JPH0867606A - 防汚剤 - Google Patents
防汚剤Info
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- JPH0867606A JPH0867606A JP20704294A JP20704294A JPH0867606A JP H0867606 A JPH0867606 A JP H0867606A JP 20704294 A JP20704294 A JP 20704294A JP 20704294 A JP20704294 A JP 20704294A JP H0867606 A JPH0867606 A JP H0867606A
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- JP
- Japan
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- antifouling
- nicotinic acid
- ingredient
- cuprous oxide
- acid amide
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Abstract
(57)【要約】
【目的】安全性、防汚効果および持続性の高い防汚剤を
提供する。 【構成】特定の脂溶性ビタミンCとニコチン酸アミドと
のコンプレックスと、特定のニコチン酸誘導体と、亜酸
化銅のうちから少なくとも2成分を有効成分として含有
することを特徴とする防汚剤。
提供する。 【構成】特定の脂溶性ビタミンCとニコチン酸アミドと
のコンプレックスと、特定のニコチン酸誘導体と、亜酸
化銅のうちから少なくとも2成分を有効成分として含有
することを特徴とする防汚剤。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は海棲生物類の付着を防止
させ且つ抗菌及び防藻作用を有する防汚剤に関し、船
舶、海中構造物、魚網、海水利用工場施設等の海棲生物
の付着防止に利用される。
させ且つ抗菌及び防藻作用を有する防汚剤に関し、船
舶、海中構造物、魚網、海水利用工場施設等の海棲生物
の付着防止に利用される。
【0002】
【従来の技術】海水中にはイガイやふじつぼ等の付着生
物が多数生息しており、船低、ブイ、海水を利用する火
力発電所等の冷却管、定置網などの表面に付着する。こ
れらの付着生物は船底の場合には船の速度低下による燃
料費向上及び侵食性能低下によるドック入り回数の向上
による船体維持費の向上、冷却管の場合には冷却効率の
低下、定置網の場合には海水の流れを妨げ飼育魚を酸素
不足により死に至らしめたりするなど経済的損害をもた
らす。これらの被害を防ぐために、従来、海棲生物の付
着防止のための船舶、海中構造物及び魚網の防汚剤とし
て有機錫化合物が単用または亜酸化銅他の併用で主に使
用されてきた。しかし、有機錫化合物は生物への蓄積性
が高く毒性でありしかも生分解性がないので、魚介類汚
染等による人への安全性および環境への汚染が問題とな
り使用することが難しくなっている。また、亜酸化銅は
有機錫化合物程の効果及び持続性能を有しているとは言
えず、また、安全性の面でも亜酸化銅は安全性が高い化
合物であるとは言えない。防汚剤として使用する化合物
は、船底塗料中から溶出することにより防汚効果を発揮
する。そのため、安全性が高くかつ効果及び持続性の高
い防汚剤が求められている。また、現行使用されている
亜酸化銅の使用量を添加効果により大幅に減らすことの
できる防汚剤が求められている。ところで、安全性の高
い化合物であるニコチン酸アミドが海棲生物の付着を防
止する効果があることが知られている(特公昭52−7
053号公報および特開昭57−53291号公報)。
しかし、ニコチン酸アミドは水溶性が高く、例えば防汚
塗料中に配合した場合速やかに海水中に流出し効果の持
続が見られない欠点を有する。そのため、ニコチン酸ア
ミドを防汚剤とすることはできない。また、1−アルキ
ル−3−カルバミドピリジニウム塩が抗菌性を示すこと
は公知であり(発酵工学会誌、第50巻、第86〜92
頁、(1972年))、また、一般式(1)で表される
ニコチン酸誘導体が界面活性剤、静菌剤若しくは経皮吸
収剤として知られている(特公昭62−45201号公
報、特開平3−58941号公報)。しかし、公知の技
術は単にそれら化合物が抗菌性を示すことを述べている
に過ぎず、海棲生物の付着を防止する効果についてはこ
れまで全く知られていなかった。一方、ニコチン酸アミ
ドとビタミンCがコンプレックスを形成することは知ら
れている(米国特許第2433688号)。しかし、脂
溶性のビタミンCとニコチン酸アミドがコンプレックス
を形成することおよびこれを含有する防汚剤はこれまで
全く知られていなかった。
物が多数生息しており、船低、ブイ、海水を利用する火
力発電所等の冷却管、定置網などの表面に付着する。こ
れらの付着生物は船底の場合には船の速度低下による燃
料費向上及び侵食性能低下によるドック入り回数の向上
による船体維持費の向上、冷却管の場合には冷却効率の
