JPH086162A - 背面投射型テレビジョン受信機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 温度変化や外部からの圧力により、スクリー
ンが枠部材から外れ落ちるトラブルが解消されると共
に、大画面装置においても画像の欠落部分が少なく、更
に、スクリーン部を保持した枠部材の着脱が容易で、メ
ンテナンス性に優れることを目的とする。 【構成】 スクリーン機能をもつ透過型スクリーン部材
３と、その透過型スクリーン部材３を保持するスクリー
ン枠部材５〜８と、一面が前記透過型スクリーン部材３
の周囲端面と固着され、他面が前記枠部材５〜８の保持
部と固着され、外力に対して容易に形状が変化する弾性
部材と、開口部をもち、その開口部に前記枠部材を設置
したキャビネットとを有する背面投射型テレビジョン受
信機の複数台が多行多列に配列され、一つの大画面画像
を現すように組み立てられた構成を有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、透過型スクリーンに映
像を投射して表示する背面投射型テレビジョン受信機
で、単体で表示装置として使用できると共に、複数台を
組み合わせて大画面表示装置にも適合できる背面投射型
テレビジョン受信機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、この種の背面投射型テレビジョン
受信機を図１０、図１１を用いて説明する。図１０は背
面投射型テレビジョン受信機のスクリーン部の部分断面
図である。図１０において、透過型スクリーン部材３を
保持する映像が映らないスクリーン保持桟６２は、目地
幅は太く、また大画面を構成するため背面投射型テレビ
ジョン受信機を多行多列のマトリックス状に積み上げる
ことにより大画面表示の中で映像が映らない格子状の太
い黒線として形成され、文字情報や映像情報が欠落し見
ずらい表示画面となる。

【０００３】また、設置環境の温度・湿度変化による透
過型スクリーン３の伸縮によりスクリーン保持桟６２の
溝部から透過型スクリーン部材３が外れる欠点があっ
た。

【０００４】透過型スクリーン部材３の大きさは、特に
限定しないが例えば横幅８００〜９００ｍｍ、縦幅６０
０〜７００ｍｍである。透過型スクリーン部材３はアク
リル系の樹脂材料でできている。例えば、透過型スクリ
ーン部材３の幅寸法が９００ｍｍの場合、−１０〜＋４
０℃の温度変化に対して、幅寸法は約２５ｍｍの伸縮が
生じる。更に８０％の湿度が加わると約３．５ｍｍ伸縮
する。この伸縮量をカバーするため、図１０に示すよう
に透過型スクリーン部材３の外径寸法をキャビネット本
体の内径寸法より短くし、伸縮分の隙間６１を映像の映
らない目地内に設けていた。

【０００５】透過型スクリーン部材３をキャビネト本体
６３に保持するには前面からキャビネット本体６３に設
けられた隙間にスクリーン保持桟を差し込み透過型スク
リーン部材３の外れを止めている。

【０００６】このような構造のため目地幅の寸法は、キ
ャビネット本体の板厚＋ス。クリーン保持桟の板厚＋ス
クリーン伸縮量＋スクリーン掛り量＋加工誤差を考慮し
た５ｍｍの太い目地幅が必要になっている。

【０００７】図１１に示すように、大画面表示を構成す
るには背面投射型テレビジョン受信機を多行多列のマト
リックス状に積み上げるため隣接する目地幅も加わり２
倍の１０ｍｍ程度の目地幅になり、大画面表示の中で映
像が映らない太い格子状の黒い線が入り見ずらいもので
あった。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成
における背面投射型テレビジョン受信機においては、大
画面表示装置用のスクリーンとして要請される前記問題
点が解決されていなかった。

