JP2675946B2 - スライドファスナーおよびこれを用いた布団 - Google Patents
スライドファスナーおよびこれを用いた布団Info
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- JP2675946B2 JP2675946B2 JP4099943A JP9994392A JP2675946B2 JP 2675946 B2 JP2675946 B2 JP 2675946B2 JP 4099943 A JP4099943 A JP 4099943A JP 9994392 A JP9994392 A JP 9994392A JP 2675946 B2 JP2675946 B2 JP 2675946B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スライドファスナー
(以下これを単に「ファスナー」と略称する。)および
このファスナーを用いた布団に関するものである。
(以下これを単に「ファスナー」と略称する。)および
このファスナーを用いた布団に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のファスナーの構成を図4に基づい
て説明する。このファスナー1は、第1テープ10およ
び第2テープ20のそれぞれの対向する側縁11および
21に沿って配列された多数の咬合子12および22ど
うしを係合させて第1テープ10と第2テープ20とを
係止する構成となっている。前記咬合子12・22に
は、取っ手31を有するスライダ30が取り付けられて
おり、このスライダ30を側縁11・12に沿って移動
させる事により、咬合子12・22どうしを係合、離間
させることができるようになっている。また、一方のテ
ープの側縁(この従来例では第2テープ20の側縁2
1)の一端(図4において下端)には、前記スライダ3
0が側縁21から脱落する事を防止するストッパ23が
固定されている。
て説明する。このファスナー1は、第1テープ10およ
び第2テープ20のそれぞれの対向する側縁11および
21に沿って配列された多数の咬合子12および22ど
うしを係合させて第1テープ10と第2テープ20とを
係止する構成となっている。前記咬合子12・22に
は、取っ手31を有するスライダ30が取り付けられて
おり、このスライダ30を側縁11・12に沿って移動
させる事により、咬合子12・22どうしを係合、離間
させることができるようになっている。また、一方のテ
ープの側縁(この従来例では第2テープ20の側縁2
1)の一端(図4において下端)には、前記スライダ3
0が側縁21から脱落する事を防止するストッパ23が
固定されている。
【0003】こうした従来のファスナー1においては、
第2テープ20にストッパ23を取り付けているため
に、スライダ30を下端側に引き下げて咬合子12・2
2どうしを全て離間させた状態においても、第2テープ
20からスライダ30が脱落せず、この第2テープ20
に残留する。したがって、再度この第2テープ20に第
1テープ10を取り付ける作業においては、第2テープ
20に残留しているスライダ30を利用して、このスラ
イダ30内に第1テープ10の咬合子12を挿入した
後、スライダ30を引き上げることにより、両咬合子ど
うしを簡単に係合させる事ができるという利点がある。
また、ストッパ23が第1テープ10の下端近傍に係脱
自在に係合しているので、この下端側からの咬合子どう
しの不意の離間を防止できる。
第2テープ20にストッパ23を取り付けているため
に、スライダ30を下端側に引き下げて咬合子12・2
2どうしを全て離間させた状態においても、第2テープ
20からスライダ30が脱落せず、この第2テープ20
に残留する。したがって、再度この第2テープ20に第
1テープ10を取り付ける作業においては、第2テープ
20に残留しているスライダ30を利用して、このスラ
イダ30内に第1テープ10の咬合子12を挿入した
後、スライダ30を引き上げることにより、両咬合子ど
うしを簡単に係合させる事ができるという利点がある。
また、ストッパ23が第1テープ10の下端近傍に係脱
自在に係合しているので、この下端側からの咬合子どう
しの不意の離間を防止できる。
【0004】ところで、近年、複数の小布団体どうしを
接合して敷布団を構成するという技術が提案されてきて
いる。こうした技術においては、へたりの程度に応じて
小布団体の配列を変更する事ができる等の利点を有して
いる。
接合して敷布団を構成するという技術が提案されてきて
いる。こうした技術においては、へたりの程度に応じて
小布団体の配列を変更する事ができる等の利点を有して
いる。
【0005】しかしながら、こうした小布団体どうしを
