JPH08669A - 車両用多目的座席装置 - Google Patents

車両用多目的座席装置

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JPH08669A
JPH08669A JP6160532A JP16053294A JPH08669A JP H08669 A JPH08669 A JP H08669A JP 6160532 A JP6160532 A JP 6160532A JP 16053294 A JP16053294 A JP 16053294A JP H08669 A JPH08669 A JP H08669A
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seat
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seat plate
seating
vehicle
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Minoru Ogino
稔 荻野
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Shinsei Industries Co Ltd
Shinsei Kogyo KK
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Shinsei Industries Co Ltd
Shinsei Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1組の座席装置を多目的に使用するに当り、
各目的形態への変換を容易化し、かつ変換後快適に使用
できるようにする。 【構成】 座席Aを座板10とその3辺を囲む略コ字形
の枠体20とで形成し、座板10は枠体20の平行な側
辺21、22に反転可能に軸支し、枠体20は側辺2
1、22の端部で車両側に軸支し、反転の前後で座板1
0を枠体20の内側辺23上にて支持するための伸縮機
構24、25を各側辺21、22に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、担架を横たえて載置可
能な大きさを有する車両用の座席装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】車両では特に室内の有効利用が図られ
る。例えば救急車では正式な担架台は1台しか設けてい
ないタイプのものでも、複数の担架を搭載できるような
装備がそなわっている例は少なくない。しかもそうした
場合でも、救急車に乗り込む人員の座席を確保する必要
があり、中には隊長シートなどと称する座席を設けるこ
とにもある。その結果座席などの配置や向きなどに無理
が生じ、使用しにくいものとなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の点に鑑
みなされたもので、その課題とするところは1組の座席
装置を多目的に使用できるようにすると同時に、各用途
に変換する操作が容易かつ確実に行なえ、また変換後の
使用を快適になし得るようにすることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明は、座席Aを座板10とその外周3辺を囲むこと
ができる略コ字形の枠体20とによって形成し、その枠
体20の平行な左右側辺21、22の端部にて車両側に
軸支し、かつ枠体20の平行な側辺部分に座板10を軸
支することにより、座席Aを基台Bから上げ下げ可能に
形成し、着座用の座面11と担架の安定載置手段を有す
る載置面12とを反転可能にするために枠体20の内側
辺23を座板10の外まで伸ばし、かつ反転後に内側辺
23を座板10の下へ配置して支えるために側辺21、
22を伸縮させる伸縮機構24、25を左右側辺部分に
設けるという手段を講じたものである。
【0005】
【実施例】本発明に係る座席装置を救急車について実施
した例を図1以下の図面により説明する。
【0006】図1はその救急車の車室内の配置を示して
おり、中央より進行方向右側に担架に乗った患者が乗せ
られる担架台Dが設置してあり、その左側中央部は移動
スペースE、さらに左の窓際に寄って本発明に係る座席
装置が位置している。この座席装置は機材箱を兼ねた基
台Bの上に設けられ、その基台Bは担架を横たえて載置
可能なように車体前後方向へ細長く形成されている。
【0007】座席装置を構成する座席Aは、座板10と
その外周3辺を囲む略コ字形の枠体20とを備えてお
り、またその座席Aを2個車体前後方向へ並列すること
により前後に細長い本発明の装置を形成するようになっ
ている。
【0008】座席Aを構成する座板10は平板状構造を
有し、かつ長椅子状の着座面を提供する座面11を片面
に有しており、担架載置用の載置面12を他の面に有し
ている。なお、2組の座板10の内の1組のものの座面
11は座11aと背凭れ11bに分けてあり、背凭れ1
1bの下端を座11aの後端部に起伏可能に取り付け
て、いわゆる隊長シートCが前向きに設けられるように
