JPH08211575A - カラーリバーサル要素及びその処理方法 - Google Patents

カラーリバーサル要素及びその処理方法

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JPH08211575A
JPH08211575A JP7294023A JP29402395A JPH08211575A JP H08211575 A JPH08211575 A JP H08211575A JP 7294023 A JP7294023 A JP 7294023A JP 29402395 A JP29402395 A JP 29402395A JP H08211575 A JPH08211575 A JP H08211575A
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film
red
green
blue
silver
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JP7294023A
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English (en)
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Cheryl S Johnston
シュルツ ジョンストン シェリル
John D Baloga
デビッド バロガ ジョン
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Eastman Kodak Co
Original Assignee
Eastman Kodak Co
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C7/00Multicolour photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents; Photosensitive materials for multicolour processes
    • G03C7/30Colour processes using colour-coupling substances; Materials therefor; Preparing or processing such materials
    • G03C7/3041Materials with specific sensitometric characteristics, e.g. gamma, density

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現行の電子式フィルムライターで、より忠実
により広い範囲のオリジナルフィルムの画像濃度を再現
するカラーリバーサルフィルムを提供する。 【解決手段】 シアン色素生成カプラーを含有する赤感
性層、マゼンタ色素生成カプラーを含有する緑感性層、
及びイエロー色素生成カプラーを含有する青感性層、を
有するカラーリバーサル要素であって、前記赤、緑及び
青感性層が、それぞれ、濃度0.3のところで測定した
ときのスピードが120以上、Dmax が3.30以上で
あり、そして0.20〜3.20の濃度で測定されるΔ
logEが1.85以下(前記Dmax 、ΔlogEは、
前記要素の露光及び処理の後測定する)である、カラー
リバーサル要素。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子式フィルムラ
イターの出力フィルムとして特に有用なカラーリバーサ
ル写真要素、並びにその要素を露光及び処理する方法に
関する。このフィルムはより忠実なオリジナルフィルム
の色再現を可能にする。
【0002】
【従来の技術】多くの商業用途の場合、オリジナルカラ
ーリバーサルフィルムの画像を電子的に走査して、メモ
リーもしくは記録媒体にディジタル方式で保存し、必要
ならば電子的に変更する。そして走査して変更した保存
画像をフィルムライター出力装置で出力カラーリバーサ
ルフィルム(「出力フィルム」という)に再書き込みす
る。別の用途では、コンピュータ生成画像に由来する出
力を、図形プレゼンテーション用スライド(この用途に
は、「出力フィルム」への言及を含む)に書き込む。こ
れらの用途の出力装置は、赤、緑、及び青露光のために
正確にコントロールされた光源を用いて、出力フィルム
に画像を記録する。一般的にフィルムライター光源はブ
ラウン管(CRT)であるが、ある種のフィルムライタ
ーは、光電子管を介して出力をコントロールするアーク
ランプであり、業界ではその他の種々の光源及び方法が
用いられている。市販されているフィルムライターの例
には、FIRE 1000 (Cymbolic Sciences Int.製, Richmo
nd, British Columbia, Canada)(デーライトバランス
フィルム用)、及びSATURN UR フィルムライター(LVT
Co. 製, Rochester, New York, USA)が含まれる。
【0003】現在、出力装置は、標準的なカメラ写真撮
影フィルムとして設計され最適化されている現行のカラ
ーリバーサルフィルム上に画像を記録する。それらのフ
ィルムは二つの総体的なクラス、即ち、デーライト露光
バランスフィルム及びタングステンバランスフィルムに
分類される。従って、多くのフィルムライターは、これ
ら二種類のクラスの一方もしくは両方に最適に書き込む
ように設計されている。デーライト及びタングステンバ
ランスフィルムは、フィルムライターのデーライトバラ
ンス出力もしくはタングステンバランス出力にそれぞれ
露光したときに、出力画像の主たる特性を記録するが、
それらはフィルムライター出力装置のある種の特性に適
応できない。
【0004】特に、初期のフィルムライターの限界は、
現行のフィルムを低濃度から高濃度まで露光するために
十分に広い強度範囲に渡って正確に露光量を出力できな
いことである。このことは特に、より高い露光量を用い
て、露光して処理したフィルム上により低いフィルム濃
度を生成するときに、本当である。この露光量限界はフ
ィルムライターで作成された出力画像に、非常に暗い
色、非常に明るい色、もしくはその両方(これらは、保
存された画像中に存在している)が正しく露光されない
ためにリバーサルフィルム要素に正しく再現されないよ
うな、「クリッピング(clipping)」人工産物を生じる
可能性がある。
【0005】更に、限定された特性のフィルムライター
の出力は、オリジナルフィルムの濃度とぴったりと対応
するように、出力フィルムに濃度を正確に再現できない
可能性がある。出力フィルムが、赤、緑及び青感性層を
有するカラーシステムでは、これが特に著しい。特に、
出力フィルムを用いて電子式フィルムライターの出力を
受ける場合には、処理された出力フィルムの各画像部分
の濃度が、オリジナルの同じ画像部分の濃度とできるだ
けぴったりと対応する方がよい。これは、出力フィルム
の各画像部分の赤、緑及び青光のそれぞれの濃度が、オ
リジナルのそれにできるだけ接近することが必要であ
る。オリジナルにおいて遭遇する可能性のある濃度範囲
全体のどこでも、これらの濃度(赤、緑もしくは青光)
の一つにでも、大きな偏りがあると、出力フィルムがオ
リジナルフィルムの色を忠実に再現しそこなうことを増
大する結果となる。
【0006】写真要素の特性曲線(即ち、logEに対
するDの曲線)として公知であるものを変える技法が知
られている。米国特許第3,849,138号明細書に
は、より広いラチチュードを有するように設計されたフ
ィルムが記載されている。また、米国特許第4,79
2,518号明細書には、銀乳剤をコントロールして特
性曲線を変えることが記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】いくつかの現行の電子
式フィルムライターが生成する可能性がある限定された
光強度の範囲にもかかわらず、現行の電子式フィルムラ
イターを用いて、より忠実により広い範囲のオリジナル
フィルムの画像濃度を再現するカラーリバーサルフィル
ムを提供することが望ましい。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、現行の多くの
電子式フィルムライターの欠陥を明確に認識している。
即ち、特に、それらが、より少ない露光量にもより多い
露光量にも到達できず、より長い露光時間を必要とする
かもしくは画像品質を減じるかする技法を用いないで通
常のリバーサルフィルム要素を露光し処理すると、より
高い画像濃度及びより低い画像濃度をそれぞれ達成する
ことができないことである。例えば、フィルム要素全体
にフィルムライター光出力を何回も通す(時間がかか
る)ことによって、より多くの露光量を得ることができ
る。あるいは、光出力にブラウン管(CRT)を用いる
フィルムライターの場合、CRTの露光を増加すること
ができるが、これは、出力フィルム全体に何回も露光す
ることによって行われ、生産性が減少しより品質の悪い
画像を生成する。
【0009】より少ない露光量に関しては、本発明は、
現行の多くの電子式フィルムライターが、光バルブ効率
等の限界のために十分に低い光出力を達成せず、通常の
リバーサル要素がフィルムライターにおいて高い最大濃
度を達成できないことがよくあることを明確に認識して
いる。従って、本発明は、シアン色素生成カプラーを含
有する赤感性層、マゼンタ色素生成カプラーを含有する
緑感性層、及びイエロー色素生成カプラーを含有する青
感性層を有するカラーリバーサル要素であって、前記
赤、緑及び青感性層が、それぞれ、濃度0.3のところ
で測定したときのスピードが120以上、Dmaxが3.
