JP3404558B2 - 水中付着生物防汚剤 - Google Patents

水中付着生物防汚剤

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JP3404558B2
JP3404558B2 JP11461794A JP11461794A JP3404558B2 JP 3404558 B2 JP3404558 B2 JP 3404558B2 JP 11461794 A JP11461794 A JP 11461794A JP 11461794 A JP11461794 A JP 11461794A JP 3404558 B2 JP3404558 B2 JP 3404558B2
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    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N43/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds
    • A01N43/72Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with nitrogen atoms and oxygen or sulfur atoms as ring hetero atoms
    • A01N43/74Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with nitrogen atoms and oxygen or sulfur atoms as ring hetero atoms five-membered rings with one nitrogen atom and either one oxygen atom or one sulfur atom in positions 1,3
    • A01N43/781,3-Thiazoles; Hydrogenated 1,3-thiazoles
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D277/00Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings
    • C07D277/02Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings not condensed with other rings
    • C07D277/20Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings not condensed with other rings having two or three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D277/22Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings not condensed with other rings having two or three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with only hydrogen atoms, hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D277/30Radicals substituted by carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D5/00Coating compositions, e.g. paints, varnishes or lacquers, characterised by their physical nature or the effects produced; Filling pastes
    • C09D5/16Antifouling paints; Underwater paints
    • C09D5/1606Antifouling paints; Underwater paints characterised by the anti-fouling agent
    • C09D5/1612Non-macromolecular compounds
    • C09D5/1625Non-macromolecular compounds organic

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船舶の船底及び漁網、
ブイ等の海中に置かれる設備、ダムの付属設備等の水中