低下、定置網の場合には海水の流れを妨げ飼育魚を酸素
不足により死に至らしめたりするなど経済的損害をもた
らす。これらの被害を防ぐために、従来、海棲生物の付
着防止のための船舶、海中構造物及び魚網の防汚剤とし
て有機錫化合物が単用または亜酸化銅他の併用で主に使
用されてきた。しかし、有機錫化合物は生物への蓄積性
が高く毒性でありしかも生分解性がないので、魚介類汚
染等による人への安全性および環境への汚染が問題とな
り使用することが難しくなっている。また、亜酸化銅は
有機錫化合物程の効果及び持続性能を有しているとは言
えず、また、安全性の面でも亜酸化銅は安全性が高い化
合物であるとは言えない。防汚剤として使用する化合物
は、船底塗料中から溶出することにより防汚効果を発揮
する。そのため、安全性が高くかつ効果及び持続性の高
い防汚剤が求められている。また、現行使用されている
亜酸化銅の使用量を添加効果により大幅に減らすことの
できる防汚剤が求められている。ところで、安全性の高
い化合物であるニコチン酸アミドが海棲生物の付着を防
止する効果があることが知られている(特公昭52−7
053号公報および特開昭57−53291号公報)。
しかし、ニコチン酸アミドは水溶性が高く、例えば防汚
塗料中に配合した場合速やかに海水中に流出し効果の持
続が見られない欠点を有する。そのため、ニコチン酸ア
ミドを防汚剤とすることはできない。また、1−アルキ
ル−3−カルバミドピリジニウム塩が抗菌性を示すこと
は公知であり(発酵工学会誌、第50巻、第86〜92
頁、(1972年))、また、一般式(1)で表される
ニコチン酸誘導体が界面活性剤、静菌剤若しくは経皮吸
収剤として知られている(特公昭62−45201号公
報、特開平3−58941号公報)。しかし、公知の技
術は単にそれら化合物が抗菌性を示すことを述べている
に過ぎず、海棲生物の付着を防止する効果についてはこ
れまで全く知られていなかった。一方、ニコチン酸アミ
ドとビタミンCがコンプレックスを形成することは知ら
れている(米国特許第2433688号)。しかし、脂
溶性のビタミンCとニコチン酸アミドがコンプレックス
を形成することおよびこれを含有する防汚剤はこれまで
全く知られていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は安全性、効果
および持続性の高い防汚剤の提供を目的とするものであ
る。
および持続性の高い防汚剤の提供を目的とするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、ニコチン酸誘導体と脂溶性ビタミンC−ニコチ
ン酸アミドコンプレックスとを併用することによって初
めて予期しえない極めて優れた相乗効果を示し、優れた
防汚効果を示すことを見出した。また、前記ニコチン酸
誘導体または脂溶性ビタミンC−ニコチン酸アミドコプ
レックスのいずれか、あるいは両方を亜酸化銅と併用す
ることにより、予期しえない極めて優れた相乗効果を示
した。これにより亜酸化銅の使用量を大幅に減らすこと
ができることを見出し本発明を完成した。即ち、本発明
は一般式(1)[化3]
た結果、ニコチン酸誘導体と脂溶性ビタミンC−ニコチ
ン酸アミドコンプレックスとを併用することによって初
めて予期しえない極めて優れた相乗効果を示し、優れた
防汚効果を示すことを見出した。また、前記ニコチン酸
誘導体または脂溶性ビタミンC−ニコチン酸アミドコプ
レックスのいずれか、あるいは両方を亜酸化銅と併用す
ることにより、予期しえない極めて優れた相乗効果を示
した。これにより亜酸化銅の使用量を大幅に減らすこと
ができることを見出し本発明を完成した。即ち、本発明
は一般式(1)[化3]
【0005】
【化3】 (式中R1は炭素数1から30の直鎖状アルキル基ある
いは分岐アルキル基、もしくはフェニル基、R2は水
素、炭素数1から30の直鎖状アルキル基あるいは分岐
アルキル基、もしくはフェニル基;Xは酸残基)で示さ
れるニコチン酸誘導体と、一般式(2)[化4]
いは分岐アルキル基、もしくはフェニル基、R2は水
素、炭素数1から30の直鎖状アルキル基あるいは分岐
アルキル基、もしくはフェニル基;Xは酸残基)で示さ
れるニコチン酸誘導体と、一般式(2)[化4]
【0006】
【化4】 (式中R1は炭素数1から30の直鎖状アルキル基ある
いはアルケニル基を示す。)で示される脂溶性ビタミン
Cとニコチン酸アミドとのコンプレックスと、亜酸化銅
の3成分のうち少なくとも2成分を含有することを特徴
とする防汚剤を提供するものである。
いはアルケニル基を示す。)で示される脂溶性ビタミン
Cとニコチン酸アミドとのコンプレックスと、亜酸化銅
の3成分のうち少なくとも2成分を含有することを特徴
とする防汚剤を提供するものである。
【0007】本発明に於いて1−アルキルー3ーカルバ
ミドピリジニウム塩は通常の方法(J.Am.Che
m.Soc.,Vol.111,pp.3300−33
11(1989))で合成することができる。すなわ
ち、ニコチン酸アミドと1−アルキルハライドをキシレ
ンまたはDMF等の高沸点の有機溶媒中に懸濁させ所定
時間還流させ冷却により得られる析出物を残存するニコ
