JPS6225710B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6225710B2
JPS6225710B2 JP10364484A JP10364484A JPS6225710B2 JP S6225710 B2 JPS6225710 B2 JP S6225710B2 JP 10364484 A JP10364484 A JP 10364484A JP 10364484 A JP10364484 A JP 10364484A JP S6225710 B2 JPS6225710 B2 JP S6225710B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
compound
paint
antifouling
general formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP10364484A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60248780A (ja
Inventor
Masayuki Umeno
Akitomo Wakabayashi
Kazuo Tomomi
Sumio Wakabayashi
Hajime Okamoto
Junji Yokoi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Paint Co Ltd
Mitsui Zosen KK
Original Assignee
Nippon Paint Co Ltd
Mitsui Zosen KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Paint Co Ltd, Mitsui Zosen KK filed Critical Nippon Paint Co Ltd
Priority to JP10364484A priority Critical patent/JPS60248780A/ja
Priority to EP85400101A priority patent/EP0153885B1/en
Priority to US06/694,064 priority patent/US4613373A/en
Publication of JPS60248780A publication Critical patent/JPS60248780A/ja
Publication of JPS6225710B2 publication Critical patent/JPS6225710B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、船舶、水中構造物に対し有害水中生
物の付着を防止する水中防汚塗料に関する。 船舶の船底部や水線部、発電所の取水口や冷却
管内面、いけす、漁網、その他各種の海洋または
淡水構造物に水中生物、例えばアオサ、アオノ
リ、シオミドリ、ヒビミドロ等の藻類、フジツ
ボ、セルプラ、カサネカンザシ、ホヤ、イガイ、
カキ等の動物類、スライムと称される各種バクテ
リア、カビ、けい藻等の水棲生物が付着繁殖する
と、これら構造物の保全および保守上多大の被害
をもたらす。例えば船舶にあつては、船体と海水
との摩擦抵抗が増大し、船速の低下や燃料費の増
大等、運航上多大の経済的損失をもたらし、また
船舶保全のため入渠した際の上記付着物の除去に
多大の労力が必要である。いけす、漁網では養殖
魚の生育不良、酸素欠乏、定置網では網の浮き上
り、漁獲量の減少、また冷却管内面では熱交換器
の目詰まりによる操業停止や冷却効率の低下等の
被害がある。 従来からこれら船舶、水中構築物には水中生物
の付着、生育阻止対策が施されている。この生物
付着のための水中防汚塗料の有効成分としては、
亜酸化銅、ロダン銅、有機スズ化合物、有機スズ
重合体、チオカルバミン酸塩などが使用されてい
る。これら成分には、長期間一定の防汚効果を持
続することと、環境汚染の面から毒性の高い物質
