JPH0854713A - カラー写真要素およびそれを用いるプリント方法 - Google Patents

カラー写真要素およびそれを用いるプリント方法

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JPH0854713A
JPH0854713A JP7089383A JP8938395A JPH0854713A JP H0854713 A JPH0854713 A JP H0854713A JP 7089383 A JP7089383 A JP 7089383A JP 8938395 A JP8938395 A JP 8938395A JP H0854713 A JPH0854713 A JP H0854713A
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JP
Japan
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emulsion
sensitivity
color
negative
max
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JP7089383A
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English (en)
Inventor
Mamie Kam-Ng
カムング マミー
Drake M Michno
マシュー ミクノ ドレイク
John D Buhr
ダグラス ブーア ジョン
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Eastman Kodak Co
Original Assignee
Eastman Kodak Co
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C7/00Multicolour photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents; Photosensitive materials for multicolour processes
    • G03C7/30Colour processes using colour-coupling substances; Materials therefor; Preparing or processing such materials
    • G03C7/3041Materials with specific sensitometric characteristics, e.g. gamma, density

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)
  • Control Of Exposure In Printing And Copying (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 異なるライティング条件下で露光されていて
も、好ましくないカラーバイアスが小さいプリントを作
成するカラーネガティブを提供する。 【構成】 以下の各分光感度要件を満足する、ハロゲン
化物含有率が80%未満の塩化物であり、かつ少なくと
も8の平板状度を有するカラー写真要素:430nm≦
λBmax≦440nm、もしくは450nm≦λBmax≦4
80nm、そしてS485 ≦50%(SBmax)、S410
60%(SBmax)そして、次の関係:90%(S
(450-480)max)≦S(430-440)max≦110%(S
(450-480)max)を有する[式中、400〜500nmの
間の乳剤の最大感度の波長(λBmax)、485nmでの
感度(S485 )、410nmでの感度(S410 )、およ
びλBmaxでの感度(SBmax)、そして、430〜440
nmの間の乳剤の最大感度(S(430-440)max)、および
450〜480nmの間の最大感度
(S(450-480)max)]。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、規定する青分光感度プ
ロフィールを有するように増感した平板状粒子乳剤を含
む青感性層を有する写真要素に関する。また、本発明
は、プリント時に対象のネガティブと基準ネガティブと
の色飽和度の差を基にして露光量を調節するタイプの自
動プリンターでの露光および処理に従う前述の要素から
プリントを生成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】典型的なカラー写真ネガティブは、可視
光スペクトル、即ち、赤、緑および青のそれぞれの領域
に感光性である三種類の記録を有する。各記録は、通
常、それぞれが感光性ハロゲン化銀乳剤を含有する一つ
以上の層から作られている。また、これらの記録は、シ
アン、マゼンタおよびイエロー色素をそれぞれ像様に生
成するカプラーを含有する。カラーネガティブフィルム
では、これらの記録は、通常、赤、緑および青感性記録
の順に支持体上に配置されている(即ち、青感性記録が
支持体から最も遠い)。一般的なハロゲン化銀乳剤は、
通常、形状が主として立方体、八面体、立方−八面体も
しくは多形態である粒子を含む。そのような粒子は、典
型的に、約400〜430nmの可視光範囲に対して固
有の感度を持っている。従って、増感色素をこの乳剤に
用いて、所望するスペクトルの赤および緑領域に増感す
る。必要に応じて、青増感色素を、可視スペクトルの4
50〜500nm領域に感光性を与えるように使用する
ことができる。そのような一般的な形態の粒子は、可視
スペクトルの青領域に感光性を与える増感色素を必要と
しないが、下に位置する緑および赤記録により捕獲され
る画像の光学的崩壊の原因となる。
【0003】カラーネガティブフィルムの青感性層に使
用するための平板状粒子乳剤が知られている。平板状粒
子は、青感性層に存在する場合、下に位置する緑および
赤感性層への入射光の透過を改良する。高平板状度、低
沃化物量の平板状粒子は、400〜500nmにおいて
相対的に小さい固有感度を有するので、実用的な写真効
率を与えるためには、分光色素増感技法により、この粒
子を典型的に450〜500nm領域に増感して青感性
乳剤を生成する。これらの乳剤を、単位エネルギー当り
より多くの光子数が在る範囲で、分光増感することによ
り(即ち、450〜480nmの間の青領域)、これら
の要素を持つ青感性記録の感光性、従って効率を最大に
する。しかし、以下の検討結果無しには、これは実現し
ない。
【0004】像様露光および発色処理の次に、通常、得
られた色素画像(ネガティブ)を受容要素(ディジタル
画像操作に用いるもののような他の支持体もしくは媒体
が適切であるが、一般的に紙ベースを有する)に焼付け
て、ポジ画像を生成する。カラーネガティブから急速か
つより経済的なプリントを得るために、自動プリンター
が開発されている。効果的に設計されたプリンターは、
そのプリンターに用いられる写真ペーパーに行うのと同
じ様に効率的に、赤、緑および青濃度(ネガティブ全体
に渡って積分)を査定するプリンターアルゴリズムに用
いられる、一つの広域センサーもしくはいくつかのより
小さなセンサーにおいて、赤、緑および青感受性の設定
を持っている。特定の光源(一般的に、デイライト)を
用いる(露光)場合、均一な中性(一般的に、グレー)
の目的物を撮影するとき、指定の赤、緑および青濃度関
係が有効であるようにカラーネガティブフィルムを設計
する。次に、自動プリンターを、基準ネガティブのこの
赤、緑および青濃度関係が中性露光となって認識される
ように設定する。従って、そのようなネガティブの場
合、グレー中心に対する積分された赤、緑および青濃度
(D’という)は、D’=0である。いずれのプリンタ
ーでも、これにより、プリントに対する対象ネガティブ
の適切な赤、緑もしくは青光露光量を調節して(例え
ば、光源および/もしくはフィルターを直接制御して、
これらの色の時間もしくは照度を調整する)、完全なグ
レープリントバランスを生成する。自動プリンターによ
って用いられる、この制御論理(即ち、アルゴリズム)
は、更に、大部分のシーンが、多色物体からなっていて
も、撮影されたシーンの大部分は、近似の中性グレーに
統合すると、仮定する。
【0005】しかし、そのような自動プリンターが、
D’がゼロでない露光済みネガティブに遭遇する場合、
そのD’の値に従って、赤、緑および/もしくは青光露
光量を変える(即ち「補正」)ようにプリンターアルゴ
リズムを設計する。この補正を適用する程度は、用いる
特定のプリンターアルゴリズムに依存して変る。カラー
バイアスの種々の原因のために、正しく設計されたプリ
ンターは100%の補正を加えない。簡単なアルゴリズ
ムは、いくらかの小さな補正(しばしば、50%)を加
えて、グレーに合計されない捕獲したシーンの外観を著
しく変えることができる、フィルムのカラーバイアスを
全て除く可能性を最小限にする。より複雑なアルゴリズ
ムは、カラーバイアス方向(色相)に依存して補正の量
を変えて、既知の色相に依存するバイアス原因に基づい
て補正するバイアスの程度に関して、より知能的な査定
を行う。そのようなアルゴリズムのはたらきは、E. Gol
l, D. Hill, および W. Severnによる「Modern Exposur
e Determination for Customizing Photofinishing Pri
nter Response 」(Journal of Applied Photographic
Engineering, 5巻、ナンバー2 、ページ93-104、1979、
に発表)に記載されている。
【0006】前述のプロセスにより、自動プリンター
は、フィルムフレームにおいて、プリンターによって認
識されるカラーバイアス(即ち、D’が0と異なる程
度、時に、ネガティブの「飽和度:saturation」とい
う)のいくらかもしくは全部を除こうとする。プリンタ
ーの目的は、シーン自体に在る物体に起因する、時に
は、オリジナルシーンを思い起こすように、プリントさ
れた再現物が観者に見えてくるような、シーン光源に起
因するいくつかのバイアス(日暮れ時に撮影された写真
のような)以外の、プリントされるネガティブの全ての
カラーバイアスを、可能な限りプリント中で減らすこと
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】青感性層に平板状粒子