【０００９】本発明は上記課題を解決するもので、大画
面表示装置において要請される前記問題点を解決し、ス
クリーン接合部６２の面積を極めて小さくし、また透過
型スクリーン部材３の脱落をなくす等の、視覚上および
構成上、実用上充分に満足できるような背面投射型スク
リーン装置を提供することを目的としている。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、キャビネット本体部と前面からスクリーン
が着脱できるスクリーン部の２体から構成されるもの
で、大画面表示を構成するため背面投射型テレビジョン
受信機を多行多列のマトリックス状に積み上げられた各
キャビネット本体の前方外壁間は隙間がなく積み上がら
れる。スクリーン部の外径寸法は透過型スクリーン部材
の熱膨脹分１ｍｍ程度キャビネット本体の外径寸法より
短くし隣接するスクリーン部の外壁間に１ｍｍ程度の隙
間を設けるスクリーン部は透過型スクリーン部材の４端
面に凹字状の溝部を設け弾性のある接合部材を施したス
クリーン枠部材を箱状に張り合わせ、このスクリーン枠
部材が透過型スクリーン部材の伸縮に追随できるように
スクリーン枠部材の４コーナーでＵ字型に切り欠いたＬ
型の枠固定具で箱状に固定したものである。このスクリ
ーン部をキャビネット本体の前面部に装着し前面から操
作できる複数個のロック装置でキャビネット本体に固定
するものである。

【００１１】

【作用】本発明は上記した構成により、薄板に溝部を設
けたスクリーン枠部材と透過型スクリーン部材は弾性の
ある粘着テープで接合されるため、映像が欠落する目地
幅は０．８ｍｍと従来の１／６以下の極細目地が実現で
きると共に、スクリーン枠部材と透過型スクリーン部材
との膨脹係数の違いによる伸縮差は弾性のある粘着テー
プと透過型スクリーン部材の伸縮に追従できる可動型ス
クリーン枠部材の構造により設置環境の温度・湿度の変
化や外圧等に対して、スクリーン枠部材か。ら透過型ス
クリーン部材がはずれ落ちるという問題も発生せず大画
面表示用スクリーン装置として信頼性が充分に保証で
き、且つ、量産に適したものである。

【００１２】

【実施例】以下、本発明の一実施例について図１〜図９
を参照しながら説明する。

【００１３】（実施例１）図１に示すように、本発明の
背面投射型テレビジョン受信機を構成する背面投射型テ
レビジョン受信機１５はキャビネット本体部２とスクリ
ーン部１の２体から構成されている。図２に示すよう
に、スクリーン部１は透過型スクリーン部材３とスクリ
ーン枠部材９により箱状に形成され、ロック装置４によ
りキビネット本体部２の前面から取付け取はずしが可能
である。

【００１４】図３は、本発明のスクリーン部１が環境温
度・湿度変化により透過型スクリーン部材３の外径寸法
が伸縮することに対しスクリーンの性能低下や破損を防
止する基本構造を示す。この基本構造は、透過型スクリ
ーン部材３の４端面にスクリーン枠部材５，６，７，８
を弾性のある接合部材で接合したもので、４コーナーに
４辺のスクリーン枠部材９を結合するため、Ｕ字状に切
り欠きを設けたＬ字状の枠固定具１０で箱状に締結する
ことにより透過型スクリーン部材３の伸縮に対しスクリ
ーン枠部材９は透過型スクリーン部材３の先端部で可動
追従すると共にスクリーン部１の剛性も保てるものであ
る。

【００１５】更に、４コーナーの隙間から投射されてく
る映像光が外部に漏れないようにＬ字状のコーナー金具
１１を組み付ける。図４にスクリーン部１が完成された
斜視図を示す。

【００１６】（実施例２）図５は、図１に示す背面投射
型テレビジョン受信機のＳ１線の断面図で、スクリーン
部１とキャビネット本体２との組合せ状態を表す。透過
型スクリーン部材３は、レンチキュラーレンズシート２
１とフレネルレンズシート２２の積層により構成さえれ
ている。この両レンズシートの材質はアクリル系の樹脂
材料が使用される。レンチキュラーレンズシート２１の
厚さは特に限定しないが、例えば０．５〜１．５ｍｍで
ある。フレネルレンズシート２２の厚さは特に限定しな
いが例えば２〜３ｍｍである。

