JPH086226B2 - ポリアミド太細斑系及びポリアミド系嵩高加工糸の製造法 - Google Patents

ポリアミド太細斑系及びポリアミド系嵩高加工糸の製造法

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JPH086226B2 JP18927588A JP18927588A JPH086226B2 JP H086226 B2 JPH086226 B2 JP H086226B2 JP 18927588 A JP18927588 A JP 18927588A JP 18927588 A JP18927588 A JP 18927588A JP H086226 B2 JPH086226 B2 JP H086226B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は,製編織して染色仕上加工した布帛におい
て,太細斑や濃淡色差が奇異な感じを与えることなく,
自然な斑感覚を表現しうるポリアミド太細斑糸及びポリ
アミド系崇高加工糸の製造法に関するものである。
(従来の技術) 従来,長手方向に太細斑や濃淡染色性差を有する糸条
の製造法はよく知られている。ポリアミド系斑糸の製造
法としては,2次転移点の異なるポリマー同士を複合紡糸
し,ネツキングポイントをもった未延伸糸を延伸するこ
とによって太細斑を付与する方法(特開昭58−36210合
公報),未延伸糸を熱延伸する際に,複屈折率(Δn)
により延伸率を変えて不均一染色性を付与する方法(特
開昭62−223317号公報)などが提案されている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら,上述のごときポリアミド未延伸糸を延
伸して得られる太細斑糸は,高結晶性であるため,単フ
イラメント間で太部の位相が揃いやすい傾向にある。こ
のため,製編織後に染色仕上加工した布帛では,太部と
細部の差や濃色と淡色の差が明確になりすぎ,フアンシ
ー効果がけばけばしく人工的なものとなり,製品価値が
劣るという欠点があった。
本発明は,第一に,上述のような従来の欠点を解消
し,染色後の布帛において,太細斑や濃淡色差が奇異な
感じを与えることなく,自然な斑感覚が表現され,格調
高いフアンシー効果を与えることができるポリアミド太
細斑糸の製造法を提供することを技術的な課題とするも
のである。
上述したように,ポリアミド太細斑糸は,単フイラメ
ント間で太部の位相が揃いやすいので,製編織後に染色
仕上げ加工した布帛では,太部が脆化すると糸条強力が
大幅に低下し,実用に耐えなくなったり,布帛の摩耗に
よって穴があく場合がある。また,太部の伸度が大きい
ため,パツケージへの捲取張力や製編織等の後加工にお
ける張力により容易に伸び,糸条の太細斑や濃淡染色性
差が変化して,経筋,緯段,ヒケ等の欠点が生じ,布帛
の品位を低下させることがある。このため,特別の張力
管理を要する等,糸条の取扱いが難しいものであった。
また,本発明は第二に,第1発明の課題の解決に加え
て,上述のような従来の欠点を解消し,布帛にしても太
部の脆化による穴あきや強力低下による破れを生じるこ
とがなく,また,後加工における過張力下においても糸
条形態が安定したポリアミド系崇高加工糸の製造法を提
供することは技術的な課題とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は,上記の課題を解決するために,次の構成を
有する。
複屈折率(Δn)が15×10-3〜35×10-3であるポリア
ミド未延伸糸を,1.2〜2.8倍の延伸倍率(X)で延伸し
て糸条の長手方向に太細斑を形成し,引続き連続して下
記(I)色を満足するオーバーフイード率(Y)で流体
処理することを特徴とするポリアミド太細斑糸の製造
