JPH086702B2 - ロータリコンプレッサ - Google Patents

ロータリコンプレッサ

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JPH086702B2
JPH086702B2 JP63273035A JP27303588A JPH086702B2 JP H086702 B2 JPH086702 B2 JP H086702B2 JP 63273035 A JP63273035 A JP 63273035A JP 27303588 A JP27303588 A JP 27303588A JP H086702 B2 JPH086702 B2 JP H086702B2
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JP
Japan
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case
cylinder
wall
frame
noise
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JP63273035A
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泉 小野田
英明 土山
孝信 近藤
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業の利用分野) 本発明はロータリコンプレッサに係り、特にケース内
に上部シリンダと下部シリンダとが多段に収容され、こ
れらシリンダからなる圧縮要素をケースの内壁に沿って
据え付けるためのロータリコンプレッサに関する。
(従来の技術) 一般に、空気調和機等に採用されるロータリコンプレ
ッサにおいてはケース内に多段にシリンダを収容したも
のが知られている。この種コンプレッサは第6図に示す
如き構成が採用されている。
図示するように、コンプレッサには密閉型のケースa
が設けられる。このケースa内には電動要素bが収容さ
れると共に、その下方には電動要素bにより駆動される
圧縮要素cが収容される。
この圧縮要素cは上部シリンダdと下部シリンダeと
から構成され、これらのシリンダd、eは電動要素bか
ら延出される回転軸fに連結される。
また、これらシリンダd、eの吸込口にはケース外に
引き出される吸込管g、hが接続され、この吸込管g、
hにはサクションカップiが連結される。
(発明が解決しようとする課題) ところで、圧縮要素cをケースa内に収容して据え付
けるために、上部シリンダdが下部シリンダeより十分
に拡径されており、その上部シリンダdの外周部はケー
スaの内壁jに圧入等により据え付けられている。この
ように、シリンダdが直接ケースaの内壁jに内接して
いる場合には振動騒音源となる圧縮要素cから発生する
騒音が外部に伝搬されやすい。また、圧縮要素cからケ
ースaの外部への遮音材は、ケース壁のみである。
そこで、第7図に示すように、圧縮要素cをフレーム
mを介してケースaの内壁に据え付ける構成が提案され
ている。
このフレームmは、圧縮要素cを間接的にケースaに
支持するため、騒音がケースaに直接伝搬することを防
止できると共に、フレームmが遮音材としての機能を発
揮するため、騒音低減に有効となる。
この場合において、フレームmが電動要素bに臨んで
開放されているため、上部シリンダdとその上方の電動
要素bとの間には大きな空間部nが形成される。このた
め、上部シリンダdから空間部nを介して外部に騒音が
放射され、その騒音放射方向では実質的にケースaのみ
が遮音材となっており、十分に騒音が低減されない問題
あった。
特に、室外機と室内機とが分離されるスプリット形空
気調和機にあっては室外機が地上に設置されるため、コ
ンプレッサの斜め上部から放射される騒音は過大であ
り、その騒音対策が望まれていた。
また、フレームmには第8図に示すように、円筒状の
スカート部oが形成されると共に、そのスカート部oに
はU字状に切欠部pが形成される。
この切欠部pにはアキュムレータiから延出される吸
込管g、hを収容保持するようになっている。
しかしながら、このように、切欠部pが形成された場
合にはフレームmを絞り成型する際にはスカート部oの
開口縁部qが径方向外方に開きやすく、寸法精度を確保