チン酸アミド及び1−アルキルハライドを溶かすアセト
ン等により洗浄後エタノールにて再結晶することにより
容易に得ることができる。また、1ーアルキルー3ーア
ルキルカルバミドピリジニウム塩はニコチン酸に過剰の
塩化チオニルなどの塩素化剤を作用させニコチン酸クロ
ライドとし、これにベンゼン等の溶媒下、トリエチルア
ミン等の塩基存在下、アルキルアミンを作用させて3ー
アルキルカルバミドピリジンを生成せしめ、更に、これ
にエタノール等の溶媒下、所望のアルキルハライドを入
れ所定時間還流させ冷却により得られる析出物をクロロ
フォルム−ヘキサン等にて再結晶することにより容易に
得ることができる。また、上記の一般式(1)でR1と
R2におけるアルキル基は炭素数1から30の直鎖状も
しくは分岐アルキル基であり、好ましくは炭素数6から
22である。炭素数が5以下では水溶性が増し海水中に
容易に流失し防汚効果の持続性が減少する傾向がある。
また、炭素が23以上では防汚効果の効果が減少する傾
向がある。上記の一般式(1)でXにおける酸残基と
は、塩化水素酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸などのハロ
ゲン化水素酸;硫酸、リン酸、硝酸などの無機酸;シュ
ウ酸、酢酸、オレイン酸、パルミチン酸、ステアリン酸
などの有機酸;エチル硫酸塩その他のアルキル硫酸塩な
どの陰イオンを生ずる酸の残基を意味する。例えば、1
−メチル−3−ステアリルカルバミドピリジニウムアイ
オード、1−メチル−3−セチルカルバミドピリジニウ
ムアイオード、1−メチル−3−ラウリルカルバミドピ
リジニウムアイオード、1−ベンジル−3−ステアリル
カルバミドピリジニウムクロライド、1−ノニル−3−
ベンジルカルバミドピリジニウムクロライド、1−イソ
ノニル−3−ベンジルカルバミドピリジニウムクロライ
ド、1−ベンジル−3−イソノニルカルバミドピリジニ
ウムクロライド、1−テトラデシル−3−ベンジルカル
バミドピリジニウムクロライド、1−ベンジル−3−ベ
ンジルカルバミドピリジニウムクロライド、1−イソノ
ニル−3−カルバミドピリジニウムクロライド、1−ノ
ニル−3−カルバミドピリジニウムクロライド、1−ド
デシル−3−カルバミドピリジニウムクロライド、1−
テトラデシル−3−カルバミドピリジニウムクロライ
ド、1−ステアリル−3−カルバミドピリジニウムクロ
ライドなどが挙げられる。
ミドピリジニウム塩は通常の方法(J.Am.Che
m.Soc.,Vol.111,pp.3300−33
11(1989))で合成することができる。すなわ
ち、ニコチン酸アミドと1−アルキルハライドをキシレ
ンまたはDMF等の高沸点の有機溶媒中に懸濁させ所定
時間還流させ冷却により得られる析出物を残存するニコ
チン酸アミド及び1−アルキルハライドを溶かすアセト
ン等により洗浄後エタノールにて再結晶することにより
容易に得ることができる。また、1ーアルキルー3ーア
ルキルカルバミドピリジニウム塩はニコチン酸に過剰の
塩化チオニルなどの塩素化剤を作用させニコチン酸クロ
ライドとし、これにベンゼン等の溶媒下、トリエチルア
ミン等の塩基存在下、アルキルアミンを作用させて3ー
アルキルカルバミドピリジンを生成せしめ、更に、これ
にエタノール等の溶媒下、所望のアルキルハライドを入
れ所定時間還流させ冷却により得られる析出物をクロロ
フォルム−ヘキサン等にて再結晶することにより容易に
得ることができる。また、上記の一般式(1)でR1と
R2におけるアルキル基は炭素数1から30の直鎖状も
しくは分岐アルキル基であり、好ましくは炭素数6から
22である。炭素数が5以下では水溶性が増し海水中に
容易に流失し防汚効果の持続性が減少する傾向がある。
また、炭素が23以上では防汚効果の効果が減少する傾
向がある。上記の一般式(1)でXにおける酸残基と
は、塩化水素酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸などのハロ
ゲン化水素酸;硫酸、リン酸、硝酸などの無機酸;シュ
ウ酸、酢酸、オレイン酸、パルミチン酸、ステアリン酸
などの有機酸;エチル硫酸塩その他のアルキル硫酸塩な
どの陰イオンを生ずる酸の残基を意味する。例えば、1
−メチル−3−ステアリルカルバミドピリジニウムアイ
オード、1−メチル−3−セチルカルバミドピリジニウ
ムアイオード、1−メチル−3−ラウリルカルバミドピ
リジニウムアイオード、1−ベンジル−3−ステアリル
カルバミドピリジニウムクロライド、1−ノニル−3−
ベンジルカルバミドピリジニウムクロライド、1−イソ
ノニル−3−ベンジルカルバミドピリジニウムクロライ
ド、1−ベンジル−3−イソノニルカルバミドピリジニ
ウムクロライド、1−テトラデシル−3−ベンジルカル
バミドピリジニウムクロライド、1−ベンジル−3−ベ
ンジルカルバミドピリジニウムクロライド、1−イソノ
ニル−3−カルバミドピリジニウムクロライド、1−ノ
ニル−3−カルバミドピリジニウムクロライド、1−ド
デシル−3−カルバミドピリジニウムクロライド、1−
テトラデシル−3−カルバミドピリジニウムクロライ
ド、1−ステアリル−3−カルバミドピリジニウムクロ
ライドなどが挙げられる。