を水中へ放出しないことが望まれる。 特公昭54―1571号公報において低毒性のテトラ
フエニルボロン化合物を有効成分とする水中防汚
塗料を提案しているが、これは必らずしも防汚効
果の持続性の点で完全に満足できるものでない。 本発明者らは、前記のテトラフエニルボロン系
化合物の低毒性を生かし、より長期にわたる防汚
効果の持続性を有する化合物を得るために、多数
のボロン化合物を創製して供試し、水中防汚剤と
しての有効性について試験した。その結果、後記
の一般式()で表わされる新規テトラアリール
ボロンーアンモニウム錯体が、低毒性であること
はもちろん、前記公報記載のテトラフエニルボロ
ン化合物に較べて格段に優れた防汚効果の持続性
を有することを見出して水中防汚剤として利用す
るものである。 従つて、本発明は、一般式 (式中、R1は水素原子、ハロゲン原子または
低級アルキル基を示し、R2はハロゲン原子、低
級アルキル基または低級アルケニル基を示し、
R3はヘテロ環アミンを示す)で示されるテトラ
アリールボロン―アンモニウム錯体を有効成分と
して含有することを特徴とする水中防汚塗料を要
旨とする。 次に、本発明の水中防汚塗料の有効成分化合物
を第1表に具体的に例示するが、本発明はこれら
に限定されるものではない。
【表】
【表】 一般式()の本発明有効成分化合物におい
て、R1及びR2がハロゲン原子である時には、臭
素、塩素又は弗素であるのが好ましく、R1及び
R2が炭素数1〜6の低級アルキル基である時に
はメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピ
ル基、ブチル基、イソブチル基であるのが好まし
く、R2が炭素数2〜6の低級アルケニル基であ
る時はビニル基であるのが好ましい。ヘテロ環ア
ミンを示すR3は5員又は6員の含窒複素環であ
ることができ、ピリジン、イミダゾール、メチル
イミダゾールであるのが好ましい。(R3・H)は
第4級化されたアンモニウム基の形であり、例え
ばピリジニウム、イミダゾリウム、メチルイミダ
ゾリウムを形成するのが好ましい。 第1表に示す化合物番号は本明細書中の実施例
および試験例においても参照される。 1般式()の本発明有効成分化合物は毒性が
小さく、環境汚染も少ない。すなわち塗料製造時
および塗装時、毒性や皮膚刺激性が殆んど問題に
ならないので安全に使用できる。 さらに本発明の防汚塗料は、生物選択性が少な
くほとんどの有害水棲付着生物に対し高い防汚効
果を持ち、耐スライム性にもすぐれ、また効力が
長期持続するという利点のほか、軽合金製の船舶
にも腐蝕の心配なしに安心して使用することがで
きる。 本発明の防汚塗料は、前記一般式()の化合
物のほかに公知の銅系、有機スズ系、および/ま
たはジチオカルバミン酸系防汚剤を含有すること
もできる。それらを例示すれば、銅系防汚剤とし
ては、亜酸化銅、ロダン銅、水酸化銅、金属銅な
どがあり、スズ系防汚剤としては、ビス―(トリ
ブチルスズ)オキサイド、トリブチルスズクロラ
イド、トリブチルスズフルオライド、トリブチル
スズアセテート、トリブチルスズニコチネート、
トリブチルスズバーサテート、ビス―(トリブチ
ルスズ)―α,α′―ジブロムサクシネート、ト
リフエニルスズハイドロオキサイド、トリフエニ
ルスズクロライド、トリフエニルスズフルオライ
ド、トリフエニルスズアセテート、トリフエニル
スズニコチネート、トリフエニルスズジメチルジ
チオカーバメート、トリフエニルスズバーサテー
ト、ビス―(トリフエニルスズ)―α,α′―ジ
ブロムサクシネート、ビス―(トリフエニルス
ズ)オキサイド等がある。ジチオカルバミン酸誘
導体としては、テトラメチルチウラムモノサルフ
アイド(略称TS)、テトラメチルチウラムジサル
フアイド、ビス―(ジメチルジチオカルバミン
酸)亜鉛(略称2DMC)、エチレン―ビス(ジチ
オカルバミン酸)亜鉛(略称2TNEB)、エチレン
―ビス(ジチオカルバミン酸)マンガン、ビス―
(ジメチルジチオカルバミン酸)銅(略称
TTCu)などがある。 前記一般式の化合物は、塗料組成物全体の0.5
ないし50重量%、好ましくは1ないし30重量%を
