JPH0866159A - ドナリエラ藻体含有食品及びその製造方法 - Google Patents

ドナリエラ藻体含有食品及びその製造方法

Info

Publication number
JPH0866159A
JPH0866159A JP3083222A JP8322291A JPH0866159A JP H0866159 A JPH0866159 A JP H0866159A JP 3083222 A JP3083222 A JP 3083222A JP 8322291 A JP8322291 A JP 8322291A JP H0866159 A JPH0866159 A JP H0866159A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
product
culture
powder
mixture
food
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3083222A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2617823B2 (ja
Inventor
Tsutomu Yuhara
力 湯原
Yoshio Tanaka
美穂 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP3083222A priority Critical patent/JP2617823B2/ja
Publication of JPH0866159A publication Critical patent/JPH0866159A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2617823B2 publication Critical patent/JP2617823B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Edible Seaweed (AREA)
  • Beans For Foods Or Fodder (AREA)
  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 〔構成〕 本発明は、人体への吸収性が良好なβ−カロ
チンを多量に含有するドナリエラ藻体粉末と、粉末状、
カード状または豆乳等の大豆蛋白加工物との混合物を含
有する液体培地のpHを4.0〜4.5に調節して、こ
れにリゾープス・オリゴスポラスを接種し、培地の蛋白
分解率が7〜25%を示す時間培養する。得られた培養
物に、調味料等を加え磨砕混練してペースト状食品とす
る。得られたペースト状物を粉末化して粉末食品とす
る。得られたペースト状物にカゼイン、植物性硬化脂、
調味料等を加え加熱融解、冷却固化してプロセスチーズ
様食品とする。 〔効果〕 従来よりも、β−カロチンを安定化させると
共に藻体の海藻臭も消滅させることもできて、ドナリエ
ラ藻体粉末含有食品加工用食品やドナリエラ藻体粉末を
含有する有用な各種形態の機能性食品を得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、β−カロチン高含有の
ドナリエラ藻体粉末と大豆蛋白下降物との混和物に、リ
ゾープス・オリゴスポラス(Rhizopus・oligosporus)を
培養して、その培養物を基材としたドナリエラ藻体含有
食品とその製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来、緑黄色野菜中に含有されているβ−
カロチンは、制癌効果、免疫反応の調節作用、プロビタ
ミンA効果等人体に有効に作用することが知られている
が、一般的に緑黄色野菜中のβ−カロチンは、人体に吸
収されにくいとされいた。
【0003】そこで、β−カロチン含量がより高く、か
つ人体への吸収効率の高い食品素材求められ、これに該
当するものとして微細藻類ドナリエラ (Dunaliell)のβ
−カロチンが注目されだしたのである。ドナリエラ藻類
は、緑色植物門、緑藻網、オオヒゲマワリ目、ドナリエ
ラ属に属する耐塩性の単細胞緑藻で、イスラエルの死海
や米国ユタ州のグレートソルトレイクに生息しているこ
とが知られており、代表的なものとして、ドナリエラ・
バーウイル(D.bardawil)、ドナリエラ・サリナ(D.sa
lina)の2種があり、前者は、全βーカロチン中9−シ
ス型β−カロチンが50%と高く、後者は、β−カロチ
ンの大部分がオールトランス型のβ−カロチンである。
【0004】そして、サイクロデキストリンは、酸化さ
れ易い物質の安定化、異臭の矯味、矯臭など効果を持つ
ために、各種食品に使用されることは周知であり、また
ドナリエラ藻体を使用した食品として、ドナリエラ藻体
粉末のサイクロデキストリン混合吸着物から成る錠剤型
のドナリエラ藻体含有食品(特開平1−218573号)、ド
ナリエラ藻体粉末と、動植物性油脂、抗酸化剤等が封入
されて成るカプセル型のドナリエラ藻体含有食品(特開
平1−215264号)などが開発されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、人体に
吸収性の良いβ−カロチンを多量に含むドナリエラ藻体
粉末を利用する機能性食品の開発について研究したとこ
ろ、ドナリエラ藻体粉末を含む寒天培地に、リゾープス
・オリゴスプラスを接種し、増殖させた結果、β−カロ
チンを分解することなく、ドアリエラ藻体の海藻臭を消
滅させることを知見した結果、本発明を達成したのであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、粉状またはカ
ード状の大豆蛋白加工物とドナリエラ藻体粉末の混和物
に液体培地を混和し、PHを4.0〜4.5に調整して
醗酵基材を得た後、これに、リゾープス・オリゴスポラ