法。
Y(%)≧−25(X−1.8)+29 ……(I) 複屈折率(Δn)が15×10-3〜35×10-3であるポリア
ミド未延伸糸を,1.2〜2.8倍の延伸倍率で延伸して糸条
の長手方向に太細斑を形成し,引続き連続して他のマル
チフイラメント糸とともに流体処理することを特徴とす
るポリアミド系崇高加工糸の製造法。
以下,本発明を詳細に説明する。
本発明者らは,鋭意研究の結果,ポリアミド未延伸糸
を斑延伸し,引続き連続して前記斑延伸の倍率とオーバ
ーフイード率との間に特定の関係を満足させるように流
体処理を施して糸条表面に多数のループを形成させるこ
とにより,前述した第一の課題を解決することができる
ことを見出し,第1発明に到達したものである。
まず,第1発明では,複屈折率(Δn)が15×10-3
35×10-3であるポリアミド未延伸糸を,1.2〜2.8の延伸
倍率(X)で延伸して糸条の長手方向に太細斑を形成す
る。複屈折率(Δn)が15×10-3〜35×10-3のポリアミ
ド未延伸糸を延伸すると,糸条の長手方向に沿って応力
集中を受けて伸びやすい部分に延伸時の引張応力が集中
し,ネツキング現象を起こし,延伸が開始される。この
ときの延伸倍率を1.2〜2.8の範囲で適宜選択することに
より,糸条の長手方向に残留未延伸部分の太部と延伸さ
れた細部による太細斑を形成することができる。
なお,複屈折率(Δn)が15×10-3未満になると,残
留未延伸部の脆化が激しく,実用上の使用に耐えない。
また,複屈折率(Δn)が35×10-3を超えると,延伸に
よる太細斑や濃淡染色性差が小さく,フアンシー効果が
得られない。このため,ポリアミド未延伸糸の複屈折率
(Δn)は,15×10-3〜35×10-3,特に20×10-3〜30×10
-3の範囲が好ましい。
また,延伸倍率Xを変更することにより,太部と細部
の長さの割合を適宜に選択でき,1.2よりも低い延伸倍率
では,延伸斑を発生させることができない。一方,延伸
倍率が2.8を超えると,太部と細部の太細比や染色性差
が小さくなり,フアンシー効果に乏しい糸条となる。こ
のため,延伸倍率は,ポリアミド未延伸糸の複屈折率
(Δn)に応じて,1.2〜2.8,好ましくは1.3〜2.7の範囲
で適宜選択する要がある。
本発明では,ポリアミド未延伸糸を延伸して,糸条の
長手方向に太細斑を有する糸条を得た後,この糸条を捲
き取ることなく,連続して前記(I)式を満足するオー
バーフイード率(Y)で流体処理を施すことが必要であ
る。上記の条件で流体処理を施すことによって,糸条の
表面にループ毛羽指数が100個/m以上のループ毛羽を形
成した太細斑糸を得ることができる。
得られたポリアミド太細斑糸を使用して製編織し,染
色仕上加工を行った布帛は,その表面に多数のループ毛
羽が存在することになり,この布帛表面の多数のループ
がブラインド的な役目(反射光の光量を減少させる作
用)を果たし,あたかも布帛表面に霞がかかったような
状態となる。このため,太細斑や濃淡染色差の強烈な視
覚効果が緩和され,奇異な感じを与えることがなくな
り,自然な斑感を有する格調高いフアンシー効果のある
布帛となる。
本発明者らの研究によれば,ループ毛羽が布帛上でブ
ラインド的な役目を果たすためには,糸条表面のループ
毛羽指数が100個/m以上であることが必要であり,100個/
m未満では前記の効果が十分に得られない。
上述のごときループ毛羽指数を得るためには,流体処
理時のオーバーフイード率Yが前記(I)式を満足する
必要があり,オーバーフイード率Yが通常の流体処理に
おける範囲では,100個/m以上のループ毛羽を形成するこ
ができない。本発明者らの数多くの実験から,オーバー
フイード率Yが前記(I)式を満足する範囲,すなわ
ち,第2図で示した曲線より上側の領域であれば,糸条
に前述のごときループ毛羽指数のループ毛羽を形成する