乳剤を用い、そして上記タイプの自動プリンターでプリ
ントして、ネガティブが別のライティング条件下(特
に、蛍光灯下)で露光されていても、好ましくないカラ
ーバイアスの少ないプリントを作成する、カラーネガテ
ィブを提供することが望ましいであろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によると、自動プ
リンターから作成されるプリントの全体的な色品質が、
処理されるネガティブの赤、緑および青濃度の相対的量
に依存し、そして自動プリンターのアルゴリズムがこれ
らの濃度をどのように判断するかということが理解され
る。プリンターに、得られるプリントのカラーバイアス
量を最小限にすることを可能にさせる、フィルム設計の
鍵は、不適当な赤、緑および青濃度を有するネガティブ
を生成する変動の源を除くことである。高い、望ましく
ないカラーバイアスを有するプリントの原因となる、そ
のような変動源の一つは、ネガティブによるシーン光源
のスペクトルの判断ミスである。
【0009】高平板状度および比較的沃化物含量の少な
い臭化銀および臭沃化銀平板状粒子の場合、可視スペク
トルの450〜480nmに応答性もしくは感光性を与
え、同時に鏡面画像生成に利点を与える増感色素を用い
ることは、ある条件下で好ましくないカラーバイアスを
含む自動プリンター由来のプリントを作成するという危
険な状態で、これらの要素を有するカラーネガティブを
放置する。このバイアスの源は、シーン光源とこれらの
乳剤を含有するカラーネガティブフィルムの分光感度と
の分光的な整合ミスの結果である。特に、条件等色的に
感知される白色ライトを模した約435nmでの強狭放
射に頼る蛍光灯、水銀灯等のような光源は、自動プリン
ターの方法で作成した最終プリントに、著しいカラーバ
イアスを与える。
【0010】本発明は、シーン光源変化による得られる
プリントの不適当なカラー補正の量を最小限にすること
ができるフィルム設計の鍵が、プリンター飽和度パラメ
ータ(D’)を最小にすることであると認識する。補正
因子にかかわらず、いずれの特定の自動プリンターアル
ゴリズムも適用でき、低プリンター飽和度パラメータ
は、常に、低残留プリントカラーバイアスを生じる。関
心がある全ての光源下で、同じ様な赤、緑、青濃度関係
を維持することにより、異なるライティング条件下で像
様露光した同じネガティブのために、このプリンター飽
和度パラメータを最小にすることができる。蛍光灯もし
くはデイライト下で露光される可能性があるカラーネガ
ティブフィルムの場合、このことは、フィルムがこれら
の条件下で低プリンター飽和度パラメータを有する方が
良いことを意味する。カラー記録のカプラーによって生
成される色素の量は、そのカプラーが配置されている層
の増感に依存するので、このことは、デイライトもしく
は蛍光灯下で色素の量が類似するように各層の増感を制
御することを意味する。
【0011】また、本発明は、多くの蛍光灯が435n
mでの狭強放射および450〜500nmでの相対的に
低い放射を有していることを認識する。青感性層に平板
状ハロゲン化銀粒子を用いるカラーネガティブから、自
動プリンターで、高いカラーバイアスを持たないプリン
トを得るためには、それ等をデイライトもしくは蛍光灯
下で露光するかどうかにかかわらず、435nm並びに
450〜500nmのより長い青波長の両方に良好な感
光性を有するように、少なくとも二種類の分光増感色素
で増感する。
【0012】従って、本発明は、ハロゲン化物含有率が
80%未満の塩化物であり、少なくとも8の平板状度を
有する青感性平板状粒子ハロゲン化銀乳剤を含むカラー
写真要素であって、400〜500nmの間の乳剤の最
大感度波長(λBmax)、485nmでの感度(S
485 )、410nmでの感度(S410 )、およびλBm
axでの感度(SBmax)を以下に規定するように前記乳
剤が増感される前記写真要素を提供する: 430nm≦λBmax≦440nm、もしくは 450nm≦λBmax≦480nm、そして S485 ≦50%(SBmax) S410 ≦60%(SBmax)、 そして、430〜440nmの間の乳剤の最大感度(S
(430-440)max)および450〜480nmの間の乳剤の
最大感度(S(450-480)max)は次の関係を有する: 90%(S(450-480)max)≦S(430-440)max≦110%
(S(450-480)max)。
【0013】上記から、S(430-440)maxが、(S
(450-480)max)の±10%内であることがわかるであろ
う。また、本発明は、前述のタイプの写真要素の被写体
カラーネガティブ(特に、蛍光灯下で露光されている様
なネガティブ)からポジを焼き付ける方法を提供する。
この方法は、色濃度を測定し、基準ネガティブと比べた
被写体ネガティブの色濃度の差を評価し、そして、被写
体ネガティブから生成されるプリントが基準ネガティブ
から生成されるプリントの最適なカラーバランスと近似
したカラーバランスを持つように、色濃度差に基づいて
被写体ネガティブの赤、緑もしくは青光露光量(いずれ
か二つ、もしくは三色すべて)の量を自動的に調節する
プリンターで、このネガティブをプリントすることから
なる。「自動的に調節」とは、プリンターが、プリセッ
トした適切なアルゴリズム(アルゴリズム自体は、プリ
ンターオペレータにより変えることができる)に従っ
て、オペレータの手動調節なしに必要な調節を行うこと
ができることを意味する。
【0014】フィルム中性ガンマ(即ち、D−logE
曲線の傾き)は、フィルム濃度に作用する。従って、フ
ィルムガンマが小さくなると、プリンター飽和度パラメ
ータが小さくなる。しかし、所定のフィルム中性ガンマ
において、本発明は、より小さいプリンター飽和度パラ
メータ与えることができ、そして自動プリンターにおい
てネガティブからプリントされるプリントのカラーバイ
アスを下げることができる。
【0015】
【具体的な態様】上記方法では、「基準ネガティブ」に
は、デイライト下で露光したときグレーカードを十分に
再現する、ほとんどのネガティブがなることができるこ
とがわかるであろう。本明細書にいう「基準ネガティ
ブ」は、被写体ネガティブと同じネガティブか、もしく
は青感性層の分光増感以外は同じものとなることができ
る。従って、通常、基準ネガティブは、青感性層記録の
場合、全て平板状粒子ハロゲン化銀乳剤層もしくは層
(複数)を有し、それぞれが増感色素で450〜500
nm領域にのみ増感されている。しかし、実際には、典
型的な基準ネガティブは前記プリンターが処理するよう
な種類のネガティブの集団に由来するもの(例えば、顧
客の写真)であり、そのような場合、基準ネガティブは
そのような集団に基づいて統計的に平均された赤、緑お
よび青濃度を有するものとなる。基準ネガティブから作
成される「最適カラーバランスプリント」とは、そのネ
ガティブに、プリントがグレーカード(最初の場合)と
同じ、もしくは前記集団の統計的に平均化された赤、緑
および青濃度(二番目の場合)と同じカラーバランスを
有するように、必要な赤、緑および青光露光量を与えた
場合に、基準ネガティブから得られるプリントである。
【0016】上記タイプのカラー要素は、典型的に、ネ
ガティブ要素(処理の後でネガティブ画像を形成するよ
うに設計されているもの)である。「カラーネガティブ
フィルム」とは、そのフィルムが「ネガティブ」フィル
ムもしくはカラーネガティブ処理で処理されるべきであ
るとの表記を有するフィルムを意味する。そのような表
記は、一般的には、そのフィルムを標準のカラーネガテ
ィブ処理で処理すべきであるとの、フィルムもしくはパ
ッケージ上の表示である。典型的に、カラーネガティブ
フィルムは、マスキングカプラー、もしくはC−41
(British Journal of Photography Annual, 1979, p.2
04に記載)等の標準のカラーネガティブ処理の処理時に
除かれない予備生成した色素を含有する。また、カラー
ネガティブ処理は、以下に言及するリサーチディスクロ
ージャーIに記載されている。また、カラーネガティブ
フィルムは典型的に透明支持体を有する。
【0017】本発明のカラー要素(特に、カラーネガテ
ィブ)は、種々の赤および緑分光感光性プロフィールを
有することができる。しかし、600〜660nmの間
で最大赤感度を有するのが好ましい。前述の範囲内で、
600〜640nmの間もしくは640〜660nmの
間にある最大赤感度を用いることができる。要素の赤感
性記録の赤感度が、600〜640nmの間であるのが
好ましい。600〜640nmの範囲を用いると、この
要素に人間の目の感度により似た赤感度を与えて蛍光灯
の放射スペクトルにより適合するようにする。要素の緑
感性記録に関しては、530〜570nmの間で最大感
度を持つのが好ましい。好ましくは、前記平板状粒子乳
剤は、S485 ≦30%(SBmax)であるような、波長4
85nmでの青感度(S485 )を有する。より好ましく
は、S485 ≦20%(SBmax)であろう。また、S410
は、50%(SBmax)以下、またはSBmaxの40%以下
もしくは20%以下となることができるであろう。同様
に、S(430-440)maxは、S (450-480)maxの±8%以内、
もしくは±4%以内となることができるであろう。この
場合、要素の特定の、乳剤、層もしくは記録の感度パラ
メータに関しては、これらは、その要素で測定された感
度を意味すると理解されるであろう。
【0018】青感性層に用いられるハロゲン化銀平板状
乳剤に関しては、乳剤の沃化物含有率が15%未満かつ
塩化物含有率が10%未満である、臭沃化銀乳剤が好ま
しい。本明細書において特に示さなければ、全てのパー
センテージはモルによる。上記タイプのカラーネガティ
ブは、通常、一つ以上の青感性層からなる青記録を有す
る。典型的に、各青感性層は、上記規定のタイプ(即
ち、上記規定のタイプおよび感度の、青感性平板状粒子
ハロゲン化銀乳剤層)となるであろう。しかし、本発明
は、上記規定の平板状粒子ハロゲン化銀乳剤以外の青感
性層の可能性も包含することができる。
【0019】焼付けプロセスに関しては、典型的に、自
動プリンターは、基準ネガティブと比較した被写体ネガ
ティブの色飽和度の差(D’)に基づいて、赤露光量
(Er)、緑露光量(Eg)、もしくは青露光量(E
b)を調節する(これは、所望されるようにいずれか二
つもしくは三つ全ての調節を含む)。本発明のフィルム