スを接種し、培養して得た培養物で、醗酵基材の蛋白分
解率が7〜25%の培養物から成り、当該培養物を、必
要により凍結処理した凍結培養物から成る食品加工用の
ドナリエラ藻体含有食品であり、その製造方法である。
そして培養液が、栄養物としての蔗糖、酵母エキス、燐
酸二カリウム、硫酸グネシウム、塩化カリウム、硫酸第
一鉄、硫酸と、水とから成り、かつ大豆蛋白加工物に対
して、蔗糖が1〜10%重量、酵母エキスが1%重量で
ある。
【0007】また、上記リゾープス・オリゴスポラス醗
酵培養物を基材として、この基材の粉砕物に調味料等を
加え、磨砕して得た磨砕物から成るペースト状食品であ
り、上記基材の磨砕物に調味料を加え、混練して得た混
練物を乾燥し、粉末化して得た粉末体から成る粉末状食
品であり、又は上記基材の磨砕物にカゼインカード、植
物性硬化油脂、融解塩と水、さらに調味料等を加え、加
熱処理し、冷却固化処理して得た固形態から成るプロセ
スチーズ様食品であり、これらの製造方法である。
【0008】本発明は、粉末豆乳とドナリエラ藻体粉末
のに混和物に希硫酸水溶液を加え、PHを4.0〜4.
5に調整して醗酵基材を得て、これにリゾープス・オリ
ゴスポラスを接種し、培養して得た培養物で、醗酵基材
の蛋白分解率が7〜25%の培養物から成り、当該培養
物を、必要により凍結処理した凍結培養物から成る食品
加工用のドナリエラ藻体含有食品であり、その製造方法
である。そして、希硫酸水溶液が,1〜2%程度の濃度
が好ましい。
【0009】また、上記リゾープス・オリゴスポラス醗
酵培養物を基材として、この基材の粉砕物に調味料等を
加え、磨砕して得た磨砕物から成るペースト状食品であ
り、上記基材の磨砕物に調味料を加え、混練して得た混
練物を乾燥し、粉末化して得た粉末体から成る粉末状食
品であり、又は上記基材の磨砕物にカゼインカード、植
物性硬化油脂、融解塩と水、さらに調味料等を加え、加
熱処理し、冷却固化処理して得た固形態から成るプロセ
スチーズ様食品であり、これらの製造方法である。
【0010】本発明での、液体培養は、リゾープス・オ
リゴスポラスが大豆蛋白上で旺盛に増殖するようにされ
た培地で、大豆蛋白質物乾燥重量に対して、蔗糖が1〜
10%〔%はW/W以下同〕程度、燐酸二カリウムが
0.16%程度、硫酸マグネシウムが0.08%程度、
塩化カリウムが0.08%程度、硫酸第一鉄が0.00
2%程度、酵母エキスが1%程度のの割合の栄養質物と
しての各成分と、1.5〜3.0%程度の割合の硫酸
と、醗酵基材の含水大豆蛋白物の最終含水率60〜65
%のを示す総水量から、大豆蛋白とドナリエラ藻体とに
もともと含まれている水量の和を差し引いた量の水とか
ら成ることを意味し、この培地を使用することによっ
て、大豆蛋白加工物とドナリエラ藻体粉末との混合物を
リゾープス・オリゴスポラスで醗酵処理する場合に、上
記菌の増殖が好適となるからである。また、蔗糖が、1
0%(w)超えてはリゾープス・オリゴスポラスの増殖
が阻害され、1%(w)未満では量不足で低菌体量に止
まるからであり、かつ、酵母エキスが1%(w)程度を
超えると総菌体の増加が認められないからである。
【0011】醗酵基材のPHを4.0〜4.5の範囲と
したのは、該範囲で加熱殺菌すると、基材をリゾープス
・オリゴスポラスの増殖に適した物性に変えると共に上
記菌の増殖に適したPH範囲に入るからである。なお、
カード状の含水率分離蛋白を醗酵基材とする場合には、
カード状蛋白はもともと酸性であるので硫酸の添加は不
要となり、そして、基材の含水率は60〜65%、特に
最終含水率は65%以上にならないようにするのであ
り、また、粉末豆乳を醗酵基材とする場合には、1〜2
%の希硫酸を、基材の含水率40〜50%、PH4.0
〜4.5に示すように添加するのが好ましく、そして1
00℃程度に加熱処理するのが好ましい。
【0012】上記培養基での醗酵処理において、20〜
35時間の培養予定時間のうち、醗酵基材の蛋白分解率
が7〜25%を示す時間培養するのは、蛋白分解率が7
%未満で、醗酵時間が20時間未満であるとβ−カロチ
ンの保護効果低下し、またこれを磨砕した場合、旨味の
少ない粗雑な組織のペースト状素材となり、また蛋白分
解率が25%を超え、醗酵時間が35時間を超えるとβ
−カロチンの保護効果を奏するも、磨砕した場合、滑ら
かな組織のペースト状素材となるが、苦味、渋味やアン
モニヤ臭が強くなって、次工程での味の調整が困難にな
るからである。そして、β−カロチンの保護効果が最も
強く、製造中または製品においても保護効果を存し、か
つ磨砕した場合にも、旨味を呈し、滑らかな組織のペス
ト状素材が得られる、蛋白分解率13〜19%を示す2
5〜30時間が好ましい。
【0013】次に、本発明におけるリゾープス・オリゴ
スポラス醗酵時間と蛋白分解率と抗酸化活性のグラフを
図1に示し、また本発明における、ドナエエラ藻体と大
豆蛋白質物との混和物をリゾープス・オリゴスポラス醗
酵処理によるペースト状食品と、上記菌を利用せずに、
単にドナリエラ藻体中のβ−カロチンを安定化して利用
したペースト食品とにおけるβ−カロチンの光照射時の
安定性のグラフを図2に示す。
【0014】本発明でのペースト状食品は、そのままバ
ター、マーガリンまたは海苔の佃煮のように使用されて
食卓に供されれ、またβ−カロチンを損じることなく適
宜調味加工して食卓に供される。また粉末食品は、ペー
スト状物(混練物)を凍結乾燥、噴霧乾燥その他適宜の
手段で乾燥された後、粉末化されて、ふりかけその他で
食卓に供され、さらにプロセスチーズ様食品は、ペース
ト状物に、一般のプロセスチーズ組成、例えば、大豆蛋
白14.5%、カゼイン蛋白14.5%、植物脂肪26
%、水45%のような組成となるように、含水カゼイン
カード量、植物硬化油脂量さらに溶融塩、調味料、静菌
剤の量が算出計量されて加えられ、これらを加熱溶融す
る場合に、ピロ燐酸ナトリウムとクエン酸三ナトリウム
