JPH0859826A - ポリアミド及びそれよりなる耐熱性接着剤 - Google Patents

ポリアミド及びそれよりなる耐熱性接着剤

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JPH0859826A
JPH0859826A JP19146194A JP19146194A JPH0859826A JP H0859826 A JPH0859826 A JP H0859826A JP 19146194 A JP19146194 A JP 19146194A JP 19146194 A JP19146194 A JP 19146194A JP H0859826 A JPH0859826 A JP H0859826A
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bis
aminophenoxy
polyamide
mol
benzene
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Application number
JP19146194A
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English (en)
Inventor
Masaji Tamai
正司 玉井
Katsuaki Iiyama
勝明 飯山
Atsushi Shibuya
篤 渋谷
Teruhiro Yamaguchi
彰宏 山口
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/38Improvement of the adhesion between the insulating substrate and the metal
    • H05K3/386Improvement of the adhesion between the insulating substrate and the metal by the use of an organic polymeric bonding layer, e.g. adhesive

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Abstract

(57)【要約】 【構成】1,3−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)
−α,α−ジメチルベンジル]ベンゼンおよび/または
1,4−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)−α,α
−ジメチルベンジル]ベンゼン1モルに対して、下式
(I) (式中、nは0〜7)で表されるジアミノシロキサン化
合物のモル比が、1.0〜0.005であるジアミン混
合物と、テレフタル酸クロライドおよび/またはイソフ
タル酸クロライドとを反応することによって得られるポ
リアミドからなる耐熱性接着剤。 【効果】 本発明による耐熱性接着剤は低温、低圧で接
着可能であり、接着強度も良好な為、工業的にきわめて
価値がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリアミド及びそれよ
りなる耐熱性接着剤に関する。詳しくは、低温、低圧で
接着可能な芳香族ポリアミド系耐熱性接着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、芳香族ジアミンまたは芳香族
ジイソシアネートと、芳香族ジカルボン酸またはその誘
導体とを反応させて得られる芳香族ポリアミドは、種々
の優れた物性や良好な耐熱性のため、今後も耐熱性が要
求される分野に広く用いられることが期待されている。
しかしながら、従来開発されてきた芳香族ポリアミド
は、優れた機械特性、耐熱性を有したものが多くあるも
のの、溶融成形加工性に乏しく、また吸水率が高いとい
う欠点を有していた。例えば、式(II)(化3)
【0003】
【化3】 で表される様な基本骨格からなる芳香族ポリアミド(D
upont社製品;商標Kevlar)は、難燃性、耐熱性や
高張力・高弾性率等の優れた特性を有している。しか
し、この芳香族ポリアミドは明瞭なガラス転移温度を有
さない上に、熱分解温度が430℃程度である為、加熱
溶融成形材料として用いるには困難があった。そのた
め、湿式紡糸法による繊維、またはパルプ等の分野に利
用されているに過ぎなかった。また、吸水率が4.5%
と高く、電気・電子部品用基材として用いるには寸法安
定性、絶縁性、ハンダ耐熱性等の点において悪影響を与
えることが予測された。本発明者らは、これら課題を解
決する目的で、芳香族ポリアミドが本来有する優れた耐
熱性に加え、優れた溶融成形加工性と低吸水性の特徴を
有する下式(III)(化4)
【0004】
【化4】 (式中、2個のカルボニル基はベンゼン核の互いにオル
ト位、メタ位またはパラ位に置換し、nは1〜1000
の整数である。)で表される芳香族ポリアミドを見いだ
した(特開平01−323957号公報等)。しかしな
がら、これら芳香族ポリアミドが耐熱性接着剤として用
いられることは全く知られていない。
【0005】一方、エレクトロニクス、宇宙航空機器、
輸送機器などの分野にもちいられる各種高性能材料の接
着剤として、従来より多くの有機合成高分子からなる耐
熱性接着剤が知られており、これらの内で耐熱性の優れ
たものとしては、ポリベンズイミダゾール系、ポリイミ
