JPH11155612A - メカニカルホックのオス側シート材 - Google Patents
メカニカルホックのオス側シート材Info
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- JPH11155612A JPH11155612A JP33011497A JP33011497A JPH11155612A JP H11155612 A JPH11155612 A JP H11155612A JP 33011497 A JP33011497 A JP 33011497A JP 33011497 A JP33011497 A JP 33011497A JP H11155612 A JPH11155612 A JP H11155612A
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Abstract
揮しうると共に、剥離に対する方向性を付与できるメカ
ニカルホックのオス側シート材を提供すること。 【解決手段】 基材シート上にオス型係合部が高密度に
配されてなる、メカニカルホックのオス側シート材にお
いて、上記オス型係合部は、上記基材シートから突出す
る幹部と該幹部の上端に該幹部を覆って形成された平の
し屋根形状のヘッドとからなり、上記ヘッドはその上面
が上記基材シートと略平行であり、上記平のし屋根形状
のヘッドにおける軒状部分の下面と上記基材シートに対
する鉛直線とのなす角度は鋭角であり、上記ヘッドの第
一横方向の長さ及びそれに直角な第二横方向の長さが、
それぞれ、該第一横方向と平行な上記幹部の第一横方向
の長さ及びそれに直角な第二横方向の長さより長く、上
記幹部及び上記ヘッドの第一横方向の長さと第二横方向
の長さとは異なっていることを特徴とする。
Description
ス側シート材に関し、詳しくは、接着面の全ての方向に
おける高い係合力を発揮しうると共に、剥離に対する方
向性を付与できるメカニカルホックのオス側シート材に
関する。
メカニカルホックは、オス型係合部を有するオス側シー
ト材とループ状メス型係合部を有するメス側シート材と
を接着・剥離させるか、またはオス側シート材どうしを
接着・剥離させることにより、止着具として機能するも
ので使い捨てオムツや衣料等の分野に広く用いられてい
る。このようなメカニカルホックのオス側シート材とし
て、特表平8−508910号公報には、支持部(基材
シート)から突出するステム(幹部)と、支持部とは反
対側のステム先端に形成される円板状のヘッドとからな
るフックを、支持部上に高密度に複数配列したものが開
示されている。しかし、これらフックのヘッド上面の向
きは接着面において方向性がないため、このオス側シー
ト材は、接着面における方向の違いで係合力/脱着感を
変られないという欠点がある。そのためおむつに適用さ
れる場合、このオス側シート材は、胴回り方向には高い
係合力を与え、テープを付け剥がす方向(胴回り方向と
直角の方向)にはソフトな脱着感を持たせることができ
ない。また、このオス側シート材は、そのヘッドが円板
状で角がなくヘッドとステム(の軸線)とのなす角度が
大きいため、接着相手材のループ状メス型係合部やオス
型係合部との引っかかりが悪く高い係合力を付与できな
いという欠点もある。
ス型係合部のヘッドが鉤状に形成されたオス側シート材
が開示されている。しかし、このオス側シート材は、そ
の鉤状のヘッドが幹部の上端を覆うように張り出してい
ないため、接着面の全方向に対して十分な係合力を付与
できないという欠点がある。
は、断面がT状またはL状のオス型係合部を有するオス
側シート材が開示されている。しかし、このオス側シー
ト材も、そのヘッドがステムの全周方向に張り出してな
くヘッドと支柱(幹部)とのなす角度も大きいため、接
着面の全方向に対して十分な係合力を得られないという
欠点がある。
方向における高い係合力を発揮しうると共に、剥離に対
する方向性を付与できるメカニカルホックのオス側シー
ト材を提供することにある。
にオス型係合部が高密度に配されてなる、メカニカルホ
ックのオス側シート材において、上記オス型係合部は、
上記基材シートから突出する幹部と、該幹部の上端に該
幹部を覆って形成された平のし屋根形状のヘッドとから