とが各無水塩として、カゼイン乾燥重量の5%に相当す
る量だけ使用して、β−カロチンを熱分解させず、また
大豆蛋白醗酵物中の各種酵素を失活させる温度で加熱融
解させて得た、ドナリエラ藻体のβ−カロチンを有効に
利用した優れた食品である。
【0015】
【実施例1】含水率5.5%の市販の粉末状分離大豆蛋
白(フジプ620)1.0kgと、含水率が5.0%
で、β−カロチン含有率6%のドナリエラ藻体粉末70
gを全容量10lのV型混合機に投入して10分間混合
して混合物を得た。
【0016】一方、粉末状分離大豆蛋白乾燥重量945
gの、4.2%に相当する蔗糖40g、1.0%に相当
する酵母エキス9.5g、0.16%に相当するリン酸
二カリウム1.5g、0.08%に相当する硫酸マグネ
シウム(7水和物)0.8gと塩化カリウム0.8g、
0.002%に相当する硫酸第一鉄(7水和物)0.0
2g、2%に相当する96%硫酸19.7g をそれぞ
れ計量して、前記60%の含水率を示す、混合物の総水
量1518mlのうち、粉末分離大豆蛋白とドナリエラ
藻体粉末中に、もともと含まれていた水59mlを差し
引いた水量1459mlの水に、上記各計量物を、硫酸
を先にして添加量の多い順から次々に溶解して液体培地
を得た。
【0017】得られた液体培地を、上記V型混合機中の
粉末大豆蛋白とドナリエラ藻体粉末との混合物に添加
し、30分間混合して、ドナリエラ藻体粉末が均一に分
散した、強い色調のオレンジ色を呈し、PHが4.3を
示す、混合醗酵基材2.60kgを得た。
【0018】上記培養基材を直径30cmの大型シャー
レ2個に各1.3kgずつ厚さ3cm程度に盛り込み1
15℃、20分の蒸気殺菌を行い30℃まで放冷した。
そして、予め上記培養基材と同一組成の培地で培養した
リゾープス・オリゴスポラスIFO 8631を、培養基材
ごと100gずつ各シャーレに接種し、醗酵基材自体を
充攪拌して接種菌を均一に分散させ、菌接種醗酵養基材
を30℃の恒温器に入れて培養を開始した。
【0019】培養開始後、18時間頃からリゾープス・
オリゴスポラスの増殖が旺盛になったので、20時間後
から毎時間少量の試料を採取し、その蛋白分解率をFol
in試薬によるチロシン比色定量法(改訂食品分析ハンド
ブックP.434)で求めた結果、蛋白分解率が17%
近辺を示す時期、即ち、抗酸化活性が最も高くなり、ま
た、プロセスチーズ化に適した蛋白分解率が得られる時
期は、培養開始後26時間目当たり、その値は17.9%
であった。この26時間目から30分程度遅れて(チロ
シン比色定量のため、試料を採取し、前処理、比色定量
し、結果算出まで30分程度かかる) 培養を中止し、
2.42kgの食品加工用のドナリエラ藻体含有培養食
品を得た。
【0020】得られた2.42kgの食品加工用培養食
品を、960g2個と500gを1個との3試料に分け
て、各々−20℃の凍結庫に保存して、凍結物とした。
【0021】
【実施例2】実施例1で得られた960gの食品加工用
醗酵凍結物を使用し、これを電子レンジで品温が20℃
になるまで解凍して、これをロボクープ型2l容の瞬間
万能粉砕機に投入し、10分間粗砕して、含水率59.
3%の粗砕物930gを得た。
【0022】得られた粗砕物を、直径30cmの大型自
動乳鉢に入れ、天然調味料としての、酵母エキスNO.
1を1.9gとアミリッチGNRを4.7gと、天然静
菌剤としてε−ポリリジン製剤サラダキープTLを0.
4gを添加し、乳鉢を毎分7回、乳棒を毎分100回回
転させて、30分間磨砕と混練とを同時に行って、オレ
ンジ色で、醸造嘗味噌的コクのある風味のペースト状物
を得た。
【0023】得られたペースト状物を卓上型軟膏充填器
に入れて、チューブ状レトルト殺菌用小袋に20gずつ
充填し、密封し、80℃の湯浴中で60分間の殺菌処理
して、小袋入りドナリエラ藻体粉末含有ペースト状食品
を得た。
【0024】得られたペースト状加工食品20g当たり
のβ−カロチンの量は、1日の摂取必要量15mgの2倍
量の31mgを含有していた。
【0025】
【実施例3】実施例1で得られた960gの食品加工用
醗酵凍結物を電子レンジで、品温が20℃になるまで解
凍し、これをロボクープ型2l容の瞬間万能粉砕機で1
0分間粉砕して、含水率58.3%の粗砕物930gを
得た。
【0026】得られた粗粉砕物を、直径30cmの大型
自動乳鉢にいれ、乳鉢を毎分7回、乳棒を毎分100回
回転させ、50分間磨砕して、900gのペースト状物
を得た。
【0027】得られたペースト状物全量を、ジャケット
付の加熱可能な2l容の卓上型ニーダーに投入し、酵母
エキスNO.1を1.1g及びアミリッチGNRを2.
3g添加して、品温を80℃に保持しつつ60分間、混
練・殺菌・酵素失活処理を同時に行った後、ジャケット
に冷却水を通じつつ品温が20℃に下降するまで混練し
て混練物を得た。
【0028】得られた混練物を凍結乾燥用トレー(20
0W×350L×20H)に平らに盛り込み、凍結乾燥
装置内に入れ、常法により凍結乾燥し、粗砕して、含水
率5.3%、β−カロチン3.9mg/g を含有し、
強いオレンジ色の醸造嘗味噌風味を持つドナリエラ藻体
粉末含有のふりかけ用の粉末食品360gを得た。
【0029】
【実施例4】実施例1で得られた500gの食品加工用
醗酵凍結物を電子レンジで、品温が20℃になるまで解
凍し、これをロボクープ型2l容の瞬間万能粉砕機で1
0分間粉砕して、含水率58.9%の粗砕物480gを
得た。
【0030】上記粗砕物を、直径39cmの大型自動乳
鉢に入れ、乳鉢を毎分7回、乳棒を毎分100回回転さ
せ、30分間磨砕して、含水率55.4%のぺースト状
物442gを得た。
【0031】得られたペースト状物のすち420gを入
れた2l容ガラス製融解釜に、クエン酸三ナトエウム
(2水和物)8.9gとピロ燐酸ナトリウム〔10水和
物)13.0gとを、含水率61.3のカゼインカード