占めるのが適当である。 本発明の防汚塗料に使用される樹脂ビヒクルは
防汚塗料に一般に使用されている樹脂でよく、例
えば塩化ビニル系樹脂、塩化ゴム系樹脂、塩素化
ポリエチレン樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂、
アクリル系樹脂、スチレン―ブタジエン樹脂、ポ
リエステル系樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹
脂、石油系樹脂、油系樹脂、ロジンエステル、ロ
ジン系石ケン、ロジン等が挙げられる。また防汚
性を有するビヒクルとして、(メタ)アクリル酸
のような重合性不飽和カルボン酸と、ビス(トリ
ブチルスズ)オキサイドおよびトリフエニルスズ
ハイドロオキサイドのような有機スズ化合物との
反応で得られる重合性不飽和カルボン酸の有機ス
ズ化合物塩を構成単位として含むアクリル共重合
体樹脂を使用することもできる。 その他に通常使用される可塑剤、着色顔料、体
質顔料、溶剤等を任意割合に含有することがき
る。 本発明の防汚塗料は、塗料製造技術分野におい
てそれ自体公知の方法によつて調製することがで
きる。調合は公知の機械、例えばボールミル、ペ
ブルミル、ロールミル、スピードランミル等を使
用する。 次に、本発明水中防汚塗料の配合例を実施例を
挙げて説明する。また、公知の水中防汚化合物の
単独または混合物を有効成分とする塗料の配合例
を比較例として挙げる。実施例中「部」とあるの
は「重量部」を意味する。 実施例 1 化合物No.1の化合物20部、VAGH(米国ユニオ
ンカーバイド株式会社製塩化ビニル系樹脂:以下
同じ)7部、WWロジン6部、コロイド状シリカ
1部、ベンガラ4部、酸化チタン5部、亜鉛華20
部、ジオクチルフタレート2部、キシレン30部お
よびメチルイソブチルケトン5部を均一に混合し
て塗料を調製する。 実施例2〜実施例11 化合物No.2〜化合物No.11の化合物をそれぞれ有
効成分とする以外は、実施例1と同じ配合で塗料
を調製する。従つて、化合物No.と実施例No.とは対
応する。 実施例 12 化合物No.7の化合物10部、亜酸化銅20部、
TBT―アクリルコポリマー溶液(トリブチル錫
メタクリレート65部とメチルメタクリレート35部
との混合物をキシレン60部に溶解し、これに0.35
部の過酸化ベンゾイルを加えて、25℃での粘度が
4.5ポイズとした溶液:以下同じ)40部、コロイ
ド状シリカ1部、酸化チタン5部、亜鉛華10部お
よびキシレン14部とを均一に混合して塗料を調製
する。 実施例 13 化合物No.8の化合物を有効成分とする以外は、
実施例12と同じ配合で塗料を調製する。 実施例 14 化合物No.9の化合物10部、亜酸化銅38部、
VAGH6部、W.Wロジン6部、コロイド状シリカ
1部、ベンガラ4部、亜鉛華5部、ジオクチルフ
タレート2部、キシレン23部およびメチルイソブ
チルケトン5部とを均一に混合して塗料を調製す
る。 実施例 15 化合物No.10の化合物10部、トリフエニル錫クロ
ライド5部、VAGH7部、W.Wロジン6部、コロ
イド状シリカ1部、ベンガラ4部、酸化チタン5
部、亜鉛華25部、ジオクチルフタレート2部、キ
シレン30部およびメチルイソブチルケトン5部と
を均一に混合して塗料を調製する。 実施例 16 化合物No.11の化合物5部、亜酸化銅10部、トリ
フエニル錫クロライド5部、VAGH7部、W.Wロ
ジン6部、コロイド状シリカ1部、ベンガラ4
部、酸化チタン5部、亜鉛華20部、ジオクチルフ
タレート2部、キシレン30部およびメチルイソブ
チルケトン5部を均一に混合して塗料を調製す
る。 比較例 1 亜酸化銅40部、VAGH7部、W.Wロジン6部、
コロイド状シリカ1部、ベンガラ4部、酸化チタ
ン5部、ジオクチルフタレート2部、キシレン30
部およびメチルイソブチルケトン5部を均一に混
合して塗料を調製する。 比較例 2 トリフエニル錫クロライド20部、VAGH7部、
W.Wロジン6部、コロイド状シリカ1部、ベン
ガラ4部、酸化チタン5部、亜鉛華20部、ジオク
チルフタレート2部、キシレン30部およびメチル
