JPH0864788A - 不揮発性半導体記憶装置およびデータ書き込み方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置およびデータ書き込み方法

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JPH0864788A
JPH0864788A JP19582894A JP19582894A JPH0864788A JP H0864788 A JPH0864788 A JP H0864788A JP 19582894 A JP19582894 A JP 19582894A JP 19582894 A JP19582894 A JP 19582894A JP H0864788 A JPH0864788 A JP H0864788A
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ヘミンク・ゲルトヤン
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哲郎 遠藤
Tomoharu Tanaka
智晴 田中
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 誤書込み等が生じないNANDセル型EEP
ROMのデータ書き込みを提供する。 【構成】 データ書込み時に、書込みセルM4 と同一の
制御ゲートCG4 につながる非書込みセルM8 のソー
ス,ドレイン拡散層がビット線BL2 の電位と電気的に
接続されないように、ビット線電圧Vbit2,選択ゲート
SG1 の電圧を設定し、制御ゲートCG1 〜CG3 に
は、非選択セルのソース・ドレイン電圧VSD21〜VSD24
が、メモリセルM5 〜M7 が誤消去されず、M8 が誤書
き込みされない電圧となるような制御ゲート電圧を与え
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電荷蓄積層と制御ゲー
トが積層形成された構造を有する電気的書替え可能なメ
モリセルを用いたNANDセル型の不揮発性半導体記憶
装置(EEPROM)とそのデータ書き込み方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、EEPROMの中で高集積化
可能なものとして、メモリセルを複数個直列接続したN
ANDセル型のEEPROMが知られている。この装置
では、一つのメモリセルは、半導体基板上に絶縁膜を介
して浮遊ゲートと制御ゲートが積層された構造を有し、
複数個のメモリセルが隣接するもの同士でソース,ドレ
インを共用する形で直列接続されてNANDセルを構成
している。そして、このようなNANDセルがマトリク
ス配列されてメモリセルアレイが構成される。
【0003】セルアレイの列方向に並ぶNANDセルの
一端側のドレインは、それぞれ選択ゲートを有するセレ
クトトランジスタを介してビット線に共通接続され、他
端側のソースはやはり選択ゲートを有するセレクトトラ
ンジスタを介して共通ソース線に接続されている。メモ
リセルの制御ゲート及び選択ゲートは、メモリセルアレ
イの行方向にそれぞれ制御ゲート線(ワード線)、選択
ゲート線として共通接続される。
【0004】このNANDセル型EEPROMの従来の
動作方法の一例(従来例1)は次の通りである。データ
の書込みは、ビット線から遠い方のメモリセルから順に
行われる。nチャネルの場合を例に説明すれば、書込み
すべきメモリセル(書込みセル)の制御ゲートには高電
位Vpp(例えば20V)が印加され、これよりビット線
側にある書込みすべきでない(非書込みセル)の制御ゲ
ート及び選択ゲートには中間電位VMG(例えば10V)
が印加される。ビット線には、データに応じて0V、又
は中間電位VMbit(例えば10V)が印加される。
【0005】このとき、ビット線の電位は、セレクトト
ランジスタ及び非書込みセルを通して書込みセルのドレ
インまで伝達される。なお、書込みを行わないビット線
には中間電位VMbitが印加される。書込むべきデータが
あるとき(“1”データのとき)は、書込みセルのゲー
ト・ドレイン間に高電界がかかり、基板から浮遊ゲート
に電子がトンネル注入される。これによって、書込みセ
ルのしきい値は正方向に移動する。書込むべきデータが
ないとき(“0”データのとき)は、しきい値変化はな
い。
【0006】データ消去は、p型基板(ウェル構造の場
合はn型基板及びこれに形成されたp型ウェル)に高電
位が印加され、全て或いは一部のメモリセルの制御ゲー
ト及び選択ゲートが0Vとされる。これにより、全て或
いは一部のメモリセルにおいて浮遊ゲートの電子が基板
に放出され、しきい値が負方向に移動する。
【0007】データ読出しは、セレクタトランジスタ及
び読出しすべきメモリセル(読出しセル)よりビット線
側の読出しすべきでないメモリセル(非読出しセル)が
オンとされ、読出しセルのゲートに0Vが与えられる。
このとき、ビット線に流れる電流を読むことにより、
“0”,“1”の判別がなされる。
【0008】このように従来のNANDセル型EEPR
OMでは、データ書込みモードにおいて、書込みを行わ
ないビット線には中間電位VMbitを印加する。このビッ
ト線中間電位VMbit及び選択ゲートに印加するVMGは、
誤書込みを防止するため、一般に電源電圧(Vcc) より
も高い電圧(通常10〜12V)を印加しなければなら
ない。このため、次のような問題を招いた。
