JP2528419Y2 - 化粧モールの止水構造 - Google Patents

化粧モールの止水構造

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JP2528419Y2
JP2528419Y2 JP3565791U JP3565791U JP2528419Y2 JP 2528419 Y2 JP2528419 Y2 JP 2528419Y2 JP 3565791 U JP3565791 U JP 3565791U JP 3565791 U JP3565791 U JP 3565791U JP 2528419 Y2 JP2528419 Y2 JP 2528419Y2
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昌雄 平野
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ワイケイケイアーキテクチュラルプロダクツ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はサッシに予め取り付い
た状態で開口部に設置される化粧モールと外壁間の水密
性を確保した、化粧モールの止水構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術及び考案が解決しようとする課題】開口部に
建て入れられるサッシの外周を周回し、これを装飾する
ための、方形状に組まれる化粧モールの開口部への取付
方には、開口部にまずサッシのみを建て入れた後に、化
粧モールを開口部回りの外壁に取り付ける後付けタイプ
と、予めサッシに取り付け、サッシとともに外壁に建て
入れる先付けタイプとに大別される。
【0003】前者の方法では、サッシの建て入れ時に開
口部とサッシとの間にシール材を充填すれば基本的に開
口部回りの止水処理が完了するため、別個に化粧モール
と躯体間に処理を施す必要はなく、通常は化粧モールの
幅に両者間の目地を覆う大きさを与え、これを単に外壁
に取り付ければ足りる、という止水作業上の利点がある
が、開口部への組み付け作業が2度に亘り、また化粧モ
ールとサッシとの取合いが難しくなるため施工性が悪
い、という問題を持っている。
【0004】一方、後者の方法では、化粧モールがサッ
シに一体化しているため施工性はよいが、サッシと開口
部との間の他に、化粧モールと外壁との間にも目地がで
きるためこの両者間の止水処理の方法が常に課題とな
る。
【0005】従来は、化粧モールと外壁との間の目地に
乾式シール材や気密材を連続的に敷設し、目地を塞ぐこ
とにより水密性を確保する方法が採られるが、シール材
等を挟んで仕切られる空間の両側で圧力差を生じ易いた
め、この方法では圧力差によって低圧側へ浸入する雨水
の排水処理を施す必要が伴う。
【0006】この考案は先付けタイプにより開口部に設
置される化粧モールの、従来の止水処理の問題に着目し
てなされたもので、水密効果の高い止水構造を新たに提
案しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案では方形状に組ま
れた化粧モールの、サッシ側の内周面と窓枠の外周面と
の間と、外壁側の面と外壁面との間にそれぞれ窓枠に沿
って周回し、連続する空隙を形成し、各空隙をそれぞれ
に外気と連通させて外気と等圧にすることによりシール
材や気密材を敷設して両空隙を仕切った場合の双方の圧
力差をなくし、雨水の吹き込みを阻止すると同時に、空
隙に外気を導入し、流通させることにより化粧モールの
外壁側の面への結露の発生を防止し、発生した場合の蒸
発を促す。
【0008】化粧モールのサッシ側の空隙は化粧モール
の下モールと窓枠の下枠との間を通じて、また外壁側の
空隙は下モールと外壁との間を通じてそれぞれ外気と連
通し、両空隙はそれぞれに外気と等圧となり、同時に双
方も互いに等圧となるため、サッシ側の空隙と外気との
間や、両空隙の境界にシール材等が介在することによっ
ても双方の圧力差は生じない。
【0009】化粧モールのサッシ側の空隙と外気とは、
上モールと両縦モールの内周側に敷設される乾式シール
材によって仕切られるが、下モールの内周側には乾式シ
ール材が連続しないことによってサッシ側の空隙が外気
と等圧となる。
【0010】化粧モールの外壁側の空隙とサッシ側の空
隙とは、両者の境界に気密材が連続して周回することに
より空間的に仕切られるが、外壁側の空隙が下モールと
外壁との間を通じて外気と連通し、これと等圧となるこ
とによって両空隙も互いに等圧となる。
【0011】この結果、化粧モールの上モールと窓枠の