なり、上記ヘッドは、その上面が上記基材シートと略平
行であり、上記平のし屋根形状のヘッドにおける軒状部
分の下面と上記基材シートに対する鉛直線とのなす角度
が鋭角となるように形成されており、上記ヘッドの第一
横方向の長さ及びそれに直角な第二横方向の長さが、そ
れぞれ、該第一横方向と平行な上記幹部の第一横方向の
長さ及びそれに直角な第二横方向の長さより長く、上記
幹部の第一横方向の長さと第二横方向の長さとは異なっ
ており、また、上記ヘッドの第一横方向の長さと第二横
方向の長さとは異なっていることを特徴とするメカニカ
ルホックのオス側シート材を提供することにより、上記
目的を達成したものである。
のオス側シート材について、添付図面を参照して説明す
る。図1は本発明のメカニカルホックのオス側シート材
の一実施形態を示す拡大斜視図でオス型係合部一個のみ
を示しており、図2(a)及び(b)は、それぞれ図1
に示すオス型係合部の第二横方向及び第一横方向視拡大
側面図、図3は図1に示すオス型係合部の基材シート上
における配列状態の一部を基材シートを省略して示す拡
大平面図である。
ス側シート材1は、基材シート2上にオス型係合部3が
高密度に配されてなるものである。このような構成は、
従来公知のメカニカルホックのオス側シート材と同様で
ある。
型係合部3は、上記基材シート2から突出する幹部4
と、該幹部4の上端に該幹部4を覆って形成された平の
し屋根形状のヘッド5とからなり、上記ヘッド5は、そ
の上面が上記基材シート2と略平行であり、上記平のし
屋根形状のヘッド5における軒状部分6の下面と上記基
材シート2に対する鉛直線とのなす角度が鋭角となるよ
うに形成されており、上記ヘッド5の第一横方向の長さ
及びそれに直角な第二横方向の長さが、それぞれ、該第
一横方向と平行な上記幹部4の第一横方向の長さ及びそ
れに直角な第二横方向の長さより長く、上記幹部4の第
一横方向の長さと第二横方向の長さとは異なっており、
また、上記ヘッド5の第一横方向の長さと第二横方向の
長さとは異なっている。
面は長方形状で、その軸線は上記基材シート2に対する
鉛直線と平行となっている。また、上記ヘッド5は平面
視において長方形状である。
状部分6の下面と上記基材シート2に対する鉛直線との
なす角度(θ)は、好ましくは90゜未満であり、更に
好ましくは30〜90゜未満である。該角度(θ)がこ
の範囲内にあれば、オス型係合部3は接着相手材のルー
プ状メス型係合部を十分に引掛け外れないようにするこ
とができる。該角度(θ)が30゜未満では、係合力が
急増大するが、着脱時のバリバリ感を払拭し難く、また
接着相手材のループ状メス型係合部を破損し易く、繰り
返し脱着性に劣る。また該角度(θ)が90°以上であ
ると、係合力が大幅に低下する。
の長さ(W、C)は、それぞれ、上記幹部4の第1横方
向及び第2横方向の長さ(D、B)より好ましくは0.
01〜1mm長く、更に好ましくは0.02〜0.6m
m長い。この長さの違いが0.01mm未満では接着相
手材のループ状メス型係合部が該ヘッド5から外れ易く
なり、また1.0mmを越えると、反対に、接着相手材
のループ状メス型係合部が係合過剰になり外れ難く、一
つの該ヘッド5の占めるスペースが過大で該オス型係合
部3の数の不足ともなる。
長さ(D、B)は、好ましくは0.05〜0.8mmで
あり、更に好ましくは0.1〜0.5mmである。それ
ぞれの長さ(D、B)がこの範囲内にある幹部4は、剥
離方向に対し十分な厚みを有するため倒れにくく、メカ
ニカルホックに高い係合力を与えられる。該幹部4は、
それぞれの長さ(D、B)が0.05mm未満だと脆弱
で、また0.8mmより長いとゴツイものとなり易い。
は第二横方向の長さ(B)より好ましくは0.01〜
0.5mm長く、更に好ましくは0.02〜0.3mm
長い。この長さの違いが0.01mm未満であると、剥
離に対する十分な方向性を付与し難く、0.5mmを越
えると、第一横方向への剥離のとき、第二横方向に倒れ
易くなり、十分な係合力が得られない。
長さ(W、C)は、自ずと規定されることだが、それぞ
れ好ましくは0.1〜1.8mmであり、更に好ましく
は0.1〜1.1mmである。また、上記ヘッドの第一
横方向の長さ(W)は第二横方向の長さ(C)より好ま
しくは0.01〜0.5mm長く、更に好ましくは0.