ド系の接着剤が開発されている。特に、ポリイミド系の
耐熱性接着剤として、耐熱性及び接着力ともに優れてい
るものとして、米国特許第4,065,345号や特開
昭61−143477号公報等に開示された接着剤が知
られている。これらのポリベンズイミダゾール系、ポリ
イミド系の耐熱性接着剤は優れた耐熱性、接着性を有し
ているものの、良好な接着状態を得る為には、高温、高
圧の接着条件が必要であった。
【0006】また一方、ジアミノシロキサン化合物を併
用することにより接着性を向上させる手法も数多く報告
されている(特開平5−74245、5−98233、
5−98234、5−98235、5−98236、5
−98237、5−112760号公報等)が、殆どが
ポリイミド系接着剤に関するものであり、基本的に熱可
塑性を有する芳香族ポリアミド骨格中に、ジアミノシロ
キサン化合物を用いて、シロキサン骨格を導入する事に
より低温、低圧で接着が可能な芳香族ポリアミド系耐熱
性接着剤が得られることは殆ど知られていなかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために鋭意検討した結果、特定の方法で得ら
れるポリアミドとその有機溶剤溶液が優れた耐熱接着剤
として用いることができることを見いだし本発明に到達
した。即ち本発明は、(1)1,3−ビス[4−(4−
アミノフェノキシ)−α,α−ジメチルベンジル]ベン
ゼンおよび/または1,4−ビス[4−(4−アミノフ
ェノキシ)−α,α−ジメチルベンジル]ベンゼン1モ
ルに対して、下式(I)(化5)
【0008】
【化5】 (式中、nは0〜7)で表されるジアミノシロキサン化
合物のモル比が、1.0〜0.005であるジアミン成
分と、テレフタル酸クロライドおよび/またはイソフタ
ル酸クロライドとを反応することによって得られるポリ
アミド、(2)1,3−ビス[4−(4−アミノフェノ
キシ)−α,α−ジメチルベンジル]ベンゼンおよび/
または1,4−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)−
α,α−ジメチルベンジル]ベンゼン1モルに対して、
下式(I)(化6)
【0009】
【化6】 (式中、nは0〜7)で表されるジアミノシロキサン化
合物のモル比が、1.0〜0.005であるジアミン成
分と、テレフタル酸クロライドおよび/またはイソフタ
ル酸クロライド並びにモノカルボン酸またはその誘導体
あるいはモノアミノ化合物とを反応することによって得
られるポリアミド、(3)上記のテレフタル酸クロライ
ドおよび/またはイソフタル酸クロライドの総量1モル
に対し、0.8〜1.20モルのジアミン成分を使用す
ることを特徴とする(1)または(2)記載のポリアミ
ド、(4)上記のテレフタル酸クロライド及び/または
イソフタル酸クロライドの総量1モルに対し、0.00
1〜0.20モルのモノカルボン酸またはその誘導体あ
るいはモノアミンを使用することを特徴とする(2)記
載のポリアミド、(5)上記の(1)〜(4)に記載の
ポリアミドからなる耐熱性接着剤、(6)上記記載のポ
リアミドと有機溶剤とから構成される耐熱性接着剤溶液
である。本発明において最も重要なことは、本願におけ
るポリアミドおよび/または当該ポリアミドを含有する
耐熱性接着剤溶液中に、下式(IV)(化7)で表され
る構造単位が、下式(V)(化8)で表される構造単位
1に対して、1.0〜0.005の割合で含有されてい
ると言うことである。
【0010】
【化7】 (式中、nは0〜7)
【0011】
【化8】 (上式(IV)で表される構造単位の含有比が、0.0
05以下の場合は、接着性向上の効果が充分でなく、ま
た1.0以上の場合は接着剤自体の耐熱性が損なわれ
る。
【0012】上式(V)で表される構造単位1に対する
上式(IV)で表される構造単位の比率は、好ましく
は、0.5〜0.01であり、さらに好ましくは0.3
〜0.5であり、最適には、0.2〜0.1である。本
発明において、ジアミン成分としては、1,3−ビス
[4−(4−アミノフェノキシ)−α,α−ジメチルベ
ンジル]ベンゼンおよび/または1,4−ビス[4−
(4−アミノフェノキシ)−α,α−ジメチルベンジ
ル]ベンゼンおよび下式(I)(化9)
【0013】
【化9】 (nは0〜7)で表されるジアミノシロキサン化合物が
使用されるが、性能をそこなわない範囲で以下のジアミ
ンを併用することもできる。併用できるジアミンとして
は、m−フェニレンジアミン、o−フェニレンジアミ
ン、p−フェニレンジアミン、m−アミノベンジルアミ
ン、o−アミノベンジルアミン,3−クロロ−1,2−
フェニレンジアミン、4−クロロ−1、2−フェニレン
ジアミン、2,3−ジアミノトルエン、2,4−ジアミ
ノトルエン、2,5−ジアミノトルエン、2,6−ジア
ミノトルエン、3,4−ジアミノトルエン、3,5−ジ
アミノトルエン、2−メトキシ−1,4−フェニレンジ
アミン、4−メトキシ−1,2−フェニレンジアミン、
4−メトキシ−1,3−フェニレンジアミン、ベンジジ
ン、3,3’−ジクロロベンジジン、3,3’−ジメチ
ルベンジジン、3,3’−ジメトキシベンジジン、3,
3’−ジアミノジフェニルエーテル、3,4’−ジアミ
ノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミノジフェニル
エーテル、3,3’−ジアミノジフェニルスルフィド、
3,3’−ジアミノジフェニルスルホキシド、3,4’