上枠との間の乾式シール材を越えて浸入した雨水は上枠
から両縦枠の外周を経て下枠側から排水され、この空隙
から更に気密材を越えて化粧モールと外壁との間の空隙
に入り込んだ雨水も同様の経路で下枠側から排出され
る。
【0012】また外壁側で周回する空隙が外気と連続
し、ここに外気が流通する状態となることにより化粧モ
ールの外壁側の面への結露の発生は防止され、発生した
場合にも結露水は蒸発させられる。
【0013】
【実施例】以下本考案を一実施例を示す図面に基づいて
説明する。
【0014】この考案は予めサッシSの窓枠Fの外周を
周回してこれに取り付けられ、サッシSとともに開口部
に設置されてサッシS回りを装飾する化粧モールMと、
開口部回りの外壁Wとの間の水密性を確保したもので、
化粧モールMのサッシS側の内周面と窓枠Fの外周面と
の間と、外壁W側の面と外壁Wの壁面との間にそれぞれ
周回して連続する空隙G1,空隙G2を形成し、この両空隙
G1,G2を外気と等圧にすることによりシール材等の介在
による圧力差の発生をなくしたものである。
【0015】化粧モールMは図3に示すように縦モール
m1,m1と、上モールm2,及び下モールm3とから方形状に
組み立てられ、サッシSの窓枠Fに予め付属し、図3の
X−X線の断面図である図1,及び図3のY−Y線の断
面図である図2に示すようにその、外壁Wへの取付用の
ヒレである取付片mが窓枠Fから外周側へ張り出す取付
片fに重なることによりサッシSと同時に開口部回りの
外壁Wに固定される。
【0016】上モールm2と下モールm3は図1に示すよう
に窓枠Fの上枠F2と下枠F3と共に、それぞれまぐさ1と
窓台2に、縦モールm1,m1は図2に示すように縦枠F1
F1と共に柱3,3に固定される。
【0017】図1,図2に示すように化粧モールMのサ
ッシS側の内周面と窓枠Fの外周面との間には窓枠Fに
沿って周回し、連続する空隙G1が、また外壁W側の面と
外壁Wの壁面との間には同じく周回して連続する空隙G2
がそれぞれ形成されており、サッシSとの間の空隙G1
下モールm3と窓枠Fの下枠F3との間を通じて、外壁Wと
の間の空隙G2は下モールm3と壁面との間を通じてそれぞ
れ外気と等圧となり、双方も互いに等圧になっている。
【0018】化粧モールMの上モールm2と縦モールm1
m1の内周側には図示するように乾式シール材4が連続し
て敷設されており、それぞれ窓枠Fの上枠F2と縦枠F1
F1の外周面に当接して上モールm2と上枠F2との間と、縦
モールm1,m1と縦枠F1,F1との間の空隙G1を外気と仕切
っているが、下モールm3の内周面と下枠F3の外周面との
間には乾式シール材4が敷設されず、目地が開放するこ
とによりここを通じて空隙G1は外気P0と連通し、外気P0
と等圧の空間となっている。この空隙G1内に外気P0は図
4に示すように下モールm3と下枠F3との間から入り込
み、窓枠Fの外周を周回し、還気される。
【0019】また化粧モールMの外壁W側の空隙G2と、
窓枠F側の空隙G1との境界、すなわち縦モールm1,m1
縦枠F1,F1、上モールm2と上枠F2、及び下モールm3と下
枠F3との間には気密材5が連続し、周回して敷設されて
おり、この気密材5によって両空隙G2,G1は互いに仕切
られている。
【0020】この気密材5は双方の面に密着して周回す
ることにより外壁W側の空隙G2と窓枠F側の空隙G1を完
全に仕切り、両空隙G2,G1は互いに不連続となるが、図
1に示すように下モールm3側の空隙G2が外気P0と連通す
ることにより周回する空隙G2は空隙G1と同様、外気P0
等圧の空間となっている。
【0021】具体的には、図1に示す下モールm3と外壁
W間の空隙G2は、図2に示すように縦モールm1,m1の外
壁W側の下方位置の、下モールm3と下枠F3との間に介在
する気密材5と外壁Wとの間に形成されている通気孔6
によって縦モールm1,m1と外壁W間の空隙G2に連続し、
更に図1に示すように上モールm2と外壁W間の空隙G2
連続している。
【0022】図1に示すように下モールm3の外壁W側に
敷設され、下枠F3の取付片fとの間に介在する気密材5
は、図2に示すように縦枠F1,F1の取付片f,fに密着
して下モールm3の端部、すなわち縦モールm1,m1の外周
側まで連続するが、この気密材5の外壁W側に位置する
縦枠F1,F1の取付片f,fは縦モールm1,m1の見付け幅
の中途までの長さとなっており、この取付片fの先端の
延長上に取付片fの厚みに相当する厚さの通気孔6が縦
モールm1と外壁W間に形成されている。
【0023】この通気孔6によって上記の通り縦モール