30以上であり、そして0.20〜3.20の濃度で測
定されるΔlogEが1.85以下(前記Dmax 及びΔ
logEを、模擬デーライト光源もしくは模擬タングス
テン光源よるデーライトバランスもしくはタングステン
バランスされたフィルムの露光及びその要素の処理の後
測定する)である、カラーリバーサル要素を提供する。
【0010】本発明は、電子式フィルムライターでその
ような要素を露光する方法、並びにそのような要素を処
理する方法も提供する。本発明は、画像品質を落とすよ
うな方法でその出力を変更することを必要としないで、
現行のフィルムライターを用いて露光されるリバーサル
フィルム要素に、オリジナルフィルムの広範囲の濃度値
をより忠実に再現できる。加えて、そのようなカラーフ
ィルムは、走査したオリジナルのフィルムに記録された
色記録をより忠実に再現することができる。更に、本発
明のフィルムは、前記の露光して処理したカラーリバー
サル出力フィルムの暗部及びハイライト特徴を改良する
ことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本明細書での、写真要素の層構造
に関する「…の下に」、「…の上方に」、「…の下方
に」、「上部の」、「下部の」等の用語は、写真要素を
通常の様式で露光する際の光に対する相対的な位置を意
味する。「…の上方に」もしくは「上部の」は、写真要
素を普通に露光する場合、光源に近いことを意味し、
「…の下に」もしくは「下部の」は、光源から遠いこと
を意味する。一般的な写真要素は支持体上に多くの層を
有しており、「…の上方に」もしくは「上部の」は、支
持体から遠いことを意味し、「…の下に」もしくは「下
部の」は、支持体に近いことを意味する。
【0012】もちろん、Dmax (最大達成可能濃度)、
ΔlogE及びその他の濃度値の全ての値は、標準プロ
セスE−6を用いる写真要素の処理に従って測定する。
特に断らない限りは、本願明細書の全ての濃度は、ステ
ータスA積分濃度である。ステータスA濃度を得るため
に用いる方法は、例えば、James 編のThe Theory ofthe
Photographic Process, 4 版、Macmillan, New York,
1977, 18 章に記載されている。従って、「Dmax 」の
値は、任意の状況下で本発明のフィルムから得られる可
能性のある濃度の最大値を表す。特定の機器上で達成可
能な最大濃度は、機器の限界のためにより低くなる可能
性がある。同様に、特定のライターに特定のフィルムを
用いて達成可能な最小濃度は、任意の状況下でフィルム
が達成できる絶対的な最小濃度(「Dmin 」として知ら
れている)を越えるかもしれない。
【0013】特に断らない限りは、本願明細書の全ての
スピードは、次式によって決定される: スピード=100×(1−logE) (式中、logEは、フィルムの特性曲線から決定し、
ルックス−秒の単位で表す) デーライトバランスされたフィルム露光に用いる光源
は、模擬デーライトANSI PH2.29−1967
(R1976)の米国標準規格に適合する。タングステ
ンバランスされたフィルム露光に用いる光源は、模擬白
熱タングステン光源ANSI PH2.35−1969
(R1976)の米国標準規格に適合する。前記文献及
び他の全ての文献を、引用することにより本発明の内容
とする。
【0014】フィルムの特性曲線及びそれを得る方法は
周知であり、上記James 編のThe Theory of the Photog
raphic Process(特に、17章及び18章)に詳細に記載さ
れている。特に断らない限り、前述のパラメータ並びに
本明細書で検討するパラメータは全て、前記写真要素が
露光後にカラーリバーサル要素用の周知の標準プロセス
E6を用いて処理されることを想定している。標準プロ
セスE6は、BritishJournal of Photography Annual 1
988, 191 頁、特に194-196 頁に記載されている。その
ようなプロセスには、白黒現像液及び発色現像液でそれ
ぞれ6分間、前記要素を処理することを含む。
【0015】ハロゲン化銀カラーリバーサルフィルム
は、一般的にカラーリバーサルプロセスによる処理の指
定を伴う。カラーリバーサルプロセスによる処理の指示
を伴うフィルムの表示は、最も一般的には当該フィル
ム、その容器もしくはパッケージ(フィルムと一緒の印
刷された折り込みを含む)を手段として、当該フィルム
がカラーリバーサルプロセスで処理されるべきであると
の指示を有する。例えば、その指示は、単に、当該フィ
ルムが、「リバーサルフィルム」であること、又はカラ
ーリバーサルプロセス(即ち、単に「プロセスE−6」
のような良く知られたカラーリバーサルプロセスの表
示)によって処理することを記述した印刷された説明で
あるかもしれない。
【0016】このような情況での「カラーリバーサル」
プロセスは、非発色現像液(即ち、フィルム中の他の化
合物と反応して像様に色を生成しない現像液:時に、
「白黒現像液」という)を用いる処理を使用するもので
ある。次に、未露光ハロゲン化銀をカブらせる(通常、
薬剤かもしくは露光による)。そしてこの要素を発色現
像液(即ち、フィルムの他の化合物と反応すると像様に
色を生成する現像液)で処理する。
【0017】典型的な構成では、リバーサルフィルムは
マスキングカプラーを有しない。更に、リバーサルフィ
ルムは、一般的に1.5と2.0の間のガンマを有して
おり、これは一般的なネガ材料の場合よりも非常に高
い。本発明のカラーリバーサル要素は、特に、「デーラ
イトバランスされた」もしくは「タングステンバランス
された」フィルムとなることができる。これらの用語
は、単に、それらのフィルムが、上記のような標準のデ
ーライトもしくはタングステン光に露光するために調節
されている、その色感受性及び他のパラメータを有する
ことを意味する。本発明のデーライトバランスされたフ
ィルムもしくはタングステンバランスされたフィルム
は、一般的に、それらが、それぞれデーライトもしくは
タングステン光にバランスされているとの表示を伴って
提供されるであろう。その表示は最も一般的にはフィル
ム上、その容器もしくはパッケージ(フィルムと一緒の
印刷された折り込みを含む)に見受けられるであろう。
その指示は、例えば、当該フィルムはデーライトもしく
はタングステンバランスされているとの印刷された説明
であってもよく、又は読み取ると、当該フィルムがデー
ライトもしくはタングステンバランスされているとユー
ザーに指摘するコード(例えば、ユーザーがいくつかの
他の刊行物で参照することができるコード)であっても
よい。最も良い結果のためには、デーライトもしくはタ
ングステンバランスされたフィルムは、それぞれデーラ
イトもしくはタングステンバランスされたフィルム上に
書き込むようにセットアップされているフィルムライタ
ーに用いられるであろう。通常そのようなフィルムライ
ターは、それらの特定の調整がデーライトもしくはタン
グステンバランスされたフィルム用であるとの付随する
表示を有するであろう。
【0018】本発明のデーライトバランスされたカラー
リバーサル要素は、記載した前記リバーサル要素と同じ
ものに構成することができる。しかし、デーライトバラ
ンスされたフィルムでは、赤、緑及び青感性層は、それ
ぞれ好ましくは、濃度0.3のところで測定したときの
スピードが135以上(好ましくは、145以上)であ
る。前述のスピードは、前記層の少なくとも一層、例え
ば、青感性層(必要に応じて、赤及び/もしくは緑感性
層)は、150以上もしくは更に160以上であっても
よい。デーライトバランスされたフィルムの赤、緑及び
青感性層の各Dmax は、好ましくは3.30以上である
(3.35以上のDmax が好ましい)。しかし前記層の
少なくとも一層、例えば、青感性層(必要に応じて、赤
及び/もしくは緑感性層)は、3.80以上もしくは更
に4.0以上であってもよい。デーライトバランスされ
たフィルムの赤、緑及び青感性層のそれぞれにおいて、
0.20〜3.20の濃度で測定されるΔlogEは、
好ましくは1.85以下である(1.80以下のΔlo
gEが好ましい)。しかし前記層の少なくとも一層、例
えば、青感性層(必要に応じて、赤及び/もしくは緑感
性層)は、1.65以下であってもよい。
【0019】本発明のタングステンバランスされたカラ
ーリバーサル要素は、記載した前記リバーサル要素と同
じものに構成することができる。しかし、タングステン
バランスされたフィルムでは、赤感性層は、好ましく
は、濃度0.3のところで測定したときのスピードが1
20以上(さらに125以上も可能である)である。緑
及び青感性層は、好ましくは、濃度0.3のところで測
定したときのスピードが135以上(好ましくは、14
5以上)である。前述のスピードは、前記層の少なくと
も一層、例えば、青感性層(必要に応じて、赤及び/も
しくは緑感性層)は、150以上もしくは更に155以
上であってもよい。タングステンバランスされたフィル
ムの赤、緑及び青感性層の各Dmax は、好ましくは3.