【0009】即ち、VMbit,VMGは電源電圧よりも高い
ため、メモリチップ内部で昇圧した電位(通常10V〜
12V)を用いなければならず、ビット線及び選択ゲー
トを所定の電位にする時間が長くかかり、書き込みに要
する時間が長くなる。また、昇圧回路の面積のため、チ
ップ面積が大きくなり、昇圧回路が動作することで消費
電力も大きくなるという問題がある。さらに、VMbit,
VMGが高いために、例えばビット線間の耐圧を十分確保
するのに十分な距離を必要とするため、ビット線間の距
離が縮められず高集積化の妨げになる。同じように、ロ
ウデコーダやカラムデコーダ部分でも高い電圧を転送す
るため、十分な素子分離能力,耐圧が必要となり、高集
積化の妨げとなっている。
【0010】上記の問題を解決するために次のような動
作方法も考案されていた(従来例2)。これを図3を参
照して説明する。図3は、二つのビット線BL1 ,BL
2 につながる隣接する二つのNANDセル部を示した等
価回路図であり、各部の電圧記号をも定義している。
【0011】まず、データ消去は、NANDセルを構成
するメモリセルについて消去がなされる。そのためこの
実施例では、NANDセル内の消去するメモリセルの制
御ゲートCG1 〜CG4 が0Vとされ、ソース線,基板
及びp型ウェルに昇圧された高電位Vpp' (例えば18
V)が与えられる。ビット線BL1 ,BL2 にも高電位
Vpp' が与えられる。
【0012】これにより、メモリセルの制御ゲートとp
型ウェル間に電界がかかり、浮遊ゲートからp型ウェル
にトンネル電流により電子が放出される。全てのメモリ
セルはこれによりしきい値が負方向に移動して“0”状
態になる。
【0013】次に、データ書込みは、NANDセル内の
ソース線側のメモリセル、即ちビット線から遠い方のメ
モリセルから順に行われる。ここでメモリセルM4 (図
7の破線で囲んだセルA)に選択的に“1”データ書込
みを行う場合を説明する。セレクトトランジスタS2 の
選択ゲートSG2 が0Vとされ、制御ゲートCG4 に高
電位Vpp(例えば16〜18V)が印加され、残りの制
御ゲートCG1 〜CG3 及び選択ゲートSG1 には電圧
VMGが印加される。また、選択ビット線BL1には0V
が与えられ、非選択ビット線BL2 には電源電位Vccが
与えられる。p型ウェルは0V、n型基板はVccとす
る。
【0014】ここで、選択ゲートSG1 に印加する電圧
VMGは、従来の高電圧Vppと電源電圧Vccとの中間の電
圧よりも低いものであり、例えば電源電圧Vcc(5V)
と同じとする。また、データ書込みは10msec以下の短
い時間、例えば100μsecで行う。
【0015】これにより、選択されたセルAにおいて
は、ビット線BL1 の0Vがドレインまで伝達されて制
御ゲートとの間に高電界がかかり、浮遊ゲートに電子が
注入される。この結果、セルAではしきい値が正方向に
移動して、“1”書き込みがなされる。
【0016】ビット線BL1 につながる他のメモリセル
M1 〜M3 では弱い書込みモードになるが、その電界は
小さく、しきい値変化はない。非選択(又は“0”書込
み)のビット線BL2 側のメモリセルM5 〜M7 では、
制御ゲートがVcc、チャネル電位が(Vcc−Vth)であ
り、その電位差は1〜3Vであって、やはりしきい値変
化はない。ただしVthはメモリセルのしきい値である。
【0017】ビット線BL2 側のメモリセルM8 はVpp
−(Vcc−Vth)の電圧が印加されるが、書込み時間が
10msec以下と短いため、チャネル部分が反転せず電圧
はトンネル酸化膜にかからず基板に印加されて書き込み
は起こらない。このため、ビット線BL2 の電位,選択
ゲートSG1 の電位を、このような低い電位にしてもM
8 の誤書込みが生じない。
【0018】このようにしてセルM4 に対する書込みが
終了すると、次にNANDセル内の一つ上のメモリセル
M3 に対して同様に書込みが行われ、順次メモリセルM
2 ,M1 と書込みがなされる。
【0019】以上の書込み動作において、メモリセルの
制御ゲートには高電位Vppが印加されるが、流れる電流
はトンネル電流のみであるので、高々1μA以下であ
る。また、一括消去時はn型基板1とP型ウェル2を高
電位Vpp' に上げるが、このとき流れる電流は、トンネ
ル電流と、0Vに保たれる周辺回路のp型ウェルとn型
基板間のリーク電流であり、これも10μA以下であ
る。従って、書込み及び消去に用いられる高電位Vpp及
びVpp' (これらは同じ値でもよい)は、チップ内部に
設けられた昇圧回路で十分賄うことができる。
【0020】また、選択書込み時に高電位により流れる
電流は上述のように微小であるから、一つの制御ゲート
線(ワード線)につながる全てのメモリセルに同時にデ
ータ書込みが可能である。即ち、ページモードの書込み
ができ、それだけ高速書込みが可能である。
【0021】データ読出し動作は、図3のセルM4 (セ
ルA)について説明すれば、セレクトトランジスタS1
の選択ゲートSG1 にVccが与えられ、非選択メモリセ
ルM1 〜M3 の制御ゲートCG1 〜CG3 には“1”状
態のメモリセルがオンする程度の電位としてやはりVcc
があたえられ、読出しセルAの制御ゲートCG4 は0V
にされる。そして、読出しセルAにつながるビット線B
L1 には1〜5Vの読出し電位が与えられ、他の非選択
ビット線BL2 は0Vとされる。これにより、ビット線
BL1 に電流が流れるか否かによって、データ“0”,