400gに混合した混合物と、融点34℃の混合植物性
硬化脂267g、さらに、5.0gの酵母エキスNO.
1と8.2gのアミリッチGNRと0.5gのサラダキ
ープTLとを溶解した水200mlを添加して、300
3400mmH gの減圧下、75〜80℃で、20分
間(前の10分間は低速、後の10分間は高速)攪拌し
つつ融解処理して融解物を得た。
【0032】得られた融解物を、225gの箱型プロセ
スチーズの大きさに折込成形した、4個の熱シール性パ
ラフィンコーティング紙製箱の各々に230g宛流込
み、室温で冷却固化して、含水率45.2%、PH6.
18のドナリエラ藻体粉末含有プロセスチーズ様食品製
品を得た。
【0033】この製品は、通常のプロセスチーズとは異
なり、所謂バター臭い風味がなく、東洋的なコクのある
風味、即ち醸造嘗味噌的風味を有し、かつβ−カロチン
3.14mg/10gを有する満足すべきものであっ
た。なお、上記、含水率61.3%のカゼインカード
は、試薬用カゼインを80℃の湯に浸漬し、充分に膨潤
させ濾過処理して得たものである。
【0034】
【実施例5】含水率2.7%の市販無脂粉末豆乳1.8
kgを、16lの水に溶解し、低速攪拌しつつ10%
(w/v)乳酸を滴下し、大豆蛋白(グリシニン)の等
電点PH4.3に調整して蛋白の沈澱形成を行って、得
た沈澱形成液を80℃で30分間保持して、沈澱の粗大
化を図り、吸引濾過して、含水率64%の大豆蛋白カード
2.70kgを得た。
【0035】上記含水率64%の大豆蛋白カード2.7
0K gを投入したV型混合機に、含水率5.0%、β−
カロチン含有率6.0%のドナリエラ藻体粉末72gを
入れて1010分間混合して混合物を得た後、この混合物
に、蔗糖39g、酵母エキス9.7g、燐酸二カリウム
1.6g、硫酸マグネシウム0.8g、塩化カリウム
0.8g、硫酸第一鉄0.02g等の各栄養分を、上記
混合物の含水率が65%を示す総水量1932mlのう
ち、含水大豆蛋白とドナリエラ藻体粉末中にもともと含
まれていた水1792mlを差し引いた水200mlに
溶解して得た液体培地を入れて、30分間混合して、ド
ナリエラ藻体粉末が均一に分散されており、強いオレン
ジ色を呈した、PH4.8、含水率64.9%の混合醗
酵基材2.82kgを得た。
【0036】得られた混合醗酵基材を、大形シャーレ2
個に1.3kg宛盛り込み、115℃、20分間蒸気殺
菌し、冷却して、これに、リゾープス・オリゴスポラス
IFO8631を増殖した醗酵基材を、100gずつ接種
して30℃で培養を開始した。
【0037】培養開始後、16時間頃からリゾープス・
オリゴスポラスが旺盛に増殖し、20時間から17%程
度の蛋白分解率を示す時期を求めたところ、24時間目
で蛋白分解率18.2%を示したので、この時間から3
0分間遅れて培養を中止して、2.34kgの食品加工
用のドナリエラ藻体粉末含有食品培養物を得た。
【0038】得られた食品加工用培養物を、920gを
2個、500gを1個の3個に分けて、それぞれ−20
℃の冷凍庫に保存して、食品加工用培養物の凍結物を得
た。なお、上記各栄養成分の数量は、カード状大豆蛋白
の乾燥重量972gに対する添加量を実施例1記載の表
1から求めた数値を意味する。
【0039】
【実施例6】実施例5で得られた食品加工用醗酵凍結物
920gを解凍し、ロボクープ型瞬間万能粉砕機で粗砕
して得た、含水率が62.5%の粗砕物890gを得
て、これを自動乳鉢に入れて、これに調味料としての酵
母エキスNO.1を1.8gとアミリッチGNRを4.
5gと、静菌剤としてのサラリキープTLとを0.4g
を添加して、30分間磨砕と混練を行って、ペースト状
物を得た。
【0040】得られたペースト状物を、チューブ状レト
ルト殺菌用小袋にの20g宛充填し、80℃、60分の
殺菌処理を行って、鮮やかなオレンジ色を呈し、滑らか
で、かつ醸造嘗味噌様風味を持つと共に、20g当た
り、33mgのβ−カロチンを有する美味なペースト状
食品を得た。
【0041】
【実施例7】実施例5で得た醗酵凍結物920gを解凍
し、ロボクープ型瞬間万能粉砕機で粉砕し、含水率6
3.7%の粗砕物を890gを得て、これを自動乳鉢に
入れ、30分間磨砕と混練して、820gのペースト状
物を得た。
【0042】上記ペースト状物全量を、ジャケット付加
熱可能な卓上型ニーダーに入れ、調味料として酵母エキ
スNO.1 を1.0gとアミナリッチGNRを2.0g
を添加して品温80℃で60分間した後、ジャケットに
水を導入して品温が20℃に下降するまで混練を続けて
混練物を得た。
【0043】得られた混練物を、10l容ホモジナイザ
ー中に投入し、2.51の水を添加して均質化処理し、
固形分濃度10%(w/v)の懸濁液を調製して、吹込
温度136℃、排風温度69℃で噴霧乾燥処理して、粉
末状物を得た。
【0044】上記284gの粉末状物は、含水率5.5
%、β−カロチン含有量3.3mg/g のドナリエラ
藻体粉末を含有し、大豆蛋白醗酵物様の醸造嘗味噌的風
味を持つ、美味な粉状食品であった。
【0045】
【実施例8】実施例5で得た500gの醗酵凍結物を解
凍し、ロボクープ型瞬間万能粉砕機で粉砕して得た粗砕
物を、自動乳鉢で30分間磨砕し、混練して、含水率6
2.8%のペースト状物435gを得た。
【0046】得られたペースト状物のうち424gと、
7.5gのクエン酸三ナトリウム(2水和物)と11.
0gのピロ燐酸ナトリウム(10水和物)とを含水率5
9.2%のカゼインカード332gに混和した混合物
と、融点34℃の混合植物硬化脂227gとを入れた、
2l容のガラス製融解釜に、4.4gの酵母エキスN
O.1 と7.0gのアミリッチGNRと0.4gのサラ
ダキープとを溶解した水を加えて、攪拌しながら、30
0〜400mmH gの減圧下、75〜80℃の温度で、
最初の10分間を低速で、後の10分間を高速で、20
分間融解処理して融解物を得た。
【0047】得られた融解物を、225gの箱型プロセ