30以上である(3.5以上のDmax が好ましい)。し
かし前記層の少なくとも一層、例えば、赤感性層(必要
に応じて、青及び/もしくは緑感性層)は、3.6以上
もしくは更に3.7以上であってもよい。タングステン
バランスされたフィルムの赤、緑及び青感性層のそれぞ
れにおいて、0.20〜3.20の濃度で測定されるΔ
logEは、好ましくは1.85以下である(1.80
以下のΔlogEが好ましい)。しかし前記層の少なく
とも一層、例えば、緑感性層(必要に応じて、赤及び/
もしくは青感性層)は、1.60以下であってもよい。
【0020】フィルム製造技術の分野での公知の技法を
用いて上記パラメータを有するフィルムを構成すること
ができる。米国特許第4,792,518号及び同4,
656,122号各明細書には、銀乳剤をコントロール
して特性曲線を変えるための方法が記載されている。他
の方法を用いてもよい。例えば、高感光性層、低感光性
層、もしくはその両方において、銀+カプラーを増加し
て高Dmax を達成することができる。例えば、本発明の
ΔlogEパラメータによって記述されるような高コン
トラストを、同じ分光感光性の複数の層を有するフィル
ムの低感度層(複数であってもよい)中の低スピード乳
剤に対する中スピード乳剤の配合比を高めることによっ
て得ることができる。あるいは、低感光性層に、センシ
トメトリー的に速い乳剤を用いることができる。濃度
0.3のところ(「足スピード」ともいう)での低スピ
ードを、同じ分光感光性の複数の層を有するフィルムの
低感度層(複数であってもよい)中に写真的により速い
乳剤を用いることによって高めることができる。これら
のフィルム構成技法を組み合わせて用いて本発明のフィ
ルムを構成した。
【0021】本発明に従う写真要素は、一般的に少なく
とも一層の感光性ハロゲン化銀乳剤層及び支持体を有す
るであろう。本発明の写真要素は、、単一カラー要素も
しくは多色要素となることができるが、多色要素が好ま
しい。多色要素は、スペクトルの三原色のそれぞれの領
域に感度を有する色素画像生成ユニットを有する。各ユ
ニットは、所定の領域のスペクトルに感度を有する単一
乳剤層もしくは複式乳剤層を有することができる。この
要素のこれらの層(画像生成ユニットの層を含む)を、
当該技術分野で知られている種々の順序に配列すること
ができる。別のフォーマットでは、スペクトルの三原色
のそれぞれに対して感度を有する乳剤を、単一セグメン
ト層として配置することができる。
【0022】本発明の典型的な多色写真要素は、それと
組合わさる少なくとも一種のシアン色素生成カプラーを
持つ少なくとも一つの赤感性ハロゲン化銀乳剤層を含む
シアン色素画像生成ユニット、それと組合わさる少なく
とも一種のマゼンタ色素生成カプラーを持つ少なくとも
一つの緑感性ハロゲン化銀乳剤層を含むマゼンタ色素画
像生成ユニット、及びそれと組合わさる少なくとも一種
のイエロー色素生成カプラーを持つ少なくとも一つの青
感性ハロゲン化銀乳剤層を含むイエロー色素画像生成ユ
ニットを坦持する支持体を含んで成る。
【0023】この要素は、フィルター層、中間層、オー
バーコート層、下引き層等の追加の層を含むことができ
る。これらの全ての層を、透明もしくは反射(例えば、
紙支持体)となることができる支持体に塗布することが
できる。また、本発明の写真要素は、リサーチディスク
ロージャー、アイテム34390 、1992年11月、に記載され
る磁気記録材料、もしくは米国特許第4,279,94
5号及び同4,302,523号各明細書に記載され
る、透明支持体の裏面に磁気粒子を含有するような透明
磁気記録層も有効に含むことができる。
【0024】この要素は、典型的に、総厚5〜30μm
(支持体を除く)を有する。これらの色感性層の順序は
変えることができるが、透明支持体上の順序では、通
常、赤感性、緑感性及び青感性であり、反射支持体上で
は、反対の順序であるのが一般的である。本発明の写真
要素は、使い捨てカメラ(即ち、「レンズ付きフィル
ム」ユニット)と呼ばれるものを含む通常のカメラに用
いることができる。これらのカメラはその中に予め装填
されたフィルムと共に販売され、カメラの内部に露光済
みフィルムを残したままでカメラ全体が回収される。そ
のようなカメラはそれを通して写真要素を露光するガラ
スレンズもしくはプラスチックレンズを有することがで
きる。しかし、本発明のカラーリバーサル要素は、上記
のように電子式フィルムライターで露光することによっ
て使用されるのが好ましい。
【0025】本発明の要素に使用するのに適切な材料の
以下の検討においては、英国ハンプシャー州P010
7DQ エムスワース 12aノースストリートダッド
レーアネックスにあるKenneth Mason Publications, Lt
d.が発行しているリサーチディスクロージャー、198
9年12月アイテム308119(「リサーチディスク
ロージャーI」と称する)を参照されたい。以下で言及
するセクションは、リサーチディスクロージャーIのセ
クションである。
【0026】本発明の要素に用いられるハロゲン化銀乳
剤は、表面感受性乳剤もしくは未カブリ内部潜像形成乳
剤等のネガ型である。適当な乳剤及びそれらの調製並び
に化学増感及び分光増感方法については、セクションI
〜Vに記載されている。カラー材料及び現像改良剤は、
セクションV〜XXに記載されている。本発明の要素に
使用できるベヒクルは、セクションIIに記載されてお
り、蛍光増白剤、カブリ防止剤、安定化剤、光吸収剤及
び光散乱剤、硬膜剤、塗布助剤、可塑剤、滑剤並びに艶
消剤等の種々の添加剤は、例えば、セクションVI〜X
及びXI〜XIVに記載されている。
【0027】製造方法は全てのセクションに記載されて
おり、セクションXI及びXIVにはその他の層、セク
ションXIX及びXXには処理方法並びに処理剤、そし
て及び支持体はII及びXVIIに記載され、処理方法
と処理剤(但し、既に定義したように本発明は、当該要
素をリバーサル処理することを要する)はセクションX
IX及びXXに記載され、そして露光の別法はセクショ
ンXVIに記載されている(但し、フィルムライター中
で本発明のリバーサルフィルム要素を露光するのが好ま
しい)。
【0028】本発明の写真要素の支持体には、セルロー
スエステル(例えば、三酢酸セルロース及び二酢酸セル
ロース)及び二塩基性芳香族カルボン酸と二価アルコー
ルとのポリエステル(例えば、ポリ(エチレン−テレフ
タレート)、ポリ(エチレン−ナフタレート))のよう
なポリマーフィルム、紙並びにポリマーコートペーパー
が含まれる。そのような支持体は、リサーチディスクロ
ージャーI、セクションXVに詳細に記載されている。
【0029】また、この写真要素は、漂白もしくは定着
の処理工程を加速したり変更して画像の品質を向上させ
る物質を含有することもできる。欧州特許第193,3
89号;同301,477号;米国特許第4,163,
669号;同4,865,956号;及び同4,92
3,784号各明細書に記載の漂白促進剤は、特に有用
である。また、核生成剤、現像促進剤もしくはそれらの
前駆体(英国特許第2,097,140号;同2,13
1,188号各明細書)、電子移動剤(米国特許第4,
859,578号;同4,912,025号各明細
書);ヒドロキノン類、アミノフェノール類、アミン
類、没食子酸;カテコール;アスコルビン酸;ヒドラジ
ド類;スルホンアミドフェノール類の誘導体等のカブリ
防止剤及び混色防止剤;並びに無呈色カプラーも使用で
きる。
【0030】また、この要素は、コロイド状銀ゾル、又