“1”の判別がなされる。
【0022】以上のデータ消去,書込み及び読出し動作
での各部の電位関係をまとめて、下記の(表1)に示し
た。図中従来例1とは前者の従来例であり、従来例2と
は後者の従来例を指す。書込み及び読出しは、図3のメ
モリセルM4 (セルA)を選択する場合を示している。
【0023】
【表1】 しかしながらこの書き込み方式(従来例2)では次のよ
うな問題があった。書き込み時非選択制御ゲートにVMG
(=Vcc)を、選択制御ゲートにVppを印加したとき、
メモリセルのチャネル部およびソース・ドレインの電圧
が容量カップリングにより必要以上(例えば15V以
上)に上昇し、選択ゲート電極とソース・ドレイン間で
の耐圧不良、また非選択セルの誤消去が発生していた。
【0024】この状況を図7を参照して説明する。図7
は書き込み時における図3の各部の動作タイミングと電
位関係を示したものであり、メモリセルM4 が選択され
た場合である。図中VSDはソース・ドレイン領域の電圧
を表しており、その数字のサフィクスにより場所が特定
される(図3参照)。ビット線BL1 が0Vとされ、ビ
ット線BL2 、選択ゲート線SG1 、制御ゲート線CG
1 〜CG3 がVccとされたとき、選択トランジスタS3
はオフとなり、ビット線BL2 側のソース・ドレイン電
圧VSDはいずれもVbit2’となる。ここで、選択トラン
ジスタS3 のしきい値をVthSGとするとき、 Vbit2’=Vcc−VthSG である。その後、選択制御ゲート線CG4 がVccより高
電圧Vppに変化する。このとき非書き込みラインである
BL2 にあり、選択制御ゲートCG4 につながるM8 の
ソース・ドレイン電圧VSD23 、VSD24 はVbit2’か
ら高電圧VSDH に変化する。ここでVSDH はVppにより
チャネル部に誘起されソース・ドレイン領域に印加され
た高電圧である。このチャネル部およびソース・ドレイ
ン電圧の上昇は、書き込み時に非選択セルのソース・ド
レイン間がオフのとき、選択セルのソース・ドレイン部
で顕著となり、そのソース・ドレイン電圧は例えば17
V程度まで上昇する。この時隣接する非選択セルに高い
電圧がかかり、上記の誤消去が生じることがあった。
【0025】また書き込み時チャネル部およびソース・
ドレインの電圧が上昇しない場合(例えば3V程度)
は、Vppを印加した非書き込みセルが誤書き込みされる
という問題が生じる。
【0026】以上のようにチャネル部、ソース・ドレイ
ン部をフローティングにする書き込み方式では、チャネ
ル部、ソース・ドレイン電圧が規定の範囲を外れてしま
うと誤書き込み等の問題を生じる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
NAND型EEPROMにおいては、書込み時に誤書込
み防止するためのビット線に印加するVMbit及び選択ゲ
ート電圧VMGを比較的高い値にしなければならず、これ
が書込み速度の遅れ,チップ面積の増大,消費電力の増
大等を招く要因となっていた。
【0028】また非書き込みラインのメモリセルをフロ
ーティングにする書き込み方式ではチャネルの電圧が規
定の電圧から外れてしまうと、誤書き込みや、信頼性の
低下等の問題が生じた。
【0029】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、書込み時の誤書込みを
招くことなくビット線に印加する電圧及び選択ゲート電
圧を低くすることができ、またチャネル部、ソース・ド
レイン部の規定の電圧になるように設定できるデータ書
き込み方法を提供し、併せて高性能化、高集積化を可能
としたNANDセル型のEEPROMを提供することに
ある。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明の骨子は、書込み
時に、非書込みセルのソース・ドレイン拡散層がビット
線電位と切り離されるようにVbit 及びVMGを設定し、
切り離されたソース・ドレイン部の電圧が規定の範囲内
に設定できることにある。
【0031】即ち本発明の不揮発性半導体記憶装置のデ
ータ書き込み方法は、半導体基板上に絶縁膜を介して電
荷蓄積層と制御ゲートが積層形成された電気的書替え可
能な複数個のメモリセルを、隣接するもの同士でソー
ス,ドレイン拡散層を共用する形で直列接続し、かつこ
の直列接続部のドレイン側,ソース側に選択ゲートを有
するセレクトトランジスタを設けてNANDセルを構成
し、このNANDセルをマトリックス配置し、ビット
線、ワード線を配設してなるセルアレイを備えた不揮発
性半導体記憶装置のデータ書き込み方法において、書込
みすべきメモリセルと同一の制御ゲートにつながった書
込みすべきでないメモリセルのソース,ドレイン拡散層
がビット線電位と電気的に接続されないように、ビット
線電圧Vbit,選択ゲート電圧VMG及びセレクトトラン
ジスタのしきい値VthSGの関係を、 Vbit >VMG−VthSG に設定し、書き込みすべきでないメモリセルのソース、
ドレイン拡散層の電位VSDと、書き込みすべきでないメ
モリセルが書き込まれない最大の拡散層電位VSDmax
と、書き込みすべきでないメモリセルのソース、ドレイ
ン拡散層を共有しているメモリセルが、誤消去をおこす
最小の拡散層電位VSDmin ’ との関係を、 VSDmax <VSD<VSDmin ’ に設定したことを特徴とする。
【0032】また本発明のデータ書き込み方法はさら
に、書込みセルと同一の制御ゲートにつながった非書込