イソブチルケトン5部を均一に混合して塗料を調
製する。 比較例 3 亜酸化銅38部、トリフエニル錫クロライド10
部、VAGH6部、W.Wロジン6部、コロイド状シ
リカ1部、ベンガラ4部、酸化チタン5部、ジオ
クチルフタレート2部、キシレン23部およびメチ
ルイソブチルケトン5部を均一に混合して塗料を
調製する。 比較例 4
【式】〔特公昭54―1571号 公報に開示の化合物、テトラフエニルボロン・ピ
リジニウム錯体〕20部、VAGH7部、W.Wロジン
6部、コロイド状シリカ1部、ベンガラ4部、酸
化チタン5部、亜鉛華20部、ジオクチルフタレー
ト2部、キシレン30部およびメチルイソブチルケ
トン5部を均一に混合して塗料を調製する。 比較例 5 塩化ゴム系防汚塗料市販品を入手使用した。 次に、本発明の水中防汚塗料の有用性を試験例
を挙げて説明する。 試験例1 (水中棲生物付着防除試験およびスラ
イム付着防除試験) 実施例1〜実施例16で調製した塗料をそれぞ
れ、あらかじめ防食塗装(コールタール/塩化ビ
ニル系樹脂をベースとした市販の船底1号塗料)
を施した100×300mmの大きさの試験用鋼板に乾燥
膜厚が60〜80ミクロンになるように1回塗りし、
24時間乾燥後、岡山県玉野市宇野港沖の試験用い
かだに深度0.5m又は1.5mの海中に浸漬する2種
類の試験を行なつた。深度1.5mに浸漬した試験
板は、フジツボ、セルプラ等の動物およびアオ
サ、アオノリ等の植物の付着量を付着面積%とし
て肉眼観察によりしらべ評価した。また深度0.5
mに浸漬した試験板は耐スライム性の評価に用
い、スライム付着量変化を付着面積%として肉眼
観察によりしらべ評価した。 また、比較のために、公知の防汚性化合物を有
効成分として調製した塗料(比較例1〜比較例
4)および亜酸化銅、有機錫化合物併用の市販の
塩化ゴム系防汚塗料(比較例5とする)を同様に
して試験した。 試験期間は56年4月から58年4月である。生物
付着量の変化を第2表(深度1.5m浸漬試験)
に、スライム付着量の変化を第3表(深度0.5m
におけるスライム付着防止試験)にそれぞれ示
す。 尚スライムとは、種々の水中バクテリア類とバ
クテリア類の代謝産物の粘性膜、ケイソウ類の総
称であり、これが付着するとアオサ、アオノリの
胞子あるいはフジツボの幼生が入り、汚染物の繁
殖を助長するから防汚塗料は耐スライム性にすぐ
れていなければならない。
【表】
【表】
【表】 なお、一般式()の本発明有効成分化合物は
新規化合物であり、その製造は下記の一般式
()のテトラアリールボロン・ナトリウムと一
般式()のヘテロ環アミンのハロゲン化水素塩
とを反応させて次の反応式により実施できる。 (式中、Xはハロゲン原子を示し、R1,R2.R3
は前記と同じ意味である。)。 本発明有効成分化合物の製造法を以下に説明す
る。まず、本発明有効成分化合物の製造で原料と
して用いられる一般式()のテトラアリールボ
ロン・ナトリウムの合成は次のように行われる。 まず、一般式()においてR1とR2とが同じ
基を示す化合物を合成するには、式 (但しR1,Xは前記と同じ意味である)で表
わされる4モル比又はそれより過剰量のハロゲン
化アリールマグネシウム、あるいは式 で表わされる4モル比又はそれより過剰量のアリ
ールリチウムを含むジエチルエーテルまたはテト
ラヒドロフラン溶液中に、1モル比の三フツ化ホ
ウ素のジエチルエーテル錯体をそのままか、ある
いはトルエンなどの溶媒で稀釈した溶液を撹拌冷
却下に滴下した後、還流条件下で1時間反応させ
る。次いで反応液を冷却して撹拌しながら、ナト
リウム源として過剰の食塩、炭酸ソーダ、水酸化
ナトリウムなどの水溶液を滴下する。反応終了後
に、上層に分離する有機層を分取し、溶媒を留去
すると白色結晶が得られ、これをトルエンなどの
非極性溶媒で洗浄して乾燥すると所期の一般式
()のテトラアリールボロン・ナトリウム類が
白色結晶として得られる。もし精製を必要とする
ならば、この白色結晶をエタノール、イソプロピ
ルアルコールなどの低級アルカノール溶媒を用い
て再結晶化すればよい。 また一般式()においてR1とR2とが相異な