は水中油滴型分散物、ラテックス分散物もしくは固体粒
子分散物の形態でイエロー及び/もしくはマゼンタフィ
ルター色素を含んでなるフィルター色素層を含むことも
できる。さらに、「スミア(smearing)」カプラー(例
えば、米国特許第4,366,237号;欧州特許第9
6,570号;米国特許第4,420,556号;及び
米国特許第4,543,323号各明細書に記載されて
いるようなもの)とともに使用できる。また、カプラー
類は、例えば、特願昭第61−258249号もしくは
米国特許第5,019,492号各明細書に記載されて
いるような保護された形態でブロック又は塗布すること
ができる。
【0031】写真要素は、さらに「現像抑制剤放出型」
化合物(DIR)等の他の画像改良化合物を含有するこ
とができる。DIR化合物は、例えば、Photographic S
cience and Engineering, 13巻、174 頁、1969年に記載
のC. R. Barr, J. R. Thirtle 及びP. W. Vittumの論文
"Developer-Inhibitor-Releasing (DIR) Couplers for
color Photgraphy"に開示されている(引用することに
より本発明の内容とする)。カラーリバーサル要素にお
いて特定の用途を有するDIRは、特許された米国特許
出願第08/004,019号、同08/005,31
9号、同08/005,472号、及び同08/00
7,440号各明細書に記載されている。
【0032】また、本発明の概念は、リサーチディスク
ロージャー、1979年11月、アイテム18716号
に記載されているような反射カラープリントを得るのに
使用できる。本発明の要素を形成するのに使用される乳
剤及び物質は、米国特許第4,917,994号明細書
に記載されているようなpH調整支持体上に、エポキシ
溶媒(欧州特許第164,961号明細書)とともに
か;追加の安定化剤(例えば、米国特許第4,346,
165号;同4,540,653号及び同4,906,
559号各明細書に記載されているようなもの)ととも
にか;カルシウム等の多価カチオンに対する感受性を減
少させるために米国特許第4,994,359号明細書
に記載されているようなバラスト化キレート化剤ととも
にか;米国特許第5,068,171号及び同5,09
6,805号各明細書に記載されているような汚染減少
化合物とともに塗布できる。
【0033】本発明の写真要素に有用な他の化合物は、
特開昭58−09959号;同58−62586号;特
開平02−072629号;同02−072630号;
同02−072632号;同02−072633号;同
02−072634号;同02−077822号;同0
2−078229号;同02−078230号;同02
−079336号;同02−079338号;同02−
079690号;同02−079691号;同02−0
80487号;同02−080489号;同02−08
0490号;同02−080491号;同02−080
492号;同02−080494号;同02−0859
28号;同02−086669号;同02−08667
0号;同02−087361号;同02−087362
号;同02−087363号;同02−087364
号;同02−088096号;同02−088097
号;同02−093662号;同02−093663
号;同02−093664号;同02−093665
号;同02−093666号;同02−094668
号;同02−094055号;同02−094056
号;同02−101937号;同02−103409
号;同02−151577号の各明細書に開示されてい
る。
【0034】本発明の写真要素に使用されるハロゲン化
銀は、沃臭化銀、臭化銀、塩化銀、塩臭化銀、塩沃臭化
銀等となることができる。ハロゲン化銀粒子の種類に
は、好ましくは多形態、立方及び八面体が含まれる。ハ
ロゲン化銀の粒径は、写真組成物に有用であることが知
られているいずれの分布を有していても良く、多分散、
単分散のいずれでも良い。本発明で特に有用なのは、平
板状粒子ハロゲン化銀乳剤である。
【0035】特に企図される平板状粒子乳剤は、乳剤粒
子のの総投影面積の50%を越える部分が、0.3μm
(青感性乳剤では0.5μm)未満の厚さ及び25より
大きい(好ましくは100より大きい)平均平板状度
(T)[ここで、「平板状度」の用語は、T=ECD/
2 、(ECDは平板状粒子のμmで表わす平均等価円
直径であり、tは平板状粒子の平均厚を表わす)として
使用を認められている当該技術分野で用いられている]
を持つ平板状粒子によって占められているものである。
【0036】写真乳剤の有効な平均ECDは、約10μ
mまでの範囲に渡ることができる(実際問題として、め
ったに約4μmを越えない)。ECDが大きくなるにつ
れて、写真スピード及び粒状度の両方が高くなるので、
目的とするスピード要求を達成するのに適した最も小さ
な平板状粒子ECDを用いることが、一般的に好まし
い。
【0037】乳剤平板状度は、平板状粒子厚さの減少と
共に著しく大きくなる。目的とする平板状粒子投影面積
が、薄型(t<0.2μm)平板状粒子によって満たさ
れることが一般的に好ましい。最低レベルの粒状度を達
成するためには、目的とする平板状粒子投影面積が、極
薄型(t<0.06μm)平板状粒子によって満たされ
ることが好ましい。平板状粒子厚は、典型的に、薄くて
も0.02μmまでである。しかし、更に薄い平板状粒
子厚も考えられる。例えば、米国特許第4,672,0
27号(Daubendiek等)公報には、粒子厚0.017μ
mを持つ3モル%ヨウ化物平板状粒子臭ヨウ化銀乳剤が
報告されている。
【0038】上記したように特定の厚さ未満の平板状粒
子が、乳剤の総粒子投影面積の少なくとも50%を占め
る。高平板状度の利点を最大にするためには、既に述べ
た厚さ基準を満足する平板状粒子が、その乳剤の総粒子
投影面積の最も都合良く達成可能なパーセンテージを占
めることが、一般的に好ましい。例えば、好ましい乳剤
では、上記の厚さ基準を満たす平板状粒子が、総粒子投
影面積の少なくとも70%を占める。最も高い性能の平
板状粒子乳剤では、上記の厚さ基準を満たす平板状粒子
が、総粒子投影面積の少なくとも90%を占める。
【0039】適切な平板状粒子乳剤を、以下の文献にあ
るような種々の通常の教示の中から選ぶことができる。
即ち、リサーチディスクロージャー、アイテム22534 、
1983年1 月;並びに、米国特許第4,439,520
号、同4,414,310号、同4,433,048
号、同4,643,966号、同4,647,528
号、同4,665,012号、同4,672,027
号、同4,678,745号、同4,693,964
号、同4,713,320号、同4,722,886
号、同4,755,456号、同4,775,617
号、同4,797,354号、同4,801,522
号、同4,806,461号、同4,835,095
号、同4,853,322号、同4,914,014
号、同4,962,015号、同4,985,350
号、同5,061,069号、及び同5,061,61
6号各公報である。
【0040】本発明で使用されるハロゲン化銀粒子は、
リサーチディスクロージャーI及びJames の The theor
y of the Photographic Process に記載されているよう
な当該技術分野において公知の方法により製造できる。
これらの方法には、アンモニア性乳剤製造、中性もしく