なっている。このため前後2組の座席Aの前後長は前側
座席の方を長目に設定している。13は起伏用の金具、
14は操作片であり、背凭れ11bを起立させるときに
用いる。
【0009】さらに座板10の裏面の載置面12には、
担架Fを係合させて安定に固定するための凹部15、1
6が要所に設けてある。各凹部15、16は担架Fの台
車や脚台等の突出部17を受け入れるものである(図5
参照)。
【0010】枠体20は各座席Aの車室側の3辺を囲ん
でおり、向かって左右の平行な側辺21、22とそれら
の車室内側端部に連絡している内側辺23とを有し、左
右側辺21、22の車室外寄りの端部で車体側に軸支さ
れている。支軸27の位置を高め、反転操作を容易化す
るために左右側辺21、22の外方部分26は上向きに
彎曲させ、また座板10を下から支えるために左右側辺
21、22の内方部分28は先を下向きに傾斜させた形
状としてある。図8中、27aは支軸27の支持金具で
あり、基台B上に取り付けられている。同図鎖線(左
側)は中央における左側枠体20を示す。
【0011】さらに枠体20の左右側辺21、22の部
分には座板10を反転可能に軸支する(図7)。18は
その支軸を示す。軸支位置は座板10のほぼ中心線上で
あり、これは収縮時の枠体20の中心線部分よりやや内
側辺23に寄っている。19aはヘッドレスト19bの
取り付け穴を示す。
【0012】座板10の反転と支持のために枠体20を
伸縮可能とする機構24、25が左右の側辺部21、2
2に設けられる。例示の伸縮機構24、25は枠体20
の左右側辺21、22の前半分に設けてあり、側辺2
1、22の方向に沿ったガイド部29aと、それに係合
して内側辺23を平行移動させる移動部29bとを有す
る。例示のガイド部29aは筒状、摺動部29bは軸状
であり、側辺21、22の傾斜した内方部分28に設け
てある。摺動部29bの内方端部には抜け止め29cを
設け、内側辺23を引っ張って座板10の側縁が内側を
通過できるところまで伸ばした位置で停止させる。な
お、その内方端部にばねを内蔵し、収縮方向へ内側辺2
3を常時引っ張るようにしても良い。
【0013】この内方部分28の傾斜は、座板10及び
それを軸支した枠体20をともに水平に配置するために
設けたものである。この傾斜によって、中心線回りに回
転させた座板10の端線L、M(図6)を内側辺23で
支持し、座板10を反転の前後で水平にすることが可能
になる。内方部分28のみの傾斜の代わりに枠体20の
全体を傾斜させても良いが、基台上面B′で支えること
ができなくなり、見た目も不安定になる。
【0014】なお図1に於て、Hは後部ドア、Kは側部
スライドドアであり、本発明に係る多目的座席装置は上
記両ドアH、Kの間の車室内に窓際に寄せて設けられ
る。その下の基台Bを機材箱として使用するが、31
a、31b…はその機材箱の抽出し又は開閉扉を示す。
また32は車室前部の機材箱、33は上部支持装置で、
天井部34より突出して看護人の肩部を支持し、35は
車室内の側部36より突出した中間部支持装置で看護人
の腰部を支持する。例示の両支持装置33、35共前後
一対が折り畳み可能に設けてある。また中間部支持装置
35、35は車室内の側部36に取り付けた背当て37
に設けてあり、この背当て37は本装置をベンチシート
として使用するときの背凭れとなる。39は担架の荷重
に対する補強用縦通材を示す。
【0015】このように構成された本発明に係る多目的
座席装置は座面11を上向きにした図1、図2に示す状
態ではベンチシートとして使用することができる。故
に、担架を置ける長さのシートであるから4人掛け用と
して使用可能であり、背当て37が利用できることと相
俟って快適な着座箇所を数多く提供することとなる。
【0016】座板10の一部である背凭れ11bを起す
と、本装置の最前部に前向きの座席ができあがり、これ
は前述の隊長シートCとして使用することができる。こ
のシートCを使用している場合でもなお3席を使用でき
るため着座人数が減ることはない。
【0017】背凭れ11bを伏位置に戻し、枠体20の
内側辺23を持ち上げて座板10を浮かせ、更に内側辺
23を手前に引いて(図9)座板10を回転させ、かつ
内側辺23を引くのを止めて元へ戻すと、座板10は載
置面12を上に座面11を下に反転させることができる
(図10)。故に載置面12に担架を安定に載置するこ
とができる。図10の鎖線は本装置全体を跳ね上げて側
部36に押し付け、固定部材38で固定した状態を示
す。
【0018】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成されかつ作用す
るものであるから、1組の座席装置を複数の人々が快適
に着座できる長椅子(ベンチシート)として使用し、例
えば救急活動などで人員を現場へ輸送する場合に疲労が
少なくて済むと同時に、座板10を反転させると担架の
安定な置き台として使用でき、さらに座板10に背凭れ
11bを起立可能とした場合にはベンチシートとして座
れる人員数を減らさずに前向きの座席を提供することが
できる等多目的に使用される座席に快適性と確実性を付
与できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用多目的座席装置を装備した
