JPH0856711A - 一体成形面ファスナー - Google Patents

一体成形面ファスナー

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JPH0856711A
JPH0856711A JP6202260A JP20226094A JPH0856711A JP H0856711 A JPH0856711 A JP H0856711A JP 6202260 A JP6202260 A JP 6202260A JP 20226094 A JP20226094 A JP 20226094A JP H0856711 A JPH0856711 A JP H0856711A
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Toshiaki Takizawa
敏明 瀧澤
Ryuichi Murazaki
柳一 村崎
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YKK Corp
Yoshida Kogyo KK
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  • Connection Of Plates (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】所望の係合強度を確保すると共に、面ファスナ
ーに剥離力が強く作用したときに係合要素の各係合部を
力を逃がす方向に挙動させ、係合要素及びループ片に損
傷を与えることなく容易に離脱できる耐久性に優れた一
体成形により得られる面ファスナーを提供する。 【構成】平板状基材(1) の表面に多数の係合要素(2) を
多列に成形してなる一体成形面ファスナーにおいて、単
一の前記係合要素(2) が平板状基材(1) の表面から立ち
上がる起立部(21)と、同起立部(21)の先端から互いに逆
方向に延びる一対の係合フック部(22,22) とを有すると
共に、一対の係合フック部(22,22) が前記起立部(21)の
中心軸線(L) を挟んで左右に隣合って密着一体化されて
いる。そのため、ループ片(3) が係合要素(2) から離脱
するとき、各係合フック部(22,22) が独立して起立部(2
1)の垂直軸線(L) を中心に水平方向に回転すると同時に
上方に延ばされ、ループ片(3) 及び係合要素(2) が損傷
なく円滑に離脱する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は平板上基材と同基材の表
面から突出する多数の係合要素とを一体に成形して得ら
れる合成樹脂製の一体成形面ファスナーに関し、更に詳
しくは剥離方向に力が作用する天井材や壁材等の産業用
資材の接合部材に適用するに好適な係合強度及び係合率
を有すると共に、剥離に際して相手方の係合要素にも損
傷を与えない耐久性に富んだ一体成形面ファスナーに関
する。
【0002】
【従来の技術】この種の一体成形面ファスナーは、通常
の編織物からなる面ファスナーに較べて係合強度が大き
いことから、一般的には壁材や天井材等の各種室内に適
用される装飾用資材の接合に使用されることが多い。そ
して、この一体成形面ファスナーにおける係合要素は、
平板状基材の表面から立ち上がる起立部と、同起立部の
先端から一方向に湾曲して延出すると共に、その先端を
基材表面に向けた係合フック部とを有するフック片から
構成されることが多い。
【0003】一体成形面ファスナーにおける係合要素が
上述の単純なフック構造を有するフック片である場合
に、例えば相手方の係合要素であるループ片との係合強
度を高めようとすると、上記係合要素を剛性を有する合
成樹脂材料により成形するか、或いはループ片の太さを
太くすることになる。しかしながら、係合要素が剛直に
なればなるほど感触の面で劣るばかりでなく、かえって
相手方のループ片との係合を外れやすくする。また、ル
ープ片の太さを太くする場合には、それだけ剛直となる
ばかりでなく基材上における単位面積当たりの係合要素
数が少なくなり、所定の係合強度を確保することを難し
くする。また、フック片及びループ片のいずれかを太く
する場合には、フック片からループ片を取り外そうとす
るとその細い方が破損しやすい。
【0004】そこで、ポリエステル、ポリアミド、ポリ
ウレタン等の一体成形面ファスナーに適用される通常の
柔軟な合成樹脂材料を用いると同時に、フック片とルー
プ片との相対強度を確保すると共に係合強度を高めるた