02〜0.3mm長い。この長さの違いが0.01mm
未満であると、剥離に対する十分な方向性を付与し難
く、0.5mmを越えると、第一横方向への剥離のと
き、第二横方向に倒れ易くなり、ループ状メス型係合部
がはずれ易くなり、十分な係合力が得られない。
ましくは0.1〜1.5mmであり、更に好ましくは
0.2〜1.2mmである。また、上記幹部4の高さ
(H2 )は、好ましくは0.05〜1.2mmであり、
更に好ましくは0.1〜1mmである。該高さ(H1 )
が、1.5mmを越えると、薄くてきめ細やかで表面滑
らかなオス側シート材を得難い。該高さ(H2 )が、
0.05mmより低いと、接着相手材のループ状メス型
係合部への該オス型係合部3の挿入性が悪くなる。該高
さ(H1 )と該高さ(H2 )との差、即ち上記ヘッド5
の中央部の厚さは、好ましくは0.01mm以上、更に
好ましくは0.02mm以上である。該厚さが0.01
mm未満であると、該ヘッド5の中央部が薄くなり過ぎ
て、該オス型係合部3は薄弱になり係合力に不足し易
い。
すように、上記基材シート2上に碁盤目状態に均一に分
散しており、その密度は、好ましくは60個/cm2 以
上であり、更に好ましくは80〜800個/cm2 であ
る。該密度が60個/cm2未満では高い係合力を得難
く、表面滑らかなオス側シート材を得難い。また該密度
が800個/cm2 を越えると接着相手材のループ状メ
ス型係合部が侵入する上記オス型係合部3間のスペース
が不足してやはり高い係合力を得難い。
及び第二横方向は、それぞれ同一方向を向いている。そ
して、該ヘッド5,5間の第一横方向の間隔(P1 )及
び第二横方向の間隔(P2 )は、該ヘッド5の形状や大
きさによって異なるが、より高い係合力を得るために
は、該間隔(P1 )は、0.01〜5mmであることが
好ましく、0.05〜2mmであることが更に好まし
い。また、該間隔(P2 )は、0.01〜5mmである
ことが好ましく、0.05〜2mmであることが更に好
ましい。
材料は、特に制限されず、従来公知のものを適宜用いる
ことができる。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン
等のオレフィン類、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート等のポリエステル類、ナイロ
ン、ポリウレタン、また、スチレン系、オレフィン系、
ウレタン系、エステル系、ポリアミド系等の各種の熱可
塑性エラストマーなどを単独若しくは混合して用いられ
る。
は、特に制限されないが、例えば、上記基材シート2上
に上記幹部4を押し出し成形により形成し、該幹部4と
は別体に成形された上記ヘッド5を、適当な手段で該幹
部4の上端に融着させて該オス側シート材1を形成する
方法等が挙げられる。
1〜0.5mmであることが好ましく、0.02〜0.
4mmであることが更に好ましい。該厚みが0.01m
m未満だと、上記オス側シート材1は、オス側シート材
としての基材物性を満たし難く、成形性も悪くなる。ま
た、該厚みが0.5mmを超えると、該オス側シート材
1の屈曲性が悪くなる。
ート材1によれば、上記オス型係合部3の上記ヘッド5
が角を有し、且つ該ヘッド5の軒状部分6の下面と上記
基材シート2に対する鉛直線とのなす角度が鋭角なた
め、該オス型係合部3が接着相手材のループ状メス型係
合部と良く係合し、高い係合力を得ることができる。ま
た、上記ヘッド5が上記幹部4から上記基材シート2に
平行な全方向(接着面に平行でもある)に張り出してい
るので、上記オス型係合部3は方向性なく接着相手材の
ループ状メス型係合部と係合し、接着面の全ての方向に
おける高い係合力を得られると共に、上記オス型係合部
3の第一横方向及び第二横方向の長さが異なるため剥離
に対する方向性を得ることができる。更に、本実施形態
のオス側シート材1は、上記オス型係合部3が微細で高
密度に上記基材シート2上に配されており、且つ、上記
ヘッド5上面が平坦なため、きめ細かな外観・風合、及
び心地よい手触り・肌触を有する。また更に、本実施形
態のオス側シート材1は、極薄手で屈曲性に優れ、縫製
やウェルダー等による取り付け加工性にも優れている。
のではなく、具体的な形状や寸法等は、本発明の趣旨を
逸脱しない限りにおいて適宜変更可能である。例えば、
上記実施形態において、上記幹部の横断面を楕円形状と
しても良く、また該幹部の軸線は、上記基材シートに対
する鉛直線と平行でなくとも良い。また、上記実施形態
において、オス型係合部のヘッド形状を丸瓦形状として
も良い。更に、上記実施形態において、隣合うオス型係