接合する目的で、小布団体の側縁に前記した従来のファ
スナー1を取り付けた場合には、以下のような不都合を
生じてしまう。すなわち、従来のファスナーには、スラ
イダ30が取り付けられているため、使用者の身体がス
ライダ30に当たり、使用者に違和感を与えて、布団と
しての商品価値が低くなってしまう。これを避けるため
に、例えば、スライダ30が布団の裏面側に配置される
ように布団の構造を設計したとしても、この場合には、
スライダを操作するために逐一敷布団を裏返す必要があ
り、特に幼年者や老年者にとっては大変な作業となる。
また、いわゆる面ファスナーを用いて小布団体どうしを
接合する手段も考えられるが、この手段は、接合強度の
点で不安があるだけでなく、布団や衣服等から発生する
ほこりによって面ファスナーに目詰りを生じ、次第に接
合強度が低下することがあるという別の問題を生じてし
まう。
接合する目的で、小布団体の側縁に前記した従来のファ
スナー1を取り付けた場合には、以下のような不都合を
生じてしまう。すなわち、従来のファスナーには、スラ
イダ30が取り付けられているため、使用者の身体がス
ライダ30に当たり、使用者に違和感を与えて、布団と
しての商品価値が低くなってしまう。これを避けるため
に、例えば、スライダ30が布団の裏面側に配置される
ように布団の構造を設計したとしても、この場合には、
スライダを操作するために逐一敷布団を裏返す必要があ
り、特に幼年者や老年者にとっては大変な作業となる。
また、いわゆる面ファスナーを用いて小布団体どうしを
接合する手段も考えられるが、この手段は、接合強度の
点で不安があるだけでなく、布団や衣服等から発生する
ほこりによって面ファスナーに目詰りを生じ、次第に接
合強度が低下することがあるという別の問題を生じてし
まう。
【0006】また、従来のファスナーでは、ストッパ2
3を有するテープと有しないテープとの組合わせによっ
て物品を連結しているので、物品どうしの連結順序が制
約されて連結の自由度が低くなり、さらに、別個の構成
のテープを所定箇所に取り付ける必要があるので取付作
業の効率が悪いという問題がある。
3を有するテープと有しないテープとの組合わせによっ
て物品を連結しているので、物品どうしの連結順序が制
約されて連結の自由度が低くなり、さらに、別個の構成
のテープを所定箇所に取り付ける必要があるので取付作
業の効率が悪いという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した事
情に鑑みてなされたもので、十分な結合強度を確保しつ
つ、スライダによる違和感を解消することができ、しか
も、連結の自由度が高くて取付作業が容易なファスナー
およびこのファスナーを用いた布団を提供することを目
的とする。
情に鑑みてなされたもので、十分な結合強度を確保しつ
つ、スライダによる違和感を解消することができ、しか
も、連結の自由度が高くて取付作業が容易なファスナー
およびこのファスナーを用いた布団を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るスライド
ファスナーは、第1テープおよび第2テープのそれぞれ
の側縁に沿って配列された咬合子どうしを、これらの咬
合子に取り付けたスライダを一方向に移動させることに
よって係合させて、第1テープと第2テープとを係止す
るスライドファスナーである。このスライドファスナー
は、第1テープおよび第2テープにおける側縁の両端部
近傍に、第1テープと第2テープとを係 脱自在に係止す
る係止部材を取り付けている。さらに、このスライドフ
ァスナーでは、第1テープおよび第2テープの両端部に
ストッパを取り付けておらず、咬合子に取り付けられた
スライダを、一方向に沿って抜き出すことができる構成
となっている。
ファスナーは、第1テープおよび第2テープのそれぞれ
の側縁に沿って配列された咬合子どうしを、これらの咬
合子に取り付けたスライダを一方向に移動させることに
よって係合させて、第1テープと第2テープとを係止す
るスライドファスナーである。このスライドファスナー
は、第1テープおよび第2テープにおける側縁の両端部
近傍に、第1テープと第2テープとを係 脱自在に係止す
る係止部材を取り付けている。さらに、このスライドフ
ァスナーでは、第1テープおよび第2テープの両端部に
ストッパを取り付けておらず、咬合子に取り付けられた
スライダを、一方向に沿って抜き出すことができる構成
となっている。
【0009】請求項2に係る物品の連結方法は、第1テ
ープおよび第2テープのそれぞれの側縁に沿って配列さ
れた咬合子どうしをスライダを用いて係合させて物品ど
うしを連結する方法であって、スライダを一方向に移動
させて咬合子どうしを係合させた後、スライダを一方向