め、様々な形態を有する係合要素が実用化されている。
その代表的な形態としては、例えば特開昭47−317
40号公報や特開平4−224703号公報に開示され
ているごとく、槍の刃先部分が欠如した略台形をなして
起立部の先端に前後対称に突出する係合部を有するもの
があり、また例えば実開平4−128611号公報に開
示されているごとく起立部の先端を前後に分岐させてそ
れぞれをフック状に形成した前後対称なフック係合部を
有するものがある。かかる形態により、基材上における
単位面積当たりの係合部の数が増え、相手方係合要素と
の係合率が増加して、面ファスナー全体の係合強度を大
きくしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の産業
用資材に適用される面ファスナーは、日用品に適用され
る通常の面ファスナーのように頻繁に係合要素同志の係
合・離脱が繰り返されるものではないが、例えば自動車
の内装材等に適用される場合には車体の点検時や修理時
に同内装材等を一旦は車体から剥離させることが必要と
なり、係合要素同志の係合・離脱がなされることが少な
くない。
【0006】しかるに、上述の各公報に開示された係合
要素の形態では、特に一個のループ片が前後に対称な係
合部に同時に係合する、いわゆる首吊り状態となりやす
く、一度首吊り状態になると、係合が外れることは難し
く、面ファスナーの剥離を強行すれば首吊り状態にある
ループ片又は係合部が切断されてしまい、次回からの係
合強度を低下させることになる。
【0007】また、係合要素が前述のように首吊り状態
ではなく、前後の係合部の何れか又はそれぞれにループ
片が係合した場合にも、面ファスナーの剥離時において
フック状係合部に対して上方に作用する力は、そのまま
上方に作用することが多くなり、強力な剥離力が作用す
る場合には前記係合部と起立部との連結部である係合部
の基端部で切損しやすい。
【0008】本発明は、かかる状況を踏まえてなされた
ものであり、その目的は上記係合要素に合理的な形態を
採用して所望の係合強度を確保すると共に、面ファスナ
ーに剥離力が強く作用したときに各係合部を力を逃げる
方向に挙動させ、例えばループ片と係合部とが首吊り状
態となっても、係合要素同志に損傷を与えることなく容
易に離脱できる耐久性に優れた一体成形により得られる
係合要素を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明の主
要な構成である平板状基材の表面に多数の係合要素を多
列に成形してなる一体成形面ファスナーにおいて、単一
の前記係合要素が平板状基材の表面から立ち上がる起立
部と、同起立部の先端から互いに逆方向に延びる一対の
係合フック部とを有すると共に、一対の係合フック部が
前記起立部の中心軸線Lを挟んで平行な左右の鉛直面上
に形成されてなることを特徴とする一体成形面ファスナ
ーにより達成される。
【0010】そして本発明にあっては、前記一対の係合
フック部の一部と起立部の大部分とを共有する場合と、
前記一対の係合フック部が個別に起立部を有し、両起立
部の一部が密着して一体に連結される場合とがあり、更
には一対の係合フック部のそれぞれの高さを一致させる
場合と異ならせる場合とがある。
【0011】
【作用】前後一対の係合フック部の厚みが従来と同様で
ある場合には、本発明における係合要素の起立部21の
厚みは略2倍と大きく、ループ片が前後一対の係合フッ
ク部にそれぞれ係合している場合に、上方に向かう離脱
力が作用しても、少なくとも起立部には前記離脱力によ
り傾倒することが殆どなく、各係合フック部はその基端
部を中心に、それぞれ干渉することなく独立して水平面
内を回動すると共に、係合フック部の上方フック部分が
立ち上がり方向に弾性的に変形するため、互いに損傷す
ることなくループ片を係合フック部から外れやすくす
る。
【0012】特に本発明では、ループ片が係合要素を首
吊り状態で係合している場合に、ループ片を上方に引き
上げようとする力が作用しても、係合要素の起立部と前
後一対の係合フック部の基端部とには同時に左右何れか
一方に向かう水平方向の分力が作用すると共に、係合フ
ック部の上方フック部分には前記分力とは逆向きの力が
作用する。また、同時に係合フック部を上方に引っ張る
力が作用している。
【0013】このとき、起立部の厚みが大きく、上述の
ごとき離脱力が作用しても、起立部には前記分力と逆方
向の力が互いに打ち消し合って殆ど傾倒することがない