をプリントすることができる典型的な自動プリンターに
は、(1)カラー補正無し;(2)50%もしくは他の
パーセンテージのカラー補正;もしくは(3)色相依存
カラー補正の、プリンターアルゴリズム設定を有する上
記のものが含まれる。これらの三種類のタイプのカラー
補正をより詳しく次に記載する。
【0020】(1)カラー補正なし プリンターは、指定ネガティブ(即ち、基準ネガティ
ブ)に対するネガティブ全体の濃度を査定する。このプ
リンターは、R、G、およびB露光量(「R」、「G」
および「B」は、それぞれ、赤、緑および青である)を
変えて、指定のネガティブの濃度からの平均ネガティブ
濃度の偏差を補償するが、指定ネガティブに対する新し
いネガティブ露光量のR、G、およびB露光量の比は、
同じである(赤比=緑比=青比、R’/R=G’/G=
B’/B;R’、G’およびB’は、プリント時に基準
ネガティブに与える露光量を表わし、R、GおよびB
は、被写体ネガティブに与える露光量を表わす)。
【0021】(2)50%(もしくは100%よりかな
り少ないパーセント、通常、(常にではないが)75%
より少ない)カラー補正 プリンターは、正常な指定ネガティブに対するネガティ
ブ全体の濃度を査定し、指定ネガティブに対する新しい
ネガティブのR、G、およびB露光時間比を決定する。
そしてこれらの露光時間を、カラー補正を与えるように
調節する。指定ネガティブに対する新しいネガティブの
色飽和度を計算することにより、色補正を決定する。ネ
ガティブの色飽和度を査定するのに用いられる一つの方
法は、上記参照の文献において、E. Goll によって記載
されている。平均のR、G、およびBフィルム濃度を、
プリンターにより決定し、指定ネガティブのものと比較
する。濃度差を、前記文献の95ページに記載されるよ
うに計算する。その文献の97ページに記載されるよう
に、これらの濃度差に、T−スペース変換マトリクス
(T-spece conversion matrix )を応用する。最後にフ
ィルム飽和度を、同文献の99ページに記載されるよう
にそれらのパラメータから計算する。ネガティブの飽和
度を決定した後、中性補正のみに必要なものに対して、
R、G、およびB露光量を調節することによりフィルム
飽和度の50%を、プリンターが補正する。実際のR、
G、およびB露光量の調節は、ネガティブの色相を補償
する方法では、フィルム飽和度の値およびフィルム飽和
度の色相(Goll文献の99ページに記載)を用いて達成
する(例えば、フィルムがマゼンタバイアスを有する
と、緑露光量を増加し、赤および青露光量を減らして、
プリント時のネガティブの色飽和度の50%を除く)。
【0022】(3)色相依存カラー補正 この種のアルゴリズムを用いるプリンターは、一定のパ
ーセント補正プリンタが行うように、フィルムの色相お
よび飽和度が計算されるまで正確に続行する。そして、
このプリンターは、指定ネガティブに対するフィルムカ
ラーバイアスの色相、およびそのフィルムカラーバイア
スの飽和度レベルに由来する色相に依存して補正を行
う。この適応性のあるアルゴリズムでは、プリンター
は、最も効果的に小さなフィルムカラーバイアスを補正
し、フィルムの色飽和度が増すに従って、次第により小
さい程度に補正する。補正の量は、プリンターカラース
ペース(しばしば、「T−スペース」という)限界によ
り決定される。フィルムの色飽和度が限界よりも大きい
場合、カラー補正は行わない。デイライト照明の日暮れ
および北側のスカイライト等の典型的な光源により導入
されるフィルムカラーバイアスを、プリンターが大きく
補正を行うことができる方法では、限界から中心中性点
までの距離は、フィルムのカラーバイアス色相に従って
変わる。この種のアルゴリズムは、上記E. Goll の文献
に詳細に記載されている。
【0023】上記規定の青感性ハロゲン化銀平板状粒子
乳剤の必要な分光感度特性は、少なくとも二種類の増感
色素を用いて得られる。一方の色素は430〜440n
mの間で乳剤にピーク感度を与えることができ、他方は
450〜480nmの間で乳剤にピーク感度を与えるこ
とができる。そして、使用するそれらの色素の量を、上
記規定の領域に相対的最大吸収を与えるように調節する
ことができる。乳剤の増感色素の分光吸収特性は、ある
程度は、使用する特定の乳剤並びに同一の乳剤に存在す
る他の増感色素に依存するので、青感性平板状ハロゲン
化銀乳剤を必要な特性の範囲内まで増感するのに選択さ
れる増感色素を、これらの特性に留意して選択しなけれ
ばならない。例えば、単独で、YD-26 は、470nmで
のピーク波長を示す(461nmにピーク波長がシフト
されているYD-1(短波長色素)と組み合せて使用する場
合)。単独で、YD-1は、438nmでのピーク波長を示
すが、このピーク波長を、1:1の比でYD-26 と組み合
せたとき、440nmまで移動する。更に、この分光感
度を、使用する色素だけでなく、添加順序、状況(VA
g)、乳剤表面等の因子を介して操作することができ
る。
【0024】これらの色素を、米国特許第5,217,
859号(Boettcher 等)明細書およびそれに含まれる
文献に概説されているタイプのプロセスを含む手段によ
り調製されるような、溶液もしくは分散体として加える
ことができる。可能性のある適切な色素には、T. H. Ja
mes の「The theory of the Photographic Process」第
4版、Macmillan, New York, 1977, 8章、およびF. M.
Hamer の「Cyanine Dyes and Related Compounds」, Wi
ley, New York, 1964 、もしくは米国特許第4,43
9,520号明細書26ページ61行〜34ページに記載され
ているタイプの色素が含まれる。
【0025】あるいは、異なる(短波長および長波長)
増感色素でそれぞれ増感されている所望するタイプの乳
剤を配合することができ、最終的な配合物(本発明によ
り所望されるような乳剤)は、必要な青分光感度プロフ
ィールを有する。しかし、通常、本発明の感度要件に適
合する乳剤は、一つの層に存在する(けれども、もちろ
ん、大部分のフィルムでは、青感性記録はそれぞれ本発
明の要件に適合する(しかしスピードが異なる)一層以
上の青感性層を有する)。青感性記録の乳剤全てが、本
明細書に記載するタイプの平板状粒子乳剤であることが
更に好ましい。
【0026】多くの分光増感色素は、430〜440n
m領域で、臭化物もしくは沃臭化物平板状粒子の表面に
集まることができる。いくつかの具体的な例を表Iに示
す。Reed等の米国特許出願第08/227,931号
(1994年4 月15日出願)明細書には、前述の領域におい
て有効に増感することができる色素が開示されている。
450〜480nmにおいて乳剤を増感する分光増感色
素の例のいくつかを、表IIに示す。
【0027】表I YD−1:アンヒドロ−5−クロロ−5’−フェニル−
3,3’−ビス(3−スルホプリピル)オキサチアシア
ニンヒドロキシド、トリエチルアンモニウム塩 YD−2:3,3’−ジメチル−6−アザナフト[1,
2−d]チアゾロシアニン p−トルエンスルホネート YD−3:アンヒドロ−5,6−ジクロロ−3−エチル
−1,1’−ビス(3−スルホプロピル)ベンズイミダ
ゾロナフト[1,2−d]オキサゾロシアニンヒドロキ
シド、カリウム塩 YD−4:アンヒドロ−5,5’−ジ(メチルチオ)−
3,3’−ビス(3−スルホプリピル)オキサチアシア
ニンヒドロキシド、トリエチルアンモニウム塩 YD−5:アンヒドロ−5’−メトキシ−3,3’−ビ
ス(3−スルホプロピル)ナフト[2,3−d]オキサ
ゾロチアシアニンヒドロキシド、トリエチルアンモニウ
ム塩 YD−6:5,5’,6,6’−テトラクロロ−1,
1’,3,3’−テトラメチルベンゾイミダゾーロシア
ニン p−トルエンスルホネート YD−7:5,5’,6,6’−テトラクロロ−1,
1’−ジメチル−3,3’−メチレンベンゾイミダゾー
ロシアニン 沃化物 YD−8:アンヒドロ−3,3’−ビス(3−スルホプ
ロピルナフト[1,2−d]−チアゾロオキサシアニン
ヒドロキシド、トリエチルアンモニウム塩 YD−9:アンヒドロ−3,3’−ビス(3−スルホプ
ロピル)−5−(2−チエニル)−オキサ−4’,5’
−ジヒドロナフト[1,2−d]−チアゾロシアニンヒ
ドロキシド、トリエチルアンモニウム塩 表II YD−10:アンヒドロ−5,5’−ジクロロ−3−エ
チル−3’−(3−スルホプロピル)チアシアニンヒド
ロキシド YD−11:アンヒドロ−5クロロ−3’−エチル−3
−(3−スルホプロピル)ナフト[1,2−d]チアゾ
ロチアシアニンヒドロキシド YD−12:アンヒドロ−5,5’−ジ(メチルチオ)
−3,3’−ビス(3−スルホプロピル)チアシアニン
ヒドロキシド、トリエチルアンモニウム塩 YD−13:アンヒドロ−1’−エチル−3−(3−ス
ルホプロピル)ナフト[1,2−d]チアゾロチアシア
ニンヒドロキシド YD−14:アンヒドロ−5−クロロ−3,3’−ビス
(3−スルホプロピル)チアシアニンヒドロキシド、ト
リエチルアンモニウム塩 YD−15:アンヒドロ−3−(3−カルボキシプロピ
ル)−5,5’−ジクロロ−3’−エチルチアシアニン
ヒドロキシド YD−16:アンヒドロ−5’−メチルチオ−1,3’
−ビス(3−スルホプロピル)ナフト[1,2−d]チ
アゾロチアシアニンヒドロキシド トリエチルアミン塩 YD−17:アンヒドロ−5−クロロ−3’−エチル−
3−(4−スルホブチル)チアシアニンヒドロキシド YD−18:アンヒドロ−5,5’−ジフェニル−3,
3’−ビス(3−スルホプロピル)−チアシアニンヒド
ロキシド、トリエチルアンモニウム塩 YD−19:アンヒドロ−1,3’−ビス(3−スルホ
プロピル)ナフト[1,2−d]チアゾロチアシアニン
ヒドロキシド、トリエチルアンモニウム塩 YD−20:アンヒドロ−5,5’−ジメトキシ−3,
3’−ビス(3−スルホプロピル)−チアシアニンヒド
ロキシド ナトリウム塩 YD−21:アンヒドロ−3−(2−カルボキシ−2−
スルホエチル)−3’−エチル−5−メトキシチアシア
ニン ヒドロキシド、カリウム塩 YD−22:アンヒドロ−1−エチル−3’−(2−ホ
スホンエチル)ナフト[1,2−d]チアゾロチアシア
ニン ヒドロキシド YD−23:アンヒドロ−3−エチル−5’−メトキシ
−5−メチルチオ−3’−(3−スルホプロピル)チア
シアニン ヒドロキシド YD−24:アンヒドロ−5−フェニル−3,3’−ビ