しにくい問題がある。さらに、切欠部pによりコンプレ
ッサ組立て後のフレームとしての強度が低く、剛性に劣
り、騒音増加の要因となっている欠点がある。
本発明は上記問題点を有効に解決すべく創案されたも
のである。
本発明は圧縮要素がケースの内壁に据え付けられるロ
ータリコンプレッサにおいて、低騒音化を達成すると共
に、コンプレッサ全体の剛性及び据付寸法精度を高める
ことのできるロータリコンプレッサを提供することを目
的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明は、ケース内に収容されるシリンダをケース内
壁に据え付けるロータリコンプレッサにおいて、上記シ
リンダを、そのシリンダの上縁部から外周側面を間隔を
置いて覆うと共に上記ケース内壁に嵌合するカップ状の
フレームを介してケース内壁に据え付けたものである。
また、上記フレームが、上記シリンダの上縁部を支持
するリング状の取付部と、その取付部外周から下方に延
びてケース内壁に嵌合するスカート部からなるものであ
り、シリンダが上下多段に収容され、上記フレームの取
付部が上部シリンダの上縁部を支持し、その取付部外周
から下方に延びるスカート部の深さが、上部シリンダの
高さに対して少なくとも1.1倍以上に形成されるように
したものである。
(作用) 上記構成によれば、シリンダをカップ状のフレームで
ケース内壁に据え付けることで、シリンダからの騒音を
低減できると共に、そのフレームでシリンダを覆うよう
にすることで、圧縮要素から斜め上方に放射される騒音
を低減できる。
また、上部シリンダの高さに対してスカート部の深さ
を1.1倍以上になるようにしたので、ケース内壁とスカ
ート部の接合面積が大きくなり、剛性を高めることがで
きる。
(実施例) 以下本発明の一実施例を添付図面に従って詳述する。
第1図は本発明に係るロータリコンップレッサを示し
たものである。
図示するように、コンプレッサには密閉ケース1が設
けられる。このケース1内には上方に電動要素2が収容
され、この電動要素2の下方には圧縮要素3が収容され
る。
この圧縮要素3は第1図および第2図に示すように、
電動要素2から延出される回転軸4を覆うと共に仕切り
板5を介して互いに接合される上部シリンダ6と下部シ
リンダ7とから主に構成される。これらのシリンダ6,7
には回転軸4を軸支する主軸受8、副軸受9が連結さ
れ、これらの軸受8,9はボルト10,11を介してシリンダ6,
7に接合される。
また、これらのシリンダ6,7にはこれにガスを吸い込
むために吸込口12,13が形成される。これら吸込口12,13
にはケース1外に引き出される吸込管14,15が接続さ
れ、これら吸込管14,15はケース1に溶接接続されるガ
イドパイプ16,17を介して共通のアキュムレータ18が連
結される。
また、これらのシリンダ6,7はフレーム21を介してケ
ース1の内壁22に据え付けられる。
特に、このフレーム21は上部シリンダ6の上方に設け
られると共に、その上部シリンダ6を覆うように形成さ
れる。
具体的には第3図に示すように、逆カップ状のフレー
ム21が形成され、このフレーム21にはリング状の取付部
23が形成される。この取付部23は主軸受8を収容する開
口部24と、主軸受8より拡径された上部シリンダ6の平
坦な上面部25にボルト26を介して取り付けられる取付面
部27とから構成される。この取付面部27には第4図に示
すように、ボルト穴28および油戻し穴29がそれぞれ適宜
間隔ごとに形成される。
また、フレーム21には第2図及び第3図に示すよう
に、その取付部23からケース内壁22に沿って略直角に折
り曲げられた円筒状のスカート部31が形成される。この
スカート部31はその内周面部が所定の隙間を隔てて上部
シリンダ6の外周部を十分に包囲すると共に外周面部が
ケース内壁22に内接するように構成される。たとえば、
外周面部は溶接によりケース内壁22に接合される。32は
溶接部である。
具体的にはスカート部31の深さをL、上部シリンダ6
の高さをHとした場合に、その比L/Hが1.1倍以上となる
ようにスカート部31の深さLが大きく形成される。
したがって、ケース1内が圧縮要素3の上部を境にフ
レーム21を介して上下方向に仕切られ、圧縮要素が遮音
材となるフレーム21により閉じられることになる。この
ため、振動騒音源となる圧縮要素3からその上方に放射