−ジアミノジフェニルスルホキシド、4,4’−ジアミ
ノジフェニルスルホキシド、3,3’−ジアミノジフェ
ニルスルホン、3,4’−ジアミノジフェニルスルホ
ン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、3,3’
−ジアミノベンゾフェノン、3,4’−ジアミノベンゾ
フェノン4,4’−ジアミノベンゾフェノン、3,3’
−ジアミノジフェニルメタン、3,4’−ジアミノジフ
ェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、
ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]メタ
ン、1,1−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェ
ニル]エタン、1,2−ビス[4−(4−アミノフェノ
キシ)フェニル]エタン、1,1−ビス[4−(4−ア
ミノフェノキシ)フェニル]プロパン,1,2−ビス
[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、
1,3−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニ
ル]プロパン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノ
キシ)フェニル]プロパン、1,1−ビス[4−(4−
アミノフェノキシ)フェニル]ブタン、1,3−ビス
[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]ブタン、
1,4−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニ
ル]ブタン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキ
シ)フェニル]ブタン、2,3−ビス[4−(4−アミ
ノフェノキシ)フェニル]ブタン,2−[4−(4−ア
ミノフェノキシ)フェニル]−2−[4−(4−アミノ
フェノキシ)−3−メチルフェニル]プロパン,2,2
−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)−3−メチルフ
ェニル]プロパン、2−[4−(4−アミノフェノキ
シ)フェニル]−2−[4−(4−アミノフェノキシ)
−3,5−ジメチルフェニル]プロパン、2,2−ビス
[4−(4−アミノフェノキシ)−3,5−ジメチルフ
ェニル]プロパン、2,2−ビス[4−(4−アミノフ
ェノキシ)フェニル]−1,1,1,3,3,3−ヘキ
サフルオロプロパン、1,3−ビス(4−アミノフェノ
キシ)ベンゼン、1,4−ビス(3−アミノフェノキ
シ)ベンゼン、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)
ベンゼン,4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)ビ
フェニル、4,4’−ビス(4−アミノフェノキシ)ビ
フェニル、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニ
ル]ケトン、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェ
ニル]スルフィド、ビス[4−(4−アミノフェノキ
シ)フェニル]スルホキシド、ビス[4−(4−アミノ
フェノキシ)フェニル]スルホン、ビス[4−(3−ア
ミノフェノキシ)フェニルエーテル、ビス[4−(4−
アミノフェノキシ)フェニル]エーテル,1,3−ビス
[4−(4−アミノフェノキシ)ベンゾイル]ベンゼ
ン、1,3−ビス[4−(3−アミノフェノキシ)ベン
ゾイル]ベンゼン、1,4−ビス[4−(3−アミノフ
ェノキシ)ベンゾイル]ベンゼン、4,4’−ビス(3
−アミノフェノキシ)ベンゾイル]ベンゼン、4,4’
−ビス(3−アミノフェノキシ)−3,3’−ジメチル
ビフェニル、4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)
−3,3’,5,5’−テトラメチルビフェニル、4,
4’−ビス(3−アミノフェノキシ)ー3,3’,5,
5’−テトラクロロビフェニル、4,4’−ビス(3−
アミノフェノキシ)−3,3’,5,5’−テトラブロ
モビフェニル、ビス[4−(3−アミノフェノキシ)−
3−メトキシフェニル]スルフェド、[4−(3−アミ
ノフェノキシ)フェニル][4−(3−アミノフェノキ
シ)−3,5−ジメトキシフェニル]スルフィド、ビス
[4−(3−アミノフェノキシ)−3,5−ジメトキシ
フェニル]スルフィド、1,1−ビス[4−(3−アミ
ノフェノキシ)フェニル]プロパン、1,3−ビス[4
−(3−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、2,
2−ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]プ
ロパン、2,2−ビス[4−(3−アミノフェノキシ)
フェニル]−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ
プロパン、ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニ
ル]ケトン、ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェ
ニル]スルフィド、ビス[4−(3−アミノフェノキ
シ)フェニル]スルホン、1,3−ビス(3−アミノフ
ェノキシ)ベンゼン等が挙げられる。これらは単独でま
たは2種以上混合して使用することができる。
【0014】本発明において使用されるベンゼンジカル
ボン酸誘導体としてテレフタル酸クロライドおよび/ま
たはイソフタル酸クロライドが用いられるが、性能をそ
こなわない範囲で、フタル酸、イソフタル酸、テレフタ
ル酸等のベンゼンジカルボン酸類や、フタロイルジクロ
リド、フタロイルジブロミド、イソフタロイルジブロミ
ド、テレフタロイルジブロミド等のベンゼンジカルボニ
ルジハロゲニド類や、無水フタル酸のような酸無水物類
や、ジメチルフタレート、ジエチルフタレート、ジメチ
ルイソフタレート、ジエチルイソフタレート、ジメチル
テレフタレート、ジエチルテレフタレート等のジアルキ
ルベンゼンジカルボキシラート類を使用することができ
る。
【0015】本発明においては、通常の重縮合系ポリマ
ーの場合と同様に、モノマー成分のモル比を調節する事
により分子量を制御する。すなわち、テレフタル酸クロ
ライド及び/またはイソフフタル酸クロライド成分1モ
ルに対し、0.8〜1.2モルのジアミン成分を使用す
る。このモル比が0.8以下および1.2以上の場合は
低分子量のものしか得られず、耐熱性接着剤として充分
作用しない。好ましくは、フタル酸クロライド成分1モ
ルに対してジアミン成分0.9〜1.1モル比であり、
さらに好ましく0.95〜1.05モル比である。
【0016】本発明の耐熱性接着剤を製造するに際して
は、ポリマー分子末端を封止する目的で、モノカルボン
酸またはモノカルボニルクロリドの様なモノカルボン酸
誘導体あるいはモノアミンを使用することもある。これ
らの化合物としては具体的には、安息香酸、ナフタレン
カルボン酸類、ベンゾフェノンカルボン酸類、ジフェニ
ルエーテルカルボン酸類、プロピオン酸、シクロヘキサ
ンカルボン酸類、ベンゾイルクロリド、ナフタレンカル
ボニルクロリド、ベンドフェノンカルボニルクロリド、
ジフェニルエーテルカルボニルクロリド、プロピオニル
クロリド、シクロヘキサンカルボニルクロリド等があげ
られる。これらのモノカルボン酸またはモノカルボニル
クロリドの様なモノカルボン酸誘導体はアミンまたはモ
ノカルボン酸またはモノカルボニルクロリドと反応性を
有しない基で置換されていても差し支えない。これらは
単独または2種以上混合して用いることができる。これ
らのモノカルボン酸またはモノカルボニルクロリドの様
なモノカルボン酸誘導体の中で、好ましくはベンゾイル
クロライドが使用される。またモノアミンとしては、次
のようなものが挙げられる。例えば、アニリン、o−ト
ルイジン、m−トルイジン、p−トルイジン、2,3−
キシリジン、2,6−キシリジン、3,4−キシリジ
ン、3,5−キシリジン、o−クロロアニリン、m−ク
ロロアニリン、p−クロロアニリン、o−ブロモアニリ
ン、m−ブロモアニリン、p−ブロモアニリン、o−ニ
トロアニリン、p−ニトロアニリン、m−ニトロアニリ
ン、o−アミノフェノール、p−アミノフェノール、m
−アミノフェノール,o−アニシジン、m−アニシジ
ン、p−アニシジン,o−フェネチジン、m−フェネチ
ジン、p−フェネチジン、o−アミノベンズアルデヒ
ド、p−アミノベンズアルデヒド、m−アミノベンズア
ルデヒド、o−アミノベンズニトリル、p−アミノベン
ズニトリル、m−アミノベンズニトリル,2−アミノビ
フェニル,3−アミノビフェニル、4−アミノビフェニ
ル、2−アミノフェニルフェニルエーテル、3−アミノ
フェニルフェニルエーテル,4−アミノフェニルフェニ
ルエーテル、2−アミノベンゾフェノン、3−アミノベ
ンゾフェノン、4−アミノベンゾフェノン、2−アミノ
フェニルフェニルスルフィド、3−アミノフェニルフェ
ニルスルフィド、4−アミノフェニルフェニルスルフィ
ド、2−アミノフェニルフェニルスルホン、3−アミノ
フェニルフェニルスルホン、4−アミノフェニルフェニ
ルスルホン、α−ナフチルアミン、β−ナフチルアミ
ン,1−アミノ−2−ナフトール、5−アミノ−1−ナ
フトール、2−アミノ−1−ナフトール,4−アミノ−
1−ナフロール、5−アミノ−2−ナフトール、7−ア
ミノ−2−ナフトール、8−アミノ−1−ナフトール、
8−アミノ−2−ナフトール、1−アミノアントラセ
ン、2−アミノアントラセン、9−アミノアントラセン
等が挙げられる。通常、これらの芳香族モノアミンの中
で、好ましくはアニリンの誘導体が使用される。これら
は単独でまたは2種以上混合して用いることができる。
【0017】これら芳香族モノアミン及び/またはモノ
カルボン酸またはその誘導体は、単独または2種以上混
合して用いても何等問題はない。これら化合物の使用量
としては、ジアミン成分とフタル酸クロライド成分の使
用モル数の差の1〜数倍のモノアミン(過剰成分がフタ
ル酸クロライド成分)、あるいはモノカルボン酸または
モノカルボニルクロリドの様なモノカルボン酸誘導体
(過剰成分がジアミン成分)であれば良いが、少なくと
も一方の成分の0.01モル倍程度利用するのが一般的
である。
【0018】一般的にはフタル酸クロライド成分の総量
1モルに対して、0.001〜0.20モルのモノカル
ボン酸またはその誘導体あるいはモノアミンを使用す
る。上記のジアミン成分とベンゼンジカルボン酸または
ベンゼンジカルボニルジハロゲニド類のような誘導体は