にさらに移動させて第1および第2テープから引き抜く
構成とされている。
ープおよび第2テープのそれぞれの側縁に沿って配列さ
れた咬合子どうしをスライダを用いて係合させて物品ど
うしを連結する方法であって、スライダを一方向に移動
させて咬合子どうしを係合させた後、スライダを一方向
にさらに移動させて第1および第2テープから引き抜く
構成とされている。
【0010】請求項3に係る布団は、小布団体の側縁に
請求項1記載のスライドファスナーを取り付け、このス
ライドファスナーの咬合子どうしを係合させることによ
り小布団体どうしを連結する構成とされている。
請求項1記載のスライドファスナーを取り付け、このス
ライドファスナーの咬合子どうしを係合させることによ
り小布団体どうしを連結する構成とされている。
【0011】
【作用】請求項1記載のファスナーにおいては、第1・
第2テープの咬合子どうしをスライダによって係止した
後、この移動方向にさらにスライダを引くことにより、
ファスナーの端部からスライダを引き抜いて取り外すこ
とができる。
第2テープの咬合子どうしをスライダによって係止した
後、この移動方向にさらにスライダを引くことにより、
ファスナーの端部からスライダを引き抜いて取り外すこ
とができる。
【0012】ここで、従来のファスナーにおいては、咬
合子にスライダを取り付けた状態で残留させておくこと
によって、ファスナーの両端における咬合子どうしの離
間を防止し、これによって咬合子全体の離間を防止して
いる。このため、本発明のように、スライダによって咬
合子どうしを係合させた後にスライダをファスナーから
引き抜いた場合には、ファスナー端部に引張り力が加わ
ると、咬合子が端から順次外れていってしまうことにな
る。
合子にスライダを取り付けた状態で残留させておくこと
によって、ファスナーの両端における咬合子どうしの離
間を防止し、これによって咬合子全体の離間を防止して
いる。このため、本発明のように、スライダによって咬
合子どうしを係合させた後にスライダをファスナーから
引き抜いた場合には、ファスナー端部に引張り力が加わ
ると、咬合子が端から順次外れていってしまうことにな
る。
【0013】これに対し、本発明では、ファスナーの側
縁の端部近傍に係止部材を取り付けているので、咬合子
が不意に外れるという不都合を防止している。
縁の端部近傍に係止部材を取り付けているので、咬合子
が不意に外れるという不都合を防止している。
【0014】
【実施例】本発明に係るファスナーを、敷布団を構成す
る小布団体(物品)50の側縁に取り付けた実施例につ
いて、図1〜図3に基づいて説明する。なお、本実施例
の説明においては、前記した従来のファスナーと共通す
る構成については同一符号を付して詳細についての説明
を省略する。
る小布団体(物品)50の側縁に取り付けた実施例につ
いて、図1〜図3に基づいて説明する。なお、本実施例
の説明においては、前記した従来のファスナーと共通す
る構成については同一符号を付して詳細についての説明
を省略する。
【0015】本例においては、敷布団を構成する平面視
長方形状の3枚の小布団体50の長手方向に沿う両側縁
51にそれぞれ本例に係るファスナーの第1テープ10
と第2テープ20とを縫い付けている。ここで、前記小
布団体50は、いずれも同様に構成されたもので、袋状
に構成した側地の内部に中綿を収納すると共に、表地側
に毛皮片を縫い付けた構成とされた公知のものである。
そして、前記小布団体50どうしは、前記第1テープ1
0と第2テープ20とを止着する事によって互いに連結
されて、所定形状の敷布団を構成するようになってい
る。
長方形状の3枚の小布団体50の長手方向に沿う両側縁
51にそれぞれ本例に係るファスナーの第1テープ10
と第2テープ20とを縫い付けている。ここで、前記小
布団体50は、いずれも同様に構成されたもので、袋状
に構成した側地の内部に中綿を収納すると共に、表地側
に毛皮片を縫い付けた構成とされた公知のものである。
そして、前記小布団体50どうしは、前記第1テープ1
0と第2テープ20とを止着する事によって互いに連結
されて、所定形状の敷布団を構成するようになってい
る。
【0016】ついで、本例のファスナーの構成について
説明する。このファスナーにおいては、第1テープ10
および第2テープ20における側縁11および21の両
端部に、それぞれ2枚の面ファスナー(係止部材)14
・15・24・25が縫い付けられている(図1ロ参
照)。そして、対向する位置に配置されている面ファス
ナー14と24とには、これに係合して両者を互いに係
止する1枚の面ファスナー(係止部材)41が係脱自在
に取り付けられている。同様に、対向する位置に配置さ
れている面ファスナー15と25とには、これに係合す