ス(3−スルホプロピル)−4’,5’ジヒドロナフト
[1,2−d]チアゾロチアシアニン ヒドロキシド、
トリエチルアミン塩 YD−25:アンヒドロ−3−エチル−5,5’−ジメ
トキシ−3’−(3−スルホプロピル)チアシアニン
ヒドロキシド YD−26:アンヒドロ−5,5’−ジクロロ−3,
3’−ビス(3−スルホプロピル)チアシアニン ヒド
ロキシド、トリエチルアンモニウム塩 既に上記したように、カラー写真要素は、スペクトルの
三つの主要領域のそれぞれに感度を有する色素画像生成
ユニットを有する。それぞれのユニットは、スペクトル
の所定の領域に感度を有する単一乳剤層もしくは複式乳
剤層となることができる。この要素のこれらの層(画像
生成ユニットの層を含む)を、当該技術分野で知られて
いるように、種々の順序で配列することができるが、上
記の順序(先ず、透明支持体上に赤感性、次に緑感性そ
して青感性)が好ましい。好ましくはないが、スペクト
ルの三つの主要領域のそれぞれに対して感度を有する乳
剤を、単一セグメント層として配置することができる。
【0028】この要素は、フィルター層、中間層、上塗
り層、下引き層、ハレーション防止層等の追加の層を含
むことができる。これらの全ての層を、適当ないずれの
支持体にも塗布することができる。また、本発明の写真
要素は、リサーチディスクロージャー、アイテム34390
、1992年11月、に記載される磁気記録材料、もしくは
米国特許第4,279,945号および同4,302,
523号各明細書に記載される、透明支持体の裏面に磁
気粒子を含有するような透明磁気記録層も有効に含むこ
とができる。この要素は、典型的に、5〜30μmの合
計厚(支持体を除く)を有する。
【0029】本発明の要素に使用するのに適当な材料に
ついての以下の考察については、英国ハンプシャー州P
010 7DQ エムスワース 12aノースストリー
トダッドレーアネックスにあるKenneth Mason Publicat
ions, Ltd.が発行しているリサーチディスクロージャ
ー、1989年12月アイテム308119(「リサーチディスクロ
ージャーI」と称する)を参照されたい。以下で言及す
るセクションは、リサーチディスクロージャーIのセク
ションである。
【0030】本発明の要素で用いられるハロゲン化銀乳
剤は、表面感受性乳剤もしくは未カブリ内部潜像形成乳
剤等のネガティブ型となる。適切な乳剤およびそれらの
調製並びに化学増感および分光増感方法については、セ
クションI〜IVに記載されている。カラー材料および
現像改質剤は、セクションVおよびXXIに記載されて
いる。本発明の要素に使用できるベヒクルは、セクショ
ンIXに記載されており、カブリ防止剤、安定化剤、光
吸収剤および光散乱剤、硬膜剤、塗布助剤、可塑剤、滑
剤並びに艶消剤等の種々の添加剤は、例えば、セクショ
ンV、VI、VIII、X、XI、XIIおよびXVI
に記載されている。製造方法はセクションXIVおよび
XVに記載され、他の層および支持体はセクションXI
IIおよびXVIIに記載され、処理方法と処理剤はセ
クションXIXおよびXXに記載され、露光の別法はセ
クションXVIIIに記載されている。
【0031】また、本発明の写真要素は、欧州特許第2
13.490号;特開昭第58−172647号;米国
特許第2,983,608号;ドイツ国出願DE2,7
06,117C号;英国特許第1,530,272号;
特開平1−13935号;米国特許第4,070,19
1号およびドイツ国出願DE2,643,965号各明
細書に記載されているようなカラードカプラー(例え
ば、インターレイヤー補正のレベルを調節するため)お
よびマスキングカプラーを使用することもできる。マス
キングカプラーは、シフトもしくははブロック型でもよ
い。
【0032】また、この写真要素は、漂白もしくは定着
の処理工程を加速したり変更して画像の品質を向上させ
る物質を含有することもできる。欧州特許第193,3
89号;同301,477号;米国特許第4,163,
669号;同4,865,956号;および同4,92
3,784号各明細書に記載の漂白促進剤は、特に有用
である。また、現像促進剤又はそれらの前駆体(英国特
許第2,097,140号;同2,131,188号各
明細書)、電子移動剤(米国特許第4,859,578
号;同4,912,025号各明細書);ヒドロキノン
類、アミノフェノール類、アミン類、没食子酸の誘導体
等のカブリ防止剤および混色防止剤;カテコール;アス
コルビン酸;ヒドラジド類;スルホンアミドフェノール
類;並びに無呈色カプラーも使用できる。
【0033】また、この要素は、コロイド状銀ゾル、又
は水中油滴型分散物、ラテックス分散物もしくは固体粒
子分散物の形態でイエローおよび/もしくはマゼンタフ
ィルター色素を含んでなるフィルター色素層を含むこと
もできる。さらに、それらは「スミア(smearing)」カ
プラー(例えば、米国特許第4,366,237号;欧
州特許第96,570号;米国特許第4,420,55
6号;および米国特許第4,543,323号各明細書
に記載されているようなもの)とともに使用できる。ま
た、カプラー類は、例えば、特願昭61−258249
号もしくは米国特許第5,019,492号各明細書に
記載されているような保護された形態でブロック又は塗
布することができる。
【0034】写真要素は、さらに「現像抑制剤放出型」
化合物(DIR)等の他の画像改良化合物を含有するこ
とができる。本発明の写真要素に有用なDIRは当該技
術分野で公知であり、その例は以下の特許文書に記載さ
れている。すなわち米国特許第3,137,578号、
同3,148,022号、同3,148,062号、同
3,227,554号、同3,384,657号、同
3,379,529号、同3,615,506号、同
3,617,291号、同3,620,746号、同
3,701,783号、同3,733,201号、同
4,049,455号、同4,095,984号、同
4,126,459号、同4,149,886号、同
4,150,228号、同4,211,562号、同
4,248,962号、同4,259,437号、同
4,362,878号、同4,409,323号、同
4,477,563号、同4,782,012号、同
4,962,018号、同4,500,634号、同
4,579,816号、同4,607,004号、同
4,618,571号、同4,678,739号、同
4,746,600号、同4,746,601号、同
4,791,049号、同4,857,447号、同
4,865,959号、同4,880,342号、同
4,886,736号、同4,937,179号、同
4,946,767号、同4,948,716号、同
4,952,485号、同4,956,269号、同
4,959,299号、同4,966,835号、およ
び同4,985,336号;並びに英国特許公報第1,
560,240号、同2,007,662号、同2,0
32,914号、同2,099,167号;ドイツ国特
許公報第2,842,063号、同2,937,127
号、同3,636,824号、同3,644,416
号;ならびに次の欧州特許第272,573号、同33
5,319号、同336,411号、同346,899
号、同362,870号、同365,252号、同36
5,346号、同373,382号、同376,212
号、同377,463号、同378,236号、同38
4,670号、同396,486号、同401,612
号および同401,613号である。
【0035】またDIR化合物は、Photographic Scien
ce and Engineering, 13巻、174 頁、1969年に記載のC.
R. Barr, J. R. Thirtle およびP. W. Vittumの論文 "
Developer-Inhibitor-Releasing (DIR) Couplers for c
olor Photgraphy"にも開示されている。本発明の要素を
形成するのに使用される乳剤および物質は、米国特許第
4,917,994号明細書に記載されているようなp
H調節支持体上に、エポキシ溶媒(欧州特許第164,
961号明細書)とともにか;追加の安定化剤(例え
ば、米国特許第4,346,165号;同4,540,
653号および同4,906,559号各明細書に記載
されているようなもの)とともにか;カルシウム等の多
価カチオンに対する感受性を減少させるために米国特許
第4,994,359号明細書に記載されているような
バラスト化キレート化剤とともにか;米国特許第5,0
68,171号および同5,096,805号各明細書
に記載されているような汚染減少化合物とともに塗布で
きる。
【0036】本発明の写真要素に有用な他の化合物は、
特開昭58−09959号;同58−62586号;特
開平02−072629号;同02−072630号;
同02−072632号;同02−072633号;同
02−072634号;同02−077822号;同0
2−078229号;同02−078230号;同02
−079336号;同02−079338号;同02−
079690号;同02−079691号;同02−0
80487号;同02−080489号;同02−08
0490号;同02−080491号;同02−080
492号;同02−080494号;同02−0859
28号;同02−086669号;同02−08667
0号;同02−087361号;同02−087362
号;同02−087363号;同02−087364
号;同02−088096号;同02−088097
号;同02−093662号;同02−093663
号;同02−093664号;同02−093665
号;同02−093666号;同02−093668
号;同02−094055号;同02−094056
号;同02−101937号;同02−103409
号;同02−151577号の各明細書に開示されてい
る。
【0037】赤、緑および青感性層を用いる本発明の場
合、既に述べたように、青感性層は既に説明したような
タイプおよび増感の平板状粒子乳剤を含まねばならな
い。しかし、本発明の要素の他の層(例えば、赤および
緑感性層)では、本発明の写真要素に用いるハロゲン化
銀は、沃臭化銀(全ての層で好ましい)、臭化銀、塩化
銀、塩臭化銀、塩沃臭化銀等となることができる。ハロ
ゲン化銀粒子の種類には、好ましくは多形態、立方、八
面体もしくは平板状が含まれる。
【0038】本発明に必要とされるような青感性層の臭
沃化銀平板状粒子乳剤中の沃化物含有率の範囲は、0.