スチーズの大きさに折込成形した、4個の各パラフイン
コーティング紙製折込箱(熱シール性)内に200g宛
流し込み室温で固化させて、ドナリエラ藻体粉末含有プ
ロセスチーズ様食品を得た。
【0048】このプロセスチーズ様食品は、醸造嘗味噌
的風味を有しており、β−カロチン含有量が5.7mg
/10g、含水率が46.5%、PHが5.89であっ
た。
【0049】
【実施例9】含水率2.7%の市販無脂粉末乾燥豆乳
1.6kgと含水率5.0%、β−カロチン含有率6.
0%のドナリエラ藻体粉末112gをV型混合機に投入
して10分間混合した後に、1.5%稀硫酸水溶液1.
60lを添加し、30分間混合して、ドナリエラ藻体粉
末が均一に分散されたオレンジ色で、粉末状とペースト
状の共存状態を示す含水率50%、PH4.87の醗酵
基材を3.15kg得た。
【0050】得られた醗酵基材を、大型シャーレ2個
に、1.5kg宛盛り込み、115℃、20分の蒸気加
熱殺菌処理を行ったところ、多数の小粒子状態に変化
し、テンペ菌の増殖に適した物性を持つ培養基材となっ
たので、これを冷却した。
【0051】上記冷却醗酵基材に、リゾープス・オリゴ
スポラスIFO 8631を培養した培地を120gずつ接
種し、30℃で培養を開始し、16時間頃から旺盛な増
殖を示したので、20時間から毎時間蛋白分解率を測定
した結果、培養22時間目で18.7%であったので、
22時間より30分遅れて培養を中止して、2.778
kgの食品加工用の培養物を得た。
【0052】得られた2.778kg の食品加工用培
養物を、1kgを2個、700gを1個の3試料に分け
て、それぞれを−20℃の冷凍庫で保存して、凍結醗酵
物とした。
【0053】
【実施例10】実施例9で得た1kgの凍結醗酵物を解
凍して、ロボクープ型瞬間万能粉砕機で粉砕して得た含
水率48.5%の粗砕物938 gを、自動乳鉢に入れ、調
味料としての酵母エキスNO.1 を1.9g、アミリッ
チGNRを4.7gと、静菌剤としてのサラダキープT
Lを0.4gとを添加して、30分間磨砕と混練を行
い、オレンジ色の美味な食用ペースト状物を得た。
【0054】得られたペースト状物を20gずつチュー
ブ状レトルト殺菌用小袋に充填し、80℃、60分間殺
菌処理して、1袋(20g)当たり、β−カロチン4
1.0mgを含有するペースト状食品とした。
【0055】
【実施例11】実施例9で得た1kgの凍結醗酵物を解
凍して、ロボクープ型瞬間万能粉砕機で粉砕して得た含
水率47.9%の粗砕物938gを、自動乳鉢に入れて
30分間磨砕処理してペースト状物920gを得た。
【0056】得られたペースト状物を、ジャケット付卓
上型ニーダーに投入し、酵母エキスNO.1を1.4g
とアミノリッチGNRを2.8gを添加して、80℃の
品温で60分間混練した後、ジャケットに水を入れ、品
温が20℃に下降するまで混練を続けて混練物を得た。
【0057】得られた混練物を、凍結乾燥用トレー1枚
に平らに盛り込み、常法により凍結乾燥して得た乾燥物
を粗砕して、含水率4.3%で、β−カロチンを3.9
mg/g含有し、オレンジ色の強い、醸造嘗味噌様の美
味な粉末状食品460.5gを得た。
【0058】
【実施例12】実施例9で得た700gの凍結醗酵物を
解凍して、ロボクープ型瞬間万能粉砕機で粉砕して得た
含水率48.7%の粗砕物665gを、自動乳鉢に入れ
て30分間磨砕して、ペースト状物628gを得た。
【0059】得られたペースト状物400gを、ガラス
製融解釜に入れて、これにクエン酸三ナトリウム(2水
和物)8.2gとピロ燐酸ナトリウム(10水和物)1
2.1gを、含水率60.3%のカゼインカード364
gに添加し混和した混合物と、融点34℃の混合植物性
硬化脂肪247gとを加え、さらに酵母エキスNO.1
を4.8g、アミリッチGNRを7.6gとサラダキー
プTLを0.5gを溶解した水250mlを加えて、攪
拌しつつ300〜400mmH gの減圧下75〜80℃
で、始めの10分間は低速度、後の10分間は高速度で
20分間融解して融解物を得た。
【0060】得られた溶解物を、パラフインコーティン
グ紙を長方形の姿にに折込成形した5個の容器内に、2
00g宛流し込んで、室温で冷却個化した。
【0061】得られた冷却固形物は、含水率が45.
9、β−カロチン含有量が8.7mg/10g、PHが
6.12で、醸造嘗味噌様の東洋的のコクのある風味を
有するプロセスチーズ様食品が得られた。
【0062】なお、上記実施例での、ペースト状・粉末
状・プロセスチーズ様食品の出発原料として、凍結した
醗酵物を使用したが、凍結しない醗酵物も使用できる。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、ドナリエラ藻体粉末
と、粉状、カード状または粉末豆乳などの大豆蛋白加工
物とを、耐熱性の強力な抗酸化性物質を生産するリゾー
プス・オリゴスポラスで醗酵処理するので、藻体中に多
量に含有されている、吸収性の良いβ−カロチン極めて
安定に保持すること、藻体が持つ海藻臭や醗酵により生
産される臭気をも消去することができ得たので、β−カ
ロチンを含むドナリエラ藻体を利用して有用な食品用添
加物や該食品添加物を使用した機能性食品を容易に製造
することができたのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】リゾープス・オリゴスポラス菌醗酵時間、蛋白
分解率と抗酸化活性を示すグラフである。
【図2】リゾープス・オリゴスポラス菌醗酵処理と通常
の非醗酵処理のドナリエラ藻体含有ペースト状食品中の
β−カロチンの光照射時の安定性を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A23L 1/303 1/337 Z C12P 1/02 Z 7417−4B //(C12P 1/02 C12R 1:845)