【００１７】図６は、両レンズシート２１，２２の横幅
寸法が９００ｍｍに於いて、温度湿度と両レンズシート
の外径寸法の伸縮量を表したグラフである。４１の線は
常温・常湿に於ける両レンズシートの伸縮量を表す。４
２の線は高温・高湿に於けるフレネルレンズシートの伸
縮量を表す。４３の線は高温・高湿に於けるレンチキュ
ラーレンズシートの伸縮量を表す。このグラフから、常
湿に於いて、温度が−１０〜＋４０℃の変化に於いて両
レンズシートは約２．５ｍｍの伸縮量がある。

【００１８】温度が＋４０℃に於いて湿度を８０％に上
げると、フレネルレンズシートは更に約０．２ｍｍ膨脹
し、レンチキュラーレンズシートは約１．３ｍｍ膨脹す
る。

【００１９】このように、両レンズシート２１，２２は
温度と湿度の変化により伸縮量に差があるためスクリー
ン枠部材９を両レンズシートの４端面に接合した場合、
レンチキュラーレンズシート２１はフレネルレンズシー
ト２２に対し前方にふくれ上がる。即ち、両レンズシー
ト面間に隙間ができエアーギャップが発生する。このこ
とにより、スクリーン上に焦点が合わない映像が映り出
されるスクリーンの性能低下やレンチキュラーレンズシ
ート２１の割れ破損が発生する。

【００２０】以上のことから、スクリ−ン枠部材９にレ
ンズシート２１，２２を接合するのは、レンチキュラー
レンズシート２１は４端面全て接合するが、フレネルレ
ンズシート２２は底辺の１辺はスクリーン部１の強度を
増すため接合するが、他の３辺は接合しない構造であ
る。この接合しない構造は、レンチキュラーレンズシー
ト２１に対しフレネルレンズシート２２の外径寸法をや
や短くしスクリーン枠部材９のスクリーン保持板２７と
の間で隙間２９をもたせることにより可能である。

【００２１】図５において、大画面表示装置を構成する
ため背面投射型テレビジョン受信機を多行多列のマトリ
ックス状に積み上げた際、隣接するキャビネット本体部
２３の前方外壁は相互に密着し積み上げられる。スクリ
ーン部１は、温度・湿度の上昇により透過型スクリーン
部材３の膨脹が隣接する上下左右の他のスクリーン部に
外圧を加え透過型スクリーン部材３に歪み発生を防止す
るため隣接するスクリーン部の間に１ｍｍの隙間を設け
る。背面投射型テレビジョン受信機の単体ではキャビネ
ット本体部２の外径寸法に対しスクリーン部１の外径寸
法を周囲０．５ｍｍ短くする。

【００２２】図５に示すように、スクリーン部１は、目
地部を有したＬ字型で帯状のスクリーン保持板２７をス
クリーン補強板１２に透過型スクリーン部材３の端面が
はまり込む凹字状の溝部が構成されるよう弾性のある両
面粘着テープ２６で張り合わせ、且つ、スクリーン部１
をキャビネット本体部２に装着した際、スクリーン部１
が抜け落ちないようにするロック装置４を横の底辺に２
ヵ所、縦の左右に各１ヵ所設けたスクリーン枠部材９を
透過型スクリーン部材３の４辺に対し箱状に貼り合わせ
る。

【００２３】この張り合わせ方は、スクリーン枠部材９
の溝部に弾性のある両面粘着テープ２６が張り付けられ
ているため、透過型スクリーン部材３の４端面に接合す
るもので、設置環境の温度・湿度変化により樹脂系の透
過型スクリーン部材３と金属製のスクリーン枠部材９の
膨脹量の差は弾性のある両面粘着テープ２６で吸収され
る。