1%〜15%、好ましくは0.2%〜9%、最も好まし
くは0.5〜8%となることができる。ハロゲン化銀の
粒子サイズは、写真組成物において有用であるとしてし
られているいずれの分布を有することもでき、多分散も
しくは単分散のいずれであっても良い。
【0039】本明細書では、平板状粒子は残りの粒子面
よりそれぞれ明かに大きい二つの平行主面を有するもの
であり、前記の平板状粒子乳剤は、平板状粒子が総粒子
投影面積の少なくとも30%、より典型的には少なくと
も50%、好ましくは70%を越え、最適には90%よ
り多くを占める乳剤であると理解されるであろう。平板
状粒子は、総粒子投影面積の実質的に全部(97%を越
える)を占めることができる。前記平板状粒子乳剤は、
高アスペクト比平板状粒子乳剤、即ち、ECD/t>8
である乳剤(ECDは粒子投影面積と等しい面積を持つ
円の直径であり、tは平板状粒子の厚さである);中ア
スペクト比平板状粒子乳剤、即ち、ECD/t=5〜
8;低アスペクト比平板状粒子乳剤、即ち、ECD/t
=2〜5と、なることができる。本発明の乳剤は、典型
的に、高平板状度(T)(T=ECD/t2 である)を
示す。即ち、T>8である(ECDおよびtは、両方と
もμmで測定する)。この平板状度は、更に40もしく
は50を越えることができる。
【0040】この平板状粒子は、平板状粒子乳剤の目的
とする平均アスペクト比および/もしくは平均平板状度
を達成するのに適合するいずれの厚さにもなることがで
きる。投影面積の要件を満足する平板状粒子は、0.3
μmより薄い厚さを有するものであるのが好ましく、特
に薄型(<0.2μm)平板状粒子が好ましい。本発明
では、使用する平板状粒子は、0.04μm〜0.16
μmの間の厚さ、好ましくは0.11μm〜0.15μ
mの間の厚さを有するのが好ましい。
【0041】高沃化物平板状粒子乳剤は、House の米国
特許第4,490,458号明細書、Maskaskyの同4,
459,353号明細書およびYagi等の欧州特許第04
10410号明細に説明されている。面心立方(岩塩
型)結晶格子構造を形成するハロゲン化銀から形成され
る平板状粒子は、{100}もしくは{111}主面の
いずれも有することができる。{111}主面平板状粒
子を持つ乳剤(粒子分散度、ハロゲン化物分布、双晶面
間隔、エッジ構造および粒子転移並びに吸着される{1
11}粒子面安定剤、をコントロールしたものを含む)
は、Wey の米国特許第4,399,215号、Maskasky
の米国特許第4,400,463号、同4,684,6
07号、同4,713,320号、同4,713,32
3号、同5,061,617号、同5,178,997
号、同5,178,998号、同5,183,732
号、同5,185,239号、同5,217,858
号、および同5,221,602号、Wey 等の米国特許
第4,414,306号、Daubendiek等の米国特許第
4,414,310号、同4,672,027号、同
4,693,964号および同4,914,014号、
Abbott等の米国特許第4,425,426号、Solberg
等の米国特許第4,433,048号、Wilgus等の米国
特許第4,434,226号、Kofron等の米国特許第
4,439,520号、Sugimoto等の米国特許第4,6
65,012号、Yagi等の米国特許第4,686,17
6号、Hayashi の米国特許第4,748,106号、Go
daの米国特許第4,775,617号、Takada等の米国
特許第4,783,398号、Saitou等の米国特許第
4,797,354号および同4,977,074号、
Tafanoの米国特許第4,801,523号、Tafano等の
米国特許第4,804,621号、Ikeda 等の米国特許
第4,806,461号および欧州特許第048594
6号、Bando の米国特許第4,839,268号、Maki
no等の米国特許第4,853,322号、Nishikawa 等
の米国特許第4,952,491号、Houle 等の米国特
許第5,035,992号、Piggin等の米国特許第5,
061,609号および同5,061,616号、Naka
mura等の米国特許第5,096,806号、Bellの米国
特許第5,132,203号、Tsaur 等の米国特許第
5,147,771号、同5,147,772号、同
5,147,773号、同5,171,659号、同
5,210,013号および同5,252,453号、
Jones 等の米国特許第5,176,991号、Maskasky
等の米国特許第5,176,992号、Black 等の米国
特許第5,219,720号、Antoniades等の米国特許
第5,250,403号、Zolaの欧州特許第03626
99号、Maruyama等の欧州特許第0431585号、Ur
abe の欧州特許第0460656、Verbeek の欧州特許
第0481133号、同0503700号および同05
32801号、Jagannathan 等の欧州特許第05158
94号およびSkeiya等の欧州特許第0547912号の
各明細書に説明されている。{100}主面平板状粒子
を持つ乳剤は、Boggの米国特許第4,063,951
号、Mignotの米国特許第4,386,156号、Maskas
kyの米国特許第5,264,337号および同5,27
5,930号、Brust 等の欧州特許第0534395号
およびSaitou等の欧州特許0569971号各明細書に
説明されている。
【0042】本発明で使用されるハロゲン化銀粒子を、
リサーチディスクロージャーIおよびJames の The the
ory of the Photographic Process 、もしくは沃臭化物
平板状粒子の沈澱の場合は米国特許第4,439,52
0号明細書に記載されているような当該技術分野におい
て公知の方法に従って製造できる。これらの方法には、
アンモニア性乳剤製造、中性もしくは酸性乳剤製造およ
び当該技術分野において公知の他の方法等の方法が含ま
れる。これらの方法では、一般的に保護コロイドの存在
下で水溶性銀塩を水溶性ハロゲン化物塩と混合させ、沈
澱によるハロゲン化銀の生成中に温度、PAg、pH値
等を適当な値に制御する。
【0043】本発明で使用されるハロゲン化銀は、貴金
属(例えば、金)増感剤、中間カルコゲン(例えば、イ
オウ)増感剤、還元増感剤および当該技術分野において
公知の他の増感剤で化学増感するのが有利である。ハロ
ゲン化銀の化学増感に有用な化合物および手法は当該技
術分野において公知であり、リサーチディスクロージャ
ーIおよびそこに引用されている文献に記載されてい
る。
【0044】本発明の写真要素は、典型的には乳剤の形
態でハロゲン化銀を提供する。写真乳剤は、一般的には
写真要素の層の様な乳剤を塗布するためのベヒクルを含
む。有用なベヒクルとしては、タンパク質等の天然物
質、タンパク質誘導体、セルロース誘導体(例えば、セ
ルロースエステル類)、ゼラチン(例えば、牛骨もしく
は皮ゼラチン等のアルカリ処理ゼラチン、または豚皮ゼ
ラチン等の酸処理ゼラチン)、ゼラチン誘導体(例え
ば、アセチル化ゼラチン、フタル化ゼラチン等)、並び
にリサーチディスクロージャーIに記載されているよう
な他のベヒクルの両方が含まれる。また、ベヒクルもし
くはベヒクル増量剤として有用なものは、親水性透水性
コロイドである。これらは、リサーチディスクロージャ
ーIに記載されているようなポリ(ビニルアルコー
ル)、ポリ(ビニルラクタム)、アクリルアミドポリマ
ー、ポリビニルアセタール、アルキル並びにスルホアル
キルアクリレートおよびメタクリレートのポリマー、加
水分解性ポリビニルアセテート、ポリアミド、ポリビニ
ルピリジン、メタクリルアミドコポリマー等の、合成ポ
リマー解こう剤、キャリヤー、および/もしくはバイン
ダーを含む。ベヒクルは、写真乳剤に有用な量で乳剤中
に存在することができる。また、この乳剤は、写真乳剤
に有用であるとして知られているいずれの添加剤も含有
することができる。これらの添加剤には、活性ゼラチ
ン、イオウ、セレン、テルル、金、白金、パラジウム、
イリジウム、オスミウム、ロジウム、ルテニウム、リ
ン、もしくはこれらの組み合わせ等の化学増感剤が含ま
れる。化学増感は、一般的にリサーチディスクロージャ
ー、1975年6 月、アイテム13452 および米国特許第3,
772,031号明細書に記載されているように、pA
gレベル5〜10、pHレベル5〜8および温度30〜
80°Cで実施される。
【0045】ハロゲン化銀は、リサーチディスクロージ
ャーIに記載されているような当該技術分野において公
知のいずれか方法により増感色素により増感できる。も
ちろん、前記の青感性平板状ハロゲン化銀乳剤を、上記
の要件に適合するように増感する。この色素もしくは色
素(複数)を、乳剤を写真要素に塗布する前のいずれか
の時期(例えば、化学増感中もしくは化学増感後)に、
もしくは塗布と同時に、ハロゲン化銀粒子と親水性コロ
イドからなる乳剤に添加しても良い。しかし、平板状粒
子乳剤では、この色素を化学増感時に添加するのが好ま
しい。色素/ハロゲン化銀乳剤を、塗布直前もしくは塗
布に先立ち(例えば、2時間前)、カラー画像生成カプ
ラーの分散物と混合することができる。
【0046】本発明の写真要素は、リサーチディスクロ
ージャーI、セクションXVIIIに記載されている技
法を含むいずれかの公知の技法を用いて像様露光するの
が好ましい。これには、典型的にはスペクトルの可視領
域に対する像様露光が含まれる。本発明の要素は、蛍光
灯下での露光に特に有効である。本発明の組成物を含む
写真要素は、例えば、リサーチディスクロージャーI、
もしくはJames の The theory of the Photographic Pr
ocess 、第4 版、1977年に記載されているいくつかの周
知の処理組成物のいずれかを用いたいくつかの周知の写
真プロセスのいずれかを用いて処理できる。
【0047】好ましい発色現像主薬は、p−フェニレン
ジアミン類である。とりわけ好ましい現像主薬は:4−
アミノ−N,N−ジエチルアニリン塩酸塩、4−アミノ
−3−メチル−N,N−ジエチルアニリン塩酸塩、4−
アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−(メタン
スルホンアミド)エチルアニリンセスキ硫酸塩水和物、