みセルのソース,ドレイン拡散層がビット線電位と電気
的に接続されないように、ビット線電圧Vbit ,選択ゲ
ート電圧VMG及びセレクトトランジスタのしきい値Vth
SGの関係を、 Vbit >VMG−VthSG に設定し、書き込みセルと同一の制御ゲートにつながっ
た非書き込みセルのソース、ドレイン拡散層を共有する
形で接続している隣接セルのしきい値をVthcellとした
とき、前記隣接セルのソース、ドレインが同電位になる
よう制御ゲートに、前記しきい値Vthcellよりも大なる
電圧VM を印加することを特徴とする。
【0033】また本発明の不揮発性半導体記憶装置は、
半導体基板上に絶縁膜を介して電荷蓄積層と制御ゲート
が積層形成された電気的書替え可能な複数個のメモリセ
ルを、隣接するもの同士でソース,ドレイン拡散層を共
用する形で直列接続し、かつこの直列接続部のドレイン
側,ソース側に選択ゲートを有するセレクトトランジス
タを設けてNANDセルを構成し、このNANDセルを
マトリックス配置し、ビット線、ワード線を配設してな
るセルアレイを備えた不揮発性半導体記憶装置におい
て、データの書き込み時に、書込みセルと同一の制御ゲ
ートにつながった非書込みセルのソース,ドレイン拡散
層がビット線電位と電気的に接続されないように、ビッ
ト線電圧Vbit ,選択ゲート電圧VMG及びセレクトトラ
ンジスタのしきい値VthSGの関係を、 Vbit >VMG−VthSG に設定したとき、書き込みセルと同一の制御ゲートにつ
ながった非書き込みセルの書き込み時のソース、ドレイ
ン電圧を一定値以下に制御する制御手段を有することを
特徴とする。
【0034】さらに本発明は上記設定、構成に加えて、
データの書込み時間を、ソース,ドレイン拡散層がビッ
ト線電位と電気的に接続される書込みセルではしきい値
の変化が生じ、ソース,ドレイン拡散層がビット線電位
と電気的に接続されない非書き込みセルではしきい値の
変化が生じない時間、具体的には10msec以内に設
定してなることを特徴とする。
【0035】また、本発明の望ましい実施態様として
は、選択ゲート電圧を電源電圧にすること、データの消
去時に1本の制御ゲート単位でブロック消去を行うこと
があげられる。
【0036】
【作用】本発明によれば、データ書込み時において非選
択ビット線に接続された非書込みセルの拡散層がフロー
ティングの状態となり、誤書き込み、誤動作等が生じな
い電圧に保てるため、書込み時に非選択ビット線に印加
するVbit 及び選択ゲートに印加するVMGが低い電圧
(Vcc以下)でも、誤書込みは生じない。また誤消去お
よび信頼性の低下も生じない。従って、Vbit ,VMGを
生成するための昇圧回路が不要となり、書込み速度の高
速化,低消費電力化,チップの縮少化,メモリセル面
積,デコーダ部面積の縮少化が可能になる。
【0037】
【実施例】以下、図面を参照しながら実施例を説明す
る。図1は、本発明の一実施例に係わるNANDセル型
EEPROMのNANDセルを示すレイアウトであり、
図2(a)(b)はそれぞれ図1のA−A′及びB−
B′断面図であり、図3はNANDセルアレイの等価回
路である。
【0038】この実施例では、4個のメモリセルM1 〜
M4 と2個のセレクトトランジスタS1 、S2 を、それ
らのソース,ドレイン拡散層を隣接するもの同士で共用
する形で直列接続してNANDセルが構成されている。
このようなNANDセルがマトリクス配列されてセルア
レイが構成されている。
【0039】直列接続されたメモリセルの一端側のドレ
インは選択ゲートSG1 を有するセレクトトランジスタ
S1 を介してビット線BL1 に接続され、他端側のソー
スは選択ゲートSG2 を有するセレクトトランジスタS
2 を介して接地線に接続されている。各メモリセルの制
御ゲートCG1 〜CG4 は、ビット線と交差して連続的
に配設されてワード線となる。この実施例では4個のメ
モリセルでNANDセルを構成しているが、一般に2n
個のメモリセルで一つのNANDセルを構成することが
できる。
【0040】具体的なメモリセル構造を図2により説明
する。この実施例ではn型シリコン基板1を用いて、こ
の基板1にp型ウェル2が形成され、このp型ウェル2
にセルアレイが構成されている。後に説明するように周
辺回路は、セルアレイ領域とは別に形成されたp型ウェ
ルに形成される。
【0041】NANDセルとして、p型ウェル2にはL
OCOS法によって素子分離酸化膜10が形成され、こ
の素子分離酸化膜10で囲まれた素子領域に第1ゲート
酸化膜3を介して浮遊ゲート4(41 〜44 )が形成さ
れ、この上に第2ゲート酸化膜5を介して制御ゲート6
(61 〜64 )が形成されている。第1ゲート酸化膜3
は、5〜20nmの熱酸化膜であり、第2ゲート酸化膜
5は10〜40nmの熱酸化膜或いはシリコン窒化膜、
又はシリコン酸化膜とシリコン窒化膜の積層膜である。
また、浮遊ゲート4は50〜400nmの第1層多結晶
シリコンにより形成され、制御ゲート6は100〜40
0nmの第2層多結晶シリコンにより形成される。各メ
モリセルのソース,ドレインとなるn型拡散層9は隣接
するもの同士で共用する形で4個のメモリセルが直列接
続される。ゲート及び拡散層が形成された基板上は、C
VD絶縁膜7で覆われ、この上にビット線8が配設され
る。
【0042】二つの選択ゲートSG1 ,SG2 の部分
は、ゲート酸化膜3′の膜厚が25〜40nmとメモリ
セル部分のそれより厚く形成される。ゲート電極45