m1,m1と外壁W、上モールm2と外壁W間の空隙G2,G2
外気P0と連続する。この結果、連続する空隙G2内にも図
4に示すように外気P0は両縦モールm1,m1の下方の下モ
ールm3と外壁W間から導入され、空隙G1とは独立に窓枠
Fに沿って周回し、還気される。
【0024】全空隙G1と全空隙G2がそれぞれに連続し、
外気P0と等圧となることによって例えば図1において、
上モールm2と上枠F2との間の乾式シール材4を越えて空
隙G1,あるいは空隙G2内に浸入した雨水は窓枠Fの外周
を経て下モールm3と下枠F3間から,または下モールm3
外壁W間から排出されることになる。
【0025】この、通気孔6から化粧モールMと外壁W
間に導入される外気P0はまた、図4に示すように外壁W
の壁面に沿って流通することによって化粧モールMの外
壁W側の面への結露の発生を防止し、また結露水が生じ
た場合にはその蒸発を促進させる役目も果たす。
【0026】図示する実施例では下モールm3を、上側の
取付片mが下枠F3の取付片fの内側に差し込まれ、上方
から落下する雨水を排出する役目を持つ水切り材m
31と、その室外側を覆い、下枠F3の下端に位置する化粧
材m32とから構成し、図1中で空隙G2が存在する双方の
目地を排水溝や外気導入孔として利用している。
【0027】化粧材m32は水切り材m31と同一の位置で
下枠F3と共に外壁Wに固定され、化粧材m32は水切り材
31の下側で立ち上がる起立片m33上に載る恰好で支持
されている。この起立片m33は図1に示すように一部が
切り欠かれ、この切欠きm34によって空隙G2と外気P0
が連通する。
【0028】下モールm3の両端部は図2,図3に示すよ
うに水切り材m31と化粧材m32に同時に跨るキャップm
35,m35によって塞がれる。
【0029】開口部へのサッシSの建て入れと化粧モー
ルMの取り付けが完了した後は、化粧モールMの外周と
外壁W間に湿式シール材7を充填して施工は終了する。
【0030】
【考案の効果】この考案は以上の通りであり、化粧モー
ルの、サッシ側の内周面と窓枠の外周面との間と、外壁
側の面と外壁面との間にそれぞれ窓枠に沿って周回し、
連続する空隙を形成し、各空隙をそれぞれに外気と連通
させて外気と等圧にしたものであるため、化粧モールと
窓枠や外壁との間に敷設される乾式シール材や気密材の
存在によっても仕切られた両側の空隙に圧力差は発生せ
ず、それに伴う雨水の吹き込みを防止することができ、
窓枠回りの止水性を高めることができる。
【0031】また特に外壁側の空隙には外気が導入され
て流通するため、化粧モールの外壁側の面への結露の発
生は防止され、発生した場合にもこれを効果的に除去す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示したもので、図3のX−X
線の断面図である。
【図2】図1の縦断面図であり、図3のY−Y線の断面
図である。
【図3】サッシと化粧モールの外観を示した立面図であ
る。
【図4】化粧モールと窓枠間の空隙,及び外壁間の空隙
と外気との関係を示した概念図である。
【符号の説明】
S……サッシ、F……窓枠、F1……縦枠、F2……上枠、
F3……下枠、f……取付片、M……化粧モール、m1……
縦モール、m2……上モール、m3……下モール、m31……
水切り材、m32……化粧材、m33……起立片、m34……
切欠き、m35……キャップ、W……外壁、1……まぐ
さ、2……窓台、3……柱、4……乾式シール材、5…
…気密材、6……通気孔、7……湿式シール材。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦モールm1,m1と上モールm2,及び下モ
    ールm3とから方形状に組み立てられ、予めサッシSの窓
    枠Fの外周を周回してこれに取り付けられ、サッシSと
    ともに開口部に設置される化粧モールMと、開口部回り
    の外壁Wとの間に水密性を持たせた止水構造であり、化
    粧モールMのサッシS側の内周面と窓枠Fの外周面との
    間には周回して連続する空隙G1が、外壁W側の面と外壁
    Wの壁面との間には同じく周回して連続する空隙G2がそ
    れぞれ形成され、サッシSとの間の空隙G1は下モールm3
    と窓枠Fの下枠F3との間を通じて、外壁Wとの間の空隙
    G2は下モールm3と壁面との間を通じてそれぞれ外気と連
    通し、外気と等圧になっていることを特徴とする化粧モ
    ールの止水構造。
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