【００２４】図５に示すように、大画面表示装置を構成
するため背面投射型テレビジョン受信機を多行多列のマ
トリックス状に積み上げた際、スクリーン部１の目地３
０の位置は隣接する他のセットの目地位置と縦横一直線
に揃わなければならない。このため、正面から見たスク
リーン部１はキャビネット本体部２に対して一定の関係
位置にセットする必要がある。

【００２５】この構造は、スクリーン部１とキャビネッ
ト本体部２の下辺を基準とするもので、スクリーン部１
の上下方向をキャビネット本体部２に対して一定の位置
に保つため基準側スクリーン補強板２４の板厚とキャビ
ネット本体２の前方周辺部に設けられた凹字状の溝幅と
の勘合を少なくしガタツキを無くする。左右方向の規制
は基準側スクリーン補強板２４の長手寸法とキャビネッ
ト本体部２横方向の内寸法の隙間を少なくすることによ
り規制するものである。

【００２６】他の３辺のスクリーン枠部材９、即ち、上
横スクリーン枠部材５右縦スクリーン枠部材７、左縦ス
クリーン枠部材８はキャビネット本体部２の凹字状溝部
内で透過型スクリーン部材３の伸縮に追従して可動でき
る構造である。

【００２７】（実施例３）スクリーン部１のロック装置
４は図７（ａ），図７（ｂ）に示すように、キャビネッ
ト本体部２の前方周囲に設けられた凹字状溝部３４に左
右に移動できるロックピン５１を２個設け、スクリーン
部１側は前方から爪等で引き出せるよう目地幅３０の寸
法分Ｌ字状に折りまげ，且つ爪が入る隙間をもたせるよ
う円弧状に成型し、中央部にはスクリーン部１を引き出
すときロック金具５１がスクリーン部１に引っかかりス
クリーン部１が引き出せるようクランク状に折りまげ、
且つ奥先端部にはキャビネット本体側２のロックピン５
２を押し広げるようテーパー５５を設けたロック金具５
１をスクリーン保持板２７とスクリーン補強板１２の間
に挟み込む。

【００２８】また、スクリーン補強板１２の奥端面には
キャビネット本体側２のロックピン５２を案内するテー
パー状の切り欠き５６を設け且つロックピン５２を抱き
抱える湾型状の切り欠きを設ける。以上が１個のロック
装置４であり、このロック装置４をスクリーン部１の底
辺２ヵ所と縦両サイドに各１ヵ所、計４ヵ所設けスクリ
ーン部１をキャビネット本体２に取り付け固定するもの
である。

【００２９】上記の構造により多行多列のマトリックス
状に積み上げられ大画面映像装置が形成された中から任
意の位置のスクリーン部１は４個のロック金具５１を爪
で引き出すことにより容易に取り外すことができキャビ
ネット内部の電気回路装置や光学機器あるいはスクリー
ンの交換など、メンテナンスが容易にできるものであ
る。

【００３０】図８は、図７（ａ）に示すロック装置４に
使用するロック金具５１の斜視図である。このロック金
具５１は、板厚が０．３〜０．５ｍｍの金属性材料で、
大きさは幅約１５ｍｍ、長さ約４０ｍｍのものである。
機能はスクリーン部１の前方から爪で引き出せるよう目
地幅３０の寸法分だけＬ字状に折りまげ、且つ、爪が入
る隙間約０・８ｍｍをもたせるよう円弧状５３に成型
し、中央部にはスクリーン部１が引き出せるようクラン
ク状５４に折りまげる。

【００３１】更に、この先に通常時に容易にロック金具
５１がスクリーン面から前方に出てスクリーン部１がキ
ャビネット本体２から外れないようにするためスクリー
ン補強板１２にロックできるよう約６０°の角度で折り
まげる。

