
0、塩基性ガスボンベ11からガス供給管6へそれぞれ
供給される酸素ガス、水素ガス、塩基性ガスも、図示し
ない流量制御装置によって各々流量が制御可能となされ
ていると共に、バルブ18,19,20,21にて各ガ
スの供給開始/停止が制御できるようになされている。
【0029】したがって、前処理工程から酸化タンタル
薄膜の成膜工程への切り替え時、該成膜工程から後処理
工程への切り替え時には、各ガスボンベ8〜11に接続
するバルブ18〜21の開閉、超音波発振器13に接続
するスイッチ15のオン/オフ、RF電源16に接続す
るスイッチ17のオン/オフを適宜切り替えればよい。
【0030】実施例1 本実施例では、上述のCVD装置を用い、ウェハ3に超
音波を印加しながら、該ウェハ3上に酸化タンタル薄膜
を成膜する方法について説明する。
【0031】先ず、図2に示されるように、8インチの
Si基板31上に酸化シリコン膜32、約200nm厚
のポリシリコン膜33、約2nm厚の窒化シリコン(S
34 )膜34が形成されたウェハ3を用意した。な
お、酸化シリコン膜32は熱酸化によって形成し、ポリ
シリコン膜33、窒化シリコン膜34は従来公知のCV
D法によって形成した。
【0032】そして、窒化シリコン膜34表面の自然酸
化膜を除去した後、図3に示されるように、上記窒化シ
リコン膜34上に酸化タンタル薄膜35を成膜した。
【0033】具体的には、先ず、上述したCVD装置の
下部電極4上にウェハ3を載置した後、水素ガスボンベ
10に接続するバルブ20を開放すると共に流量制御装
置にて流量を調整して、100sccmなるH2 ガスを
約133Paなる圧力に調整された反応室2内へ導入し
た。また、RF電源16に接続するスイッチ17をオン
とすることによって上部電極5へRF電力を供給し、下
部電極4との間にプラズマを発生させて、窒化シリコン
膜34表面の自然酸化膜を除去した。
【0034】その後、バルブ20を閉鎖してH2 ガスの
供給を停止し、スイッチ17をオフとしてプラズマの発
生を停止すると同時に、超音波発振器13に接続するス
イッチ15をオンとし、Arガスが貯留された不活性ガ
スボンベ8に接続するバルブ18および酸素ガスボンベ
9に接続するバルブ19を開放して、酸化タンタル薄膜
35を成膜した。なお、成膜時の種々の条件は以下に示
すとおりとした。
【0035】 酸化タンタル薄膜の成膜条件 導入ガス : Ta(OC2 5 5 流量300sccm O2 流量500sccm ウェハ温度 : 450℃ 反応室圧力 : 133Pa 電極間距離 : 10mm 超音波周波数: 50kHz なお、Ta(OC2 5 5 は、120℃に加熱された
アンプル7内の液状のTa(OC2 5 5 が、Arガ
スのバブリングにより気化され、150℃に加熱された
ガス供給管6を介して反応室2内へ供給されたものであ
る。
【0036】実施例2 本実施例では、酸化タンタル薄膜35を成膜後、O2
スの雰囲気下にて、ウェハ3に超音波を印加した。
【0037】具体的には、実施例1と同様にして、窒化
シリコン膜34表面の自然酸化膜を除去までを行ったウ
ェハ3に対し、超音波を印加しない以外は実施例1と同
様にして酸化タンタル薄膜35を成膜した。
【0038】その後、以下の条件にて、反応室2内へO
2 ガスを導入し、ウェハ3に超音波を印加した。
【0039】 後処理条件 導入ガス : O2 ガス 流量300sccm 反応室圧力 : 133Pa ウェハ温度 : 300℃ 超音波周波数: 50kHz実施例3 本実施例は、酸化タンタル薄膜35を成膜後、NH3
スの雰囲気下にて、プラズマ処理を施した例である。
【0040】具体的には、実施例1と同様にして、窒化
シリコン膜34表面の自然酸化膜の除去までが行われた
ウェハ3に対し、超音波を印加しない以外は実施例1と
同様にして酸化タンタル薄膜35を成膜した。
【0041】その後、塩基性ガスボンベ11からNH3
ガスを反応室2内へ導入しながら、以下の条件のプラズ
マ処理を施した。
【0042】 後処理条件 導入ガス : NH3 ガス 流量300sccm RF電力 : 350W(13.56MHz) 反応室圧力 : 133Pa ウェハ温度 : 300℃実施例4 本実施例は、酸化タンタル薄膜35を成膜後、メチルア
ミン(CH3 NH2 )ガスの雰囲気下にて、プラズマ処
理を施した例である。
【0043】具体的には、実施例1と同様にして、窒化
シリコン膜34表面の自然酸化膜の除去までが行われた
ウェハ3に対し、超音波を印加しない以外は実施例1と
同様にして酸化タンタル薄膜35を成膜した。
【0044】その後、塩基性ガスボンベ11からCH3
NH2 ガスを反応室2内へ導入しながら、以下の条件の
プラズマ処理を施した。
【0045】 後処理条件 導入ガス : CH3 NH2 ガス 流量300sccm RF電力 : 350W(13.56MHz) 反応室圧力 : 133Pa ウェハ温度 : 300℃特性の評価 実施例1〜4によって成膜された酸化タンタル薄膜35
について、膜質の観察を行ったところ、いずれもステッ
プカバレージに優れたものであった。また、リーク電流
を微少電流計で測定した結果、いずれも1nA以下であ
り、成膜時に超音波を印加せず、成膜後の後処理も施さ
なかった以外は実施例1〜4と同様して成膜された酸化
タンタル薄膜に比して、1桁ないし2桁向上していた。
【0046】良好なステップカバレージを達成できたの