構築物、火力発電所の復水器冷却用水あるいは石油化学
工業の熱交換器冷却用水の取水路等に有害な水中生物が
付着し繁殖することを防止する水中付着生物防汚剤に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】船底部、ブイ等の海中に置かれた設備、
ダムの附属設備等の水中構築物及び火力発電所の復水器
冷却用水あるいは石油化学工業の熱交換器冷却用水の取
水路等常時水と接触する部分、養殖用あるいは定置網用
等の漁網等には、何も処理を施さない場合、フジツボ、
カキ、ムラサキガイ、ヒドロムシ、セルプラ、コケム
シ、ホヤ、フサコケムシ、アオサ、アオノリ、シオミド
ロ等の貝類及び藻類が付着繁殖する。これらの付着生物
は流体抵抗の増加、熱伝導性の低下を起こし、設備機能
を低下させるなど好ましくない状態を招来する。また漁
網では、上記の動植物類が付着する事により網目が塞が
り酸素欠乏に陥ったり、魚に傷がつき商品価値を落とす
ばかりでなく、細菌等による魚病の感染を引き起こす原
因になっている。従来このような海水及び淡水有害生物
の付着繁殖を防止するため有機スズ化合物を有効成分と
する防汚剤が使用されていたが、最近有機スズ化合物等
をふくむ防汚剤により、河川もしくは海洋などの環境が
汚染されたり、更には魚を媒体として人体への害が生ず
ると言うような社会問題が生じてきた。この為有機スズ
化合物の使用については、制限が設けられるようにな
り、その使用、製造とも法的規制を受けている。
【0003】一方、近年、有機スズ化合物にかわる有機
化合物が同様な防汚剤として検討されてきたが、従来の
有機化合物からなる水中生物付着防汚剤は、防汚性能の
点においては、未だ満足できるものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点を
解決し、有機スズ化合物以外の化合物で、安全性が高
く、しかも低薬量で高い防汚効果を有する有機化合物を
有効成分とする水中付着生物防汚剤を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成すべく各種の有機化合物の水中付着生物防汚活性に
ついて鋭意研究を重ねた結果、意外にも3−オキソプロ
ピオニトリル誘導体の中に高い水中付着生物防汚活性を
有しているものがあること、この化合物を用いる事によ
り上記目的が達成でき高い防汚効果を有する水中付着生
防汚剤を提供できること等を見いだし、これらの知見
に基づき本発明を完成した。
【0006】すなわち本発明は、
【0007】(1)一般式
【0008】
【化2】 {式中、R1は低級アルキル基またはフェニル基(該基
はハロゲン原子および/または低級アルキル基で置換さ
れていてもよい。)を示し、X1はハロゲン原子を示
し、nは1〜5の整数を示し、nが2以上の時、X1
同一または相異なってもよい。}
【0009】で表される化合物またはその塩より選ばれ
る1種または2種以上を有効成分として含有することを
特徴とする水中付着生物防汚剤。
【0010】(2)R1がtert−ブチル基、フェニ
ル基、2−メチルフェニル基または2−ハロゲノフェニ
ル基であり、X1が2位および/または6位に置換した
ハロゲン原子であり、nが2の時、X1は同一または相
異なってもよい(1)項記載の水中付着生物防汚剤。を
提供するものである。
【0011】以下、本発明の水中付着生物防汚剤につい
て詳細に説明する。
【0012】本発明の水中付着生物防汚剤(以下、単に
「本剤」と記載することがある。)は、前記一般式(化
2)で表される化合物またはその塩(以下、これらを包
含して単に「本剤化合物」と記載することがある。)よ
り選ばれる1種または2種以上を有効成分として含有す
る。本剤化合物は特開昭55−154963号または特
開昭55−154962号公報に記載されているもので
あるが水中付着生物に対する防汚効果を有することは知
られていなかった。なお、一般式(化2)で表される化
合物は互変異性構造を取るが、本発明における有効成分
としての使用には何ら差し支えない。
【0013】本剤化合物としては、一般式(化2)の式
中の置換基Rは直鎖、分岐鎖、および/または脂環構
造を有してもよい低級アルキル基(以下、低級アルキル
基は同意とする。);または低級アルキル基および/ま
たは塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、フッ素原子を包
含するハロゲン原子(以下、ハロゲン原子は同意とす
る。)で置換されていてもよいフェニル基を示し、X
は、ハロゲン原子を示し、nは1〜5の整数を示す化合
(nが2以上の時、X は同一または相異なってもよ
い。)またはその塩であればよく、具体的には例えば3
−(2−クロロフェニル)−2−(4−t−ブチル−
2,3−ジヒドロチアゾール−2−イリデン)−3−オ
キソプロピオニトリル、3−(2−クロロフェニル)−