4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒド
ロキシエチル)アニリン硫酸塩、4−アミノ−3−β−
(メタンスルホンアミド)エチル−N,N−ジエチルア
ニリン塩酸塩および4−アミノ−N−エチル−N−(2
−メトキシエチル)−m−トルイジン ジ−p−トルエ
ンスルホン酸である。
【0048】現像後に、漂白定着により銀もしくはハロ
ゲン化銀を除去し、水洗し、乾燥を行う。前記処理に続
いて、本発明のネガティブを用いて、好ましくは前記タ
イプの自動プリンターで、そして既に上記した方法でプ
リントを作成する。
【0049】
【実施例】本発明の青分光増感の結果としてのカラープ
リント品質の改良を、フルマルチカラーフィルムフォー
マットにおいて説明することができる。例1は、米国特
許第5,252,444号明細書に引用される好ましい
色素をで増感した青感性平板状粒子乳剤を特徴とする比
較フィルムである。例2は、画像生成乳剤を増感して、
440nmでの分光最大および461nmで第二の最大
を与えること以外は同じ平板状粒子乳剤を特徴する、本
発明のフィルムである。
【0050】例1および2は、以下に記載する通常のフ
ォーマットを共に使用する:例1(比較) 次の層を、記載した順に透明アセテートフィルム支持体
上に塗布した。量は、1平方メートルあたりのミリグラ
ム(mg/m2 )である。 層1:ハレーション防止層 灰色銀 150.0 ゼラチン 1614.6 UV色素UV−1 75.3 UV色素UV−2 32.3 必要な金属イオン封鎖剤および汚染防止剤 層2:低感度赤感性乳剤層 シアン乳剤CE−1 538.2 シアン乳剤CE−2 430.4 ゼラチン 1460.1 カプラー−1 478.8 カプラー−2 64.6 カプラー−3 5.4 層3:中感度赤感性乳剤層 シアン乳剤CE−3 968.8 ゼラチン 1345.0 カプラー−3 43.04 カプラー−1 355.1 カプラー−2 21.5 カプラー−4 10.7 層4:高感度赤感性乳剤層 シアン乳剤CE−4 861.1 ゼラチン 968.8 カプラー−3 43.0 カプラー−1 96.8 カプラー−5 43.0 カプラー−4 16.2 層5:中間層 ゼラチン 850.8 酸化した発色現像主薬掃去剤ODS 75.3 必要な、汚染防止剤、界面活性剤およびカブリ防止剤 層6:低感度緑感性乳剤層 マゼンタ乳剤ME−2 495.0 ゼラチン 1184.0 カプラー−6 301.3 カプラー−7 75.3 層7:中感度緑感性乳剤層 マゼンタ乳剤ME−3 914.9 ゼラチン 1162.5 カプラー−6 145.3 カプラー−7 53.8 カプラー−8 26.9 層8:高感度緑感性乳剤層 マゼンタ乳剤ME−4 753.5 ゼラチン 968.4 カプラー−6 64.6 カプラー−9 10.8 カプラー−7 43.0 層9:イエローフィルター層 ゼラチン 860.8 酸化した発色現像主薬掃去剤ODS 75.3 イエローフィルター色素YFD 166.8 必要な、汚染防止剤、界面活性剤およびカブリ防止剤 層10:低感度青感性乳剤層 イエロー乳剤YE−1 161.5 イエロー乳剤YE−2 107.6 イエロー乳剤YE−3 269.1 ゼラチン 2280.1 カプラー−5 699.7 カプラー−10 592.0 カプラー−11 118.4 カプラー−2 5.4 カプラー−8 21.5 層11:高感度青感性乳剤層 イエロー乳剤YE−4 559.7 ゼラチン 753.5 カプラー−5 178.7 カプラー−10 151.8 カプラー−11 57.0 カプラー−2 1.4 カプラー−8 5.4 層12:UV吸収層 UV色素UV−1 107.6 UV色素UV−2 107.3 ゼラチン 699.7 リップマン臭化銀 215.3 層13:保護上塗り層 ゼラチン 888.0 界面活性剤、滑剤、帯電防止剤、可溶性艶消剤 硬膜剤 ビス(ビニルスルホニルメチル)エーテルも添
加する。
【0051】このフォーマットは、三重塗布したマゼン
タ記録および三重塗布したシアン記録を示す。この結果
を二重塗布した記録に対して説明することができる。あ
るいは、低感度マゼンタ層の上に高感度シアンを有する
米国特許第4,184,876号(Eeles 等)明細書に
与えられる様な層順も役に立つであろう。この例の場
合、矛盾のないD−logE曲線を達成すること(カプ
ラーおよびレベルを変えることができる)が、重要であ
る。それ等が必要な曲線形状を持つ限りは(即ち、その
結果、全てのカラー記録が同じガンマの矛盾のないD−
logE曲線を有する)、マゼンタ乳剤およびシアン乳
剤もまた決定的でない。また、シアン乳剤およびマゼン
タ乳剤は、カラーフィルムにおいて普通に見られる分光
感度を示さねばならない。例えば、最大緑分光感度は、
530〜570nmの範囲、最大赤分光感度は、590
〜670nmの範囲にある方が良い。赤記録アキュータ
ンスが、マゼンタ記録で通常の乳剤を用いる場合よりも
低下しないように、マゼンタ乳剤が平板状粒子乳剤であ
ることが好ましい。
【0052】層10および11に示した物質および量に
より、マゼンタおよびシアン記録の濃度関係と一致する
線状の特性曲線形状を生じて、バランスのとれたカラー
フィルムを生成する。その他の適切ないずれの方法も、
赤および緑感性記録を構成するのに用いることができ
る。例2(本発明) 以下のこと以外は、例1と同じように例2を塗布した:
乳剤YE−1をYE−1Aで置き換えた。
【0053】乳剤YE−2をYE−2Aで置き換えた。
乳剤YE−3をYE−3Aで置き換えた。乳剤YE−4
をYE−4Aで置き換え、これを699.4mg/m2
で用いた。用いた分光増感色素がYD−1およびYD−
26をモル比1:1で用いた以外は、例2のイエロー乳
剤は例1のものと確かに同じである。従って、例1およ
び2のフィルム要素は、それらの青分光増感以外は同一
である。
【0054】下記の例3および4は、600〜640n
mの範囲に最大赤分光感度を有する本発明の写真要素を
説明する。次の層を、記載した順に透明アセテートフィ
ルム支持体上に塗布した。例1および2と同様に、量
は、1平方メートルあたりのミリグラム(mg/m2
である。
【0055】例3(比較) 層1:ハレーション防止層 灰色銀 150.0 UV色素UV−1 75.3 ゼラチン 2421.0 必要な金属イオン封鎖剤および汚染防止剤 層2:低感度赤感性乳剤層 シアン乳剤CE−1 527.2 シアン乳剤CE−5 527.2 カプラー−2 53.8 カプラー−1 538.0 ゼラチン 1775.4 層3:中感度赤感性乳剤層 シアン乳剤CE−4A 807.0 カプラー−2 32.3 カプラー−1 258.2 カプラー−3 59.2 カプラー−4 43.0 ゼラチン 1614.0 層4:高感度赤感性乳剤層 シアン乳剤CE−6 860.8 カプラー−1 96.8 カプラー−3 45.2 カプラー−4 43.0 カプラー−12 5.4 ゼラチン 1718.4 層5:中間層 ODS−1 75.3 ゼラチン 860.8 層6:低感度緑感性乳剤層 マゼンタ乳剤ME−1 258.3 マゼンタ乳剤ME−5 516.5 カプラー−6 247.5 カプラー−7 32.3 ゼラチン 1667.8 層7:中感度緑感性乳剤層 マゼンタ乳剤ME−6 1022.2 カプラー−6 129.1 カプラー−7 64.6 カプラー−9 2.7 カプラー−13 10.8 ゼラチン 1571.0 層8:高感度緑感性乳剤層 マゼンタ乳剤ME−7 1129.8 カプラー−6 96.8 カプラー−7 53.8 カプラー−9 2.2 カプラー−13 37.7 ゼラチン 1398.8 層9:イエローフィルター層 YFD 134.5 ODS 107.6 ゼラチン 860.8 層10:低感度青感性乳剤層 イエロー乳剤YE−5 484.2 カプラー−5 742.9 カプラー−10 161.4 カプラー−11 32.3 カプラー−14 5.4 ゼラチン 1775.4 層11:高感度青感性乳剤層 イエロー乳剤YE−6 376.6 カプラー−5 236.7 カプラー−10 139.9 カプラー−11 64.6 カプラー−14 5.4 ゼラチン 1076.0 層12:保護上塗り層 リップマン臭化銀 107.6 UV色素UV−1 107.6 UV色素UV−2 107.6 ゼラチン 1076.0 硬膜剤 ビス(ビニルスルホニルメチル)エーテルを添
加した。
【0056】例4(本発明)は、以下のこと以外は例3
と同じである。 層10:低感度青感性乳剤層 イエロー乳剤YE−5をYE−5Aで置き換える。 層11”高感度青感性乳剤層 イエロー乳剤YE−6をYE−6Aで置き換える。
【0057】例で用いた乳剤の説明を表IIIに表わ
す。
【0058】
【表1】
【0059】乳剤の調製手順は良く知られている。例え
ば米国特許第4,439,520号もしくは同5,27
2,048号明細書を参照されたい。乳剤CE−1、M
E−1、ME−2、YE−1、YE−1A、YE−2お
よびYE−2Aの場合、沃化物を70%の沈澱のときに
添加する。乳剤YE−5、YE−5A、YE−6および
YE−6Aは、沃化物を17〜95%の区間で添加す
る。例の残りの乳剤は沈澱の70%に渡って1.1%を
加え、70%の点で3%を加える沃化物ダンプを行う。
全ての乳剤は、典型的な硫黄および金化学増感並びにそ
れぞれ増感色素を用いる分光増感を続ける。
【0060】CD−1:アンヒドロ−9−エチル−5,
5’−ジメチル−3,3’−ビス(3−スルホプロピ
ル)チアカルボシアニン ヒドロキシド、トリエチルア
ミン塩。 CD−2:アンヒドロ−5,5’−ジクロロ−9−エチ
ル−3,3’−ビス(3−スルホプロピル)チアカルボ
シアニン ヒドロキシド、イオン塩。
【0061】CD−3:アンヒドロ−9−エチル−3−
メチル−5’−フェニル−3’−(4−スルホブチル)
チアカルボシアニン ヒドロキシド。 MD−1:アンヒドロ−6,6’−ジクロロ−1,1’
−ジエチル−3,3’−ビス(3−スルホプロピル)−
5,5’−ジトリフルオロメチルベンゾイミダゾーロ−
カルボシアニン ヒドロキシド、ナトリウム塩。
【0062】MD−2:アンヒドロ−5−クロロ−9−
エチル−5’−フェニル−3’−(3−スルホブチル)
−3−(3−スルホプロピル)オキサカルボシアニン
ヒドロキシド、ナトリウム塩。 その他のフィルム組成物は、以下の通りである: UV−1:3−(ジ−n−ヘキシルアミノ)アリリデン