ことが可能となることが判明したものである。
なお,本発明でいうループ毛羽指数とは,光学式毛羽
カウンターF−Index(敷島紡績株式会社製)を用い,
ケージ0.3mmで測定したときのカウント数をいう。
また,第1発明では,ポリアミド未延伸糸を延伸して
得られた太細斑を有する糸条を捲き取ることなく,連続
して流体処理を施すので,一旦捲き取った後,流体処理
工程に供給する場合のような,延伸後の放縮による解舒
不良や太細斑の変化がなく,安定して流体処理工程に供
給することができる。
次に,第2発明のポリアミド系崇高加工糸の製造法に
ついて説明する。
第2発明では,第1発明と同様にして延伸斑による太
細斑を形成させたポリアミド糸条を,一旦パツケージに
捲き取ることなく連続して他のマルチフイラメント糸と
ともに流体噴射ノズルで処理する。ポリアミド太細斑糸
と他のマルチフイラメント糸とを同時に流体処理するこ
とにより,両糸条が互いに強固に絡み合ったポリアミド
系崇高加工糸となる。
第2発明では,流体処理によりポリアミド太細斑糸と
他のマルチフイラメント糸とを互いに交絡させるもので
あるが,その際,両糸条のオーバーフイード率を下記の
範囲で調節することにより,単に両糸条が交絡した糸
条,交絡とループを有する糸条,芯鞘構造糸等,いずれ
の糸条形態にしてもよい。流体処理時のオーバーフイー
ド率は,0〜40%の範囲が好ましく,0%未満になると,流
体処理時の張力が高くて糸条に交絡を付与することがで
きない。また,40%を超えると,交絡不良や大きくて高
いループが多数形成され,糸解舒不良等が発生して,実
用性に劣るものとなる。
第2発明で得られるポリアミド系崇高加工糸は,ポリ
アミド太細斑糸と他のマルチフイラメント糸とが互いに
交絡しているので,この糸条から得られる布帛では,ポ
リアミド太細斑糸の太細斑や濃淡染色差による強烈な視
覚効果が他のマルチフイラメント糸によって緩和され,
奇異な感じを与えることがなくなり,自然な斑感を有す
る格調高いフアンシー効果のある布帛となる。
また,ポリアミド太細斑糸と他のマルチフイラメント
糸とが互いに交絡しているので,糸条に掛かる伸長応力
は他のマルチフイラメント糸が担い,このため伸長応力
に弱いポリアミド太細斑糸の太部の伸長が防止され,糸
条形態を変化させることがない。このように,得られる
ポリアミド系崇高加工糸は伸長応力に対して安定してい
るので,糸条の空隙も保持されて崇高性の低下がなく,
糸条の取扱いが容易である。さらに,製編織した後の後
加工等で太部が脆化した場合,若干の太部フイラメント
の脱落があっても,他のマルチフイラメントの存在によ
り布帛に穴があくのが防止され,何ら製品欠点とはなら
ない。
なお,第2発明で使用する他のマルチフイラメント糸
としては,合成繊維や半合成繊維の延伸糸,再生繊維等
のマルチフイラメントであればよいが,より優れた発色
性を付与するためには,同染料で染めることのできるポ
リアミドマルチフイラメント延伸糸を用いることが好ま
しい。また,ポリアミド太細斑糸の太細効果を十分に保
持させるためには,他のマルチフイラメント糸の繊度
は,ポリアミド太細斑糸のトータル繊度の10〜90%の範
囲のものが好ましく,90%を超えると太細や濃淡効果が
失われ,10%未満では伸長応力に対する強力が図れな
い。
次に,本発明を図面により説明する。
第1図は,第1発明の一実施態様を示す概略工程図で
ある。第1図において,ポリアミド未延伸糸(A1)を供
給ローラ(1)により延伸域に供給し,延伸ローラ
(2)との間で1.2〜2.8倍に延伸して糸条の長手方向に
太細斑を形成する。
次いで,太細斑糸(A2)を延伸ローラ(2)から引出
して,一旦パツケージに捲き取ることなく流体噴射ノズ
ル(3)へ供給して,前記(I)式を満足するオーバー
フイード率で流体処理を施し,糸条の長手方向にループ