2−(4−フェニル−2,3−ジヒドロチアゾール−2
−イリデン)−3−オキソプロピオニトリル、3−(2
−ブロモフェニル)−2−〔4−(2−メチルフェニ
ル)−2,3−ジヒドロチアゾール−2−イリデン〕−
3−オキソプロピオニトリル、3−(2−ヨードフェニ
ル)−2−〔4−(2−メチルフェニル)−2,3−ジ
ヒドロチアゾール−2−イリデン〕−3−オキソプロピ
オニトリル、3−(2−クロロフェニル)−2−〔4−
(2−クロロフェニル)−2,3−ジヒドロチアゾール
−2−イリデン〕−3−オキソプロピオニトリル、3−
(2−クロロフェニル)−2−〔4−(2−フルオロフ
ェニル)−2,3−ジヒドロチアゾール−2−イリデ
ン〕−3−オキソプロピオニトリル、3−(2−クロロ
フェニル)−2−〔4−(2−クロロ−6−フルオロフ
ェニル)−2,3−ジヒドロチアゾール−2−イリデ
ン〕−3−オキソプロピオニトリル、3−(2−クロロ
フェニル)−2−(4−フェニル−2,3−ジヒドロチ
アゾール−2−イリデン)−3−オキソプロピオニトリ
ル ジメチルアンモニウム塩、3−(2−クロロフェニ
ル)−2−(4−フェニル−2,3−ジヒドロチアゾー
ル−2−イリデン)−3−オキソプロピオニトリル ジ
ヘキシルアンモニウム塩、3−(2−クロロフェニル)
−2−(4−t−ブチル−2,3−ジヒドロチアゾール
−2−イリデン)−3−オキソプロピオニトリル ジブ
チルアンモニウム塩等を例示できる。
【0014】一般式(化2)で表される化合物は例えば
下記フロー(化3)に示すように有機塩基の存在下、対
応するチアゾリルアセトニトリルと酸ハロゲン化物とを
場合により不活性溶媒中で反応させることにより製造で
きる(特開昭55−154963号公報参照)。
【0015】
【化3】 (式中、R1、X1、およびnは前記と同じ意味を示し、
Aはハロゲン原子を示す。)
【0016】また、その塩は一般式(化2)で表される
化合物を例えばアルキルアミン、ジアルキルアミン、ト
リアルキルアミン、アニリン、ベンジルアミン、フェネ
チルアミン、アンモニア等を包含する一般式
【0017】
【化4】 (式中、R2、R3、R4はそれぞれ独立に、直鎖、分岐
鎖、あるいは環構造を有してもよい低級アルキル基、置
換基を有してもよいフェニル基、アラルキル基または水
素原子を示す。)
【0018】で表されるアミン類、あるいは各々置換基
を有してもよいピリジン、モルホリン、ピペリジン、ピ
ロリジン等を包含する窒素原子含有複素環式有機塩基
類、さらには水素化ナトリウム等のアルカリ金属水素化
物、有機アルカリ金属化合物等のアルカリ金属化合物類
等の塩基と反応させて製造することができる(特開昭5
5−154962号公報参照)。
【0019】本発明の水中付着生物防汚剤は、本剤化合
物それ自体をそのまま用いることもできるが、目的や対
象に応じて例えば塗料、溶液、乳剤、あるいはペレッ
ト、フレーク等の適当な剤型に本剤化合物を製剤するこ
とにより、例えば船舶の船底部、漁網、ブイ等の海中に
置かれる設備、ダムの付属設備等の水中構築物、火力発
電所の復水器冷却用水や石油化学工業の熱交換器冷却用
水の取水路等の水中付着生物防汚が必要とされる広範な
対象に使用できる。本発明の水中付着生物防汚剤を船舶
の船底部および漁網、ブイ等の海中に置かれた設備、ダ
ムの附属設備等の水中構築物及び火力発電所の復水器冷
却用水あるいは石油化学工業の熱交換器冷却用水の取水
路等の常時海水と接触する部分に使用する場合、通常は
本剤化合物を塗料に製剤して使用するが、所望により、
乳剤の形態で取水路の中へ添加しても良い。また本化合
物を親水性樹脂、界面活性剤等と熱溶融成形または混合
圧縮成形等の方法によりペレット状に成形し、海水を利
用する冷却水系に設置しても良い。
【0020】本発明の水中付着生物防汚剤を塗料として
製剤する場合は、本剤化合物を塗膜形成剤、必要に応じ
て可塑剤、着色顔料、体質顔料、その他塗料調製に慣用
の成分を配合して攪拌機、あるいは三本ロール、サンド
ミル等慣用の分散機を使用し塗料化すれば良い。すなわ
ち、例えば本剤化合物と、トルエン、キシレン、クメ
ン、ナフサ等の芳香族系、プロパノール等のアルコール
系、あるいはメチルイソブチルケトン等のケトン系等の
溶剤、必要に応じ油ワニス、アクリル樹脂等の合成樹
脂、合成ゴム、ロジン等の塗膜形成剤、染料等を配合し
て製剤でき、本剤化合物と溶剤、塗膜形成剤、ジオクチ
ルフタレート(DOP)、塩素化パラフィン等の可塑
剤、弁柄等の着色顔料、あるいは硫酸バリウム、タル
ク、亜鉛華等の体質顔料等を適宜配合することにより塗
料に製剤できる。また、本剤化合物は水、例えば前記芳
香族炭化水素等の水に混和しない溶媒、および陰イオン
系、非イオン系、陽イオン系等の公知の界面活性剤を配
合して乳剤に製剤できる。さらに例えば常温で固体状の
ポリエチレングリコール等の親水性樹脂を基剤として、