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉状またはカード状の大豆蛋白加工物と
    ドナリエラ藻体粉末の混和物に液体培地が混和され、リ
    ゾープス・オリゴスポラスで、醗酵されてなる培養物を
    基材として成ることを特徴とする食品加工用のドナリエ
    ラ藻体含有食品。
  2. 【請求項2】 粉末豆乳とドナリエラ藻体粉末との混和
    物に希硫酸水溶液が混和され、リゾープス・オリゴスポ
    ラスで、醗酵されてなる培養物を基材として成ることを
    特徴とする食品加工用のドナリエラ藻体含有食品。
  3. 【請求項3】 粉状またはカード状の大豆蛋白加工物と
    ドナリエラ藻体粉末の混和物に液体培地が混和され、リ
    ゾープス・オリゴスポラスで、醗酵されてなる培養物の
    粗砕物に、調味料と静菌剤が加えられて、磨砕混練され
    てなるペースト状物から成ることを特徴とするドナリエ
    ラ藻体含有ペースト状食品。
  4. 【請求項4】 粉状またはカード状の大豆蛋白加工物と
    ドナリエラ藻体粉末の混和物に液体培地が混和され、リ
    ゾープス・オリゴスポラスで、醗酵されてなる培養物が
    磨砕されたペースト状物に、調味料が加えられ、混練さ
    れてなる混練物が乾燥粉末化された粉末体から成ること
    を特徴とするドナリエラ藻体含有粉末食品。
  5. 【請求項5】 粉状またはカード状の大豆蛋白加工物と
    ドナリエラ藻体粉末の混和物に液体培地が混和され、リ
    ゾープス・オリゴスポラスで、醗酵されてなる培養物が
    磨砕されたペースト状物に、カゼインカード、植物性硬
    化油脂、融解塩と水が添加され、さらに調味料と静菌剤
    の溶解水が加えられ、加熱融解され、冷却固化されて成
    ることを特徴とするプロセスチーズ様食品。
  6. 【請求項6】 粉末豆乳とドナリエラ藻体粉末との混合
    物に希硫酸水溶液が混和された培養基が、リゾープス・
    オリゴスポラで、醗酵されてなる培養物の粗砕物に、調
    味料と静菌剤が加えられて、磨砕混練されてなるペース
    ト状物から成ることを特徴とするドナリエラ藻体含有ペ
    ースト状食品。
  7. 【請求項7】 粉末豆乳とドナリエラ藻体粉末との混合
    物に希硫酸水溶液が混和された培養基が、リゾープス・
    オリゴスポラスで醗酵されてなる培養物が磨砕されたペ
    ースト状物に、調味料が加えられ、混練された混練物
    が、乾燥粉末化されてなる粉末体から成ることを特徴と
    するドナリエラ藻体含有粉末食品。
  8. 【請求項8】 粉末豆乳とドナリエラ藻体粉末との混合
    物に希硫酸水溶液が混和された培養基が、リゾープス・
    オリゴスポラスで醗酵されてなる培養物が磨砕されたぺ
    ースト状物に、カゼインカード、植物性硬化油脂、融解
    塩と水、さらに調味料、静菌材の溶解水が添加され、加
    熱融解され、冷却固化されて成ることを特徴とするドナ
    リエラ藻体含有プロセスチーズ様食品。
  9. 【請求項9】 粉末状またはカード状の大豆蛋白加工物
    とドナリエラ藻体粉末との混合物に、液体培地を混合
    し、PHを4.0〜4.5に調整して醗酵基材を得て、
    当該基材にリゾープス・オリゴスポラスを接種し、20
    〜35時間の培養予定時間のうち、醗酵基材の蛋白分解
    率が7〜25%を示す時間培養して培養物を得ることか
    ら成り、大豆蛋白加工物の重量に対する、液体培地の、
    蔗糖が1〜10%重量であり、酵母エキスが1%重量で
    あり、かつ培養物を必要により凍結処理することから成
    ることを特徴とする食品加工用のドナリエラ藻体含有食
    品の製造方法。
  10. 【請求項10】 粉末豆乳とドナリエラ藻体粉末との混
    合物に、希硫酸水溶液を混和し、PHを4.0〜4.5
    に調整して醗酵基材を得て、これにリゾープス・オリゴ
    スポラスを接種し、20〜35時間の培養予定時間のう
    ち、醗酵基材の蛋白分解率が7〜25%を示す時間培養
    して培養物を得ることから成り、培養物を必要により凍
    結処理することを特徴とする食品加工用のドナリエラ藻
    体含有食品の製造方法。
  11. 【請求項11】 粉末またはカード状の大豆蛋白加工物
    とドナリエラ藻体粉末との混合物に、液体培地を混合
    し、PHを4.0〜4.5に調整して醗酵基材を得て、
    これにリゾープス・オリゴスポラスを接種し、20〜3
    5時間の培養予定時間のうち、醗酵基材の蛋白分解率が
    7〜25%を示す時間培養して得た培養物の粉砕物に、
    調味料と静菌剤を添加して、磨砕し、混練することから