る1枚の面ファスナー(係止部材)42が係脱自在に取
り付けられている。本例のファスナーにおいては、第1
テープ10および第2テープ20の両端部には、従来の
技術におけるストッパが全く設けられていない。すなわ
ち、本例にファスナーでは、咬合子12および22に取
り付けられたスライダ30を、スライダの移動方向(本
願発明における一方向)に沿って抜き出すことができる
構成となっている。他の構成は、従来のファスナーと同
様であるので説明を省略する。
説明する。このファスナーにおいては、第1テープ10
および第2テープ20における側縁11および21の両
端部に、それぞれ2枚の面ファスナー(係止部材)14
・15・24・25が縫い付けられている(図1ロ参
照)。そして、対向する位置に配置されている面ファス
ナー14と24とには、これに係合して両者を互いに係
止する1枚の面ファスナー(係止部材)41が係脱自在
に取り付けられている。同様に、対向する位置に配置さ
れている面ファスナー15と25とには、これに係合す
る1枚の面ファスナー(係止部材)42が係脱自在に取
り付けられている。本例のファスナーにおいては、第1
テープ10および第2テープ20の両端部には、従来の
技術におけるストッパが全く設けられていない。すなわ
ち、本例にファスナーでは、咬合子12および22に取
り付けられたスライダ30を、スライダの移動方向(本
願発明における一方向)に沿って抜き出すことができる
構成となっている。他の構成は、従来のファスナーと同
様であるので説明を省略する。
【0017】ついで、前記構成を有するファスナーを用
いて小布団体50を連結する方法について説明する。ま
ず、図3に示すように、小布団体50の側縁51どうし
を対向させ、この状態で、以下のようにして第1テープ
10と第2テープ20とを係止する。
いて小布団体50を連結する方法について説明する。ま
ず、図3に示すように、小布団体50の側縁51どうし
を対向させ、この状態で、以下のようにして第1テープ
10と第2テープ20とを係止する。
【0018】まず、一方のテープ(本例では第1テープ
10)の側縁11の一端を、スライダ30の内部に差し
込み、このスライダ30を咬合子12に面する位置まで
前進させておく(図2イ)。ここで、このスライダ30
としては、従来のファスナーと全く同様の構成のものを
用いている。
10)の側縁11の一端を、スライダ30の内部に差し
込み、このスライダ30を咬合子12に面する位置まで
前進させておく(図2イ)。ここで、このスライダ30
としては、従来のファスナーと全く同様の構成のものを
用いている。
【0019】ついで、第2テープ20の側縁21の一端
をスライダ30の内部に差し込み、一端側の咬合子22
がスライダ30に面するまで第2テープ20を移動させ
る(図2ロ)。
をスライダ30の内部に差し込み、一端側の咬合子22
がスライダ30に面するまで第2テープ20を移動させ
る(図2ロ)。
【0020】ついで、第1テープ10と第2テープ20
との一端近傍を片手で把持し、他方の手でスライダ30
の取っ手31を把持して、スライダ30をファスナーの
他端方向(図2中下方)へ向けて移動させる。これによ
り、咬合子12と22とを係合させて、両テープどうし
を係止させ、このテープに連結されている小布団体50
どうしを連結することができる。ついで、一端側の面フ
ァスナー14および24に面ファスナー41を係合さ
せ、両テープの一端どうしを止着する。これにより、一
端側からの咬合子12・22どうしの離間を防止してお
く(図2ハ)。
との一端近傍を片手で把持し、他方の手でスライダ30
の取っ手31を把持して、スライダ30をファスナーの
他端方向(図2中下方)へ向けて移動させる。これによ
り、咬合子12と22とを係合させて、両テープどうし
を係止させ、このテープに連結されている小布団体50
どうしを連結することができる。ついで、一端側の面フ
ァスナー14および24に面ファスナー41を係合さ
せ、両テープの一端どうしを止着する。これにより、一
端側からの咬合子12・22どうしの離間を防止してお
く(図2ハ)。
【0021】ついで、さらにスライダ30を移動させ、
このスライダ30を、ファスナー1の他端側(図2中下
端側)から引き抜く(図2ニ)。従来のファスナーで
は、この他端側にストッパが設けられていたために引き
抜きが不可能であったが、本例のファスナーでは、スト
ッパを設けていないので容易に引き抜く事ができる。
このスライダ30を、ファスナー1の他端側(図2中下
端側)から引き抜く(図2ニ)。従来のファスナーで
は、この他端側にストッパが設けられていたために引き
抜きが不可能であったが、本例のファスナーでは、スト
ッパを設けていないので容易に引き抜く事ができる。
【0022】ついで、他端側の面ファスナー15・25