が、前後一対の係合フック部はその基端部を中心に、そ
れぞれ干渉することなく独立して水平面内を回動するよ
うに変形すると同時に、係合フック部の上方フック部分
が前記引張り力により立ち上がり方向に弾性変形するた
め、ループ片を前後一対の係合フック部から損傷なく外
れるようにする。
【0014】また本発明において、前後一対の係合フッ
ク部の高さを異ならせる場合には、上述の機能を当然に
備えているばかりでなく、各係合フック部が多方向から
延びるループ片と多様な態様で係合するため、同一高さ
の係合フック部と比較してループ片に対する係合率を一
段と高め係合力を増加させる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の代表的な実施例を添付図面に
基づいて具体的に説明する。図1は本発明の第1実施例
を示す一体成形により得られる面ファスナーの部分斜視
図である。同実施例によれば、基材1の上面から一体に
突出成形される多数の係合要素2は、例えば米国特許第
4,984,339号明細書或いは欧州特許第0464
753A1号公報に掲載されている係合要素の2個を一
組として、そのフック方向を逆に向けて隣合わせに配置
し、両係合要素の側面同志を密着一体化した形態に近似
している。
【0016】即ち、図1に示す実施例にあって、上記係
合要素2は基材1の表面に対して緩かな曲線に沿って立
ち上がる背面21a及び同じく基材1の表面に対して所
定の曲率で始まり垂直に立ち上がる前面21bを有する
起立部21と、同起立部21の前記背面21a及び前面
21bからそれぞれ所定の曲率で前方に延出し、先端を
下方に向けた係合フック部22とを有する2個の係合要
素片2−1,2−2が、各係合フック部22,22を逆
方向に向けて隣合わせに密着して配置され、図2に斜線
で示すごとく各起立部21,21及び各係合フック部2
2,22の密着部分が一体化されている形態を有してい
る。そして、図示例では各起立部21,21の下部外側
面にそれぞれ補強リブ23,23が突設されており、こ
のような形態を有する複数の係合要素2が前後の各係合
フック部22,22を平板状基材1の上面に直線的に配
して成形され、これを多数の列に形成している。
【0017】図2は上述のようにして基材1に成形され
る係合要素2に相手方の係合要素であるループ片3が係
合するときの通常の状態を示している。図3は2本のル
ープ片3,3が係合要素2の前後一対の係合フック部2
2,22にそれぞれ係合している場合に、上方に向かう
離脱力が作用したときの同係合要素の挙動を説明するた
めの図2のX−X線断面図である。この場合の多くは、
前後の係合フック部22,22の双方共に、それぞれ直
上のループ片3が係合している場合は少なく、その何れ
か一方又は双方に各係合フック部22,22の直上から
外れた位置にあるループ片3,3が係合している。
【0018】こうした場合に、上記公報等に開示された
従来の係合要素では、その係合力が本発明の係合要素と
同様であるとき、従来の係合要素における起立部が本発
明における起立部21と比較すると側面方向に略1/2
の薄肉となって、上記離脱力による影響が大きく、例え
ば2本のループにより同一方向の力が作用すると、その
起立部が係合部と共に傾倒しやすく、ループ片を係合部
から外れにくくする。
【0019】これに対して、本発明の係合要素構造によ
れば、起立部21の側方の厚みが大きく、しかも前後一
対の係合フック部22,22の基端部222a,222
aが一体化されているため、上述のごとく2本のループ
片3,3が係合要素2の前後一対の係合フック部22,
22にそれぞれ係合している場合に、上方に向かう離脱
力が作用しても、起立部21及び係合フック22の基端
部22aには前記離脱力による傾倒が殆どなく、前後一
対の係合フック部22,22がその基端部22aを中心
に、それぞれ干渉することなく独立して水平面内を回動
するように変形すると共に、係合フック部22,22の
上方フック部分22b,22bが立ち上がり方向に弾性
的に変形するため、ループ片3,3を係合フック部2
2,22から互いに損傷することなく外れやすくする。
【0020】また、図4に示すように1本のループ片3
が係合要素2の前後一方の係合フック部22と係合して
いる場合もある。図5は、このような状態においてルー
プ片3に対して上方に向かう離脱力が作用したときの同
係合要素2の挙動の一部を示す模式図である。上述のよ
うに、1本のループ片3が係合要素2の前後一方の係合
フック部22と係合している場合に、係合要素2に直上