マロノニトリル。
【0063】UV−2:2−プロペン酸、2−シアノ−
3−(4−メトキシフェニル)−、プロピルエステル。 YFD:1−ブタンスルホンアミド、N−(4−(4−
シアノ−2−(2−フラニルメチレン)−2,5−ジヒ
ドロ−5−オキソ−3−フラニル)フェニル)−。
【0064】カプラー−1:ヘキサンアミド、2−
(2,4−ビス(1,1−ジメチルプロピル)フェノキ
シ)−N−(4−((((4−シアノフェニル)アミ
ノ)カルボニル)アミノ)−3−ヒドロキシフェニル)
−。 カプラー−2:プロパン酸、3−((3−(((4−
(2,4ビス(1,1−ジメチルプロピル)フェノキ
シ)ブチル)アミノ)カルボニル)−4−ヒドロキシ−
1−ナフタレニル)チオ)−。
【0065】カプラー−3:2−ナフタレンカルボキシ
アミド、1−ヒドロキシ−4−(4−(((1−((4
−メトキシフェニル)メチル)−1H−テトラゾール−
5−イル)チオ)メチル)−2−ニトロフェノキシ)−
N−(2−(テトラデシルオキシ)フェニル)−。 カプラー−4:2,7−ナフタレンジスルホン酸、5−
(アセチルアミノ)−3−((4−((3−(((4−
(2,4−ビス(1,1−ジメチルプロピル)フェノキ
シル)ブチル)アミノ)カルボニル)−4−ヒドロキシ
−1−ナフタレニル)オキシ)フェニル)アゾ)−4−
ヒドロキシ−、二ナトリウム塩。
【0066】カプラー−5:安息香酸、4−クロロ−3
−((2−(4−エトキシ−2,5−ジオキソ−3−
(フェニル)メチル)−1−イミダゾリジニル)−4,
4−ジメチル−1,3−ジオキソペンチル)アミノ−、
ドデシル。 カプラー−6:テトラデカンアミド、N−(3−((4
−((2−(2,4−ビス−(1,1−ジメチルプロピ
ル)フェノキシ)−1−オキソブチル)アミノ)フェニ
ル)チオ)−4,5−ジヒドロ−1−(2,4,6−ト
リクロロフェニル)−1H−ピラゾール−3−イル)ア
ミノ)−4−クロロフェニル)−。
【0067】カプラー7:テトラデカンアミド、N−
(4−クロロ−3−((4−((3,4−ジメトキシフ
ェニル)アゾ)−4,5−ジヒドロ−5−オキソ−1−
(2,4,6−トリクロロフェニル)−1H−ピラゾロ
−3−イル)アミノ)フェニル)−2−(3−(1,1
−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシフェノキシ)−。 カプラー8:2−ナフタレンカルボキシアミド、1−ヒ
ドロキシ−4−(2−ニトロ−4−(((1−フェニル
−1H−テトラゾール−5−イル)チオ)メチル)フェ
ノキシ)−N−(2−(テトラデシルオキシ)フェニ
ル)−。
【0068】カプラー9:ブタンアミド、2−(2,4
−ビス(1,1−ジメチルプロピル)フェノキシ)−N
−(4−(4,5−ジヒドロ−5−オキソ−4−((1
−フェニル−1H−テトラゾール−5−イル)チオ)−
3−(1−ピロリジニル)−1H−ピラゾール−1−イ
ル)フェニル)−。 カプラー10:安息香酸、4−クロロ−3−((2−
(4−エトキシ−2,5−ジオキソ−3−(フェニルメ
チル)−1−イミダゾリジニル)−3−(4−メトキシ
フェニル)−1,3−ジオキソプロピル)アミノ)−、
ドデシルエステル。
【0069】カプラー11:1H−テトラゾール−1−
酢酸、5−(((((2−(1−(((2−クロロ−5
−((ヘキサデシルスルホニル)アミノ)フェニル)ア
ミノ)カルボニル)−3,3−ジメチル−2−オキソブ
トキシ)−5−ニトロフェニル)メチル)エチルアミ
ノ)カルボニル)チオ)−、プロピルエステル。 カプラー12:ナフタレンカルボキシアミド、4−
((1−エチル)−1H−テトラゾール−5−イル)チ
オ)−1−ヒドロキシ−N−(2−テトラデシルオキ
シ)フェニル)−。
【0070】カプラー13:1H−テトラゾール−1−
酢酸、5−(((4−((3−(アミノカルボニル)−
4−ヒドロキシ−1−ナフタレニル)オキシ)−3−
((ヘキサデシルスルホニル))アミノ)フェニル)メ
チル)チオ)−、プロピルエステル。 カプラー14:プロパン酸、3−(((2−ドデシルオ
キシ−5−メチルフェニル)アミノ)カルボニル)−4
−ヒドロキシ−1−ナフタレニル)チオ)。
【0071】ODS:1,4−ベンゼンジオール、2,
5−ビス(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−。 全体の色再現は、また三種の記録の細かいバランスにも
依存するので、三種の記録全てにおいて、これらの例が
同じ線状の特性曲線形状を示すことが非常に重要であ
る。各フィルムが、相当する色記録において同じガンマ
値を有したこと(例えば、あるフィルムの赤ガンマが別
のフィルムの赤ガンマと同じであり、あるフィルムの緑
ガンマが別のフィルムの緑ガンマと同じであり、そして
あるフィルムの青ガンマが別のフィルムの青ガンマと同
じである)を確認した後、それぞれのフィルムの分光感
度測定した。図1は、例1のフィルム要素の分光感度を
表わす。例1のフィルム要素は、470nmにピーク波
長を有する狭い青分光感度プロフィールを有することに
留意されたい。図2は、例2のフィルム要素の分光感度
を表わす。例2のフィルム要素は、例1のネガティブよ
りも広い青感度プロフィールを有することに留意された
い。特に例2のフィルム(本発明)は、440nmでの
ピーク感度および461nmでのもう一つのピークを有
する。二つのピークの高さはほぼ同じである。485n
mでの感度は最大感度の50%より小さく、410nm
での感度は、440nmもしくは461nmでのいずれ
のピークの60%よりも小さい。
【0072】いくつかの光源を用いて、青分光感度の形
状のみが異なる前記二つのフィルムでグレーの対象物を
撮影した。前記光源には、温白色デラックス蛍光ライ
ト、冷白色蛍光ライト、ウルトラルーメ(Ultralume )
(エコノミー蛍光)、水銀灯および模擬デイライト(H
MI)が含まれる。このフィルムを、標準C−41薬品
(British Journal of Photography Annual, 1979, p.2
04に記載)で処理した。そして、コダックKDPS自動
プリンターを用いて、このプリンターが模擬デイライト
条件で露光したフィルムに設定されている場合の、各光
源下で露光したそれぞれのネガティブのプリンター飽和
度パラメータを測定した。即ち、模擬デイライト下でグ
レー対象物を撮影した例1のフィルムを、他のライティ
ング条件下で前記グレー対象物を撮影した例1フィルム
の基準ネガティブ(即ち、このネガティブの場合のD’
を0に設定した)として用いた。
【0073】同じ様に、グレーフィルムフレームを撮影
した例2のフィルムを、他のライティング条件下でグレ
ー対象物を撮影した例2のフィルムの基準ネガティブと
して役に立つ、模擬デイライト光源下で露光した。そし
て、他のネガティブに対する、本発明のネガティブをプ
リントした場合の最終プリントカラーバランスの利点を
説明するために、露光済みネガティブをプリンター補正
アルゴリズムの異なる二種類の設定で(50%色補正も
しくは100%色補正)自動プリンター内でプリントし
た。各例のフィルムの場合、この手順は、(1)基準ネ
ガティブ(プリンターが、KODAK Edge photographic pa
per上に完全なグレープリントを作成するように、HM
I模擬デイライト下でグレーカードを撮影するのに用い
た同じ例のフィルムに由来するネガティブ)として用い
るプリンターの設定、そして(2)自動プリンターメカ
ニズムを用いて、上記Goll等の文献に記載される(A)
50%色補正もしくは(B)100%色補正のいずれ
か、および記載されるサブジェクトフェリア抑制(SF
S)限界を用いる光源下で作成した露光済みネガティブ
をプリントすること、からなる。手順(A)は、典型的
な現代のミニラボ操作であり、手順(B)は、典型的な
現代の高容量フォトフィニッシング操作である。手順
(B)を用いた下記例において使用するT−スペース限
界(上記)を、T−スペースの次のポイントにより定義
した。
【0074】 色相 飽和度 色相 9 100 12 21 35 31 39 500 42 69 55 71 100 35 114 得られたプリントのステータスA濃度を測定し、三線プ
ロット分析を用いて残留のカラープリントバランスの程
度および方向を決定した。プリンター飽和度および残留
のプリントバランスの値を以下の表に表わす。フィルム
のピーク感度を下記表IV(二つの数字は、示した波長
での二つのピークを示す)に要約する。
【0075】例2および4のフィルムは本発明のフィル
ムであり、例1および3のフィルムは比較である。例1
および2のフィルムは、調和した赤、緑および青ガンマ
値を有する。例3および4のフィルムも、調和した赤、
緑および青ガンマ値を有するが、例3および4のフィル
ムのガンマ値は、例1および2のフィルムの値よりも高
い。各光源の場合の値を表Vに示す。
【0076】各光源下で露光し、そして50%補正もし
くは色相依存補正(上記)のいずれかでプリントした、
それぞれのフィルムのプリントカラーバランスおよびプ
リンター飽和度を表Vに示す。既に指摘したように、模
擬デイライト下で露光したフィルムを、基準ネガティブ
として用いた。異なるライティング条件下で露光したそ
れぞれのフィルムの平均値を、表中の「平均」の所で示
した。CIELab値を、CIE Publication 15.2に推奨
する、1976 CIELab カラースペース計算を用いて得た。
また、そのような計算は、Measuring Color R.W.G. Hun
t, 1978 (Ellis Horwood Limited, Chichester, West,
Sussex, Enland 発行)に記載される。
【0077】
【表2】
【0078】 注:(I)は本発明であり、(C)は比較である。
【0079】
【表3】
【0080】 注:WWD:フィリップス温白色デラックス蛍光球 U30:フィリップスウルトラルーメ30蛍光球 CW:フィリップス冷白蛍光球 MV:水銀灯 表Vの結果を考察すると、記載したいずれの光源下で露
光し、自動プリンターで処理した場合でも、本発明の各
フィルムが、本発明の要件に適合しないフィルムよりも
低いプリンター飽和度値を与えることがわかるであろ
う。更に、プリンター補正のタイプにかかわらず、予期