は酸性乳剤製造及び当該技術分野において公知の他の方
法等が含まれる。これらの方法では、一般的に保護コロ
イドの存在下で水溶性銀塩を水溶性ハロゲン化物塩と混
合させ、沈澱生成中に温度、PAg、pH値等を適当な
値に制御する。
【0041】本発明で使用されるハロゲン化銀は、貴金
属(例えば、金)増感剤、中間カルコゲン(例えば、イ
オウ)増感剤、還元増感剤及び当該技術分野において公
知の他の増感剤で化学増感するのが有利である。ハロゲ
ン化銀の化学増感に有用な化合物及び手法は当該技術分
野において公知であり、リサーチディスクロージャーI
及びそこに引用されている文献に記載されている。
【0042】本発明の写真要素は、典型的には乳剤の形
態でハロゲン化銀を提供する。写真乳剤は、一般的には
写真要素の一つの層として乳剤を塗布するためにベヒク
ルを含んでいる。有用なベヒクルとしては、タンパク
質、タンパク質誘導体、セルロース誘導体(例えば、セ
ルロースエステル類)、ゼラチン(例えば、牛骨もしく
は皮ゼラチン等のアルカリ処理ゼラチン、又は豚皮ゼラ
チン等の酸処理ゼラチン)、ゼラチン誘導体(例えば、
アセチル化ゼラチン、フタル化ゼラチン等)等の天然物
質、並びにリサーチディスクロージャーIに記載されて
いるような他のベヒクルの両方が含まれる。
【0043】また、ベヒクルもしくはベヒクル増量剤と
して有用なものは、親水性透水性コロイドである。これ
らには、リサーチディスクロージャーIに記載されてい
るような、合成ポリマー解こう剤、キャリヤー、並びに
/もしくはポリ(ビニルアルコール)、ポリ(ビニルラ
クタム)、アクリルアミドポリマー、ポリビニルアセタ
ール、アルキル並びにスルホアルキルアクリレート及び
メタクリレートのポリマー、加水分解性ポリビニルアセ
テート、ポリアミド、ポリビニルピリジン、メタクリル
アミドコポリマー等の、バインダーが含まれる。
【0044】ベヒクルは、写真乳剤に有用な量で乳剤中
に存在することができる。また、この乳剤は、写真乳剤
に有用であるとして知られているいずれの添加剤も含有
することができる。これらの添加剤には、活性ゼラチ
ン、イオウ、セレン、テルル、金、白金、パラジウム、
イリジウム、オスミウム、レニウム、リン、もしくはこ
れらの組み合わせ等の化学増感剤が含まれる。化学増感
は、一般的にリサーチディスクロージャー、1975年6
月、アイテム13452 及び米国特許第3,772,031
号明細書に記載されているようなpAgレベル5〜1
0、pHレベル5〜8及び温度30〜80°Cで実施さ
れる。
【0045】ハロゲン化銀は、リサーチディスクロージ
ャーIに記載されているような当該技術分野において公
知のいずれか方法により増感色素により増感できる。こ
の色素を、乳剤を写真要素に塗布する前のいずれかの時
期(例えば、化学増感中もしくは化学増感後)に、もし
くは塗布と同時に、ハロゲン化銀粒子と親水性コロイド
からなる乳剤に添加してもよい。色素/ハロゲン化銀乳
剤を、塗布直前もしくは塗布に先立ち(例えば、2時間
前)、カラー画像生成カプラーの分散物と混合すること
ができる。本発明の写真要素は、リサーチディスクロー
ジャーI、セクションXVIに記載されている技法を含
むいずれかの公知の技法を用いて像様露光することがで
きる。これには、典型的にはスペクトルの可視領域での
露光が含まれ、そして典型的にそのような露光はレンズ
を通したライブ画像である。しかし本発明の写真要素
は、上記したようにフィルムライター中で露光するのが
好ましい。フィルムライターでの露光は、発光装置(例
えば、光バルブ、CRT等によってコントロールされる
光)を用いる保存画像に対する露光である。
【0046】本発明の組成物を含む写真要素は、任意の
カラーリバーサルプロセスを用いて処理できる。上記し
たように、そのようなプロセスは、この要素をまず白黒
現像主薬で処理した後、薬剤もしくは光を用いて未露光
粒子をカブらせ、発色現像液で処理する。好ましい発色
現像主薬は、p−フェニレンジアミン類である。
【0047】とりわけ好ましい現像主薬は:4−アミノ
−N,N−ジエチルアニリン塩酸塩、4−アミノ−3−
メチル−N,N−ジエチルアニリン塩酸塩、4−アミノ
−3−メチル−N−エチル−N−(β−(メタンスルホ
ンアミド)エチルアニリンセスキ硫酸塩水和物、4−ア
ミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒドロキシ
エチル)アニリン硫酸塩、4−アミノ−3−β−(メタ
ンスルホンアミド)エチル−N,N−ジエチルアニリン
塩酸塩及び4−アミノ−N−エチル−N−(2−メトキ
シエチル)−m−トルイジン ジ−p−トルエンスルホ
ン酸である。
【0048】現像後に、漂白定着により銀もしくはハロ
ゲン化銀を除去し、水洗し、乾燥を行う。漂白及び定着
は、この目的のために用いるとして公知の任意の物質を
用いて行うことができる。漂白浴は、一般的に、水溶性
塩類、鉄(III)錯体(例えば、フェリシアン化カリ
ウム、塩化第二鉄、エチレンジアミン四酢酸鉄のアンモ
ニウム塩類及びカリウム塩類)、水溶性過硫酸塩類(例
えば、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、もしくは過
硫酸アンモニウム)、水溶性重クロム酸塩類(例えば、
重クロム酸カリウム、重クロム酸ナトリウム、及び重ク
ロム酸リチウム)、等の酸化剤の水溶液からなる。定着
浴は、一般的に、チオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸アンモ
ニウム、チオシアン化カリウム、チオシアン化ナトリウ
ム、チオ尿素等の、鉄イオンと可溶性塩類を形成する化
合物の水溶液からなる。
【0049】
【実施例】本発明を、以下の例によってさらに説明す
る。例1: 本発明のデーライトバランスされたカラーリバー
サルフィルム(フィルムサンプル101)を、以下の説
明に従って調製した。
【0050】下引き層を有する三酢酸セルロースフィル
ム支持体上に、下記の組成を有する各層をコートして多
層カラー写真感光材料を調製し、サンプル101とし
た。この例を、デーライトバランスされた出力露光を有
する電子式フィルムライターのために設計した。各層の
組成では、増感色素以外は塗布量をg/m2 で示し、増
感色素は、同じ層に存在するハロゲン化銀1モル当たり
のモル量として示す。(ECD)は等価円直径をいう。
ヨウ化物のパーセンテージ(I%)は、総ハロゲン化物
含量のモル%である。