本剤化合物および必要に応じ可塑剤、界面活性剤等を構
成成分として配合し、溶融成型あるいは圧縮成型等の方
法でペレットやフレークとすることもできる。製剤する
場合の本剤化合物の配合量は、目的、剤型、使用方法等
の条件により適宜選ばれ、本剤化合物が製剤化を妨害し
ない限りにおいてその配合量に制限はないが、本剤化合
物を例えば塗料、溶液、乳剤等にする場合、通常は1〜
40重量%、好ましくは3〜20重量%の割合で配合す
ればよく、また、ペレット等にする場合、通常は30〜
95重量%、好ましくは50〜90重量%の割合で配合
すればよい。その他の構成成分は各製剤において一般的
に用いられるものを用いてよく、その種類、組合せ、配
合量等は本明細書中の例示にとどまらず所望の製剤物性
等に合わせて適宜、広い範囲で変更しうる。
【0021】本発明の水中付着生物防汚剤はその使用場
所や目的、剤型に応じ、塗布、スプレー、含浸、水中添
加、水中設置等の通常慣用の手法を適宜選択することに
より使用できる。すなわち、本発明の水中付着生物防汚
剤を例えば塗料とした場合は船底、漁網、水中構築物、
取水路等に塗布、スプレー等の方法で使用でき、対象が
漁網の場合には、塗料、または溶液として製剤した本発
明の水中付着生物防汚剤に漁網を浸漬し、被覆および/
または含浸させ使用することも効果的な使用法として例
示できる。また、対象が取水路である場合には溶液ある
いは乳剤としたものを水中添加する方法や、ペレットあ
るいはフレークとしたものを例えば吊り下げ、張り付け
等、実際の使用状況に応じて適宜選択される公知の設置
方法で使用する方法も例示できる。さらに例えば漁網等
に使用されるロープあるいは繊維素材の製造段階で本剤
化合物を組み込み、ロープあるいは繊維素材自体に水中
付着生物防除性能を付与する等の、前記例示以外の剤型
および方法で使用することもできる。
【0022】また、本発明の水中付着生物防汚剤の有効
成分である本剤化合物は動物性付着生物の防汚に対して
特に有効であるので、所望により植物性付着生物の防汚
に有効な他の薬剤と併用することも有用であり、また、
防汚効果や防汚期間を更に向上させるため、他の有機薬
剤と併用しても何らさしつかえ無い。これらの目的で用
いうる有機薬剤としては例えば2,3−ジクロロ−N−
2’,6’−ジエチルフェニルマレイミド、2,4,6
−トリクロロフェニルマレイミド等の置換フェニルマレ
イミド類、テトラメチルチウラムジスルフィド、テトラ
チルチウラムジスルフィド、ジンクジメチルジチオカ
ーバメート、ジジンクビス(ジメチルジチオカーバメー
エチレンビス(ジチオカーバメート)、テトラクロ
ロイソフタロニトリル、2−チオシアノメチルチオベン
ゾチアゾール、3,4−ジクロロフェニルイソチオシア
ネート、4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−3(2
H)イソチアゾロン、3−(3,4−ジクロロフェニ
ル)−1,1−ジメチルウレア(DCMU)、2−メチ
ルチオ−4−t−ブチルアミノ−6−シクロプロピルア
ミノ−S−トリアジン、P−ノニルフェノール、ジンク
ピリチオン、N,N−ジメチル−N’−フェニル−N’
−(フルオロジクロロメチルチオ)スルファミド、2,
3,5,6−テトラクロロ−4−(メチルスルファニ
ル)ピリジン、テトラフェニルボロン=ピリジニウム、
トリフェニルボロン=ピリジニウム等を例示でき、これ
らの有機薬剤は1種または2種以上を使用しても差し支
えない。また、本発明の水中付着生物防汚剤においては
銅化合物、例えば亜酸化銅、ロダン銅等と併用しても差
し支えなく、この場合の製剤化は前記のような方法で例
えば前述の構成成分等を用いて塗料化すれば良く、更に
はシリコン樹脂、シリコンオイル等とも併用して差し支
えない。
【0023】なお、本発明の水中付着生物防汚剤の有効
成分として用いられる本剤化合物は安全性が高いもので
あって、例えば本剤化合物の1つである3−(2−クロ
ロフェニル)−2−(4−フェニル−2,3−ジヒドロ
チアゾール−2−イリデン)−3−オキソプロピオニト
リル〔後記(試験例2)における試験化合物〕のラット
経口急性毒性試験におけるLD50値は5000mg/Kg以
上で、変異原性試験も陰性である。
【0024】
【発明の効果】本発明の水中付着生物防汚剤は有機スズ
化合物以外の化合物を有効成分として含有するものであ
って、安全性が高く、低含有量で船舶、水中構築物、漁
網等への汚損生物の付着を防止し、長期に渡り安定的な
防汚効果を発揮するものである。
【0025】
【実施例】以下、(試験例)および(処方例)等により
本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの
(試験例)および(処方例)等により何ら限定されるも
のではない。
【0026】(試験例1〜10)濾過滅菌した天然海水
中でふ化したタテジマフジツボのヌープリウス幼生を、