溶媒中で重合させるのが一般的である。この反応に用い
る有機溶剤としては、アミド系の溶剤、エーテル系の溶
剤、フェノール系の溶剤が例示でき、より具体的には、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド、N,N−ジエチルアセトアミド、N,N−ジ
メチルメトキシアセトアミド、N−メチル−2−ピロリ
ドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、N−
メチルカプロラクタム、1,2−ジメトキシエタン−ビ
ス(2−メトキシエチル)エーテル、1,2−ビス(2
−メトキシエトキシ)エタン、ビス[2−(2−メトキ
シエトキシ)エチル]エーテル、テトラヒドロフラン、
1,3−ジオキサン、1,4−ジオキサン、ピリジン、
ピコリン、ジメチルスルホキシド、ジメチルスルホン、
テトラメチル尿素、ヘキサメチルホスホルアミド、フェ
ノール、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾ
ール、クレゾール酸、o−クロロフェノール、m−クロ
ロフェノール、p−クロロフェノール、アニソール等が
挙げられ、これらは単独または2種以上混合して使用す
る事もできる。好ましくはN,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチル
アセトアミド、N,N−ジメチルメトキシアセトアミ
ド、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−
2−イミダゾリジノン等のアミド系溶剤である。これら
の溶媒は、反応原料モノマーの種類および重合手法によ
りことなるが、特にアミド系の溶剤が溶液の安定性、作
業性としての利用の点から好ましい。
【0019】これらの溶剤の一般的な使用量は得られる
ポリアミドの分子量や作業性の面により異なるが、通常
固形濃度が5〜40wt%になる様な量が使用される。
反応原料モノマーとしてテレフタル酸クロライドやイソ
フタル酸クロライドのようなベンゼンジカルボニルジハ
ロゲニド類を用いる場合、通常、脱ハロゲン化水素剤が
併用される。使用される脱ハロゲン化水素剤としては、
トリエチルアミン、トリブチルアミン、トリペンチルア
ミン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルア
ニリン、ピリジン、α−ピコリン、β−ピコリン、γ−
ピコリン、キノリン、イソキノリン、2、4ールチジ
ン、2,6−ルチジン、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウム、
炭酸水素ナトリウム、酸化カルシウム、酸化リチウム、
エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド等が上げら
れる。これら脱ハロゲン化水素剤の選択は反応条件の相
違や生成物の使用形態によって異なるものであるが、特
に生成物であるポリアミド系耐熱性接着剤を有機溶剤溶
液の形態で用いる場合は、エチレンオキサイド、プロピ
レンオキサイド等が好ましい。特に好ましくはプロピレ
ンオキサイドである。これらの脱ハロゲン化剤の一般的
な使用量はアミド結合生成量と等モル数であるが、通常
1.1〜1.5倍量用いる。
【0020】また、反応原料モノマ−としてベンゼンジ
カルボン酸を用いる場合は、通常、縮合剤がもちいられ
る。使用される縮合剤としては、無水硫酸、塩化チオニ
ル、亜硫酸エステル、塩化ピクリル、五酸化リン、亜リ
ン酸エステル−ピリジン系縮合剤、トリフェニルホスフ
ィン−ヘキサクロロエタン系縮合剤、プロピルリン酸無
水物−N−メチル−2−ピロリドン系縮合剤等が上げら
れる。これらの縮合剤の一般的な使用量は縮合剤の種類
により異なるが、通常アミド結合生成量と等モル数以上
用いられるが、通常1.1〜1.5倍量用いる。
【0021】反応温度は、通常150℃以下、好ましく
は30℃以下である。反応圧力はとくに限定されず常圧
で充分実施できる。反応時間は、反応原料モノマーの種
類、重合手法、溶媒の種類、脱ハロゲン化水素剤の種
類、縮合剤の種類および反応温度により異なるが、通
常、芳香族ポリアミドの生成が完了するに充分な時間反
応させる。通常、10分〜24時間で充分である。ま
た、従来、ポリアミド合成法として公知の低温溶液重縮
合法、界面重縮合法、直接重縮合法等のどの手法によっ
ても、本発明のポリアミド系耐熱性接着剤を得ることが
できるが、本願における、1,3−ビス[4−(4−ア
ミノフェノキシ)−α,α−ジメチルベンジル]ベンゼ
ンおよび/または1,4−ビス[4−(4−アミノフェ
ノキシ)−α,α−ジメチルベンジル]ベンゼン、ジア
ミノシロキサン化合物とからなるジアミン成分と、イソ
フタル酸クロライドおよび/またはテレフタル酸クロラ
イドとからなるベンゼンジカルボニルジクロリド類を脱
ハロゲン化水素剤存在下に反応させて、ポリアミドを含
有する耐熱性接着剤溶液を合成するには低温溶液重縮合
法が好適である。
【0022】低温溶液重縮合法においては、有機溶剤中
にジアミン成分である1,3−ビス[4−(4−アミノ
フェノキシ)−α,α−ジメチルベンジル]ベンゼンお
よび/または1,4−ビス[4−(4−アミノフェノキ
シ)−α,α−ジメチルベンジル]ベンゼン、ジアミノ
シロキサン化合物と脱ハロゲン化水素剤を装入し、撹拌
下、約10℃以下に冷却し、その後、テレフタル酸クロ
ライド及び/またはイソフタル酸クロライドからなるベ