【0051】 第1層:ハレーション防止層 ハレーション防止コロイド状銀 0.43(銀量) ゼラチン 2.45 第2層:中間層 ゼラチン 1.22 第3層:低感度赤感性層 ヨウ臭化銀乳剤−SC 0.074(銀量) (0.15μmECD、4.8%I) 赤増感色素−1 0.439 赤増感色素−2 0.188 赤増感色素−3 0.022 ヨウ臭化銀乳剤−MC 0.362(銀量) (0.26μmECD、4.8%I) 赤増感色素−1 0.313 赤増感色素−2 0.133 赤増感色素−3 0.013 カプラーC−1 0.446 溶剤−2 0.223 ゼラチン 1.399 第4層:高感度赤感性層 ヨウ臭化銀乳剤−FC 0.809(銀量) (0.56μmECD、3.4%I) 赤増感色素−1 0.432 赤増感色素−2 0.101 赤増感色素−3 0.022 カプラーC−1 0.872 カプラーY−2 0.026 溶剤−2 0.439 ゼラチン 1.798 第5層:中間層 競争剤 0.145 色補正抑制剤 0.001 ゼラチン 0.61 第6層:低感度緑感性層 ヨウ臭化銀乳剤−SM 0.088(銀量) (0.15μmECD、4.8%I) 緑増感色素−1 0.225 緑増感色素−2 0.532 ヨウ臭化銀乳剤−MM 0.412(銀量) (0.26μmECD、4.8%I) 緑増感色素−1 0.195 緑増感色素−2 0.460 カプラーM−1 0.539 溶剤−1 0.270 ゼラチン 2.486 第7層:高感度緑感性層 ヨウ臭化銀乳剤 0.828(銀量) (0.67μmECD、2.0%I) 緑増感色素−1 0.116 緑増感色素−2 0.274 カプラーM−1 0.804 カプラーY−2 0.039 溶剤−1 0.402 溶剤−2 0.004 ゼラチン 1.819 第8層:中間層 吸収色素 0.108 ゼラチン 0.61 第9層:イエローフィルター層 ケリー リー銀 0.048 ゼラチン 0.61 第10層:低感度青感性層 ヨウ臭化銀乳剤−SY 0.156(銀量) (0.37μmECD、3.4%I) 青増感色素−1 0.707 ヨウ臭化銀乳剤−MY 0.299(銀量) (0.68μmECD、3.4%I) 青増感色素−1 0.707 カプラーY−1 0.639 溶剤−2 0.213 ゼラチン 1.216 第11層:高感度青感性層 ヨウ臭化銀乳剤−FY 1.066(銀量) (1.35μmECD、2.0%I) 青増感色素−1 0.302 カプラーY−1 1.604 溶剤−2 0.535 ゼラチン 2.809 第12層:第一保護層 UV防護色素−1 0.320 UV防護色素−2 0.056 UV防護色素−3 0.129 競争剤 0.065 ゼラチン 1.40 第13層:第二保護層 ビス(ビニルスルホニルメタン) 0.29 微粒子臭化銀 0.12(銀量) (0.07μmECD、0%I) ケリー リー銀 0.0027(銀量) 艶消し剤(3.3μm球径) 0.02 ゼラチン 0.98例2: 本発明のタングステンバランスされたカラーリバ
ーサルフィルム(フィルムサンプル102)を、以下の
説明に従って調製した。
【0052】下引き層を有する三酢酸セルロースフィル
ム支持体上に、下記の組成を有する各層をコートして多
層カラー写真感光材料を調製し、サンプル102とし
た。この例を、タングステンバランスされた出力露光を
有する電子式フィルムライターのために設計した。各層
の組成では、増感色素以外は塗布量をg/m2 で示し、
増感色素は、同じ層に存在するハロゲン化銀1モル当た
りのモル量として示す。(ECD)は等価円直径をい
う。ヨウ化物のパーセンテージ(I%)は、総ハロゲン
化物含量のモル%である。
【0053】 第1層:ハレーション防止層 ハレーション防止コロイド状銀 0.43(銀量) ゼラチン 2.45 第2層:中間層 ゼラチン 1.22 第3層:低感度赤感性層 ヨウ臭化銀乳剤−SC 0.159(銀量) (0.15μmECD、4.8%I) 赤増感色素−1 0.736 赤増感色素−3 0.059 ヨウ臭化銀乳剤−MC 0.284(銀量) (0.29μmECD、4.8%I) 赤増感色素−1 0.613 赤増感色素−3 0.049 カプラーC−1 0.451 溶剤−2 0.225 ゼラチン 1.787 第4層:高感度赤感性層 ヨウ臭化銀乳剤−FC 0.453(銀量) (0.58μmECD、3.4%I) 赤増感色素−1 0.092 赤増感色素−3 0.007 ヨウ臭化銀乳剤−FC 0.453(銀量) (0.66μmECD、3.4%I) 赤増感色素−1 0.368 赤増感色素−3 0.030 カプラーC−1 0.970 溶剤−2 0.485 ゼラチン 1.625 第5層:中間層 競争剤 0.145 ゼラチン 0.61 第6層:低感度緑感性層 ヨウ臭化銀乳剤−SM 0.152(銀量) (0.15μmECD、4.8%I) 緑増感色素−2 0.935 緑増感色素−3 0.272 ヨウ臭化銀乳剤−MM 0.296(銀量) (0.34μmECD、4.8%I) 緑増感色素−2 0.807 緑増感色素−3 0.298 カプラーM−1 0.488 溶剤−1 0.244 ゼラチン 2.077 第7層:高感度緑感性層 ヨウ臭化銀乳剤 0.775(銀量) (0.69μmECD、2.0%I) 緑増感色素−2 0.355 緑増感色素−3 0.177 カプラーM−1 0.760 溶剤−1 0.380 ゼラチン 2.244 第8層:中間層 ゼラチン 0.61 第9層:イエローフィルター層 ケリー リー銀 0.101 ゼラチン 0.61 第10層:低感度青感性層 ヨウ臭化銀乳剤−MY 0.610(銀量) (0.79μmECD、3.4%I) 青増感色素−1 0.694 カプラーY−2 1.058 カプラーC−1 0.030 溶剤−2 0.121 ゼラチン 1.229 第11層:高感度青感性層 ヨウ臭化銀乳剤−FY 0.124(銀量) (0.15μmECD、4.8%I) 青増感色素−1 0.695 ヨウ臭化銀乳剤−FY 1.117(銀量) (1.41μmECD、2.0%I) 青増感色素−1 0.302 カプラーY−2 2.047 カプラーC−1 0.044 溶剤−2 0.227 ゼラチン 4.338 第12層:第一保護層 UV防護色素−1 0.320 UV防護色素−2 0.056 競争剤 0.057 ゼラチン 0.861 第13層:第二保護層 ビス(ビニルスルホニルメタン) 0.25 微粒子臭化銀 0.12(銀量) (0.07μmECD、0%I) ケリー リー銀 0.0027(銀量) 艶消し剤(3.3μm球径) 0.06 ゼラチン 0.98 未だ明らかにされていない、前記感光材料の調製に用い
た成分を次に示す:
【0054】
【化1】
【0055】
【化2】
【0056】
【化3】
【0057】
【化4】
【0058】
【化5】
【0059】溶剤1:燐酸トリトリル 溶剤2:フタル酸ジブチル
【0060】
【化6】
【0061】吸収色素:タルトラジンイエロー 色補正抑制剤:(4−カルボキシメチル−4−チアゾリ
ン−チオン) UV防護色素−1:(フェノール、2−(2H−ベンゾ
トリアゾール−2−イル−)−4,6−ビス(1,1−
ジメチルプロピル)−) UV防護色素−2:(2−[(2−ヒドロキシ−3−3
−(1,1−ジメチル−エチル)−5−メチル)フェニ
ル]−5−クロロベンゾトリアゾール) UV防護色素−3:プロパンジニトリル、(3−(ジヘ
キシルアミノ)−2−プロペニリデン)−例3:写真特性 フィルムサンプル101、並びに市販のデーライトバラ
ンスされた三種類のフィルム(フィルムA、B、C及び
Eとする)を、ステップタブレットを通して模擬デーラ
イト光源に1/100秒間露光し、British Journal of
Photography Annual 1988, 191 頁及び特に194-196 頁
に記載されている、Kodak Ektachrome(商標)E6プロセ
スで処理した。前記模擬デーライト光源は、ANSI PH2.2
0-1967(R1976 )に記載される標準デーライトバランス
光源であった。
【0062】フィルムサンプル102、並びに市販のタ
ングステンバランスされたフィルム(フィルムDとす
る)を、ステップタブレットを通して模擬タングステン
光源に5秒間露光し、Kodak Ektachrome E6プロセスで
処理した。前記模擬タングステン光源は、ANSI PH2.35-
1969(R1976 )に記載される標準タングステンバランス
光源であった。
【0063】表Iに、市販のフィルムA、B、C、D及
びEと比較した本発明のサンプル101及び102の写
真特性を示す。市販フィルムの多くは電子式フィルムラ
イター用出力フィルムとして一般的に用いられている。