毛羽指数100個/m以上のループ毛羽を有する本発明のポ
リアミド太細斑糸(A3)として引取ローラ(4)により
引取り,捲取ローラ(5)によりパツケージ(6)とし
て捲き取る。
また,第3図は,第2発明の一実施態様を示す概略工
程図である。第3図において,ポリアミド未延伸糸
(A1)を,供給ローラ(1)により延伸域に供給し,延
伸ローラ(2)との間で1.2〜2.8倍に延伸して糸条の長
手方向に太細斑を形成する。この場合,必要に応じて熱
延伸ピン(7)を使用してもよい。
次いで,太細斑糸(A2)を延伸ローラ(2)から引出
して,一旦パツケージに捲き取ることなく流体噴射ノズ
ル(3)へ供給する。
一方,他のマルチフイラメント(Y1)を,供給ローラ
(8)により引出して,ポリアミドの太細斑糸(A2)と
ともに流体噴射ノズル(3)へ供給し,両糸条(A2),
(Y1)に流体処理を施して,互いに強固に交絡した本発
明のポリアミド系崇高加工糸(Y2)として引取ローラ
(4)で引取り,捲取ローラ(5)によりパツケージ
(6)として捲き取る。
(作 用) 第1発明は,ポリアミド未延伸糸を不均一延伸して,
糸条の長手方向に太細斑を有する糸条となし,引続き連
続して流体処理するに際し,延伸倍率Xと流体処理オー
バーフイード率Yとが前記(I)式を満足するオーバー
フイード率Yに設定することにより,糸条に100個/m以
上のループ毛羽指数のループ毛羽を形成することができ
る。このため,得られるポリアミド太細斑糸を使用した
染色仕上げ加工後の布帛においては,表面に存在するル
ープ毛羽がブラインド的な役目を果たして,太細斑や濃
淡色差の強烈な視覚効果が緩和され,奇異な感じを与え
ることなく,自然な斑感覚を表現することができる。
また,第2発明では,糸条の長手方向に太細を有する
ポリアミド太細斑糸を,他のマルチフイラメント糸とと
もに流体処理を施し,両糸条を互いに強固に絡み合わせ
ることにより,第1発明の作用に加えて,ポリアミド太
細斑糸の伸びやすい太部に伸長応力を掛けず,他のマル
チフイラメント糸に応力を担わせて糸条の伸びやすさを
防止するとともに強力低下を防止することが可能であ
り,糸条形態が安定したポリアミド系崇高性加工糸を得
ることができるものである。
(実施例) 次に,本発明を実施例により具体的に説明する。
実施例1,2,比較例1,2 複屈折率(Δn)が20×10-3のナイロン6未延伸糸21
0d/36fを供給糸とし,第1図に示した工程に従って,第
1表の条件で糸加工を行った。
次いで,ナイロン6延伸糸50d/12fを経糸(経糸密度9
0本/2.54cm)に用い,実施例1,2,比較例1,2で得られた
太細斑糸をそれぞれを緯糸(緯糸密度80本/2.54cm)を
用いて平織物を製織し,染色仕上加工を行った後,織物
を視覚判定した。その結果を第2表に示す。
なお,視覚判定は,反射光を減少させる効果につい
て,○:効果あり,×:効果なしとして評価した。
第2表に示すごとく,実施例1,2の糸条から得られた
織物では,表面にループ毛羽による霞がかかったように
なり,自然な斑感覚をもった格調高いフアンシー効果の
あるものであった。
一方,比較例1,2の糸条から得られた織物では,布帛
表面のループ数が少なく,ループ毛羽による霞効果が得
られず,奇異な感じの人工的なフアンシー効果のもので
あった。
実施例3,4,5 複屈折率(Δn)が20×10-3のナイロン6未延伸糸21
0d/36fと他のマルチフイラメント糸とを供給糸とし,第
3図に示した工程に従って,第3表の条件で糸加工を行
った。
得られたポリアミド系崇高加工糸は,実施例3では,
ポリアミド太細斑糸とポリアミド延伸糸が互いに絡み合
い,糸条表面にループが形成されたもの,実施例4で
は,ポリアミド太細斑糸とポリアミド延伸糸がループを
形成せずに互いに絡み合ったもの,実施例5では,ポリ
