JPH0424329Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はビルデイングに備えられる個別形空気
調和機用の外壁ユニツトに関するものである 従来の技術 従来、ビルデイングのペリメーターゾーンに備
えられる個別形空気調和機は第３図に示すように
据付けられる。すなわち、空気調和機１が壁２の
開口部に設けた外壁ユニツト３に対向して据付ら
れている。前記空気調和機１は室外熱交換器（図
示せず）と室外送風機４とを備えている。また、
前記外壁ユニツト３は長手方向に長く形成され、
その一方に、室外送風機４によつて吸引される室
外吸気口５と、その向う側に位置する室外排気口
１５と、空気調和機接続部６を有し、降雨時など
雨水が入りにくいように前記室外吸気口５および
室外排気口１５に外壁ユニツトダクト口７を設け
ている。そして空気調和機１を運転することによ
り室外吸気口５より流入した外気が上方へ向つて
流れ、室外熱交換器（図示せず）を経て室外送風
機４を通過し、室外排気口１５より下方に向つて
外側へ排気するものであつた。

考案が解決しようとする問題点 このような従来の構成では、強風時とともに降
雨水量の多いときは、壁２や窓等（図示せず）の
外面に当つた雨水８が外壁ユニツト３の前面（外
側）に伝わつて落下するが、この外壁ユニツト３
の前方において強風と、室外送風機４の吸引とに
より空調機内部９へ雨水が侵入して室外熱交換器
（図示せず）や室外送風機４等の主要機器をはじ
め配管部分などに水が飛散し、室外送風機４の絶
縁不良や、冷凍サイクルに悪影響を及ぼし、また
甚だしいときはドレン排水管１０では、排水し切
れないという問題点があつた。

本考案はこのような問題点を解決するもので強
風時に空調機内へ侵入する雨水を極力少なくする
ことを目的とする。

問題点を解決するための手段 この問題点を解決するために本考案は、空気調
和機と接合し、外壁に据付けられる外壁ユニツト
において、この外壁ユニツトの内側に長手方向
で、かつ室外送風機に対向して開口した室外吸気
口と、室外排気口とを形成し、前記室外吸気口お
よび室外排気口の近傍に略くの字形状に形成した
雨水侵入防止板を設けるとともに、この雨水侵入
防止板の上方にＬ形状に形成した水切板を設けた
ものである。

作 用 この構成により、外壁面や窓などを伝わつて落
下する強風雨時の雨水を長手方向に設けた雨水侵
入防止板で、この雨水を遮蔽し、強風時の気流の
流れにより雨水が室外吸気口および、室外排気口
は落下させることとなる。

実施例 以下本考案による一実施例を第１図、および第
２図にもとづいて説明する。なお従来例で説明し
た部分と同一部は同一符号として示し、その説明
は省略する。第２図に示すように壁２の開口部１
１に固定された外壁ユニツト３は第１図に示すよ
うに長手方向に長く箱形に形成され、この外壁ユ
ニツト３は外側に長手方向に開口した室外吸気口
５と、その向う側に位置する室外排気口１５を有
するとともに、この室外吸気口５とその風路に外
壁ユニツトダクト口７と、空気調和機接続部６を
設けられている。前記外壁ユニツトダクト口７の
前面部には、強風によつて雨水が押し上げられて
くる水を断つＬ形状の水切板１４を横方向に、長
く設けている。また前記室外排気口１５の風路で
あるダクト口１７には、空気調和機接続部６を設
けるとともに、前記と同様に水切部１４を設けて
いる。そして、室外吸気口５から外壁ユニツトダ
クト口７に至る（点線で示す）吸気口風路２０
と、ダクト１７から室外排気口１５に至る点線で
示す、室外排気風路２１を区画する仕切板１６を
垂直に設けるとともに室外吸気口５及び室外排気
口１５の開口部の近傍に略くの字形状に形成した
雨水侵入防止板１２を複数枚備えている。すなわ
ちこの雨水侵入防止板１２は、内側に向つて折曲
げられるとともに、室外吸気口５の両端固定片２
３において溶接で固定され、同じく、室外排気口
１５に設けた雨水侵入防止板１２も同様に固定さ
れ、内側に向つて折曲げられた雨水侵入防止板１
２ａを設けている。

上記構成において、強風雨のときなど壁や窓
（図示せず）に当つた雨水８が、外壁を伝わつて
流れ落ちるが、この雨水８は、強風時に空気調和
機１の運転により、室外吸気口５より強風雨が流
入するが、この雨水は雨水侵入防止板１２により
風の気流が外壁ユニツト裏側１３方向へ流れ、雨
水も外壁ユニツト裏則１３へ当り下方へ落下する
のである。すなわち、第１次的に雨水侵入防止板
１２に当り、さらに上方へ回り込む気流が、水切
板１４に当てられて空気調和機１側への侵入を防
止するのである。

考案の効果 前記実施例の説明より明らかなように本考案
は、外壁ユニツトの内側であつて、室外吸込口５
と、室外排気口１５に、くの字形状の雨水侵入防
止板１２を複数枚設けるとともに、さらにその上
方に、Ｌ形状の水切板を設けるようにしたから、
壁から伝わる雨水が強風雨時に室外送風機の吸引
で、空調機内部へ大量に吸込まれることはなく、
室外送風機のモータ絶縁不良や、室外熱交換器の
効率低下、さらにはドレンのオーバーフロー等な
ど種々の悪影響も少なくできるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の空気調和機の外壁
ユニツトの斜視図、第２図は同空気調和機の外壁
ユニツトの断面図、第３図は従来の空気調和機の
外壁ユニツトを取付けた外壁ユニツトの断面図で
ある。 ３……外壁ユニツト、４……室外送風機、５…
…室外吸気口、１２……雨水侵入防止板、１４…
…水切板、１５……室外排気口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. この外壁ユニツトの内側に長手方向で、かつ室
   外送風機に対向して開口した室外吸気口と、室外
   排気口とを形成し、前記室外吸気口および室外排
   気口の近傍にくの字形状に形成した雨水侵入防止
   板を設けるとともに、この雨水侵入防止板の上方
   にＬ形状に形成した水切板を設けてなる空気調和
   機の外壁ユニツト。