表Iは、本発明の例の写真応答を電子式フィルムライタ
ーの特定の要求に適合させることにより、今日用いられ
ている市販の比較フィルムより優れた本発明の例101
及び102を製造するフィルム特性の組み合わせを示
す。表Iで、「C」、「M」及び「Y」は、赤、緑及び
青感性層をそれぞれ表し、ΔlogEは、上記したよう
に濃度0.2と3.2との間で測定したlogE値の差
であり、「LT」は、上記したように濃度0.3で測定
されたスピードである。
【0064】
【表1】
【0065】例4:写真特性−オリジナルの画像濃度の
再現 本発明のフィルムサンプル101及び市販のフィルムE
を、市販のFIRE 1000フィルムライターで露光した。露
光強度をミッドレンジに調整し、両方とも同じままにし
た。この装置をデーライトバランスされたフィルムに調
整し、それぞれのフィルムに対し再較正しなかった。標
準E−6処理の後、各色記録のFIRE 1000 フィルムライ
ター由来のフィルムに得られる最大濃度及び最小濃度を
表II及び表IIIに表す。本発明のフィルムの各色記
録の最大濃度及び最小濃度は、フィルムライター由来の
露光強度もしくは露光時間の増加(例えば、繰り返し露
光)を必要としない市販のフィルムEを用いて得られる
ものより、それぞれ、より高くそしてより低かったこと
が分かるであろう。
【0066】
【表2】
【0067】
【表3】
【0068】表II及び表IIIから分かるように、本
発明のフィルムは、各色記録において、より高い測定さ
れた最大濃度及びより低く測定された最小濃度を提供す
ることができた。この事は、電子式フィルムライターの
出力を記録するために用いた場合、本発明のフィルム
が、比較フィルムよりもオリジナルのフィルムが有して
いる広範囲の濃度をより忠実に再現可能であることを意
味している。
【0069】例5:写真特性−オリジナルの画像濃度の
再現 オリジナルフィルムの試験片を、ステップ1(当該フィ
ルムの最大達成可能濃度)〜ステップ21(当該フィル
ムの最小達成可能濃度)に対応する、赤、緑、及び青光
の濃度範囲を有する画像を提供するように、ステップタ
ブレットを用いて露光し処理した。オリジナルフィルム
の赤、緑及び青光の濃度を各ステップにおいて測定し
た。そしてこのフィルムをディジタル的に走査して画像
を保存した。そして、保存された画像を、FIREフィルム
ライターで本発明のフィルム101(図1の「EO
F」)及び比較フィルムE(図1の「E100」)に出
力した。この装置をデーライトバランスされたフィルム
用に調整し、各フィルムに独立して最適に較正した。本
発明のフィルム及び比較フィルムの両者を露光の後、標
準E−6処理で処理した。出力フィルムの赤光の濃度を
各ステップで測定し、その後各ステップにおいてオリジ
ナルフィルムの赤光濃度と比較した。差が無い場合は、
「赤光濃度差」の図にその値を「0」としてをプロット
した。各ステップでの値の差を記録し、図1に示す。同
じ方法を、緑及び青光において繰り返し、結果を図1に
プロットした。
【0070】図1から分かるように、本発明のフィルム
は、濃度領域全体に渡ってオリジナルの赤及び緑を忠実
に再現した。本発明のフィルムは、高画像濃度において
(低ステップ数)青濃度の偏りを有した。一方、比較フ
ィルムは、高画像濃度の青濃度において更に大きな偏り
を示し、並びに赤及び緑光濃度においても著しい偏りを
示した。更に、比較フィルムは、低画像濃度(高ステッ
プ数)においても、目立った緑濃度偏差、そして著しい
青濃度偏差を示した。
【0071】このように、図で具体的に示したように、
本発明のフィルムは、比較フィルムよりもオリジナルに
表される色(色相並びに輝度)を忠実に再現できる。必
要ならば、本発明のフィルムを露光時間を減らすことに
よって現行のフィルムライターに用いて、現行のフィル
ムを使って得られる濃度範囲を得ることができることが
分かるであろう。これにより総処理量を増加することが
できる。
【0072】前述の例は、本発明の特定の態様を説明す
るものであり本発明の組成物もしくは材料の範囲を限定
しようとするものではない。本発明の精神及び範囲内で
種々の変更及び改造が可能であることは、理解されるで
あろう。本発明の他の好ましい態様を請求項との関連に
おいて、次ぎに記載する。尚、態様の1及び12は、そ
れぞれ請求項1及び2と同じである。
【0073】(態様1)シアン色素生成カプラーを含有
する赤感性層、マゼンタ色素生成カプラーを含有する緑
感性層、及びイエロー色素生成カプラーを含有する青感
性層、を有するカラーリバーサル要素であって、前記
赤、緑及び青感性層が、それぞれ、濃度0.3のところ
で測定したときのスピードが120以上、Dmax が3.
30以上であり、そして0.20〜3.20の濃度で測
定されるΔlogEが1.85以下(前記Dmax 、Δl
ogEは、前記要素の露光及び処理の後測定する)であ
る、カラーリバーサル要素。
【0074】(態様2)前記赤、緑及び青感性層のΔl
ogEが、1.80以下である態様1に記載のカラーリ
バーサル要素。 (態様3)シアン色素生成カプラーを含有する赤感性
層、マゼンタ色素生成カプラーを含有する緑感性層、及
びイエロー色素生成カプラーを含有する青感性層、を有
するデーライトバランスされたカラーリバーサル要素で
あって、前記赤、緑及び青感性層が、それぞれ、濃度
0.3のところで測定したときのスピードが135以
上、Dmax が3.30以上であり、そして0.20〜
3.20の濃度で測定されるΔlogEが1.85以下
(前記Dmax 、ΔlogEは、前記要素の露光及び処理
の後測定する)である、カラーリバーサル要素。
【0075】(態様4)前記緑及び青感性層がそれぞれ
3.50以上のDmax を有する態様3に記載のデーライ
トバランスされたカラーリバーサル要素。 (態様5)前記赤、緑及び青感性層がそれぞれ、濃度
0.3のところで測定したとき145以上のスピードを
有する態様3に記載のデーライトバランスされたカラー
リバーサル要素。
【0076】(態様6)前記赤、緑及び青感性層が、
0.20〜3.20の濃度で測定される1.80以下の
ΔlogEを有する態様3に記載のデーライトバランス
されたカラーリバーサル要素。 (態様7)シアン色素生成カプラーを含有する赤感性
層、マゼンタ色素生成カプラーを含有する緑感性層、及
びイエロー色素生成カプラーを含有する青感性層、を有
するタングステンバランスされたカラーリバーサル要素
であって、前記赤感性層は、濃度0.3のところで測定
したときのスピードが120以上であり、前記緑及び青
感性層は、濃度0.3のところで測定したときのスピー
ドが135以上であり、そして前記各赤、緑及び青感性
層が、Dmax が3.30以上であり、且つ0.20〜
3.20の濃度で測定されるΔlogEが1.85以下
(前記Dmax 、ΔlogEは、前記要素の露光及び処理
の後測定する)である、カラーリバーサル要素。
【0077】(態様8)前記赤、緑及び青感性層がそれ
ぞれ3.50以上のDmax を有する態様7に記載のタン
グステンバランスされたカラーリバーサル要素。 (態様9)前記赤感性層が、濃度0.3のところで測定
したとき140以上のスピードを有する態様7に記載の
タングステンバランスされたカラーリバーサル要素。
【0078】(態様10)前記緑及び青感性層がそれぞ
れ、濃度0.3のところで測定したとき145以上のス
ピードを有する態様7に記載のタングステンバランスさ
れたカラーリバーサル要素。 (態様11)前記赤、緑及び青感性層がそれぞれ、0.