アミド太細斑糸が鞘糸,ポリアミド延伸糸が芯糸として
交絡とループを形成したものであった。
次いで,実施例3〜5で得られた崇高加工糸を緯糸,
ナイロン6延伸糸を経糸に用いて,第4表に示す条件で
平織物を製織し,得られた織物を通常のポリアミド染色
処方に従い,酸性染料(ソーラー・ピユアーブルーAFX
1%owf住友化学社製)で染色した。
得られた製品は,鮮やかな青色の中に,自然な斑感覚
を有するものであった。
また,織物中の太糸部(濃色部)の穴あきや脆化がな
いかを調べるため,「マサツに対する染色堅牢度試験方
法」(JIS L−0849)によって試験した後,試験済の織
物から,ほぼ中央部の糸条を各10本ずつ抜き取り,試験
前の糸条との強力低下の比較をしたところ,いずれの実
施例からも糸条も強力低下することがなく,糸条の脆化
は認められなかった。さらに,フイラメントがずりとら
れて粉となって落ち,織物の穴あきが生じることもなか
った。
また,製織時の糸条の形態変化を見るため,実施例3
〜5で得られた崇高加工糸を,0.1g/d,0.15g/d,0.20g/d
と張力を変化させて管捲し,この管を用いて緯打ちした
後,製品の品位を比較したところ,いずれの製品にも品
位の低下は認められなかった。
(発明の効果) 第1発明は,上記のような構成を有するので,太細斑
を有する糸条にループ毛羽指数が100個/m以上のループ
毛羽を形成することができる。このため,得られるポリ
アミド太細斑糸を使用した染色仕上げ加工後の布帛にお
いては,表面に存在するループ毛羽がブラインド的な役
目を果たして,太細斑や濃淡色差に起因する視覚効果が
緩和され,奇異な感じを与えることなく,自然な斑感覚
を表現しうる織編物を得ることができる。
また,第2発明は,上記のような構成を有するので,
得られる崇高加工糸は,第1発明の効果に加えて,糸条
の伸びやすさと強力低下を防止することが可能であり,
このため糸条形態が安定し,摩擦による太部のすり切れ
や破れがなく,フアンシー効果の高い織編物を製造する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は,第1発明の一実施態様を示す概略工程図,第
2図は,同上における延伸倍率(X)と流体処理時のオ
ーバーフイード率(Y)の関係を示すグラフ,第3図
は,第2発明の一実施態様を示す概略工程図である。 A1……ポリアミド未延伸糸 A3……ポリアミド太細斑糸 Y1……マルチフイラメント糸 Y2……ポリアミド系崇高加工糸 (2)……延伸ローラ (3)……流体噴射ノズル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複屈折率(Δn)が15×10-3〜35×10-3
    あるポリアミド未延伸糸を,1.2〜2.8倍の延伸倍率
    (X)で延伸して糸条の長手方向に太細斑を形成し,引
    続き連続して下記(I)式を満足するオーバーフイード
    率(Y)で流体処理することを特徴とするポリアミド太
    細斑糸の製造法。 Y(%)≧−25(X−1.8)+29 ……(I)
  2. 【請求項2】複屈折率(Δn)が15×10-3〜35×10-3
    あるポリアミド未延伸糸を,1.2〜2.8倍の延伸倍率で延
    伸して糸条の長手方向に太細斑を形成し,引続き連続し
    て他のマルチフイラメント糸とともに流体処理すること
    を特徴とするポリアミド系崇高加工糸の製造法。
JP18927588A 1988-07-28 1988-07-28 ポリアミド太細斑系及びポリアミド系嵩高加工糸の製造法 Expired - Lifetime JPH086226B2 (ja)

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