ンゼンジカルボニルジクロリド成分を一括挿入し、その
後室温で3〜10時間撹拌をを続けることにより目的と
するポリアミドを含有する耐熱性接着剤溶液を得ること
ができる。またポリマー末端を封止する目的で併用する
モノカルボン酸誘導体やモノアミン化合物の添加の時期
は、重合開始時に共存させてもいいし、また重合終了後
に装入してもなんら問題ない。通常、こうして得られた
ポリアミド溶液からなるポリアミドを含有する耐熱性接
着剤溶液は保存安定性が良好で、しかも接着面に塗布、
乾燥して接着すると、銅箔とポリイミドフィルム、窒化
ケイ素、ガラスとの接着において低温低圧でも充分な9
0°剥離接着強度が得られる。ここで乾燥温度として
は、溶媒の沸点によってことなり、特定はできないが、
通常、100〜300℃である。また接着温度としては
通常150〜300℃、特に250℃以下で充分であ
る。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例により詳
細に説明する。なお、例中における各種物性は次の方法
により測定した。5%重量減少温度:空気中でDTA−
TG(島津DT−40シリーズ、DTG−40M)によ
り10℃/minの昇温速度で測定した。
【0024】(実施例1)撹拌器、還流冷却器および窒
素導入管を備えた容器に1,3−ビス[4−(4−アミ
ノフェノキシ)−α,α−ジメチルベンジル]ベンゼン
47.5g(0.090モル)、ジアミノシロキサン化
合物2.48g(0.01モル)[東レ・ダウコーニン
グ・シリコーン株式会社製;製品名BY16−87
1]、N−メチル−2−ピロリドン225gを装入し溶
解させた後、5℃に冷却しプロピレンオキサイド6.9
7g(0.12モル)を窒素雰囲気下において添加し
た。その後撹拌を強めテレフタル酸クロライド20.3
g(0.10モル)を一括装入し、室温で3時間撹拌し
た。かくして得られた粘ちょうなポリアミド溶液をガラ
ス板上にできあがりコート厚み15μmになるように塗
布し、200℃で加熱乾燥した後、1ozの銅箔と、そ
の鏡沢面とを重ねあわせ、230℃、5Kg/cm2
15分間加熱圧着した。得られた試験片を用い、IPC
−TM−650method2,4,9にしたがって90゜剥
離接着強度を測定したところ、2.16Kg/cmであ
った。また得られた粘ちょうなポリアミド溶液の一部を
激しく撹拌しているメタノール中に排出して白色粉末を
析出させた。この白色ポリアミド粉末を濾別後、メタノ
ールで洗浄し、180℃で12時間減圧乾燥して、ポリ
アミド紛を得た。このポリアミド紛の5%重量減少温度
は450℃であった。
【0025】(実施例2〜8)実施例1における1,3
−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)−α,α−ジメ
チルベンジル]ベンゼンとジアミノシロキサン化合物
[東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製;製品
名BY16−871]の組成比を変更した以外は実施例
1と全く同様にしてポリアミド溶液を調製し、接着強度
と5%重量減少温度を測定した。結果を(表1)に纏め
て示す。
【0026】(比較例1〜2)実施例1における1,3
−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)−α,α−ジメ
チルベンジル]ベンゼンとジアミノシロキサン化合物
[東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製;製品
名BY16−871]の組成比を変更した以外は実施例
1と全く同様にしてポリアミド溶液を調製し、接着強度
と5%重量減少温度を測定した。結果を、実施例2〜8
の結果と合わせて(表1)に纏めて示す。
【0027】
【表1】 (表1) ─────────────────────────────────── ジアミン化合物組成比 90°剥離接着強度 5%重量減少温度 A* B** B/A ( Kg/cm) (℃) ( モル) (モル) (モル/ モル) ─────────────────────────────────── 実施例2 0.099 0.001 0.01 1.89 468 実施例3 0.095 0.005 0.05 2.03 460 実施例4 0.085 0.015 0.18 2.22 440 実施例5 0.080 0.020 0.25 2.25 435 実施例6 0.070 0.030 0.43 2.27 429 実施例7 0.060 0.040 0.67 2.31 415 実施例8 0.05 0.050 1.00 2.35 405 比較例1 0.04 0.06 1.50 2.40 345 比較例2 0.10 0 0 1.15 480 ─────────────────────────────────── * 1,3−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)−α,α−ジメチルベンジル ]ベンゼン ** ジアミノシロキサン化合物[東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製 ;製品名BY16−871]
【0028】(実施例9)実施例1におけるジアミノシ
ロキサン化合物2.48g(0.01モル)[東レ・ダ
ウコーニング・シリコーン株式会社製;製品名BY16
−871]をジアミノシロキサン化合物7.5g(0.
