JPH0145346Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案はシヤツターボツクスの一部に室内換気
用の換気口を穿設して構成したことを特徴とした
換気口付シヤツターボツクスに関するものであ
る。

〈従来の技術〉 従来のこの種のシヤツターボツクスとしては例
えば実開昭56−70089号公報に示す如く、シヤツ
ターボツクス内の室内側の換気用ガラリとを連通
すると共にシヤツターケースの一部に換気口を設
けた技術、或いは特開昭56−39284号公報に示す
如く、シヤツターボツクスと室内側換気通路とは
分離するが、換気口の外部上方に大きな庇を突出
させて構成した構造の技術等が夫々公知である。

〈考案が解決しようとする課題〉 然るに、前者の技術に於いてはシヤツターを巻
き上げた際に室内側に水をはね上げたり、夏期は
日射によつて暖められたシヤツターボツクス内の
熱気が室内に流入したり冬期は冷気が室内に流入
する等の欠点があり、又後者はシヤツターボツク
スの上部外方に特別の大きな庇を突出して設けな
ければならないので構造が複雑であり、体裁が悪
くコスト高になる等の問題点があつた。

本考案は上述の従来のこれ等の問題点に鑑み開
発された全く新規な技術に関するものである。

〈課題を解決するための手段〉 本考案は、シヤツターボツクスの外周部上端立
ち上がりに換気口を穿設し、該換気口の裏側には
シヤツター収納部と換気通路とに分離することが
出来る仕切板及びこの仕切板の上端片よりなる水
切りを設けると共に該換気口を換気通路を介して
室内側に連通せしめることを特徴とした換気口付
シヤツターボツクスである。

〈作用〉 本考案に於いては上述の如く、仕切板によつて
シヤツターボツクスのシヤツター収納部と室内側
の換気通路とに完全に分離したので、シヤツター
収納部の熱気或いは冷気が室内に流入すること、
或いはシヤツター巻き上げの際の水しぶきが室内
に流入することを夫々防止することが出来る。

又シヤツターボツクスの外周部上端立ち上がり
縁に換気口を設けると共にその裏側に前記仕切板
の上端片よりなる水切りを設けたので、これによ
つて換気通路に雨水が流入することを防止するこ
とが出来、かつ従来の如く換気口の外側上部に庇
を設ける必要を無くすることが出来る。

〈実施例〉 図により本考案に係る換気口付シヤツターボツ
クスの一実施例を具体的に説明すると、１はシヤ
ツターボツクスの外周壁であつて、その上端には
立ち上がり縁２が起立され、この立ち上がり縁２
には上下幅が狭く横長の換気口３が穿設されてい
る。４はボツクス内に設けられたシヤツターの巻
取ドラム、５はシヤツターボツクス内と換気通路
とを仕切る仕切板８の上端片で構成された水切り
であつて、その水切り５の上端は前記換気口３に
対応してその裏側に起立突設されている。又前記
立ち上がり縁２と水切り５との間には流入した雨
水を処理し得るシヤツターボツクス１の上壁水平
面部が設けられている。６は室内側の換気口であ
つて、前記換気口３とは換気通路７によつて連通
されている。

〈考案の効果〉 本考案に係る換気口付シヤツターボツクスは上
述の如く、シヤツターボツクスの外周壁上端立ち
上がり縁に換気口を穿設すると共にこの換気口と
室内側の換気口とを換気通路を介して連通するよ
うにしたので、換気口が目立たず、デザイン的に
まとまつて体裁良く、かつシヤツター収納部と換
気通路とは仕切板により分離されているので、従
来の如くシヤツターボツクス内の熱気や冷気或い
はシヤツター巻き上げ時の水が室内側に流入する
ことを完全に防止することが出来、又前記外側の
換気口の裏側には水切りが設けられているので、
雨水が換気通路或いは室内側に流入することを防
止することが出来、かつ従来の如き換気口の外側
に設ける庇を全く不要とすることが出来、更にこ
の水切りは前記仕切板の上端片で構成したので構
造が簡単で取付構成が容易である等の特徴を有す
るものである。

【図面の簡単な説明】

図は本願に係る換気口付シヤツターボツクスの
断面説明図である。 １はシヤツターボツクス、２は立ち上がり縁、
３，６は換気口、４はドラム、５は水切り、７は
換気通路、８は仕切板である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シヤツターボツクスの外周部上端立ち上がりに
   換気口を穿設し、該換気口の裏側にはシヤツター
   収納部と換気通路とに分離することが出来る仕切
   板及びこの仕切板の上端片よりなる水切りを設け
   ると共に該換気口を換気通路を介して室内側に連
   通せしめることを特徴とした換気口付シヤツター
   ボツクス。