される騒音はフレーム21により低減されることになる。
また、スカート部31の深さが上部シリンダの高さに対
して少なくとも1.1倍以上の大きさに形成されるため、
ケース内壁22とスカート部31との間に大きな接合面積を
確保することができる。このため、ケース1と圧縮要素
3と固定強度の剛性が高められ、ケース1の共振による
騒音を低減でき、コンプレッサ全体の低騒音化に寄与す
る。
特に、シリンダ高さの小さいコンップレサにあっては
十分な剛性が確保されるため低騒音化効果があり小形化
にも対応できる。また、このように剛性が向上すること
により、コンプレッサの構成部品の組立て精度が向上す
る。
第5図は横軸にL/Hを示し、縦軸に騒音値を示したも
のであり、L/Hが1.1倍以上のときには特に低い騒音値が
得られることを示したものである。
また、スカート部31には第3図及び第4図に示すよう
に、上部シリンダ6の吸込口12に臨んで縮径されるよう
に凹部33が形成される。この凹部33は第4図に示す如
く、ケース内壁22に対して空間部34を形成するようにス
カート部31の開口縁部35の弦方向に平坦に形成される。
このようにケース内壁22に対して空間部34を隔てて凹
部33が形成されることにより、ケース1にロー付けされ
るガイドパイプ16がケース1内に多少出張って取り付け
ら、あるいはロー材がケース1内に付着しても、これを
凹部33とケース内壁22との間の空間部34において許容で
き、上部シリンダ6とサクションカップ18との連結が容
易になし得る。
また、この凹部33にはその略中央部に貫通穴36が形成
され、この貫通穴36は上部シリンダ6の吸込口12に接続
される吸込管14を挿通させる口径を有する。したがっ
て、フレーム21のスカート部31にはその開口縁部35が残
存されつつ吸込管14が挿通されることになる。このた
め、フレーム21を絞り成型したときには開口縁部35の口
径が保持され、スカート部31の剛性が確保され、成型精
度も確保できる。
[発明の効果] 以上要するに本発明によれば、次の如き優れた効果を
発揮する。
(1)請求項1により、振動騒音源となる圧縮要素から
その斜め上方に放射される騒音を低減できる。
(2)請求項2,3により、コンプレッサ全体の剛性が高
められ、低騒音化が可能となると共にコンプレッサの組
立て精度が向上し、小形化にも対応できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す断面図、第2図は第1
図の要部を示す拡大図、第3図はフレームを示す断面
図、第4図は第3図のIV−IV線矢視図、第5図は騒音特
性を示す図、第6図および第7図は従来例を示す断面
図、第8図は第7図の要部を示す拡大図である。 図中、6は上部シリンダ、7は下部シリンダ、21はフレ
ーム、31はスカート部である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケース内に収容されるシリンダをケース内
    壁に据え付けるロータリコンプレッサにおいて、上記シ
    リンダを、そのシリンダの上縁部から外周側面を間隔を
    置いて覆うと共に上記ケース内壁に嵌合するカップ状の
    フレームを介してケース内壁に据え付けたことを特徴と
    するロータリコンプレッサ。
  2. 【請求項2】上記フレームが、上記シリンダの上縁部を
    支持するリング状の取付部と、その取付部外周から下方
    に延びてケース内壁に嵌合するスカート部からなる請求
    項1記載のロータリコンプレッサ。
  3. 【請求項3】シリンダが上下多段に収容され、上記フレ
    ームの取付部が上部シリンダの上縁部を支持し、その取
    付部外周から下方に延びるスカート部の深さが、上部シ
    リンダの高さに対して少なくとも1.1倍以上に形成され
    る請求項2記載のロータリコンプレッサ。
JP63273035A 1988-10-31 1988-10-31 ロータリコンプレッサ Expired - Lifetime JPH086702B2 (ja)

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JPH02123296A JPH02123296A (ja) 1990-05-10
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