【００３２】更に、奥側の先端にはキャビネット本体側
２のロックピン５２を押し広げるようテーパー５５を設
けたものである。

【００３３】図９は、本発明の背面投射型テレビジョン
受信機をマトリックス状に配列して構成した極細目地ス
クリーンの大画面映像装置の一実施例を示す外観図であ
る。

【００３４】

【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によればスクリーン接合部の映像無面積を極めて少な
くする極細目地の大画面映像表示用スクリーンが実現で
きるまた、設置環境の温度・湿度変化による透過型スク
リーン部材の伸縮により透型スクリーンがキャビネット
からの脱落やレンズシート間のエアーギャプによ焦点が
合わない映像表示も無く、且つ外部からの圧力にも充分
に耐え信頼性のい、量産に適したものである。

【００３５】また、大画面表示を構成するため、背面投
射型レビジョン受信機を積み上げた時、中央部のスクリ
ーンの着脱はスクリーン部フックを手前に引くことによ
り前面から容易に取り外すことができメンテナンス性に
も優れている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の背面投射型テレビジョン受信機の斜視
図

【図２】同装置のスクリーン部の取り付け過程を示す分
解斜視図

【図３】本発明の一実施例である背面投射型テレビジョ
ン受信機を構成するスクリーン部の基本構造を示す斜視
図

【図４】同装置のスクリーン部を示す斜視図

【図５】図１に示す本発明の一実施例である背面投射型
テレビジョン受信機のＳ１線に沿った断面でスクリーン
部とキャビネット本体との組合せ状態を示す断面図

【図６】スクリーン部材における温度・湿度と伸縮量の
関係を示すグラフ

【図７】（ａ）本発明のロック装置でスクリーン部がキ
ャビネット本体に装着しロックされた状態を示す平面図 （ｂ）同図のＢーＢ’で断面した側断面図

【図８】図７（ａ）のロック装置に使用するロック金具
の斜視図

【図９】本発明の一実施例である背面投射型スクリーン
装置をマトリックス状に配列して構成した大画面映像装
置の一実施例を示す外観図

【図１０】従来の背面投射型テレビジョン受信機のスク
リーン部とその枠部の主要部を示す断面図

【図１１】従来の背面投射型テレビジョン受信機をマト
リックス状に配列して構成した大画面映像装置の外観図

【符号の説明】

１ スクリーン部 ２ キャビネット本体部 ３ 透過型スクリーン部材 ４ ロック装置 ５ 下横スクリーン枠部材 ６ 上横スクリーン枠部材 ７ 右縦スクリーン枠部材 ８ 左縦スクリーン枠部材 ９ スクリーン枠部材 １０ 枠固定具 １１ コーナー金具 １２ スクリーン補強板 ２１ レンチキュラーレンズシート ２２ フレネルレンズシート ２３ 隣接する他の背面投射型テレビジョン受信機 ２４ 基準側スクリーン補強板 ２５ 伸縮側スクリーン補強板 ２６ 両面粘着テープ ２７ スクリーン保持板 ２８ スクリーン枠部材側凹字状溝部 ２９ スクリーン保持板とフレネルレンズシートとの隙
間 ３０ 目地幅 ３１ 隣接する背面投射型テレビジョン受信機 ３２ キャビネット本体 ３３ キャビネット本体側凹字状溝部 ３４ 映像投射光 ４１ 常温・常湿に於ける透過型スクリーンの伸縮量 ４２ 高温・高湿に於けるフレネルレンズシートの伸縮
量 ４３ 高温・高湿に於けるレンチキュラーレンズシート
の伸縮量 ５１ ロック金具 ５２ ロックピン ５３ 円弧状隙間 ５４ クランク状成型 ５５ ロックピン広げテーパー部 ５６ ロックピンガイドテーパー切り欠け部 ６１ 透過型スクリーンの伸び吸収用隙間 ６２ スクリーン保持桟 ６３ キャビネット

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成６年１１月４日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００４