る基を示す非対称のテトラアリールボロン化合物
を合成するには、まず前記と同じ手法でハロゲン
化アリールマグネシウム又はアリールリチウムを
三フツ化ホウ素と反応させた後、その反応液から
で表わされる対称トリアリールボロンを単離する
か、もしくはハロゲン化アリールマグネシウム又
はアリールリチウムと三フツ化ホウ素との反応の
当初から、これら反応剤のモル比を厳密に3:1
に制御して、トリアリールボロンを合成した後に
トリアリールボロンのアリール基上の置換基
(R1)とは異なつた置換基(R2)を有するアリール
を導入すると、非対称のテトラアリールボロンが
合成される。 こうして得られた一般式()のテトラアリー
ルボロン・ナトリウムと一般式()のヘテロ環
アミン類のハロゲン化水素塩とを、メタノール、
エタノール、イソプロピルアルコールの如き低級
アルカノール、アセトンの如きケトン類、水など
の不活性の極性溶媒に溶解して、10〜60℃の温度
で30分〜2時間混合撹拌するだけで反応は終了す
る。反応溶媒は、前記溶媒を単独で使用してもよ
いが混合して使用してもよい。また、反応生成物
が結晶として溶媒中に析出した場合にはそれを
別することもできるが、通常は溶媒を留去して濃
縮した後結晶を別し、水洗して無機塩を除去
し、乾燥すると高純度の錯体を得る。こうして得
られた一般式()のテトラアリールボロン―ア
ンモニウム錯体は、必要に応じてさらにメタノー
ル、エタノール、クロロホルム、ジメチルホルム
アミドなどの溶媒で再結晶化して更に精製でき
る。 次に、本発明有効成分化合物の製造例を、参考
例をもつて具体的に説明する。 参考例1 テトラ(4―クロロ―フエニル)ボロ
ン・ナトリウムの合成 パラジクロロベンゼンとマグネシウムより合成
された塩化・4―クロロ―フエニルマグネシウム
(1.2モル)のテトラヒドロフラン溶液(800ml)
を、2容量の4頚フラスコに入れ、これに三フ
ツ化ホウ素のジエチルエーテル錯体35.5g(0.25
モル)のトルエン溶液50mlを、系内を水浴で冷却
し撹拌しながら、0〜30℃で滴下した後、反応混
合物を還流条件で1時間加熱した。反応が終了し
た後、反応液を冷却しこれに飽和炭酸ソーダ水溶
液200mlを滴下した。分離した有機層を分取し、
溶媒留去すると白色結晶が得られた。これにトル
エン300mlを加えて結晶をほぐして別し、さら
に100mlのトルエンで2回洗つて乾燥すると、融
点310℃の白色結晶として表題化合物106g(収率
88%)が得られた。 参考例2 テトラ(4―クロロフエニル)ボロン
―ピリジニウム錯体(化合物No.5)の合成 500ml容量のフラスコに、テトラ(4―クロロ
―フエニル)ボロン・ナトリウム24.0g(0.05モ
ル)をメタノール200mlに溶解して加え、これに
50mlのメタノールに溶解したピリジン塩酸塩5.8
g(0.05モル)を撹拌しながら滴下した。滴下が
終了した後、1時間撹拌を続けて反応を完結させ
た。その後、反応液中の溶媒を留去し、析出した
結晶に100mlの水を加えてほぐして結晶を別し
た。そして、この結晶をさらに水洗して乾燥する
と融点が157〜161℃の白色結晶として表題化合物
の24.9g(収率92.6%)を得た。 元素分析値は次のとおりである。 測定値 計算値 C 64.7% 64.9% H 4.1% 4.1% 参考例3 テトラ(4―クロロフエニル)ボロン
―ピリジニウム錯体(化合物No.5)の合成 ピリジン塩酸塩のかわりにピリジン臭化水素酸
塩を用い、参考例2に準じて反応操作を行い、融
点157〜161℃の白色結晶として表題化合物の26.0
g(収率96.8%)を得た。 元素分析値は次のとおりである。 測定値 計算値 C 64.6% 64.9% H 4.2% 4.1% 参考例4 テトラ(4―フルオロフエニル)ボロ
ン―2―メチルイミダゾリウム錯体(化合物No.
8)の合成 100ml容量のフラスコにテトラ(4―フルオロ
フエニル)ボロン・ナトリウム4.1g(0.01モ
ル)をエタノール40mlに溶解して加え、これにエ
タノール20mlに溶解した2―メチルイミダゾール
塩酸塩1.2g(0.01モル)を撹拌しながら滴下し