珪藻を餌料として付着期幼生であるキプリス幼生へ馴養
し、この幼生10個体を、濾過滅菌した天然海水4mlと
共に直径3cmのシャーレに入れた。本剤化合物10mgを
シクロヘキサノンとツイーン80〔花王アトラス(株)
の商品〕からなる乳化剤で1gの乳剤として、人工海水
で所定の濃度に希釈し、得られた希釈液1mlを上記試験
用シャーレに添加した。シャーレは20℃の恒温室へ静
置し、24時間後の死亡個体数を調べた。この試験を3
回繰り返し、所定濃度でのタテジマフジツボの死亡率を
求めた結果を(表1)に示した。
【0027】(無処理試験例)本剤化合物を用いなかっ
たこと以外は(試験例1)と同様にして死亡率を求める
試験を行った。結果を(表1)に示した。
【0028】(比較試験例1)本剤化合物の代わりに酸
化ビス(トリブチルスズ)〔bis(tributyl
tin)oxide;以下、単に「TBTO」と略記す
ることがある。〕を試験化合物として用いたこと以外は
(試験例1)と同様にして死亡率を求める試験を行っ
た。結果を(表1)に示した。
【0029】
【表1】
【0030】(処方例1)前記(試験例1)で用いた本
剤化合物を含む各成分を下記(表2)の割合で配合し、
実験用小型アトライターで50ミクロンまで分散し、塗
料として水中付着生物防汚剤を得た。
【0031】
【表2】
【0032】(処方例2)本剤化合物を含む各成分を下
記の割合に配合、溶解し、溶液として水中付着生物防汚
剤を得た。 本剤化合物 10重量% キシレン 70重量% アクリル樹脂 20重量%
【0033】(処方例3)本剤化合物を含む各成分を下
記の割合に配合し、溶融成型によりペレットとして水中
付着生物防汚剤を得た。 本剤化合物 85重量% ポリエチレングリコール (平均分子量1540) 15重量%
【0034】(試験例11)(フィールドでの浸漬試験
における防汚効果) 離形剤等の樹脂をキシレンで十分洗い落としたFRP板
(30×10×0.3cm3 )上に(処方例1)により得
た水中付着生物防汚剤を1回に5gずつ、2回刷毛塗り
して試験板を調製した。この試験板を鉄枠にはめ込み、
浸漬用筏から海水中に吊るし、1.5mの深さの所に維
持した。海水中に浸漬しておいた試験板を1、3、6ヶ
月毎に引き上げて付着した生物の付着状況を観察した。
結果を(表3)に示した。尚、付着生物の付着状況は以
下の様に表示した。
【0035】− :付着面積 1%未満 + :付着面積 1%以上10%未満 ++ :付着面積10%以上〜30%未満 +++:付着面積30%以上
【0036】(試験例12)(フィールドでの浸漬試験
における防汚効果)使用する 水中付着生物防汚剤における本剤化合物を、
(試験例1)で用いたものから(試験例2)で用いたも
のに変えた以外は(試験例11)と同様にして海中浸漬
試験を行なった。結果を(表3)に示した。尚、付着生
物の付着状況は(試験例11)と同様に評価し、表示し
た。
【0037】(比較試験例2) 水中付着生物防汚剤等を一切塗らなかったFRP板を試
験板として用いたこと以外は(試験例1)と同様にし
て海中浸漬試験を行なった。結果を(表3)に示した。
尚、付着生物の付着状況は(試験例11)と同様に評価
し、表示した。
【0038】(比較試験例3)(処方例1)で示した水
中付着生物防汚剤から本剤化合物のみを除いて調製した
塗料を塗布したFRP板を試験板として用いたこと以外
は(試験例11)と同様に海中浸漬試験を行なった。結
果を(表3)に示した。尚、付着生物の付着状況は(試
験例11)と同様に評価し、表示した。
【0039】
【表3】
【0040】上記(表3)に示すように本発明の水中付
着生物防汚剤は十分な効果を示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01N 43/78 C07D 277/30

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 {式中、R1は低級アルキル基またはフェニル基(該基
    はハロゲン原子および/または低級アルキル基で置換さ
    れていてもよい。)を示し、X1はハロゲン原子を示
    し、nは1〜5の整数を示し、nが2以上の時、X1
    同一または相異なってもよい。}で表される化合物また
    はその塩より選ばれる1種または2種以上を有効成分と
    して含有することを特徴とする水中付着生物防汚剤。
  2. 【請求項2】R1がtert−ブチル基、フェニル基、
    2−メチルフェニル基または2−ハロゲノフェニル基で
    あり、X1が2位および/または6位に置換したハロゲ
    ン原子であり、nが2の時、X1は同一または相異なっ
    てもよい請求項1記載の水中付着生物防汚剤。
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