【0008】脂溶性ビタミンCはビタミンCと炭素数1
以上のアルキル基あるいはアルケニル基をもつ脂肪酸と
通常使われる酸触媒あるいはアルカリ触媒によるエステ
ル合成にて容易に製造することができる。本発明の一般
式(2)におけるR1であるアルキル基及びアルケニル
基は炭素数1から30であり炭素数の数によりニコチン
酸アミドの徐放性を制御することができる。好ましく
は、炭素数は6から25である。炭素数5以下では、水
溶性が増し海水中に容易に流出しやすくなり防汚効果の
持続性が悪くなる傾向がある。炭素数27以上では防汚
効果が少なくなる傾向がある。脂溶性ビタミンとニコチ
ン酸アミドとのコンプレックスは脂溶性ビタミンとニコ
チン酸アミドをアルコール系の有機溶媒に等モル溶解さ
せ室温にて攪拌することにより析出する析出物を濾別す
ることにより得られる。本化合物の例としてL−アスコ
ルビン酸6−アセテート−ニコチン酸アミド、L−アス
コルビン酸6−カプリレート−ニコチン酸アミド、L−
アスコルビン酸6−ヘプタネート−ニコチン酸アミド、
L−アスコルビン酸6−パルミテート−ニコチン酸アミ
ド、L−アスコルビン酸6−ステアレート−ニコチン酸
アミド、L−アスコルビン酸6−トリコサネート−ニコ
チン酸アミド、L−アスコルビン酸6−ヘキサコサネー
ト−ニコチン酸アミド、L−アスコルビン酸6−オクタ
コサネート−ニコチン酸アミド、L−アスコルビン酸6
−トリアコンタネート−ニコチン酸アミドなどが挙げら
れる。
以上のアルキル基あるいはアルケニル基をもつ脂肪酸と
通常使われる酸触媒あるいはアルカリ触媒によるエステ
ル合成にて容易に製造することができる。本発明の一般
式(2)におけるR1であるアルキル基及びアルケニル
基は炭素数1から30であり炭素数の数によりニコチン
酸アミドの徐放性を制御することができる。好ましく
は、炭素数は6から25である。炭素数5以下では、水
溶性が増し海水中に容易に流出しやすくなり防汚効果の
持続性が悪くなる傾向がある。炭素数27以上では防汚
効果が少なくなる傾向がある。脂溶性ビタミンとニコチ
ン酸アミドとのコンプレックスは脂溶性ビタミンとニコ
チン酸アミドをアルコール系の有機溶媒に等モル溶解さ
せ室温にて攪拌することにより析出する析出物を濾別す
ることにより得られる。本化合物の例としてL−アスコ
ルビン酸6−アセテート−ニコチン酸アミド、L−アス
コルビン酸6−カプリレート−ニコチン酸アミド、L−
アスコルビン酸6−ヘプタネート−ニコチン酸アミド、
L−アスコルビン酸6−パルミテート−ニコチン酸アミ
ド、L−アスコルビン酸6−ステアレート−ニコチン酸
アミド、L−アスコルビン酸6−トリコサネート−ニコ
チン酸アミド、L−アスコルビン酸6−ヘキサコサネー
ト−ニコチン酸アミド、L−アスコルビン酸6−オクタ
コサネート−ニコチン酸アミド、L−アスコルビン酸6
−トリアコンタネート−ニコチン酸アミドなどが挙げら
れる。
【0009】本発明の防汚剤の有効成分である一般式
(1)で表わされるニコチン酸誘導体と一般式(2)の
脂溶性ビタミンC−ニコチン酸アミドコンプレックスと
の防汚剤中の含有量は特に限定されるものではないが、
通常これらの有効成分の配合量は、例えば、防汚塗料中
の合計量として0.1から50重量%、好ましくは、0.
5から30重量%の範囲であり、このうちニコチン酸誘
導体は0.05から30重量%、好ましくは、0.3から
20重量%である。これらの有効成分は樹脂等の展着
剤、顔料、可塑剤等と任意の割合に混合し、更に有機溶
剤等を加え防汚塗料として利用することができる。ま
た、亜酸化銅と併用すると大幅に使用する亜酸化銅を減
らすことができる。通常、亜酸化銅の添加量は20から
50重量%程度で、本発明と同等の防汚効果が発現でき
るが、有効成分として一般式(1)で表わされるニコチ
ン酸誘導体と亜酸化銅を併用する場合、ニコチン酸誘導
体を0.05から30重量%、好ましくは、0.1から2
0重量%添加することにより、5から10重量%の亜酸
化銅使用で長期間の防汚効果が発現できる。有効成分と
して一般式(2)で表わされる脂溶性ビタミンC−ニコ
チン酸アミドコンプレックスと亜酸化銅を併用する場
合、脂溶性ビタミンC−ニコチン酸アミドコンプレック
スを0.5から30重量%、好ましくは、1から20重
量%添加することにより、5から10重量%の亜酸化銅
使用で長期間の防汚効果が発現できる。有効成分として
一般式(1)で表わされるニコチン酸誘導体と一般式
(2)で表される脂溶性ビタミンC−ニコチン酸アミド
コンプレックスと亜酸化銅を併用する場合、ニコチン酸
誘導体を0.025から15重量%、好ましくは、0.0
5から10重量%添加、脂溶性ビタミンC−ニコチン酸
アミドコンプレックスを0.05から20重量%、好ま
しくは、0.5から10重量%添加することにより、5
から10重量%の亜酸化銅使用で長期間の防汚効果が発
現できる。
(1)で表わされるニコチン酸誘導体と一般式(2)の
脂溶性ビタミンC−ニコチン酸アミドコンプレックスと
の防汚剤中の含有量は特に限定されるものではないが、
通常これらの有効成分の配合量は、例えば、防汚塗料中
の合計量として0.1から50重量%、好ましくは、0.