6 は浮遊ゲート4と同じ第1層多結晶シリコン膜を用
いて形成されている。そして、制御ゲート6と同じ第2
層多結晶シリコン膜により形成された配線65 ,66
ゲート電極45 ,46 に重ねて形成され、所定間隔毎に
スルーホールを介してゲート電極45 ,46 に接続され
ている。
【0043】各メモリセルの浮遊ゲート4と制御ゲート
6及びセレクトトランジスタの選択ゲート電極45 ,4
6 と配線65 ,66 は、ゲート長方向には同じエッチン
グマスクを用いて同時にパターニングされている。そし
て、ソース,ドレイン拡散層となるn型層9は、これら
のゲート電極及び配線をマスクとして砒素又は燐をイオ
ン注入して形成されている。
【0044】メモリセルの浮遊ゲート4は、図2(a)
に示すように素子領域からフィールド酸化膜10上に乗
り上げる状態にパターン形成されており、これによりメ
モリセルの制御ゲート4と基板1間の容量C1 は、浮遊
ゲート4と制御ゲート6の間の容量C2 に比べて小さく
設定されている。具体的な数値例を上げて説明する。1
μmルールに従って浮遊ゲート4及び制御ゲート6を幅
1μm、チャネル長1μmとする。また、浮遊ゲート4
はフィールド領域上に両側に1μmずつ延在させる。第
1ゲート酸化膜3は10nm、第2ゲート酸化膜5は2
5nmとする。熱酸化膜の誘電率をεとすると、結合容
量C1 ,C2 はそれぞれ、 C1 =ε/0.01 C2 =3ε/0.025 となる。
【0045】図3は、二つのビット線BL1 ,BL2 に
つながる隣接する二つのNANDセル部の等価回路を示
したものである。図4はその動作タイミングと各電位の
関係を示したものであり、従来例の図7に対応するもの
である。これらを用いてEEPROMの動作を説明す
る。
【0046】まず、データ消去は、NANDセルを構成
するメモリセルについて消去がなされる。そのためこの
実施例では、NANDセル内の消去するメモリセルの制
御ゲートCG1 〜CG4 が0Vとされ、ソース線,基板
1及びp型ウェル2に昇圧された高電位Vpp' (例えば
18V)が与えられる。ビット線BL1 ,BL2 にも高
電位Vpp' が与えられる。
【0047】これにより、メモリセルの制御ゲートとp
型ウェル2間に電界がかかり、浮遊ゲート4からp型ウ
ェル2にトンネル電流により電子が放出される。全ての
メモリセルはこれによりしきい値が負方向に移動して
“0”状態になる。
【0048】次に、データ書込みは、一般的にはNAN
Dセル内のソース線側のメモリセル、即ちビット線から
遠い方のメモリセルから順に行われる。あるいはソース
線側ではなく、ビット線側から書き始めてもよい。ここ
ではメモリセルM4 (図3の破線で囲んだセルA)に選
択的に“1”データ書込みを行う場合を図3、図4を参
照して説明する。まず選択ビット線BL1 には0Vが与
えられ、非選択ビット線BL2 には例えば電源電位Vcc
が与えられる。選択ゲートSG2 とp型ウェルは0Vと
され、n型基板はVccとされる。選択ゲートSG1 には
電圧VMGが与えられるが、これは従来の高電圧Vppと電
源電圧Vccとの中間の電圧よりも低いものであり、例え
ば電源電圧Vcc(5V)と同じとする。
【0049】制御ゲートCG1 〜CG4 には、当初Vcc
が与えられ、この状態ではビット線BL1 側のメモリセ
ルはすべてオンとなり、ソース・ドレイン電圧VSD11〜
VSD14は0Vとなる。ビット線BL2 側のソース・ドレ
イン電圧VSD21〜VSD24はVbit2’となる。ここで、選
択トランジスタS3 のしきい値をVthSGとするとき、 Vbit2’=Vcc−VthSG である。書き込み時にはCG1 〜CG4 の入力電圧はV
ccから、本発明で規定するVM (例えば10V)に上昇
され、ビット線BL2 側に接続されているメモリセルも
オン状態、即ちソースとドレインが同電位になる。そし
てそのソース・ドレイン電圧VSD21〜VSD24は、VM に
誘起されてVM ’に上昇する。
【0050】本発明のVM は次のように規定される。即
ち、書き込みセルと同一制御ゲートライン(ワード線)
につながった非書き込みセルが誤書き込みされないソー
ス・ドレイン電圧の最小値をVSDmin 、書き込み時の非
選択セルのしきい値をVthcell、選択ビット線BL1 に
つながった非選択セルM1 〜M3 の誤書き込みが起こら
ない最小制御ゲート電圧をVCG’とすると、 VSDmin <VM <VCG’ となる電圧である。
【0051】次に選択制御ゲート線CG4 に高電位Vpp
(例えば16〜18V)されると、選択されたセルAに
おいては、ビット線BL1 の0Vがドレインまで伝達さ
れて制御ゲートとの間に高電界がかかり、浮遊ゲートに
電子が注入される。この結果、セルAではしきい値が正
方向に移動して、“1”書き込みがなされる。ここで、
データ書込み時間は10msec以下の短い時間、例えば1
00μsec とした。
【0052】これによりビット線BL1 につながる他の
メモリセルM1 〜M3 では弱い書込みモードになるが、
その電界は小さく、しきい値変化はない。非選択(又は
“0”書込み)のビット線BL2 側のメモリセルM5 〜
M7 では、制御ゲートがVM(例えば10V)、チャネ
ル電位が(VM −Vth)であり(ただしVthはメモリセ
ルのしきい値)、その電位差は1〜3Vであって、やは
りしきい値変化はない。このVM により前述のようにメ
モリセルM5 〜M7 のソース・ドレインは導通状態にな
り、M8 のソース・ドレインと同電位になる。このため