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００４】透過型スクリーン部材３の大きさは、特に
限定しないが例えば横幅８００〜９００ｍｍ、縦幅６０
０〜７００ｍｍである。透過型スクリーン部材３はアク
リル系の樹脂材料でできている。例えば、透過型スクリ
ーン部材３の幅寸法が９００ｍｍの場合、−１０〜＋４
０℃の温度変化に対して、幅寸法は約２．５ｍｍの伸縮
が生じる。更に８０％の湿度が加わると約３．５ｍｍ伸
縮する。この伸縮量をカバーするため、図１０に示すよ
うに透過型スクリーン部材３の外径寸法をキャビネット
本体の内径寸法より短くし、伸縮分の隙間６１を映像の
映らない目地内に設けていた。

【手続補正２】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図６

【補正方法】変更

【補正内容】

【図６】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 嶋谷 強 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 前田 嘉信 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 スクリーン部材の外周４端面にスクリー
   ン枠部材を４辺接合保持し、前記スクリーン枠部材が前
   記スクリーン部材の伸縮に追随して可動することを特徴
   とする背面投射型テレビジョン受信機。
2. 【請求項２】 スクリーン部をキャビネット本体の前部
   外周に設けられた断面凹字状の溝部に装着した際、前記
   スクリーン部の位置基準となる基準側スクリーン補強板
   とキャビネット前部の外周に設けられた凹字状の溝部と
   の勘合を少なくし、他の３辺の伸縮側スクリーン補強板
   との勘合は大きくすることにより前記キャビネット本体
   の外径寸法と前記スクリーン部の外径寸法との関係位置
   を一定保つことを特徴とする背面投射型テレビジョン受
   信機。
3. 【請求項３】 Ｌ字状に成型された極薄帯状のスクリー
   ン保持板をスクリーン補強板に弾性を有した接合材で張
   り合わせ、透過型スクリーン部材を接合するための凹字
   状の溝部を形成することを特徴とする背面投射型テレビ
   ジョン受信機。
4. 【請求項４】 上面ないし下面のいずれかの１端面を基
   準にしたスクリーン枠部材のスクリーン保持板にはレン
   チキュラーレンズシートとフレネルレンズシートの両レ
   ンズシートを接合し、残り３端面に於いてレンチキュラ
   レンズシートは３端面全てスクリーン保持板面に接合す
   るがフレネルレンズシートの３端面はスクリーン保持板
   面には接合しないことを特徴とする背面投射型テレビジ
   ョン受信機。
5. 【請求項５】 透過型スクリーン部材において、フレネ
   ルレンズシートの縦横の外形寸法はレンチキュラーレン
   ズシートの縦横の外形寸法よりやや小さくし、前記フレ
   ネルレンズシートをスクリーン保持板面に接合しないこ
   とを特徴とする背面投射型テレビジョン受信機。
6. 【請求項６】 キャビネット本体部の前面周辺に設けら
   れた凹字状溝部に各横方向にスライドできる２本のロッ
   クピンを設け、スクリーン部には爪で手前に引き出せる
   よう透過型スクリーン部材の表面との間に隙間をもたせ
   るための円弧状で目地幅と同一の高さでＬ字状に折曲
   げ、中央部には前記スクリーン部をキャビネト本体から
   引き出す時、当たりのためクランク状の形状にし、且つ
   先端部でキャビネット本体部の前記ロックピンを広げる
   機能を有したロック金具を、スクリーン保持板とスクリ
   ーン補強板とのあいだに設置し、このロック金具は前後
   にスライドでき、また前記ロック金具のセンター線上に
   スクリーン補強板の端面にスクリーン部をキャビネット
   部に装着した際、キャビネト本体側のロックピンが互い
   に内方向に移動させるガイド用テーパーの開口部を設
   け、また前記ロック金具を押し込んだ時、ロック金具の
   先端テーパー部でロックピンを広げスクリーン部をキャ
   ビネト本体にクランプし外れないように湾型に切り込み
   を設けたロック装置をスクリーンの周辺に複数個設け、
   多行多列のマトリックス状に積み上げられた大画面映像
   装置の任意のスクリーン部が前面から容易に着脱できる
   ことを特徴とする背面投射型テレビジョン受信機。