JP4207607B2 - 刺繍用ポリエステルミシン糸 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、刺繍縫製時に高級感のある光沢を有し、かつ色目の綺麗な刺繍用ポリエステルミシン糸に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、刺繍用ミシン糸には、染色性、光沢などの良さから絹やレーヨンが用いられてきた。しかし、絹は高価であると共に耐光堅牢度や強度の弱さから和装などの用途に限定されている一方、レーヨンは染色性及び発色性の良さ、加工品の外観品位の良さから多く利用されているが、強度が低いため撚糸工程や縫製時の糸切れが多いという欠点がある。更には縫製された刺繍製品は家庭洗濯や工業洗濯で腑化しやすいという欠点がある。かかる欠点を解決するためポリエステルフィラメント糸を用いたミシン糸が提案されている。
【0003】
例えば、結晶性を規制したポリマーを用いて、強度、モジュラスを想定したミシン糸が提案されている(特許文献1参照)。しかしながら、このポリエステルミシン糸を用いて刺繍したものは縫目にループ状のいわゆるタオル目を形成しやすく外観品位を著しく損なうという欠点がある。また、アミン処理による手切れ性の良いミシン糸が提案されているが、光沢に欠けるなどの問題がある(特許文献2参照)。また、単繊維繊度、全繊度、フィラメント数及び撚係数を規制して摩擦抵抗を減らしタオル目を形成しにくくしたミシン糸が提案されているが、刺繍用ミシン糸において重要な評価項目である光沢について定性的評価のみであり、また繊維長手方向の染め斑も発生する欠点のあるものであった(特許文献3参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開昭59−199831号公報(特許請求の範囲)
【0005】
【特許文献2】
特開昭63−315633号公報(特許請求の範囲)
【0006】
【特許文献3】
特開昭62−125033号公報(特許請求の範囲)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる問題点を解消し、特に、光沢が良好な、かつ繊維長手方向に染め斑のない高品位な刺繍用ミシン糸を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために次の構成を有する。すなわち、単繊維断面の形状が楕円四葉形以上で、その扁平度として長径Aと短径Bの比A/Bが1.2〜1.8、異形度 I として長径Aに直角に交わる直線のうち2番目に長い短径Cと3番目に長い短径Dの比C/Dが1.0〜1.3、異形度 II として短径Bと短径Dの比B/Dが1.0〜1.6であり、繊維長手方向の染着バラツキが0.8以下で、光沢の強さが35〜70であり、かつ交絡数が5以上であることを特徴とするポリエステルマルチフィラメント糸からなる刺繍糸用ポリエステルミシン糸である。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明のミシン糸に使用するポリエステルマルチフィラメント糸を構成するポリマーは、エチレンテレフタレートを主たる繰り返し単位とするポリマーである。本発明のポリエステルもしくはポリエチレンテレフタレートは、本発明の原糸特性を満足できる範囲で第3成分を共重合させたものであってもかまわない。また、必要に応じて制電剤、艶消剤、紫外線吸収剤、染色性改良剤、各種顔料等の添加物を混入せしめてもかまわない。
【0010】
色目の綺麗な刺繍製品を提供するために、繊維長手方向の染着バラツキは0.8以下でなければならない。より好ましくは0.6以下が望ましい。染着バラツキの測定方法については、後述する。
【0011】
レーヨンの有するいぶし銀の光沢に近い高級感のある光沢を得るために、光沢の強さは35〜70の範囲でなければならない。光沢の強さの測定方法については、後述する。光沢が35〜70の場合には、刺繍縫製時に華やかな光沢のある刺繍製品が得られる。35未満では刺繍糸に求められる華やかな光沢が得られず、他方、70を超える場合には刺繍糸のイラツキが強くなり落ち着いた光沢の刺繍製品が得られない。従って、光沢の強さは35〜70の範囲でなければならない。より好ましくは45〜65の範囲が望ましい。
【0012】
また、ポリエステルマルチフィラメント糸を収束させることにより縫製時のタオル目の発生を防ぎ刺繍製品の品位を向上せしめるため、交絡数は5以上、より好ましくは8以上が好ましい。交絡付与の具体的手段としては、一般的なインターレースノズルにより糸条に交絡を付与する方法が望ましい。
【0013】