車両の一部破断平面図。
【図2】同上保持装置の1実施例を車室内から見た正面
図。
【図3】同上装置の1部拡大平面図。
【図4】同じく1部拡大正面図。
【図5】座板を反転した状態の平面図。
【図6】担架を載せた状態を示す一部破断側面図。
【図7】座板軸支部の断面図。
【図8】座席軸支部の断面図。
【図9】座席反転中の説明図。
【図10】使用状態の説明図。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 担架を横たえて載置可能な大きさを有す
    る車両用の座席装置であって、座席Aを座板10とその
    外周3辺を囲むことができる略コ字形の枠体20とによ
    って形成し、その枠体20の平行な左右側辺21、22
    の端部にて車両側に軸支し、かつ枠体20の平行な側辺
    部分に座板10を軸支することにより、座席Aを基台B
    から上げ下げ可能に形成し、着座用の座面11と担架の
    安定載置手段を有する載置面12とを反転可能にするた
    めに枠体20の内側辺23を座板10の外まで伸ばし、
    かつ反転後に内側辺23を座板10の下へ配置して支え
    るために側辺21、22を伸縮させる伸縮機構24、2
    5を左右側辺部分に設けたことを特徴とする車両用多目
    的座席装置。
  2. 【請求項2】 座板10とその外周3辺を囲む略コ字形
    の枠体20とによって形成された、座席Aが2個長手方
    向へ並列して1組の座席装置を構成している請求項第1
    項記載の車両用多目的座席装置。
  3. 【請求項3】 着座用の座面11は、座11aと背凭れ
    11bとから成り、背凭れ11bを座11aの後辺に起
    伏可能に取り付けた構成を有する請求項第1項記載の車
    両用多目的座席装置。
  4. 【請求項4】 座板10の片面に設定した担架載置用の
    載置面12に、担架と係合しそれを固定するための凹部
    を複数箇所設けて成る請求項第1項記載の車両用多目的
    座席装置。
  5. 【請求項5】 伸縮機構24、25は枠体20の左右側
    辺21、22の前半部に設けてあり、側辺21、22の
    方向に沿ったガイド部29aとそれに係合して内側辺2
    3を平行移動させる摺動部29bとから成る請求項第1
    項記載車両用多目的座席装置。
  6. 【請求項6】 枠体20は、基台上面B′に載る左右側
    辺21、22の内方部分28を下向きに傾斜させ、その
    先端に位置する内側辺23が、基台上面B′に載った座
    板10の下に位置してそこを支え得るように構成された
    請求項第1項記載車両用多目的座席装置。
  7. 【請求項7】 担架を横たえて載置可能な大きさを有す
    る車両用の座席装置であって、座席Aを座板10とその
    外周3辺を囲むことができる略コ字形の枠体20とによ
    って形成し、その枠体20の平行な左右側辺21、22
    の端部にて車両側に軸支し、かつ枠体20の平行な側辺
    部分に座板10を軸支することにより、座席Aを基台B
    から上げ下げ可能に形成し、着座用の座面11と担架の
    安定載置手段を有する載置面12とを反転可能にするた
    めに枠体20の内側辺23を座板10の外まで伸ばし、
    かつ反転後に内側辺23を座板10の下へ配置して支え
    るために側辺21、22を伸縮させる伸縮機構24、2
    5を左右側辺部分に設け、着座用の座面11は、座11
    aと背凭れ11bとから構成し、背凭れ11bを座11
    aの後辺に起伏可能に取り付け、伸縮機構24、25は
    枠体20の左右側辺21、22の前半部に設け、かつ側
    辺21、22の方向に沿ったガイド部29aとそれに係
    合して内側辺23を平行移動させる摺動部29bとによ
    って構成したこことを特徴とする車両用多目的座席装
    置。
  8. 【請求項8】 担架を横たえて載置可能な大きさを有す
    る車両用の座席装置であって、座席Aを座板10とその
    外周3辺を囲むことができる略コ字形の枠体20とによ
    って形成し、その枠体20の平行な左右側辺21、22
    の端部にて車両側に軸支し、かつ枠体20の平行な側辺
    部分に座板10を軸支することにより、座席Aを基台B
    から上げ下げ可能に形成し、着座用の座面11と担架の
    安定載置手段を有する載置面12とを反転可能にするた
    めに枠体20の内側辺23を座板10の外まで伸ばし、
    かつ反転後に内側辺23を座板10の下へ配置して支え
    るために側辺21、22を伸縮させる伸縮機構24、2
    5を左右側辺部分に設け、枠体20は、基台上面B′に
    載る左右側辺21、22の内方部分28を下向きに傾斜
    させ、その先端に位置する内側辺23が、基台上面B′
    に載った座板10の下に位置してそこを支え得るように
    構成したことを特徴とする車両用多目的座席装置。
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