    成り、大豆蛋白加工物の重量に対する、液体培地の、蔗
    糖が1〜10%重量であり、酵母エキスが1%重量程度
    であることを特徴とするトナリエラ藻体含有ペースト状
    食品の製造方法。
  12. 【請求項12】 粉末またはカード状の大豆蛋白加工物
    とドデリエラ藻体粉末との混合物に、液体培地を混合
    し、PHを4.0〜4.5に調整して醗酵基材を得て、
    リゾープス・オリゴスポラスを接種し、20〜35時間
    の培養予定時間のうち、醗酵基材の蛋白分解率が7〜2
    5%を示す時間培養して得た培養物を磨砕したペースト
    状物に、調味料を添加して、品温を80℃に保持して混練
    した後、冷却しつつ品温が20℃に降下するまで混練して
    得た混練物を乾燥し、粉末化することから成り、大豆蛋
    白加工物の重量に対する、液体培地の、蔗糖が1〜10
    %重量であり、酵母エキスが1%程度であることを特徴
    とするドナリエラ藻体含有粉末食品の製造方法。
  13. 【請求項13】 粉末またはカード状の大豆蛋白加工物
    とドナリエラ藻体粉末との混合物に、液体培地を混合
    し、PHを4.0〜4.5に調整して醗酵基材を得て、
    これにリゾープス・オリゴスポラスを接種し、20〜3
    5時間の培養予定時間のうち、醗酵基材の蛋白分解率が
    7〜25%を示す時間培養して得た培養物を磨砕したペ
    ースト状物に、カゼインカード、植物性硬化脂、溶融
    塩、水が添加し、さらに調味料と静菌剤の溶解水を添加
    して、加熱融解し、冷却固化することから成り、大豆蛋
    白加工物の重量に対する、液体培地の、蔗糖が1〜10
    %重量であり、酵母エキスが1%程度であることを特徴
    とするドナリエラ藻体含有プロセスチーズ様食品の製造
    方法。
  14. 【請求項14】 粉末豆乳とドナリエラ藻体粉末を混合
    した後、これに、希硫酸溶液を混和し、PHを4.0〜
    4.5に調整して醗酵基材を得て、これに、リゾープス
    ・オリゴスポラスを接種し、20〜35時間の培養予定
    時間のうち、醗酵基材の蛋白分解率が7〜25%を示す
    時間培養して得た培養物の粗砕物に、調味料、静菌剤を
    添加して、磨砕し、混練することを特徴とするドナリエ
    ラ藻体含有ペースト状加工食品の製造方法。
  15. 【請求項15】 粉末豆乳とドナリエラ藻体粉末を混合
    した後、これに、希硫酸溶液を添加し、PHを4〜7に
    調整して醗酵基材を得て、これに、リゾープス・オリゴ
    スポラスを接種し、20〜35時間の培養予定時間のう
    ち、醗酵基材の蛋白分解率が7〜25%を示す時間培養
    して得た培養物を、磨砕し、混練して得たペースト状物
    に、調味料を添加して、品温80℃で混練した後、冷却
    しつつ品温が20℃に下降するまで混練して混練物を得た
    後、該混練物を乾燥し、粉砕することを特徴とするドナ
    リエラ藻体含有粉末食品の製造方法。
  16. 【請求項16】 粉末豆乳とドナリエラ藻体粉末を混合
    した後、これに、希硫酸溶液を添加し、PHをに調整し
    て醗酵基材を得て、これに、リゾープス・オリゴスポラ
    スを接種し、20〜35時間の培養予定時間のうち、醗
    酵基材の蛋白分解率が7〜25%を示す時間培養して得
    た培養物を,磨砕し、混練して得たペースト状物に、カ
    ゼインカード、植物性硬化油脂、融解塩と水、さらに調
    味料、静菌剤を溶解した水を添加して、加熱融解し、冷
    却固化することを特徴とするプドナリエラ藻体含有プロ
    セスチーズ様食品の製造方法。
JP3083222A 1991-03-22 1991-03-22 食品加工用素材及び該素材を使用した食品 Expired - Lifetime JP2617823B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3083222A JP2617823B2 (ja) 1991-03-22 1991-03-22 食品加工用素材及び該素材を使用した食品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3083222A JP2617823B2 (ja) 1991-03-22 1991-03-22 食品加工用素材及び該素材を使用した食品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0866159A true JPH0866159A (ja) 1996-03-12
JP2617823B2 JP2617823B2 (ja) 1997-06-04