01モル)[東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会
社製;製品名BY16−853C]に変更した以外は全
く同様にしてポリアミド溶液を調製した。このポリアミ
ド溶液を用いて実施例1と全く同様にして試験片を作成
し90゜剥離接着強度を測定したところ、2.03Kg
/cmであった。5%重量減少温度は457℃であっ
た。
【0029】(実施例10)実施例1におけるテレフタ
ル酸クロライド20.3g(0.10モル)を、テレフ
タル酸クロライド18.3g(0.09モル)に変更
し、ベンゾイルクロライド2.81g(0.02モル)
を加えた以外は全く同様にしてポリアミド溶液を調製し
た。このポリアミド溶液を用いて実施例1と全く同様に
して試験片を作成し90゜剥離接着強度を測定したとこ
ろ、2.05Kg/cmであった。5%重量減少温度は
425℃であった。
【0030】(実施例11)実施例1における1,3−
ビス[4−(4−アミノフェノキシ)−α,α−ジメチ
ルベンジル]ベンゼン47.5g(0.090モル)、
ジアミノシロキサン化合物2.48g(0.01モル)
[東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製;製品
名BY16−871]を1,3−ビス[4−(4−アミ
ノフェノキシ)−α,α−ジメチルベンジル]ベンゼン
42.8g(0.081モル)、ジアミノシロキサン化
合物2.23g(0.009モル)[東レ・ダウコーニ
ング・シリコーン株式会社製;製品名BY16−87
1]に変更し、アニリン1.86g(0.02モル)を
加えた以外は全く同様にしてポリアミド溶液を調製し
た。このポリアミド溶液を用いて実施例1と全く同様に
して試験片を作成し90゜剥離接着強度を測定したとこ
ろ、2.02Kg/cmであった。5%重量減少温度は
420℃であった。
【0031】(実施例12)実施例1におけるテレフタ
ル酸クロライド20.3g(0.10モル)を、テレフ
タル酸クロライド16.3g(0.08モル)に変更し
た以外は全く同様にしてポリアミド溶液を調製した。こ
のポリアミド溶液を用いて実施例1と全く同様にして試
験片を作成し90゜剥離接着強度を測定したところ、
1.79Kg/cmであった。5%重量減少温度は39
0℃であった。
【0032】(比較例3)実施例1におけるテレフタル
酸クロライド20.3g(0.10モル)を、テレフタ
ル酸クロライド14.2g(0.07モル)に変更した
以外は全く同様にしてポリアミド溶液を調製した。この
ポリアミド溶液を用いて実施例1と全く同様にして試験
片を作成し90゜剥離接着強度を測定したところ、0.
45Kg/cmであった。5%重量減少温度は336℃
であった。
【0033】(実施例13)実施例1におけるテレフタ
ル酸クロライド20.3g(0.10モル)を、テレフ
タル酸クロライド24.3g(0.12モル)に変更し
た以外は全く同様にしてポリアミド溶液を調製した。こ
のポリアミド溶液を用いて実施例1と全く同様にして試
験片を作成し90゜剥離接着強度を測定したところ、
1.86Kg/cmであった。5%重量減少温度は39
3℃であった。
【0034】(比較例4)実施例1におけるテレフタル
酸クロライド20.3g(0.10モル)を、テレフタ
ル酸クロライド26.4g(0.13モル)に変更した
以外は全く同様にしてポリアミド溶液を調製した。この
ポリアミド溶液を用いて実施例1と全く同様にして試験
片を作成し90゜剥離接着強度を測定したところ、0.