た。滴下が終了した後1時間撹拌を続けて反応を
完結させた。その後反応液中の溶媒を留去して析
出した結晶に50mlの水を加えてほぐして結晶を
取した。そしてこの結晶をさらに水洗を行つて乾
燥すると融点が205〜207℃の白色結晶として表題
化合物の4.3g(収率90.2%)を得た。 元素分析値は次のとおりである。 測定値 計算値 C 70.5% 70.9% H 5.0% 4.9% 参考例5 テトラ(4―フルオロフエニル)ボロ
ン―2―メチルイミダゾリウム錯体(化合物No.
8)の合成 反応溶媒にイソプロピルアルコールを使用し、
参考例4に準じて操作を行い融点が205〜207℃の
白色結晶として表題化合物の4.4g(収率92.9
%)を得た。 元素分析値は次のとおりである。 測定値 計算値 C 70.5% 70.9% H 5.0% 4.9% 参考例6 テトラ(4―メチルフエニル)ボロン
―ピリジニウム錯体(化合物No.1)の合成 500ml容量のフラスコにテトラ(4―メチルフ
エニル)ボロン・ナトリウム19.9g(0.05モル)
をテトラヒドロフラン200mlに溶解して加え、こ
れにピリジン4.0g(0.05モル)および当モル量
の塩酸水を加えた水溶液50mlを撹拌しながら滴下
した。以下、参考例2と同様の処理をして融点が
183〜185℃の白色結晶として表題化合物の20.8g
(91.3%)を得た。 元素分析値は次のとおりである。 測定値 計算値 C 86.8% 87.0% H 7.4% 7.5% 参考例7 トリフエニル―(4―ビニル)フエニ
ルボロン―2―メチルイミダゾリウム錯体(化
合物No.10)の合成 反応溶媒にアセトンを使用して参考例4と同様
にトリフエニル―(4―ビニル)フエニルボロ
ン・ナトリウムと2―メチルイミダゾール塩酸塩
を反応させると、融点が234〜236℃の白色結晶と
して表題化合物の20.0g(収率93.7%)を得た。 元素分析値は次のとおりである。 測定値 計算値 C 84.1% 84.2% H 6.9% 6.8% このような参考例2〜7と同様な方法により、
第1表に示された一般式()のテトラアリール
ボロン―アンモニウム錯体の別例の化合物も製造
された。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中、R1は水素原子、ハロゲン原子または
    低級アルキル基を示し、R2はハロゲン原子、低
    級アルキル基または低級アルケニル基を示し、
    R3はヘテロ環アミンを示す)で示されるテトラ
    アリールボロン―アンモニウム錯体を有効成分と
    して含有することを特徴とする水中防汚塗料。
JP10364484A 1984-01-24 1984-05-24 水中防汚塗料 Granted JPS60248780A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10364484A JPS60248780A (ja) 1984-05-24 1984-05-24 水中防汚塗料
EP85400101A EP0153885B1 (en) 1984-01-24 1985-01-23 Tetraarylboron-ammonium complexes and their uses
US06/694,064 US4613373A (en) 1984-01-24 1985-01-23 Tetraarylboron-ammonium complexes and their uses

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10364484A JPS60248780A (ja) 1984-05-24 1984-05-24 水中防汚塗料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60248780A JPS60248780A (ja) 1985-12-09
JPS6225710B2 true JPS6225710B2 (ja) 1987-06-04

Family

ID=14359478