20〜3.20の濃度で測定される1.80以下のΔl
ogEを有する態様7に記載のタングステンバランスさ
れたカラーリバーサル要素。
【0079】(態様12)露光された銀粒子を現像する
ために、露光された態様1に記載のカラーリバーサル要
素を白黒現像液で最初に処理すること、そして露光され
ていないハロゲン化銀粒子をカブらせること、そして発
色現像液で前記要素を処理することを含んで成るカラー
リバーサル要素を処理する方法。 (態様13)露光された態様3に記載のカラーリバーサ
ル要素を処理する方法であって、前記方法は、露光され
た銀粒子を現像するために白黒現像液で前記要素を最初
に処理すること、その後露光されていないハロゲン化銀
粒子をカブらせること、そして発色現像液で前記要素を
処理することを含んで成る。
【0080】(態様14)露光された銀粒子を現像する
ために、露光された態様7に記載のカラーリバーサル要
素を白黒現像液で最初に処理すること、そして露光され
ていないハロゲン化銀粒子をカブらせること、そして発
色現像液で前記要素を処理することを含んで成るラーリ
バーサル要素を処理する方法。 (態様15)シアン色素生成カプラーを含有する赤感性
層、マゼンタ色素生成カプラーを含有する緑感性層、及
びイエロー色素生成カプラーを含有する青感性層、を有
するデーライトバランスされたカラーリバーサル要素で
あって、前記赤、緑及び青感性層が、それぞれ、濃度
0.3のところで測定したときのスピードが135以
上、Dmax が3.30以上であり、そして0.20〜
3.20の濃度で測定されるΔlogEが1.85以下
(前記Dmax 、ΔlogEは、前記要素の露光及び処理
の後測定する)である、露光されたカラーリバーサル要
素を処理する方法であって、露光された銀粒子を現像す
るために白黒現像液で前記要素を最初に処理すること、
そして露光されていないハロゲン化銀粒子をカブらせる
こと、そして発色現像液で前記要素を処理することを含
んで成る前記方法。
【0081】(態様16)シアン色素生成カプラーを含
有する赤感性層、マゼンタ色素生成カプラーを含有する
緑感性層、及びイエロー色素生成カプラーを含有する青
感性層、を有するタングステンバランスされたカラーリ
バーサル要素であって、前記赤感性層は、濃度0.3の
ところで測定したときのスピードが120以上であり、
前記緑及び青感性層は、濃度0.3のところで測定した
ときのスピードが135以上であり、そして前記各赤、
緑及び青感性層が、Dmax が3.30以上であり、そし
て0.20〜3.20の濃度で測定されるΔlogEが
1.85以下(前記Dmax 、ΔlogEは、前記要素の
露光及び処理の後測定する)である、露光されたカラー
リバーサル要素を処理する方法であって、露光された銀
粒子を現像するために白黒現像液で前記要素を最初に処
理すること、そして露光されていないハロゲン化銀粒子
をカブらせること、そして発色現像液で前記要素を処理
することを含んで成る前記方法。
【0082】(態様17)デーライトバランスされたカ
ラーリバーサル要素を露光し処理する方法であって、前
記要素は、シアン色素生成カプラーを含有する赤感性
層、マゼンタ色素生成カプラーを含有する緑感性層、及
びイエロー色素生成カプラーを含有する青感性層、を有
するデーライトバランスされたカラーリバーサル要素で
あって、前記赤、緑及び青感性層が、それぞれ、濃度
0.3のところで測定したときのスピードが135以
上、Dmax が3.30以上であり、そして0.20〜
3.20の濃度で測定されるΔlogEが1.85以下
(前記Dmax 、ΔlogEは、前記要素の露光及び処理
の後測定する)であり、デーライトバランスされたフィ
ルムライターの出力に対し前記要素を露光すること;露
光された銀粒子を現像するために白黒現像液で前記要素
を最初に処理すること、そして露光されていないハロゲ
ン化銀粒子をカブらせること、そして発色現像液で前記
要素を処理することにより、ポジ画像を生成するように
前記フィルムを処理することを含んで成る前記方法。
【0083】(態様18)タングステンバランスされた
カラーリバーサル要素を露光し処理する方法であって、
前記赤感性層は、濃度0.3のところで測定したときの
スピードが120以上であり、前記緑及び青感性層は、
濃度0.3のところで測定したときのスピードが135
以上であり、そして前記各赤、緑及び青感性層が、Dma
x が3.30以上であり、そして0.20〜3.20の
濃度で測定されるΔlogEが1.85以下(前記Dma
x 、ΔlogEは、前記要素の露光及び処理の後測定す
る)であり、 タングステンバランスされたフィルムラ
イターの出力に対し前記要素を露光すること;露光され
た銀粒子を現像するために白黒現像液で前記要素を最初
に処理すること、そして露光されていないハロゲン化銀
粒子をカブらせること、そして発色現像液で前記要素を
処理することにより、ポジ画像を生成するように前記フ
ィルムを処理することを含んで成る前記方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】オリジナルフィルムに記録されている濃度に由
来する、オリジナルフィルムと従来技術及び本発明の出
力フィルムの両方との、赤、緑及び青濃度間の偏差をプ
ロットしたグラフ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シアン色素生成カプラーを含有する赤感
    性層、マゼンタ色素生成カプラーを含有する緑感性層、
    及びイエロー色素生成カプラーを含有する青感性層、を
    有するカラーリバーサル要素であって、 前記赤、緑及び青感性層が、それぞれ、濃度0.3のと
    ころで測定したときのスピードが120以上、Dmax が
    3.30以上であり、そして0.20〜3.20の濃度
    で測定されるΔlogEが1.85以下(前記Dmax 、
    ΔlogEは、前記要素の露光及び処理の後測定する)
    である、カラーリバーサル要素。
  2. 【請求項2】 露光された銀粒子を現像するために、露
    光された請求項1に記載のカラーリバーサル要素を白黒
    現像液で最初に処理すること、その後露光されていない
    ハロゲン化銀粒子をカブらせること、そして発色現像液
    で前記要素を処理することを含んで成るカラーリバーサ
    ル要素を処理する方法。
JP7294023A 1994-11-14 1995-11-13 カラーリバーサル要素及びその処理方法 Pending JPH08211575A (ja)

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US33892994A 1994-11-14 1994-11-14
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EP0712041A2 (en) 1996-05-15
EP0712041A3 (en) 1996-07-03
US5563027A (en) 1996-10-08

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