単繊維断面形状は、繊維に光沢を付与するために異形断面とするものであるが、良好な光沢を付与するために、外周が凸部と凹部で交互に形成される楕円多葉断面とするものであり、楕円四葉形以上のものを指す。また、八葉形以下の断面を有するものが、レーヨンの有するいぶし銀の光沢により近い光沢を発現するので好ましい。とりわけ、楕円八葉形状の断面を有する場合には高級感のある光沢が得られ、より好ましい。
【0014】
なお、断面形状の変形は次の範囲が好ましい。すなわち、図1に示すように長径Aと短径Bの比A/Bで定義される扁平度が1.2〜1.8である。
【0015】
次に、長径Aの直線に直角に交わる直線のうち2番目に長いもの短径Cと3番目に長いもの短径Dの比C/Dを異形度Iとし、その範囲が1.0〜1.3である。
【0016】
また、短径Bと短径Dの比B/Dを異形度IIとし、その範囲が1.0〜1.6である
なお、このほかに代表的な異形断面形状として扁平断面や三葉断面が挙げられるが、いずれもぎらついた光沢しか得ることができず、本発明の目的である落ち着いた光沢が得られない。また、繊維内での結晶化が進みやすく内層部の非晶部は小さいものとなり、染着性が劣るものとなる。これに対し本発明の楕円多葉形のポリエステルマルチフィラメント糸は繊維外層部に対し内層部の結晶化を遅らせることにより大きい非晶部が得られ、より染着性が良好となり繊維長手方向の染着バラツキの少ない刺繍糸用ポリエステルミシン糸が得られるものである。
【0017】
ポリエステルフィラメント糸の引張強度は、強力不足による縫製時の糸切れを防止する観点から2.7cN/dtex以上、より好ましくは3.0cN/dtex以上が好ましい。
【0018】
また、ミシン糸強力は、縫製時の手切れ性の点から、1.75〜9.8Nの範囲が好ましく、可縫製が良好で縫い目の糸が美しく配列しやすい平滑性に富む糸条がミシン糸用の刺繍糸として望ましいのである。そのため、一般的にはミシン糸加工の最終工程でシリコーンなどの仕上げ油剤を表面に付与しているが、本質的には糸と糸の走行時の摩擦係数が小さいことが効果的であり、糸の配列が乱れることを防止するとともに、糸の滑りを良くし、タオル目(ループ)や縫製後の収縮が発現する事を防止する観点から、ポリエステルフィラメント糸の糸・糸走行摩擦係数は0.15〜0.3の範囲が望ましく、より好ましくは0.15〜0.24の範囲が望ましい。
【0019】
刺繍用ポリエステルミシン糸の原料であるポリエステルマルチフィラメント糸は、高速で紡糸することにより繊維内層部に対して繊維外層部の結晶化がより進む。すなわち紡速をあげるほど繊維内外層の結晶化度に格差が生じ、通常の紡糸・延伸の2工程法で得られるポリエステルマルチフィラメント糸に対し繊維内層の非結晶部分は大きくなるので染料が容易に入り込み易くなり良好な染色性が得られると共に繊維長手方向での染着バラツキが小さくなると考える。
【0020】
本発明のポリエステルマルチフィラメント糸は、紡速5000m/min以上で紡糸することにより、得ることができる。より好ましくは5500m/min以上6500m/min以下である。
【0021】
ポリエステルマルチフィラメント糸は、刺繍縫製後にミシン糸自身の収縮によるパッカリングが発生し刺繍製品の品位を著しく低下させるため、ポリエステルフィラメント糸の乾熱収縮率は5%以下が好ましい。
【0022】
単繊維繊度は0.5dtex以上とすることが、得られたミシン糸が縫製時に発生する摩擦熱による溶断や、縫製時にかかる異常張力に起因する単繊維切れを抑制でき好ましい。他方、単繊維繊度は3.3dtex以下とすることで、得られたミシン糸の風合いが柔らかくなり、刺繍生地とのなじみが良く、糸が浮き上がることがない刺繍になり好ましい。これらの観点から、ミシン糸用原糸の単繊維繊度は0.5〜3.3dtexの範囲が好ましく、また、ミシン糸の座屈性を高くする観点からは、0.9〜2.2dtexの範囲がより好ましい。
【0023】
マルチフィラメント糸からなるミシン糸の総繊度は、縫製時の糸切れを防止するため66dtex以上、他方、糸の配列ムラを抑制して刺繍製品の外観品位を良好にするため333dtex以下が好ましい。
【0024】
本発明のポリエステルマルチフィラメント糸は以下の方法で得ることができる。即ち、ポリエチレンテレフタレートを図1に示す口金吐出孔を有する口金より溶融紡糸し吐出した糸条を冷却固化した後、5000m/min以上の速度で紡糸し、紡糸油剤、ならびにインターレースノズルにより糸条に交絡を付与して、巻取機にて巻き取ることによりポリエステルフィラメント糸を得る。該ポリエステルマルチフィラメント糸に下ヨリをかけ、更にこの糸を4本引き揃え上ヨリをかけ、規定のスチーム温度で熱セットし、ソフトワインダーを用いてチーズ形状に巻き取った後、高圧染色機で染色して該刺繍糸用ポリエステルミシン糸を得ることができる。
【0025】
【実施例】
以下、実施例をあげて、本発明を具体的に説明する。