に面ファスナー42を取り付け、両テープの他端どうし
を止着し、他端側からの咬合子12・22どうしの離間
を防止する(図2ホ)。以上の作業を、3枚の小布団体
50のそれぞれの連結箇所において行なうことにより、
これらの小布団体50どうしを連結することができる。
に面ファスナー42を取り付け、両テープの他端どうし
を止着し、他端側からの咬合子12・22どうしの離間
を防止する(図2ホ)。以上の作業を、3枚の小布団体
50のそれぞれの連結箇所において行なうことにより、
これらの小布団体50どうしを連結することができる。
【0023】本例のファスナーによれば、スライダ30
をファスナーから抜き出しているので、敷布団の使用時
においては、使用者の背中などにスライダ30が当接す
ることがなく、違和感が少なくて、寝心地を良好とする
ことができるという利点がある。
をファスナーから抜き出しているので、敷布団の使用時
においては、使用者の背中などにスライダ30が当接す
ることがなく、違和感が少なくて、寝心地を良好とする
ことができるという利点がある。
【0024】さらに、本例のファスナーによれば、ファ
スナーの両端部を面ファスナー14・15・24・25
・41・42によって係脱自在に係止しているので、フ
ァスナーが不意に外れることがなく、小布団体50どう
しを確実に連結することができる。
スナーの両端部を面ファスナー14・15・24・25
・41・42によって係脱自在に係止しているので、フ
ァスナーが不意に外れることがなく、小布団体50どう
しを確実に連結することができる。
【0025】さらに、本例のファスナーでは、ファスナ
ーからスライダ30を取り外しているので、小布団体5
0どうしの配列の自由度が高いという利点がある。すな
わち、例えば、1枚の小布団体50を、その上面に沿う
方向に180゜回転させ、この小布団体50の第2テー
プ20と他の小布団体50の第2テープ20とを連結す
る作業を容易に行なうことができる。本例のファスナー
においては、第1テープ10と第2テープ20との構成
が実質上同一であるからである。同様に、本例のファス
ナーでは、小布団体50の配列順序の変更においても制
約が全くなくて連結の自由度が高く、へたりや傷みの状
態に応じて適切に小布団体50を配列することができる
ために、布団としての使用勝手を向上させることができ
るだけでなく、布団の寿命を延すことも可能となる。
ーからスライダ30を取り外しているので、小布団体5
0どうしの配列の自由度が高いという利点がある。すな
わち、例えば、1枚の小布団体50を、その上面に沿う
方向に180゜回転させ、この小布団体50の第2テー
プ20と他の小布団体50の第2テープ20とを連結す
る作業を容易に行なうことができる。本例のファスナー
においては、第1テープ10と第2テープ20との構成
が実質上同一であるからである。同様に、本例のファス
ナーでは、小布団体50の配列順序の変更においても制
約が全くなくて連結の自由度が高く、へたりや傷みの状
態に応じて適切に小布団体50を配列することができる
ために、布団としての使用勝手を向上させることができ
るだけでなく、布団の寿命を延すことも可能となる。
【0026】さらに、本例のファスナーでは、1枚の小
布団体50を上下反転させた状態(すなわち裏返した状
態)で他の小布団体50と連結することも容易であるの
で、側地が汚損した場合には当該小布団体50を上下反
転させて使用することができる。また、上下の側地に異
なる模様を施しておくことにより、種々の模様の組合わ
せを行なうことができて商品価値を向上させることがで
きるなど、実際上において優れた利点を有している。
布団体50を上下反転させた状態(すなわち裏返した状
態)で他の小布団体50と連結することも容易であるの
で、側地が汚損した場合には当該小布団体50を上下反
転させて使用することができる。また、上下の側地に異
なる模様を施しておくことにより、種々の模様の組合わ
せを行なうことができて商品価値を向上させることがで
きるなど、実際上において優れた利点を有している。
【0027】しかも、本例のファスナーによれば、同一
構成からなるテープを小布団体50に取り付けることに
より、小布団体50どうしを連結することができるの
で、テープの取付作業が容易であるという利点がある。
構成からなるテープを小布団体50に取り付けることに
より、小布団体50どうしを連結することができるの
で、テープの取付作業が容易であるという利点がある。
【0028】さらに、本例のファスナーでは、どちらの
端部からでもスライダを用いて咬合子どうしを係合させ
ることができ、方向性が全くないので、連結の自由度が
さらに高いという利点がある。
端部からでもスライダを用いて咬合子どうしを係合させ