39Kg/cmであった。5%重量減少温度は329℃
であった。
【0035】(実施例14)実施例1におけるテレフタ
ル酸クロライド20.3g(0.10モル)を、テレフ
タル酸クロライド10.15g(0.05モル)、イソ
フタル酸クロライド10.15g(0.05モル)に変
更した以外は全く同様にしてポリアミド溶液を調製し
た。このポリアミド溶液を用いて実施例1と全く同様に
して試験片を作成し90゜剥離接着強度を測定したとこ
ろ、2.20Kg/cmであった。5%重量減少温度は
445℃であった。
【0036】(実施例15)実施例1における1,3−
ビス[4−(4−アミノフェノキシ)−α,α−ジメチ
ルベンジル]ベンゼン47.5g(0.090モル)を
1,3−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)−α,α
−ジメチルベンジル]ベンゼン15.8g(0.030
モル)、1,4−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)
−α,α−ジメチルベンジル]ベンゼン31.7g
(0.060モル)に変更した以外は全く同様にしてポ
リアミド溶液を調製した。このポリアミド溶液を用いて
実施例1と全く同様にして試験片を作成し90゜剥離接
着強度を測定したところ、2.18Kg/cmであっ
た。5%重量減少温度は438℃であった。
【0037】(実施例16)実施例1で得られたポリア
ミド溶液をポリイミドフィルムに塗布して加熱乾燥した
後、1ozの銅箔の鏡沢面とを重ねあわせ、220℃、
5Kg/cm2で15分間加熱圧着した。得られた試験
片を用い、IPC−TM−650method2,4,9にし
たがって90゜剥離接着強度を測定したところ、2.0
4Kg/cmであった。
【0038】(実施例17)実施例1で得られたポアミ
ド溶液をポリイミドフィルムに塗布して加熱乾燥した
後、シリコンウエハーと重ねあわせ、220℃、5Kg
/cm2で5分間加熱圧着した。得られた試験片を用
い、IPC−TM−650method2,4,9にしたがっ
て90゜剥離接着強度を測定したところ、1.88Kg
/cmであった。 (実施例18)実施例1で得られたポリイミド溶液をポ
リイミドフィルムに塗布して加熱乾燥した後、SUS3
04箔と重ねあわせ、220℃、40Kg/cm2で1
0分間加熱圧着した。得られた試験片を用い、IPC−
TM−650method2,4,9にしたがって90゜剥離
接着強度を測定したところ、2.24Kg/cmであっ
た。
【0039】(実施例19)実施例1で得られたポリイ
ミド溶液をポリイミドフィルムに塗布して加熱乾燥した
後、42ーアロイ板と重ねあわせ、230℃、50Kg
/cm2で5分間加熱圧着した。得られた試験片を用
い、IPC−TM−650method2,4,9にしたがっ
て90゜剥離接着強度を測定したところ、1.97Kg
/cmであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 彰宏 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1,3−ビス[4−(4−アミノフェノキ
    シ)−α,α−ジメチルベンジル]ベンゼンおよび/ま
    たは1,4−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)−
    α,α−ジメチルベンジル]ベンゼン1モルに対して、
    下式(I)(化1) 【化1】 (式中、nは0〜7)で表されるジアミノシロキサン化
    合物のモル比が、1.0〜0.005であるジアミン成
    分と、テレフタル酸クロライドおよび/またはイソフタ
    ル酸クロライドとを反応することによって得られるポリ
    アミド。
  2. 【請求項2】1,3−ビス[4−(4−アミノフェノキ
    シ)−α,α−ジメチルベンジル]ベンゼンおよび/ま
    たは1,4−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)−
    α,α−ジメチルベンジル]ベンゼン1モルに対して、
    下式(I)(化2) 【化2】 (式中、nは0〜7)で表されるジアミノシロキサン化
    合物のモル比が、1.0〜0.005であるジアミン成
    分と、テレフタル酸クロライドおよび/またはイソフタ
    ル酸クロライド並びにモノカルボン酸またはその誘導体
    あるいはモノアミノ化合物とを反応することによって得
    られるポリアミド。
  3. 【請求項3】上記のテレフタル酸クロライドおよび/ま
    たはイソフタル酸クロライドの総量1モルに対し、0.
    8〜1.20モルのジアミン成分を使用することを特徴
    とする請求項1または2記載のポリアミド。
  4. 【請求項4】上記のテレフタル酸クロライド及び/また
    はイソフタル酸クロライドの総量1モルに対し、0.0
    01〜0.20モルのモノカルボン酸またはその誘導体
    あるいはモノアミンを使用することを特徴とする請求項
    2記載のポリアミド。
  5. 【請求項5】請求項1〜4に記載のポリアミドからなる
    耐熱性接着剤。
  6. 【請求項6】請求項1〜4に記載のポリアミドと有機溶
    剤とから構成される耐熱性接着剤溶液。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2000009587A1 (fr) * 1998-08-14 2000-02-24 Nof Corporation Copolymere de polydialkylsiloxane / polyamide, procede de fabrication, et materiaux divers
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