【0026】
なお、実施例及び比較例における測定値は、次の方法で得たものである。
(1)固有粘度
35℃のo−クロロフェノール溶液を用いて測定した値である。
(2)染着バラツキ(長手方向の染め差バラツキ)
(株)東レエンジニアリング製 FYL−500SRを用いて、糸速60m/minで、染色槽内で染色温度90℃、糸巻数54回で染色後、洗浄槽で洗浄温度85℃、糸巻数9回で洗浄したポリエステルフィラメント糸の長手方向の染め斑を連続して測定し、その分散を算出した。その際、染料としてミツビシ製 DYESTUFF(5%OWf濃度)に分散剤(サンソルトWA:0.7OWf濃度)を添加したものを用いた。
(3)光沢の強さ(ギラツキ度、イラツキ)
刺繍糸を緯糸打ち込みして1/3ツイル織物を作製し、(株)村上色彩技術研究所製 自動変角光沢計(GP−200)を用いて(入射角45°、反射角45°)及び(入射角45°、反射角90°)の条件で、最大値−最小値をギラツキ度として評価した。その際酸化マグネシウム白板のギラツキ度を50とした。また、同試験織物においてイラツキの品位を経験10年以上の検査員同席で評価し「○優良」、「△可」、「×不良」の3段階で評価した。
(4)引張強度(cN/dtex)および破断伸度(%)
JIS L 1073(合成繊維フィラメント試験方法)に準じ、自記録式引張試験機を用いて試長25cm、引張速度30cm/minで測定した値である。
(5)交絡数
「ROTHCHILD」社製ENTANGLEMENT TESTER R−2060を用い、測定速度5.0m/min、トリップテンションレベル10.0cN、トリップ後の次回針刺しまでの糸長1.0cm、繰り返し数30回に測定条件を設定し、32本のサンプルを連続測定した。測定糸条への針刺し部からトリップテンションレベル(10.0cN)に到達してトリップするまでの糸条長を非交絡部分の開繊長とみなし、下記の式に当てはめて交絡数を算出した。
【0027】
交絡数=30000/ΣL
ΣL=開繊長の合計(mm)
(6)糸・糸走行摩擦係数
英光産業(株)製 摩擦測定装置「μメーター」を用い、下記の計算式にて算出した。
【0028】
μd=(1/2π×n×sinβ×loge)×log(T2/T1
μd=摩擦係数
n=加撚数=3
β=撚角度=7/27
e=2.718
1=ガイドへの入側の張力(g)
2=ガイドからの出側の張力(g)
なお、ミシン糸の評価項目及び評価方法は以下に述べる通りである。
(7)繊度(dtex)
JIS L 1073に準じ、検尺器を用いてサンプル長100mを採取し、重量をdtex単位に換算した値である。
(8)タオル目
幅12cm、長さ12cmの高密度コーティング素材を2枚合わせて、1mmと4mmの縫い目ピッチで放射方向にサテン縫いをした。縫い条件は、ミシンはタジマ刺繍ミシン(TMEX−C901)、ミシン針はオルガン製DB×K5 #9を使用し、上糸張力は、布押さえから引き出して約100g、120g、140g、下糸張力は、カマから引き出して約12〜15gで、縫い速度1200針/分にて実施した。そのときの二重リングのタオル目個数を目視で数えた。
(9)糸切れ
幅22cm、長さ22cmの1枚の試料に、縫目ピッチ1mmの放射方向サテン縫いリングパターンを9個を作成した。縫い条件は、タジマ刺繍ミシン(TMEX−C901)、ミシン針はオルガン製DB×K5 #9を使用し、上糸張力は、布押さえから引き出して約100g、140g、下糸張力は、カマから引き出して約12〜15gで、縫い速度1200針/分にて実施した。そのときの糸切れの発生した回数を数えた。
(10)外観品位(パッカリング、配列斑)、風合い
試料用基布に該ポリエステルミシン糸にて種々変化させた刺繍を作成し、24時間後のパッカリング、糸の配列斑、風合い(ソフト感)を調査して「○優良」、「△可」、「×不良」の3段階で評価し、○及び△を合格範囲とした。各判定については、熟練した検査員によりハンドリングにて評価した。
【0029】
実施例1〜5、比較例1〜2
無機粒子を含まないポリエチレンテレフタレートポリマーを図1に示す口金吐出孔を有する口金より溶融吐出し、紡糸速度5000、5500、6000、6500、7000、4000、4500m/minで紡糸し、交絡処理をした後チーズ形状に巻き取り、固有粘度0.633、単繊維繊度が1.85dtex、断面形状が楕円八葉形で扁平度=1.56,異形度I=1.18、異形度II=1.32のポリエステルフィラメント糸を作製した。該ポリエステルフィラメント糸にヨリ数636T/mの下ヨリをかけ、更にこの糸を4本引き揃えヨリ数570T/mの上ヨリをかけ、110℃のスチームで熱セットした。続いて、ソフトワインダーを用いてチーズ形状に巻き取り高圧染色機で通常のポリエステルと同様に130℃で染色し総繊度266dtexのミシン糸を作製した。