合部の長手方向の向きを交互に約90゜変えて、接着面
と平行な方向に回転する力を加わえた時に、剥離し易く
なるようにしても良い。また更に、上記実施形態におい
て、オス型係合部を基材シート上に均一に分散させた状
態としては、碁盤目状態に限らず、第一横方向及び第二
横方向それぞれにおけるオス型係合部間の間隔が均一に
なる状態であれば良い。
ート材と接着される接着相手材としては、通常、ループ
状メス型係合部を有するメス側シート材が用いられる
が、本発明のオス型係合部を有するオス側シート材を接
着相手材として用いることができる。また、本発明のメ
カニカルホックのオス側シート材は、使い捨てオムツの
止着具等に特に好適である。
ト材は、接着面の全ての方向における高い係合力を発揮
しうると共に、剥離に対する方向性を付与できる。
シート材の一実施形態を示す拡大斜視図でオス型係合部
一個のみを示している。
すオス型係合部の第二横方向及び第一横方向視拡大側面
図である。
ト上における配列状態の一部を基材シートを省略して示
す拡大平面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 基材シート上にオス型係合部が高密度に
配されてなる、メカニカルホックのオス側シート材にお
いて、 上記オス型係合部は、上記基材シートから突出する幹部
と、該幹部の上端に該幹部を覆って形成された平のし屋
根形状のヘッドとからなり、 上記ヘッドは、その上面が上記基材シートと略平行であ
り、上記平のし屋根形状のヘッドにおける軒状部分の下
面と上記基材シートに対する鉛直線とのなす角度が鋭角
となるように形成されており、 上記ヘッドの第一横方向の長さ及びそれに直角な第二横
方向の長さが、それぞれ、該第一横方向と平行な上記幹
部の第一横方向の長さ及びそれに直角な第二横方向の長
さより長く、 上記幹部の第一横方向の長さと第二横方向の長さとは異
なっており、また、上記ヘッドの第一横方向の長さと第
二横方向の長さとは異なっていることを特徴とするメカ
ニカルホックのオス側シート材。 - 【請求項2】 上記平のし屋根形状のヘッドにおける軒
状部分の下面と上記基材シートに対する鉛直線とのなす
角度が90°未満であり、 上記ヘッドの第一横方向及び第二横方向の長さは、それ
ぞれ、上記幹部の第一横方向及び第二横方向の長さより
0.01〜1mm長く、 上記幹部の第一横方向及び第二横方向の長さが、それぞ
れ0.05〜0.8mmであり、且つ該幹部の第一横方
向の長さは第二横方向の長さより0.01〜0.5mm
長く、 上記ヘッドの第一横方向及び第二横方向の長さが、それ
ぞれ0.1〜1.8mmであり、且つ該ヘッドの第一横
方向の長さは第二横方向の長さより0.01〜0.5m
m長く、 上記オス型係合部の高さが0.1〜1.5mmであり、
且つ上記幹部の高さが0.05〜1.2mmであること
を特徴とする請求項1記載のメカニカルホックのオス側
シート材。 - 【請求項3】 上記オス型係合部は、上記基材シート上
に均一に分散しており、その密度が60個/cm2 以上
であることを特徴とする請求項1又は2記載のメカニカ
ルホックのオス側シート材。
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---|---|---|---|
JP33011497A JP3901315B2 (ja) | 1997-12-01 | 1997-12-01 | メカニカルホックのオス側シート材 |
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JP33011497A JP3901315B2 (ja) | 1997-12-01 | 1997-12-01 | メカニカルホックのオス側シート材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11155612A true JPH11155612A (ja) | 1999-06-15 |
JP3901315B2 JP3901315B2 (ja) | 2007-04-04 |
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ID=18228963
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JP33011497A Expired - Fee Related JP3901315B2 (ja) | 1997-12-01 | 1997-12-01 | メカニカルホックのオス側シート材 |
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