Family

ID=13796290

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3083222A Expired - Lifetime JP2617823B2 (ja) 1991-03-22 1991-03-22 食品加工用素材及び該素材を使用した食品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2617823B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002022140A1 (fr) * 2000-09-13 2002-03-21 Takara Bio Inc. Agents entretenant l'homéostase

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS539342A (en) * 1976-07-14 1978-01-27 Toshimitsu Yanagisawa Baggwrapped fermented soybean
JPS6135758A (ja) * 1984-07-30 1986-02-20 Kanji Sakuma 海草きのこ納豆
JPS6188851A (ja) * 1985-08-29 1986-05-07 Kanji Sakuma わかめ納豆
JPS6394954A (ja) * 1986-10-08 1988-04-26 Kurorera Kogyo Kk 微細藻類茶
JPH01215264A (ja) * 1988-02-25 1989-08-29 Yoshio Tanaka ドナリエラ藻体含有軟質カプセル食品の製造法
JPH01218573A (ja) * 1988-02-25 1989-08-31 Yoshio Tanaka ドナリエラ藻体含有固形状食品の製造法
JPH0257154A (ja) * 1988-08-24 1990-02-26 Nakano Vinegar Co Ltd 食品素材及びその製造方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS539342A (en) * 1976-07-14 1978-01-27 Toshimitsu Yanagisawa Baggwrapped fermented soybean
JPS6135758A (ja) * 1984-07-30 1986-02-20 Kanji Sakuma 海草きのこ納豆
JPS6188851A (ja) * 1985-08-29 1986-05-07 Kanji Sakuma わかめ納豆
JPS6394954A (ja) * 1986-10-08 1988-04-26 Kurorera Kogyo Kk 微細藻類茶
JPH01215264A (ja) * 1988-02-25 1989-08-29 Yoshio Tanaka ドナリエラ藻体含有軟質カプセル食品の製造法
JPH01218573A (ja) * 1988-02-25 1989-08-31 Yoshio Tanaka ドナリエラ藻体含有固形状食品の製造法
JPH0257154A (ja) * 1988-08-24 1990-02-26 Nakano Vinegar Co Ltd 食品素材及びその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002022140A1 (fr) * 2000-09-13 2002-03-21 Takara Bio Inc. Agents entretenant l'homéostase

Also Published As

Publication number Publication date
JP2617823B2 (ja) 1997-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4759933A (en) Method for production of protein food products or protein food materials in paste state and method for the production of food products from these materials
KR20150110752A (ko) 개선된 미세조류 가루
CN101984859A (zh) 利用微生物发酵剂制作鱼米混合鱼糕的方法
CN105249305A (zh) 一种鹅肥肝鱼肉丸子及其制备方法
JP2004187501A (ja) γ−アミノ酪酸高含有食品素材及びその製造方法
CN104186672A (zh) 含有螺旋藻的功能性奶片及其制备方法
CN107048316A (zh) 一种东江鱼调味料及其应用
KR101935593B1 (ko) 기능성 흑울금 두부 및 그 제조 방법
JPH01206970A (ja) 新規な食品
CN107751803B (zh) 一种增香型蟹肉豆瓣酱及其制备方法
JP7218023B1 (ja) 乾燥藻体含有乾燥食品の製造方法、食品の製造方法、及び従属栄養性微細藻類の風味の改善方法
RU2448526C2 (ru) Способ получения соевого соуса
JPH0866159A (ja) ドナリエラ藻体含有食品及びその製造方法
CN103932143A (zh) 一种茶叶味乳酸发酵猪肉香精及其制备方法
JP2006069942A (ja) スプラウトパウダー及びその製造法
CN102165972B (zh) 一种可以长期贮存的高含水豆腐制品的生产方法
JPH06343415A (ja) 強化食酢の製造法
KR20160059161A (ko) 마늘 및 청국장이 포함된 친환경 된장의 제조방법 및 이에 의해 제조된 친환경 된장
JPWO2006109821A1 (ja) 豆板醤の製造方法および豆板醤利用食品
KR20040106941A (ko) 미꾸라지 된장의 제조방법
CN100594806C (zh) 水解大豆蛋白液体饮料料液的制备方法
CN107751804A (zh) 一种增香型钙质豆瓣酱及其制备方法
KR101994401B1 (ko) 재래식 된장을 이용한 된장발효소금의 제조방법 및 이에 의해 제조된 된장발효소금
CN109349300A (zh) 一种葱香奶油粗粮饼干及其生产工艺
CN106174388A (zh) 一种含淡菜酶解液的高鲜复合调味料及其制备方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090311

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100311

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110311

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110311

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120311

Year of fee payment: 15

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120311

Year of fee payment: 15