は、成膜にCVD法を適用したことが理由として挙げら
れるが、実施例1においては、成膜時に超音波を印加し
たことにより中間生成物のウェハ上でのマイグレーショ
ンが促進されたことも寄与していると考えられる。ま
た、リーク電流を低減できたのは、成膜中または成膜後
の超音波の印加や、NH3 またはCH3 NH2 なる塩基
性ガス雰囲気下でのプラズマ処理によって、Ta(OC
2 5 5 とO2 との脱水縮合反応が促進され、酸素原
子不足が解消され、不純物の取り込みが低減されたこと
が理由である。
【0047】なお、本出願人は、特願平4−81283
号明細書にて、H2 O−TEOS(テトラエトキシシラ
ン)混合ガスを用いたプラズマCVD法において、アン
モニアガスを添加することにより、加水分解速度に比し
て脱水縮合の反応速度を向上させ、低水酸基濃度の良質
な平坦化絶縁膜が得られることを示しており、本実施例
にて示した塩基性ガス雰囲気下でのプラズマ処理によっ
ても同様の効果が得られることがわかった。
【0048】以上、本発明に係る誘電体薄膜の成膜方法
を適用した例について説明したが、本発明は上述の実施
例に限定されるものではない。例えば、実施例1〜実施
例4を種々に組み合わせて、超音波の印加と塩基性ガス
雰囲気下でのプラズマ処理との両方を行ってもよい。そ
の他、原料ガスの種類、CVD条件、アニール条件、誘
電体薄膜を成膜するウェハの構成についても特に限定さ
れない。
【0049】なお、上述の実施例で使用したCVD装置
は、塩基性ガスの供給系と超音波の供給系の両者を有す
るものであり、塩基性ガスの供給を行わない場合にはバ
ルブ21を閉鎖しておき、超音波の印加を行わない場合
にはスイッチ15をオフとして使用したが、実施例1,
2のようにして成膜が行われる場合には、塩基性ガスの
供給系がなくてもよく、実施例3,4のようにして成膜
が行われる場合には、超音波の供給系がなくてもよい。
また、ここでは、平行平板型プラズマCVD装置を用い
たが、低圧力下で高密度のプラズマを発生できる有磁場
マイクロ波プラズマCVD装置、誘導結合プラズマCV
D装置、ヘリコン波プラズマCVD装置、TCP−CV
D装置を用いてもよい。
【0050】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、リーク電流が大幅に低減された膜質に優れた
誘電体薄膜が成膜できるため、これを用いたデバイスの
電気的特性および信頼性を向上させることができる。
【0051】また、本発明は、従来より用いられている
CVD装置を一部改造するのみで行えるので、装置の追
加を必要とせず、低コスト化、省スペース化を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられるCVD装置の一構成例を示
す模式図である。
【図2】本発明を適用した誘電体薄膜の成膜がなされる
ウェハの断面を示す模式図である。
【図3】図2のウェハに対して誘電体薄膜を成膜した状
態を示す模式図である。
【符号の説明】
1 排気口 2 反応室 3 ウェハ 4 下部電極 5 上部電極 6 ガス供給管 7 アンプル 8 不活性ガスボンベ 9 酸素ガスボンベ 10 水素ガスボンベ 11 塩基性ガスボンベ 12 ヒータ 13 超音波発振器 14 超音波振動子 15,17 スイッチ 16 RF電源 18,19,20,21 バルブ 31 Si基板 32 酸化シリコン膜 33 ポリシリコン膜 34 窒化シリコン膜 35 酸化タンタル薄膜
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/314 A 27/04 21/822 27/108 21/8242 7735−4M H01L 27/10 651

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機金属化合物ガスと酸化性ガスとを含
    む混合ガスを用いて、化学的気相成長法により基板上に
    誘電体薄膜を成膜するに際し、 前記成膜中、前記基板に超音波を印加することを特徴と
    する誘電体薄膜の成膜方法。
  2. 【請求項2】 有機金属化合物ガスと酸化性ガスとを含
    む混合ガスを用いて、化学的気相成長法により基板上に
    誘電体薄膜を成膜した後、 所定の雰囲気下で、前記基板に超音波を印加することを
    特徴とする誘電体薄膜の成膜方法。
  3. 【請求項3】 前記所定の雰囲気は、酸化性ガス雰囲気
    であることを特徴とする請求項2記載の誘電体薄膜の成
    膜方法。
  4. 【請求項4】 有機金属化合物ガスと酸化性ガスとを含
    む混合ガスを用いて、化学的気相成長法により基板上に
    誘電体薄膜を成膜した後、 塩基性ガスを含む雰囲気下で、前記誘電体薄膜に対して
    プラズマ処理を行うことを特徴とする誘電体薄膜の成膜
    方法。
  5. 【請求項5】 前記塩基性ガスは、アンモニアまたは有
    機アミンであることを特徴とする請求項4記載の誘電体
    薄膜の成膜方法。
  6. 【請求項6】 前記誘電体薄膜が、酸化タンタル薄膜で
    あることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれ
    か1項に記載の誘電体薄膜の成膜方法。
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