ることができ、方向性が全くないので、連結の自由度が
さらに高いという利点がある。
【0029】さらに、本例のファスナーは、従来用いら
れていた咬合子を用いて物品どうしを連結しているの
で、面ファスナーに比較して高い結合強度を有してい
る。すなわち、本例のファスナーは、高い結合強度を保
証しつつ、前記した利点を発揮することができるという
利点を有している。
れていた咬合子を用いて物品どうしを連結しているの
で、面ファスナーに比較して高い結合強度を有してい
る。すなわち、本例のファスナーは、高い結合強度を保
証しつつ、前記した利点を発揮することができるという
利点を有している。
【0030】さらに、小布団体50どうしの連結手段と
して面ファスナーを用いた場合には、布団自体や使用者
の衣服などから発生するほこりなどによって目詰りを発
生し、結合力が次第に低下することがあるという問題が
あるが、本例のファスナーによれば、咬合子を用いて小
布団体50どうしを連結しているので、安定した結合強
度を有している。このため、長期間にわたって確実に小
布団体50どうしを連結させることが可能となるという
利点がある。
して面ファスナーを用いた場合には、布団自体や使用者
の衣服などから発生するほこりなどによって目詰りを発
生し、結合力が次第に低下することがあるという問題が
あるが、本例のファスナーによれば、咬合子を用いて小
布団体50どうしを連結しているので、安定した結合強
度を有している。このため、長期間にわたって確実に小
布団体50どうしを連結させることが可能となるという
利点がある。
【0031】ついで、本例の小布団体50どうしを離間
させる作業について図1(イ)(ロ)に基づいて説明す
る。
させる作業について図1(イ)(ロ)に基づいて説明す
る。
【0032】まず、ファスナーの両端部から面ファスナ
ー41および42をそれぞれ取り外す。ついで、第1テ
ープ10および第2テープ20の一端近傍をそれぞれ把
持してこれらに引張り力を加える。これによって、咬合
子12と22とを、一端側から連続して、きわめて小さ
な力で容易に離間させることができる。このようにし
て、図1(ロ)に示すように第1テープ10と第2テー
プ20とを離間させ、小布団体50どうしの連結を解除
することができる。
ー41および42をそれぞれ取り外す。ついで、第1テ
ープ10および第2テープ20の一端近傍をそれぞれ把
持してこれらに引張り力を加える。これによって、咬合
子12と22とを、一端側から連続して、きわめて小さ
な力で容易に離間させることができる。このようにし
て、図1(ロ)に示すように第1テープ10と第2テー
プ20とを離間させ、小布団体50どうしの連結を解除
することができる。
【0033】小布団体50どうしの連結手段として面フ
ァスナーを用いた場合には、十分な連結強度を確保しよ
うとした場合、面ファスナーどうしの接触面積を大きく
取る必要があり、このため、面ファスナーの引き剥がし
に大きな力を必要とし、特に幼年者や老年者に辛い作業
となるが、本例のファスナーでは、前記したように簡単
に、力を要せずに小布団体50どうしを離間させること
ができるので、作業が容易であるという利点がある。
ァスナーを用いた場合には、十分な連結強度を確保しよ
うとした場合、面ファスナーどうしの接触面積を大きく
取る必要があり、このため、面ファスナーの引き剥がし
に大きな力を必要とし、特に幼年者や老年者に辛い作業
となるが、本例のファスナーでは、前記したように簡単
に、力を要せずに小布団体50どうしを離間させること
ができるので、作業が容易であるという利点がある。
【0034】なお、本例においては、ファスナーによっ
て小布団体50どうしを連結するものとしたが、本例の
ファスナーによって連結される物品としては、いかなる
物品であってもよい。
て小布団体50どうしを連結するものとしたが、本例の
ファスナーによって連結される物品としては、いかなる
物品であってもよい。
【0035】さらに、本例では、係止部材として面ファ
スナーを用いたが、容易に係脱させることができるもの
であればよく、例えばホックやボタンなどであってもよ
い。
スナーを用いたが、容易に係脱させることができるもの
であればよく、例えばホックやボタンなどであってもよ
い。
【0036】さらに、本例では、ファスナーによって3
枚の小布団体どうしを連結する構成としたが、多数の小
布団体どうしを連結することが可能であることは当然で
ある。この場合、略正方形状をなす多数の小布団体の4
辺にそれぞれ本例のファスナーのテープを取り付け、こ
れらのテープどうしを係止することによって敷布団を構
成することができる。本例のファスナーでは、特に多数
の小布団体に取り付けた場合に、接合の自由度が高く、
しかも、製造が容易であるという利点を顕著に発揮する
ことができる。