5から30重量%の範囲であり、このうちニコチン酸誘
導体は0.05から30重量%、好ましくは、0.3から
20重量%である。これらの有効成分は樹脂等の展着
剤、顔料、可塑剤等と任意の割合に混合し、更に有機溶
剤等を加え防汚塗料として利用することができる。ま
た、亜酸化銅と併用すると大幅に使用する亜酸化銅を減
らすことができる。通常、亜酸化銅の添加量は20から
50重量%程度で、本発明と同等の防汚効果が発現でき
るが、有効成分として一般式(1)で表わされるニコチ
ン酸誘導体と亜酸化銅を併用する場合、ニコチン酸誘導
体を0.05から30重量%、好ましくは、0.1から2
0重量%添加することにより、5から10重量%の亜酸
化銅使用で長期間の防汚効果が発現できる。有効成分と
して一般式(2)で表わされる脂溶性ビタミンC−ニコ
チン酸アミドコンプレックスと亜酸化銅を併用する場
合、脂溶性ビタミンC−ニコチン酸アミドコンプレック
スを0.5から30重量%、好ましくは、1から20重
量%添加することにより、5から10重量%の亜酸化銅
使用で長期間の防汚効果が発現できる。有効成分として
一般式(1)で表わされるニコチン酸誘導体と一般式
(2)で表される脂溶性ビタミンC−ニコチン酸アミド
コンプレックスと亜酸化銅を併用する場合、ニコチン酸
誘導体を0.025から15重量%、好ましくは、0.0
5から10重量%添加、脂溶性ビタミンC−ニコチン酸
アミドコンプレックスを0.05から20重量%、好ま
しくは、0.5から10重量%添加することにより、5
から10重量%の亜酸化銅使用で長期間の防汚効果が発
現できる。
【0010】尚、これらの固形分を塗料として使用する
場合には、トルエン、キシレン、イソプロピルアルコー
ル、メタノール、DMF、DMSO、酢酸エチル等の溶
媒が利用される。溶媒の使用量は全体量の40から80
重量%の範囲とすることが好ましい。本発明においては
前記防汚剤を油性系または合成樹脂系ビヒクルに配合し
て本発明の防汚剤とすることができる。油性系または合
成樹脂系ビヒクルとしては、例えばアマニ油、麻実油等
のボイル油、ビニル系、アルキッド系、アクリル系、ウ
レタン系、タールエポキシ系、ブチラール系、エポキシ
系、塩化ゴム系、合成ゴム系、塩素化ポリエチレンなど
の合成樹脂等があげられる。汚染生物による被害を受け
る基体材料に本発明の防汚剤を処理する方法には、通常
行なわれている方法、例えば、塗布法、浸漬法、噴霧法
等が挙げられる。本発明の防汚剤は、鋼船、木船、強化
プラスチック製船の船底、魚網、海中構造物、海水導入
管などの海水に接する物体の保護にとくに有利に使用さ
れるが、河水、湖水、その他の水を長期にわたって利用
するため汚染生物による被害を受けやすい物体の保護に
も適用できる。
場合には、トルエン、キシレン、イソプロピルアルコー
ル、メタノール、DMF、DMSO、酢酸エチル等の溶
媒が利用される。溶媒の使用量は全体量の40から80
重量%の範囲とすることが好ましい。本発明においては
前記防汚剤を油性系または合成樹脂系ビヒクルに配合し
て本発明の防汚剤とすることができる。油性系または合
成樹脂系ビヒクルとしては、例えばアマニ油、麻実油等
のボイル油、ビニル系、アルキッド系、アクリル系、ウ
レタン系、タールエポキシ系、ブチラール系、エポキシ
系、塩化ゴム系、合成ゴム系、塩素化ポリエチレンなど
の合成樹脂等があげられる。汚染生物による被害を受け
る基体材料に本発明の防汚剤を処理する方法には、通常
行なわれている方法、例えば、塗布法、浸漬法、噴霧法
等が挙げられる。本発明の防汚剤は、鋼船、木船、強化
プラスチック製船の船底、魚網、海中構造物、海水導入
管などの海水に接する物体の保護にとくに有利に使用さ
れるが、河水、湖水、その他の水を長期にわたって利用
するため汚染生物による被害を受けやすい物体の保護に
も適用できる。
【0011】
【実施例】以下実施例によりこの発明を詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例により制限されるものでは
ない。実施例及び比較例は共にその配合組成を防汚塗料
とした場合の全体量に対する重量%で表示した。
が、本発明はこれらの実施例により制限されるものでは
ない。実施例及び比較例は共にその配合組成を防汚塗料
とした場合の全体量に対する重量%で表示した。
【0012】実施例1 防汚塗料は次のようにして調製した。すなはち、以下に
示す実施例及び比較例における防汚塗料組成に従って先
ず防汚成分及び樹脂を溶媒に溶解あるいは分散させ、防
汚塗料を調製した。その1mLを塩化ビニル盤上に半径
5cmの円を描くように塗り付けた。風乾した。これを
海面下1mの所に浸漬し、6ヶ月間水棲汚染生物の経時
的付着量を塗膜面積に対する付着面積%で表わし、結果
を表1[表1]に示した。 防汚塗料組成: 1−ノニル−3−カルバミドピリジニウムクロライド 2.8% L−アスコルビン酸6−パルミテート−ニコチン酸アミド 2.8% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 39.7% メタノール 39.7%
示す実施例及び比較例における防汚塗料組成に従って先
ず防汚成分及び樹脂を溶媒に溶解あるいは分散させ、防
汚塗料を調製した。その1mLを塩化ビニル盤上に半径
5cmの円を描くように塗り付けた。風乾した。これを
海面下1mの所に浸漬し、6ヶ月間水棲汚染生物の経時
的付着量を塗膜面積に対する付着面積%で表わし、結果
を表1[表1]に示した。 防汚塗料組成: 1−ノニル−3−カルバミドピリジニウムクロライド 2.8% L−アスコルビン酸6−パルミテート−ニコチン酸アミド 2.8% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 39.7% メタノール 39.7%
【0013】実施例2 実施例1と同様に以下に示す組成の防汚塗料を調製した
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: 1−イソノニル−3−カルバミドピリジニウムクロライド 2.8% L−アスコルビン酸6−パルミテート−ニコチン酸アミド 2.8% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 39.7% メタノール 39.7%
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: 1−イソノニル−3−カルバミドピリジニウムクロライド 2.8% L−アスコルビン酸6−パルミテート−ニコチン酸アミド 2.8% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 39.7% メタノール 39.7%
【0014】実施例3 実施例1と同様に以下に示す組成の防汚塗料を調製した
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: 1−テトラデシル−3−カルバミドピリジニウムクロライド 2.8% L−アスコルビン酸6−パルミテート−ニコチン酸アミド 2.8% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 39.7% メタノール 39.7%
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: 1−テトラデシル−3−カルバミドピリジニウムクロライド 2.8% L−アスコルビン酸6−パルミテート−ニコチン酸アミド 2.8% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 39.7% メタノール 39.7%
【0015】実施例4 実施例1と同様に以下に示す組成の防汚塗料を調製した
