JPS5912531Y2 - 空気調和ユニツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、本体内をファンモー夕を有した第１の室と、該
モーターにて駆動されるファン及び熱交換器を有した第
２の室とに仕切板で区画して空気調和ユニットを構或し
、このユニットの据付を縦横いずれの方向にも行なえる
ようにしたものに関する。

本案の目的とするところは、空気調和機を縦横いずれの
方向に据付けても第２の室に浸入した雨水を第１の室へ
入れるのを阻止してファンモーターを保護することにあ
る。

この目的を達戒するために、仕切板に軸穴を形或してフ
ァンモータの回転軸を貫通させ、仕切板の第１の室側面
に固着された取付板によりファンモー夕のブラケット軸
受部を仕切板から第１の室側へ後退するように支持し、
回転軸の仕切板と軸受ブラケットとの間に位置する箇所
に水切板を装着し、仕切板或いは取付板側に軸穴から侵
入した雨水を排水する排水用開口を形威したものであり
ます。

本案の一実施例を以下に図面に従い説明する。

第１図及び第２図に示すものは所謂リモートコンデンサ
型空気調和機の室外ユニットで、ファンモータ１を有し
た第１の室２と凝縮器として作用する室外熱交換器３及
びファンモータ１にて駆動されるクロスファン４を有し
た第２の室５とを仕切板６にて仕切り、第２の室５の側
面には室外熱交換器３に面して吸込口７を、第１図及び
第２図の手前側の側面（図示しない）下部に吹出口（図
示しない）をそれぞれ形威している。

そして、第３図は詳解するように、仕切板６にはファン
モータ１の駆動端側回転軸８が貫通するようにその外径
よりも小許大きいだけの径の軸穴９が形或され、ファン
モータ１の一方のブラケット軸受部１０は周縁が仕切板
６の第１の室２側の面６ａに溶着される取付板１１によ
りその支持孔１２にて環状ゴム製弾性体１３を介して支
持され他方のブラケット軸受部１４は第１図及び第２図
に示す如く環状ゴム製弾性体１５を介して仕切板６に固
定された支持板１６により支持されている。

更に、前記仕切板６の軸穴９周囲を仕切板６とファン４
との間の余空間を利用して第２の室５側に段差状に突出
する一方、取付板１１の支持孔１２周囲を第１の室２側
に段差状に突出して、ブラケット軸受部１０と仕切板６
との間に空間１７を形威し、ブラケット軸受部１０が仕
切板６に対して第１の室２側に後退するようにすると共
に、回転軸８の空間１７に位置する箇所には円板状水切
板１８を装着している。

１９は仕切板６に形或された排水用開口である。

尚、２３はファン４の非駆動端側回転軸２０を支承する
軸受、２１は仕切板２２に固定された軸受２３を固着支
持した軸受カバーである。

従って、室外ユニットを第１図の如く第ｌの室２、第２
の室５が上下となるように縦方向に据付けた場合には、
軸穴９の径が小さいので吸込口７等から侵入した雨水は
軸穴９から第１の室２側へ侵入し難く、たとえ侵届して
も水切板１８により軸受部１０方向への侵入が防止され
る。

又、室外ユニットを第２図の如く第１の室２、第２の室
５が左右となるように横方向に据付けた場合においても
、軸穴９からの雨水の侵入は少なく、軸受部１０に近い
回転軸８が仕切板６によりカバーされているので回転軸
８を伝わってくる雨水の量が減少し、伝わってきた雨水
は水切板１８により軸受部１０方向への侵入が阻止され
下方に流下され開口１９から排水され、第１の室５適所
に設けられる排水穴（図示しない）からユニット外に排
水される。

又、取付板１１は仕切板６の第１の室２側の面にて溶着
されているので溶着箇所における隙間から軸受部１０方
向への雨水の侵入がなく軸受防水に好適である。

尚、上記実施例では仕切板６と取付板１１の両方を突出
させて空間１７を形或しているが、第４図に示す如く取
付板１１のみを第１の室２側へ突出させるか、第５図に
示す如く仕切板６のみを第２の室５側へ突出させるかす
ればよく、第４図の場合は取付板１１に第３図の開口１
９に相当する水抜穴を設ける必要がある。

又、本案はリモートコンデンサ型空調機の室外ユニット
に限定されることなくユニットの据付を縦、横いずれの
方向にも行なえる空気調和ユニットに適用可能である。

上述の如く本案は仕切板と軸受ブラケットとの間に位置
する回転軸に水切板を装着したので、仕切板の軸穴を最
小径として、ユニットを縦横いずれの方向に据付けても
第２の室に浸入した雨水が軸穴を介して第１の室にはい
るのを少なくすることができる。

又、仕切板或いは取付板に排水用開口を形威したので、
ユニツ１を横に据付けた時第１の室に雨水がはいっても
この開口から排出することができる。

又ファンモータの軸受部が仕切板から第１の室．の方向
）後退するようにモータを第１の室に固定したので軸受
部１０への雨水の侵入防止を良好になし得、空気調和ユ
ニットの据付方向が縦・横のいずれの方向となっても軸
受部１０に対する防水を十分期待できる等効果が大きい
。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本案一実施例の異なる据付状態を示
す要部断面概略図、第３図は同実施例の要部拡大断面図
、第４図及び第５図は共に本案他の実施例を示す要部断
面図である。 １・・・モータ、２・・・第１の室、３・・・熱交換器
、４・・・ファン、５・・・第２の室、６・・・仕切板
、８・・・回転軸、９・・・軸穴、１０・・・軸受部、
１１・・・取付板、１８・・・水切板、１９・・・開口
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ファンモー夕を有した第１の室と該ファンモータにて駆
   動されるファン及び熱交換器を有した第２の室とを仕切
   板により区画して空気調和ユニットを構或し、このユニ
   ットの据付を縦横いずれの方向にも行なえるようにした
   ものにおいて、前記仕切板に軸穴を形或して前記ファン
   モータの回転軸を貫通し、前記仕切板の第１の室側面に
   固着された取付板により前記ファンモータのブラケット
   軸受部を前記仕切板から第１の室側へ後退するように支
   持し、前記回転軸の仕切板と軸受ブラケットとの間に位
   置する箇所に水切板を装着し、前記仕切板或いは取付板
   側に前記軸穴がら侵入した雨水を排水する排水用開口を
   形或したことを特徴とする空気調和ユニット。