枚の小布団体どうしを連結する構成としたが、多数の小
布団体どうしを連結することが可能であることは当然で
ある。この場合、略正方形状をなす多数の小布団体の4
辺にそれぞれ本例のファスナーのテープを取り付け、こ
れらのテープどうしを係止することによって敷布団を構
成することができる。本例のファスナーでは、特に多数
の小布団体に取り付けた場合に、接合の自由度が高く、
しかも、製造が容易であるという利点を顕著に発揮する
ことができる。
【0037】また、本例では、スライダ30をファスナ
ー1の他端側から引き抜く前に、一端側の面ファスナー
14および24に面ファスナー41を止着するものとし
たが、スライダ30を引き抜いた後に面ファスナー41
を面ファスナー14・24に止着する構成としてもよ
い。
ー1の他端側から引き抜く前に、一端側の面ファスナー
14および24に面ファスナー41を止着するものとし
たが、スライダ30を引き抜いた後に面ファスナー41
を面ファスナー14・24に止着する構成としてもよ
い。
【0038】
【発明の効果】請求項1に係るスライドファスナーは、
第1テープおよび第2テープにおける側縁の端部近傍
に、第1テープと第2テープとを係脱自在に係止する係
止部材を取り付けているので、スライダを咬合子から引
き抜いた場合においても、咬合子どうしの不意の離間を
係止部材によって防止することができ、第1テープと第
2テープとを確実に係止させておくことができる。ま
た、このスライドファスナーでは、第1テープおよび第
2テープの両端部にストッパを設けず、咬合子に取り付
けられたスライダを、スライダの移動方向(一方向)に
沿って抜き出すことができる構成としたので、スライダ
から使用者に与えられる違和感を除去することができ
る。しかも、このスライドファスナーでは、ストッパを
設けない構成としたために、スライダを一端または他端
側のいずれから挿入することが可能となる。したがっ
て、このスライドファスナーによれば、ファスナーの連
結作業の自由度が従来に比較して格段に向上するという
効果がある。
第1テープおよび第2テープにおける側縁の端部近傍
に、第1テープと第2テープとを係脱自在に係止する係
止部材を取り付けているので、スライダを咬合子から引
き抜いた場合においても、咬合子どうしの不意の離間を
係止部材によって防止することができ、第1テープと第
2テープとを確実に係止させておくことができる。ま
た、このスライドファスナーでは、第1テープおよび第
2テープの両端部にストッパを設けず、咬合子に取り付
けられたスライダを、スライダの移動方向(一方向)に
沿って抜き出すことができる構成としたので、スライダ
から使用者に与えられる違和感を除去することができ
る。しかも、このスライドファスナーでは、ストッパを
設けない構成としたために、スライダを一端または他端
側のいずれから挿入することが可能となる。したがっ
て、このスライドファスナーによれば、ファスナーの連
結作業の自由度が従来に比較して格段に向上するという
効果がある。
【0039】請求項2に係る物品の連結方法は、第1テ
ープおよび第2テープのそれぞれの側縁に沿って配列さ
れた咬合子どうしをスライダを用いて係合させて物品ど
うしを連結する連結方法であって、スライダを一方向に
移動させて咬合子どうしを係合させた後、スライダを一
方向にさらに移動させて第1および第2テープから引き
抜く構成とされているので、面ファスナーなどに比較し
て長期間にわたって高い結合強度を有しており、しか
も、スライダがないために物品としての利用価値を向上
させることができる等の効果がある。
ープおよび第2テープのそれぞれの側縁に沿って配列さ
れた咬合子どうしをスライダを用いて係合させて物品ど
うしを連結する連結方法であって、スライダを一方向に
移動させて咬合子どうしを係合させた後、スライダを一
方向にさらに移動させて第1および第2テープから引き
抜く構成とされているので、面ファスナーなどに比較し
て長期間にわたって高い結合強度を有しており、しか
も、スライダがないために物品としての利用価値を向上
させることができる等の効果がある。
【0040】請求項3に係る布団は、小布団体の側縁に
請求項1記載のスライドファスナーを取り付け、このス
ライドファスナーの咬合子どうしを係合させることによ
り小布団体どうしを連結する構成とされているので、小
布団体の配列が自在でかつファスナーの取付作業が容易
であり、しかも高い結合強度を保証することができると
いう効果がある。
請求項1記載のスライドファスナーを取り付け、このス
ライドファスナーの咬合子どうしを係合させることによ
り小布団体どうしを連結する構成とされているので、小
布団体の配列が自在でかつファスナーの取付作業が容易
であり、しかも高い結合強度を保証することができると