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: 1−ステアリル−3−カルバミドピリジニウムクロライド 2.8% L−アスコルビン酸6−パルミテート−ニコチン酸アミド 2.8% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 39.7% メタノール 39.7%
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: 1−ステアリル−3−カルバミドピリジニウムクロライド 2.8% L−アスコルビン酸6−パルミテート−ニコチン酸アミド 2.8% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 39.7% メタノール 39.7%
【0016】実施例5 実施例1と同様に以下に示す組成の防汚塗料を調製した
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: 1−テトラデシル−3−カルバミドピリジニウムクロライド 2.8% L−アスコルビン酸6−ステアレート−ニコチン酸アミド 2.8% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 39.7% メタノール 39.7%
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: 1−テトラデシル−3−カルバミドピリジニウムクロライド 2.8% L−アスコルビン酸6−ステアレート−ニコチン酸アミド 2.8% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 39.7% メタノール 39.7%
【0017】実施例6 実施例1と同様に以下に示す組成の防汚塗料を調製した
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: 1−メチル−3−ステアリルカルバミドピリジニウム アイオード 2.8% L−アスコルビン酸6−パルミテート−ニコチン酸アミド 2.8% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 39.7% メタノール 39.7%
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: 1−メチル−3−ステアリルカルバミドピリジニウム アイオード 2.8% L−アスコルビン酸6−パルミテート−ニコチン酸アミド 2.8% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 39.7% メタノール 39.7%
【0018】実施例7 実施例1と同様に以下に示す組成の防汚塗料を調製した
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: 1−メチル−3−ラウリルカルバミドピリジニウム アイオード 2.8% L−アスコルビン酸6−パルミテート−ニコチン酸アミド 2.8% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 39.7% メタノール 39.7%
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: 1−メチル−3−ラウリルカルバミドピリジニウム アイオード 2.8% L−アスコルビン酸6−パルミテート−ニコチン酸アミド 2.8% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 39.7% メタノール 39.7%
【0019】実施例8 実施例1と同様に以下に示す組成の防汚塗料を調製した
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: 1−ベンジル−3−ステアリルカルバミドピリジニウム クロライド 2.8% L−アスコルビン酸6−パルミテート−ニコチン酸アミド 2.8% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 39.7% メタノール 39.7%
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: 1−ベンジル−3−ステアリルカルバミドピリジニウム クロライド 2.8% L−アスコルビン酸6−パルミテート−ニコチン酸アミド 2.8% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 39.7% メタノール 39.7%
【0020】実施例9 実施例1と同様に以下に示す組成の防汚塗料を調製した
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: 1−ベンジル−3−ベンジルカルバミドピリジニウム クロライド 2.8% L−アスコルビン酸6−パルミテート−ニコチン酸アミド 2.8% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 39.7% メタノール 39.7%
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: 1−ベンジル−3−ベンジルカルバミドピリジニウム クロライド 2.8% L−アスコルビン酸6−パルミテート−ニコチン酸アミド 2.8% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 39.7% メタノール 39.7%
【0021】実施例10 実施例1と同様に以下に示す組成の防汚塗料を調製した
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: 1−テトラデシル−3−カルバミドピリジニウムクロライド 2.8% 亜酸化銅 10.0% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 36.1% メタノール 36.1%
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: 1−テトラデシル−3−カルバミドピリジニウムクロライド 2.8% 亜酸化銅 10.0% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 36.1% メタノール 36.1%
【0022】実施例11 実施例1と同様に以下に示す組成の防汚塗料を調製した
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: 1−テトラデシル−3−カルバミドピリジニウムクロライド 2.8% 亜酸化銅 5.0% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 38.6% メタノール 38.6%
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: 1−テトラデシル−3−カルバミドピリジニウムクロライド 2.8% 亜酸化銅 5.0% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 38.6% メタノール 38.6%
【0023】実施例12 実施例1と同様に以下に示す組成の防汚塗料を調製した
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: 1−テトラデシル−3−カルバミドピリジニウムクロライド 2.8% 亜酸化銅 2.5% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 39.9% メタノール 39.8%