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10364484A Granted JPS60248780A (ja) 1984-01-24 1984-05-24 水中防汚塗料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60248780A (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63126809A (ja) * 1986-11-14 1988-05-30 Hokko Chem Ind Co Ltd 非医療用殺菌剤
JPS63286476A (ja) * 1987-05-20 1988-11-24 Sunamiya:Kk 水中防汚塗料
US4866106A (en) * 1988-02-08 1989-09-12 Waitomo Industrial Investments Ltd. Antifouling composition
JPH093366A (ja) * 1995-06-20 1997-01-07 Hokko Chem Ind Co Ltd 水中防汚塗料

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60248780A (ja) 1985-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1457531B1 (en) Antifouling paint composition, antifouling paint films, and ships, underwater structures, fishing gear and fishing nets covered with the films
EP0153885B1 (en) Tetraarylboron-ammonium complexes and their uses
US4020200A (en) Process of protecting underwater surfaces with a wax coating containing biocides
KR100296084B1 (ko) 수중부착생물방오제
JPH0790201A (ja) 水中防汚塗料
EP0475781B1 (en) Aquatic antifouling compositions
JPS6225710B2 (ja)
JPH10279841A (ja) 防汚塗料組成物、この防汚塗料組成物から形成されている塗膜および該防汚塗料組成物を用いた防汚方法並びに該塗膜で被覆された船体、水中・水上構造物または漁業資材
EP0485213B1 (en) Aquatic antifouling compositions
JPS6224022B2 (ja)
JPH0469192B2 (ja)
JPS5940124B2 (ja) 水中生物付着防止剤
JP3830832B2 (ja) チオシアネート系水中生物付着防止剤および水中生物付着防止塗料
US3636024A (en) Halogenated-10 10'-riphenoxarsines
KR860000028B1 (ko) 수중생물 기피제
JPS62115072A (ja) 水中防汚塗料
JP4338023B2 (ja) イソチオシアネート系水中生物付着防止剤および生物付着防止塗料
JPH0790202A (ja) 水中防汚塗料
JPH10279840A (ja) 防汚塗料組成物、この防汚塗料組成物から形成されている塗膜および該防汚塗料組成物を用いた防汚方法並びに該塗膜で被覆された船体、水中・水上構造物または漁業資材
JP2838555B2 (ja) ハロゲノチオフェンジオキシド類及びその製法
JPS6164764A (ja) 水中防汚塗料
KR20200062269A (ko) 방오 도료 조성물, 이 조성물을 이용하여 형성되는 방오 도막을 표면에 갖는 도장물
JPH073191A (ja) 塗料用防汚剤
JPH04325568A (ja) 防汚塗料組成物
JPS6242904B2 (ja)