【0030】
該ミシン糸の評価は表1に示した結果となり、実施例1〜5についてはいずれも良好な結果となったが、比較例1、2は染斑が悪化し、パッカリングにより外観品位も悪化した。
【0031】
比較例3
紡速1476m/minで一旦巻き取った後、延伸・熱処理した他は実施例1と同様にしてポリエステルミシン糸を作製した。
【0032】
該ミシン糸の評価は表1に示した結果となり、染着バラツキは0.96、光沢は24であり、可縫製は良好であるが、光沢が乏しく染斑の発生率が大きく、刺繍用ミシン糸としての品位が劣っていることが分かる。
【0033】
【表1】
Figure 0004207607
【0034】
実施例6〜9、比較例4、5
紡速6000m/minで扁平度、異形度I、異形度II、断面形状を表に示すように種々変化させて、光沢度を35、47、63、68、80、94で変化させた他は実施例3と同様の方法でポリエステルミシン糸を作した。
【0035】
該ミシン糸の評価は表2に示した結果となり、実施例6〜9についてはいずれも良好な結果となったが、比較例4、5はタオル目が多発し、また緯糸織物でイラツキが発生するため、発明の対象とならない。
【0036】
【表2】
Figure 0004207607
【0037】
実施例10、11、比較例
【0038】
該ミシン糸の評価は表3に示した結果となり、実施例11は良好な結果が得られ、実施例10についてはややタオル目が多くなるが本発明の効果が損なわれるレベルではなかった。比較例はタオル目が多く発生し、またギラツキ度も大きく本発明の対象とはならない。
【0039】
実施例12〜14
摩擦係数を0.187、0.236、0.282と変化させた他は実施例3と同様の方法でポリエステルミシン糸を作製した。
【0040】
該ミシン糸の評価は表3に示した結果となり、実施例12、13は良好な結果が得られ、実施例14についてはややタオル目が多くなるが本発明の効果が損なわれるレベルではなかった。
【0041】
【表3】
Figure 0004207607
【0042】
実施例15〜22
総繊度、単糸繊度を表4に示すように種々変化させた他は実施例3と同様の方法でポリエステルミシン糸を作製した。
【0043】
該ミシン糸の評価は表4に示した結果となり、実施例16〜20は良好な結果が得られ、実施例15についてはややタオル目が多く刺繍時の糸切れが若干多くなるが本発明の効果が損なわれるレベルではなかった。また、実施例21については単糸繊度が太く緯打織物の風合いが若干硬めであったが、本発明の効果が損なわれるレベルではなかった。また、実施例22については糸の配列斑が若干みられるが本発明の効果が損なわれるレベルではなかった。
【0044】
【表4】
Figure 0004207607
【0045】
【発明の効果】
本発明の光沢に優れたポリエステルフィラメントを使用することにより、高級感のある落ち着いた光沢を有し、色目が綺麗でかつ刺繍縫製時の糸切れや外観品位低下が無い刺繍用ポリエステルミシン糸を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の刺繍用ポリエステルミシン糸を好適に製造する口金吐出孔の一例を示す概念図である。
【図2】本発明の一実施態様である楕円八葉形状の単繊維横断面図。
【図3】本発明の一実施態様である楕円六葉形状の単繊維横断面図。
【図4】本発明の光沢の強さを示す説明図。

Claims (4)

  1. 単繊維断面の形状が楕円四葉形以上で、その扁平度として長径Aと短径Bの比A/Bが1.2〜1.8、異形度Iとして長径Aに直角に交わる直線のうち2番目に長い短径Cと3番目に長い短径Dの比C/Dが1.0〜1.3、異形度IIとして短径Bと短径Dの比B/Dが1.0〜1.6であり、繊維長手方向の染着バラツキが0.8以下で、光沢の強さが35〜70であり、かつ交絡数が5以上であることを特徴とするポリエステルマルチフィラメント糸からなる刺繍糸用ポリエステルミシン糸。
  2. ポリエステルマルチフィラメント糸の引張強度が2.7cN/dtex以上であることを特徴とする請求項1記載の刺繍糸用ポリエステルミシン糸。
  3. ポリエステルマルチフィラメント糸の糸・糸走行糸摩擦係数が0.15〜0.3であることを特徴とする請求項1または2記載の刺繍糸用ポリエステルミシン糸。
  4. ポリエステルを溶融紡糸し吐出した糸条を冷却・固化した後、紡糸油剤を付与し延伸を行い5000m/min以上のゴデットローラを介して巻取機で巻き取ることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載の刺繍糸用ポリエステルミシン糸の製造方法。
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