いう効果がある。
【図1】本発明の実施例に係るスライドファスナーを示
す平面図である。
す平面図である。
【図2】本発明の実施例に係るスライドファスナーを示
す平面図である。
す平面図である。
【図3】本発明の実施例に係るスライドファスナーを小
布団体の側縁に取り付けた状態を示す平面図である。
布団体の側縁に取り付けた状態を示す平面図である。
【図4】従来のファスナーの平面図である。
10 第1テープ 11 側縁 12 咬合子 14・15・24・25・41・42 面ファスナー
(係止部材) 20 第2テープ 21 側縁 22 咬合子 30 スライダ 50 小布団体(物品) 51 小布団体の側縁
(係止部材) 20 第2テープ 21 側縁 22 咬合子 30 スライダ 50 小布団体(物品) 51 小布団体の側縁
Claims (3)
- 【請求項1】 第1テープおよび第2テープのそれぞれ
の側縁に沿って配列された咬合子どうしを、これらの咬
合子に取り付けたスライダを一方向に移動させることに
よって係合させて、前記第1テープと第2テープとを係
止するスライドファスナーであって、前記第1テープお
よび第2テープにおける前記側縁の両端部近傍には、前
記第1テープと第2テープとを係脱自在に係止する係止
部材が取り付けられており、前記第1テープおよび第2
テープの両端部には、ストッパが取り付けられておら
ず、前記咬合子に取り付けられたスライダを、前記一方
向に沿って抜き出すことができる構成となっていること
を特徴とするスライドファスナー。 - 【請求項2】 物品に取り付けられた第1テープおよび
第2テープのそれぞれの側縁に沿って配列された咬合子
どうしをスライダを用いて係合させて前記物品どうしを
連結するスライドファスナーを用いた物品の連結方法で
あって、前記スライダを一方向に移動させて前記咬合子
どうしを係合させた後、前記スライダを前記一方向にさ
らに移動させて前記第1および第2テープから引き抜く
ことを特徴とするスライドファスナーを用いた物品の連
結方法。 - 【請求項3】 複数の小布団体の側縁どうしを連結して
なる布団であって、前記側縁には、請求項1記載のスラ
イドファスナーが取り付けられており、このスライドフ
ァスナーの咬合子どうしを係合させることにより前記小
布団体どうしが連結されていることを特徴とする請求項
1記載のスライドファスナーを用いた布団。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4099943A JP2675946B2 (ja) | 1992-04-20 | 1992-04-20 | スライドファスナーおよびこれを用いた布団 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4099943A JP2675946B2 (ja) | 1992-04-20 | 1992-04-20 | スライドファスナーおよびこれを用いた布団 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06284918A JPH06284918A (ja) | 1994-10-11 |
JP2675946B2 true JP2675946B2 (ja) | 1997-11-12 |
Family
ID=14260796
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4099943A Expired - Fee Related JP2675946B2 (ja) | 1992-04-20 | 1992-04-20 | スライドファスナーおよびこれを用いた布団 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2675946B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61163511U (ja) * | 1985-03-30 | 1986-10-09 | ||
JP3116855U (ja) * | 2005-09-20 | 2005-12-22 | 栄作 斉藤 | 歩行器 |
-
1992
- 1992-04-20 JP JP4099943A patent/JP2675946B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06284918A (ja) | 1994-10-11 |
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Legal Events
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