図7の従来例に示したようなM5 〜M7 がオフしている
ために生じるVSD23 、VSD24 のVSDH への上昇は起
こらず、図4に示したVSDL (例えば10V程度)にと
どまる。
【0053】ビット線BL2 側のメモリセルM8 はVpp
−(VM −Vth)の電圧が印加されるが、書込み時間が
10msec以下と短いため、チャネル部分が反転せず電圧
はトンネル酸化膜にかからず基板に印加されて書き込み
は起こらない。ここで、本実施例ではビット線BL2 の
電位,選択ゲートSG1 の電位を従来よりも低くしてい
るが、このような低い電位でもM8 の誤書込みが生じな
い理由については後述する。
【0054】上記の書き込み時の設定をまとめると、書
き込みすべきメモリセルと同一の制御ゲート線につなが
った書き込みすべきでないメモリセルのソース、ドレイ
ン拡散層の電位VSDと、書き込みすべきでないメモリセ
ルが書き込まれない最大の拡散層電位VSDmax と、書き
込みすべきでないメモリセルのソース、ドレイン拡散層
を共有している隣接のメモリセルが、誤消去をおこす最
小の拡散層電位VSDmin ’との関係を、 VSDmax <VSD<VSDmin ’ となるように設定したことになる。
【0055】このようにしてセルM4 に対する書込みが
終了すると、次にNANDセル内の一つ上のメモリセル
M3 に対して同様に書込みが行われ、順次メモリセルM
2 ,M1 と書込みがなされる。
【0056】以上の書込み動作において、メモリセルの
制御ゲートには高電位Vppとが印加されるが、流れる電
流はトンネル電流のみであるので、高々1μA以下であ
る。また、一括消去時はn型基板1とP型ウェル2を高
電位Vpp' に上げるが、このとき流れる電流は、トンネ
ル電流と、0Vに保たれる周辺回路のp型ウェルとn型
基板間のリーク電流であり、これも10μA以下であ
る。従って、書込み及び消去に用いられる高電位Vpp及
びVpp' (これらは同じ値でもよい)は、チップ内部に
設けられた昇圧回路で十分賄うことができる。
【0057】また、選択書込み時に高電位により流れる
電流は上述のように微小であるから、一つの制御ゲート
線(ワード線)につながる全てのメモリセルに同時にデ
ータ書込みが可能である。即ち、ページモードの書込み
ができ、それだけ高速書込みが可能である。
【0058】データ読出し動作は、図3のセルM4 (セ
ルA)について説明すれば、セレクトトランジスタS1
の選択ゲートSG1 にVccが与えられ、非選択メモリセ
ルM1 〜M3 の制御ゲートCG1 〜CG3 には“1”状
態のメモリセルがオンする程度の電位としてやはりVcc
があたえられ、読出しセルAの制御ゲートCG4 は0V
にされる。そして、読出しセルAにつながるビット線B
L1 には1〜5Vの読出し電位が与えられ、他の非選択
ビット線BL2 は0Vとされる。
【0059】これにより、ビット線BL1 に電流が流れ
るか否かによって、データ“0”,“1”の判別がなさ
れる。
【0060】以上のデータ消去,書込み及び読出し動作
での各部の電位関係をまとめて、下記の(表2)に示し
た。書込み及び読出しは、図3のメモリセルM4 (セル
A)を選択する場合を示している。
【0061】
【表2】 またメモリセルのソース・ドレイン電圧を低電圧(10
V程度以下)に保つ他の方法について述べる。図2
(b)に示した選択ゲート45 と拡散層9のオーバーラ
ップ部11でのサーフェイス耐圧あるいはメモリセル部
でのオーバーラップ部12のサーフェイス耐圧、あるい
は拡散層9とウェル2のジャンクション耐圧を10V程
度に設定しておくと、ソース・ドレイン電圧はそれ以上
になることはなく、低電圧に保つことができる。何故な
らソース・ドレイン電圧が前記サーフェイス耐圧あるい
はジャンクション耐圧のブレークダウン電圧以上に上昇
するとブレークダウンを起こし、電圧が低下するためで
ある。
【0062】またVSDの値はメモリセル各部の容量によ
って左右される。図5はこれを説明するための図で、
(a)はメモリセルを模式的に表した断面図に浮遊容量
の存在箇所を示しており、(b)はそれを等価回路で表
したものである。図において、2はp型ウェル、4は浮
遊ゲート、6は制御ゲート、9はソース・ドレインを表
している。またCONO は制御ゲート6と浮遊ゲート4の
間の容量、Coxは浮遊ゲート4とp型ウェル2表面に形
成されたチャネルとの間の容量、Cchはチャネル部とp
型ウェル2の間の容量、Cj はソース・ドレイン9とp
型ウェル2との間の容量(ジャンクション容量)をそれ
ぞれ表す。またVCGは制御ゲート電位、VFGは浮遊ゲー
ト電位、VSDはソース・ドレイン電位をそれぞれ表す。
【0063】VSDはCONO 、COX、Cj 、Cchの容量比
に依存する。即ち書き込み時のVSDを下げたい場合には
CONO 、COXを減少し、Cj 、Cchを上げればよい。例
えばCj を上げるためには、p型ウェル2の不純物濃度
を例えばボロン(B)を1×1017atoms/cm3 にして濃
く設定すればよい。
【0064】また書き込み時のVSDを上昇させたいとき
には、CONO 、COXを増やし、Cj、Cchを減らせばよ
い。例えば制御ゲート6と浮遊ゲート間4および浮遊ゲ
ート4とp型ウェル2間の絶縁膜厚を薄くするか、ある
いはp型ウェルの不純物濃度を下げればよい。以上のよ
うに書き込み時の拡散層の電圧VSDは、各メモリセルの
パラメータを適切に設定することで誤書き込みの生じな