に向かう力が作用するしたとき、同係合要素2の係合フ
ック部22の構成と上記公報などに開示された係合要素
の係合部とが実質的に等しいとすると、本発明における
起立部21は従来の起立部と比較して略2倍の幅を有す
ると共に、前後一対の係合フック部22の基端部22a
にも共有部分が存在するため、前記起立部21及び基端
部22aは前記離脱力によっても係合フック部22を立
ち上がらせる方向に傾倒しにくくなり、ループ片3が係
合している係合フック部22の上方フック部分22bだ
けが弾性的に無理なく変形されることになり、同フック
部分22bを損傷させることなく係合が外れる。
【0021】図6はループ片3が係合要素2を首吊り状
態で係合している場合を示している。また、図7はルー
プ片3が係合要素2を首吊り状態で係合している場合
の、面ファスナーに剥離力が作用したときの同係合要素
2の挙動の一部を示す模式図である。いま、ループ片3
が係合要素2を首吊り状態で係合しているとき、ループ
片3を上方に引き上げようとする力が作用すると、係合
要素2の起立部21と前後一対の係合フック部22の基
端部22aとには同時に左右何れか一方に向かう水平方
向の力が作用すると共に、係合フック部22の上方フッ
ク部分22bには前記力とは逆向きの2倍の力が作用す
る。また、同時に係合フック部22を上方に引っ張る力
が作用している。
【0022】このとき、起立部21の側方の厚みが大き
く、しかも前後一対の係合フック部22,22の基端部
22a,22aが一体化されているため、上述のごとき
離脱力が作用しても、起立部21及び係合フック22の
基端部22aには前記水平方向の力と逆方向の2倍の力
(ループ片3による2箇所の係合による。)が互いに打
ち消し合って殆ど傾倒することがないが、前後一対の係
合フック部はその基端部を中心に、それぞれ干渉するこ
となく独立して水平面内を回動するように変形すると共
に、係合フック部の上方フック部分が前記引張り力によ
り立ち上がり方向に弾性的に変形するため、ループ片を
各係合フック部から互いに損傷することなく外れやすく
する。
【0023】図8は上記実施例の変形例を示し、起立部
21が全体的に単一化されて構成され、且つ前後一対の
係合フック部22,22の各基端部22aの密着部分が
一体化されている。この変形例にあっても、上述の実施
例と同様の機能を有し、所望の係合力を確保すると共
に、相手方のループ片3との間で円滑な離脱が可能とな
る。
【0024】図9は、本発明の他の代表的な実施例を示
す一体面ファスナーの部分斜視図である。この実施例に
よる係合要素2が、上記実施例と異なるところは2個の
係合要素片2−1,2−2の高さが異なっている点であ
る。このような構成を採用することにより、上述の機能
を当然に備えていることに加えて、例えば図9に示すご
とく高さの異なる前後の係合フック部22,22′に
は、多方向から延びるループ片3と多様な態様で係合す
るため、同一高さの係合フック部22,22と比較する
とループ片3との係合率が一段と増加して、係合力の増
加につながる。図示例による係合要素2の高さは任意に
決定されるが、その一例を挙げると背の高い係合要素片
2−1の高さを4mm に設定すると共に、背の低い係合要
素片2−2の高さを2〜3mmに設定する。
【0025】なお、以上の説明からも明かなごとく、本
発明は多様な態様を採用することが可能であり、例えば
図示していないが並列して密着する係合要素片2−1,
2−2の前後の係合フック部22,22は基端部22a
をも含めて完全に独立させると共に、各起立部21,2
1の密着部分だけを一体に連結する場合も上述の機能が
期待できるものである。また、本発明における前記係合
要素2の配列も上記実施例に限定されることなく、様々
な配列の態様がある。図10〜図12は、その配列の一
例を挙げている。これらの図に示す係合要素2は図9に
示した形態を有するものであり、図10の配列例では、
4個の隣接する係合要素2において背の高い係合要素片
2−1の係合フック部22が互いに対向する2個の係合
要素2に向けて延びており、背の低い係合要素片2−1
の係合フック部22′はそれぞれ外側を向いて延びてい
る。図11の配列によれば、隣合う係合要素列の係合フ
ック方向を逆にしたものである。また、図12に示す配
列例では隣接する4個の係合要素2の係合フック部22
及び22′がそれぞれ相手方に対して直交して配されて
いる。こうして、係合フック部22の方向を多様に変化
させることにより、ループ片3に対する係合が多方向か
らなされるようになり、係合力に方向性がなくなる。