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: 1−テトラデシル−3−カルバミドピリジニウムクロライド 2.8% 亜酸化銅 2.5% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 39.9% メタノール 39.8%
【0024】実施例13 実施例1と同様に以下に示す組成の防汚塗料を調製した
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: 1−メチル−3−ステアリルカルバミドピリジニウム 2.8% アイオード 亜酸化銅 10.0% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 36.1% メタノール 36.1%
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: 1−メチル−3−ステアリルカルバミドピリジニウム 2.8% アイオード 亜酸化銅 10.0% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 36.1% メタノール 36.1%
【0025】実施例14 実施例1と同様に以下に示す組成の防汚塗料を調製した
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: L−アスコルビン酸6−パルミテート−ニコチン酸アミド 2.8% 亜酸化銅 10.0% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 36.1% メタノール 36.1%
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: L−アスコルビン酸6−パルミテート−ニコチン酸アミド 2.8% 亜酸化銅 10.0% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 36.1% メタノール 36.1%
【0026】実施例15 実施例1と同様に以下に示す組成の防汚塗料を調製した
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: L−アスコルビン酸6−ステアレート−ニコチン酸アミド 2.8% 亜酸化銅 10.0% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 36.1% メタノール 36.1%
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: L−アスコルビン酸6−ステアレート−ニコチン酸アミド 2.8% 亜酸化銅 10.0% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 36.1% メタノール 36.1%
【0027】実施例16 実施例1と同様に以下に示す組成の防汚塗料を調製した
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: 1−テトラデシル−3−カルバミドピリジニウムクロライド 2.8% L−アスコルビン酸6−パルミテート−ニコチン酸アミド 2.8% 亜酸化銅 10.0% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 34.7% メタノール 34.7%
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: 1−テトラデシル−3−カルバミドピリジニウムクロライド 2.8% L−アスコルビン酸6−パルミテート−ニコチン酸アミド 2.8% 亜酸化銅 10.0% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 34.7% メタノール 34.7%
【0028】比較例1(防汚剤無し) 実施例1と同様に以下に示す組成の防汚塗料を調製した
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 42.5% メタノール 42.5%
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 42.5% メタノール 42.5%
【0029】比較例2 実施例1と同様に以下に示す組成の防汚塗料を調製した
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: 1−テトラデシル−3−カルバミドピリジニウムクロライド 2.8% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 41.1% メタノール 41.1%
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: 1−テトラデシル−3−カルバミドピリジニウムクロライド 2.8% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 41.1% メタノール 41.1%
【0030】比較例3 実施例1と同様に以下に示す組成の防汚塗料を調製した
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: 1−テトラデシル−3−カルバミドピリジニウムクロライド 8.4% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 38.3% メタノール 38.3%
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: 1−テトラデシル−3−カルバミドピリジニウムクロライド 8.4% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 38.3% メタノール 38.3%
【0031】比較例4 実施例1と同様に以下に示す組成の防汚塗料を調製した
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: L−アスコルビン酸6−パルミテート−ニコチン酸アミド 2.8% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 41.1% メタノール 41.1%
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: L−アスコルビン酸6−パルミテート−ニコチン酸アミド 2.8% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 41.1% メタノール 41.1%
【0032】比較例5 実施例1と同様に以下に示す組成の防汚塗料を調製した
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: L−アスコルビン酸6−パルミテート−ニコチン酸アミド 8.4% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 38.3% メタノール 38.3%
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: L−アスコルビン酸6−パルミテート−ニコチン酸アミド 8.4% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 38.3% メタノール 38.3%
【0033】比較例6(亜酸化銅単独) 実施例1と同様に以下に示す組成の防汚塗料を調製した