い値に調整することができる。
【0065】次に、メモリセルM4 (書込みセル)のデ
ータ書込み動作においてメモリセルM8 (非書込みセ
ル)に誤書込みが生じない理由について、図6を参照し
て説明する。
【0066】図6(a)はソース,ドレイン拡散層が接
地され、制御ゲートに高電圧Vppを印加した際のメモリ
セルのしきい値電圧変化を示している。しきい値電圧
は、書込み開始直後から変化(正方向にシフト)してい
る。図6(b)はソース,ドレイン拡散層をフローティ
ングにした状態で、制御ゲートに高電圧Vppを印加した
際のメモリセルのしきい値電圧変化を示している。しき
い値電圧は、書込み開始直後では殆ど変化せず、約10
msec経過後に大きく変化(正方向にシフト)している。
【0067】前述した書込みセルM4 では、ビット線B
L1 が接地され、選択ゲートSG1及び制御ゲートCG1
〜CG3 に5Vが印加されているため、M4 のソー
ス,ドレイン拡散層がビット線電位と電気的に接続さ
れ、接地された状態となる。このため、図6(a)に示
すように10msec以下の時間でもしきい値電圧の変化が
生じ、書込みが行われる。なお、この書込みセルM4 に
関しては、従来のように選択ゲートSG1 及び制御ゲー
トCG1 〜CG3 に高電圧(10〜12V)を印加して
も、同様に書込みが行われる。
【0068】非書き込みセルM8 においては、ビット線
BL2 の電位を選択ゲートSG1 の電位と等しい電圧V
cc(5V)としているため、非書込みセルM8 のソー
ス,ドレイン拡散層がビット線電位と電気的に接続され
ず、フローティングの状態となる。この場合、非書き込
みセルM8 のゲートに電圧を印加しても反転層ができる
までに時間がかかり、図6(b)に示すように10msec
以下の時間ではしきい値電圧は殆ど変化せず、書込みは
行われない。つまり、昇圧回路を用いることなくビット
線BL2 の電位及び選択ゲートSG1 の電位をVccと低
くしても、非書き込みセルM8 への誤書込みを防止する
ことができ、上記した問題を未然に解消することができ
ることになる。
【0069】なお、データの書込み時に、書込みセルM
8 と同一の制御ゲートCG4 につながった非書込みセル
M8 のソース,ドレイン拡散層がビット線電位と電気的
に接続されないようにするために、ビット線BL2 の電
圧Vbit ,選択ゲートSG1の電圧VMG及びセレクトト
ランジスタS1 のしきい値VthSGの関係を、Vbit >V
MG−VthSGとすればよい。
【0070】また、前記(表2)に示すような電圧を用
いると、図3のM1 ,M2 ,M3 の弱い書込みモードは
従来の中間電位を印加していたときよりも弱くなり、従
来NAND単位(この実施例ではCG1 〜CG4 )で行
っていたブロック消去を1本のCGで行うことも可能と
なる。例えば、CG2 につながるメモリセルを消去する
場合、制御ゲートCG2 を0V、他の制御ゲートCG1
, CG3 , CG4 ,選択ゲートSG1 , SG2 ,ビッ
ト線BL1 , BL2 ,p型ウェル等を高電圧(Vpp' )
とすればよい。これにより、消去の単位をブロック(4
本のCG)から1/4にすることも可能となる。
【0071】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではない。実施例では、浮遊ゲートと制御ゲート
を持つFETMOS型メモリセルを用いたが、MNOS
型メモリセルを用いた場合も同様に本発明を適用するこ
とができる。
【0072】
【発明の効果】以上説述べたように本発明によれば、書
込み時の非選択ビット線の電位及び選択ゲートの電位を
外部電源電位として、非書込みセルのソース,ドレイン
拡散層をビット線電位と切り離し、切り離されたソース
・ドレイン部の電圧が規定の範囲内に安定して設定でき
るので、誤書き込みや誤消去、耐圧劣化による信頼性低
下等を防止することができ、電源の低電圧化に伴いNA
NDセル型EEPROMの高集積化を併せて実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わるEEPROMのNAN
Dセル構造を示す平面図、
【図2】図1のNANDセルA−A′及びB−B′断面
図、
【図3】図1のNANDセルの等価回路図、
【図4】本発明のデータ書き込み時の動作タイミングと
各部電圧との関係を示した図。
【図5】メモリセル部の浮遊容量の存在箇所と等価回路
を示した図。
【図6】書込み時間に対するしきい値電圧の変化を示す
特性図。
【図7】従来例2におけるデータ書き込み時の動作タイ
ミングと各部電圧との関係を示した図。
【符号の説明】
1…n型シリコン基板、 2…p型ウェル、 3…第1ゲート酸化膜、 4…浮遊ゲート、 5…第2ゲート酸化膜、 6…制御ゲート、 7…CVD絶縁膜、 8…ビット線、 9…n型拡散層、 M1 〜M4 ,M5 〜M8 …メモリセル、 S1,S2 …セレクトトランジスタ、 SG1,SG2 …選択ゲート、 BL1,BL2 …ビット線、 CG1 〜CG4 …制御ゲート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11C 16/06 H01L 21/8247 29/788 29/792 G11C 17/00 510 A H01L 29/78 371 (72)発明者 田中 智晴 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 白田 理一郎 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に絶縁膜を介して電荷蓄積