【0026】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、本発明
の一体成形面ファスナーによれば、単一の前記係合要素
が平板状基材の表面から立ち上がる起立部の先端から互
いに逆方向に延びる一対の係合フック部を有すると共
に、前後一対の係合フック部が前記起立部の中心軸線L
を挟んで隣合わせに独立して形成されているため、単独
の係合フック部15を有する従来の係合要素と比較して、
係合率が高くなり係合力も増加し、しかも係合フック部
からループ片を離脱させるにあたっては、起立部の時苦
戦を中心として係合フック部が水平に回動しながら上方
に変形し、係合フック部及びループ片に無用な力が作用
せず、滑らかに離脱するため、係合フック部及びループ
片を損傷させることがなく、耐久性に富んだ係合要素が
得られる。従って、本発明の一体成形面ファスナーは、
例えば所定の係合力を発揮させると共に、数少ない剥離
操作によっても各係合要素同士の損傷を招来しないこと
が要求される壁材や天井材などの産業用資材の接合には
最適なものであり、産業用資材に適用される面ファスナ
ーとしての諸機能を十分に発揮し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施例である一体成形面ファ
スナーの部分斜視図である。
【図2】同面ファスナーにおいて本実施例の係合要素と
相手方のループ片との係合状態を示す部分側面図であ
る。
【図3】2本のループ片が前記係合要素の前後一対の係
合フック部に係合している場合の離脱時における同係合
要素の挙動を説明するための図2のX−X線断面図であ
る。
【図4】1本のループ片が前記係合要素の前後一方の係
合フック部のみに係合している場合の部分側面図であ
る。
【図5】同状態にある同係合要素の離脱時における挙動
を説明するための図2のX−X線断面図である。
【図6】1本のループ片が前記係合要素の前後の係合フ
ック部に同時に係合している場合の部分側面図である。
【図7】同状態にある同係合要素の離脱時における挙動
を説明するための図2のX−X線断面図である。
【図8】上記実施例の変形例を示す一体成形面ファスナ
ーの部分側面図である。
【図9】本発明の他の代表的な実施例を示す一体面ファ
スナーの部分斜視図である。
【図10】上記係合要素の配列例を示す部分斜視図であ
る。
【図11】同係合要素の他の配列例を示す部分斜視図で
ある。
【図12】同係合要素の更に他の配列例を示す部分斜視
図である。
【符号の説明】
1 平板状基材 2 係合要素 2-1,2-2 係合要素片 21 起立部 21a 背面 21b 前面 22,22′ 係合フック部 22a 基端部 22b 上方フック部分 23 補強リブ 3 ループ片

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板状基材(1) の表面に多数の係合要素
    (2) を多列に成形してなる一体成形面ファスナーにおい
    て、 単一の前記係合要素(2) が、平板状基材(1) の表面から
    立ち上がる起立部(21)と、同起立部(21)の先端から互い
    に逆方向に延びる一対の係合フック部(22)とを有すると
    共に、一対の係合フック部(22,22) が前記起立部(21)の
    中心軸線(L) を挟んで平行な左右の鉛直面上に形成され
    てなることを特徴とする一体成形面ファスナー。
  2. 【請求項2】前記単一の前記係合要素(2) が、起立部(2
    1)及び係合フック部(22)の一部をそれぞれ共有してなる
    請求項1記載の一体成形面ファスナー。
  3. 【請求項3】 前記単一の前記係合要素(2) が、起立部
    (21)及び係合フック部(22)をそれぞれに有する第1及び
    第2フック片(2-1,2-2) からなり、両フック片(2-1,2-
    2) の起立部(21,21) の少なくとも一部側面が密着して
    一体に結合されてなる請求項1記載の一体成形面ファス
    ナー。
  4. 【請求項4】 前記一対の係合フック部(22,22) の上端
    の高さが同一である請求項1記載の一体成形面ファスナ
    ー。
  5. 【請求項5】 前記一対の係合フック部(22,22′) の上
    端の高さが異なる請求項1記載の一体成形面ファスナ
    ー。
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