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: 亜酸化銅 50.0% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 17.5% メタノール 17.5%
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: 亜酸化銅 50.0% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 17.5% メタノール 17.5%
【0034】比較例7(亜酸化銅単独) 実施例1と同様に以下に示す組成の防汚塗料を調製した
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: 亜酸化銅 10.0% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 37.5% メタノール 37.5%
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: 亜酸化銅 10.0% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 37.5% メタノール 37.5%
【0035】比較例8(亜酸化銅単独) 実施例1と同様に以下に示す組成の防汚塗料を調製した
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: 亜酸化銅 5.0% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 40.0% メタノール 40.0%
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: 亜酸化銅 5.0% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 40.0% メタノール 40.0%
【0036】比較例9(亜酸化銅単独) 実施例1と同様に以下に示す組成の防汚塗料を調製した
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: 亜酸化銅 2.5% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 41.3% メタノール 41.2%
後、実施例1と同様の防汚性能試験を行った。結果を表
1[表1]に示した。 防汚塗料組成: 亜酸化銅 2.5% ポリブチラール樹脂 15.0% トルエン 41.3% メタノール 41.2%
【0037】
【表1】
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、従来技術では達成され
なかった安全性、効果及び持続性の高い防汚剤の提供が
達成される。即ち、ニコチン酸誘導体単剤(比較例2、
3)及び脂溶性ビタミンC−ニコチン酸アミドコンプレ
ックス単剤(比較例4、5)では3ヶ月の防汚効果は維
持できるがその後急激な水棲生物の汚染が観察された。
それに対し、両方を併用することにより4ヶ月から6ヶ
月防汚効果を維持できた。(実施例1〜9)また、亜酸
化銅だけでは2ヶ月から3ヶ月の防汚効果であるのに対
し(比較例7〜9)、ニコチン酸誘導体または脂溶性ビ
タミンC−ニコチン酸アミドコプレックスのいずれか、
あるいは両方を亜酸化銅と併用することにより、予期し
えない極めて優れた相乗効果を示し、極めて優れた防汚
効果を示した。(実施例10〜16)これにより亜酸化
銅の使用量を大幅に減らすことができる。
なかった安全性、効果及び持続性の高い防汚剤の提供が
達成される。即ち、ニコチン酸誘導体単剤(比較例2、
3)及び脂溶性ビタミンC−ニコチン酸アミドコンプレ
ックス単剤(比較例4、5)では3ヶ月の防汚効果は維
持できるがその後急激な水棲生物の汚染が観察された。
それに対し、両方を併用することにより4ヶ月から6ヶ
月防汚効果を維持できた。(実施例1〜9)また、亜酸
化銅だけでは2ヶ月から3ヶ月の防汚効果であるのに対
し(比較例7〜9)、ニコチン酸誘導体または脂溶性ビ
タミンC−ニコチン酸アミドコプレックスのいずれか、
あるいは両方を亜酸化銅と併用することにより、予期し
えない極めて優れた相乗効果を示し、極めて優れた防汚
効果を示した。(実施例10〜16)これにより亜酸化
銅の使用量を大幅に減らすことができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 一般式(1)[化1] 【化1】 (式中R1は炭素数1から30の直鎖状アルキル基ある
いは分岐アルキル基、もしくはフェニル基、R2は水
素、炭素数1から30の直鎖状アルキル基あるいは分岐
アルキル基、もしくはフェニル基;Xは酸残基)で示さ
れるニコチン酸誘導体と、一般式(2)[化2] 【化2】 (式中R1は炭素数1から30の直鎖状アルキル基ある
いはアルケニル基を示す。)で示される脂溶性ビタミン
Cとニコチン酸アミドとのコンプレックスと、亜酸化銅
の3成分のうち少なくとも2成分を含有することを特徴
とする防汚剤。 - 【請求項2】 ニコチン酸誘導体が1−アルキル−3−
カルバミドピリジニウム塩であることを特徴とする請求
項1記載の防汚剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20704294A JPH0867606A (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | 防汚剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20704294A JPH0867606A (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | 防汚剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0867606A true JPH0867606A (ja) | 1996-03-12 |
Family
ID=16533251
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20704294A Pending JPH0867606A (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | 防汚剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0867606A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019510097A (ja) * | 2016-01-29 | 2019-04-11 | コーニング インコーポレイテッド | 改善された抗菌性能を有する無色材料 |
-
1994
- 1994-08-31 JP JP20704294A patent/JPH0867606A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019510097A (ja) * | 2016-01-29 | 2019-04-11 | コーニング インコーポレイテッド | 改善された抗菌性能を有する無色材料 |
JP2022046491A (ja) * | 2016-01-29 | 2022-03-23 | コーニング インコーポレイテッド | 改善された抗菌性能を有する無色材料 |
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