JPS5856491Y2 - スプリット型空気調和機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、スプリット型空気調和機に係り、特に配置構
造の改良に関する。

被空調室内における配置スペースが小さくてすむスプリ
ット形の空気調和機が多用されている。

この種空気調和機においては、冷凍サイクル運転にとも
ない室内ユニットに収容する蒸発器で生成されるドレン
水を室外ユニットに収容する凝縮器や過冷却器に散布し
てこれらの凝縮効率を向上させ冷凍能力の増大を図って
いる。

ところで、第１図に示すように、室内ユニットａを被空
調室すの上部に取付け、室外ユニッ）ｃを屋外の地面に
配置し、かつこれら室内、室外ユニツ）ａ、ｃを冷媒管
ｄおよびドレンホースｅで連通した場合はドレン水の処
理に都合が良い。

すなわち室内ユニツ）ａからドレンホースｅを介してド
レン水を重力によって室外ユニットＣに円滑に導くこと
ができる。

しかじなか゛ら、第２図に示すように室外ユニツ）−Ｃ
を室内ユニツ）ａより上部、たとえば屋上などに配置す
ると重力を利用してドレン水を室外ユニットＣへ導くこ
とができない。

このためドレン水を揚水するためのポンプが必要となり
、コスト高となるとともに冷凍効率の低下を招いてしま
う。

本考案は上記事情に着目してなされたものであり、その
目的とするところは、室内ユニットと室外ユニットの配
置高さに全く係りなくドレン水の処理を確実に行い、か
つ冷凍能力の向上を図れるスプリット型空気調和機を提
供しようとするものである。

以下本考案の一実施例を図面にもとすいて説明する。

第３図は空気調和機の冷凍サイクルを示し、１は圧縮機
、２は凝縮器、３は中間体であるところの過冷却器、４
は毛細管、５は蒸発器であり、これらは上記番号順に冷
媒管Ｐを介して連通ずる。

そして圧縮機１、凝縮器２は室外ユニット６に、蒸発器
５は室内ユニット７内にそれぞれ配置され、かつ上記過
冷却器３は後述するように単独で配置される。

なお毛細管４は室内、室外いずれかのユニット７．６に
収容される。

第４図は室内ユニット７と過冷却器３との配置状態を示
し、８は被空調室９の壁面であり、１０は屋外側となる
。

壁面８には透孔１１が穿設され、室内ユニット７から延
出される。

冷媒導出管Ｐａ、冷媒導入管Ｐｂおよびドレン供給ホー
ス１２が挿通する。

上記冷媒導出管ｐａはたとえば家屋の屋上に配置される
室外ユニット６に連通ずる。

冷媒導入管ｐｂおよびドレン供給ホース１２は過冷却器
３に連通ずる。

過冷却器３は第５図に示すようになっていて、筐体１３
内に散水器１４とファン１５を装着した電動機１６が設
けられる。

上記散水器１４の下端部は筐体１３内底部に形成される
ドレン水の集溜部１７に浸漬させている。

また筐体１３内の散水器１４周囲には冷媒管Ｐの一部が
らなろ過冷却管１８が巻回している。

この過冷却管１８の両端部は筐体１３から突出し、その
一端部は上記冷媒導出管Ｐｂに連通する。

他端部は上記室外ユニット６から延出する冷媒管Ｐに連
通ずる。

なお筐体１３の上部には空気吸込孔１９が設けられ、か
つ上記集溜部１７の液面位置を設定するオーバーフロー
管２０には排水ホース２１が連結される。

しかして、冷凍サイクル運転にともない室内ユニツ１〜
７内に配置される蒸発器５は被空調室９の空気と熱交換
して冷気に換え冷房作用をなす。

同時にドレン水が生成され、これはドレン供給ホース１
２を介して過冷却器３の集溜部１７へ導びかれる。

電動機１６は駆動していて、散水器１４およびファン１
５は回転する。

散水器１４は集溜部１７からドレン水を遠心力で吸上げ
過冷却管１８に散布する。

上記ファン１５は吸込孔１９がら外気を吸込み過冷却管
１８表面に散布したドレン水の蒸気を図る。

したがって過冷却管１８を導通する冷媒が冷却されエン
タルピ増大を図れ冷房能力が向上する。

なおドレン水は全て過冷却器３の集溜部１７に導びがれ
るので、室外ユニット６の位置が室内ユニット７より高
低いずれにあってもドレン水の処理には何ら支障ない。

集溜部１７に所定量以上のドレン水が集溜すれば、余分
のドレン水は全てオーバーフロー管２０から排水ホース
２１を介して外部へ排出される。

なお上記実施例においては中間体３として過冷却器を設
けたが、これに限定されるものではなく、たとえば補助
熱交換器であっても良く、要はドレン水を集溜し、この
ドレン水を冷媒管と熱交換させることができれは゛良い
。

以上説明したように本考案によれば、室内ユニットと室
外ユニツ１〜とを冷媒管を介して連通ずるものにおいて
、上記室内ユニットの近傍で、かつ屋外側に中間体を設
け、室内ユニットで生成されるドレン水を集溜するとと
もにこのドレン水を上記冷媒管と熱交換させるようにし
たから、室外ユニットの配置高さに係をなくドレン水を
処理でき、しかも冷媒を過冷却状態にして冷凍効率の向
上を図れるなどの効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図はそれぞれスプリット型空気調和機
の配置説明図、第３図は本考案の一実施例を示すスプリ
ット型空気調和機の冷凍サイクル構成国、第４図は要部
の構成国、第５図は中間体である過冷却器の縦断面図で
ある。 ７・・・・・・室内ユニット、６・・・・・・室外ユニ
ット、Ｐ・・・・・・冷媒管、３・・・・・・中間体（
過ンａ却器）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 家屋内に配置される屋内ユニットと、屋外に配置される
   室外ユニットと、これら室内ユニットと室外ユニットと
   は連通ずる冷媒管とからなるものにおいて、上記室内ユ
   ニットの近傍で、かつ屋外側に取付けられ室内ユニット
   で生成されるドレン水を集溜するとともにこのドレン水
   を上記冷媒管と熱交換させる中間体を具備したことを特
   徴とするスプリット型空気調和機。