JPS5856494Y2 - クウキチヨウワキノ シツガイユニツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 考案の技術分野 本考案は熱交換器を備えた空気調和機の室外ユニットに
関する。

考案の技術的背景とその問題点 熱交換器を備えた室外ユニットの配置構造は、普通底板
上の一端側に電動送風機、およびこれを囲繞するように
底板の周縁に沿って設けた熱交換器さらに底板の他端側
に圧縮機を配設するとともに、上記底板の周縁には熱交
換器に発生したドレン水を排水するためのドレン溝が形
成されている。

しかしながら、上記熱交換器は上記ドレン溝にその下端
を直接密着して設けられているため、熱交換器で発生し
ドレン溝に落下したドレン水の排水性が熱交換器の下端
によって妨げられ、その排水性が悪いものになっていた
。

また、熱交換器の下端部をドレン溝の底部に当接して設
けていたのでドレン溝内の熱交換器下端部を通過する風
量が少く充分な熱交換作用ができず、熱交換器を有効に
活用することができない等の欠点を有していた。

考案の目的 本考案はドレンの排水性を良好にするとともに、熱交換
器を有効に活用できる空気調和機の室外ユニットを得る
ことを目的とする。

考案の概要 本考案は、底板に形成したドレン溝と熱交換器下端部と
の間に支持部を設けて熱交換器下端部を底板から離間さ
せて支持するとともに底板から熱交換器内側下部に近接
させて遮蔽板を立設させることにより、ドレン水のドレ
ン溝での流れを円滑にして、ドレン水の排出を良好なも
のにするとともに、熱交換器下端部を通過する風量を大
きくして熱交換器を有効に活用できるようにした空気調
和機の室外ユニットに関するものである。

考案の実施例 以下、本考案を図面に示す一実施例にもとづいて説明す
る。

第１図は空気調和機の室外ユニットの全体図を示し、１
は底板で、この底板１の上面−側には電動送風機２が設
けられている。

この電動送風機２の外周には底板１の周縁に沿ってＵ形
熱交換器３が立設されていて、上記電動送風機２を囲繞
している。

また、底板１の上面他側には圧縮機４が設置されていて
、これは冷媒管（図示しない）を介して上記Ｕ形熱交換
器３と接続されている。

さらに、上記Ｕ形熱交換器３の外周にはコンテ゛ンサガ
ード５によって包囲されているとともに圧縮機４側は底
板１の外周縁に沿うカバー６によって囲繞されている。

そして、コンテ゛ンサガード５およびカバー６によって
形成される上面開口部７は天板８によって閉塞されてお
り、この天板８の上記電動送風機２と対向する部分はガ
ード９によって覆われた吹出口１０が設けられている。

一方、上記底板１の周縁には、第２図および第３図に示
すような凹陥部からなるドレン溝１１が形成されている
。

このドレン溝１１の内周縁に沿って遮蔽板１２が設けら
れている。

この遮蔽板１２は断面り字状で、支持部１３および起立
部１４から構成されており、上記支持部１３の一側部を
ドレン溝１１に沿う上記底板１に固定するとともに他側
縁を上記ドレン溝１１の上方中央部に延出している。

そしてこの支持部１３に上記Ｕ形熱交換器３が設置され
ている。

したがって、Ｕ形熱交換器３の下端部はドレン溝１１に
対して離間している。

また、上記遮蔽板１２にはその支持部１３および起立部
１４の一部を切欠してなる通孔１５，１５が形成されて
おり、上記底板１内側に流れ込んだ雨水をこの通孔１５
．１５からドレン溝１１に排出するようになっている。

そして、上記ドレン溝１１底面の上記通孔１５．１５と
対向する位置にはドレン排水口１６．１６が穿設されて
いる。

また、上記遮蔽板１２の起立部１４は熱交換器３の内側
下部に近接させて底板１から立設され、この起立部１４
とＵ形熱交換器３間にはクッション１７が介在されてお
り、Ｕ形熱交換器３と起立部１４との間から該熱交換器
３を通らない空気の流通を防ぐようにしている。

しかして、このように構成された室外ユニットの使用状
態において、発生したドレンはＵ形熱交換器３の下端に
妨げられることなく、ドレン溝１１に沿って流れ、ドレ
ン排水口１６．１６から排水されユニット内方へのドレ
ンの侵入を防止できる。

また、雨水等が吹出口１０から浸入しても遮蔽板１２の
通孔１５，１５からドレン溝１１に流れ込み、底板１上
に溜ることはない。

考案の効果 本考案は以上説明したように、ドレン溝と熱交換器下端
部との間に支持部を設けて熱交換器の下端部とドレン溝
とを離間するようにしたから、ドレン溝のドレンの流れ
が熱交換器の下端部によって妨げられることがないとと
もに、この室外ユニットをヒートポンプ式空気調和機と
して使用した場合に暖房運転時、熱交換器が蒸発器とし
て作用しても熱交換器下端部に霜が付着し難く、また除
霜運転終了後に霜が溶けてドレン溝に露水が溜つ“ても
暖房運転再開による凍結を防止できるので冬期などにお
いてドレン水を凍結させたときに生ずる熱交換器のパイ
プの変形を防止できる。

また熱交換器は支持部によって支持され底板の上方部に
位置するため熱交換器の下端部が底板の周側壁などによ
って遮ぎられることがないとともに、底板上に熱交換器
内側下部に向けて遮蔽板を立設し、かつ、この遮蔽板の
支持部を切欠したので電動送風機の運転による通風が底
板から遮蔽板に沿うとともに、遮蔽板の支持部の切欠を
通して熱交換器下端部を通り、ユニット内に吸込まれる
ので熱交換器の下端部にも充分風を供給でき、熱交換器
の熱交換効率を向上させることができる。

さらに、遮蔽板の支持部と底板との間の起立部に通孔を
形成したので、吹出口から雨水等が侵入しても通孔から
ドレン溝に流れ込み底板上に溜ることがない、また、ド
レン溝に複数のドレン排水口を設けたので、送風機の運
転による通風がドレン排水口から通孔を通してユニット
内に吸込まれるので熱交換器下端部が凍結してもドレン
排水口及び通孔が凍結で閉塞されることがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例である空気調和機の室外ユニ
ットを示す斜視図、第２図は底板とＵ形熱交換器の組立
てを示す斜視図、第３図はドレン溝に遮蔽板を取着した
状態を示す斜視図である。 １・・・・・・底板、２・・・・・・電動送風機、３・
・・・・・熱交換器、４・・・・・・圧縮機、１２・・
・・・・遮蔽板、１３・・・・・・支持部、１５・・・
・・・通孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 底板上に電動送風機とこれを囲繞するように上記底板の
   周縁に沿って配設された熱交換器と圧縮機等を配設した
   空気調和機の室外ユニットにおいて、上記熱交換器と対
   応する底板周縁に凹陥部からなるドレン溝を形成し、こ
   のドレン溝に複数のドレン排水口を設け、このドレン溝
   と上記熱交換器下端部との間に水平に突出して熱交換器
   を支持し、この熱交換器を上記ドレン溝から上方に離間
   させる支持部と、この支持部に連設され通孔が設けられ
   た起立部とから形成した遮蔽板を上記底板から上記熱交
   換器の内側下部に立設し、上記支持部を切欠してなるこ
   とを特徴とする空気調和機の室外ユニット。