した様により低い飽和度値はより低い残留プリントカラ
ーバランスを導く。また、用いたプリンター補正アルゴ
リズムのタイプは、この結果を変えなかった。例えば、
このことは、用いたプリンター補正にかかわらず、サン
プル1と5、もしくは11と15との比較、または、同
じライティング条件下で露光した本発明のフィルムと本
発明でないフィルムの他のいずれの組合せの比較からも
理解できる。
【0081】本発明の他の好ましい態様を請求項との関
連において、次ぎに記載する。尚、態様1および6は、
請求項1および2と同じである。 (態様1)ハロゲン化物含有率が80%未満の塩化物で
あり、かつ少なくとも8の平板状度を有する、青感性平
板状粒子ハロゲン化銀乳剤層を含んでなるカラー写真要
素であって、400〜500nmの間の乳剤の最大感度
の波長(λBmax)、485nmでの感度(S485 )、4
10nmでの感度(S410 )、およびλBmaxでの感度
(SBm ax)を以下に規定するように、前記乳剤が増感さ
れている前記写真要素: 430nm≦λBmax≦440nm、もしくは 450nm≦λBmax≦480nm、そして S485 ≦50%(SBmax) S410 ≦60%(SBmax) そして、430〜440nmの間の乳剤の最大感度(S
(430-440)max)および450〜480nmの間の最大感
度(S(450-480)max)は次の関係: 90%(S(450-480)max)≦S(430-440)max≦110%
(S(450-480)max)を有する。 (態様2)青感性平板状乳剤の前記ハロゲン化物含有率
が塩化物10%未満および沃化物15%未満である態様
1に記載のカラー写真要素。 (態様3)S485 ≦30%(SBmax) である態様1に記載のカラー写真要素。 (態様4)酸化された発色現像主薬との反応時にシアン
色素を生成するカプラーを含有する赤感性ハロゲン化銀
乳剤層、酸化された発色現像主薬との反応時にマゼンタ
色素を生成するカプラーを含有する緑感性ハロゲン化銀
乳剤層、および酸化された発色現像主薬との反応時にイ
エロー色素を生成するカプラーを含有する青感性ハロゲ
ン化銀乳剤層を含んでなるカラー写真要素であって、前
記青感性ハロゲン化銀層が、ハロゲン化物含有率が15
%未満の沃化物および10%未満の塩化物であり、そし
て乳剤が少なくとも8の平板状度を有し、そして400
〜500nmの間の乳剤の最大感度の波長(λBmax)、
485nmでの感度(S485 )、410nmでの感度
(S410 )、およびλBmaxでの感度(SBm ax)を以下に
規定するように、少なくとも二種類の増感色素によって
増感されている臭沃化銀平板状粒子乳剤である前記写真
要素:430nm≦λBmax≦440nm、もしくは45
0nm≦λBmax≦480nm、そして S485 ≦50%(SBmax) S410 ≦60%(SBmax) そして、430〜440nmの間の乳剤の最大感度(S
(430-440)max)および450〜480nmの間の乳剤の
最大感度(S(450-480)max)は次の関係を有する: 90%(S(450-480)max)≦S(430-440)max≦110%
(S(450-480)max)。 (態様5)前記二種類の増感色素が両方ともモノメチン
シアニン色素である態様4に記載のカラー写真要素。 (態様6)被写体カラーネガティブの色濃度を測定し、
基準ネガティブに対する被写体ネガティブの色飽和度の
差を評価し、そして、最適なカラーバランスのプリント
を作成するのに基準ネガティブが必要とするのと同一の
赤、緑および青露光量を被写体ネガティブに与えた場合
よりも、被写体ネガティブから作成されるプリントが、
基準ネガティブから作成された最適なカラーバランスの
プリントにより近いカラーバランスを有するように、前
記差に基づいて被写体ネガティブの赤、緑もしくは青光
露光量を調節する、プリンターで前記ネガティブをプリ
ントすることを含んでなる被写体カラーネガティブから
ポジをプリントする方法であって;露光および処理以前
に、前記被写体ネガティブが、酸化された発色現像主薬
との反応時にシアン色素を生成するカプラーを含有する
赤感性ハロゲン化銀乳剤層、酸化された発色現像主薬と
の反応時にマゼンタ色素を生成するカプラーを含有する
緑感性ハロゲン化銀乳剤層、および酸化された発色現像
主薬との反応時にイエロー色素を生成するカプラーを含
有する青感性ハロゲン化銀乳剤層を含み、前記青感性ハ
ロゲン化銀層が、ハロゲン化物含有率が80%未満の塩
化物であり、そして乳剤が少なくとも8の平板状度を有
し、そして400〜500nmの間の乳剤の最大感度の
波長(λBmax)、485nmでの感度(S485 )、41
0nmでの感度(S410 )、およびλBmaxでの感度(S
Bm ax)を以下に規定するように、少なくとも二種類の増
感色素によって増感されている平板状粒子乳剤である前
記方法: 430nm≦λBmax≦440nm、もしくは 450nm≦λBmax≦480nm、そして S485 ≦50%(SBmax) S410 ≦60%(SBmax) そして、430〜440nmの間の乳剤の最大感度(S
(430-440)max)および450〜480nmの間の乳剤の
最大感度(S(450-480)max)は次の関係を有する: 90%(S(450-480)max)≦S(430-440)max≦110%
(S(450-480)max)。 (態様7)露光および処理以前に、被写体ネガティブの
青感性層の平板状粒子乳剤が、ハロゲン化物含有率が1
5%未満の沃化物および10%未満の塩化物である沃臭
化銀乳剤である態様6に記載の方法。 (態様8)前記被写体ネガティブが蛍光灯下で像様露光
されている態様6に記載の方法。 (態様9)前記被写体ネガティブが、露光および処理の
前に、600〜660nmの間の最大赤感度を有する態
様6に記載の方法。 (態様10)前記被写体ネガティブが、露光および処理
の前に、600〜640nmの間の最大赤感度を有する
態様6〜9のいずれか一つに記載の方法。
【0082】本発明の好ましい態様を特に詳細に記載し
たが、本発明の精神および範囲内で種々の変更および改
造が可能であることは、理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】比較例のカラーネガティブフィルムの青分光感
度並びに典型的な緑および赤分光感度を表わす。
【図2】本発明のカラーネガティブフィルムの青分光感
度並びに典型的な緑および赤分光感度を表わす。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03C 7/30 (72)発明者 ジョン ダグラス ブーア アメリカ合衆国,ニューヨーク 14580, ウェブスター,グリーン パイン レーン 11

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハロゲン化物含有率が80%未満の塩化
    物であり、かつ少なくとも8の平板状度を有する、青感
    性平板状粒子ハロゲン化銀乳剤層を含んでなるカラー写
    真要素であって、 400〜500nmの間の乳剤の最大感度の波長(λ
    Bmax)、485nmでの感度(S485 )、410nmで
    の感度(S410 )、およびλBmaxでの感度(SBm ax)を
    以下に規定するように、前記乳剤が増感されている前記
    写真要素: 430nm≦λBmax≦440nm、もしくは 450nm≦λBmax≦480nm、そして S485 ≦50%(SBmax) S410 ≦60%(SBmax) そして、430〜440nmの間の乳剤の最大感度(S
    (430-440)max)および450〜480nmの間の最大感
    度(S(450-480)max)は次の関係: 90%(S(450-480)max)≦S(430-440)max≦110%
    (S(450-480)max)を有する。
  2. 【請求項2】 被写体カラーネガティブの色濃度を測定
    し、基準ネガティブに対する被写体ネガティブの色飽和
    度の差を評価し、そして、最適なカラーバランスのプリ
    ントを作成するのに基準ネガティブが必要とするのと同
    一の赤、緑および青露光量を被写体ネガティブに与えた
    場合よりも、被写体ネガティブから作成されるプリント
    が、基準ネガティブから作成された最適なカラーバラン
    スのプリントにより近いカラーバランスを有するよう
    に、前記差に基づいて被写体ネガティブの赤、緑もしく
    は青光露光量を調節する、プリンターで前記ネガティブ
    をプリントすることを含んでなる被写体カラーネガティ
    ブからポジをプリントする方法であって;露光および処
    理以前に、前記被写体ネガティブが、酸化された発色現
    像主薬との反応時にシアン色素を生成するカプラーを含
    有する赤感性ハロゲン化銀乳剤層、酸化された発色現像
    主薬との反応時にマゼンタ色素を生成するカプラーを含
    有する緑感性ハロゲン化銀乳剤層、および酸化された発
    色現像主薬との反応時にイエロー色素を生成するカプラ
    ーを含有する青感性ハロゲン化銀乳剤層を含み、前記青
    感性ハロゲン化銀層が、ハロゲン化物含有率が80%未
    満の塩化物であり、そして乳剤が少なくとも8の平板状
    度を有し、そして400〜500nmの間の乳剤の最大
    感度の波長(λBmax)、485nmでの感度(S
    485 )、410nmでの感度(S410 )、およびλBmax
    での感度(SBm ax)を以下に規定するように、少なくと
    も二種類の増感色素によって増感されている平板状粒子
    乳剤である前記方法: 430nm≦λBmax≦440nm、もしくは 450nm≦λBmax≦480nm、そして S485 ≦50%(SBmax) S410 ≦60%(SBmax) そして、430〜440nmの間の乳剤の最大感度(S
    (430-440)max)および450〜480nmの間の乳剤の
    最大感度(S(450-480)max)は次の関係を有する: 90%(S(450-480)max)≦S(430-440)max≦110%
    (S(450-480)max)。
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