    層と制御ゲートが積層形成された電気的書替え可能な複
    数個のメモリセルを、隣接するもの同士でソース,ドレ
    イン拡散層を共用する形で直列接続し、かつこの直列接
    続部のドレイン側,ソース側に選択ゲートを有するセレ
    クトトランジスタを設けてNANDセルを構成し、この
    NANDセルをマトリックス配置し、ビット線、ワード
    線を配設してなるセルアレイを備えた不揮発性半導体記
    憶装置のデータ書き込み方法において、 書込みすべきメモリセルと同一の制御ゲートにつながっ
    た書込みすべきでないメモリセルのソース,ドレイン拡
    散層がビット線電位と電気的に接続されないように、ビ
    ット線電圧Vbit ,選択ゲート電圧VMG及びセレクトト
    ランジスタのしきい値VthSGの関係を、 Vbit >VMG−VthSG に設定し、 書き込みすべきでないメモリセルのソース、ドレイン拡
    散層の電位VSDと、書き込みすべきでないメモリセルが
    書き込まれない最大の拡散層電位VSDmax と、書き込み
    すべきでないメモリセルのソース、ドレイン拡散層を共
    有しているメモリセルが、誤消去をおこす最小の拡散層
    電位VSDmin ’との関係を、 VSDmax <VSD<VSDmin ’ に設定して書き込みを行うことを特徴とする不揮発性半
    導体記憶装置のデータ書き込み方法。
  2. 【請求項2】 前記書き込みが10msec以内で行わ
    れることを特徴とする請求項1記載のデータ書き込み方
  3. 【請求項3】 半導体基板上に絶縁膜を介して電荷蓄積
    層と制御ゲートが積層形成された電気的書替え可能な複
    数個のメモリセルを、隣接するもの同士でソース,ドレ
    イン拡散層を共用する形で直列接続し、かつこの直列接
    続部のドレイン側,ソース側に選択ゲートを有するセレ
    クトトランジスタを設けてNANDセルを構成し、この
    NANDセルをマトリックス配置し、ビット線、ワード
    線を配設してなるセルアレイを備えた不揮発性半導体記
    憶装置のデータ書き込み方法において、 書込みセルと同一の制御ゲートにつながった非書込みセ
    ルのソース,ドレイン拡散層がビット線電位と電気的に
    接続されないように、ビット線電圧Vbit ,選択ゲート
    電圧VMG及びセレクトトランジスタのしきい値VthSGの
    関係を、 Vbit >VMG−VthSG に設定し、 書き込みセルと同一の制御ゲートにつながった非書き込
    みセルのソース、ドレイン拡散層を共有する形で接続し
    ている隣接セルのしきい値をVthcellとしたとき、前記
    隣接セルのソース、ドレインが同電位になるよう制御ゲ
    ートに、前記しきい値Vthcellよりも大なる電圧VM を
    印加して書き込みを行うことを特徴とする不揮発性半導
    体記憶装置のデータ書き込み方法。
  4. 【請求項4】 前記書き込みが10msec以内で行わ
    れることを特徴とする請求項3記載のデータ書き込み方
    法。
  5. 【請求項5】 半導体基板上に絶縁膜を介して電荷蓄積
    層と制御ゲートが積層形成された電気的書替え可能な複
    数個のメモリセルを、隣接するもの同士でソース,ドレ
    イン拡散層を共用する形で直列接続し、かつこの直列接
    続部のドレイン側,ソース側に選択ゲートを有するセレ
    クトトランジスタを設けてNANDセルを構成し、この
    NANDセルをマトリックス配置し、ビット線、ワード
    線を配設してなるセルアレイを備えた不揮発性半導体記
    憶装置において、 データの書き込み時に、書込みセルと同一の制御ゲート
    につながった非書込みセルのソース,ドレイン拡散層が
    ビット線電位と電気的に接続されないように、ビット線
    電圧Vbit ,選択ゲート電圧VMG及びセレクトトランジ
    スタのしきい値VthSGの関係を、 Vbit >VMG−VthSG に設定したとき、 書き込みセルと同一の制御ゲートにつながった非書き込
    みセルの書き込み時のソース、ドレイン電圧を一定値以
    下に制御する制御手段を具備することを特徴とする不揮
    発性半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段が、ソース、ドレイン拡散
    層とそれが形成された基板との間のブレイクダウン電圧
    で構成されることを特徴とする請求項5記載の不揮発性
    半導体記憶装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006269788A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Toshiba Corp 半導体装置及びその製造方法
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JP2009533795A (ja) * 2006-04-12 2009-09-17 サンディスク コーポレイション 読み出し中におけるプログラム外乱による影響の軽減

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